米流時評

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ついに解けた核の謎!四川省の核兵器開発施設

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   ||| 四川大地震と中国の核兵器施設  |||

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震源地に近い綿陽市周辺は、中国の核兵器開発と実験施設の本拠地
ダシバ山中の INPC南西研究所では、プラズマ兵器・ニュートロン兵器も開発か


d0123476_18552829.gifこの前の号で書いたように、中国の核施設は四川省内に集中して存在することは、一部核の保安に関心のある者には、従来から知られていた。私自身、一昨年の北朝鮮の核問題や昨年の「イスラエルによるシリアの核施設爆撃」に関しては、特集で記事を組んできた。その際に少々調べた資料を介して、あくまで概略ではあるが、中国の主要な各関連施設は四川省にかたまっているという事実も把握していた。
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なので、5月12日に「四川省で激震」という臨時ニュースが入った時点で、真っ先に頭に浮かんだのは「地下核実験に失敗したのか?」という疑問だった。しかし、3月以来のチベット問題で、四川省の山岳部にはチベット人やチャン族などの少数民族が、人口のかなりの部分を占めて住んでいることも頭にあったので、彼らに被害が及ばないように「そんなとんでもないことがあっては困る」という気持ちが強く、すぐに否定して地震のニュースを追っていた。
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しかし、これまでに延べで数えると数千枚になる報道写真に目を通してきたが、気になる写真がどんどん出てきた。先ず第一に、中国政府の対応が驚くほど迅速だったこと。地震発生から2時間後にはすでに数個師団の軍隊を現地に投下している。しかも、その壮行式らしき背景には巨大なバナーまで用意されていた。それがそもそもの疑問の始まりで、その後はどう見ても「核」が関連しているのではないかと思われる、震災現場のただならぬ壊滅状態の写真が、文字通り「山が動く」というほどの巨大な規模で、数千枚続いた。
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もし地下核実験の失敗だとしたら、地上での実験とは違って、爆風や閃光はもちろん出現する訳はない。しかし凄まじいまでの山の崩れよう、*文川県の映秀地区、綿陽市管轄の北川地区、什方*管轄の*汉王/漢王地区など、震源地に近い町の倒壊の現場は、地震というよりも被爆で粉々になったと説明した方が納得のいくほどの徹底した壊滅状態である。写真は主にGetty imagesのものを利用しているが、ロイター、AP通信ともに現地へ特派記者を投入してどんどん写真を上げている。不思議なのは、写真は膨大なのだが記事が少なく、しかもその内容はみな新華社通信の受け売り的なつっこみの浅さである。
【四川省の関連地名:*文川(ウェンチャン・ヴェンチュワン/Wenchuan)県の映秀(インシュウ・インジュ/Yinxiu)地区、綿陽(ミャンヤン・メンヤン/Mianyang)市管轄の北川(ベイチャン・ベイチュワン/Beichuan)地区、什方*(シーファン/Shifang)管轄の汉王/漢王(ハンワン/Hanwang) ただし*文川の「文」にはさんずいが、什方*の「方」にはおおざとがつきます】
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私としては何としても核施設がどうなったのか知りたくて、ネット上で関連情報を探ってきた。しかし一般のニュースサイトでは、日本も欧米もみな中国政府発表の内容を公表するに過ぎず、従って紛失・回収した核物質が、当初は13個、次は33個、そして先週末の段階では99個と、あれよあれよと言う間にトリプルゲームが繰り返された。さらには、どこで・いつ・一体「なに」を紛失したのか?という、馬鹿でも疑問に思う基本的な項目が明らかにされないままである。こんなふざけた報道があるだろうか。ことは「核」である。中国は世界に対して事実を知らせる義務がある。
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大体、真っ先に諮問するべき国連の IAEAから、一切声明が出されないのが不思議だった。と思う間もなく、温家宝首相が被災地へ赴き激励して回る姿がテレビに……後を追うように胡錦濤主席が被災者を慰問……そしてようやく国連の潘基文事務総長が四川省へ。しかも、大量の取材陣を引き連れて、震源地にもっとも近いと思われる映秀の廃墟を視察させ、わざわざ「これは天災(Natural disaster)である」と宣言させている。地震は天災に決まっているではないか。国連の事務総長に現地でわざわざ「天災」宣言をさせるところが、偽装くさい。
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百歩譲って60年に一度の天災だとしても、まずは核施設の安全性に関して公表するのが国際的道義だろう。北京政府がうやむやなので、いきおい全世界のメディアも「盲、象をなでる」的なもどかしいニュースで終始する……… 独自のルートで欧米のネット界で色々情報を読み込んだが、その中でようやくきらっと光るダイヤモンド原石のような一文につき当たった。しかも、地震の翌日の13日以来、メディアの表層に浮いていたのである。灯台下暗し。
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そのサイト名は『Science Friday』。これは日本のNHKにあたる公共放送 NPR (National Public Radio)が毎週金曜に流す科学関連の情報番組のウェブサイトである。そのブログ部分に掲載されていたジョスリン・フォード女史の『Sichuan Quake & Nuclear Weapons』というコラム。読んでいて「探していたのはこれだっ」と思ったのは、「四川省の核施設のエキスパートであるダニー・B・スティルマン氏の調査報告書の発行を、CIAが差し止めた」という箇所を読んだときだった。
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それ以前から、中国核開発の原料をフランスが輸出する条約締結が昨年ニュースになったり、米軍との相互乗り入れの新型兵器開発の噂などがネットに上がってはいたが、核の専門家による内部情報は読んだことがなかった。メディア界ばかりを探索していたからなのだろうが、学会の連中にはどうも常識だったようなのである。このジョスリン・フォード女史も、別に大上段に構えるわけでもなく、あっさりとCIAから待ったがかかって……とか、プラズマ兵器や中性子兵器の存在にまであっけなくふれていて、カジュアルなブログのつもりで気楽に読んでいた私としては、椅子からずっこけるほど仰天してしまった。特に、提携しているのがロシアではなく米国というのが、私にとっては目からウロコだった。
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なるほど、だから欧米のメディアにも規制がかかっているわけだ……と変に納得のいったコラムをこのすぐ次に翻訳して紹介する。興味のない方にとっては、だからどうなのという話題かも知れないが、核の安全性と紛失した「物体」の行方を知りたい方々にとっては、まさにダイヤモンドの原石のような情報である。CIAが発禁処分にしたという『スティルマンレポート』を、何としてもこの目で読みたいものではある。

【米国時間 2008年6月1日 『米流時評』ysbee記】

[ Sources ]
Country Nuclear Power Profiles: IAEA—2003
Nuclear Power Development in the Asia Pacific Region: ANSTO—June 2001
The Future of the Nuclear Industry in China: CNS Bulletin, p.8-11—August 2000
Uranium 1999: Resources, Production and Demand; OECD/NEA—2000
Nucleonics Week: Power in Asia (featured articles)—Nov. 27, 2003
Nuclear Europe Worldscan: March–April 2000
Zhang Z. & Yu S. 2002: Future HTGR Developments in China after HTR-10;
Nuclear Engineering & Design — p.218, 249-257
US EIA China Brief: July 2004
Qiu J, 2006: Status and Plans for Nuclear Power in China;
World Nuclear Fuel Cycle conference — April 2006
CNNC & CGNPC web site


»» 次号 CIAが発禁にした中国核兵器開発報告書『スティルマンレポート』 へ続くd0123476_1023580.jpg

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by ysbee-2 | 2008-06-01 21:32 | 四川大地震と核施設
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