米流時評

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覇王プーチンの明日・ロシアの構造改革

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   ||| プーチンの明日・ロシアの構造改革 |||
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またもやムーンサルト 大統領から首相へドラスティックに権力移行
ロシア経済と民族意識を高揚したプーチンが描く明日のロシア連邦像


2007年10月26日 モスクワ発 |ロシアの政治におけるプーチンの未来に目を転じると、プーチン自身は来春で任期を終えた後は、たとえ首相職に移行しても現大統領職と同等の権力は保持しないと断言している。「もし誰かが、私が大統領職を終了した後の将来をこう予測しているとしよう。例えば、私がロシア連邦政府の他の要職に就いて、大統領の基本的な権力をそっくりそちらへ移す、などという仮定だ。しかし、それはありえないケースである。ロシア連邦における大統領の権限を侵犯するような行為は一切あり得ない。少なくとも、私の目の黒いうちは。」
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モスクワの広場を埋める「プロプーチン」プーチン支持派のデモ Nashiと呼ばれる青年親衛隊も存在する
Putin's Great Future in Politics
How to create, hold, and transfer the world's super power
OCTOBER 26, 2007 EST | Associated Press/Moscow | Translation by ysbee
MOSCOW — Turning to his future in Russian politics, Putin said he would not assume presidential powers if he became prime minister after finishing his term in the spring. "If someone thinks that I intend to move, let's say, into the government of the Russian Federation and transfer the fundamental powers there, that's not the case," Putin said. "There will be no infringement on the powers of the president of the Russian Federation, at least while it depends on me."


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OCTOBER 27, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  Associated Press | Special Report

「覇王プーチンの明日」ロシアの国家構造改革と新ロシア連邦計画
米国時間 2007年10月26日午後8時46分 | AP通信・ロシア支局特別レポート | 『米流時評』ysbee訳


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60年後の大戦戦勝記念日ウィーンの無名戦死の墓に献花/ウラジミール雷帝/スプートニク飛行50周年記念式典


1. Transferring the power to PM
The popular Putin is barred from seeking a third consecutive term in the March 2008 presidential election. But he suggested earlier this month that he could become prime minister after his term ends in May, leading some to speculate that the substantial powers now invested in the presidency might be transferred to the prime minister.
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サンクトペテルブルグにある帝政ロシアの象徴、エカテリナ宮殿/今夏行なわれたイベント「ロシアの日」の大テント


大統領から首相へ実権を移行か
いかに国民からの人気が圧倒的であっても、プーチンは来年3月に行なわれるロシアの次期大統領選で、連続三期目の大統領として立候補する事は法律上禁止されている。しかし、今月初めにプーチン自身がほのめかした仮定だが、来年5月に新しく選出された大統領に引き継いで要職を辞したあとでも、首相になる可能性は残されている。この説が浮上するなり、現在大統領職に統帥されている至高の権限は、プーチンが首相になるに伴って首相職へと移行されるかもしれない、と推測する者も相当数いたのは事実である。
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ロシアの前首相ミハイル・フラドコフ氏とプーチン大統領/閣僚会議でもプーチンが実質的に強大な指導力を発揮

2. Keeping superior authority of Putin
After repeating his insistence that he does not intend to change the constitution in order to run for a third term, Putin said he had not yet decided where and in what capacity he would work as former president. He is expected to remain an influential figure in Russia. Putin will lead the ticket of the dominant United Russia party in December parliamentary elections. An overwhelming victory for the party could turn the legislature into a new power base for Putin and give him a claim to continued authority based on his popularity.
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執権の場と言うよりは皇帝謁見の玉座に近い設定/プーチンの奥方にしては意外に可愛らしいルドミア・プチーナ


絶大な人気を背景に絶対権力創造か
ロシア大統領の三期目まで居座るためにわざわざ憲法を改定するつもりはないと、事ある毎に繰り返し主張してきたプーチンだが、「元大統領」と呼ばれる立場になった場合に、どういう地位にいてどんな役割の可能性があるのかを、まだ決定してはいないとも言っていた。しかし一般的な見方では、プーチンは大統領職を退いても、ロシアの中で影響力のある存在に止まるだろうと期待されている。また12月に行なわれる国会議員選挙では、プーチンは彼の所属するUnited Russia party=統一ロシア党をリードして、同党が議席過半数を占めることも予想されている。彼の率いる党が圧倒的勝利に終われば、そのメンバーで組閣される政府閣僚がプーチンの新しい権力の基盤となって、国民の人気を背景にしながら、彼の権限の延長を認める方向へ動くだろう。
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今夏シベリアを訪問時のプーチン お年寄にも圧倒的人気/ヒトラーユーゲントタイプの青少年の組織作りにも熱心

3. Positive spin on Portugal summit
Putin and EU leaders put a positive spin on Friday's Portugal summit. Many observers had approached the meeting with low expectations, given deepening disputes between Moscow and the 27-nation union over issues such as energy, human rights and the Balkans. Putin, European Commission President Jose Manuel Barroso and other EU officials repeatedly characterized the talks as "open, frank and productive."
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ベリーアクティブなプーチン 自ら最新の爆撃機に乗り込んで飛行/夏の休暇では釣りから乗馬までアウトドアを満喫


ポルトガルサミットでの収穫
金曜のポルトガルサミット最終日に、プーチンとEUの首脳部は、予期しなかったポジティブな展開を示した。出席した多くのオブザーバーは、今回のサミットにそれほど実りある結果が出るとは期待していなかった。それというのも、ロシア政府とEU加盟27カ国との間では、エネルギー問題、人権問題、そしてバルカン紛争と、論争の焦点が山積していたからである。プーチンと、EUのホセ・マヌエル・バロッソ理事長、および他のEU役員は、「今回の会談では、オープンで率直な非常に生産的な話し合いが持てた」と口をそろえて評価した。
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今週 EUサミットのあったポルトガルのソクラテス首相と/ツアー・プーチン/EUのバロソ会長もポルトガル前首相

4. Top issue: Russian energy policy
However, the two sides failed to sign a new cooperation agreement to replace an expiring one, and two minor deals — on drug trafficking and steel exports — were the only concrete results announced. Topping the list of concerns for a growing number of European nations is Russian energy policy — the reliability of supplies and the intentions of state-run oil and gas companies.
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カスピ海東岸のカザクスタンは石油とガスの宝庫 ここからカスピ海パイプラインでロシアがEUに燃料を供給


最大の議題「ロシアの石油とガス」
しかしながら、ロシアとEU諸国の両者とも、もうすぐ期限切れとなる1件の協約を新規に書き換えるのには失敗した。あとふたつの案件、ドラッグの密輸と鉄材の輸出に関するさほど重要ではない案件だが、これが唯一確定した結論を見たと発表された。一方、EU加盟国のメンバー数が増えるにつれ、参加国の懸案リストの最上位を占めるのは、ロシアのエネルギー政策である。ロシアのエネルギー供給への信頼度と、石油とガスの国営企業についてが焦点となった。
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カスピ海西岸アゼルバイジャンの首都バクーは、20世紀初頭に中東に先駆け最初に石油が採掘されたブームの発火点

5. EU's dependency on Russian supply
Russia already provides 30 percent of EU energy imports, including 44 percent of natural gas imports. The state-controlled gas giant OAO Gazprom has recently moved to acquire assets in Europe and strike bilateral deals with some EU countries. That has led the EU to consider new restrictions on non-EU companies owning majority stakes in gas pipelines or electricity power grids without additional agreements — much to the Russians' consternation.
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カスピ海はキャビアをはらむチョウザメだけでなく、石油と天然ガスの宝庫でもある。地政学的観点からこのパイプラインの地図を見れば、なぜ今アゼルバイジャン、グルジア、トルコが国際的に焦点となっているかが一目瞭然、またロシアとイランとの提携にはトルクメニスタンとカザクスタンが必須なのも納得がいく。


ロシアのエネルギー供給に依存するEU
ロシアはすでにEUが輸入するエネルギー資源の30%を供給しており、天然ガスに関してはその44%をロシアからの供給に頼っている。ロシア国営のマンモスガス会社OAO Gazpromは、近年ヨートッパ各地の土地・施設を購入する動きが見られ、EU加盟のうち数カ国とは一対一の直接取引を結ぶ傾向が見られる。こうした動向をふまえて、EUは非加盟国がガスのパイプラインや送電線の大部分を所有する事に対して、新たに協定を結ぶ必要なしに新しい規制を加えることを検討している。その規制対象となる多くが、ロシアの連邦諸国であるのは言うまでもない。
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»» 次号「トルコ陸海空全軍クルド地区総攻撃開始」
【米国時間 2007年10月27日 訳『米流時評』ysbee】

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次号予告:トルコ陸海空全軍クルド地区総攻撃開始/アルメニア人虐殺問題でトルコ、米と決裂/ミャンマー軍事政権に日本もついに経済制裁/イスラエルのオルメルト首相提案:ユダヤとアラブのエルサレム二都物語

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by ysbee-2 | 2007-10-27 17:06 | プーチンのロシア
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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