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第6章4 暴かれた大謀略・ネオコンとイスラエルの中東「核の戦略」

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   ||| 暴かれた大謀略・中東「核の戦略」 |||
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衝撃のスクープ!中東核戦争はイスラエルとネオコンの陰謀だった
シリア対イスラエルの極地紛争は、イラン対米国の中東核戦争に発展するか?

ニューズウィークのジャーナリストが総力を結集してレポートする「The Whisper of the War」をオリジナル翻訳で紹介。これまでの記事、中東核戦争シリーズ第6章「ホワイトハウスのウォーゲーム」「2008年 核戦争の冬・チェニーのウォープラン」に続く完結編。
(翻訳文の無断転載は固くお断りします。ただし「本日の国際情報ヲチ」は例外。)


「この中東のユダヤ人国家に関しては、今までも心配の種を撒いてきた。イランのマムード・アフマディネジャド大統領は、機会あるごとにこの国を叩きつぶすと宣言してきた。イランの前首相で比較的穏健派として通っているハシェミ・ラフサンジャニ氏でさえ、2001年の時点で、イラン政府はたった一個の原爆でイスラエルを亡き者にできると警告を発したことがある。」
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「あそこの地平線に見えているのがハイファ。あっちに見えるのはベングリオン飛行場で、その下に見えるのが国防省。」彼はそれぞれの場所を指し示しながら、このイスラエルがいかに小さな国であるかを一望の元に見せてくれた。「ここから眺めただけでも、わが国の情報と政治経済の中枢機関の大半がすっぽり納まっている。イスラエルを地上から消し去るには、たった一発の原爆だけで充分だ。」

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SEPTEMBER 27, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N E W S W E E K | S P E C I A L

第6章4 暴かれた大謀略・ネオコンとイスラエルの中東核の戦略
米国時間 2007年9月24日サイト掲出 | ニューズウィーク・10月1日号特集記事 | 訳『米流時評』ysbee
執筆陣:ダン・エフロン&マーク・ホーゼンボール/ワシントン|ロッド・ノードランド/エルサレム・中東デスク|クリストファー・ディッキー/ダマスカス・パリ・ニューヨーク|ジョン・バリー/ワシントン・米国本部政治デスク

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23. 'Danger of regional war'
Danny Yatom, who headed Mossad in the 1990s, says the planes would have to operate over Iran for days or weeks. Giora Eiland, Israel's former national-security adviser, now with Tel Aviv's Institute of National Security Studies, ticked off the drawbacks: "Effectiveness, doubtful. Danger of regional war. Hizbullah will immediately attack [from Lebanon], maybe even Syria."
中東全域の全面戦争に拡大する怖れ
90年代にイスラエルの秘密諜報機関モサドの長官を務めたダニー・ヤトム氏の観測では、イランの主要な軍事施設を潰滅するだけでも、イスラエルの爆撃機は数日間、もしかしたら数週間飛び続けなければいけないだろうと見ている。
イスラエル政府の元国防顧問で、現在はテルアビブにある Institute of National Security Studies=国防問題研究所に務めるギオラ・エイランド氏は、攻撃に関しては非常に神経を尖らせている。「効果があるかは疑わしい。むしろ中東全域の全面戦争を引き起こす危険性がある。(もしイスラエルがイラン攻撃に出れば)即座にヒズボラがレバノンから襲ってくるだろう。もしかしたらシリアが反撃するかもしれない。」
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昨年夏のレバノン戦争はかつての6日間戦争のように短期決戦でイスラエルの圧勝に終わると予測されたが、レバノン国内のイスラム急進派軍団ヒズボラはしぶとく白兵戦に持ち込み、レバノン全土を戦場に化した40日間の激闘の末に、国連が仲裁に入っていたみ分け イスラエルは常時復讐の機会を伺っているとも言われる

24. Popular support for pre-emptive strike
Yet Israelis across the political spectrum, including Eiland and Yatom, believe the risk incurred by inaction is far greater. "The military option is not the worst option," Yatom says. "The worst option is a nuclear Iran." The idea of a pre-emptive strike also has popular support. When Prime Minister Ehud Olmert ordered the raid on Syria earlier this month, his approval rating was in the teens. Since then, it has jumped to nearly 30 percent.
イスラエル世論は先制攻撃を支持
しかしながらエイランド氏やヤトム氏も含めて、イスラエルの政界全体を通してみると「現時点で手をこまねいて黙視することで招聘するリスクの方が極めて大きい」と見る意見が大勢を占める。先制攻撃という発想もまた、イスラエル国民から圧倒的支持を得ている。今月初めにエフド・オルメルト首相がシリアに対する空爆を命令するまでは、彼の支持率は僅か10%台だった。しかし空爆の一件が明らかになった後ではにわかに30%台に急騰したのを見ても、攻撃への支持が伺える。
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レバノン戦争での実質的敗北で面子を失い支持率も10%台まで落ち込んだオルメルト首相だが今回のシリア爆撃で挽回

25. No clinical way to destroy totally
And though Olmert may not believe Israeli warplanes can get to all the targets, he might be willing to gamble on even a limited success. "No one in their right mind thinks that there's a clinical way to totally destroy the Iranian nuclear facilities," says the well-placed Israeli source. "You strike at some and set the project back. You play for time and hope Ahmadinejad will eventually fall."
イランの軍事施設潰滅の得策なし
オルメルト首相もまた、イスラエルの爆撃機がイラン国内のすべてのターゲットを爆撃できるとは思っていないかもしれない。むしろ、部分的成功に望みをかけようとしているのに違いない。イスラエルのかなりな地位にある高官は、こう本音を漏らした
「こちら側が無傷のままイランの核施設を完璧に破壊できるような決め手があると、本気で考えている者は誰ひとりとしていない。数カ所を叩けば、核兵器開発の進行をある程度遅らせられるかも知れない。今できることは、時間をかせぐことだ。そうしているうちに、そのうちアフマディネジャドがトップの座を降りるだろう。」
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オルメルト首相率いるカディマ党首脳で構成されるイスラエル現政権 ネタニヤフが党首のリクード党よりも穏健派

26. America's strategy in Middle East
Alternatively, Israel might count on Tehran to retaliate against American targets as well, drawing in the superpower. To avoid that outcome, Gardiner believes, Washington must prevent Israel from attacking in the first place. "The United States does not want to turn the possibility of a general war in the Middle East over to the decision making in Israel," he says. Does not want to, certainly—but might not have a choice.
中東戦略、アメリカの選択d0123476_11502127.jpg
イスラエルはイランとの一対一の戦争になる代わりに、イランがアメリカの攻撃目標に対しても復讐の反撃に出るものと読んでいる。そのような結果を避けるためにも、ウォープランナーであるガーディナーは「米国政府はイスラエルが最初の先制攻撃に出ることを何としても防がなければいけない。米国は、イスラエルが下した判断によって、中東全域の全面戦争が起きる可能性が現実のものとなることを、望んではいない。」と主張する。もちろん誰もそんな事態を望んではいないが、いざとなったら選択の余地などないにちがいない。[完]
今回のイスラエルのシリア爆撃から中東全域の戦争に拡大すれば核使用の第三次世界大戦へ即座に展開する このシナリオは何としても避けなければいけない。でなければ、過去の二度にわたる長い辛い大戦からの教訓を、わたしたちはいったい何のために学んできたのか。

【米国時間 2007年9月27日 訳『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6267218
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6267218

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【追記】2月にBBCのスクープとして報道されていたイラン空爆作戦

d0123476_18552829.gif9月第1週に起きたイスラエル空軍によるシリア領空侵犯爆撃事件は、イスラエル対イランの緊迫した敵対関係を危惧する世界中を震撼とさせました。イランはことあるごとにイスラエルを地上から(核爆弾で)抹殺すると豪語していたし、一方イスラエルのイラン攻撃計画は、昨年から何度も欧米のブログのみならず、メジャーなメディアが報道していた危機情報でもあったからです。

私自身も中東問題を掘り下げることに関しては吝かではないので、ファイルしてある記事も膨大です。今回のニュースを聞いて、やっぱり現実になったとほぞを噛む思いを味わったと同時に、確かそう言っていた記事があったはずと過去記事を掘り起こして読み返してみました。実際あるわあるわ.... しかしほとんどが英文の記事なので、ここでは端的で判りやすいということと、日本でも報道されていた証左として次の記事を掲載します。掲出時期は今年の2月でした。ご参考までに。

米、イラン空爆計画を策定 英BBC報道
2007年02月20日20時18分 | asahi.com

http://www.asahi.com/international/update/0220/012.html?ref=rss

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英BBCは19日、外交筋の話として、米政府がイランの核関連施設だけでなく、主要な軍事施設に大規模な空爆を行う非常事態計画を策定したと報じた。米中央軍司令部(米フロリダ州)はすでにイラン国内の標的を選定。イランの核問題の外交による解決を目指し欧米の橋渡し役を果たしてきた英政府筋は、米政府が武力行使の意向を示唆することで、イラン側がかえって態度を硬化させかねないとの懸念を示している。

BBCによると、米中央軍司令部が選定した標的には、イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設をはじめ、イスファハンのウラン転換施設、アラクの重水製造施設、ブシェールの原子力発電所が含まれる。これに加え空軍と海軍の基地、ミサイル関連施設、各種司令部と攻撃対象は極めて広い範囲に及ぶという。 米政府は現時点では武力行使に慎重な構えを崩していない。だがBBCは、イランが核兵器を開発していると確認された場合か、イランが隣国イラクで米軍を攻撃し、多数の死者が出た場合、米軍が非常事態計画を実行に移す可能性を指摘した。

ブッシュ米大統領は今月14日の記者会見で、イラン革命防衛隊内の部隊が隣国イラクのシーア派民兵組織に供与した高性能爆弾で米兵が殺傷されたとの疑惑に言及。イラン指導部の関与については不明としつつ、「何らかの手段を講じる」と牽制していた。
一方、イラン側は国連安全保障理事会が求めるウラン濃縮活動の停止に応じない方針を改めて示しており、追加制裁決議に向け、米国を中心とした関係国の駆け引きが激しさを増している。

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次号 中東核戦争 第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
以下「中東核戦争」の記事を連載で掲載しております。なにぶん事態が極めて流動的であり、参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更もございますので、よろしくご了承ください。

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス 特集 | イラク戦争 関連記事特集 | 安倍首相辞任と総裁選 特集

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Where in the World Is This?d0123476_1863063.jpg
いつもご愛読いただきまして、大変ありがとうございます。
さて右の写真はどこでしょう? 答えは次回の記事で回答。
(ヒント:シリアの南、イスラエルの東の国の遺蹟です)

「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、初めからイランが最終のゴールとしてありました。地図をよく見れば東にアフガニスタン、西にイラクと、米国の侵攻した国に挟まれ、石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


f0127501_12134737.gifブログ村では国際政治部門でただいま2位です。クリックに感謝!
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by ysbee-2 | 2007-09-27 12:01 | 中東核戦争
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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