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米流時評

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後編・中国傲慢経済と腐敗の構造

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 ||| 改革を迫られる中国傲慢経済と腐敗の構造 |||
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米企業との契約交渉で暴露された、傲慢尊大な華流ビジネスの実相
中国汚染製品輩出の背景と、改革を迫られる中国政府の構造的欠陥


中国人は、記者団のカメラの放列の前ではにこやかに微笑む。しかし、いったんドアがしまって関係者だけになると、彼らはにこりともせずに相手の目を見据えて、バーシェフスキー議員言うところの「The Lecture=ご講義」をおもむろにお始めになる。それはこんなふうに延々と続く。
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中国市場を試算すれば、 年間12億台のデスクトップPCが売れる事を想定するコンピュータメーカーであれ、その2倍の数の脇の下を勘定に入れるデオドラントの会社であれ、米国企業はご多分に漏れず、こういった中国流のあからさまな「数の原理」による脅しには、怖れをなして震え上がっただろう。かくしてそういった局面では、米国企業側ではノーと言って断るよりも、中国側が要求する条件であれば何であれ承諾してしまい、陥落する羽目になった企業が多かったのは事実である。(記事本文より抜粋)


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AUGUST 12, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_f0127501_6213945.jpg
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N e w s w e e k | MSNBC.com

華流再考・後編「改革を迫られる中国傲慢経済と腐敗の構造」
By マイケル・ハーシュ | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 訳:『米流時評』ysbee


5. Threatening business後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_d0123476_8185960.jpg
Back in the late ‘90s, U.S. Trade Representative Charlene Barshefsky used to lament how Chinese delegations would always follow the same pattern when bargaining with U.S. businesses. The Chinese would smile for the cameras, but then once the door closed they would stare unsmilingly at their counterparts and begin what Barshefsky called “The Lecture.” It went like this: “China is special. If you want to do business here, you'll do it on our terms. Otherwise—well, there's always the Europeans and the Japanese.”

ビジネスでも脅迫外交
90年代後半に、米国議会の貿易委員会常任メンバーであったシャーリーン・バーシェフスキー下院議員は、当時中国の貿易通商代表団が、米国に対してどんな態度をとっていたか、つまり米国企業との交易に関して渡り合う際に、常にどんなふうにある同一のパターンを踏襲したかを、よくこう言って嘆いていたものである。
中国人は、記者団のカメラの放列の前ではにこやかに微笑む。しかし、いったんドアがしまって関係者だけになると、彼らはにこりともせずに相手の目を見据えて、バーシェフスキー議員言うところの「The Lecture=ご講義」をおもむろにお始めになる。それはこんなふうに延々と続く。
「あんさんたちな、中国は特別なんやで。うちんとこでビジネスしたい言うんやったら、わしらの条件通りにやってもらわなあかんねん。そやないと... まぁわかりまっしゃろ。ほかにもユウロパはんとニポンはんが、いつでもわしらの言うこと聞いてくれはりますよってな (はよ契約せんかい)」
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民主党ばかりでなく共和党にも親中派が パパブッシュと胡錦濤主席/日本の親中派代表的議員、自民党の加藤紘一氏

6. Beijing's same claiming point
Typically U.S. companies—whether computer makers envisioning 1.2 billion desktops, or deodorant firms contemplating twice that many armpits—would shudder in horror at the implied threat. Then, more often than not, they would cave into whatever terms China demanded.
You want half ownership in a joint venture, while making only a fraction of the investment? Uh, OK.
You'd like us to put up $1 billion toward developing your own auto industry—and agree to an indefinite ban on our sales locally? Um ... where do we sign?
In every trade parley, Barshefsky said, Beijing's point was the same: "1.2 billion people put China in a category different from all other nations, and therefore ... fill in the blank."


数にもの言わせる北京政府
(中国市場を試算して) 年間12億台のデスクトップPCが売れる事を想定するコンピュータメーカーであれ、その2倍の数の脇の下を勘定に入れるデオドラントの会社であれ、米国企業はご多分に漏れず、こういった中国流のあからさまな (数の原理による) 脅しには、怖れをなして震え上がっただろう。かくしてそういった局面では、米国企業側ではノーと言って断るよりも、中国側が要求する条件であれば何であれ承諾してしまい、陥落する羽目になった企業が多かったのも事実である。

米国企業「ジョイントベンチャーで共同経営者になりたいですって?たったそれだけの出資額でですか?..... まあ、いいでしょう」
「あなた自身 (中国側企業) の自動車工場を建設するのに、10億ドル(約1200億円)の前金を積んでくれと言うんですか?..... おまけに、その工場の製品を国内市場で売る禁止事項は書かないでくれと言うんですか?..... フーム.....(まあいいでしょう)どこに署名しましょうか?」
バーシェフスキー議員いわく、こうしてありとあらゆる交渉会談での中国側の言い分のポイントは常に同じだったそうである。
「12億という民がいますさかいな、中国とよそさんとをおんなし範疇で勘定したらあきまへんで ..... ほな、ここの空欄にサインしなはれ」
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中国産海産物は"TOXIC"/大量消費の代表WALMARTも中国進出/都市部ヤングは欧米並みの自由を謳歌している?

7. Grew up lazy and spoiled China
The result was that China grew lazy and spoiled with its success. But now American dogs are dying, consumers are turning away from dioxin-contaminated seafood and tainted toothpaste, toys painted with lead are going unbought and China’s mandarins are rightly panicking. Even they seem to recognize that if the scandal endures, many Chinese products could be shunned in major economies around the world.

グローバル経済で傲慢になった中国
こういった交渉を積み重ねた結果、その成功にあぐらをかいた中国は、怠慢で尊大になった。しかし、アメリカの犬たちがバタバタと死ぬという状況に及んで、消費者はダイオキシン汚染のシーフードや毒物混入の歯磨き、鉛入り塗料のおもちゃなどを敬遠して (中国製品の) 不買に走っているため、今や現代中国の宦官たちは、当然の事ながらパニックにおちいっている。万一この汚染スキャンダルが長続きすれば、世界中の主要経済国で中国製品は完全にオミットされるかもしれない、という状況を、彼らは認識しているようにさえ見える。
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工業用排水垂れ流しで極端に汚染された湖水に浮く魚の死骸 なおかつ網で捕穫する漁民/冷凍された汚染シーフード

8. Troublesome private manufacturing sector
But they seem unequal to the task of wrestling with the problem. They simply don’t have the system in place to rein in the rampant corruption and double-dealing that has always been the way of doing business in an economy left backward by the kid-glove treatment it has gotten from the rest of the world.
Shooting the former head of their FDA won’t do the trick. And while they rush to catch up—forming a cooperative agreement with U.S. regulatory authorities—more bad products are streaming into the market. That will raise even more doubts about China's ungoverned manufacturing sector.


民間企業セクター野放しで汚染垂れ流し
しかしだからといって、彼らがこの問題に真剣に対処する使命に目覚めた、というわけではない。端的に言って、野放しになったままの行政的腐敗や収賄 (double-dealing=裏取引) が蔓延する中で、これを規制する制度が、中国には存在しないのである。こういった諸悪の根源「腐敗の構造」は、中国流のビジネス処方として、常に中国以外の世界の他の国とは分け隔てされ、一連の特別待遇の優遇措置によって (by the kid-glove treatment) 中国の経済活動を旧態依然のまま放置する結果となったことも否めない。
米国のFDAにあたる中国の食品薬品監督管理局の、前局長を銃殺の刑に処したところで、なんのごまかしにもなりはしない。しかも、米国の製品安全性認可基準に協力的に同意したりして、中国が安全基準の問題をクリアしようと躍起になっているあいだにも、さらにひどい製品が続々と市場に出回っている。その結果、中国の民間企業セクターに向けられた疑惑も、さらに深まるだろう。
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農民は化学肥料の汚染に無知/良質に見せるために化学漂白剤で脱色していたモヤシ 人体への影響には「歿関心」

9. Major challenge to Beijing’s iron rule
"If there’s any silver lining to such tragedies it’s the increased pressure it will put on the Chinese government and on multinational companies to not look the other way because they’re so worried about offending the Chinese government and losing some sense of access or preference,” says Sperling. "Now the lesson is: if you don't pressure the Chinese and you let these things happen, the cost will be even higher." What began as a few cases of bad dog food could well end up as a major challenge to Beijing’s iron rule—and to the China model.

中国共産党「鉄の統治」への挑戦
「これまでに起きたような惨状を防ぐような、決め手となるいかなる防御策 (any silver-lining) が存在するとしても、中国政府と中国国内の多国籍企業をこの問題から目をそらさないようにするには、今まで以上に圧力をかけていく以外ない。それというのも、彼らはみな必死になって中国政府を援護しようと懸念するあまり、取材に応じたり反省の意を表明するという通常の感覚さえなくしているからだ」こう言うのは、前述のヒラリー・クリントンの経済顧問スパーリング氏である。「今回のスキャンダルから学んだ教訓は『こちら側から中国人に圧力をかけなければ、また同じ事が起きるだろう。そして、その場合の代償はさらに高くつくだろう』ということです」
発端は数件のまずいドッグフードから始まった中国汚染製品のスキャンダルは、めぐりめぐって最終的には、中国政府の鉄の統治に対する大きな挑戦にいたるかもしれない。当然「チャイナモデル=華流経済」に対する再検討も要求されることになるだろう。 【了】
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中国汚染製品で海外にも死亡者を出し責任者として即刻死刑となった食薬監督局長/80年代の弾圧の象徴、天安門広場

『米流時評』特集:ダイハード中国パート2「華流再考」シリーズ
▶ 8/10号「ダイハード中国パート2・序章 支那式ビジネスモデルと汚染スキャンダル
▶ 8/11号「ダイハード中国パート2・前編 華流ビジネスと汚染スキャンダルの構造
▶ 8/12号「ダイハード中国パート2・後編 改革を迫られる中国傲慢経済と腐敗の構造


後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_d0123476_15271915.jpg▶「2008北京オリンピック反対」のサイトURL:中国の人権蹂躙に抗議・署名受付しています。
  http://mid.parfe.jp/kannyo/2008/top.htm

後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/5963244/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/5963244/

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後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_f0127501_12134737.gifトップの方が引っ越しなさったらしく、繰り上げで1位になりました。ラッキー!
後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_f0127501_1040831.gif社会・経済ニュースに移りました。11〜15位あたりです。上位入賞めざして、ぽちっ!
後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_f0127501_10375846.gifこちらはみなさんのクリックで、おかげさまで3位まで上がりました。もう一歩!
後編・中国傲慢経済と腐敗の構造_d0123476_10141436.gifおかげさまで、ニュース部門で1位をキープできてます。ありがとうございます!
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by ysbee-2 | 2007-08-13 08:27 | ダイハード中国
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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