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米流時評

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2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル

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  ||| ウォール街 火曜も連続暴落 |||

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ニューヨークダウ相場暴落:前日比マイナス508ドル・終値9447ドル
バーナンキ「財政的危機」を警告、ブッシュ「長期的展望重視」で説得


ニューヨーク発 |ウォール街株取引市場の平均株価は、週明け2日目の火曜も暴落した。連邦準備局 (米国の日銀) が、金融市場への信頼を回復しようと必死で注入した財政救済案にもかかわらず、今回も金融業界各社のバランスシートに向けられた投資家の不安を解消するまでにはいたらなかった。その結果 NYSEダウジョーンズの相場は、前日比マイナス500ポイント以上の大きな下げ幅を記録して終わった。[下図は日本時間で8日正午現在]

前日比のインデックス:NYダウ・マイナス508 /ロンドンFTSE・プラス16 /東京NIKKEI・マイナス460
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Stocks End Trading Day With Another Big Loss

Dow down 500-plus despite Fed plan to buy up commercial paper
OCTOBER 7, 2008 EST | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
NEW YORK — Wall Street sank into a deeper depression Tuesday, extending its heavy losses as enthusiasm over Federal Reserve efforts to inject confidence into credit markets gave way to concerns about financial companies’ balance sheets. The Dow Jones industrial average closed off more than 500 points.

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OCTOBER 7, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル_f0127501_6213945.jpg
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 ASSOCIATED PRESS | BREAKING
2日目も暴落のウォール街・前日比マイナス508ドル、終値9447ドル
米国時間 2008年10月7日(火)午後4時16分 | AP通信・ニュース速報 | 『米流時評』ysbee 訳

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1. Bernanke warned financial crisis
Federal Reserve Chairman Ben Bernanke warned in speech Tuesday that the financial crisis could prolong the difficulty the economy is facing. Some traders appeared to regard his remarks as a sign that an interest rate cut could be in the offing, but that did not stanch the losses that built on Monday's huge drop.
バーナンキ「財政的危機」を警告
FRC連邦準備制度のベン・バーナンキ議長は、7日火曜全国向けのテレビ放送で次のような声明を読み上げた。「今回の金融危機は、米国経済が現在直面している困難な状況をさらに長引かせる可能性がある。」投資家の一部ではバーナンキ議長のこの言を「連邦金利の利率切下げ」を言外に示していると読む者もいる。しかしこうした一部の楽観的観測も、月曜の暴落でこうむった巨額の損失が雪崩落ちる勢いを押しとどめることはできなかったようだ。
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週明けの6日月曜に一時マイナス800ドルまで急落したNYダウ市場。世界的恐慌が囁かれる経済危機を緩和しようと7日火曜に連邦準備制度のベン・バーナンキ議長がテレビから国民に危機的状況への対処を訴えたが、深刻な現実を吐露して逆に不安をあおってしまった。この直後、株価は急落を続け、終値は前日比 ▼508の9447ドルに。

2. Rapidly deteriorated credit market

Minutes from the Fed's last meeting described a U.S. economy that was slowing considerably and credit markets that were deteriorating rapidly. The meeting was held Sept. 16, the day after the failure of Lehman Brothers. The central bank's Open Market Committee found the risks from weaker growth and higher inflation were roughly equal; that was its rationale for leaving rates unchanged.
金融業界の急速なメルトダウン
連邦財務局の一番最近の会議内容を端的にまとめたレポートには、「米国の経済成長は確実に減速しており、金融業界は急速に崩壊しつつある」と記述されていた。この会合は、リーマンブラザースが倒産した翌日の9月16日に持たれたものである。連邦準備制度の公開市場委員会では、経済減速とインフレ増長は諸刃の刃であり、こういった財政上のリスクがある限り連邦金利に手をつけるわけにはいかない、という論拠に徹している。
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9月14日日曜にいきなり倒産を知らされ、オフィスから私物を搬出する株仲買の老舗リーマンブラザースの社員

3. Fed's latest measure fell short

The Fed's latest move is designed to lubricate the lurching credit markets whose troubles have spread to other parts of the economy. Still, the measure stops short of a broad interest rate reduction that some investors say is necessary to restore confidence in the market. Other market watchers argue, however, that more focused steps like Fed's decision to buy commercial paper are what's needed. Policymakers, who will meet again at the end of the month, left key interest rate unchanged at 2 percent.
市場説得力に欠ける連邦の救済策
こういった連邦財務局の最近の一連の動きは、すでにほかのセクターにも悪影響を及ぼし始めた金融界の転落を和らげるために、クッションを与える役割で打ち出されたはずだった。しかしながら、かなりの割合の投資家が株式市場の自信を回復するために必要だと感じている、大巾な連邦金利引き下げは、財務局の検討の余地には入らなかったものと見える。
しかしながら金融以外のセクターのアナリストは、財務局が当該企業の無担保約束手形を買い取るようなドラスチックな手段に焦点を絞ることこそ、今現在緊急に必要とされていると主張する。会議のメンバーは今月末にもう一度会合を持つ予定だが、それまで連邦金利は2%に据え置きになったままになる。
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モゲージ=住宅ローンの安易な貸付けでここ5〜6年全米にハウジングブームが起こったが、実質的裏付けのないバブル景気も今年に入り不況のあおりで支払不能に陥るオーナー物件が大量に発生。サブプライムローンのアメリカンバブルもついにはじけた/日本の日銀に相当する連邦準備制度(FRS/Federal Reserve System)のエックルズビル

4. The evaporation of "faith"

Investors appeared initially heartened but still very cautious following the Fed's announcement that it plans to buy massive amounts of corporate debt to jump-start lending in the markets where many companies turn for short-term loans. The evaporation of faith that loans will be repaid has lenders weary and is making it more difficult and expensive for businesses and consumers to borrow.
金融資本主義への信仰喪失
今回の一連の連邦財務局の決断で、投資家は当初は励まされたように見えた。財務局が提案し上下両院で新しく可決された法案は、負債が山積して身動きできなくなっている金融法人の債務を肩代わりして、かなりの企業が短期のローンに切り替えることによって、市場で一息つけるような転換を図る方策だった。しかしながら、顧客の貸付金返済能力に対する信頼がすっかり消失してしまったために、ローン業者は過度に不安に陥り、中小企業や一般消費者対象の借り入れのローン成立がより困難で条件が厳しいものになってしまった。
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先々週金融大手の破産宣告が相次いだあと、テレビを通じて全米国民に「国家経済の危機」を訴えるブッシュ大統領

5. Dow fell 508 pt. to $9,447

The concerns weighed on stocks after Monday's rout. In late afternoon trading, the Dow fell 508.39, or 5.11%, to 9,447.11. The drop came a day after the blue chips fell below 10,000 for the first time in four years. The Dow skidded as much as 800 points on Monday before finishing with a loss of 370. Broader indexes also fell.The Standard & Poor's 500 index declined 60.53, or 5.73%, to 996.36, while the Nasdaq composite index fell 108.08, or 5.80%, to 1,754.88.
NYダウ:前日比 ▼508pt・終値9447ドル
月曜に大暴落を喫したあとでは、株式市場に対する不安は過大なものがある。ニューヨークダウ株式市場の今日7日午後の取引では、平均株価が前日比で5.11%減の508.39ポイント下落し、終値9,447.11ドルで場を引いた。この暴落は、ブルーチップ主要銘柄がここ4年間で初めて1万ドルの大台を割った月曜に引き続いて、2日連続の記録的な下げである。
月曜のダウ市場の値動きは、一時最大の下げ巾が800ポイントを越える大暴落を喫したが、その後やや持ち直し、最終的には前日比マイナス370ポイントで終えた。
ダウ以外の株式市場全体も、軒並み大巾に下落した。スタンダード&プア500は、マイナス5.73%の▼60.53ポイント下げで、終値は996.36ドル。ナスダックもマイナス5.8%を記録し、▼108.08ポイントの下げで1,754.88ドルの終値がついた。
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29日月曜午後下院で金融救済案が否決された直後、数分間で600ドル近く暴落する株価を唖然として見つめる仲買人

6. Gold fell, Oil rebound

The dollar was mixed against other major currencies, while gold prices fell. Oil prices rebounded after plunging Monday to an eight-month low on concerns a global recession will undermine demand for crude. Light, sweet crude rose $1.25 to $89.06 a barrel on the New York Mercantile Exchange.
金相場下落、石油相場回復
ゴールドの株価も下落する一方で、ドル為替市場は主要外貨に対してまちまちの値動きを示した。また石油価格は、不況を予測したグローバルな原油需要凋落への懸念から、月曜に過去8カ月で最低の底値がついたが、火曜にはやや持ち直しを見せた。ニューヨーク市場での原油価格は、1バレル当り1.25ドル値上がりし、89.06ドルとなった。
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クウェートの株取引市場でオイル相場の値動きをウォッチするアラブビジネスマン 数か月で原油価格は著しく下落

7. Australia cut largest rates since '92

Australia's central bank lowered interest rates by the largest amount since 1992 in a surprise move, and that reignited hopes that others, including the Fed and European Central Bank, might follow suit. Though not giving the market a rate cut, the Fed has taken other steps to help unclog the credit markets. On Tuesday, policymakers provided more details about when it will make $900 billion in short-term loans available to squeezed banks. The loans are made available to banks through auctions.
豪、16年ぶりの大幅利率引き下げ
オーストラリアでは国家中央銀行が、1992年以来の最大の下げ巾で金利を引き下げ、金融界を驚かせた。この動きはオーストラリア経済にとっての朗報となったばかりでなく、米国の連邦財務局やEUの欧州中央銀行にとっても、良い先例となるかもしれないと期待される材料になった。しかしながら金利引き下げを見送る態勢なのであれば、米国政府はそれ以外の何らかの画期的手段を打ち出さなければ、金融業界の沈滞を突破するのは困難である。
7日火曜の段階では、両院の議員は銀行の短期融資を後押しするために、総額9千億ドルにまで膨らんだ金融救済法案をさらに細部にわたって検討し、その施策内容を公開した。これら一連の金融機関に対する融資促進の援助金は、オークションを介して実効発揮する段階に移される。
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オイルと天然ガスのエネルギー外交でEU諸国を顧客に空前の経済ブームを享受したモスクワのマーケット。しかしグルジア紛争を契機にプーチン体制に脅威を抱く政府が増え、エネルギー供給面でのロシア離れが急速に進んでいる。

8. Mitsubishi UFJ pull out of Morgan Stanley deal?

The stock fell $6.18, or 19 percent, to $26.04 and was the steepest decliner among the 30 stocks that comprise the Dow industrials. And a rumor that Mitsubishi UFJ Financial Group Inc. was pulling out of a deal to acquire up to 24.9% of the voting shares of Morgan Stanley sent the investment bank's stock tumbling $5.40, or about 23%, to $18.10.
三菱UFJ モルガン買収から撤退か?
ダウ主要30銘柄の中でも最も下げ巾の大きかった銘柄は、前日比マイナス19% ▼6.18ドルで26.04ドルまで下がった。また日本の三菱UFJファイナンシャルグループがモルガンスタンレー自社株の24.9%を買収する交渉から手を引くという噂が広まったため、投資銀行モルガンの株価は前日から23%も急落して ▼5.40ドルの18.10ドルまで暴落した。[了]

【米国時間 2008年10月7日『米流時評』ysbee 訳】
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||| 『米流時評』グローバル恐慌レポート |||
第1章 ウォール街金融危機

9/14 号外!メリルリンチを500億ドルでBOAが買収
9/15 ウォールストリート大暴落、9/11以来のメルトダウン
9/16 号外!AIGに8.9兆円連邦救済ローン、恐慌脱出か?
9/17 経済危機と大統領選・ペイリンは共和党の自爆装置?

第2章 米国金融危機
10/01 号外!80兆円金融経済救済案、上院を通過!
10/02 下院でも通過!73.8兆円の経済救済案ついに成立!
10/06 ウォール街暴落1万ドルの大台を割る 大恐慌2.0?
10/07 2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル

第3章 グローバル金融危機
10/08 アイスランド国家破産の危機・前編
10/09 アイスランド国家破産の危機・後編(翻訳中)
10/10 号外!GMがクライスラーを吸収合併交渉!
10/12 IMF警告「グローバル・メルトダウン!」(翻訳中)
10/13 ウォール街実録・暗黒の7日間(翻訳中)

第4章 ポスト恐慌のニューパラダイム(予定)






||| 『米流時評』で読む世界危機の最新情報 |||
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by ysbee-2 | 2008-10-07 08:54 | グローバルビジネス
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