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「ムシャラフを切れ」ジョー・バイデンの諌言

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 ||| ムシャラフ支持は第二のイラン危機を招く |||
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民主党長老バイデンのパキスタンパワーシフト・70年代イランの失敗を繰り返すな
国民の意向無視のムシャラフ政権支持を続行すれば米国に第二のイラン危機を招く


米国時間 2007年11月8日午前9時03分 | ニューハンプシャー州マンチェスター発/AP通信
民主党の次期大統領選候補ジョー・バイデンは、今日のパキスタンの政情不安を、大使館のアメリカ人が捕虜となった1970年代終盤のイランと比較する。周知のごとくバイデンは、国際間の外交関係においては長年にわたって米国上院で、外交委員会の重鎮としての大役をこなしてきたベテラン議員でもある。この外交事情通の鋭い洞察によれば、現在パキスタンで起きている出来事は、そのまま米国の外交問題における目標に直結するものだと言う。

d0123476_18552829.gifd0123476_1750519.jpgysbeeよりお知らせ: パキスタンの情勢が時々刻々激動し、ニュースがラッシュ状態になっております。1週間分の記事を、とりあえず写真入りのフォーマットで先に掲出しますので、日付の順番が前後いたします。また、訳文は順次追加していきますので、どうぞご了承いただけますよう、お願い申し上げます。
当ブログの和文は私自身の拙訳でありますが、内容を充分咀嚼してから書きますので、翻訳ソフトなどは一切使っておりません。多少時間はかかりますが納得のいくコンテンツでお届けしたいので、そのへんの事情もよろしくご理解ください。


Biden Compares Pakistan to 1970s Iran
Warns scenario could be repeated, only this time with nuclear implications
NOVEMBER 8, 2007 | By Associated Press — MSNBC.com | Translation by ysbee
MANCHESTER, N.H. — Democratic presidential hopeful Joe Biden is comparing the unrest in Pakistan to 1970s Iran, when Americans were held hostage. Biden, a U.S. senator knowledgeable on international relations, says what is happening in Pakistan is linked to broader U.S. foreign policy goals.


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NOVEMBER 8, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 M S N B C N E W S | P A K I S T A N

「ムシャラフを切れ」ジョー・バイデンのパキスタン危機対処法
米国時間 2007年11月8日 午前9時03分 | AP通信/MSNBC.com | 『米流時評』ysbee 訳


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1. 'Make a shift from Musharraf'
He says U.S. policy should be shifted from one focused solely on President Pervez Musharraf to one based on Pakistan as a whole. “Pakistan has strong democratic traditions and a large, moderate majority. But that moderate majority must have a voice in the system and an outlet with elections," Biden was to say Thursday during a speech at Saint Anselm College.
ムシャラフからのシフトを提言
バイデンいわく、パキスタンに対する米国の外交方針は、一匹狼ペルヴェズ・ムシャラフ大統領ただひとりに焦点を合わせるのを止めて、ひとつのまとまりを持った全体像としてのパキスタンに基礎をおく人物と交渉すべきだ、と説く。
「パキスタンは、英国の植民地支配から独立した経験から、非常に強固な民主主義の伝統を有しており、国民の大部分は中産階級の穏健派である。現在の軍事独裁政権の元では厳しい体制だが、これら大多数の穏健派は選挙の公正な結果として国家の政体に届く声=代表を持つべきである。」
8日木曜、聖アンセルム大学での講演で、バイデンはこう語る。
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30代から米国上院議員を6期務める民主党の長老ジョー・バイデン 経歴・実力ともにテッド・ケネディに匹敵

2. 'No choice but with extremists'
“If not, moderates may find that they have no choice but to make common cause with extremists, just as the Shah's opponents did in Iran three decades ago." “But unlike Iran, Pakistan already has nuclear weapons," Biden says in prepared remarks, which his campaign provided to The Associated Press.
「現政権固執はイラン革命の二の舞」
「もしそうでなければパキスタンの穏健派は、反ムシャラフという一点でムスリム過激派と共通の政治的立場を取るしか、選択の余地がなくなってしまう。ちょうど30年前にイランでパーレビ国王の独裁に反対した穏健派が過激派と結託したように………しかしここでイランと決定的に異なる点は、パキスタンはすでに核兵器を持っている、という事実である。」
バイデンの選挙運動事務所がフォーラムに先立って用意し、AP通信が入手したスピーチ原稿のコピーには、以上のように書かれてあった。
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ブット女史はパキスタン独立建国の祖で暗殺された前ブット首相を父を持つ血筋 ナショナリストに人気が高い

3. Deepening power-monger shadow
Last weekend, Musharraf declared emergency rule, suspended the constitution and granted authorities sweeping powers to crush political dissent. Musharraf been promising to restore democracy since he seized power in 1999 during a bloodless coup. His actions since assuming emergency powers Saturday have included ousting independent-minded judges, clamping down on the media and putting thousands of Pakistanis in jail or under house arrest.
権力執着で軍事独裁体制に独走
先週土曜の夜、ムシャラフは国家非常事態宣言を発令し、戒厳令下での憲法の凍結を行ない、警察と軍隊を発動して政敵を一斉に検挙する、という暴挙に出た。ムシャラフは90年代終盤ベナジール・ブットが首相であった時期にパキスタン全軍の総司令官であったが、1999年の無血クーデターで権力の座を奪い大統領となった。当時から国民には、軍政独裁政権から民主政権への移行を約束していたものの、今回の国家非常事態での全体的権力の行使から察するに、根本的にはクーデター当時と何ら変わっていない。結果的には、中道独立派の最高裁判事を放逐し、メディア報道機関を圧殺し、何千人もの無実のパキスタン国民を、政府に反対意見を示したというだけで投獄、あるいは自宅拘禁に処している。
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外見でひとを判断するなと言っても、これだけ一目瞭然では弁護の余地もない 全員吉良上野介役がはまりそうな面々
左から、ショーカット・アジズ首相/ムシャラフの選挙の違法性を問い放逐されたチャウダリー氏の後釜に座った最高裁主席判事/核を司る技術相/今回の国家危機の張本人、独裁権力に固執するムシャラフ大統領は軍総司令官を兼任


4. Iran hostage crisis for 444 days
Musharraf said his decision to suspend the constitution and oust the country's top judge were necessary to prevent a takeover by Islamic extremists. Biden disagreed, saying in the speech that such moves will only invite extremists, similar to those in Iran nearly three decades ago. In 1979, hundreds of militant Iranian university students seized the U.S. Embassy in Tehran because they objected to U.S. support for their leader, Mohammed Reza Pahlavi. About 70 Americans were held hostage for 444 days. They were released in January 1981 when Ronald Reagan was sworn in as president.
イラン米国大使館人質事件 悪夢の444日
ムシャラフは、憲法を保留して国家の司法権の最高位にある判事を放擲するという今回の決断は、イスラム過激派による謀反を防止するために必要だったと理由付けしている。しかし、ジョー・バイデンはこの意見に真っ向から反対する。ムシャラフが執ったような動きは、かえって逆に過激派の思うつぼであり、30年前にイランで起った事態とほとんど同じ窮地に陥ると、スピーチの中で警告している。
1979年、数百人のイラン大学の学生叛徒がテヘランの米国大使館へ乱入し、暴力で制圧した。その理由は、彼らが敵視した当時のイランの元首、モハンメド・レザ・パーレビ国王を米国が支援していたから、というものであった。その結果、大使館職員とその家族ら70名のアメリカ人が444日間にわたって捕虜となった。彼らは1年以上経った1981年1月、ロナルド・レーガンが新しい大統領の座に就いた時点で、米人捕虜を解放した。
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ムスリム革命で国外へ亡命する以前のイランのパーレビ国王一家 親米・親日家でも知られた夫妻

5. Nightmare scenario: Failed state with nuke
Biden said this scenario could be repeated, only this time with nuclear implications. “It is hard to imagine a greater nightmare for America than the world's second-largest Muslim nation becoming a failed state in fundamentalist hands, with an arsenal of nuclear weapons and a population larger than those of Iran, Iraq, Afghanistan and North Korea combined,'' said Biden, who trails in the race for the Democratic presidential nomination. New Mexico Gov. Bill Richardson also was scheduled to address the same forum on Thursday.
悪夢の筋書き「核のテロ国家」
バイデンの洞察では、ムシャラフの軍事独裁現政権に固執すれば、イランでのあの悪夢のシナリオが繰り返されるだろう、と読んでいる。しかも、今回のパキスタンでは「核兵器」と言うとんでもない難物が絡んでいる。 「アメリカにとってこれ以上の悪夢を想像するのは難しいくらいである。パキスタンは(インドネシアに次いで)世界で2番目に多いムスリム教徒を抱える国であり、その核兵器をすでに装備したイスラム教国家が現在過激派の手に落ちるかどうかの瀬戸際にきている。しかもこの国の人口は、イラン、イラク、アフガニスタン、おまけに北朝鮮までを合わせたよりもさらに多い人口(1億6千万人)を有しているのだから、これ以上深刻な事態はない。」
この記事の記者にパキスタンに対する論評を伝えたバイデンは、次期大統領選候補として目下選挙運動で各地を駆け巡っている最中である。
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パキスタンの首都イスラマバードで後方の大統領官邸周辺をバリケードで包囲し警備するロイヤルガード

【米国時間 2007年11月8日 訳『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-11-08 18:24 | パキスタン戒厳令の季節
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