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シティバンク黒字でウォール街急騰!経済氷河期に春一番?

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   ||| ブライトライズ・ビッグシティ |||

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 ウォール街、不況のどん底でバウンス? Citigroup黒字決算の内部情報で急騰
 米国経済の氷河期に終りを告げる最初の朗報か、政府注入金効果の現れた春一番


d0123476_18552829.gif氷河期のど真ん中のウォール街へ、待ちに待った朗報!金融機関大手のCitigroupの決算で、1月2月の2か月連続黒字計上というのだ。その情報源は、CitigroupのCEOヴィクラム・パンディット氏。彼自身のメモで、黒字決算をスタッフと株主へ流したのがそもそものニュースソース。

昨年9月のリーマンショック以来、転落の坂を転がり落ちるローリングストーンズだった、NYSEニューヨーク株式市場。ひとつの企業の死亡通知で、マーケット全体が赤くなったり青くなったりするジャイレーション現象の連続だったが、今回のCitigroupの黒字報告は、もしかしたら市場の氷河期の終りを告げる、経済の春一番になるのかもしれない。

果たしてこれは、終りの始まり? 凍結した経済の氷壁に吹きつけた春一番?
リーマンショックで始まったミレニアム恐慌の奈落が、シティサプライズで終わるのだろうか。
久しぶりのポジティブなニュースで、良いタイトルが浮かんだ。
「Bright Rise, Big Citi」
(アレンジの元は80年代のジェイ・マキーナニーのベストセラー『Bright Lights, Big City』)

【米国時間 2009年3月10日『米流時評』ysbee 】

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MARCH 10, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年3月10日号
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 NBC/MSNBC/CNBC | BREAKING
米国経済の氷河期に春一番? Citigroup2か月連続黒字決算情報で急騰
米国時間 2009年3月10日午後1時55分 | NBC/MSNBC/CNBCニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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Wall Street Surges on Citigroup Report
Citigroup CEO says bank operating at profit; Dow surged over 380 points
MARCH 10, 2009 | NBC/MSNBC/CNBC — BREAKING | Translation by ysbee

1. Tuesday surprise on Wall St.
NEW YORK — Embattled Citigroup Inc. surprised Wall Street Tuesday with news that the bank company has operated at a profit in the first two months of the year. But despite the upbeat news, Congress and the Fed continue to review strategies for dealing with a further deterioration of the troubled global banking giant.
ウォール街急騰!チューズデーサプライズ
ニューヨーク発 | 米国時間で10日火曜、大恐慌以来の空前の経済危機で苦闘するウォール街を久々の朗報が駆けめぐった。金融界を代表する企業のひとつ、Citigroup/シティグループが、今年に入ってから2か月連続で収益を上げたという黒字計上のニュースである。
しかし株式市場急騰の一方で、米国議院と連邦財務省は、グローバル経済危機がこれ以上悪化するのを阻止するために、新しい金融規制法や監査体制の見直しを検討している最中である。
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2. Pandit's memo: Best performance since 2007

Citigroup CEO Vikram Pandit said late Monday in a memo to employees and clients that the bank had an operating profit of $8.3 billion through February — its best performance since the third quarter of 2007, when the credit crisis first triggered a wave of losses in the industry.
パンディットメモ「07年以来最高の実績」
金融界のトップ企業のひとつ、Citigroup/シティグループのヴィクラム・パンディット代表取締役(CEO/Corporate Executive Officer)は10日月曜午後、黒字計上の個人的メモを、社員とクライアント(株主を含む)へテキストメッセージで送った。
その内容は、シティグループの中核を成すシティバンクの今年に入ってからの業績は、1・2月の2か月連続で83億ドル(約8,164億円)の利益を計上した、という業務報告だった。この黒字実績はシティバンクとしては、2007年の第3四半期(9〜11月)に金融業界を不況の波が襲った金融危機が始まって以来、最高の収益を記録する結果となった。

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ニューヨーク・マンハッタンのシティバンク・パークアベニュー支店 シティはネットバンキングの先駆者として有名

3. The best results since 3rd quarter of 2007

Pandit said the bank was on track, based on historical trends, to make $8.3 billion for the quarter, resulted its best performance since the third quarter of 2007 when the last time it booked a quarterly profit. The news broke a months-long torrent of bad news from the banking industry — particularly for Citi, which had grown so shaky the federal government had to take a 36% ownership stake.
2007年第3四半期以来、最高の業績
パンディットはメモの中で、次のように報告している。
「シティバンクは、歴史的な不況とその対策のただ中にありながら順調な業績を上げており、第3四半期(12・1・2月)の決算で83億ドルの収益を上げた。これは最後にプラス計上した2007年第3四半期以来、最高の業績をもたらす結果となった。」
今回のシティバンク黒字のニュースは、ひと月以上最悪のニュースが連日山積していた金融界にとって、一条の光がさすような朗報となった。特にシティグループ自体にとっては、財政状態があまりにも不安定なので、連邦政府が財政補助注入金の担保として36%の持ち株を負担した事態から見ても、やっと一息つける展望の見える待望の情報だったにちがいない。
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ニューヨークに本部をおくシティグループの代表取締役ヴィクラム・パンディット氏はインド系米国市民

4. Figure excludes taxes and special items

But Pandit's figure excludes taxes and “special items” — one-time gains or losses that companies strip out of their overall results to give investors a better idea of how well the underlying business is performing. Pandit declined to say how large credit losses and other one-time items have been that would at least partially offset profit.
税金や返済金以前の数字ながらも
もっともパンディットの挙げた数字は、税金と「特別経常支出」を差し引く前の粗利益である。これは、企業が投資家に対してよりめざましい企業実績を印象づけるために、年次総決算とは別の方式で税金などの決算期のマイナス分を試算計上せずに、四半期の段階のみで算出した結果の数字である。シティグループのパンディット代表取締役は、少なくとも83億ドルという収益をけずるはずの貸付返済金や税金その他の差引経費が、どのくらいの数字になるかに関しては言及しなかった。
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テレビ番組前のパンディット CNBCやブルンバーグTVなどファイナンシャル系メディアにも出演する金融セレブ

5. Hope lifts up the financial sector

The Pandit memo helped provide the battered banking industry with a hopeful piece of news and helped lift the stock market. Citi stock, which had been hovering at about $1 a share, jumped by 40 cents. Other banking stocks also were higher, and the broader market was enjoying it best session in weeks. But Citibank is hardly out of the woods yet.
今年初の企業朗報で久々の買い市場
しかしそれでもなおパンディットの一片のメモは、不況に打ちのめされた金融界に久方ぶりの「企業側からの朗報」で希望的観測をもたらしたものと見え、株式市場が買いの活況を呈するのに一役買ったようである。
このニュースによって、シティグループの株価は前日比40セント増の1ドルまで、一躍回復した。また他の銀行株も軒並み急騰したほか、ここ数週間下り坂の一途だった市場全体が、今期最高の株価を記録した。とはいうものの、シティバンクが苦境から脱したというにはほど遠い状況であるのも事実だ。
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1か月以上続いた暴落がストップ しばらくぶりの急騰に希望が見えてきたウォール街のディーラー

6. Two-day winning streak possible?

A gain on Wednesday would give the Dow its first two-day winning streak since early February. But Wall Street is used to false starts. The Dow had gained 200 points in a single day five times in 2009 before Tuesday. Each time, it lost ground in the next session, twice by triple digits. And after they hit their lowest points last year, both the Dow and the S&P 500 jumped about 20%. But those lows didn't last, and Wall Street is now trading well below those levels.
2月初旬以来の2日連続上昇なるか?
もしダウ市場株価が11日水曜も上げを続ければ、2月初旬以来初めて2日連続の上昇を記録することになる。しかし、上がれば下がるのはウォール街のならい。今年に入ってから昨日までダウ平均株価が200ドル以上の急騰を見せたのは5回あったが、毎回翌日には2桁あるいは3桁の急落で、株価の足場を失っている。
一方、好況へ向かう兆しのいい例としては、昨年底値を記録した日の翌日には、ダウもS&P 500も20%前後の急騰を記録したことである。しかし上げが継続しないことが、今期の危機的スランプの一因でもあり、ウォール街が現在通常の平均株価から地盤沈下した理由でもある。
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7. S&P still less than half value at market's peak

On Tuesday, the S&P closed at 719.60 points, still less than half of its value at the market peak in October 2007. "I would be surprised to see us trade back over 800 points in the near term," said Ben Halliburton, chief investment officer of Tradition Capital Management in Summit, N.J. "The news coming out on the economic front will continue to be rather gloomy."
S&P平均株価、最高潮時のまだ半値
火曜の市況では、S&P500銘柄が719.60ドルの終値をつけたが、これは昨年10月の市場最盛期の高値と比較して、いまだに半値でしかない。ニュージャージー州サミットに本社をおくトラディッション・キャピタル・マネージメント社の投資部長ベン・ハリバートン氏は、今後の値動きについてこう観測する。
「近々に景気回復の目処となるような800ドルの大台を超したら、驚きにあたいすると言ってもいいでしょうね。経済の最前線、株式市場から聞こえてくるニュースは、まだまだ悲惨な状況が続くだろう、というのがもっぱらですから。」
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8. Bernenke: Renew financial regulatory system

Also Tuesday, Federal Reserve Chairman Ben Bernanke called for a revamp of the country’s financial regulatory system. Speaking before the Council on Foreign Relations, Bernanke said companies that are “too big to fail” must be subject to more rigorous supervision to prevent them from taking on excessive risk. Bernanke’s remarks come as the Obama administration and Congress begin to devise their strategies for overhauling regulation.
バーナンキ:金融機関の法規制と監査体制の見直し
10日火曜にはまた、連邦準備金制度のベン・バーナンキ議長が、米国の金融規制体制を強化することを明らかにした。上院外交委員会の議員たちを前に、召還されたバーナンキ議長は「companies that are too big to fail」=経営規模があまりにも大きすぎて、破産申告すれば社会現象を引き起こすような影響力のある巨大企業は、必要以上のリスクを負う事態を予防する意味でも、(連邦政府の)監理体制を現在よりも強化する対象となるべきだと、連邦監理体制の強化を明らかにした。
バーナンキ議長の主張は、オバマ政権と下院が金融規制の見直し戦略を検討し始めると発表したのと時期を同じくして公表されたものである。   >> 次号『Bright Rise, Big Citi』後編に続く

【 米国時間 2009年3月10日 『米流時評』ysbee訳 】
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d0123476_15185449.jpg 3/10 Citigroup黒字報告でウォール街370ドルの急騰
 3/08 警告!北朝鮮が臨戦態勢、衛星撃墜なら「戦争」と威嚇
 3/06 作家フォーサイス 次の小説はギニアビサウのクーデタ
 3/05 「事実は小説よりも奇なり」フォーサイス、クーデタに遭遇
 3/04 新自由主義経済の終焉と景気の氷河期
 3/03 ウォール街の真冬はいつまで続くのか?
 3/02 ウォール街にブリザード!ダウ6千ドル台へ急落

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by ysbee-2 | 2009-03-10 10:25 | グローバルビジネス
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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