ビルマの声はなぜ我々の声なのか
米流時評アピール:「ビルマの声はなぜ我々の声なのか」
かつて国連は、世界平和のシンボルであった。第二次大戦後の戦勝国のルールで補強されたコンセプトではあったが、ヒットラーのような独裁者の出現を2度と許さないという一点では、誰も異存なくその方針を支持したはずだった。国力の大小にかかわらず、全ての国が総会での議決投票権を持ち、少なくともそのシステム自体が「民主主義」を具現化したシンボルであったはずだった。
しかし昨今ではどうだろう。つい最近の世界各地での紛争を振り返ってみても、ダルフールの惨状に代表されるように、国連の介入が何のカンフル注射にさえもなっていない。国連が検討中ということで、むしろ他国の干渉を除外して独裁政権の簒奪をほしいままに黙認する「虐殺のグリーンゾーン」をつくってしまった。世界が期待した状況とはまったく逆の方向へ展開してしまったようだ。ダルフールの惨劇の責任の一部を、国連は世界に負っている。
まるで同じ時代に生きる我々が図らずも見殺しにしてきた醜悪な中世の簒奪政治を、目の当たりに突きつけられた思いだ。我々近代人が数百年の革命の世紀を経て獲得してきた「基本的人権」を、その核心から引き裂く暴行である。これは何も、ビルマの僧侶やミャンマー国民だけの問題ではない。タンシュウェ将軍の独裁政権は、世界中に住む我々の存在の根源である「基本的人権」を、真っ向から否定し、粉砕した。
88年の弾圧による3千人の大虐殺を追求もせず、現政権と外交関係を保った国家も、同罪である。ましてや、その独裁政権を支援し続けた日本政府も大いに恥じよ。虐殺の明らかになった現在でもなお、国連でのミャンマー制裁を阻止しようと奔走している中国とロシアは、世界の糾弾を浴びて目覚めるがよい。そして、恥も外聞もなく軍事政権のガキの使いに堕した、国連特使と事務総長は即刻辞任せよ。
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