米流時評

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バフェットの神託「株の愛国買い」

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 ||| ウォーレン・バフェットの神託 |||

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 賢人ウォーレン・バフェットの御託宣「Buy American. I am.」
 ビル・ゲイツを超した世界一のビリオネアが提唱する、株の愛国買い


d0123476_18552829.gifオマハ州出身のビリオネア、ウォーレン・バフェット (76) は、ここぞと言うときに財界の賢人としてバシッと時宜を得たご託宣をのたまうので、「オマハズ・オラクル (オマハの神託)」と呼ばれて久しい。

彼がついに長年王座を誇ったビル・ゲイツを抜いて、経済誌『フォーブズ』恒例の世界長者番付でトップに立ったニュースはほんの先週のことで、まだ記憶に新しい。そのバフェットが、恐慌をきたすウォール街の売り一色の市場に対して箴言を吐いた。しかもインタビューでなどという受け身ではなく、ニューヨークタイムズ紙の全面広告で。そこで財界のメッセンジャーは何と言ったか。
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NYTはリベラルのラベルを貼られているが、米国の世論を代表する新聞を挙げればタイムズがトップにくるのも現実

「Buy American. I Am.」米流に訳せば「アメリカの株を買いなされ。わしゃもうやっとるがのう」というところ。(私の訳には、加齢臭とジェンダーギャップが加味されます。あとローカル色も)このご託宣の意図するところは、かなり深い。単に「今が買い」というだけのエコノミックな勧誘であれば「Buy as I do」「Buy now as I'm doing」となるところだが、あえて「American」を強調したところに彼の信念がにじみ出ている。
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「現金は王様じゃない」がバフェットの持論 金は運用して生かさなければ紙っぺらにすぎないと言い切る

つまり「アメリカ人なら(周りがどうあれ)国のために自国の株を買いなさい。私はもうそうしているよ。なぜなら、私はこの国を愛するからだ」と言っているようだ。心情まですっかり言葉にすると、そういうことを言いたかったのだろう。私はそう解釈した。米国資本主義の終焉とか、終りの始まりとか、騒然として浮き足立っている米国全体の潮流に、果敢にストップをかけるご託宣である。
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ジェットコースターのような激甚の乱高下は、市場全体への信頼を失うばかりで、こうした時に売りに走るのは自滅行為だという、財界人として半世紀近く時代の変遷を見てきた賢人の、時流を見極めた戒めの言葉だろう。そのせいかどうか、今日のダウ相場の値動きは順調に上がり調子(しかし終り値直前でまた下がりましたが)。
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本当は昨日から『America 2.0=アメリカ再生』シリーズを長期連載でスタートする予定だったが、取り扱う記事が膨大なので助走にだいぶ時間がかかっている。なので、まずは軽い記事を「つきだし」でどうぞ。

【米国時間 10月17日 『米流時評』ysbee 】

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OCTOBER 17, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌デイリー版 10/17号
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 A S S O C I A T E D P R E S S
ビル・ゲイツを超した世界一のビリオネアが提唱する、株の愛国買い
米国時間 2008年10月17日 午前8時42分 | AP通信/ビジネス速報 | 翻訳『米 流 時 評』ysbee

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投資証券会社の雄、ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社 NY資本の好敵手がバフェットのシカゴビジネス

Buffett Oracle: 'Buy American. I Am'
'Time is right, be greedy when others are fearful,' legendary investor advises
OCTOBER 17, 2008 | Associated Press — BUSINESS | Translation by ysbee
NEW YORK — Warren Buffett has been moving his personal investments from safe Treasury securities into U.S. stocks, according to an opinion piece he wrote in Friday’s New York Times. The piece, titled “Buy American. I am,” reiterated one of the legendary investor’s favorite maxims: "Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful."

バフェットが勧める「愛国買い」
ニューヨーク発 | 17日金曜のニューヨークタイムズに自ら書いた論説を載せたウォーレン・バフェットは、彼の個人資産である投下資本を財務省発行の安全な国債から引き出して瀕死の危機にある米国の株式市場に投入してきたようである。「Buy American. I am.」(アメリカ人よ、今が買いだ。私はもう、そうしている) と題されたその記事は、投資の神様として伝説的な人物の一人であるバフェットの、座右の銘を強調するかのようだ。「周りが買いに走るときには警戒せよ。逆に買いを恐れるようなときこそ、強気で買いまくれ。」
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半世紀以上米国経済の浮沈をみつめてきたウォーレン・バフェット 時宜を得た箴言は常に時代を拓いてきた

2. 'Be greedy when others are fearful'

In the New York Times article, Buffett stressed he was discussing his personal investments outside of his Berkshire Hathaway holdings, which are pledged to charity. If prices continue to look attractive, the legendary investor says he expects his personal account to be 100 percent invested in U.S. equities, the legendary investor wrote in the article.
周りが臆病なときこそ強気の買い
タイムズの記事の中で、バフェットは自らが経営する投資会社バークシャ・ハサウェイ信託の関与外の、彼個人の投資の姿勢を語っているが、記事全体は社会事業に貢献しようという内容だった。一例を挙げて、もし注目する銘柄の株価が下がっていて買い気をそそったら、それが米国法人の株だったら自分の投資予算をそっくり100%投下するだろうと、この伝説的投資家は説得する。
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連日の乱高下にふだんは剛胆なウォール街の仲買人もショックを隠せない 100ドル台の値動きが日常化してしまった

3. Fears even among seasoned investors

Since stocks began to tumble in September, Buffett and his investment company, Berkshire Hathaway Inc., have made large bets on U.S. companies, exacting rich dividend payments in the process. “Most certainly, fear is now widespread, gripping even seasoned investors,” said the so-called Oracle of Omaha.
錬達の投資家さえ引く恐慌
9月に入ってから、特に15日以降の米国市場の株が暴落し始めて以来、バフェット個人と彼が社主である投資会社バークシャー・ハサウェイの公私ともども、米国企業の株の購入に相当額賭けてきたと、そのプロセスで利益を上げた実額を明らかにしながら、このいわゆる「オマハの預言者」は記事中で書いている。「もちろん誰の目にも明らかなように、恐慌に対する恐怖が業界中に広まっている。錬達の投資家でさえ、恐れをなしているようだ。」
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先週6日に記録的大暴落となったブラックマンデーのニュースを流すNBCテレビのティッカー=電光ニュース

4. Project new profit records for decades span

“To be sure, investors are right to be wary of highly leveraged entities or businesses in weak competitive positions,” Buffett said. “But fears regarding the long-term prosperity of the nation’s many sound companies make no sense. These businesses will indeed suffer earnings hiccups, as they always have. But most major companies will be setting new profit records 5, 10 and 20 years from now.”
20〜30年の長期スパンの利益を展望
「当然のことながら、レバレッジに頼る実体のうすい金融会社や、競争力で勝てない弱みをもつ虚業に近い投資会社に対して不安をもつのは、投資家として正しい認識だ」とバフェットは認めるが、次のように続ける。
「しかしながら、だからといって米国経済の大部分を占める健全な実業の企業に対しても、長期的展望で不安を抱くのはナンセンスだ。これら健全なビジネスを営む企業ももちろん、これまでにも何度も経験してきたように、市場の流れにひきずられて利益をあげるのに四苦八苦するだろう。しかし今から5年 10年先を考えた方がいい。こうした基幹企業のほとんどが、きっと利巾の新記録を作るにちがいないから。」
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底値から記録的な上げ巾を出した月曜以来 急騰急落を繰り返しジェットコースター状態だった今週のダウ市場

5. 'If you wait, spring will be over'

"Let me be clear on one point: I can't predict the short-term movements of the stock market," he wrote. "I haven't the faintest idea as to whether stocks will be higher or lower a month—or a year—from now. What is likely, however, is that the market will move higher, perhaps substantially so, well before either sentiment or the economy turns up. So if you wait for the robins, spring will be over."
「幸運の女神に後ろ髪はない」
「特に次の一点をはっきりしておこう。私には、株式市場の短期の値動きは予測できない。下手をすれば今から1か月後、いや1年後にその株が上がってるのか下がっているのかという実数の値動きに関してさえ、漠然とした考えも思い浮かばない。しかしながら何が掴めるかと言えば、投資家の思惑や経済全体が上向きになるよりも以前に、株価は必ずや回復するだろう、しかも市場の土台から底上げになるという予感である。だから、あなたがもしコマドリ(初夏を告げる鳥)が来るまで待つというのなら、その時にはもう春は終わっているだろう。」(先手必勝のたとえ。あえて訳せば「鶏頭となるも牛後となるなかれ」?)
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6. Be brave as Gretzky
Buffett said buying stocks now is better than trying to time markets and guess when a turnaround will happen. Referring to arguably the greatest hockey player ever, he wrote: "In waiting for the comfort of good news, they are ignoring Wayne Gretzky's advice: 'I skate to where the puck is going to be, not to where it has been.'"
株の世界は先手必勝
バフェットは、底値まで下がったかに見える市況をみて「買うなら今だ」と勧める。市場の値動きが収まるまで待ちの姿勢をとったり、株価が上げに転換する潮目を見届けたりしていては「賭け時」を見失うというのである。米国のプロホッケー界の偉大なるプレーヤーを例に出して、こう解説する。
「朗報でほっとするまで安全地帯で息をつごう、と言うのなら甘い。ホッケーの名将ウェイン・グレツキーもこう言ってたじゃないか。『私はパックが今ある場所へ動いたりしない。パックの動くその先を瞬時で見極めて、先にそこへ向かう』と。」
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9月半ばのリーマン倒産に相次いで、ウォール街の証券・金融会社・銀行の危機が世界的恐慌の引き金となった

7. BH invests $3 billion in GE

Berkshire Hathaway agreed on Oct. 1 to invest $3 billion in General Electric Co.’s preferred shares, which carry a hefty 10 percent dividend. In late September, Berkshire Hathaway also bought $5 billion in preferred shares of Goldman Sachs Group Inc., which also pay a 10 percent dividend. He bought warrants to purchase another $5 billion in common shares at about $115 each.
GEの10%を買ったバークシャー・ハサウェイ
バフェットの運営する投資会社バークシャー・ハサウェイの法人自体も、10月1日に30億ドル(約3千億円)を投資して、GE/ゼネラル・エレクトリック社の公開株を買っている。その結果ほんの数日で10%という莫大な収益を上げた。また9月の後半には、手堅いニューヨークの金融界を代表する証券会社、ゴールドマンサックスの株の購入に50億ドル(約5千億円)を投資した。こちらもまた10%という上げ巾で、膨大な利回りとなった。
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息子のピーター、娘のスージーと共に、バフェットの投資会社バークシャー・ハサウェイの年次株主総会に出席/バフェットの自宅は、昔ながらのマンサード屋根のビリオネアにしては質素な家。人生は金じゃないという彼の哲学通り

8. Pledged fortune to the Gates Foundation

In 2006 Buffett pledged most of his fortune to the Bill and Melinda Gates Foundation and four Buffett family foundations. Despite annual donations to the foundations in fulfillment of the pledge, Buffett is ranked as the nation's richest individual with a net worth of $58 billion, according to a recent calculation by Forbes magazine. Because of recent market turmoil he has surpassed his friend and Microsoft co-founder Bill Gates, according to the Forbes calculation.
ゲイツ夫妻の福祉事業に巨額を献金
バフェットが06年に、ビル・ゲイツとメリンダ夫人の主催する福祉事業団体ゲイツファンデーションとバフェット家の4つの慈善事業団体に、自分の個人資産のほとんどを寄付した事実は有名である。経済誌『フォーブズ』先月号掲載の恒例の長者番付では、バフェットがこれらの団体に約束した金額を毎年寄金していたにもかかわらず、なおかつ580億ドル(約5800億円)の個人資産を記録して、米国で一番のビリオネアになったと報告していた。フォーブズ誌の資産推測によると、バフェットが長年トップにいたビル・ゲイツを抜いて第1位になったのは、ここ最近の激動する株式市況のおかげであると結論づけていた。 [了]
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ウォーレン・バフェットは数年前からビルゲイツ夫妻が主催する慈善事業に巨額を献金し協賛している
CNBC Video—Buffett: Time to buy U.S. stocks
CNBCニュースビデオ |バフェット「米国の株は今が買い時」

Oct. 17: Warren Buffett said Friday that now's the right time to buy U.S. stocks.
Is he right? A panel of experts on CNBC tackles the question.

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【 米国時間 2008年10月17日 『米流時評』ysbee 訳 】
»» 次号「北朝鮮が重大発表か?外交官に待機命令 」へ
«« 前号「底が見えた!グローバル恐慌からの Uターン」へ


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||| 『米流時評』グローバル恐慌レポート |||
第1章 ウォール街金融危機

9/14 号外!メリルリンチを500億ドルでBOAが買収
9/15 ウォールストリート大暴落、9/11以来のメルトダウン
9/16 号外!AIGに8.9兆円連邦救済ローン、恐慌脱出か?
9/17 経済危機と大統領選・ペイリンは共和党の自爆装置?

第2章 米国金融危機
10/01 号外!80兆円金融経済救済案、上院を通過!
10/02 下院でも通過!73.8兆円の経済救済案ついに成立!
10/06 ウォール街暴落1万ドルの大台を割る 大恐慌2.0?
10/07 2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル

第3章 グローバル金融危機
10/08 アイスランド国家破産の危機・前編
10/09 アイスランド国家破産の危機・後編(翻訳中)
10/10 号外!GMがクライスラーを吸収合併交渉!
10/12 ダウ記録的サージで危機脱出? IMF・EUの緊急サミット効果
10/13 底が見えた!グローバル・メルトダウンからの Uターン
10/14 ウォール街実録・暗黒の7日間(翻訳中)

第4章 ポスト恐慌のニューパラダイム(予定)
10/15 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマ対マケインの政治学(予定)
10/16 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマノミクスと米国経済再建案(予定)
10/17 バフェットの神託・株の愛国買い「Buy American. I am.」




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 ||| 『米流時評』で読む世界危機の最新情報 |||
次世代冷戦時代 | ユーラシアの回廊 | プーチンのロシア | テロとスパイ陰謀 | サルコジのフランス
グローバルウォー | 中東核戦争 | 中東のパワーラビリンス | イラク戦争レポート | トンデモ北朝鮮
アルカイダ2.0 核のテロ | アフガン・タリバンの復活 | パキスタン戒厳令の季節 | ビルマの赤い川革命
四川大地震と中国の核施設 | フリーチベット・フリー東トルキスタン | 北京の長い夏 | ダイハード中国
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by ysbee-2 | 2008-10-17 09:48 | グローバルビジネス
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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