米流時評

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英雄伝説「パキスタンの明日に賭けるイムラン・カーン」

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 ||| 戒厳令下の英雄 イムラン・カーン 後編 |||
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イムラン・カーン:逃走するヒーローが命を賭けるパキスタンの明日
ムシャラフ独裁政権弾圧の手を逃れて逃亡中のヒーロー独占会見記2


d0123476_18552829.gif【英雄伝説】 
英雄はひとりでは生まれない。英雄は大衆の瞳の光芒の中で誕生する。
英雄は生か死かの選択を迫られ、それでもなお命を賭して
自ら信じるものを守り続けようと覚悟したとき、この世の光源となる。
世界が混沌の渦に飲まれ「独裁と弾圧」という狂気が闇を支配するとき、
その権力に真っ向から闘いを挑む者は、魂の発光体となる。
その光が闇を照らし明日へと向かうとき、ひとはそれを、ヒーローと呼ぶ。

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Interview with Imran Khan — Part-2
‘Tomorrow never die’ — The cricket legend, politician running for life
NOVEMBER 14, 2007 EST | Newsweek — Web Exclusive
By Ron Moreau/PAKISTAN | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — The young are our biggest constituency, and I think we have a structure there with the students. So I have to come out into the open to mobilize the students, which I'll do at Punjab University [Wednesday]. I have a way of sneaking in. I'll try to get out [afterward] if possible. I have one or two exit routes. I'll be with my running shoes.


米国時間 2007年11月14日 | By ロン・モロー/ニューズウィーク 独占インタビュー
前号からの続き |戒厳令下逃走中のイムラン・カーンへの独占インタビュー後編
カーン:若者はわが党支持者の最大の部分を占める有権者です。すでに学生の間では、われわれは確固とした支持組織ができたと思います。そういう背景があるので、私は学生たちの前へ出て直接呼びかけるつもりです。それを明日14日水曜、パンジャブ大学でやるつもりです。
【訳:『米流時評』ysbee】

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NOVEMBER 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N E W S W E E K | S P E C I A L

英雄伝説イムラン・カーン Part-2:逃亡者がヒーローに変わる時
2007年11月14日 | By ロン・モロー/ニューズウィーク サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳


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What can the students do?
I have a way of sneaking in. I'll try to get out [afterward] if possible. I have one or two exit routes. I'll be with my running shoes. But if I don't [escape] it doesn't matter. We've had successful student movements in the past, in 1968 and 1977, that have brought governments down. Since then the students have gone completely dormant. But the students are key to this whole thing.
パキスタンのために学生はいったい何ができますか?
警察の目をくぐって大学へ潜入する手はあります。決起集会のあとでも、できれば逃げおおせたいとは思っていますが。ふたつの出入口の一方は確保してある。明日もランニングシューズをはいて行きますよ。でも万が一無理だったとしても(逃げられなくても)、それはもう問題じゃない。
われわれパキスタン人は、過去1968年と77年に学生運動で成功した。2回とも政府を倒した。そのとき以来、学生運動は完全に冬眠期に入っている。しかし今回も、学生が一連の抗議運動の鍵になっています。
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When I gave a lecture [to students the day the emergency was announced on Nov. 3] the talk became a demonstration movement. The students stood behind me and said we will join your protest. In my opinion all the signs are there. I think the students are ready. Even faculty is starting to protest. It's just the beginning.
はじめに予兆ありき
11月3日非常事態が宣言された当日、私は学生に講義していたんですが、話し合いからそのままデモ行進に盛り上がって行ったんですよ。学生たちは私のあとをついて立ち上がり「あなたの抗議運動に参加します」と言ってくれた。私に言わせれば、すべての予兆はそこにあった。学生たちはすでにそうする覚悟はできていたんだと思う。大学の職員たちまでいっしょになって抗議運動を始めたくらいですからね。それがそもそもの始まりです。
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Why should Pakistanis take you seriously when your party is small and you are your party's only member of parliament?
My party has the fastest-growing vote bank in Pakistan. My own personal ratings are very high. If there were a direct presidential election I'd probably do well. But if we fight this next election this party will become a force.
あなたの政党はまだ少数党だし、国会議員は唯一あなたしかいませんが、なぜパキスタン国民はあなたの言う事を真剣に受け止めるべきなのですか?
私の政党は、パキスタンでももっとも急成長している票田を抱えています。私自身の個人的人気は、非常に高く評価されている。もし現在国民が直接投票できる大統領選があったら、多分私は良いところまで行くでしょう。しかしたとえそれが不可能でも、次回の選挙で善戦できれば、この党はパキスタンを動かす勢力になります。
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The reason people supported [the deposed Supreme Court Chief Justice Iftikhar Mohammad Chaudhry] is because he defied the dictator. People looked upon him as genuine opposition to Musharraf. Similarly, my vote bank is increasing simply because people perceive me as someone who is not going to compromise.
最高裁主席判事を追放したムシャラフに対する国民の反感
パキスタンの国民がなぜ(ムシャラフに追放された最高裁主席判事のイフティカール・モハンマド・チャウドリー氏を)支持し続けるのかという理由は、彼が独裁者を糾弾したからです。人々は彼の事を、ムシャラフに立ち向かう生粋の果敢な野党として尊敬したからです。それと同じように、人々は私の事を決して裏切らないやつだと受け止めているという、たったそれだけの理由で私の票田もぐんぐん伸びています。
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For 11 years I've been saying there can be no democracy or prosperity without an independent justice system. My Movement for Justice is based on an independent judiciary.
Suddenly all the lawyers [who were] supporting Chaudhry adopted me, welcomed me with garlands and took me on their shoulders. That's how the party has taken off. We will do well in the next election. And we will become a player in the next assembly and a national party.

パキスタンの司法制度と三権分立の確立について
この11年間というもの、いつも私はこう言い続けてきました。司法制度が三権分立で独立していない限り、この国には民主主義も繁栄もありえないって。私の党「Movement for Justice=義運党」は行政から独立した司法制度というものを、方針の基盤にしていますから。そんなわけで、チャウダリーを支持する全国の弁護士や判事たちが私を推薦してくれた。今年の年次総会では、名誉のレイをさずかって歓迎され、文字通り彼らのスクラムの上に担ぎ上げてくれたんです。それが、わが党がどうやって躍進できたかといういきさつです。これから先、来年の年次総会でも国家の正常化に一役買う存在になって、国民的政党に躍進しますよ。
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Are you frustrated by the Bush administration's seemingly continued solid support for Musharraf?
Militancy and radicalization in Pakistan are increasing at such a phenomenal rate now that we actually think that our future is at stake. All thanks to Musharraf. And for this one man, Bush is going to sacrifice 160 million Pakistanis as if they were sheep? He is worse than the shah of Iran. If he succeeds in imposing Musharraf for another five years, who is going to take up the space? The mosques and the militants. They are spreading.
ブッシュ政権のムシャラフに対する固い支持は続くように見えますが、不満じゃないですか?
パキスタンの軍事制度とムスリム強硬派の過激化は今やあまりにも歴然としているので、実際われわれの未来は風前の灯火のように思えてしまいます。すべてはムシャラフのおかげです。ブッシュ大統領は1億6千万のパキスタンの国民を、羊かなにかのように犠牲にするつもりなのですか?
彼(ムシャラフ)はかつてのイランの国王(パーレビ)よりもひどい(専制君主だ)。もし彼が、また5年間ムシャラフ政権を据え置きするのに成功したら、誰が勢力を伸ばすと思いますか?
モスク(イスラム急進派)とゲリラ(タリバン)、彼らが拡大するだけです。
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What's your solution for extremism and terrorism?
Terrorism is our biggest concern. It's so big that our country is likely to implode. Musharraf is perceived as a pro-American, anti-Islam man on an American mission. So what you are seeing in [the tribal territories of] Waziristan and [neighboring] Swat is that people are siding with the other side against the Pakistan Army.
イスラム原理主義とテロリズムの問題に対するあなたの解決法は何ですか?
テロリズムは、わが党最大の関心事です。問題は余りにも大き過ぎて、爆発寸前です。ムシャラフはパキスタンでは、アメリカのミッションに就いている反イスラム的親米派の人物ととらえられています。だから、あなたがたアメリカ人が(テロリストの温床の民族自治区)ワジリスタンや(その隣の)スワットで目にしている現象は、そこの地元民が自国パキスタン政府軍の敵側に味方するという、とんでもない事態なのです。
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Pakistani soldiers are dying, and no one is mourning them. The Pakistan Army must be withdrawn from the tribal area and negotiations opened with the people. It's not too late. The aerial bombing is just driving more people to support the other side. It's not a winnable war and there's no end in sight.
アフガン国境地帯民族自治区のゲリラを制圧するには?
パキスタンの兵士たちがゲリラの襲撃で毎日命を落としているというのに、誰もそれを痛ましいと思わない。パキスタン軍は民族自治区から撤退して、政府は軍事制圧よりも自治区住民との直接交渉を始めるべきです。まだ遅過ぎはしません。今やっているようなあの地域への空爆は、さらに多くの地元の住民に政府への反感を抱かせ、敵側に走らせるだけです。それでは永遠に勝ち目のない戦争になってしまい、どこまでもいっても際限がありませんよ。
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But hasn't Musharraf tried peace deals with the militants before?
Fundamentalism in Pakistan is a lot easier to deal with if there is a genuine democratic government, and not one that is perceived as a stooge of the Bush administration. The minute people realize that the government does not have a foreign agenda they will listen.
でもムシャラフはこの前、自治区のゲリラと和平協定を結んだばかりではないですか?
ブッシュ政権の傀儡としてしか受け止められていない現在の政府ではなくて、もし仮に真に民主的な政府が存在したら、パキスタンのイスラム原理主義者は、もっとずっと扱いやすくなりますよ。その政府が外国の方針に染まっていないとわかったら、即座に彼らは言う事を聞くようになるでしょう。
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The Americans are making a mistake. They think Musharraf is the solution because the army under his control. But how long can he keep the army under control the way the army is taking such a beating. They are giving up without a fight. I think it's a matter of time before the army rebels against him. It's unsustainable.
アメリカの冒している過ち
アメリカ人は過ちを冒している。彼らは、軍隊をコントロールしているのでムシャラフにつくのが解決策だと思っている。しかし、昨今のように軍隊がやられる一方だと言うのに疑問も抱かず、どれだけ長く自分たちの指揮下においておけば気が済むんでしょう。一部の兵士などは、ゲリラと闘わずに投降してしまうし。このままでは、そのうち軍隊が彼(ムシャラフ)に対して謀反を起こすのは、時間の問題だと思います。もう持ちこたえられない限界にきてますから。  [了]
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【米国時間 2007年11月23日 訳『米流時評』ysbee】

»» 『米流時評』緊急特集 「パキスタン・戒厳令の季節」
第1章 「ダークスーツ革命」  司法権の独立を守るため立ち上がった弁護士たち
第2章 「ホワイトスカーフ革命」 民主主義のためブット女史を支持する女性たち
第3章 「アイボリータワー革命」 独裁弾圧に抗議してカーンを支援する学生たち

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by ysbee-2 | 2007-11-23 12:32 | パキスタン戒厳令の季節
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