米流時評

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許すな末世の法、ミャンマー軍事独裁政権の圧殺

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   ||| 許すな末世の法、軍事独裁政権の圧殺 |||
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  ジャーナリストを撃つな! もちろん無抵抗な市民も!!
  ミャンマー軍事独裁政権の卑劣な圧殺に抗議する!!!


d0123476_18552829.gif上の写真で右下に仰向けに倒れているのが、今回のデモ隊への発砲事件で殉職された長井健司さんです。ビデオや連続写真で見ると撃たれた直後であることが判ります。そのすぐそばを通り過ぎる人物はカーキ色の軍服らしき服装ですが、「ビーチサンダル」ばきであり、一般の兵士や警官とは異なる「民兵」的な服装で、さらには軍隊用のヘルメットをつけています。
このことから、このヘルメットの人物ふたりは軍事政権の秘密警察で、私服で群衆に紛れ込み、反対運動のリーダー、あるいは長井さんのようなプロ用のカメラを持ったジャーナリストを狙い撃ちしたのではないか、というのが私のこの写真からの推理です。国際法の法廷があるものなら、このふたりを罪のない一般市民を殺害した犯人として裁いてほしいと思います。この鉄則を忘れずに、「Don't Shoot the Messenger!」
  
【米国時間 2007年9月30日 『米流時評』ysbee記】
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十万人僧侶・民衆のミャンマー民主化デモに2万の武装兵士が出動弾圧

前回の記事より | アウン・サン・スーチー女史は、1991年度のノーベル平和賞受賞者で、民主主義を確立する反体制運動に献身して政府から禁固処分を受け、ミャンマーの民主化運動のシンボルとなっている人物である。彼女の率いるNLD(民主国民連盟党)は1990年の総選挙で圧勝している。またそれ以前の1988年にはさらに大規模な民主化運動を率いたが、このときに政府軍が機関銃とロケット砲で弾圧、3千名の一般市民が犠牲となった。
その結果軍首脳部が武力で実権を握り、NLDは政権の座につくことすら許されず、数多くの党員と指導者は投獄された。スーチー女史は過去18年間のうち12年を、政治活動への制裁として、軍閥政権によって自宅での幽閉状態を余儀なくされている。

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SEPTEMBER 30, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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ASSOCIATED PRESS | BREAKING NEWS

許すな末世の法、ミャンマー軍事独裁政権の圧殺
米国東部時間 2007年9月30日午後1時30分 | AP通信/ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee


8. Troops swelling to 20,000
d0123476_17282444.jpgYANGON, Myanmar — On Sunday, the number of troops in Yangon, the largest city, swelled to about 20,000 after reinforcements arrived overnight, ensuring that almost all demonstrators would remain off the streets, an Asian diplomat said on condition of anonymity. “I think the chance of protesters coming to the road and mobilizing enough people to topple the junta is zero,” he said.
2万人に膨れ上がった鎮圧軍ミャンマー・ヤンゴン発 |30日日曜、ミャンマー最大の都市ヤンゴン市内には全国から徹夜で駆けつけた2万人あまりの軍隊がそこかしこにあふれ、いかなるデモであれ路上に出ることはほとんど不可能な厳戒態勢がとられた。匿名希望の一アジア国家の外交官は、この様子を見てこうもらした。「この具合ではたとえ誰かが通りに出て民衆をあおったところで、軍事政権を倒すのに必要な人数が集まる可能性はゼロだ」

9. 'Dhamma will finally win over evil'
A few monks were seen in a neighborhood on their customary morning round for alms. “We are not going to protest any more. Rather we will conduct peaceful protests. We Buddhists believe that dhamma (Buddha’s teachings) will finally win over evil,” said one monk. People suspected of leading or organizing the rallies continue to be arrested, the Asian diplomat said, estimating the total number could be as high as 1,000, including several prominent members of the NLD.
「正義は最後に悪に勝つ」
この朝市内では恒例の托鉢に出かける僧侶は、ごくわずかしか見かけられない。「われわれはもうこれ以上抗議にはでかけない。それよりもむしろ平和的なおとなしい抗議活動を展開します。われわれ仏教徒は、「Dhamma=仏の教え/徳」こそが、最後には必ず悪に対して打ち克つだろうと信じていますから」僧侶のひとりはこう語った。
一方、抗議デモを主導したり組織したりした者に対しては、引き続いて逮捕の手が伸びている。先述のあるアジアの外交官は、ちょっと見積もっただけでも千人は下らないだろうと推測するが、その中には数名のNLDの党員も混じっている。
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10. Overflowed from over-crowded prison
They joined an estimated 1,100 other political detainees who have languished in jails since before the current turmoil began Aug. 19 with protests against fuel price increases. With the main prison overcrowded, people are now being detained in university buildings and educational institutes, he said.
留置所満員で逮捕者を大学に拘置
ヤンゴン(ラングーン)市内の留置所には、すでに1100名もの政治犯がとらわれの身となっており、その多くが8月の19日に石油価格上昇に抗議した罪で拘留されている。主要な監獄もすでに定員オーバーの有様なので、現在では新たな逮捕者は、大学構内やその他の教育機関を臨時の拘置所に転換した形で入れられている、ともその外交官は語っていた。
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26日ヤンゴン市内の大通りを埋め尽くした10万人を越える大規模な僧侶と一般市民のデモ隊を見守り応援する観衆

11. Arrested by possessing camera

Monks and residents spoke on condition of anonymity fearing reprisals. "We apologize to foreigners for feeling unsafe ... People in this country are very nice and gentle, but the soldiers are very rough," said one resident. A resident who identified himself as Ko Hla wrote on his Internet blog that troops in downtown Yangon were searching every bag. "If someone got caught with a camera in it, they would arrest him. They arrested anyone that they suspect," he wrote.
報道弾圧か、カメラ所持だけで逮捕
抗議運動に参加した僧侶や住民は、名前を伏せながらも、政府の弾圧の復讐に対して恐怖を抱いていると打ち明けた。またある住民は次のように詫びた。「ミャンマーにいらっしゃる外国人の方々を不安に思わせた件に関して、深くお詫びします..... この国のひとびとは、とても善良で優しいのですが、兵士はいささか乱暴です。」
また、コ・フラと名乗るヤンゴン市民は、ネット上の自分のブログでこう書いている。「ヤンゴンの中心街では、軍隊が通行人のバッグを片っ端から開けてチェックしている。もし誰かのバッグにカメラが入っていたら、兵士は即座にその持ち主を逮捕連行している」
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米国のニュースサイトも先週の僧侶デモ以来連日トップ記事扱いで大々的に報道 特に死者が出た後は世論も高潮

12. Looming criticism globally

The crackdown has triggered unprecedented criticism of Myanmar’s generals from almost every corner of the world — even some from China, the country’s chief trading partner, which urged the ruling junta to “exercise restraint and use peaceful means to restore its stability as soon as possible.”
弾圧に世界から高まる非難の声
今回の平和的抗議運動に対して軍事独裁政権がとった武力での弾圧は、世界中のありとあらゆる街角から、ミャンマーの独裁者に対するかつてない非難の渦を巻き起こした。ミャンマーの主要輸出入国家である隣国の中国からでさえわき上がっており、その主旨は、軍事独裁政権に対して「できるだけ早急に社会の安定を回復するために、弾圧を控え平和的手段(話し合い)をとるべきだ」と訴える内容がほとんどである。
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ミャンマーの悪名高い弾圧はアジア各国でも非難の声を巻き起こした マニラでの独裁者シュウェへの抗議デモ

13. Response from China, India and Russia

But China, India and Russia do not seem prepared to go beyond words in dealing with the junta, ruling out sanctions as they jostle for a chance to get at Myanmar’s bountiful and largely untapped natural resources, especially its oil and gas.
中国・インド・ロシアのソフトな対応
しかし、中国とインド、ロシアの3国は、現軍事政権と交渉するにあたって、あたりさわりのない言葉を交わす以上の特別な措置は、とる準備ができていないように見える。ミャンマーの豊かな、大部分が手つかずの天然資源、その中でも特に石油とガスに対して手を延ばそうと、経済制裁を度外視して、虎視眈々とチャンスを伺っているからだ。
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ビルマ/ミャンマーと中共の国境 ミャンマーは中国が石油交易のインド洋と直結するための重要なルート

14. Strong sympathy from Catholics in Myanmar

Pope Benedict XVI joined world leaders in expressing serious concern about the situation in Myanmar. About 1 percent of the country's 54 million people are Catholics. Another 3 percent belong to other Christian denominations.
ミャンマーのカトリック教徒も同情
ヨーロッパではローマ法王ベネディクト16世が、世界の首脳に交じって、ミャンマーの紛争に対して極めて遺憾に思っていると表明した。ちなみにミャンマーにおけるカトリック信者は、全人口5400万人のうちわずか1%程度に過ぎない。また他の3%はキリスト教の異なる宗派に属している。(それでも深い同情の念を表さずにはいられないようだ)
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ミャンマー民主化運動のシンボル、スーチー女史の解放を訴える香港の夜間緊急抗議集会で献灯に参加する市民

15. Pope expresses a serious concern

"I want to express my spiritual closeness to the dear population in this moment of the very painful trial it is going through," he said. Worshippers at Yangon's Catholic churches read posted bulletins from its hierarchy stating that priests, brothers and nuns were not to become involved in the monthlong protests, but that lay Catholics could act as they saw fit.
ローマ法王も深刻な状況を危惧
「私は、ただ今こうして非常に苦しい試練の時を過ごしているあの国のみなさんと、精神的にはすぐそばにいるのだということを言葉にして伝えたい」と法王はメッセージを発した。この声明は、ヤンゴン市内のカトリック教会の信者たちによって読み上げられたが、その中で法王は「カトリックの神父も尼僧も信者も、すでにひと月近い抗議行動に巻き込まれることのないように、しかしカトリック本山は時宜を見て、それなりの対処をするであろう」という対応を表明していた。 [了]

【米国時間 2007年9月30日 訳『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6278352
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6278352

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「中東核戦争」の記事を連載で掲載しております。なにぶん事態が極めて流動的であり参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更もありますので、よろしくご了承ください。

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス | イラク戦争関連記事 | 安倍首相辞任と総裁選

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Where in the World Is This?d0123476_1863063.jpg

先々回の回答: この場所はヨルダンの古代遺跡ペトラの石窟寺院です。屋根に登った人物との対比でその壮大さが伺えます。写真は愛読書の『National Geographic』のサイトで毎日連載しているフリーダウンロード素材です。


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by ysbee-2 | 2007-09-30 22:01 | ビルマの赤い川革命
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