米流時評

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特報!コロンビアゲリラから人質15名奇跡の奪還!

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  ||| コロンビアゲリラ捕虜救出大作戦 |||

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コロンビア政府諜報、左翼ゲリラから元大統領候補ら捕虜救出に成功
歴史に残る大胆な作戦でFARCゲリラを籠絡、人質15人を無事救出


d0123476_6272660.jpg米国時間2008年7月2日20:02 | コロンビア・ボゴタ発
現地時間で2日水曜、コロンビア政府の諜報特殊部隊は架空の捕虜移動交渉でコロンビアの極左ゲリラをうまく籠絡し、数年間ゲリラ軍の人質になっていた元大統領候補ベタンクールと3名の米軍属の捕虜ほか総勢15名の捕虜を、一発の射撃戦にもいたらずに首尾よくヘリコプターで救出する作戦に大成功を納めた。
Colombia Tricks Guerrillas into
Freeing 15 Hostages

JULY 2, 2008 | Associated Press — BREAKING
BOGOTA, Colombia — Colombian spies tricked leftist rebels into handing over kidnapped presidential candidate Ingrid Betancourt and three U.S. military contractors Wednesday in a daring helicopter rescue so successful that not a single shot was fired.

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JULY 2, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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   A S S O C I A T E D P R E S S

コロンビア政府諜報、ゲリラから元大統領候補ら人質救出に成功!
米国時間 2008年7月2日午後8時02分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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1. 'God, this is a miracle'
Betancourt, who was seized on the campaign trail six long years ago, appeared thin but healthy as she strode down the stairs of a military plane and held her mother in a long embrace. She said she still aspires to the presidency. "God, this is a miracle," Betancourt said. "Such a perfect operation is unprecedented."
「神様、これは奇跡だわ!」
大統領選の候補者として遊説中に極左ゲリラに誘拐されて以来、6年という長い年月を人質として過ごしたイングリッド・ベタンクール女史は、以前よりやつれたとはいえ元気に軍用機のタラップを降りて、待ち受けた母親と長いこと抱きあった。彼女はいまだに大統領への意欲を捨てていないと語った。「神様、これは奇跡だわ。こんなに完璧に成功した作戦は前代未聞です!」
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コロンビアの首都ボゴタの空港へ出迎えた母親のヨランダさんと6年ぶりの再会を喜ぶベタンクール女史(右)

2. The most serious blow ever dealt to FARC

Eleven Colombian police and soldiers were also freed in the rescue, the most serious blow ever dealt to the 44-year-old Revolutionary Armed Forces of Colombia, which considered the four hostages their most valuable bargaining chips. The FARC is already reeling from the deaths of key commanders and the loss of much of the territory it once held.
ゲリラ戦史最大の敗北
ベタンクールさんと米人3人の他にも、コロンビア政府の捜査官や政府軍兵士ら11人の捕虜も同時に救出解放された。前述の4人は人質交換交渉の最大の目玉と目されていたために、極左ゲリラグループ「FARC=コロンビア革命戦士軍」にとって今回のコロンビア政府軍諜報部隊による人質奪還作戦の成功は、結成以来44年のゲリラ戦史に最大の敗北を残す結果となった。近年政府軍のゲリラ掃討戦によって、FARCはゲリラ部隊の主要なリーダーがすでに数人死亡。かつてはコロンビア辺境のかなりの地域を支配下においていたが、最近は政府軍との闘いでそのほとんどを失いつつある。
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左:ゲリラFARCに要人として誘拐される前のベタンクール女史/右:誘拐後ゲリラの送った「生存証明」ビデオ

3. Three American hostages landed Texas

The Americans — Marc Gonsalves, Thomas Howes and Keith Stansell — were flown directly to the United States to reunite with their families, Defense Minister Juan Manuel Santos said. Their plane landed at Lackland Air Force Base shortly after midnight Wednesday. The U.S. Embassy in Bogota says the men, who worked for Los Angeles-based Northrop Grumman Corp., were the longest-held American hostages in the world.
米軍関連捕虜3名もテキサスへ生還
3人の米人捕虜、マーク・ゴンサルヴェス、トーマス・ハウエス、キース・スタンセルは、一刻も早く家族と再会するために、ボゴタ空港を経由せずに米国本土へ直行したと、コロンビア政府のフアン・マヌエル・サントス防衛相は公表した。ボゴタ駐在の米国大使館員によると、この3人はロサンゼルス本社のノースロップ・グラマン社に所属する米軍作戦への派遣社員であり、海外での米国民間人の捕虜としては史上最長の記録を残したと伝えている。5年半の捕虜生活から解放された彼らの搭乗した米軍機は、3日未明テキサス州のラックランド空軍基地へ到着した。
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3日未明コロンビアからテキサス州の米空軍基地に到着し 5年半ぶりに母国の土を踏む解放された3人の米人捕虜

4. Alias Cesar infiltrated the guerrillas

Santos said military intelligence agents infiltrated the guerrilla ranks and led the local commander in charge of the hostages, alias Cesar, to believe they were going to take them to Alfonso Cano, the guerrillas' supreme leader.
コロンビア政府軍スパイがゲリラをまんまと籠絡
サントス防衛相が記者会見で明らかにした内容によると、コロンビア政府軍の諜報部隊がかなり以前からゲリラグループへ身元を隠して潜入し、司令官の段階まで昇進していた。彼らは「シーザー」というコードネームの人質を見張る軍団のリーダーに話をもちかけ、要人捕虜交換の交渉がもちあがったので) ゲリラグループの最高司令官であるアルフォンソ・カノのいる指令本部まで、要人捕虜をとりまとめて連れてこいと命令されたという架空の交渉条件でシーザーをだました。
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コロンビアの共産主義ゲリラグループ FARC 活動の資金源は世界全生産量の40%を占めるコカインと要人誘拐

5. Government spies fooled guerrillas, hostages

The hostages, who had been divided in three groups, were taken to a rendezvous where two disguised helicopters piloted by Colombian military agents were waiting. Betancourt said her hands and feet were bound, which she called "humiliating." The pilots, she said, were posing as members of a relief organization, but "they were dressed like clowns," wearing Che Guevara shirts, so she assumed they were rebels.
人質にまでゲリラと思い込ませた政府軍スパイ
捕虜たちは当初3カ所に分散して幽閉されていたが、コロンビア政府軍の諜報部隊が(赤十字のような)架空の人道的救済活動グループに扮装して操縦する2機のヘリコプターの合流地点まで、首尾よく一カ所に集合させられた。ベタンクールはその時の模様を、捕虜たちはみな両手両足を縛られて「屈辱的扱い」を受けたと語る。
政府軍諜報のパイロットたちは、人質交換でやってきた救援グループだと名乗ったが、彼らはチェゲバラのTシャツを着込んだりして「ゲリラブランドのピエロみたいな格好」だったので、ベタンクールまで「救援グループを装ってるけど、やっぱりゲリラじゃないの」とすっかり思い込んでしまったほど見事な演技だったという。
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6. 'We're the national army. You're free'
But when they were airborne, she looked behind her and saw Cesar, who had treated her so cruelly for so many years, lying on the floor blindfolded. "The chief of the operation said, 'We're the national army. You're free,"' she said. "The helicopter almost fell from the sky because we were jumping up and down, yelling, crying, hugging one another. We couldn't believe it."
「我々は政府軍だ、あなた方は解放された」
しかし、指定された捕虜全員が搭乗したヘリ2機が離陸したあと彼女が後方を振り向くと、何年も彼女を手ひどく扱ったゲリラリーダーのシーザーが、目隠しされて縛られ機体の床に転がっているのが見えた。「作戦部隊のキャプテンは、そこでこう言ったの。『我々は政府軍部隊だ。あなた方は解放された』って。そうしたらもう捕虜全員が感極まって、泣いたり叫んだり抱き合ったりして跳ね回ったものだから、ヘリコプターがその振動で揺れて危うく墜落しそうになったくらいよ。本当に解放されたなんて信じられなかったわ。」
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捕虜を移動する民間の団体を装うために、政府軍のヘリではない米軍提供の2機のヘリを民間人を装った政府軍兵士が操縦。飛び立ったあとで添乗した本物のゲリラたちをだまして武器を床に置かせたところで逮捕。解放を知らされた人質たちも初めはあまりにも奇想天外な救出劇に呆然、夢のようだとその驚きを語った。右端は諜報部隊のキャプテン。

7. 'Historical rescue operation for its odacity'

The operation, Santos said, "will go into history for its audacity and effectiveness." "We wanted to have it happen as it did today," added armed forces chief Gen. Freddy Padilla. "Without a single shot. Without anyone wounded. Absolutely safe and sound, without a scratch."
歴史に残る大胆な救出作戦
今回の救出作戦は、サントス防衛相いわく「その大胆で効果的な作戦で歴史に残ることだろう」とまで賞賛する。またコロンビア政府軍のフレディ・パディラ総司令官はこう付け加えた。
「今日成功したようなことが今後も続くことを祈る。一発の銃弾も発せられなかったし、誰一人怪我をすることもなかった。救出された捕虜も特殊部隊も、完璧に安全でかすり傷ひとつ負わなかったのは見事なまでだ。」
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写真は身代金や捕虜交換「Hostage Deal」を要求するゲリラ側の撮った「生存証明」ビデオからクリップ
左からキース・スタンセル、マーク・ゴンサルヴェス、トーマス・ハウエス 3人とも五体満足に今日生還した


8. Still 700 hostages captivated in jungle

Santos said Cesar and another rebel on board would face justice. The other rebel captors retreated into the jungle, he said, and the army let them escape "in hopes that they will free the rest of the hostages," believed to number about 700.
まだ700名もの捕虜がジャングルに残留
サントス防衛相は、ヘリに乗り込んで捕獲されたシーザーと添乗したゲリラたちに関しては、いずれ法の裁きに遭うだろうと語った。ジャングルの奥深くへ幽閉されているその他の拉致被害者たちも、軍隊を派遣していずれ救出させると述べ、その数700名とも言われる残りの人質たちもいずれ必ず解放できると信じていると、コロンビア政府側の抱負を語った。
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米軍の下請け業者ノースロップグラマン社から派遣されコロンビア政府の麻薬撲滅作戦に協力していた準軍属米人は、6年前に掃討作戦の一環でコロンビア上空を飛行中、操縦していた飛行機を撃墜されゲリラグループFARCの捕虜に

9. Some of soldiers held for a dozen years

At a Bogota ceremony with top military commanders, the freed hostages walked up to a microphone one by one, identified themselves by name and rank, and thanked their rescuers. Some had been held for a dozen years, captured when rebels overran military outposts. Last to speak was the French-Colombian Betancourt, who wore military fatigues and a floppy camouflage hat as she hugged her mother, Yolanda Pulecio, and her husband, Juan Carlos LeCompte.
コロンビア政府軍兵士の「かくも長き不在」
ボゴタ空港での無事生還して家族との再会を祝う席では、解放された将校や軍人捕虜たちがひとりずつマイクの前に立ち名前と階級を名乗った後、救出した諜報部隊に感謝の賛辞を述べた。その中にはゲリラ戦線が政府軍の堡俏地点を襲撃した時点で捕虜となって以来、12年もの間ジャングルでの虜囚生活を余儀なくされた者もいた。記者会見の最後にマイクの前に立ったのは、政府軍の迷彩服とキャンプハットを身に着けたフランス系コロンビア人の元大統領候補、イングリッド・ベタンクール女史で、母親のヨランダ・プレシオさん、夫のフアン・カルロス・ルコントさんとしっかり抱き合った。
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救出されたジャングルからボゴタ空港へ運ばれ、母親のヨランダさん、夫のカルロスさんと再会したベタンクール女史

10. 'I'm just one more soldier'

Breaking into tears, Betancourt appealed to the FARC to release the remaining hostages and make peace. She thanked Colombian President Alvaro Uribe, against whom she was running when she was kidnapped, and said he "has been a very good president." However, she said, "I continue to aspire to serve Colombia as president." For now, she added, "I'm just one more soldier."
ベタンクール「今はただの一兵卒として感謝」
ベタンクール女史はFARCに対して、残りの捕虜を解放して政府と和平を結ぶように、涙ながらに訴えた。また彼女は、6年前に拉致誘拐される直前までコロンビア大統領選の対立候補として闘っていたアルヴァロ・ウリベ現大統領に対して「彼はとても素晴らしい大統領として活躍してきたようです」と深く感謝した。しかしながら、さらにこう付け加えるのも忘れなかった。「コロンビア国民に対して、大統領として奉仕したい私の気持ちは変わりません。しかし今日この時点では、私は一介の兵士の一人として政府軍に救助されたことを謹んで感謝します。」 »» 次号へ続く

【米国時間 2008年7月2日 『米流時評』ysbee 訳】
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救出された当時のままの野戦服で喜びの記者会見に臨むイングリッド・ベタンクールと諜報部隊のキャプテン

»» 次号「サルコジ、ブッシュも協力したオペレーション・チェックメイト」に続く
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by ysbee-2 | 2008-07-02 07:00 | テロとスパイ陰謀
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