米流時評

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「ザ・プーチン」21世紀の皇帝論 序章

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   ||| 序章 21世紀の皇帝プーチン |||
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『米流時評』 ミレニアムの新しい皇帝論を体現するロシアの傑物
タイム誌が選んだ2007年を代表する人物はウラジミール・プーチン


d0123476_18552829.gif米国の時事週刊誌『TIME』の年末恒例の特集「今年を代表する人物=The Person of the Year」が昨日(米国時間19日)発表になった。今年の人物はプーチンである。ロシアの大統領という肩書きもウラジミールという名前も不要の「プーチン」だけで世界に通用する人物。こういうアイコニックな存在を俗に「One-name man」と呼ぶ。例えばブッシュ。例えばプレスリー。例えばチャーチル。
選ばれた評価基準
TIME誌は他の候補者を押し切ってプーチンを選出した理由を挙げているが、図らずも直裁的なプーチンの人物評を読むような趣きであった。特に英米主体の西側諸国からは、賛否両論輩出するであろう問題の人選。したがって、くどいくらいに「代表的人物とは人気投票ではなく、あくまで『世界に対してその年最も影響力のあった人物』という判断基準で選んだ」と釈明している。
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プーチンのムーンサルト
『米流時評』でもプーチンに関しては、これまでに何回もニュースや評論の記事を紹介し、解説に努めてきた。特に11月末の総選挙から次期大統領候補の指名、そしてその後継者メドベージェフをして自らを次期首相に逆指名させた、一時代を画するであろうロシアのターニングポイント。2007年の12月冒頭のわずか1週間の間に、プーチンは今後十年間のロシアの進むべきレールを、一挙に敷いたかに見える。世界がひるんでいる隙に、立場によっては快挙とも暴挙とも言えるだろう早業・荒技を、プーチンは一瞬のうちに決めてしまった。

新しいプーチン像
この間の一部始終は12/02の「プーチン神話・序章」から12/13の「ユーラシア連邦の野望・ポストプーチン時代の予測」までの『米流時評』の記事に詳説しているので、ご参考までに読み返していただくとして、今回は TIME誌の編集長みずからの「今年の人物」選択にいたるまでのすったもんだと、(ここからが非常に面白かったのだが)モスクワのプーチンの私邸で行なわれた独占会見のインタビュー記事を紹介したい。今までのニュースの表層だけでは現れてこなかったプーチンの実像が、きわめてくっきりと浮き彫りにされ、私の頭の中ですでに刻まれていたプーチン像に、より深く濃いリアリスティックな陰影を与える結果となった。
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激動のロシア現代史
インタビュー記事のコンテンツには耳新しい情報も多々あったが、多くの観点で「やはりそうだったか」とうなずかされるプーチンの強靭な信念に裏付けられた決断力と個性を物語るエピソードが次々に展開して、一気に読まされた。そして、読んだあとに改めて気づかされたのだが「プーチンが生きてきた時代は、激動するロシアの現代史でもあったのだなぁ」という感慨が、つい昨日のようなひどく近い歴史を振り返る懐かしさとともに、なぜかしみじみと心に残った。

ロシアの栄光復活へ
インタビューを担当した記者のペンの力にもよるのだろうが、一気呵成に読ませる特集記事は、55年というプーチンの人生を特急列車のように突っ走るストーリーであり、車窓の背景に飛び去っていく数々の現代史のひとコマひとコマが、フラッシュバックのように生々しい残像を結ぶ。
ロシアの政界という荒涼とした原野を驀進する屈強な精神力の一ロシア人が巡り会う、数奇な運命と歴史の変節点。これは「ロシアの栄光復活」というかたくなな信念の元に、すべての転機を奇跡の復興へと結びつけていった、ひとりの平凡な男とひとつの巨大な国家の、パラレルなサクセスストーリーでもある。
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ミレニアムの帝王論
後半はむしろ、一種の現代の英雄伝であり、ユニークな帝王論にまで昇華した趣きがあった。そこからは、善悪という倫理的価値観を超越した存在、むしろ大きな歴史の流れの中でしか正当な評価が出ないだろうと予感させる、過去の英傑や帝王に対する分析に近い視点さえ感じさせられた。 
まずは TIME誌編集長の選出の辞を皮切りに、かなり長丁場ではあるが読み応えのあるインタビュー記事を、拙訳ながらシリーズでお届けする次第である。

【米国時間 2007年12月20日『米流時評』ysbee 記】
»» 次号「今年の人物にプーチン!タイム誌編集長が語る選出の理由」

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d0123476_1746245.jpg序 章 「プーチンの過ぎゆくままに」米国とロシアの『戦争と平和』
第1章 「メドベージェフ登場」プーチン次期後継者を指名
第2章 「明日のプーチン」メドべージェフ、プーチンを首相に逆指名
第3章 「ユーラシア連邦の野望」ポストプーチン時代の予測
第4章 「クレムリンの暗闘」プーチン王朝内部のパワー闘争
第5章 「プーチニズムの踏襲」次世代ロシア時代の到来


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時 評  「NIEレポートで暴かれたブッシュの大嘘」
Part-1 「嘘から出た真実 さらば、イラン戦争」
Part-2 「暴かれたブッシュ政権の戦争体質」
Part-3 「大統領選にまで波及するNIEシンドローム」
Part-4 「米外交のUターン・金宛ブッシュ親書の謎」
Part-5 「半島平和?ブッシュ最終章外交の突然変異」


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by ysbee-2 | 2007-12-20 10:16 | プーチンのロシア
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