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序章 中東大戦争前夜?急浮上するシリアとイスラエルの核紛争

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   ||| 急浮上するシリアとイスラエルの核紛争 |||
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     シリアとの国境近辺のゴラン高原に、現在すでに集結し待機するイスラエル陸軍のタンク

中東核戦争前夜?北朝鮮は核兵器をシリアとイランへ売ったのか?
核保有をめぐって急浮上する、シリアとイスラエル一触即発の危機


d0123476_18552829.gif安倍首相の辞任騒ぎ以来、先週は欧米での日本の未来をいぶかる話題を、緊急でお伝えしてきた。しかしその間も、インドネシアでは地震が起き、タイでは飛行機が炎上し、アフガニスタンではタリバンへの空爆が続き、パキスタンではムシャラフが独裁体制を存続しようと大わらわで、イラクでは相も変わらず米兵と叛徒が死者の屍を積み上げている。

先週冒頭のイラク駐留軍ペトレイアス司令官の上下両院での聴聞会が終わり、ブッシュはイラクの駐留米軍を、サージ増兵案実施前の今春の兵力まで削減と発表した。しかし米国民にしてみると、下手な詐欺師の口先三寸に騙された感は拭えず、先週末のD.C.での反戦デモもこの春よりは拡大してきている。なんと言ってもイラク戦争の退役兵がどんどん参加してきているのが、70年代の反戦デモを彷彿とさせるが、まだ徴兵制が敷かれているわけではないので、一般市民の反戦の声の盛り上がりは今ひとつ。7割以上の国民が、来年11月の大統領選までじっと我慢と言い聞かせる「政治的冬眠」にでも入ったように見受けられる。
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昨年来米国のブログ界でも「ブッシュはイラクの次はイラン攻撃を意図している」という懸念が渦巻いていた。それを証明するかのような、この春のフランスのシラク前大統領の大暴言。「イランがイスラエルを攻撃する前にテヘランは灰になる」これはイランへの核攻撃の体勢が確立していることを、うっかりなのか威嚇を意識したわざとなのか、NATO体制を熟知したフランス宰相の口から漏れてしまった事実。その後も3月のイラン海域侵犯による米軍水兵拉致事件での、ホルムズ海峡一触即発の危機。この夏何度もイラクの米軍司令部から発表された、シーア派サドル軍団へのイラン政府の武器供与......イラク戦争を切り口にしたイランへの侵攻の事由は、ほとんど毎月のようにワシントンへご注進が上がってきていた。
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しかし「武力衝突の前にまず外交での解決を」を標榜する、米国国務省(外務省)のコンドリーザ・ライス長官と、実質首になったラムズフェルドの後任、国防総省のロバート・ゲイツ長官が、中東の元首をかき集めてのサミットでなんとかイランとの武力衝突を避けようと努力を重ねてきたことも事実である。イラクレポートのもうひとりの報告者、ライアン・クロッカー駐イラク大使は、ペンタゴンのテキストにはけっして載っていない画期的な方策を実行し「米兵の宿敵であったスンニ派の指導者を、イラクアルカイダから切り離して傘下に治める」という大英断を決行。それまで最悪の治安地帯であったアンバー地方が、現在では住民の協力がもっとも得られる地域に一変した。
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このクロッカー方式がイラク全土に適応できるダイキャスト(鋳型)である、と信じるほど誰も楽観的ではないが、4年半の占領の末にようやく米国の外交政策らしきものが少しずつ受け入れられてきたのでは、と一縷の望みを託す政府関係者も多かった。「占領統治政策の成功まで、もう少し時間をあげてやれ。中途半端での撤退は、過去のカンボジアのように取り返しのつかない混乱と殺戮を招く。」これが保守政党である共和党側の申し開きであった。

ところが、先週14日に入ってきたニュースでは、今度はイスラエルがイラクの西隣シリアの領空へ戦闘機を飛ばし、何をターゲットにしたのかはまだ不明であるが、地上を「爆撃」したという情報。電撃作戦の理由は「シリアの核兵器開発疑惑」で、しかもその核の材料は北朝鮮から入手していたらしい、というニュース。この件に関しては、連日スクープ的な報道が散発して続き、今後も継続して危機的緊張が高まるものと思われる。
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この事件というよりも「核をめぐる中東の危機」を、どうまとめようかと思案していたのだが、今日になって例によってニューズウィークから、ダン・エフロンとマーク・ホーゼンボールという、共にワシントンの内幕に強いジャーナリストが執筆の『A Mission of Mystery』という記事が公開された。サイトのアクセスも凄い。ある程度全貌が掴めるようなまとまったコンテンツなので、とりあえず第一報として翻訳してお届けします。
【米国時間 2007年9月17日 『米流時評』ysbee記】

緊急特集『中東大戦争の危機:イスラエル・シリア・イラン』
前編 「イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯」
1. アラブ世界の反応を見るイスラエル /2. 「シリアは時期を見て報復」/3. イスラエル空軍の爆撃ターゲット /4. 北朝鮮の協力でシリアが核開発?/5. イスラエルの主張する北のミサイルと核販売
後編 「中東核戦争の危機は本物か」
6. 国連IAEAシリア査察の結論 /7. イランの核武装阻止を誓うイスラエル /8. オルメルト首相、ブッシュに支援依頼 /9. イラン核兵器開発の進行状態 /10. 核戦争ならブッシュの在位期間中

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行 く 夏 を 肩 越 し に 見 送 る 9 月 の 海d0123476_7393236.jpg

ご愛読たいへんありがとうございます。
「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室との関係も大きな要因でしょう。


f0127501_12134737.gifブログ村では国際政治部門でただいま2位です。感謝!
f0127501_1040831.gif11〜15位あたりです。10位入賞まであとひと息、ぽちっ!
f0127501_10375846.gif政治部門にチャレンジです。一歩一歩ぽちっ! 20位から17位になりました。
d0123476_10141436.gifおかげさまで、ニュース部門で1位をキープできてます。ありがとうございます!
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by ysbee-2 | 2007-09-17 20:01 | 中東核戦争
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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