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サルコジ、イラク問題で公式に親米シフト

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   ||| サルコジ氏、親米シフトへの第一歩」 |||
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フランス外相バグダッド慰霊祭で献花 シラク政権で冷却した米仏関係に大転換
ブッシュとの今夏のハネムーンバカンスに続く「アメリカ人サルコ」的示威行為


イラク・バクダッド発 |19日日曜フランスの外相がバグダッドに到着。2003年来イラク戦争をめぐって冷却していた米国との外交関係を復元する、両国にとって画期的な訪問となった。
【写真:19日バグダッドの米軍安全地帯グリーンゾーンで行われた、「国連イラク本部爆破事件」4周年の慰霊祭。2004年にイラクアルカイダによって本部ビルが爆破され、国連職員から多くの犠牲者を出した。本部跡のモニュメントに献花するフランスのベルナール・クーシュネル外相。彼は「国境のない医師団」の創設で共に活躍した親友を、この事故で亡くしている。】
French Official Visits Iraq After Years-Long Chill
Foreign minister's trip symbolizes Sarkozy's efforts to improve ties with U.S.
AUGUST 20, 2007 EST | Associated Press/MSNBC.com | Translation by ysbee
BAGHDAD, Iraq — The French foreign minister arrived in Baghdad on groundbreaking visit Sunday after years of icy relations with U.S. over Iraq. Bernard Kouchner's plane touched down at Baghdad International Airport at about 6 p.m. His arrival was announced simultaneously by French authorities in Paris.

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AUGUST 20, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 Associated Press / MSNBC.com

サルコジ、イラク問題で公式に親米シフトへの第一歩
米国時間 2007年8月20日 | AP通信/MSNBC.com | 訳:『米流時評』ysbee


1. Sarkozy's first step into 'Iraq matter'd0123476_1061263.jpg
Bernard Kouchner's plane touched down at Baghdad International Airport at about 6 p.m. His arrival was announced simultaneously by French authorities in Paris.
The French foreign ministry said, Kouchner was in "Iraq to express a message of solidarity from France to the Iraqi people and to listen to representatives from all communities." The motives behind Kouchner's visit were not immediately clear.

サルコジ、イラク問題へ介入
ベルナール・クーシュネルの飛行機は、この日午後6時に、バグダッド国際空港に着陸した。到着と同時に、彼のイラク訪問がパリの外務省からも発表された。イラク初訪問の外相は、今回の目的を次のように述べた。「イラクのみなさんに対して、フランス政府からの堅固な支持を表明するとともに、あらゆる自治体の代表の方々から意見を伺うために参りました。」だが(外交辞令を取り払った)今回のクーシュネル氏の訪問の真意は、現時点ではまだ表明されていない。

2. 4th anniversary of U.N. HQ bombing
But merely stepping onto Iraqi soil was a major symbol of French President Nicolas Sarkozy's efforts to turn the page on any lingering U.S.-French animosities over the 2003 Iraq invasion. Kouchner arrived on the fourth anniversary of the bombing of the U.N. headquarters in Baghdad that killed U.N. special envoy Sergio Vieira de Mello and 19 other people. The two men were personal friends.
国連イラク本部爆破の4周年慰霊祭
しかしながら、フランスの外交部門での代表が、新生イラクの地に足跡を残した意義は大きい。それは、2003年のイラク侵攻以来、その是非をめぐってひきずってきた、米仏間の敵意にみちた5年間の経緯をここで刷新しようとする、フランスの新しい大統領ニコラス・サルコジ氏の努力を象徴する、大きな第一歩であった。
クーシュネル氏は、バグダッドの国連本部ビル爆破事件4周年慰霊祭に参加する目的で訪れたが、アルカイダが首謀と見られるその爆破テロ事件では、国連の特別大使セルジオ・ヴィエイラ・デメッロ氏とその部下19名が犠牲となった。デメッロ氏とクーシュネル氏は、個人的に親しい間柄の友人同士でもあった。
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昨年サドルシティであったテロ爆破で256名が死亡 先々週は従来比較的平穏だった北部クルド人居住区カハタニヤで、異端視されるヤズィニ信徒が少数派の民族殲滅に会い、イラク戦争開始以来最悪の500名以上の犠牲者を出した

3. Turning the diplomatic wave
Former French President Jacques Chirac's refusal to back the U.S.-led military effort in Iraq led to a new low in France-U.S. ties. France was also vilified in U.S. public opinion, with some Americans boycotting French wines, and French fries taking on the name "freedom fries" in the House of Representatives cafeteria. Former Defense Secretary Donald H. Rumsfeld spoke of a "New Europe" and an "Old Europe," with France squarely in the latter.
冷却した米仏外交から親米友好国へシフト
サルコジ氏の先代首相であるジャック・シラク氏は、米軍主導のイラクへの軍事介入に対して支持を拒絶して、米仏関係は史上最悪となった。また、この件に関する両国の反目がエスカレートし、アメリカ人がフランスから輸入したワインの不買運動をしたり、下院のカフェテリアではフレンチフライを「フリーダムフライ」と改称するなどといった行動で、フランス政府は米国一般市民から揶揄されたりもした。ドナルド・ラムズフェルド前国務長官にいたっては、欧州には「新しいヨーロッパ」と「旧いヨーロッパ」が存在するとして、フランスは後者に属すると決めつけた。
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子供はどんな境遇にあっても遊びをやめない ドイツや日本の子供たちが戦後の焼け跡でたくましく育ったように

4. 'Sarko l'Americain'
Chirac and U.S. President George W. Bush eventually reconciled, but Sarkozy's election in May was a fresh start. Sarkozy, nicknamed "Sarko l'Americain" for his admiration of the United States' go-getter spirit, met with Bush before he was elected and again for a casual get-together a week ago at the seaside vacation home of Bush's parents in Kennebunkport, Maine.
批判派のポイント「アメリカ人サルコ」
フランスのシラク前大統領は、ジョージ・W・ブッシュ米大統領とは、その後たまたま和解したが、今年5月に行われた仏大統領選でサルコジ氏が快勝したことで、米仏関係は180度好転した。サルコジ氏は、アメリカ特有のチャレンジ精神 (go-getter spirit) を賞賛するところから、自国フランスでの氏のニックネームは「Sarko l'Americain=アメリカ人サルコ」であるが、大統領選直前にブッシュと逢っている。そして今月6日にはあらためて、メイン州のビーチリゾート、ケンネバンクポートにあるブッシュの両親の海辺の別荘へ招待され、1週間のカジュアルな付き合いを楽しんだと伝えられた。
【注:米国イーストコーストのリゾート地は旧来イスタブリッシュメントの富裕層が別荘の豪邸をもつ土地柄で、メイン、マサチューセット、ロードアイランド各州には、日本の葉山や大磯といった格調の高い海辺の別荘地帯が連なる】
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8月上旬のメイン州ブッシュ別邸初訪問は、米国では好意的に受け止められたが、本国フランスでの批判は厳しい
▶サルコジ新大統領初の米国訪問記事:Bush hosts Sarkozy for a ‘heart-to-heart’ talk
▶メイン州のブッシュ別邸訪問ビデオ:Bush makes new French connection


5. 'Friendships with different opinions'
Sarkozy, however, has made clear that France will not be subservient. In his election night speech, he declared that the United States could count on France's friendship, adding, "friendship means accepting that friends can have different opinions" and pushing for the United States to take the lead on climate change. Like Chirac, Sarkozy saw the U.S.-led war in Iraq as a mistake.
「覚めた友好国」のポジショニング
だからといって「フランスはアメリカに対して決して盲従する訳ではない」と、サルコジ氏は釘を刺す。当選が決定した夜のスピーチでは、彼は米国に対して「フランスの友情をあてにしてくれ」と声を大にしたのは確かである。しかしながら「友情とは、友達同士でも異なる意見を持てる、という事実を認めることを意味する」と補足するのも忘れない。しかも、米国を「地球温暖化」の問題に先頭に立って取り組むようにしむけることも忘れない。また、サルコジ氏もシラクと同様に、ことイラク戦争に関しては間違いだったと見ている。
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2003年の侵攻開始以来、イラク戦争は常に米国メディアのトップニュースであり続けた その悲惨さにおいても

6. Gearing up the stronger presence
But Sarkozy says France has sometimes been arrogant in its approach to world affairs. His appointment of Kouchner — the former U.N. administrator for Kosovo and co-founder of the Nobel Prize-winning aid group Doctors Without Borders — suggested he wants to make France a stronger presence on the international stage.
国際的舞台でのフランスをパワーアップ
サルコジ氏は、フランスは世界の出来事に対するアプローチが、時として傲慢であったと認めている。クーシュネル氏を外相に抜擢した事実をみても、サルコジ氏が国際社会の舞台で、フランスをより強力な存在にしたいからに他ならない。クーシュネル氏の経歴をみれば歴然とするが、彼はコソボ紛争時の国連代表であり、「Doctors Without Borders=国境のない医師団」の創設者としてノーベル平和賞を受賞した人物であるからだ。【了】
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フランスのイラク対策は当面は人道的支援活動からスタート/唯一のグッドニュース イラクサッカーチームの優勝

【米国時間 2007年8月20日 『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6011722
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5/08  【サルコジ解剖・後編】 サルコジのアメリカンドリーム 親米派の百日フランス革命
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by ysbee-2 | 2007-08-21 10:01 | サルコジのフランス
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