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衛星写真が証明する空爆されたシリア核施設の証拠隠滅

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  ||| 衛星写真が写したシリア核施設証拠隠滅 |||
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シリアが核施設の証拠隠滅、イスラエル空爆前後の衛星写真で解読
米軍事専門家は核の地下施設建設過程を指摘、CIAはノーコメント


2007年10月26日・NBCニュース特報 |24日水曜に地上観測用衛星から撮影されたサテライト写真では、先月6日にイスラエル空軍の爆撃機によって空爆されたシリアの核燃料炉施設の敷地が、明らかに跡形なく撤去された形跡が観てとれる。
Images Raise Suspicions of Syria Facility
Site of a suspected nuclear reactor seems cleaned up after Israeli attack
OCTOBER 26, 2007 | By Robert Windrem and Andrea Mitchell — NBC News | Translation by ysbee
NBC News Special Report |OCTOBER 26, 2007 — New satellite photos taken Wednesday show that Syria apparently cleaned up the site of a suspected nuclear reactor after it was bombed by Israeli aircraft last month.

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OCTOBER 28, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N B C N E W S | S P E C I A L

イスラエルが空爆した核施設をシリアが隠蔽か、衛星写真が証明
責任編集:ロバート・ウィンドレム NBCニュース特捜班プロデューサー/アンドレア・ミッチェル 国際時事主幹
米国時間 2007年10月26日午後6時10分 | NBCニュース・スペシャルレポート | 『米流時評』ysbee訳


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シリア中部アルラッカに近い砂漠に建設中だった核燃料炉施設と見られる箇所のサテライト写真:左から04年9月16日/中央が今年8月10日で、この写真を元にイスラエル軍が9月6日に空爆決行/右は跡形もなくなった10月24日


1. Dismantling of suspicious nuke facility
The imagery, taken by Digital Globe, a private satellite imagery company, shows a cleared area where two months before the suspect facility stood. The boxy building is located at the end of a dirt road just off the Euphrates River. The site is about 100 miles from the Iraqi border near the town of At Tibnah in northeastern Syria. Although reports indicated the the reactor had been in the early stages of construction, an earlier satellite photo, taken by another commercial imaging company, GeoEye, raised questions about those assertions.
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シリアの疑惑の核施設を爆撃したイスラエル空軍F-16戦闘爆撃機 2機が空爆用、2機が援護用でイスラエルから出撃


シリア疑惑の核施設が消滅
サテライトイメージ会社ディジタルグローブの地上観測用衛星から撮影されたイメージは、2カ月前には疑惑の施設が建っていた箇所がすっかりさら地になっているのを示している。消滅した方形の建物は、ユーフラテス川沿いを少しはずれた砂漠の中を走る道路の最終地点に立っていた。現地は、シリア北東部にあるアッティブナの町はずれの、イラクとの国境線から約100マイルの地点にある。9月上旬に別のサテライトイメージ会社 GeoEye によって撮影されたサテライト写真を見た限りの当初の報告では、この原子炉はまだ建設にとりかかったばかりの段階であるとは言っていたものの、シリアにこうした施設が存在すること自体が、国際社会に大きな疑問を投げかけた。
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2. Reactor based on a North Korean design
The imagery, taken on September 16, 2003, four year prior to the attack, shows the facility looking just as it did prior to the attack. The only difference is the addition of a pumping station on the Euphrates River near the facility. Some U.S. officials have suggested the reactor was based on a North Korean design. The North has agreed to denuclearize, and if it was shown that it had helped Syria, that would complicate further relations with the United States. David Albright, president of the Institute for Science and International Security, said the satellite imagery "effectively confirms that this site was indeed the target of the Israeli raid." Albright's group did its own analysis of the imagery.
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アルラッカの町から近いシリア砂漠に建設中だった核燃料炉/右は昨年お騒がせした北朝鮮ヨンビョンの核施設


北朝鮮の核施設を元にした設計
もう一枚の写真(サテライト写真3点の左)は、先月の攻撃から遡ること4年前の2003年9月16日に撮影されたものであるが、爆撃に先立つ直前に撮影した中央の写真と同じ様に見える。唯一の違いは、施設の近くにあるユーフラテス川の上に取水用のポンプ場が付け加えられたことぐらいである。米国政府の消息筋の観察では、この原子炉は北朝鮮の設計を原型にしたものだと示唆している。しかし北朝鮮はすでに核放棄に合意しており、万一北朝鮮がシリアの核施設建設を援助したのが事実だとすれば、このことは北朝鮮と米国との関係を一層こじらせることになるだろう。
国際安全保障科学研究所のデーヴィッド・オルブライト所長は「衛星写真の映像は、この現場が実際にイスラエルの空爆のターゲットであったことを如実に示している」と評価した。オルブライト氏の研究グループは、すでにこれらの写真から独自の解析を試みている。
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昨年来の6カ国協議の約定に準じて核施設閉鎖を了承した北朝鮮 施設監査のため平壌に到着したIAEAの調査員

3. Apparent make-up covering facility figure
Beyond the suspected reactor, the imagery also shows the pumping station on the Euphrates, which does not appear to have been bombed or cleaned up. The "before" picture was taken Aug. 10, the "after" on Oct. 24 (Wednesday). The raid, which Syria has confirmed but which Israel and the U.S. have officially declined to discuss, took place Sept. 6. U.S. officials have said on background that following the Israeli attack, Syria bulldozed the debris from the site, apparently to avoid having the facility's purpose exposed. The International Atomic Energy Agency has said it was studying satellite photos to determine if it should investigate Syria's nuclear activities and Israel's raid. The Syrian foreign ministry on Wednesday denied the facility was a reactor.
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シリアの核施設現場、空爆のBefore=左 & After=右 さら地になった地上で黒い点に見えるのはブルドーザー


核施設の概容を隠蔽する消滅作業
疑惑の燃料炉の他にも写真で確認できるものでは、ユーフラテス川の上に建設された取水ポンプ場があり、こちらは爆撃されたり抹消されたりはしていない。「空爆以前」の写真は8月10日に撮影され、「空爆後」の写真は10月24日水曜に撮影されたものである。
肝心の空爆に関しては、爆撃そのものは9月6日にイスラエル空軍の戦闘爆撃機がシリア領空を侵犯した直後に挙行されたもので、シリアはその事実があったことを認めたが、イスラエルと米国はこの事件を公に論議することを避けている。しかし、シリアがその後爆破された現場の残骸をブルドーザーで片付け、この施設の使用目的が暴露されるのを避けているのは歴然としている。
国連の原子力諮問委員会IAEAは、シリアの核開発とイスラエルの空襲を監査するべきかどうか決定するために、これら一連のサテライトイメージを解析中であるが、24日水曜の段階ではシリア側は外相が、この施設が核燃料炉であることを否定している。
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昨年IAEAに燃料炉閉鎖を命じられた北朝鮮のヨンビョン核施設/ネゲブ砂漠にすでに存在するイスラエルの核施設

4. Four F-16 bombers flying from Israel
NBC News has learned that the Israelis used four F-16's in the attack, two acting as fighter bombers, two as jammers. The two bombers dropped six precision-guided thousand-pound bombs on the site. The site was believed to be in the early stages of construction and to not yet have been outfitted. "Dismantling and removing the building at such a rapid pace dramatically complicates any inspection of the facilities and suggests that Syria may be trying to hide what was there," added Albright. "Iraq followed a similar strategy in 1991 after the first Gulf War, though eventually the International Atomic Energy Agency (IAEA) and U.N. inspectors pieced together a full picture of Iraq's activities." Albright said tractors or bulldozers can be seen in the Oct. 24 imagery where the suspected reactor building once stood. Scrape marks can be seen around the razed part of the site as well.
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先月上旬すわ中東核戦争かとメディアが騒然となったイスラエル空軍のシリア領空侵犯爆撃事件はいまだ尾を引く


イスラエル空軍F16の4機編成爆撃チーム
NBCニュースが独自に入手した情報では、イスラエルは本来のターゲットへの爆撃用に2機、万一地上から攻撃を受けた場合の応酬爆撃用に2機という編成で、この奇襲作戦に4機のF-16戦闘爆撃機を使用した。爆撃用の2機が現場地点上空にさしかかった時点で、地上の目標に向かって数千パウンドの超高照準爆弾を6発投下。ターゲットとなった施設は建設計画の初期段階であったと思われるが、両国とも政府からの公式発表は行なわれておらず、いまだに施設の外郭すらおぼろげである。(訳者注:イスラエル側の暴露はナタニエフの非公式発言から)
「それまでそこにあった建物を、これほどまで急速に撤去消滅させてしまったところを見ると、この施設に対して今後予想されるいかなる視察をも、極めて困難にする状況になりました。この事から推して、シリアはそこにあったものをひたすら隠そうとしているのかも知れないと推察できます。湾岸戦争の直後、1991年にイラクが同じような戦略を実行しました。しかしIAEAと国連の視察員は、イラクの取った行動から逆に断片的な証拠をかき集めて、全体像を探り出しました。」
オルブライト氏はこう補足説明した。また氏は、10月24日撮影の最後の写真では、核燃炉と疑惑を持たれた建物がかつて立っていた場所にトラクターとブルドーザーが見られ、撤去した箇所の周囲にはそれらの車輛が運航した跡が同様に観測できるとも説明している。
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イスラエル上空を飛ぶ ISAFイスラエル空軍の戦闘ジェットF-16

5. Evidence of underground portion of reactor
"There also appears to be a trench in the Oct. 24, 2007, imagery that is better defined than in the Aug. 10, 2007, imagery," said Albright, a former IAEA inspector in Iraq. "This trench may be more visible as a result of the Syrians’ digging up buried pipelines running from the pump station to the now-gone suspected reactor construction building. Because of a more prominent shadow in the Oct. 24, 2007, imagery, there appears to be evidence of an underground portion of the suspect reactor building."
Asked for a comment on whether its imagery matches Digital Globe's, a spokesman for the Central Intelligence Agency said, "Sorry, we can't help you on that."
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中東核戦争のフォーカード:米国ブッシュ/シリアのアサド/イランのアフマディネジャド/イスラエルのオルメルト


疑惑の核燃炉施設、地下燃料パイプ部分の証拠
「2007年10月24日撮影の写真には、塹壕が掘ってあるのが見て取れますが、このイメージは2007年8月10日撮影の映像よりもはっきりしています」IAEAがイラクへ派遣した調査員の一人だったオルブライト氏は、さらに分析を進める。「この塹壕に見える箇所は、多分今は消滅した疑惑の核燃炉の建物へ、取水ポンプ施設から送水するために伸びていた埋設型のパイプラインを、爆撃後にシリアが掘り起こした結果で、そのせいでこの部分がよりはっきりと深い溝のように見えているのでしょう。2007年10月24日の写真ではより鮮明になった影のおかげで、建物自体はなくなっても、核燃炉疑惑の建物に地下の部分があったという証拠が、逆に浮かび上がってきたのです。」

この推論がディジタル・グローブ社の衛星写真の説明としてふさわしいかどうか、CIAの広報官に尋ねてみたところ、彼はこう言って首を振った。「申し訳ありませんが、我々はその件に関してはお役に立てません。」 [了]
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»» 次号「トルコ全軍クルド地区総攻撃・国境地帯に15万人派兵」
【米国時間 2007年10月28日 訳『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6466439
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6466439

次号以降予告:トルコ全軍クルド地区総攻撃・国境地帯に15万人派兵/アルメニア人虐殺問題で反目するトルコと米国/ついにミャンマー軍事政権との会談に応じたスーチー女史/イスラエルのオルメルト首相提案:ユダヤとアラブのエルサレム二都物語

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||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機 B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?


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||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
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by ysbee-2 | 2007-10-28 14:20 | 中東核戦争
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