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R.I.P. アメリカ民主主義の魂 テッド・ケネディ

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   ||| Rest In Peace, Kennedy |||

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 アメリカンスピリットと民主主義の魂、民衆に愛されたテッド・ケネディ追想
 

R.I.P. アメリカ民主主義の魂 テッド・ケネディ_d0123476_16582178.jpg まずはじめに、とりあえずお詫びを。
 exblogが今朝からトラブって、半日ほどアクセスできませんでした。
 こんなに長く「不通」になったのは、
 "駅風呂"で拙ブログを開設して以来3年間、初めてのトラブルです。
 その間にTBを送信できなかったみなさまには、深くお詫び申し上げます。
 
 今日の記事は、ここ3日連載していたテッド・ケネディの葬儀に
 ちょっと付随して書いたあとがきのような内容で、
 丸山氏(マルコおいちゃん)からいただいたコメントと、
 それに対する私のレス。
 
 60年代のケネディ兄弟の輝かしい生き方を知る者にとっては
 やはりどうしても一言添えて、
 弔いの一灯を掲げたかった……というところです。
 大きなニュースの合間に、ちょっと一服のつもりでどうぞ。
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 【8月31日のコメント欄より】

 こんにちは、丸山光三です。TBありがとうございました。
 
 ケネディ基金会というノース・キャロライナにある組織の
 ケネディ氏を知っていますが、この基金会、
 シナへ留学生を派遣するビジネスを20数年前からおこなっておりまして、
 しかしそれは名目だけで
 実際は留学生に名を借りたミッショナリーでした。
 
 どうもアイルランド系人は ややことなる気質をもった人が多いのか、
 変わった人との印象でした。
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 さて JFKがそれこそアメリカン・ドリームの最後の大輪で
 かつまた アメリカの民主主義を救う
 最後のチャンスであったのだ、と
 後知恵ながら 昨秋のリーマン・ショックを作り出した
 FRBの歴史的策動を見て、そう思いました。
 
 ジョンとボブの華々しい生涯にかくれて
 めだたないテッドでしたが、
 例のチャパキディック事件さえなければ
 大統領候補でもあったでしょう。

 冥福を祈ります。
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 【8月31日のコメントへのレス】
 
 >丸山さま、コメントをありがとうございます!
 (マルコおいちゃんの方が呼びやすいですね。)
 
 いつもizaのどなたかのコメント欄で拝見しておりましたが
 なぜか、今までお伺いする機会がなく、
 今回初めて「ジュディ・ガーランド」の袖にふれたようで
 ビデオを楽しませていただきました。(あれは傑作!ですね)
 
 (注:丸山氏のブログ『丸山光三或問集』
 8/28号でご紹介の
ビデオ『ジュディ・ガーランドの呪い』は、
 プロはだしというか、プロ以上の出来で驚嘆です。)
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 ケネディの基金は、
 多分 Kennedy Foundation のことだと思うのですが
 おっしゃるような留学生基金もそうですが、
 ボストンやニューヨークには、この団体の設立した
 図書館・博物館・シアターなど、数々の立派な文化施設があります。
 
 さらに、そうしたハードな施設で行なわれるソフト、
 つまりアートイベントやフォーラムなど、
 政治と一歩も二歩も離れた、純粋な文化推進事業も
 東海岸・西海岸両コーストの、文化人・知識人をゲストに
 市民が参加できる体裁で、開催しています。
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 実業の世界に投資しないで、社会福祉に財源を注いできたのは
 彼の家族が以前からよく言ってましたが、
 母親ローズが敬虔なカトリック信者で、
 家風のベースが聖母マリアの救済精神にあるから、のようです。
 
 さらには、姉妹のひとりが発育不全で、
 社会生活ができなかったこともあり、
 (カリフォルニア州知事)シュワちゃんに嫁に行った
 マリア・シュライバーの母親で、テッドの姉にあたる
 ユニス・シュライバーさんが、
 パラリンピックを創設したんだそうです。
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 まあ、慈善事業家と言えばケネディ家、
 と最初に挙げられるくらい 社会福祉には熱心な家系なので、
 末っ子のテッドは当然、母親や姉たちの影響に
 どっぷり浸かって育ったんでしょうね。
 
 (慈善と言えば、偽善とシノニムに受け取られる場合が多いですが
 ケネディ家の場合は、各自がライフワークとして
 一生を通して奉仕してきています。
 
 特にテッド・ケネディは、上院議員の立場を介して
 常に社会の底辺に生きる人々の代弁者として保護法案を通し、
 奉仕精神での公僕に徹した代表的な人物)
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 ご指摘の通り、FRB、軍産共同体など、
 米国の社会構造の脊髄に寄生している癌を、
 ケネディの2兄弟はしっかり気づいていて、これを排除しようとした。
 
 しかし、ユダヤ軍閥(米軍の巨額な軍事予算の発注先である軍需産業に投資する
 ユダヤ人資本家の財閥)とつるむタカ派の連中の意図の元に、
 63年と68年の2度にわたって、ふたりとも暗殺されてしまった。

 彼らの側近たちが、今回のテッドの死で
 各局で特集になった番組に、それぞれ出演してました。
 往時のビデオを見せながら(時効でもあるためか)
 その折々の事件の舞台裏を あらためて吐露してました。
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 しかしみな、オットー・プレミンジャーやフランク・キャプラの
 50〜60年代のアメリカの社会派映画に出てくるような
 正義感の塊みたいな老人ばかりで、驚きました。
 
 (ブッシュ時代の側近の50倍位、知的な話を
  口角泡を飛ばさずに、落ち着いて語る……理想的な老人たち)
 
 やはり、リンドン・B・ジョンソンが、
 ダラスの1件に1枚噛んでいたようですね。
 テキサス出身の政治家は、決して信用しちゃいけない
 というのは、ブッシュ以前からの鉄則のようです。
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 先週は朝から晩まで、アメリカのメディアは
 ケネディ追悼の一色で埋まっていたので、
 話し出すときりがないほど、政治の舞台の表裏の
 色んなエピソードをあらためて知ったりして
 非常に有意義な1週間でした。
 
 ほんと、テッドの場合、あのスキャンダルがなければ
 (チャパキディックで女性側近が溺死した事件)
 凡庸な大統領になって、任期最大でも2期の
 8年間で終わっていたのかもしれません。

 しかし逆に、ホワイトハウスを断念したことで、
 議会の牽引力としての立場を、地道に築いていく道を見つけたようですね。
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 逆境をバネに人生の坂道に挑戦する、というのは
 アメリカ人がもっとも評価する生き方ですが、
 彼の場合、金持ちのお坊ちゃんの立場から、
 あの事件で犯罪者扱いされて、煮え湯を呑んだわけですから、
 その克服力というのはただ者じゃなかったのでしょう。
 
 あの朗々と割れんばかりの声は(というより咆哮は)
 まさに「上院のライオン」と呼ばれるにふさわしい、
 最後の雄叫びでした。
 ああいう大人物は、また半世紀ほど経たなければ現れないんでしょうかね。
 つくづく残念です。
 Rest In Peace!

【米国時間 2009年8月31日『米流時評』ysbee 】
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by ysbee-2 | 2009-08-31 18:48 | オバマの時代
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