「ほっ」と。キャンペーン

米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:パキスタン戒厳令の季節( 30 )

バルチスタンの悲劇・地震続報被災者レポート

f0127501_128435.gif

   ||| バルチスタンの悲劇・現地報告 |||

d0123476_13414610.jpg
パキスタン中央政府に見捨てられた地震の被災地は、核実験の現場だった
地震に続く飢えと寒さと闘う、パキスタン西部被災地のバルチスタン住民


d0123476_3532373.jpg【まえがき】 バルチスタン地方の特殊事情
パキスタンの南西部バルチスタンは、アレクサンダー大王の大遠征の時代から、東の王国と西の帝国の勢力がぶつかりあう戦場となってきた歴史的要衝である。この地方はインドの影響を受け継ぐ東南部のパンジャブ地方とは一線を引き、ペルシャ文明やアラブ文化、アフガンの影響を受けたバローチ人の土地である。

地勢的には、前の記事でも叙述したように、ユーラシア大陸とインド亜大陸の地殻が衝突してできた地域で、このため地殻変動が激しくイランなどと同様に大規模な地震の頻発地帯である。1935年には3万人が、2005年には8万人が犠牲になる大地震が発生した大いなる災禍の歴史を、その険しい地形に刻んでいる。
d0123476_15214283.jpg
面積ではパキスタン全土の4割という西南部の広大な部分を占めるが、地域人口に占める割合では土着のバローチ人は5%を占めるに過ぎない。希少金属(銅・金・ウラン)や石炭・天然ガスなどの地下資源が豊富だが、すべてイスラマバードの中央政府にとりしきられ、地元に落ちる利益は少ない典型的な「国家収奪の構図」が見られる。パキスタンの政治経済の中枢を掌握するパンジャブ人(インド系)に押しやられたバローチ人は、昔ながらの粗放農業の極端に貧しい生活を強いられている。従ってパキスタン中央政府には反抗的で、昔から独立運動が盛んな土地でもある。

昨日のエントリーの最後にパキスタン中央政府の国家災害管理局長の発言が出てきて驚いた。「神のご加護に感謝します(2005年の地震よりは被害が少なくて済んだという意味か?)今回の地震はローカルの問題です。我が国の範疇で処理できるでしょう」と明言して、暗に内政干渉はしないでくれとでも言うように、外国政府の救援の申し出を断っている。確か05年の大地震の際も、同様に海外援助を断って話題になったと覚えている。
d0123476_17142174.jpg
つまりどうも中央政府は、このバルチスタン地方(現地語での発音はバロチスタンに近い)の原住民バローチ人が、飢えようが凍えようが、どうなろうと知ったこっちゃない……というように受け取れる発言なのである。まさか地震をいい隠れ蓑にして、反政府の独立主義運動が根付いているバルチスタンの、異民族の「間引き」をしようと画策しているのではないだろうか? いや逆に、策を施さない。放置する……ヒマラヤ山地の極寒の荒地にあっては、為政者の怠慢が大量殺戮につながる格好のケースである。

こういう疑惑がふつふつと湧いていたら、今日のAP通信の記事でもやはりその点を指摘していた。しかも、バルチスタンの政治的背景をネットの資料で色々探っているうちに、これはっ!と思う10年前の別の記事に行き当たった。それらを一気に翻訳してアップしたいのだが、今日はちと大事な行事が日中あるので、帰宅してからの作業になる。
d0123476_21342826.jpg
まず先にAP通信の記事からお届けするが、その中で特筆するべきは、パキスタンの中央政府と被災地のバルチスタンの乖離分裂が甚だしいということ。その搾取と弾圧の構図は、まるで北京の共産党政府とチベットの民族自治区の関係を彷彿とさせる。さらに驚いたのは、この地域がパキスタンの核実験の現場であったと言う事。この点ではまさに、中共と東トルキスタンの関係である。なるほど、反政府の独立運動が起きるわけである。

さらには、昨日の記事の最後にもあったように、バルチスタンの地元の知事たちの切実な訴えとは裏腹に「国際的救援までは必要ではない」と断言する冷酷な政府官僚の独断。この一言が、バルチスタン地方の住民に対するパキスタン中央政府の棄民政策、差別冷遇と執拗な敵意を言外に物語っているようである。昨日のエントリーの続報、被災地バロチスタンレポートを紹介します。

[米国時間 2008年10月30日『米流時評』ysbee]

__________________________________________________________________
OCTOBER 30, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2008年10/30号
f0127501_16135325.gif

ASSOCIATED PRESS | B R E A K I N G
パキスタン地震続報:飢えと寒さと闘うバルチスタン被災者レポート
米国時間 2008年10月30日午後2時17分 | AP通信・バルチスタン支局発 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_17154453.jpg
Kids in Pakistan Quake Beg for Food, Warmth
Death toll in Pakistan quake rises to 215; officials scramble to aid homeless
OCTOBER 30, 2008 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
WAM, Pakistan — Children begged for food from trucks passing through Pakistan's quake zone Thursday as the death toll rose to 215 and survivors prepared for another frigid night camped out amid wrecked mountain villages.

地震の犠牲者215名に、家屋全壊2千戸
パキスタン・ワム村発 |パキスタン西部に地震があった翌日の30日木曜、被災地のバルチスタン地方ジアラットの奥地へとトラックが進む道の両脇には、食べ物を物乞いする子供たちが並び手を差し出す。今日までにわかっただけでも、死者の数は215名に増えた。地震で跡形もなくなった家に住めなくなった村人たちは、避難民用のテント村の焚き火を囲んで、二晩目の凍てつく寒さの夜を迎えようとしている。
d0123476_6443950.jpg
クエッタ州ワムの村落 地震で家が壊滅して二晩目の夕方、凍てつく大地の上で焚き火で暖をとる被災者たち

2. Military, foreign groups distributed aid

Soldiers and foreign aid groups distributed blankets, warm clothes and tents, in Baluchistan province, near the Afghan border, but many among the estimated 15,000 homeless complained of receiving little help. "The earthquake destroyed our houses, but now the government's slow response is killing us," said Moosa Kaleem, sitting with his wife and four children in the town of Ziarat. "We cannot spend another night in this chilling weather, especially the kids."
軍隊と海外救援団体が現地入り
パキスタン政府陸軍の兵士と海外からの救援団体は、テントや毛布、暖かい衣服を、アフガニスタンとの国境に近いバルチスタンの村々で支給し始めた。しかし、今回の地震で家を失った住民は1万5千人にものぼり、しかもその多くが、救援物資はほとんど届いていないと訴える。
「地震は私たちの家を破壊した。しかし今や政府ののろのろとした対応が、私たちを殺そうとしている」ジアラット郊外の道端で妻と4人の子どもと一緒にうずくまりながら、住民のひとりムーサ・カリームさんはこう語った。「この凍りつくような寒さの野外では、とてももう一晩過ごすなんてできないよ。特に子供たちには無理だ」
d0123476_17184233.jpg
ジアラットの町の郊外に散在する8つの過疎の村のひとつ、ワム村で被災者用テントを張る政府軍兵士

3. Fueling anti-government sentiment

A poorly managed aid effort in Baluchistan could add to anti-government sentiment as the country's new leaders battle violence by Islamist extremists and try to fix mounting economic problems. The region is home to a separatist movement but has been spared the level of militant influence and violence seen in other tribal areas along the Afghan border.
乏しい救援の手に政府への憤り
バルチスタン/バロチスタン地方での中央政府の救援活動のまずさは、この地域の反政府的感情をさらにいっそう高めてしまったようだ。それは、新しく選出された政権がイスラム過激派によるテロ行為を掃討し、山積している経済問題を治めようと努力している最中にあっては、逆効果である。このバルチスタン地方は、爾来独立分離主義者の古巣であるとはいうものの、タリバンやアルカイダなどの叛徒の影響とテロ行為の激しさは、アフガンとの国境地帯の他の地域、北ワジリスタン州ほどにはいたっていなかった。
d0123476_17194685.jpg
バルチスタンに到着した政府軍兵士が開始した被災者登録 独立派の洗い出しにもなる

4. Crisis for legitimacy of militia groups

Members of hard-line Islamist political parties and groups, including one listed by the United States as a terrorist organization, were among the first to aid quake victims. The same groups helped out in the aftermath of a quake that killed 80,000 people in Kashmir and northern Pakistan in 2005, something analysts say gave them added legitimacy.
災害の危機に独立派が勢力拡大へ
イスラム強硬派の政党や過激派組織のメンバーは、米国務省のブラックリストで認証されている1テログループも含めて、今回の地震の被災者救援へと真っ先に駆けつけた団体である。2005年のパキスタン北部・カシミール大地震は8万人の犠牲者を出した大災害だったが、地震が襲った直後にも今回と同じ団体が救援にあたり、識者の分析ではこの時の迅速な救援活動で、過激派の組織が地元での社会的評価を獲得したと解釈している。
d0123476_17211542.jpg
29日朝、地震で犠牲になった子供たちを悼む父親/家が全壊し家財一切を失い嘆くジアラットの村民

5. Urgent need for shelter, warm clothes

Aid groups said emergency shelter and warm clothing were urgently needed. Temperatures are close to freezing in the worst-affected areas more than 6,561 feet above sea level. Dozens of children lined main roads in the region running after trucks in the hope of being thrown food. "I am hungry, my mother is hungry," said 9-year-old Zarin Gull. "We must get food. We last ate yesterday evening."
緊急に必要なテント、毛布、防寒衣料
救援団体の報告によると、被災者用の緊急収容施設と暖かい衣服が今すぐ必要だと訴えている。被害の激甚だった地域は、海抜2,000メートルという標高にあり、現在の気温はほとんど氷点下に近い。何十人もの住民の子供たちは、この地域の主要道の道端に列をつくり、トラックが通るたびに食べ物を投げてもらおうという一縷の望みをもって、そのあとを追いかける。その中のひとり、9才のザリン・ガル少年はこう訴える。
「おなかがぺこぺこだ。僕のお母さんも、地震からずっと何も食べていない。どうにかして食べ物を手に入れなくちゃ。最後に食べたのは昨日の夕方だったよ。」
d0123476_17352832.jpg
バルチスタン地方はヒマラヤやヒンドゥークシの山麓の高山地帯で、11月はすでに極寒の真冬の気候

6. Acute need for aid and shelters

The need for shelter was specially acute because many people, whose homes were untouched or only partially damaged, were choosing to sleep outdoors for fear of aftershocks. Local officials and lawmakers repeatedly called on the central government and international community to provide more help.
極寒の冬に備える収容施設を
なんといっても被災者を収容する収容施設が最優先するべき緊急課題である。その理由は、この地域ではたとえ地震で崩れなかった家であっても、住民はいまだに余震を恐れて屋外で眠るようになったからである。州政府の役人や政治家は、被災地へのもっと大規模な救援の手を求めて、中央政府や国際社会に繰り返し窮状を訴えている。
d0123476_17245139.jpg
バルチスタンの冬は早い。ヒマラヤ、カラコルム、ヒンドゥークシと世界の屋根が連なる世界有数の山岳地帯

7. 'Nobody has anything to eat and drink'

Provincial government minister Zamrak Khan said 215 people died and hospitals were still treating dozens of people who were seriously injured in the 6.4-magnitude quake that struck before dawn Wednesday. "It is a complete emergency here. Nobody has anything to eat and drink," said Ziarat Mayor Dilawar Kakar. "We need a lot of resources to reconstruct, and stabilize these trauma stricken people."
切実な窮乏を訴える地元知事
バルチスタン州政府のザマルク・カーン知事は、水曜の夜明け前に起きたマグニチュード6.4の強震による犠牲者は死者215人以上で、数十人の重傷者はいまだに入院中であると記者会見で発表した。またジアラット広域町村自治体のディラワル・カカール市長は、次のように援助を求めた。
「ここは完全な非常事態です。住民の誰ひとりとして、食べ物も飲み物も持っていません。地震のショックで打ちのめされている住民がまともに暮らすためにも、震災の復興に取りかかるためにも、多大な財源を必要としています」
d0123476_17354110.jpg
バルチスタンの州都ケッタの町から95キロ北のワムの村落に急設された被災者用テント村 焚き火で唯一の暖をとる

8. Islamabad cope without a big aid

The U.N. World Food Program pledged to supply two months worth of emergency rations for those displaced by the disaster, while the Red Cross was distributing 2,500 tents. Baluchistan's capital, Quetta, was devastated by a 7.5-magnitude temblor in 1935 that killed more than 30,000 people. Countries including the United States and Germany have offered to help with the latest disaster. However, officials say they can cope without a big international aid effort.
国際的救援に消極的な中央政府
WFP=国連世界食糧計画では、地震によって屋外に避難せざるをえなかった被災者用に、2か月分の非常食糧を配給することを決定。また国際赤十字では、被災者用のテント2500張を現地に配給した。バルチスタン地方の州都クエッタでは、かつて1935年にも3万人の死者を出したマグニチュード7.5の激震で、壊滅的な被害を受けた過去を有するが、今回の地震に際しては、米国やドイツを筆頭に世界各国から救援の手が差し伸べられた。しかしながらパキスタンの中央政府は、大規模な国際的支援がなくてもパキスタンの内政問題として処理できると明言し、その申し出を不要としているように見受けられる。 [了]
d0123476_13553886.jpg
州都ケッタからワム村に到着したパキスタン政府陸軍 緊急編成された震災救援部隊だが手ぶらなのが気になる
d0123476_1023580.jpg
【 米国時間 2008年10月30日 『米流時評』ysbee 訳 】

d0123476_15192339.jpg• MSNBC ニュースビデオ
壊滅的なパキスタン西部地震の現地映像レポート
October 29 | M-6.4 Deadly Quake in Pakistan
M-6.4 earthquake shakes southwestern Pakistan, killing at least 150 people and leaving thousands homeless. Msnbc.com's Dara Brown reports.

http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/27433895#27433895


«« 次号「パキスタン地震第3報・テログループが被災者救援?」へ
«« 前号「速報!パキスタン西部ケッタ大地震で170名死亡」へ


d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8856045f0127501_6213945.jpg
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8856045

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


4〜7位を行ったり来たり。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまで1〜2位です!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利


▶クリックして『米流時評』の特集記事インデックスへ
[PR]
by ysbee-2 | 2008-10-30 17:48 | パキスタン戒厳令の季節

速報!パキスタン西部大地震詳報レポート

f0127501_128435.gif

  ||| パキスタン・クエッタ大地震詳報 |||

d0123476_1339856.jpg
パキスタン西部山地クエッタにM6.4強震、2千戸倒壊 215名死亡
震源地は首都イスラマバードから南西へ640キロのバルチスタン

パキスタン・クエッタ発 |現地時間で29日水曜未明、パキスタン南西部を強い地震が襲い、同地の土壁造りの家々が倒壊。同地区では夜明け前の就寝中だったために、下敷きになった住民170名以上が死亡したと地元警察から発表された。この地震が襲ったのは日の出の2時間前で、地震の強さはマグニチュード6.4を記録したと、米国の地理研究調査局から発表された。
d0123476_13434726.jpg
'Great Destruction' 170 Dead in Pakistan Quake
Hundreds of homes destroyed as 6.4-magnitude temblor hits border region
OCTOBER 29, 2008 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
QUETTA, Pakistan — A powerful earthquake struck southwestern Pakistan before dawn Wednesday, killing at least 170 people as they slept and obliterating hundreds of fragile mud-and-timber homes, officials said. The quake struck two hours before dawn and had a preliminary magnitude of 6.4, the U.S. Geological Survey reported.

__________________________________________________________________
OCTOBER 29, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2008年10/29号
f0127501_16135325.gif

ASSOCIATED PRESS | B R E A K I N G
パキスタン西部の山岳地帯ジアラットにM6.4の強震、215名死亡
米国時間 2008年10月29日午前1時22分 | AP通信・パキスタン支局発 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_13523248.jpg
Death Toll in Pakistan Quake Rises to 215
Hundreds of homes destroyed as 6.4-magnitude temblor hits border region
OCTOBER 30, 2008 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
WAM, Pakistan — The death toll from the earthquake that devastated an impoverished valley in southwestern Pakistan rose to 215 on Thursday, as authorities scrambled to help survivors sleeping rough in the frigid mountains. The quake hit Baluchistan province near the Afghan frontier before dawn on Wednesday, demolishing an estimated 2,000 homes in a string of villages.

地震の犠牲者215名に、家屋全壊2千戸
パキスタン大地震第2報 |パキスタン西南部バルチスタン地方の、貧しい谷間の村落を襲った水曜の地震の犠牲者は、1日経った木曜の時点で215名を数えるに至った。パキスタン政府の派遣した救援隊は山岳地帯の険しい地形や寒さと闘いながら、昼夜を徹して瓦礫に埋もれた生存者の必死の救出にあたっている。水曜未明にアフガン国境に近いバルチスタン地方を襲った地震で、山間の寒村が連なるこの地域ではおよそ2000戸の家屋が壊滅したと推計されている。
d0123476_13452682.jpg
29日夜明け前を襲われ、まんじりともせず路上で余震による被害を避けるクエッタの住民

2. Epicenter, 400 miles SW of capitol

The epicenter was a shallow 10 miles below the surface and was centered about 400 miles southwest of the capital, Islamabad. The worst-hit area appeared to be Ziarat, where hundreds of houses were destroyed in five villages, Mayor Dilawar Kakar said. Some homes were buried in a quake-triggered landslide, he said.
震源地、首都から南西へ640キロ
地震の震源地は、パキスタンの首都イスラマバードから南西へ400マイル(約640キロ)の山岳地帯クエッタ地区の地下10マイル(16キロ)という浅い地点である。地震の被害がもっとも大きかった地域は5つの村落からなるジアラット郡で、数百戸の土壁の民家が見る影もなく倒壊したと、同郡のディラワル・カカール知事から報告された。また地震の直撃ばかりでなく、強震が引き起こした山崩れや地滑りが民家を飲み込んだ例もあると語った。
d0123476_2240233.jpg
29日水曜朝、一夜明けて全壊した家屋の下敷きになった家族の遺体を捜索するジアラットの村民

3. Deadliest since Kashmir Quake

Officials said the area hit on Wednesday was much less densely populated. The death toll was expected to rise as reports arrived from remote areas of Baluchistan, the impoverished province bordering Afghanistan where the magnitude 6.4 quake struck. "There is great destruction. Not a single house is intact," Dilawar Kakar, the Mayor of the hardest-hit area Ziarat, told Express News television.
05年カシミール大地震以来の強震
パキスタン政府当局の見解では、今回の地震の被災地は人口密度がかなり低い地域だったので、犠牲者の数も低く収まるのではないかと見ている。しかし、警察や軍隊がまだ被害を確認できずにいるバルチスタン地方の山岳部の奥地では、連絡が取れ次第、犠牲者の数も増えるものと予想している。「震災の被害は壊滅的だ。無事だった家はただの一軒も残っていない」地震の被害がもっともひどかった5つの村からなるジャラット地区のディラワル・カカール知事は、エキスプレス・ニューステレビの取材に対してこう答えていた。
d0123476_224115.jpg
29日朝 震源地にもっとも近いクエッタ州ジアラットの村落では、すべての建物が跡形もなく完全に倒壊した

4. Five villages in total destruction

Maulana Abdul Samad, the minister for forests in Baluchistan, said at least 175 people were confirmed to have died. Kakar said hundreds of people had been injured and some 15,000 made homeless. "I would like to appeal to the whole world for help. We need food, we need medicine. People need warm clothes, blankets because it is cold here," Kakar said.
バルチスタン地方5つの村落壊滅
バルチスタン地方のマウラナ・アブドゥル・サマド森林相は、29日の時点で175名の死亡が確認されたと語った (30日現在は215名に増加)。カカール知事は、そのほかに数百人が負傷し、1万5千人の住民が住む家を失ったと報告した。「私からは全世界に対して被災地への救援をアピールしたい。われわれは食糧を必要としている。医薬品も要る。ここはもう冬の寒さだから、被災者の住民には暖かい衣服と毛布が必要だ」カカール知事は、世界に対して被災地救援を訴えた。
d0123476_13542520.jpg
震源地に近く被害も甚大だったジアラットの村落から運び出される遺体 イスラム教では死後直ちに埋葬する習慣

5. Army helicopters airlifting

The epicenter of the quake was about 400 miles southwest of the capital, Islamabad. Officials said the area hit on Wednesday was much less densely populated. With roads blocked by landslides, officials said the army was ferrying troops and medical teams on four helicopters to villages in the quake zone and airlifting a field hospital as well as thousands of tents and blankets to the area.
政府軍のヘリが救援活動
地震の震源地は、北部のパキスタンの首都イスラマバードから南西へ400マイル(約640キロ)下ったバルチスタン地方の山岳地帯で、都市部と比べて人口密度が極端に低い地域である。被災地へ通じる道路網が山崩れで遮断されてしまったため、現地救援に向かう政府軍の救援隊や医療班は、被災地の村落までヘリで運ばれた。また同じヘリで重傷者を現地から安全な地域の病院へ運んだり、数千の被災者用テントや毛布を現地へ搬入している。
d0123476_13533732.jpg
救援物資を運んできたパキスタン政府陸軍のヘリコプターに群がる地震被災地ジアラット郡の部落住民

6. Collision of Eurasian/Indian tectonic plates

Pakistan is prone to seismic upheavals since it sits atop an area of collision between the Eurasian and Indian tectonic plates, the same force responsible for the birth of the Himalayan mountains. Baluchistan's capital, Quetta, was devastated by a 7.5-magnitude temblor in 1935 that killed more than 30,000 people.
ユーラシア大陸とインド亜大陸の地殻の衝突点
パキスタンは、ユーラシア大陸とインド亜大陸の地殻が衝突してできた地域に乗っているために、地殻変動の被害をきわめて受けやすい位置にある。この地殻変動は、ヒマラヤやヒンドゥークシ山脈などの誕生にも与った壮大なエネルギーである。ブルチスタン地方の首都が広域自治体でもあるクエッタ市であるが、過去にもすでに1935年にマグニチュード7.5の大地震を経験しており、このときには3万人以上の犠牲者を出している。
d0123476_20482015.jpg
パキスタン西部のペシャワールにある国立地震観測研究センターで、今回の地震の余波を計測する研究員

7. Deadliest since Kashmir Quake

Wednesday's quake was the deadliest since a magnitude-7.6 quake devastated Kashmir and northern Pakistan in October 2005, killing about 80,000 people and leaving hundreds of thousands homeless. In the village of Sohi, a reporter for AP Television News saw the bodies of 17 people killed in one collapsed house and 12 from another.
05年カシミール地震以来の震災
水曜の地震は、2005年10月にインドのカシミール地方と北部パキスタンを襲ったマグニチュード7.6の大地震以来、最大の犠牲者を出す震災となった。05年の地震では8万人が死亡、数十万人が家屋を失っている。AP通信のテレビニュース記者は、震源地に近いジアラット郡の村落のひとつソヒ村で、倒壊した一軒の民家で17人が遺体となったのを目撃しており、もう一軒からは12名の遺体が掘り起こされたと報告している。
d0123476_1348297.jpg
クエッタ州ワムの村落で、倒壊した家屋の下敷きになった住民の遺体を並べ葬儀の用意をする村民

8. Sudden burial into the mass grave

Distraught residents were digging a mass grave. "We can't dig separate graves for each of them, as the number of deaths is high and still people are searching in the rubble" of many other homes, said Shamsullah Khan, a village elder. Other survivors sat stunned in the open, with little more than the clothes in which they had been sleeping.
死者多数で集団墓地へ緊急埋葬
地震に痛めつけられた住民たちは、犠牲となった親族の遺体を埋葬するために巨大な墓穴を掘っている。「死んだ者の数が多すぎるので、ひとりひとり別々の墓を掘ることすらできない状態です。埋葬よりも、倒壊した瓦礫の中から生存者を掘り起こす方が先決ですし」部落の長老、シャムスラ・カーンさんは、集団墓地にした理由をこう語った。埋葬や生存者の捜索に加わっていない生存者たちは、昨晩寝ていた時の着の身着のままショックのために路上に呆然と座り込むばかりだった。
d0123476_13564417.jpg
震源地に近く被害も甚大だったジアラットの村落で即日行われた集団埋葬 棺を用意する暇もなかった

9. Hospital unable to cope all

Hospitals were flooded with dead and injured. One patient at Quetta Civil Hospital, Raz Mohammed, said he was awakened by the sound of his children crying before he felt a jolt. "I rushed toward them but the roof of my own room collapsed and the main iron support hit me," he said. "That thing broke my back and I am in severe pain, but thank God my children and relatives are safe."
大量の負傷者にお手上げの病院
被災地の病院は、運び込まれる死体と怪我人とでごった返した。クエッタ市民病院に搬入された患者の一人、ラズ・モハメッドさんは、地震が襲った瞬間の模様を次のように語っている。
「揺れを感じるよりも先に、子供たちの泣き叫ぶ声で眠りを覚まされました。子供たちのところへ向かって駆け出した瞬間に私の寝室の屋根が落ちてきて、鉄の梁が背中を打ちました。そのせいで背骨が折れてひどい痛みですが、神のご加護のおかげで子供たちや家族はみな無事でした。」
d0123476_13575679.jpg
29日、地震で怪我を負って地元クエッタの病院へ収容された住民。タリバンのように見えるのは医師?

10. Baluchistan: home to separatist movement

In the moutanous terrain of Bulchistan with roads blocked by landslides, officials said the army was ferrying troops and medical teams on four helicopters to villages in the quake zone and airlifting a field hospital as well as thousands of tents and blankets to the area.
独立主義運動の古巣 バルチスタン
ヒマラヤやヒンドゥークシ山脈がアフガニスタンとの国境にそびえるバルチスタン地方は、その高峻な山地を縫って走る道路網が、地震で起きた土砂くずれで各地で分断され、陸路から奥地への交通が不能になっている。パキスタン政府陸軍は災害救援部隊と救急医療班を緊急編成して、被災地住民へ救援物資を空輸し、被災者救援用の何千と言う毛布やテントを運び込んでいる。
d0123476_1411735.jpg
地震の被害が甚大だったジアラット地区へ向けて飛び立つヘリに、救援物資を積み込むパキスタン政府陸軍

11. Germany offered $310,000 immediate aid

German Foreign Minister Frank-Walter Steinmeier said his country was offering $310,000 in immediate aid, but the head of Pakistan's National Disaster Management Authority said an international relief effort was not needed. "God has been kind, it has been a localized affair," said Farooq Ahmad Khan. "I think we can manage it."
ドイツが3千万円緊急寄金
ドイツではフランク-ウォルター・スタインマイヤー外相が、とりあえず緊急救援寄金として31万ドル(約3千万円)を申し出たが、パキスタン中央政府の国家災害管理局のファルーク・アハマド・カーン長官は(地元の知事たちの切実な訴えとは裏腹に)国際的救援までは必要ではないと次のように語った。「神のご加護で(被害は少なくて済んだようで)これはローカルの問題です。我が国の範疇で処理できるでしょう。」 [了]
d0123476_18453450.jpg
この上の写真の巨大な白い葉巻を拡げると、難民収容のテントに ジアラットの被災者救済用キャンプ
d0123476_1023580.jpg
【 米国時間 2008年10月29日 『米流時評』ysbee 訳 】
d0123476_15192339.jpg• MSNBC ニュースビデオ
壊滅的なパキスタン西部地震の現地映像レポート
October 29 |Deadly Quake in Pakistan
M-6.4 earthquake shakes southwestern Pakistan, killing at least 150 people and leaving thousands homeless. Msnbc.com's Dara Brown reports.

http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/27433895#27433895


»» 次号「続報・震災無惨!バルチスタン被災者レポート」へ
»» 10/31「詳報!インド・アッサム連続爆破テロで70名死亡」

«« 前号「特報!北朝鮮兵38度線脱北/北、韓国に核の威嚇」へ


d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8845407f0127501_6213945.jpg
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8845407

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


4〜7位を行ったり来たり。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまで1〜2位です!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利


▶クリックして『米流時評』の特集記事インデックスへ
[PR]
by ysbee-2 | 2008-10-29 14:24 | パキスタン戒厳令の季節

テロ戦争最前線後編・タリバン殲滅まであと半年

f0127501_128435.gif

    ||| タリバニスタン最前線レポート・後編 |||

d0123476_6191112.jpg
テロ戦争最前線レポート 政府軍司令官「タリバン殲滅まであと半年から1年」
政府軍バジュール掃討作戦の死者:タリバン1500名、政府軍73名、住民95名


前号「テロ戦争最前線レポート・タリバンの要塞バジュール陥落!」からの続き 
パキスタン・バジュール州ロイサム発 |パキスタン陸軍は今回のバジュール掃討戦に際して、本拠地のロイサムを包囲する段階で、外人部隊で増強したタリバンゲリラから執拗な反撃を受けた。戦況報告では、この外人兵士の中にはアフガニスタンから参加した者も数多く見られたと記録されている。バジュール攻撃の主体となったパキスタン政府軍の特殊部隊の総指揮官、タリク・カーン陸軍少将は、広域のバジュール地方全体からタリバンを一掃して中央政府が完全に制圧するまでには、あとまだ半年から1年を要するだろうと、現地入りした従軍記者団に語った。

トップ:今夏の大統領選挙に影響を与え夫サルダリ選出に貢献した故ブット元首相のポスターを掲げたラホーレの街
下:アフガニスタン側の国境地帯では米軍とヨーロッパ各国から派兵されたNATO軍兵士が警備 写真はフランス兵

d0123476_619263.jpg
Operation Bajur and U.S. Missile Strikes
Army general's forecast: it takes a half to one year to sweep up Taliban
OCTOBER 25, 2008, 3:15 P.M. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — The army says it faced stiff resistance near Loi Sam from Taliban militants reinforced by foreign fighters, including some from Afghanistan. Maj. Gen. Tariq Khan, who commands a paramilitary force, said it could still take six months to a year to gain complete control of Bajur.

__________________________________________________________________
OCTOBER 26, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2008年10/26号
f0127501_457513.gif

  ASSOCIATED PRESS | B R E A K I N G
テロ戦争最前線・後編 政府軍司令官「タリバン殲滅まであと半年から1年」
米国時間 2008年10月25日午後3時15分 | AP通信・パキスタン従軍記者速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_20233729.jpg
ジハドの戦場となったバジュールから戦火を逃れ避難し難民テント村でカイト/凧を上げて遊ぶパシュトゥンの少年

9. Casualties: 1500 militants; 73 soldiers; 95 civilians

Violence and government restrictions have made it virtually impossible to verify accounts of the fighting. Khan said 1,500 suspected militants died in the operation along with 73 army soldiers and 95 civilians.
死者:タリバン1500、政府軍73、住民95
8月以来の政府軍攻勢でバジュール地区へは政府命令で立入禁止となっており、戦闘の実態や犠牲者の正確な実数を確認するのは、実質的に不可能に近い。カーン指揮官の記者会見では、今回の戦闘でタリバンゲリラと思われる者が1500名、政府陸軍兵73名、一般住民95名が死亡したと発表している。
d0123476_6392829.jpg
パキスタン政府軍がバジュール地区総攻撃という警告で、家財道具一切をトラックに積んで避難する辺境地区住民

10. Possible hiding place for al-Qaida leader

The region has been seen as a possible hiding place for al-Qaida leader Osama bin Laden and his deputy, Ayman al-Zawahri, but Khan said the troops had not picked up their trail. Khan's count of 95 civilian deaths was the first official estimate noncombatants killed in the fighting. He didn't say whether they were killed by militants or troops.
ビンラディン、ザワヒリの隠れ家?
国境辺境のバジュール地方は、以前からアルカイダの首領であるオサマ・ビン・ラディンと副首領のアイマン・アル・ザワヒリの隠れ家が存在する可能性があると噂されてきた土地である。しかしカーン司令官は、彼らが起居した痕跡は発見できなかったと報告した。また、戦闘の巻き添えとなって死亡した95名と言う一般村民の犠牲者数を政府軍が公表したのは今回が初めてであるが、彼らがタリバンに殺されたのか、あるいは政府軍の砲撃の犠牲になったのかまでは、カーン司令官は触れなかった。
d0123476_6132858.jpg
ブッシュ政権から9/11の首謀者として指名手配され、テロ戦争の元凶となったオサマ・ビンラディン。彼のテロ組織アルカイダと、旧アフガン独裁政権だったイスラム過激派の戦闘組織タリバン。両者ともパキスタン国境地帯の山中深くに本拠地を置くと見られている。ビンラディンは元々イエメンの出身だが、当地に滞在するブログ友のyabaniさんがビンラディン一族の出身地を訪れ、実家の建物など貴重な現地の写真をご自身のブログ『幸福のアラビア・イエメン滞在記』で公開されており、一見の価値あり(1月のページの中段)。他にもアラブ諸国の珍しい写真を数多く掲載。

11. 200,000 residents fled battle

Though officials have acknowledged that artillery and airstrikes have devastated many residential areas. Nearly 200,000 people have fled the fighting, many of them to rough camps in Pakistan and Afghanistan.
住民20万人が戦火を避け避難
掃討作戦の成果を語る傍ら、政府軍高官は地上軍の砲撃や空軍の爆撃によって、村民の居住地域が壊滅的被害を受けた事実も認めた。夏以来の戦闘による戦火を避けるため、バジュール地区住民のうちおよそ20万人がパキスタン、アフガニスタン両国の難民キャンプへと避難した。
d0123476_6401643.jpg
8月20日パキスタン北部ペシャワール近郊ナウシラ地区の小学校校庭に設営された国連UNICORの難民テント村

12. No building escaped destruction

Reporters driven from Khar, the region's main town, to Loi Sam Saturday saw devastated residential compounds. Some of them connected by militant tunnels, lining both sides of the road. In Loi Sam itself, hardly a building had escaped. Houses, shops and gas stations were badly damaged or destroyed. The only people on the debris-strewn streets were soldiers.
無傷の建物皆無のロイサム
メディアの取材陣は、戦闘終結後の土曜にカール地区から最前線のバジュール地区中心地ロイサムへ現地入りしたが、目に入る住民の建物はすべて壊滅状態だった。いくつかの住居は、主要道の両脇に連なるタリバンの基地である防空壕と直結していた。ロイサムの町自体に関して言えば、爆撃を免れた無傷の建物は皆無に近かった。住宅、店舗、ガソリンスタンド……これらがすべて手ひどく破壊されたか、壊滅している惨状だった。爆撃の残骸がそこら中に散乱する通りで見かける人影と言えば、政府軍兵士だけだった。
d0123476_641781.jpg
ジハドを支持するイスラム過激派が圧倒的な北部辺境自治区では、タリバンは一般住民家屋を隠れ家とするため住民も一緒に米軍の空爆対象となってしまう。巻き添えになった犠牲者の家族がシンパからタリバンに転向するのも道理。

13. Government promised aide

Abbas said victims would be compensated for the loss of their homes, crops and the animals dying untended in the fields. Pakistan's government has promised to flood the border area with development work, much of it funded by Washington, to combat the misery and ignorance in which religious extremism has thrived.
パキスタン政府、現地救援を約束
アッバース司令官の発表では、今回の戦闘で家を破壊された住民やバジュール周辺の爆撃で農作物や家畜を失った農民に対しては、パキスタン政府から損害賠償金が支給されるだろうと公表した。損害を受けた国境地帯に対して、パキスタン政府は復興事業の予算と就職口を惜しみなく与えると約束したが、その大部分は米国政府からの援助金を基金とするものであり、その目的はイスラム過激派が強制した無学文盲の悪弊を撤廃して、教育制度の普及と貧困解消を目指す地域開発である。
d0123476_6415144.jpg
国連の難民テント村でナムを焼くバジュール避難民/北部山岳地帯の冬は早い 食糧配給に集まった戦災孤児たち

14. Testing term for new administration

Observers say Pakistani authorities and their Western backers have failed to keep such promises in the past, breeding distrust of the government in a region where it has never had control. The aftermath will also test Pakistan's revamped counterinsurgency policy.
パキスタン新政権試練の時期
軍事外交のオブザーバーは、パキスタンの先代ムシャラフ政権と西側の支援諸国は、過去においても同じような約束をしながら見事に失敗してきたと指摘する。このことが、もともと独立気風の強い辺境自治州住民の政府に対する不信感をますます強くしてきたという経歴がある。戦闘終結後の時期には、ザルダリ新政権が提唱するテロ制圧政策が (戦闘だけではなくその後の経済政策も含めて)、その真価を試練される段階を迎えることになるだろう。

関連記事:12/29 ブットの遺言「19才の息子ビラワルを党首後継者に」
d0123476_6433495.jpg
昨年12月にタリバンの自爆テロで暗殺されたベナジール・ブット元首相の遺志を継いで立候補、当選を果たした夫のアシフ・ザルダリ新大統領と大学生の息子のビラワル。しかし支持者以外のパキスタン国民の評価は極めて低い。

15. Training of paramilitary Frontier Corps

U.S. troops arrived in Pakistan this month to provide training to the paramilitary Frontier Corps in an attempt to transform it into the main fighting force along the border. Officials hope the Frontier Corps, recruited from the Pashtun tribes that straddle the border, will prove more effective in preventing militants from resurfacing than the regular army, dominated by ethnic Punjabis and viewed as occupiers in the border zone.
前線対応特殊部隊が国境警備
今月になってからパキスタンへ緊急派遣された米軍は、アフガニスタンとの国境地帯でタリバン勢力と闘うのを主目的として編成された、最前線戦闘特殊部隊/paramilitary Frontier Corpsを教練するのが任務である。辺境地帯のパシュトゥン人を登用し編成されたこの前線部隊が、辺境自治州では占領軍の侵略者と見られがちなパンジャブ人が大半を占める通常の陸軍兵士とはちがって、地域住民に受け入れられ、その結果タリバン勢力が復活するのを予防するのにより効果的な役割を果たすと、政府高官は期待している。 [了]
d0123476_6442014.jpg
国境地帯パキスタン側の境界線検問所でパトロールする、米軍の緊急特訓を受けたパキスタン政府軍の特殊部隊
d0123476_1023580.jpg
【 米国時間 2008年10月26日 『米流時評』ysbee 訳 】
»» 次号「特報!北朝鮮兵38度線決死の脱北/北の核攻撃威嚇宣言」へ
«« 前号「テロ戦争最前線レポート-1・タリバンの要塞 バジュール陥落」へ


d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8834164f0127501_6213945.jpg
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8834164

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


4〜7位を行ったり来たり。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまで1〜2位です!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利

d0123476_4274095.jpg
||| 『米流時評』グローバル恐慌レポート |||
第1章 ウォール街金融危機

9/14 号外!メリルリンチを500億ドルでBOAが買収
9/15 ウォールストリート大暴落、9/11以来のメルトダウン
9/16 号外!AIGに8.9兆円連邦救済ローン、恐慌脱出か?
9/17 経済危機と大統領選・ペイリンは共和党の自爆装置?

第2章 米国金融危機
10/01 号外!80兆円金融経済救済案、上院を通過!
10/02 下院でも通過!73.8兆円の経済救済案ついに成立!
10/06 ウォール街暴落1万ドルの大台を割る 大恐慌2.0?
10/07 2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル

第3章 グローバル金融危機
10/08 アイスランド国家破産の危機・前編
10/09 アイスランド国家破産の危機・後編(翻訳中)
10/10 号外!GMがクライスラーを吸収合併交渉!
10/12 ダウ記録的サージで危機脱出? IMF・EUの緊急サミット効果
10/13 底が見えた!グローバル・メルトダウンからの Uターン
10/14 ウォール街実録・暗黒の7日間(翻訳中)

第4章 ポスト恐慌のニューパラダイム(予定)
10/15 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマ対マケインの政治学(予定)
10/16 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマノミクスと米国経済再建案(予定)

[PR]
by ysbee-2 | 2008-10-26 11:24 | パキスタン戒厳令の季節

テロ戦争最前線レポート・タリバンの要塞陥落!

f0127501_128435.gif

   ||| タリバニスタン最前線レポート |||

d0123476_185230.jpg
タリバニスタン最前線現地レポート:タリバン最強の要塞都市ロイサム陥落!
政府軍バジュール掃討作戦の死者:タリバン1500名、政府軍73名、住民95名


d0123476_18552829.gif8月に入ってからほとんど毎日と言っていいほど、パキスタンとアフガニスタンの国境地帯、俗に「タリバニスタン」と呼ばれる辺境自治州で展開された叛徒討伐の掃討作戦のニュースが、米国のニュースサイトに登場していた。ある日は叛徒数十名死亡、またある日は誤爆で市民数名が犠牲になったとも……

特に9月20日に、パキスタンの首都イスラマバードで起きたマリオットホテルの爆破テロ事件は、長い選挙戦を経て就任早々だったザルダリ大統領の新政権を、根本から震撼とさせるには充分な、大規模なテロ事件だった。その直後から業を煮やした米軍のミサイルが、アフガニスタン側からパキスタンの北西辺境のワジリスタン州へと打ち込まれ、もちろん叛徒の本拠地目がけてではあったものの、周辺の一般村民もかなりの数が犠牲になったと伝えられていた。

▶関連記事:9/20 速報!イスラマバード・マリオット爆破テロ詳報
d0123476_421863.jpg
先月20日に自爆トラックが突っ込み爆破炎上したホテル・マリオット・イスラマバード。一説にはCIAの工作とも、パキスタンの諜報 ISI の仕業とも言われている。確かに1階のロビーが全焼していないのに、一瞬で上階全域が火の海になったのは不審である。CIAならば、タリバンの仕業と見せてザルダリ政権のテロ撲滅体制を強化する根拠作りだろうし、ISI ならば、新政権の失態を印象づけて一般市民と米国の両サイドから不信を喚起するのが目的だったろう。いずれにしても、当日はラマダンの断食明けでホテルでディナーをとるはずだったザルダリ大統領が、その直前に急遽予定をキャンセルして爆破の犠牲になるのを免れた事実に、謎を解く鍵がありそうだ。密告したのはCIAか? ISI か?

2001年に9/11の首謀者ビンラディンのアルカイダと彼らに活動の本拠地を提供していたアフガニスタンのタリバン政権に対して、ブッシュ政権が『テロ戦争』の名目の元に宣戦布告。アフガン侵攻でカンダハール陥落までは楽勝の感があったが、その後トラボラ山中に立てこもったビンラディンら首謀者を捕獲できないまま、ブッシュは矛先をイラクへ転換し03年3月にイラク侵攻を開始。
d0123476_434134.jpg
昨年暮れに暗殺されたブット元首相の夫ザルダリ大統領が所属するパキスタン人民党の勢力が強い南部の州都カラチ

3週間でケリがついたはずの戦争は、サダム政権の崩壊とともにできた権力の真空地帯で、スンニ派とシーア派が血で血を洗う内戦に発展。かくして現在までの足掛け8年間、米国は第二次大戦よりも長い闘いを延々と継続し、来年までの予算も含めて総額 "ワン・トリリオン"=100兆円近い戦費を費やしてきた。ローマ帝国の末期症状よろしく、国庫も疲弊し経済も失墜するわけである。

アフガニスタンに駐留する米軍とNATO軍の戦死者数がイラク駐留の死者を上回ったこの夏、国境地帯でのタリバン勢力の復活に業を煮やした米国は、故ブット首相の夫でパキスタン人民党から立候補して大統領に選出されたばかりのザルダリ新政権に対して、叛徒討伐を徹底せよという命を下した。属国でもないパキスタンに対してこういう命令を下すと言うのは、親米の傀儡政権ムシャラフ政権時代に100億ドル(約1兆円)もの膨大な軍事援助予算を注入して、テロ戦争の一翼を担わせたブッシュ政権の傲慢な覇権体制の現れである。
d0123476_4131497.jpg
一度ならず汚職で弾劾され、ムシャラフ政権時代にはドバイに亡命していたブット元首相の夫ザルダリだが、昨年暮れに8年ぶりの帰国直後にブットが暗殺された。ブットの遺言通り大学生の息子ビラワルがパキスタン人民党の党首に就任。その後、未成年ビラワルの父親で法的後見人のザルダリが政治活動を継承し、今夏の大統領選で当選を果たし、パキスタンの元首として政治の第一線に復活した。

パキスタンからアフガニスタンへと、国境を西へと越えて遠征し無差別の波状攻撃を続けるタリバンやアルカイダシンパのテロ活動に業を煮やした米軍は、9月以来アフガニスタン駐留基地からパキスタン領土内のタリバン基地へ、ミサイル攻撃を開始した。しかし、スパイ機による探査偵察で認識した巣窟が一般市民の民家だったり、叛徒の行進と見られた隊列が墓地への葬儀の列だったり……という失策が重なり、誤爆もあとを断たなかった。

こうして、パキスタン北部の短い夏が過ぎ行く間に、米軍のミサイル攻撃による辺境住民の犠牲を顧みない米国に対する反感が強まり、北ワジリスタン州のイスラム過激派ばかりでなく、南部の一般市民にまで「主権を侵害する米国排撃」というスローガンの元に、印パ戦争以来のパキスタンの根強いナショナリズムを覚醒させてしまった。米国からはテロ戦争作戦強化を、国民からは主権回復を迫られ、総選挙後の開幕早々、政治的窮地の頂点に立つザルダリ政権。
d0123476_4142463.jpg
20日 辺境自治区への米軍空爆を非難し自国防衛を訴える反米デモを繰り広げる 南部ジャイプール州カラチの学生

こうした内外の事情を背景にして、パキスタン政府軍が8月以来展開してきた辺境自治州の叛徒掃討作戦では、今月20日から猛攻撃に出て、バジュール地区でタリバン最強の拠点だったロイサムの町を攻略。壮絶な爆撃と肉弾戦の末、24日金曜ついに陥落に成功したようである。パキスタン政府軍に続いて、陥落直後のタリバンの要塞都市ロイサムに潜入したAP通信記者の、テロ戦争最前線レポートをお届けする。

[米国時間 2008年10月25日『米流時評』ysbee]

__________________________________________________________________
OCTOBER 25, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2008年10/25号
f0127501_457513.gif

  ASSOCIATED PRESS | B R E A K I N G
タリバンの要塞ロイサム陥落! バジュール掃討作戦レポート
米国時間 2008年10月25日午後3時15分 | AP通信・パキスタン従軍記者速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_6222291.jpg
政府軍とのバジュールの戦闘で捕虜となったタリバンシンパ容疑者は、ほとんどが辺境民族のパシュトゥン人

Pakistani Troops Capture Militant Stronghold
Area described as 'mega-sanctuary' for Taliban, al-Qaida fighters
OCTOBER 25, 2008, 3:15 P.M. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

d0123476_1527659.jpgLOI SAM, Pakistan — A two-month offensive by Pakistani forces has driven militants from a stronghold through which Taliban and al-Qaida fighters had poured into neighboring Afghanistan to attack U.S. troops, the army said Saturday.

国境地帯のタリバン掃討作戦
パキスタン・バジュール地区ロイサム発 |テロ戦争でアフガニスタンに駐留している米軍兵士への襲撃は、今年に入ってから従来にも増してさらに頻発していた。米軍NATO共同戦線のテロ戦争にパキスタン側から協力する体制で、パキスタン政府軍はアパ国境地帯バジュール地方において2か月に渡って掃討作戦を展開してきた。
d0123476_636839.jpg
パキスタンの辺境自治区北ワジリスタン州アリザイクライの部落。狂信的なイスラム過激派原理主義者の温床で、治安・行政・裁判すべてが部落の長老会議で決定される。女性の人権は認めず、教育も不要という数世紀も昔のアナクロな社会倫理を強制。従わない者は極刑に処される。

2. Military captured Loi Sam in Bajur

The military said its forces captured Loi Sam in the Bajur tribal region Friday after a long and bloody struggle. The town sits on a vital intersection linking the border to three neighboring Pakistan regions.
バジュール地方のロイサム陥落
パキスタンの辺境自治州バジュールは、タリバンとアルカイダの叛徒がパキスタンからアフガニスタンへと、国境を越えてテロ襲撃を繰り返していた活動の本拠地だったが、延々と続いた血みどろの闘争の果てに、24日金曜の段階でタリバンの巣窟であるロイサムの町を政府軍が占拠し、同地区のタリバン叛徒掃討に一応の成果を見た。
d0123476_187237.jpg
アフガンの東・パキスタンの西。両国が国境を接する辺境自治州地域は、地勢的には山岳地帯で主幹産業が存在せず生活水準は極端に低い。このためジハド=イスラム教の聖戦遂行と食い扶持を得る目的で、タリバンやタリバンシンパの軍閥に加わる者があとを断たない。

3. Intersection of three regions

"Now we have complete control in this area from where miscreants used to go to Afghanistan, Mohmand, Dir and Swat," army spokesman Maj. Gen. Athar Abbas told reporters flown in to Bajur by military helicopter. "Miscreants have been expelled or killed."
北部3自治州の要衝バジュール
ロイサムの町は、パキスタン北部の3つの辺境自治州が境界線を接し、クモの巣状の道路網の中心に位置するバジュール地方の要衝だった。パキスタン政府軍広報官のアタール・アッバース陸軍少将は、ロイサム陥落の報を受けて軍用ヘリで最前線に飛来した従軍記者団に対して、現地の記者会見で次のように語った。「この地域は、これまではアフガニスタンやモホマンド、ディール、スワット地方を襲撃する無法者の巣窟だったが、今やわれわれパキスタン政府軍が完全に制圧した。ならず者は追放されたか、死んだかのどちらかだ」
d0123476_1882757.jpg
22日以来大規模なバジュール掃討作戦でタリバンの要塞ロイサムを包囲し、迫撃砲による砲撃を続行した政府軍

4. Taliban's 'mega-sanctuary'

Bajur is part of Pakistan's tribal belt that has become the stronghold of Taliban and al-Qaida fighters waging an intensifying insurgency on both sides of the border.
タリバンのメガ・サンクチュアリ
バジュールは、パキスタン北西部一帯の辺境民族自治州が連なる、通称「トライバル・ベルト」の一地方だが、(アフガン侵攻で一度は壊滅して離散したかに思われた)タリバンやアルカイダのジハディストが、アフガニスタンとの国境の両サイドで勢力を復活し本拠地としていた地域である。特に昨年来、誘拐や収奪、みせしめの公開斬首刑などで住民を恐怖に陥れ、遠征先のアフガニスタンのカンダハールやカブール周辺でも、各国大使館の爆破テロや刑務所襲撃など、ほしいままに野蛮なテロ行為を行ってきた。

▶関連記事:9/21 反米感情高まるパキスタンで、政府軍が米軍ヘリを砲撃
d0123476_167238.jpg
6月末ダマドラで実行されたタリバンの公開処刑。政府軍に協力したかどで村民2人を誘拐し、このあと首をはねた。またその一部始終収録のビデオをネットで公開して恐怖政治の実態を見せつけ、政府軍へ協力する者を恐怖に陥れた。

5. Two-month offensive in Bajur

The army offensive in Bajur was launched in early August, after government officials declared it a "mega-sanctuary" for militants who had set up a virtual mini-state, complete with Taliban-style courts.
2か月の掃討作戦の成果
こうした背景のもと、タリバンスタイルのイスラム過激派の法廷まで備え、実質的にパキスタンの中央集権政府に反逆する独立地帯の様相を呈したバジュール地区に対して、6月の選挙で選出されたザルダリ大統領の新政権は「タリバンのメガ・サンクチュアリ討伐」と銘打って、今年8月初めからバジュール地域に対するパキスタン政府軍の攻撃を開始した。
d0123476_637927.jpg
国境地帯の辺境自治区バジュール州カールの町に前線基地を構えるパキスタン政府軍。写真は10月22日 タリバンの要塞都市ロイサム攻略作戦に出陣する陸軍部隊。山岳地帯なので戦車が使えずトラックで派兵という厳しい戦闘条件。

6. Pentagon officials praise operation

U.S. officials worried about record fatalities among their forces in Afghanistan have praised the operation and said it was helping reduce violence on the Afghan side.
作戦の成果をペンタゴンも賞賛
今年に入ってからイラク戦線よりも多く米軍兵士の戦死者を出すようになったアフガン戦線で、インド大使館爆破事件やカンダハール包囲など、タリバンの勢力復活による大規模な攻撃に脅かされたペンタゴンの高官は、今回のパキスタン政府軍によるバジュール攻略作戦の成功を賞賛し、タリバンの本拠地陥落でアフガニスタンへ越境しての攻撃もやや治まるのではないかと期待している。
d0123476_6375075.jpg
住民9名が犠牲になった23日の米軍ミサイル攻撃で爆破された家から遺留品を拾いだすミランシャーの住民一家

7. U.S. missile strikes continue

But the Americans have not halted missile strikes on suspected militants hide-outs in other parts of Pakistan's wild border region, despite Islamabad's protests that the attacks violate its sovereignty.
米軍のミサイル攻撃続行
しかし、バジュール以外の広汎なパキスタン辺境地域ではタリバンの隠れ家が随所にあり、こうした敵陣をターゲットとして打ち込まれる米軍のミサイル攻撃は、パキスタンの国家主権侵害だと首都イスラマバードを始めとして抗議デモが繰り広げられているにも拘らず、依然として継続されているのが実情である。 »» 続く
d0123476_18131034.jpg
米軍のパキスタン領土内へのミサイル攻撃は主権侵害だと抗議する、北部の都市ペシャワールの大学生
d0123476_1023580.jpg
【 米国時間 2008年10月25日 『米流時評』ysbee 訳 】
»» 次号「テロ戦争最前線レポート後編・タリバン殲滅まであと半年」へ
«« 前号「米国が推進する アルバニアとクロアチアのNATO加盟問題」へ


d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8829005f0127501_6213945.jpg
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8829005/

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


4〜7位を行ったり来たり。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまで1〜2位です!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利

d0123476_4274095.jpg
||| 『米流時評』グローバル恐慌レポート |||
第1章 ウォール街金融危機

9/14 号外!メリルリンチを500億ドルでBOAが買収
9/15 ウォールストリート大暴落、9/11以来のメルトダウン
9/16 号外!AIGに8.9兆円連邦救済ローン、恐慌脱出か?
9/17 経済危機と大統領選・ペイリンは共和党の自爆装置?

第2章 米国金融危機
10/01 号外!80兆円金融経済救済案、上院を通過!
10/02 下院でも通過!73.8兆円の経済救済案ついに成立!
10/06 ウォール街暴落1万ドルの大台を割る 大恐慌2.0?
10/07 2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル

第3章 グローバル金融危機
10/08 アイスランド国家破産の危機・前編
10/09 アイスランド国家破産の危機・後編(翻訳中)
10/10 号外!GMがクライスラーを吸収合併交渉!
10/12 ダウ記録的サージで危機脱出? IMF・EUの緊急サミット効果
10/13 底が見えた!グローバル・メルトダウンからの Uターン
10/14 ウォール街実録・暗黒の7日間(翻訳中)

第4章 ポスト恐慌のニューパラダイム(予定)
10/15 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマ対マケインの政治学(予定)
10/16 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマノミクスと米国経済再建案(予定)

[PR]
by ysbee-2 | 2008-10-25 07:36 | パキスタン戒厳令の季節

警告!パキスタン軍、領空侵犯の米軍ヘリを砲撃!

f0127501_128435.gif

     ||| 米国 VS パキスタンの対立急浮上 |||

d0123476_13275156.jpg
反米感情高まるパキスタン国境地帯で、政府軍と住民が米軍ヘリを砲撃
ザルダリ新政権、北ワジリスタン辺境地区への米軍領空侵犯に厳重警告


米国時間2008年9月21日 パキスタン・イスラマバード発 
パキスタン現地時間で21日日曜夜、アフガン国境に近いパキスタン西北部辺境自治区の上空に、アフガニスタンから国境を越えて2機の米軍のヘリコプターが飛来した。急襲されたと思ったパキスタン陸軍の国境警備隊と自治州村民が、手持ちの武器(銃・バズーカ砲)でヘリに向かって発射したため、ヘリは元来たアフガニスタン領内へUターンしたと、パキスタン軍部諜報高官が匿名の条件の下で語った。

テロ戦争の主翼、アフガニスタン駐留のNATO英軍のヘリ/建国記念日にパレードするパキスタン陸軍の砲撃部隊
d0123476_1561944.jpg
Report: Pakistani Troops Fire on U.S. Choppers

Intruding aircraft forced to turn back to Afghanistan, official says
SEPTEMBER 21, 2008 | Associated Press — AFGHANISTAN | Translation by ysbee
ISLAMABAD, Pakistan — U.S. helicopters flew into Pakistan's militant-infested border region, but returned to Afghanistan after troops and tribesmen opened fire, intelligence officials said Monday. The U.S. denied Monday there was any incursion but the reports threatened new rifts between Washington and its key anti-terror ally days after a truck bomb killed 53 people at a luxury hotel in Islamabad.


__________________________________________________________________
SEPTEMBER 21, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
f0127501_457513.gif

  A P / M S N B C | B R E A K I N G
反米感情高まるパキスタンで、パキスタン政府軍が米軍ヘリを砲撃
米国時間 2008年9月21日 | NBC/MSNBC ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_1330430.jpg
1. Lawless border region —"Talibanistan"
Nuclear-armed Pakistan is under growing U.S. pressure to act against al-Qaida and Taliban insurgents sheltering in its border region and blamed for rising attacks on coalition troops in Afghanistan as well as suicide bombings in Pakistan. U.S. officials believe that al-Qaida's leaders, including Osama bin Laden, are believed to be hiding somewhere along the border.
イスラム過激派の無法地帯「タリバニスタン」
アジアでは中国、インドと並んで数少ない核兵器保有国であるパキスタン。アフガニスタンとの国境地帯でアルカイダやタリバンなどのイスラム過激派ゲリラに対して、彼らが跳梁跋扈するのを放任しているのではないかという米国の疑惑が、今年ムシャラフ大統領が退位して以来、この国ではとみにプレッシャーとなってきていた。
d0123476_19344286.jpg
北ワジリスタン地方で誘拐した二人のアフガン人を公開の斬首刑にし、ビデオで流した残虐なタリバン系ゲリラ

2. Al-Qaida, Taliban's safe heaven — North Waziristan

Nuclear-armed Pakistan is under growing U.S. pressure to act against al-Qaida and Taliban insurgents sheltering in its border region, who have been blamed for rising attacks on coalition troops in Afghanistan as well as suicide bombings in Pakistan. U.S. officials believe that al-Qaida's leaders, including Osama bin Laden, are believed to be hiding somewhere along the border.
アルカイダ・タリバンの別天地、北ワジリスタン
米国国務省のブラックリストでテロリストグループとして認証されている、これらイスラム過激派ゲリラグループは、パキスタン国内で頻発する自爆テロ活動にとどまらず、国境を越えてアフガニスタンへも出没し、外国人の犠牲者を出したカブールのインド大使館爆破事件や、1000人もの脱獄脱走者を許したカンダハール監獄爆破事件など、辺境地区を本拠地として両国内で我が物顔にテロ活動を行ってきている。国境地帯のカイバー峠近くには、オサマ・ビンラディン以下のアルカイダのトップが、険しい山岳地帯のどこかに隠れているものと見られている。
d0123476_1329477.jpg
 ローマ帝国はもとより、古代から戦略上の要衝となってきたヒンドゥクシ山脈の南部に位置するカイバー峠

3. U.S. commando raid killed 20 Waziristan

A spate of suspected U.S. missile strikes into the lawless border region and a Sept. 3 raid by U.S. commandos said to have killed 15 people have highlighted U.S. impatience and outrageed many Pakistanis. In the latest such alleged breach, two U.S. helicopters crossed one mile (two kilometers) late Sunday into Pakistan in the Alwara Mandi area in North Waziristan, two intelligence officials said on condition of anonymity.
ワジリスタンの米軍誤爆事件以来反米高潮
今年6月には、7年間の任期を終えて親米派のムシャラフ大統領が退陣した。その前に選出された民事政権は軍部の掌握力に欠け、イスラマバードの中央政府とラワルピンジの政府軍本部の乖離は、外部の目にも明らかになっていた。統括力に欠ける弱体の新政府の下で、辺境地区のイスラム過激派ゲリラは一昨年来の勢力復活が著しく、各地でテロ爆破事件が相次いでいた。
また9月に入ってからは、従来テロ戦争の同盟国だったはずの米国とパキスタン両国の関係は、一挙に険悪化した。その原因は、9月3日に米軍のコマンド部隊(グリーンベレーの特殊任務遂行部隊)が、ゲリラ掃討作戦で南ワジリスタン州辺境の部落を攻撃した際に、女子供を含む村民20名が死亡した誤爆事件に端を発する。
d0123476_1331528.jpg
アルカイダの本拠地と見られるアフガン・パキスタン国境のカイバー地区で、先月行われた大規模な掃討爆撃作戦

4. U.S. helicopters violated the border?

The helicopters violated the border in the area of Lowara Mandi, 80 km west of Miranshah, the main town in the North Waziristan tribal region, at around 9:00 p.m. on Sunday, the official said, speaking on condition of anonymity. There was no official confirmation. "We don't have any information on border violation by the American helicopters," Major Murad Khan, a military spokesman, said.
米軍ヘリは領空侵犯したか否か?
今回領空侵犯したと見られる2機の米軍のヘリは、現地時間で21日日曜の午後9時を回った時点で、パキスタン北西辺境の北ワジリスタン州都ミランシャーの町から80キロ西方にある、アフガニスタンと国境を接するロワラマンディ地区の国境を越えて飛来したと、同地区の国境警備隊員は匿名で伝えている。しかしパキスタン政府からの公式発表はまだ出ておらず、政府軍の広報官ムラッド・カーン大尉は「(アフガン駐留の)米軍のヘリが越境行為を犯したという報告は、まだ受けていない」と語っている。
d0123476_19412528.jpg
米軍とともにアフガニスタンに前線基地本部をおき、テロ戦争の主戦力となっているNATOアフガン戦線部隊

5. The first U.S. incursion into Pakistan

Pakistanis were outraged by the incursion and the six-month-old civilian government issued a diplomatic protest. It was the first overt incursion by U.S. ground troops into Pakistani territory, though the U.S. military has conducted numerous missile strikes against al-Qaida and Taliban targets in Pakistan's tribal lands.
米軍による史上初のパキスタン侵攻
パキスタン人はこの誤爆事件を「米軍の越境侵略行為」と受け止め、民主的選挙で選出されたファルーク首相の民事政府は、米国に対して事件を非難する正式の抗議文書を発表していた。アフガンと国境を接するパキスタン北西部の辺境自治区を本拠地とする、アルカイダやタリバンの軍事ターゲットに対して、米軍はそれまで数回アフガニスタン国内からミサイルを打ち込んで攻撃してきたとはいうものの、9月3日の攻撃事件は、米軍が実際にパキスタン領土内へ足を踏み入れたと言う点で、両国間の歴史上初の米軍侵攻作戦となった。
d0123476_19422337.jpg
アフガン側でも誤爆が絶えない。国境地帯カンバーケルで、米軍の誤爆による犠牲者を埋葬する辺境部族民

6. Pakistani troops, tribesmen shot small arms fire

Citing informants in the field, they said Pakistani troops and tribesmen responded with small arms fire, but it was not clear whether the bullets were aimed at the choppers or were warning shots.The helicopters did not return fire and re-entered Afghan airspace without landing, the officials said.
政府軍国境警備隊と村民がヘリを銃撃
翻訳中
d0123476_13402952.jpg
タリバンシンパが大勢を占める北ワジリスタン州では、米軍の誤爆事件以後ゲリラ蜂起が相次ぎ無政府状態

7. Pentagon denied alligation of incursion

That account was denied by Pentagon officials. "There was no such incursion, there was no such event," said Defense Department spokesman Col. Gary L. Keck. Pakistan's army said it had no information on the reported incursion across the poorly demarcated border. Pakistan's military chief and newly elected President Asif Ali Zardari have said the missile strikes and incursions were violations of the country's sovereignty and only fueled extremist violence.
越境侵入の事実を否定するペンタゴン
また米国側ではこうした情報を受けて、日曜の米軍ヘリによる領空侵犯の事実を全面否定した。今回の越境侵犯事件は、同日夜にパキスタンの首都イスラマバードでマリオットホテルの大規模な自爆テロがあってからわずか1時間ほど後に起きた事件であり、両国の情報内容の相違は、米国政府とパキスタンのザルダニ新政権との間の亀裂を示す新しい実相として注目される。
d0123476_13411713.jpg
左:イスラム過激派が住民の大半を占めるワジリスタンなどの北部辺境自治州では、反米感情が強く抗議運動が盛ん
右:米国国防総省ペンタゴンで記者会見するボブ・ゲイツ国防長官(左)とロバート・ミューレン総司令官(右)


[注:それ以前のムシャラフ政権は、今年2月にムシャラフ大統領が兼任のパキスタン政府軍総司令官の地位を退官するまでは、完全な軍事独裁政権だった。そもそもムシャラフは7年前の軍部クーデターによって、それまでのナワズ・シャリフ首相からパキスタントップの地位を奪取した、生粋の軍属出身政治家だった]
d0123476_15364119.jpg
左:2001年のクーデターから7年の任期を終え今夏退任した、親米派を代表する軍事独裁政権のムシャラフ大統領
右:元首相のナワズ・シャリフ(右)と国家統一の連立政権をうたったが分裂したPPP党首アシフ・ザルダリ新大統領


8. Fragile partnership in the war on terror

The largest suicide-bomb attack, blasted Marriott hotel compound in Islamabad on Sunday night, prompted foreign diplomatic missions and aid groups in Pakistan to review their security status. But most of the victims were Pakistanis, a fact likely to increase pressure on the government to stem the rising violence in the Muslim nation that many blame on the country's partnership with the U.S. in the war on terror.
テロ戦争の友軍の立場を揺るがす爆破テロ
翻訳中
d0123476_13425065.jpg
21日日曜夜のトラック自爆テロで巨大なクレーターができたホテルマリオット・イスラマバードのエントランス

9. Czech ambassador, 2 U.S. military killed

Some 270 people were wounded in the Saturday night attack on the heavily guarded Marriott hotel in the capital Islamabad, while the dead included the Czech ambassador and two U.S. Department of Defense employees. Most of the victims were Pakistanis, a fact that could bolster government efforts to present the struggle against the militants as its own battle, not one foisted upon it by Washington as many here think.
チェコ大使、米軍軍属2名も死亡
翻訳中
d0123476_13434316.jpg
ホテル爆破テロ事件の犠牲者53名のうち、外国人は10名で残りはすべて地元パキスタン人 負傷者は300名近い

10. 'Islam commandos' claims hotel blast

Late Monday, Dubai-based TV channel Al-Arabiya said it had received a tape from a shadowy group calling itself "Fedayeen Al-Islam" — Arabic for "Islam commandos" — claiming responsibility for Saturday's bombing at the Marriott hotel in Islamabad and calling on Pakistan to end cooperation with the United States.
新グループ「イスラムコマンド」が犯行声明
翻訳中
d0123476_13415974.jpg
昨年12月に暗殺された元首相ベナジール・ブット女史の遺志「パキスタンの民主化」を受け継いで、先月の民主的選挙で新大統領に選出されたPPPパキスタン人民党党首のアシフ・ザルダリ氏 ナジャフ元首相との連立政権案は決裂

11. 'Violations of the country's sovereignty'

Zardari, who is expected to meet U.S. President George W. Bush in New York on the sidelines of the U.N. General Assembly this week, reiterated that he welcomed U.S. intelligence help, but not its troops. "Give us the intelligence and we will do the job," he said in an interview with NBC television. "It's better done by our forces than yours."
ザルダリ「独立国家の主権侵害」
翻訳中
【米国時間2008年9月21日『米流時評』ysbee 訳】
d0123476_1945731.jpg
パキスタンの警官。拳銃は持たずに警杖(けいじょう)を使用。一説には、拳銃を持たせるとそのままゲリラへ売渡す可能性が「大いにある」からとも言われる。どの国でも、まずは「貧困撲滅」がテロ対策につながると思うのだが……

*NBCのニュース速報ビデオ » 9/22 NBC "TODAY" — Ann Curry Reports:
NBC アン・カリーがザルダリ新大統領にパキスタンの政情を聞く、ホテル・テロ爆破事件直後のインタビュー
Pakistan's new president Asif Ali Zardari talks after the massive bomb attack on Marriott.


»» 次号「Good News, Bad News, Everything in Between」へ続くd0123476_1023580.jpg

d0123476_7294370.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8655451
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8655451

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


おかげさまで5位です。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまでトップに戻りました!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利


▶クリックして『米流時評』の特集記事インデックスへ
[PR]
by ysbee-2 | 2008-09-21 13:31 | パキスタン戒厳令の季節

速報!パキスタン・マリオット爆破テロで40名死亡

f0127501_128435.gif
    
   ||| イスラマバード・マリオット爆破テロ |||

d0123476_833439.jpg
パキスタンのイスラマバード・マリオットホテル爆破テロで40名死亡

d0123476_841432.jpgパキスタン・イスラマバード発 |現地時間で20日土曜夜、パキスタンの首都イスラマバードを代表するホテル、マリオット・イスラマバードを自爆テロリストが襲撃。欧米人に人気のある場所として厳重な警戒が敷かれていたにもかかわらず、爆薬を搭載したトラックが突入し、ホテルは爆破炎上。その結果、現時点で確認されただけでも40名が死亡。米国主導のテロ戦争の主要戦力であるパキスタンが対峙する、テロリスト勢力の執拗な反撃を示す大惨事となった。 

Huge Suicide Blast at Hotel in Pakistan Capital

At least 40 killed at Marriott, which is popular with foreigners
SEPTEMBER 20, 2008 | NBC News Network — AFGHANISTAN | Translation by ysbee
ISLAMABAD, Pakistan — A huge suicide truck bomb devastated the heavily guarded Marriott Hotel in Pakistan's capital Saturday, killing at least 40 people and engulfing the building in flames in a sickening reminder of the threat in a country vital to the U.S.-led war on terror.

__________________________________________________________________
SEPTEMBER 20, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
f0127501_457513.gif

 AP / REUTERS / CNN / MSNBC — BREAKING
パキスタンのイスラマバード・マリオットホテル爆破テロで40名死亡
米国時間 2008年9月20日午後2時56分 | AP/ロイター/CNN/MSNBC | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_845220.jpg
1. Targeted as foreigners gathering place
The five-floor Marriott has been a favorite place for foreigners as well as Pakistani politicians and business people to stay and socialize in Islamabad despite repeated militant attacks. It served as the de facto back office for the international media during the 2001 war against the Taliban in neighboring Afghanistan. Also other information of local TV reported the casualties may surpass 60.
西欧人の集まる場所としてターゲットに
パキスタン北部の首都イスラマバードを代表する5階建てのホテル、マリオット・イスラマバードは、これまでにも数回のテロ襲撃を受けたにもかかわらず、インターナショナルな政治家やビジネスマンが宿泊や社交の場として愛用する、国際的に非常に人気のあるホテルだった。特に2001年には米国が隣国のアフガニスタンへタリバン討伐へと侵攻したアフガン戦争を報道する、各国メディアの後部前線報道基地としての役割を果たした場所でもある。
d0123476_863936.jpg
2. 10 foreigners among 250 injured
Two hospitals said 10 foreigners were among those in their treatment, including one each from Germany, Saudi Arabia, Morocco and Afghanistan. Officials said at least 250 people were injured, NBC News reported. Also other information of local TV reported the casualties may surpass 60. Witnesses spoke of a smaller blast followed by a much larger one. The blast was so distractive that the building windows in miles away were shattered.
負傷者250名中、外国人10名
NBCニュースパキスタン支局の報道によると、爆破による負傷者は250名以上にのぼると警察から発表されたが、手当を受けるためただちにイスラマバード市内の2つの病院へ運ばれた。そのうち外国人は10名にのぼり、ドイツ人、サウジアラビア人、モロッコ人、アフガニスタン人が含まれている模様である。なおローカルテレビの取材では、死亡した犠牲者の数は60名以上になるものと見られている。今回の爆破では、その破壊力が余りにも強力だったので、数マイル離れた地域の建物の窓ガラスも衝撃で割れるほどだったと言う。
d0123476_873598.jpg
3. At the Muslims' breaking of Ramadan fast
Witnesses and officials said a large truck had rammed the high metal gate of the hotel at about 8 p.m., when the restaurants would have been packed with dinners, including Muslims breaking the Ramadan fast. Senior police official Asghar Raza Gardaizi said rescuers had counted at least 40 bodies at the scene and he feared that there "dozens more dead inside." Associated Press reporters saw at least nine bodies scattered at the scene.
ラマダンの断食明けのタイミング
当夜現場に居合わせた目撃者の話では、土曜の夜8時前後にホテルの正面ゲートの高い鉄製のゲートに大型トラックが突っ込んだ。その時間帯は、ちょうどその週続いていたイスラム教のラマダンの断食が終わった日で、数百人の客がディナーをとるためにレストランへ詰めかけごった返していた最中だったと言う。イスラマバード警察署長の記者発表では、すでにホテルエントランス駐車場の爆破現場で40体の死体を確認したが、ホテル内部でもさらに数十人が犠牲になったものと危惧していると語った。AP通信の記者は、爆破現場に近いロビーで9名の遺体が散乱しているのを目撃したと伝えている。
d0123476_881196.jpg
4. Blast left 30+ ft deep crater
The blast left a vast crater, some 30 feet deep in front of the main building, where flames poured from the windows and rescuers ferried a stream of bloodied bodies from the gutted building. More were feared trapped inside the hotel as crews tried to extinguish flames from the blast. U.S. Embassy officials were trying to account for embassy staff and any other Americans affected. Scores of people, including foreigners, were running out — some of them stained with blood.
爆破で深さ10メートルの巨大クレーター
ホテル本館の正面エントランスの前には、爆破によって10メートル近い深さの巨大なクレーターができた。ホテル全体の窓から炎が吹き出し、消防隊員は炎上する建物の消火作業に大わらわである。救急隊員は破壊された建物から血まみれの死体を次々に搬出しているが、外部の爆破現場で確認できた死体以外にも、ホテル内部で相当数の死者が出た模様である。パキスタン駐在の米国大使館では、大使館職員や在留米人の安否を確認している。外国人を含む相当数のホテル客が建物内部から逃げ出したが、その中の数人は血まみれだった。
d0123476_892916.jpg
5. Truck rammed after a series of blasts
A U.S. State Department official led three colleagues through the rubble from the charred building, one of them bleeding heavily from a wound on the side of his head. One of the four, who identified himself only as Tony, said they had begun moving toward the rear of the Chinese restaurant after the first blast when the second one threw them against the back wall. "Then we saw a big truck coming to the gates," he said. "After that it was just smoke and darkness."
ゲート爆破後に爆薬満載のトラック突入
当夜ホテルを利用していた米国国務省の外交官は、炎上するホテル建物の瓦礫をかきわけて3人の仲間とともに外部へ脱出したが、その中のひとりは頭部を怪我して血を流していた。4人のうちのひとりでトニーというファーストネームの米人は、爆破の模様を次のように語っている。「私たちは最初の爆破音を聞いた後すぐに、ホテル後部にある中華レストランの方へ避難しようと向かいました。その時2発目の爆破物がロビー後部の壁に投げられたようです。ちょうどその時、大型のトラックが正面ゲートに突進するのが見え、そのあとはもう辺り一面に煙が充満して真っ暗になりました。」
d0123476_88511.jpg
6. 'It was like the world is finished'
Ambulances rushed to the area, picking their way through the charred carcasses of vehicles that had been in the street outside. Senior police official Asghar Raza Gardaizi said the blast, which reverberated throughout Islamabad, was caused by more than a ton of explosives. Mohammad Sultan, a hotel employee, said he was in the lobby when something exploded, he fell down and everything temporarily went dark. "I didn't understand what it was, but it was like the world is finished," he said.
生存者「この世の終わりのようだった」
現場へ急行した救急車は、外部通路に散在する黒こげになった車輌を縫ってようやくホテルへたどりついた。イスラマバード警察署長の談話では、今回の爆破には1トン以上の爆薬が使用されて大爆発を引き起こしたとみており、その強烈な爆破音はイスラマバード市内全域に響きわたったと語った。爆破当時ちょうどロビーに居合わせたホテル従業員のモハメド・サルタンさんは、その時の模様をこう語る。「何かが爆発した音がして私はロビーの床に吹き飛ばされ、瞬時に真目の前がまっ暗になり、何もかも見えなくなりました。何が起こったのかさっぱりわからず、ついにこの世の最後が来たのかと思いましたよ」
d0123476_81109.jpg
7. White House condemned the attack
The White House condemned the attack, calling it a "reminder of the threat we all face." "The United States strongly condemns the terrorist attack that took place in Islamabad, Pakistan," said White House spokesman Gordon Johndroe. "The United States will stand with Pakistan's democratically elected government as they confront this challenge."
ブッシュ政権、テロ襲撃に非難声明
ホワイトハウスのゴードン・ジョンドロー広報官は、今回のテロ襲撃を「我々全員が直面している脅威をあらためて思い起こさせる事態」と表現し、次のようなブッシュ政権の非難声明を発表した。「米国は、パキスタンの首都イスラマバードで起きたテロ襲撃を徹底糾弾する。米国は、民主的選挙によって選出された現行のパキスタン政府が、今回のようなテロリストの挑戦に直面するに際して、彼らの味方として支持する立場を取るものである。」
d0123476_8114987.jpg
8. Bearing hallmarks of attack by al-Qaida
A senior U.S. counter terrorism official told NBC News that while it is "too early" to say who is responsible for the attack in Islamabad, "the attack bears all the hallmarks of an attack by al- Qaida or al-Qaida associates" like the Taliban. "Al-Qaida has to be at the top of the list," said the official, noting the sophistication of the attack and the large volume of explosives used in it. "There are no claims we are aware of it," he added, but suggested it would not be long before there will be one.
アルカイダによるテロ襲撃のパターン
米国のテロ対抗部門の高官がNBCニュース(ペンタゴンデスクのミクロウズースキー記者) に語った内容では、「イスラマバードテロ襲撃の犯人を指摘するには時期尚早だが、襲撃の方法から推測すると、アルカイダかあるいはタリバンのようなアルカイダシンパのテロリストグループの仕業であることを示す特徴が随所に見られる」と分析する。また極めて効率的な手慣れた攻撃方法や、使用された爆薬の巨大な量から推して、容疑者リストのトップにくるのはアルカイダに間違いないと結論づけ、まだどのグループからも犯行声明が出ていない事は承知してはいるが、いずれ近いうちに公表があるものと推測している。
d0123476_812344.jpg
9. One of the largest blast in Pakistan
There was no immediate claim of responsibility for the blast. But Pakistan has faced a wave of militant violence in recent weeks following army-led offensives against insurgents in its border regions. The capital has not been spared from recent clashes, though Saturday's blast appeared to be one of the largest ever terrorist attacks in the country.
パキスタンでも最大級の爆破テロ事件
たしかにまだどのテロリストグループからも、爆破の実行を宣言する犯行声明は出ていない。しかしパキスタンでは、北ワジリスタン民族自治州以下のアフガニスタンとの国境地域に対して挙行された政府陸軍の攻撃に引き続いて、ここ数週間叛徒のテロ攻撃が随所で頻発していた。北部にある首都のイスラマバードも、この例外にもれず攻撃対象となっていたが、その中でも土曜のホテル爆破テロは、これまでのパキスタン国内での叛徒襲撃事件の中でも最大級の規模である。
d0123476_814584.jpg
10. Violent turbulence as its power change
In June, a suicide car bomber killed at least six people near the Danish Embassy in Islamabad. In July, a suicide bombing killed at least 18 people, most of them security forces, and wounded dozens in Islamabad as supporters of the Red Mosque gathered nearby to mark the anniversary of the military siege on the militant stronghold.
政権交代に伴うテロ襲撃の激増
パキスタンでは、6月に首都イスラマバード駐在のデンマーク大使館近辺で車輌自爆テロにより6人が死亡。また7月には、昨年夏にイスラム過激派が起こした学園蜂起「赤いモスク事件」で軍部鎮圧により死亡した百数十名の慰霊を弔う一周忌の集会に集まった群衆の中で爆発が起き、警備の警官を含む18名が死亡、数十人が負傷している。
d0123476_8144228.jpg
11. Aimed on foreign embassies, restaurants
In June, a suicide car bomber killed at least six people near the Danish Embassy in Islamabad. A statement attributed to al-Qaida took responsibility for that blast, believed to have targeted Denmark over the publication of cartoons depicting the Prophet Muhammad. In mid-March, a bomb explosion at an Italian restaurant killed a Turkish woman in the capital, and wounded 12 others, including four FBI officials.
狙われる外国大使館、レストラン
デンマーク大使館が攻撃のターゲットとなった理由は、イスラム教の預言者マホメッドを揶揄するマンガが、デンマークの新聞に掲載されたためと解釈されているが、事件後にアルカイダが爆破襲撃の犯行声明を発表した。さらにさかのぼって3月中旬には、同じくイスラマバードのイタリアンレストランで爆破テロが起き、トルコ人女性が死亡、4名のFBIエージェントを含む12名が負傷している。 [了]

【米国時間2008年9月20日『米流時評』ysbee 訳】
d0123476_8131618.jpg
NBCのニュース速報ビデオ
» 9/20 NBC Nightly News — Ann Curry reports
Deadly blast destroys Pakistani hotel
» 9/20 NBC Nightly News — Richard Engel reports
Militants trying to destabilize new Pakistani leader


»» 次号 「警告!パキスタン軍、領空侵犯の米軍ヘリを砲撃」へ続くd0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8643752
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8643752

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


おかげさまで4位です。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまでトップに戻りました!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利


▶クリックして『米流時評』の特集記事インデックスへ
[PR]
by ysbee-2 | 2008-09-20 08:16 | パキスタン戒厳令の季節

時評 暗殺の真相を迷宮入りさせるな

f0127501_128435.gif
   ||| 暗殺の真相を迷宮入りさせるな |||
d0123476_12122918.jpg

ブット暗殺の真犯人こそパキスタン民主化とテロ戦争の敵である

d0123476_18552829.gifベナジル・ブット元首相の暗殺は、衆人環視の中で堂々と行なわれた。現地のテレビ局も実況で放送していた最中であり、他にも多数のメディアカメラマンが暗殺の瞬間をビデオに収めていた。銃撃のあと自爆テロという経過もいくつかの異なる距離と角度から、犯人の武器とぼけた姿が映像証拠として残った。
下のビデオクリップは暗殺時、車の両サイドのガードマンが銃声で一斉に後ろを振り返った瞬間
d0123476_12135297.jpg
世界を駆け巡った訃報
世界のニュースメディアで最初に発表になった言葉は「パキスタンのブット元首相が選挙遊説中に暴漢(テロリストとはまだ指摘していなかった)に襲われ、病院に収容された」という短い一行のセンテンスで、重傷なのか軽症なのかは不明だが、命は助かったようなニュアンスであった。(CNNのニュース速報)しかし急転直下、暗黒の暗殺事件として世界に衝撃が走ったのはそのあとである。「ブット女史は自爆テロに襲われ、病院へ収容後死亡」という、これもまた実にあっけないほど簡潔な「臨終通知」であった。
d0123476_12202990.jpg
即決でタリバン犯人説
しかし、ことが込み入ってきたのはこのあとで、パキスタン捜査当局の最初の発表では、テロリストがブットの車を襲って自爆したので、ブット女史は死亡、車を取り巻いていた群衆十数人が爆破の巻き添えで死亡したというもの。これが、27日暗殺当日の夜の発表。その翌朝28日の記者会見で、チーマ内相は、証拠も理由も挙げずに「犯人はタリバンシンパのムスリム過激派」とずばり指摘。あまりにも早い断定が不自然な印象を残した。
d0123476_12255748.jpg
諜報の会話傍受でメスード犯人説
さらに翌日にはその疑問に答えるように、パキスタン諜報が傍受したテロ指令者と思われる人物の電話での会話を公表。それによると、タリバン系パシュトゥン部族叛徒のリーダーであるメスードのネットワークの会話で「あの二人の連中は若いのに、ブットを狙った大仕事を首尾よくやった」という賞賛の言葉を傍受したと言う。だが、政府側の解析する暗殺劇の筋書きが、あまりにも不自然に急旋回したのはこのあとである。
d0123476_12264616.jpg
銃創から打撲傷へ死因を変更
それまでのブットの死因の説明では「直接の死因は後部から狙撃され、後頭部の首に命中し頭部へ貫通したために脊髄を損傷したのが致命傷」となっていた。世界中のメディアもその発表通りに報道し翌日にはそのビデオも発表され、犯人の身元は不明と言いながらも、医学的な死因は解明されたと世界中が信じていた。しかしムシャラフ政権チーマ内相は、29日の記者発表でその説を根本から覆したのである。新しい説明では、死因は銃創ではなくその直後の爆破の際にブット女史が急いで車内に戻ろうとした際に、車の部分に「自ら」頭部を激しくぶつけた「打撲挫傷」のためだというのである。
d0123476_12282889.jpg
タリバン側が全面否定
ここにいたって、それまでもムシャラフ政権の暗殺とのかかわり合いに疑惑を抱いていたパキスタン国民の怒りが爆発した。余りにも適当な捜査と捏造内容の記者発表。それ以降は二転三転する説明がすべて胡散臭く思われるようになったのは言うまでもない。この疑惑に追い打ちをかけるように、今度は暗殺指令の犯人として名指しされたタリバンシンパの首領メスードがAP記者へ連絡を取り「俺たちはやっていない。タリバンは女に手を下したりしない」というのである。
従来タリバン、アルカイダを始めとするイスラム過激派は、テロ事件が起るたびに間髪を入れず犯行の事実と実行者名を、サイト上や時にはスポークスマンの記者発表連絡などで「誇らしい戦果」として発表するのが通常であった。したがって、この場合はあえてわざわざ否定していることから、情けないことだがメスードの説の方がパキスタン政府の説明よりも信憑性がある。
d0123476_12321046.jpg
馬鹿も休み休み……
これ以降は世界のメディアも「ムシャラフ政権の隠蔽」とか「独裁政権の捏造」というタイトルを使用するのに躊躇しなくなった。この傾向に拍車をかけたのが、チーマ内相がメディアへ手渡した犯人ふたりの、「死体の頭部」の写真。首もちぎれるほどの爆破力でなぜ顔が破壊されなかったのか。カラー写真でないので確認しようがないが、どう見ても下手な制作者がこしらえた「ダミー」にしか見えない。いったいこの政権は、パキスタン国民は元より、世界の良識ある市民をからかっているのか。捏造、愚弄にもほどがある。
d0123476_12411377.jpg
スコットランドヤードが捜査担当
ことここにいたって、本来ムシャラフ政権を支援してきた欧米の政府関係者も、疑問を公にするようになり、米国もFBI専門家の捜査を申し出たが、1月2日の段階で事件への他国の介入を一度は拒絶したムシャラフ政権も内外からの圧力に抗しきれず、ついに英国のスコットランドヤードの独自捜査の申し出を承諾せざるを得なくなった。事件直後の現場が警察当局の手でホースの水で洗い流され、犯人確定の決め手となるDNAもきれいさっぱり消失してしまった現在となっては、捜査の難航も開始前から予測されている。さらには、叛徒側なのか政府側なのか、どちらが暗殺指令を下したにしろ、命がけの捜査妨害が待ち構えていることだけは確かである。

【米国時間 2008年1月2日『米流時評』ysbee 記】
d0123476_12365912.jpg
»» 次号「オバマとハッカビー大勝!08年米大統領選アイオワ予備選開票速報」へ

d0123476_12434412.jpg記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6882515
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6882515

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ランキングのクリックがブログの活力ですので、よろしく!
d0123476_12465883.gif

おかげさまで社会経済ニュースで6位です!
f0127501_12134737.gifブログ村の国際政治部門で1位をキープ。みなさまのおかげです!
d0123476_10141436.gifニュース部門でトップです。みなさまのクリックに感謝します!
d0123476_9295514.gif
»» 米流時評 特集「パキスタン・陰謀と暗殺の歴史」
d0123476_10413398.jpg12/27 米流時評「ブットの暗殺 序章・テロ戦争と核と米国政治」
12/27 第1章「パキスタンの悲劇 ・ブット暗殺の衝撃」
12/28 第2章「ブットの葬列・慟哭と暴動の奔流」(未掲載)
12/29 第3章「ブットの遺言・息子ビラワルが党首後継」
12/30 第4章「パキスタン・さらば民主主義のアイコン」
12/31 第5章「真犯人は誰?陰謀と暗殺の迷宮」
1/01 第6章「どうなる?動乱のパキスタンとムシャラフ政権の行く末」


»» 米流時評 特集「パキスタン・戒厳令の季節」
11/03 米流時評「パキスタン戒厳令の季節・序章」
11/04 戒厳令と米国 前編「民主化十字軍ブッシュのジレンマ」
11/05 戒厳令と米国・後編「テロ戦争と民主化の皮肉な運命」
11/06 ジョー・バイデンの諌言「ムシャラフを切れ」
11/09 ムシャラフの朝令暮改「ブットを自宅拘束後解放」
11/10 ムシャラフの大弾圧「パキスタン国民から猛反撥」
11/10 ブットの警告「パキスタンは爆発寸前の危機」
11/11 ブットの挑戦「国民総決起デモで対立決戦」
11/12 ブットのラホーレ入城「またもや7日間の自宅拘束」
11/16 米流時評「パキスタンの11月革命」民主化への潮目が見えた!
11/18 パキスタン大詰め「ネグロポンテ・ムシャラフ会談」
11/19 第1章「パキスタンのダークスーツ革命」司法の独立を守る弁護士たち
11/20 第2章「ホワイトスカーフ革命」民主主義を守るブット支援の女性たち(未掲載)d0123476_1746245.jpg
11/21 第3章「アイボリータワー革命」弾圧に抗議するカーン支援の学生たち(未掲載)
11/22 英雄伝説 前編「戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン」
11/23 英雄伝説 後編「パキスタンの明日に賭けるイムラン・カーン」


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  | グローバルウォー | イラク戦争 | 中東のパワーラビリンス | テロとスパイ陰謀
ユーラシアの回廊 | プーチンのロシア | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | EUとNATO
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節 | アフガン・タリバンの復活 | ビルマの赤い川革命
ダイハード中国  | 欧米の見る日本  | トンデモ北朝鮮  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス

[PR]
by ysbee-2 | 2008-01-02 12:50 | パキスタン戒厳令の季節

誰がブットを殺したか?陰謀と暗殺の迷宮パキスタン

f0127501_128435.gif
   ||| 陰謀と暗殺の迷宮パキスタン |||
d0123476_19223068.jpg

タリバン、アルカイダ、ムシャラフ、政府諜報、CIA…真犯人は誰?
暗殺現場目撃者談と食い違う政府の説明で深まる事件真相の謎を解明


ロン・モロー/パキスタン | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳
前号「第4章 パキスタン・さらば民主主義のアイコン」からの続き

ベナジル・ブット元首相はもし政権を握る首相の座に返り咲いたら、これまでムシャラフ大統領が果たせなかったあまたの公約を彼女の立場で実現すると誓っていた。その一例として、パキスタン国内の数千に及ぶマドラサ(イスラム教の寺院付属の学院)の改革を実行することが挙げられていた。今までにも大半のマドラサで、数十万とまではいかないまでも数万人の貧しい学生たちに対して、ジハド=イスラム教の聖戦理論を教えてきた背景がある。さらにブット女史は、パキスタン国境地帯の民族自治区のジハディストや、テロ戦争の最前線にいるアルカイダと闘争するために、米国が一国だけでユニラテラルな軍事行動をとることさえ、認めようとしていた。
d0123476_19233399.jpg
【訳者注:従来はパキスタン国内への米軍あるいはNATO軍の軍事介入を、ムシャラフ政権はかたくなに断ってきた。その理由のひとつは、軍事独裁政権の主権国家としてのプライドもあるが、実質的な理由としては、米国が叛徒掃討で直接介入すれば、従来米国から供与されていた莫大な軍事援助金(6年間で100億ドル=1兆1400億円)を受ける資格を失うからである。ここにブッシュ政権の軍事産業との癒着が原因で、パキスタンに軍事費をあてがって米国の軍需事業の得意先とさせるからくりが隠れている。これをズバリ指摘してニュースにしたのがバラク・オバマである

d0123476_1924069.jpg
Who Killed Benazir Bhutto?
Benazir Bhutto's assassination has diminished the Pakistani president's already low public standing. How her death could lead to his political demise.
By Ron Morrow | NEWSWEEK — Web Exclusive | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — She pledged that if she returned to power she would implement many of Musharraf's failed promises, such as carrying out reforms in the country's thousands of madrassas, or religious schools, many of which teach jihad to tens, if not hundreds, of thousands of poor students. She said she would even allow the United States to take unilateral military action against Pakistani tribal insurgents and Al Qaeda in the frontier areas.


__________________________________________________________________
DECEMBER 31, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
f0127501_457513.gif

  w w w . N E W S W E E K . c o m

第5章 ブット暗殺の真犯人は誰? 陰謀と暗殺の迷宮パキスタン
ロン・モロー/パキスタン特派 | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳

d0123476_19245030.jpg

1. Challenging the Nuke network of Dr. Khan
She also promised to allow the International Atomic Energy Agency (IAEA) to interview Abdul Qadir Khan, the discredited father of Pakistan's atomic bomb who also ran a potentially lethal underground market in sensitive nuclear technology and know-how to such states as Iran, Libya and North Korea. Musharraf placed Khan under house arrest but refused to allow any foreigners to interrogate the scientist about his activities.
核の父カーン博士の疑惑を追求
翻訳中ブット女史はまた、IAEA国際原子力機関に対して、パキスタンの原爆の父と呼ばれるアブドゥル・カディール・カーン博士との会見を許可する約束もしていた。カーン博士は、国際間の微妙な問題である核のテクノロジーと製造ノウハウを、イランやリビア、北朝鮮といったような国家へ売りつけるための、武器のブラックマーケットの地下組織を秘密裏に運営していることでも悪名が高い人物である。ムシャラフ大統領はカーン博士を自宅拘禁状態に置いているが、逆に言うとこの科学者の活動に関して、いかなる国外の捜査の手が及ぶことも拒絶している。
d0123476_19272321.jpg
パキスタンの核の父で北朝鮮、イランに核を売ったカーン博士/英国の関税Gメンで核のネットワークを追求したアティフ・アミン /核の密貿易とテロ戦争の危険な状況をレポートした特集「ドクター・カーンの核のネットワーク」
第1話「ドクター・カーンのグローバルな核のブラックマーケット
第2話「英米 » ドバイ » パキスタン » リビア の核の密輸ルート
第3話「グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
第4話「北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
テロ戦争黙示録「核のテロ時代のアポカリプス」


2. The most enemy of Islamic extremists
Largely because of those tough, seemingly pro-Western stands, and because she was a woman vying for political power, she became a target of Islamic extremists. Before she arrived home from exile last October, Baitullah Mehsud, a powerful pro-Taliban and pro-Al Qaeda tribal leader in the South Waziristan tribal area, vowed to greet her with suicide bombers. (He later denied any involvement in the October attack on her motorcade in Karachi.)
イスラム過激派最大のターゲット
翻訳中
d0123476_12222663.jpg
パキスタン北西部アフガン国境地帯のパシュトゥン民族自治区ワジリスタンは、タリバンのゲリラ活動の本拠地
関連記事:アルカイダ2.0 タリバンの逆襲


3. Political threat of Taliban and al-Qaiada
But Pakistani militants, the Taliban and Al Qaeda doubtlessly saw her as an imminent political threat. Almost all of the more than 50 suicide bombings that have occurred in Pakistan this year, attacks largely aimed at military targets and senior government officials, have originated from the tribal area, Pakistani investigators say. Several insurgent training camps, which include instruction in suicide and IED attacks, are located in Mehsud's territory.
タリバンとアルカイダの宿敵
翻訳中
d0123476_16342231.jpg
関連記事「アルカイダ2.0 核のテロ」: アルカイダのトップ3 副首領のアイマン・アルザワヒリ、オサマ・ビンラディン(英語読み:ビンレーダン)、アルカイダの内部抗争でザワヒリと覇権を競う若手のナンバー3、アルリビ

4. PPP blames on Musharraf's ignorance
While Islamic extremists are the most likely perpetrators of the attack, many emotional Pakistanis, especially the devoted rank and file of Bhutto's Pakistan People's Party, will blame Musharraf, and the powerful military and civilian intelligence agencies he controls, for the killing. That perception will resonate among many Pakistanis. Already, pro-Bhutto crowds have started antiregime rioting in the major cities of Karachi, Lahore and Islamabad. The house of one government minister has been torched.
警護強化の要求を無視したムシャラフ
翻訳中
d0123476_19254075.jpg
左:10月18日の帰国以来ブット元首相に影のように付き添ってきたパキスタン人民党の秘書ナヒド・カーン
右:イスラム圏で史上初の首相としてパキスタン女性の尊敬を集めていたブット女史の死を悼むカラチの女性


5. Intelligence agencies behind the attack?
At least one Bhutto stalwart has publicly pointed the finger of blame at the regime. "This was not the work of Al Qaeda or the Taliban," says a senior PPP stalwart who did not want to be quoted by name. "She told Musharraf this could happen before she came [back from exile, and] he laughed it off. [Pakistanis] know who is to blame for this." Indeed, many of Bhutto's supporters and Musharraf's opponents will say that the government's intelligence agencies were behind the attack because they saw Bhutto as a threat to the political survival of the president, who has ruled Pakistan since overthrowing Prime Minister Nawaz Sharif in a bloodless coup in 1999.
暗殺の陰にパキスタン軍諜報部?
翻訳中
d0123476_19281330.jpg
12/15で政府軍総司令官を退位し民間の大統領となったムシャラフと軍事独裁体制から一歩民主化したパキスタン

6. Sharif 'The unthinkable has happened'
"This is the darkest, gloomiest day in the history of Pakistan," said Sharif at the Rawalpindi hospital where Bhutto's body lay. "The unthinkable has happened." If the rioting continues, and the popular view that Musharraf may have had something to do with Bhutto's death gathers momentum, then Musharraf may come under heavy pressure to resign. Many Pakistanis may conclude that if he wasn't behind the attack he is responsible for failing to have his ubiquitous security services protect Bhutto.
シャリフ候補「考えられないことが起った」
翻訳中
d0123476_19293273.jpg
ムシャラフ政権のチーマ内相 記者会見の度にブットの死因を変更したため、ついには国際社会が捜査介入する結果に

7. Political storm ahead of election
For now the Pakistani police and paramilitary rangers seem to be handling the emotional civil disturbances that are breaking out. The army is on alert but did not take to the streets in the hours immediately following the attack. That could change if the police are not able to control or subdue the demonstrators and rioters. If Musharraf does call out the military, army head Gen. Ashfaq Kiyani, Musharraf's handpicked successor, could ask Musharraf to step down rather than have Pakistani troops firing on crowds in the streets.
選挙を前に混乱と騒擾の社会情勢に
翻訳中

【米国時間 2007年12月31日 『米流時評』ysbee 訳】
d0123476_19301476.jpg
ブット暗殺の悲報と同時にムシャラフに疑惑を持つ国民が全土で反体制の騒擾行為に 平和と安定から大きく後退した

»» 次号「第6章 どうなる?パキスタンとムシャラフ政権の行く末」へd0123476_1023580.jpg

d0123476_7294370.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6877266
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6877266

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ランキングのクリックがブログの活力ですので、よろしく!
d0123476_12465883.gif

おかげさまで社会経済ニュースで6位です!
f0127501_12134737.gifブログ村の国際政治部門で1位をキープ。みなさまのおかげです!
d0123476_10141436.gifニュース部門でトップです。みなさまのクリックに感謝します!
d0123476_9295514.gif
»» 米流時評 特集「パキスタン・陰謀と暗殺の歴史」
d0123476_10413398.jpg12/27 米流時評「ブットの暗殺 序章・テロ戦争と核と米国政治」
12/27 第1章「パキスタンの悲劇 ・ブット暗殺の衝撃」
12/28 第2章「ブットの葬列・慟哭と暴動の奔流」(未掲載)
12/29 第3章「ブットの遺言・息子ビラワルが党首後継」
12/30 第4章「パキスタン・さらば民主主義のアイコン」
12/31 第5章「真犯人は誰?陰謀と暗殺の迷宮」
1/01 第6章「どうなる?動乱のパキスタンとムシャラフ政権の行く末」


»» 米流時評 特集「パキスタン・戒厳令の季節」
11/03 米流時評「パキスタン戒厳令の季節・序章」
11/04 戒厳令と米国 前編「民主化十字軍ブッシュのジレンマ」
11/05 戒厳令と米国・後編「テロ戦争と民主化の皮肉な運命」
11/06 ジョー・バイデンの諌言「ムシャラフを切れ」
11/09 ムシャラフの朝令暮改「ブットを自宅拘束後解放」
11/10 ムシャラフの大弾圧「パキスタン国民から猛反撥」d0123476_1746245.jpg
11/10 ブットの警告「パキスタンは爆発寸前の危機」
11/11 ブットの挑戦「国民総決起デモで対立決戦」
11/12 ブットのラホーレ入城「またもや7日間の自宅拘束」
11/16 米流時評「パキスタンの11月革命」民主化への潮目が見えた!
11/22 英雄伝説 前編「戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン」


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  | グローバルウォー | イラク戦争 | 中東のパワーラビリンス | テロとスパイ陰謀
ユーラシアの回廊 | プーチンのロシア | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | EUとNATO
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節 | アフガン・タリバンの復活 | ビルマの赤い川革命
ダイハード中国  | 欧米の見る日本  | トンデモ北朝鮮  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス

[PR]
by ysbee-2 | 2007-12-31 19:56 | パキスタン戒厳令の季節

第4章 さらば民主主義のアイコン

f0127501_128435.gif
 ||| さらば パキスタン民主主義のアイコン |||
d0123476_18152394.jpg

ブットの暗殺と共にテロリストに葬られたパキスタンの民主主義精神
ムシャラフの軍事独裁政権から西欧型民主的自由国家への変革を阻む


ロン・モロー/パキスタン | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳
前号「第3章 ブットの遺言/息子を党首後継者に指名」からの続き
パキスタンのベナジル・ブット元首相は、強力なパキスタン政府軍が本部を置くラワルピンジで、27日木曜選挙運動の集会を終え開催場所のダウンタウンの公園から立ち去るところだった。防弾用のプレートを装着した遊説用の白のトヨタランドクルーザーのサンルーフから、彼女は上半身を突き出して、通りの両側を埋めて歓呼の声を挙げる群衆に向かって手を振っていたところだった。
d0123476_18155469.jpg
Can Musharraf Survive? — Part 1
By Ron Morrow | NEWSWEEK — Web Exclusive | Translation by ysbee
DECEMBER 27, 2007 — As former Pakistani prime minister Benazir Bhutto was leaving a campaign rally in downtown Rawalpindi, not far from the headquarters of Pakistan's powerful armed forces, she poked her head out of the open moonroof of her armor-plated white Toyota Land Cruiser to wave at the crowd of admirers lining the street.

__________________________________________________________________
DECEMBER 30, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
f0127501_457513.gif

  w w w . N E W S W E E K . c o m

ブットの暗殺とともに葬られたパキスタンの民主主義精神
ロン・モロー/パキスタン特派 | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳

d0123476_1816306.jpg

1. Sudden death by terrorism
Suddenly a gunman ran up to her car, peppering it with automatic-weapon fire and then exploding himself in a suicide bombing attack. Bhutto, who was standing inside the car, her head and shoulders exposed, was hit in the head and neck by the bullets, and died almost instantly. At least 20 others lost their lives in the blast that followed.
狙撃と自爆テロで即死
そのとき突然、ひとりの男が車に駆け寄り、自動小銃で数発を連続して発射した直後に、爆発物を起爆して自爆した。(30日現在では犯人は2人の若い男で、ひとりが狙撃を後ろのひとりが爆破を行なった瞬間をとらえたビデオが公表されている)車中で立った状態だったブットは、頭部と首に銃弾を受け、ほとんど即死状態で死亡した。現場を取り巻いていた群衆からも、少なくとも20名以上が後続の爆発で命を落とすという、パキスタンの歴史に残る惨劇となった。
d0123476_1816594.jpg
パキスタンだけでなく世界に衝撃の余波を拡げるブット暗殺の悲報を一面トップで伝える28日の英国各新聞

2. Fatal blow to Pakistan's democratization
Her untimely death in the suicide attack deals a major and perhaps even fatal blow to Pakistan's democratic aspirations. Bhutto's return from eight years of self-imposed exile a little more than two months ago had injected new energy and hope into the country's prodemocracy forces, who saw her as their best hope for transforming Pakistan's military-dominated political system into one that was more free and open and more dedicated to helping the mass of Pakistanis, who have yet to benefit from the country's impressive 6 percent economic growth rate.
パキスタンの民主化に致命傷
狙撃と自爆テロの襲撃による突然の死は、パキスタンの民主主義推進にとって多分致命傷でさえある。8年間の自発的亡命生活を終えて、わずか2カ月前に帰国したブット元首相は、この国の民主主義を標榜する人びとに新たな活力と希望を注入した。彼らにとってブット女史は、現行のパキスタンの軍事独裁の政治体制を、より自由で開放的な、そしてパキスタン民衆の貧困救済にもっと貢献できる政権に改造するための、最良の希望であった。なぜならパキスタンの一般大衆は、国家単位では毎年6%も上昇している経済成長の恩恵にいまだ与っていないからだ。
d0123476_18194532.jpg
ブットの葬儀が行なわれるラルカナ近郊のブット家の霊廟目指して一族郎党1台のトラクターで集まる村民

3. Champion of democracy and human rights
Despite her many political faults and weaknesses, she was a champion of democracy and human rights and an advocate of dealing harshly with the country's armed and determined Islamic militants. These radicals are believed to be the ones most likely to have killed her.
民主主義と人権擁護の旗手?
翻訳中
d0123476_18223162.jpg
暗殺の翌朝、ブットの柩の到着を高みの見物で待つパキスタン市民 当日の人出は全国で数十万人と言われる

4. Candor to bridge the sectarian politics
Not only did many Pakistanis see her as a symbol of hope for a more just and democratic society, the West too, led by the United States and Britain, saw her as someone who could work with the unpopular Musharraf to increase political stability and rally opposition to Pakistan's radical Islamists—especially the Al Qaeda supporters who have carved out a safe haven in the country's lawless tribal areas along the western frontier with Afghanistan.
分裂したパキスタン政局を統一する要
翻訳中
d0123476_18264097.jpg
ムシャラフの独裁にピリオドを打つ中道派としてパキスタン統一の希望を託されていたブットの死を嘆く市民

5. West lobbied to Musharraf to welcome her
Washington and London supported her bid to return from exile, lobbying hard with Musharraf over the past year to get him to allow her to return without her having to face the slew of corruption charges that had been filed against her. Bhutto always claimed that those allegations of corruption, which happened during her two terms as prime minister during the late 1980s and mid-1990s, were politically motivated and that she was innocent.
ムシャラフにブットとの共闘を説得した米英
翻訳中
d0123476_1830657.jpg
暗殺以前の12月18日に地方都市ミルプルカスの遊説に集まった市民 ブットの行く先々どこもおびただしい人出

6. Bhutto-Musharraf power-sharing pact
For the White House and Downing Street, a Bhutto-Musharraf power-sharing arrangement made a dream team. The West envisioned Musharraf as president, continuing to lead the fight against extremism, and Bhutto as prime minister, giving a more popular mandate to the Bush administration's war on terror and added impetus to the anti-jihad campaign.
民主化路線の期待を担ったブット
翻訳中
d0123476_18325715.jpg
米国はある時点からムシャラフに見切りをつけブットに肩入れし出したように見受けられる/左はシュワルツネッガー州知事選出の立役者だった共和党の中堅、カリフォルニア州選出ドライヤー上院議員/暗殺当日ラワルピンジへ向かう直前に、ブット女史はアフガニスタンのカルザイ首相とイスラマバードで会談している。現行大統領ムシャラフはカルザイとはそりが合わず、米国の期待に添えていなかった。上の会談いずれのケースもブッシュ政権の特にライス国務長官の支援体制が裏にあり、米国に忠実なカルザイ=アフガニスタンと協調路線を歩む予定の線上で、ブット元首相が米国推進の「アフガン・パキスタン民主化共闘路線」の主導権を握る鍵となるはずだったことは明らかである。

7. Outspoken opponent of Islamic extremists
Bhutto indeed was an outspoken opponent of Islamic extremists. Just before and after her return from exile, she publicly vowed to fight radical Islamists in a more systematic way than Musharraf. She said she could rally more popular support for a battle that many Pakistanis see as a U.S.-led crusade against Islam in which Pakistanis should not be involved.
イスラム原理主義者の宿敵だったブット
翻訳中

【米国時間 2007年12月30日 『米流時評』ysbee 訳】
d0123476_184810100.jpg
ブット元首相の側近秘書で、暗殺の重要な目撃者でもあるパキスタン人民党のシェリー・レーマン/ベルリンでの追悼集会/ブットと政党こそ違え打倒ムシャラフ独裁政権を標榜し学生層の絶大な支持を受ける元クリケットのスーパースターで現国会議員のイムラン・カーン ブットの訃報翌日にインドのムンバイで政府以外の暗殺独自捜査を主張

»» 次号「第5章 真犯人は誰? 陰謀と暗殺の迷宮」へd0123476_1023580.jpg

d0123476_7294370.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6869901
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6869901

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ランキングのクリックがブログの活力ですので、よろしく!
d0123476_12465883.gif

おかげさまで社会経済ニュースで6〜7位!
f0127501_12134737.gifブログ村の国際政治部門で1位をキープ。みなさまのおかげです!
d0123476_10141436.gifニュース部門でトップです。みなさまのクリックに感謝します!
d0123476_9295514.gif
»» 米流時評 特集「パキスタン・陰謀と暗殺の歴史」
d0123476_10413398.jpg12/27 米流時評「ブットの暗殺 序章・テロ戦争と核と米国政治」
12/27 第1章「パキスタンの悲劇 ・ブット暗殺の衝撃」
12/28 第2章「ブットの葬列・慟哭と暴動の奔流」
12/29 第3章「ブットの遺言・息子ビラワルが党首後継」
12/30 第4章「パキスタン・陰謀と暗殺の迷宮」


»» 米流時評 特集「パキスタン・戒厳令の季節」
11/03 米流時評「パキスタン戒厳令の季節・序章」
11/04 戒厳令と米国 前編「民主化十字軍ブッシュのジレンマ」
11/05 戒厳令と米国・後編「テロ戦争と民主化の皮肉な運命」
11/06 ジョー・バイデンの諌言「ムシャラフを切れ」
11/09 ムシャラフの朝令暮改「ブットを自宅拘束後解放」
11/10 ムシャラフの大弾圧「パキスタン国民から猛反撥」
11/10 ブットの警告「パキスタンは爆発寸前の危機」
11/11 ブットの挑戦「国民総決起デモで対立決戦」
11/12 ブットのラホーレ入城「またもや7日間の自宅拘束」
11/16 米流時評「パキスタンの11月革命」民主化への潮目が見えた!
11/18 パキスタン大詰め「ネグロポンテ・ムシャラフ会談」
11/19 第1章「パキスタンのダークスーツ革命」司法の独立を守る弁護士たち
11/20 第2章「ホワイトスカーフ革命」民主主義を守るブット支援の女性たち(未掲載)d0123476_1746245.jpg
11/21 第3章「アイボリータワー革命」弾圧に抗議するカーン支援の学生たち(未掲載)
11/22 英雄伝説 前編「戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン」
11/23 英雄伝説 後編「パキスタンの明日に賭けるイムラン・カーン」


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  | グローバルウォー | イラク戦争 | 中東のパワーラビリンス | テロとスパイ陰謀
ユーラシアの回廊 | プーチンのロシア | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | EUとNATO
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節 | アフガン・タリバンの復活 | ビルマの赤い川革命
ダイハード中国  | 欧米の見る日本  | トンデモ北朝鮮  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス

[PR]
by ysbee-2 | 2007-12-30 18:07 | パキスタン戒厳令の季節

ブットの遺言「19才の息子ビラワルを党首後継者に」

f0127501_128435.gif
  ||| ブットの遺言で大学生の息子が党首後継者に |||
d0123476_12381581.jpg

ブットの遺言:大学生の息子ビラワルをパキスタン人民党の党首に指名
ブットの父ズフィカール、ベナジル・ブットから三代目のPPP党首世襲


07年12月29日 | マイケル・ハーシュ/ニューズウィーク | 『米流時評』ysbee 訳
前号「第1章 パキスタンの悲劇 ・ブット暗殺の衝撃」からの続き
木曜ラワルピンジで遊説中に暗殺されたパキスタンの元首相ベナジル・ブットは、彼女のあとを継ぐPPPパキスタン人民党の党首後継者として、遺言で19才の息子ビラワルを指名していたことが明らかになった。また遺言状では、ビラワルが法的に後継者として認可される時期まで、彼女の夫アシフ・アリ・ザルダリ氏が一種の後見人として法的権限を果たすことを期待する旨が書かれていた模様である。この事実は、米国時間で29日土曜の段階で、ブット女史本人の遺言状を読んだ家族と親しい友人から、ニューズウィークへ伝えられたものである。
d0123476_9584781.jpg
トップの写真は、朝もまだ明けやらぬうちからブット元首相の柩が到着するのを待って集まった数万人の地元民たち
後方に見えるタジマハールを平たくしたようなモスクは「ブット家の」霊廟 地方豪族であった家系の権威が伺える

A Family Affair?
By Michael Hirch | NEWSWEEK — Web Exclusive | Translation by ysbee
DECEMBER 29, 2007 — Benazir Bhutto, the slain former Pakistani prime minister, names her 19-year-old son Bilawal as her successor and the new leader of the Pakistan Peoples Party in her will, and her husband Asif Ali Zardari is expected to act as a kind of regent to him until he comes of age, a close family friend who has read the will told NEWSWEEK on Saturday.

__________________________________________________________________
DECEMBER 29, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
f0127501_457513.gif

  w w w . N E W S W E E K . c o m

ブットの遺言・19才の息子ビラワルを PPP党首後継者に指名
米国時間 2007年12月29日 | マイケル・ハーシュ/ニューズウィーク | 『米流時評』ysbee 訳

d0123476_9592832.jpg
1. Will chose her son, Oxford student
Neither Bilawal nor Zardari, however, is expected to be named as the prime ministerial candidate of the PPP, the friend said, speaking on condition of anonymity because of the sensitivity of the matter. That honor will go to a senior official, although it is not believed to be Amin Fahim, the vice chairman of the party who served as interim leader during Bhutto's eight-year exile.
遺言で19才大学生の息子を後継者指名
しかしながら、ベナジル・ブットの息子ビラワルも夫のザルダリも、PPPパキスタン人民党から首相候補として指名されることは期待されていないと、その家族の友人は、微妙な問題なだけに匿名という条件で語った。首相候補の栄誉を授かるのは党の最高幹部となる模様である。もっともその人物は、8年間のブットの亡命期間中に代行党首の役割を務めた、アミン・ファヒム党副会長ではない模様である。
d0123476_14311999.jpg
ブット元首相の葬儀に参列した夫のアシフ・アリ・ザルダリと、19才でオックスフォード大学生の息子ビラワル

2. PPP's rank filed by family affairs

Bilawal, who enrolled as a student at Oxford University only this year, is scheduled to read the will himself at a party gathering on Sunday. There is little doubt that he will be accepted by the party rank and file; the PPP has been an all-family affair in Pakistan's dynastic politics since Benazir Bhutto's father, Zulfikar Ali Bhutto, founded it 40 years ago.
党創設以来、世襲で継承の党首
今年オックスフォード大学に入学したばかりのビラワルは、30日日曜に開かれる党大会で、彼自身がブット元首相の遺言を読み上げる予定である。彼が党の役員として承認され登記されるだろうことには疑いの余地もない。なぜなら、パキスタン人民党は、ベナジル・ブット女史の父親であるズルフィカール・アリ・ブット氏が40年前に創設して以来、パキスタンにおける世襲政治(dynastic politics)の舞台で、家系のように代々継承されてきた政党だからである。
d0123476_102869.jpg
1972年当時のパキスタン大統領ズフィカール・ブット氏を訪問したインドのインディラ・ガンジー夫人 娘のベナジル(右から二人目)も同席したレセプション ガンジー家も親子2代で暗殺に会っている 運命的な因縁のある写真

3. Bhutto titled as 'chairperson for life'

Bhutto had given herself the title of "chairperson for life" and her only previous public signal as to who she wanted her political heir to be occurred when she sent Bilawal to register to vote for the first time earlier this year.
ブットの役職名は「終身党首」
ブットは自分自身を「chairman for life=終身党首」と呼んできた。したがって存命中に道をゆずる気はなかったと思えるが、今年早々になって初めて息子のベナジルを、投票権登録のためにわざわざ英国からパキスタンへ行かせた時点で察せられた程度で、それが「万一政治的継承者として望むのであれば息子だろう」という唯一公けにされたヒントだった。
d0123476_1061528.jpg
1月早々の選挙に備えてPPP党首としてパキスタン全土を遊説中だったブット元首相 12/16カラチ空港で

4. Zardari, a tangle of corruption

Even so, given Bilawal's youth, the role of her husband will no doubt be controversial within the party and in the politics of the country. Zardari is a former playboy and polo star who was labeled "Mr. 10 Percent" in the Pakistani press because of the commissions and kickbacks he allegedly demanded from contractors doing business with the Pakistani government. He is widely blamed for the tangle of corruption that strangled and cut short Bhutto's two terms in office.
政治腐敗の元凶、夫ザルダリ氏が後見
しかし彼女がたとえそう意図したとしても、当年19才というビラワルの若さをもってしては、いかんせん彼女の夫でありビラワルの父親である人物が後見人を務めることは、パキスタンの危機とも言える政局にあって、党内部で論争がおきるのは疑うべくもない。夫のザルダリ氏はかつてはプレイボーイとして鳴らしたポロ競技のスター選手であった。彼はパキスタンのマスコミでは「ミスター10パーセント」で通っている。その理由は、ベナジルが首相だった時代に政府発注事業の受注業者に対して、受注金額の一律10%をコミッションや賄賂として要求していたからである。彼はブットの2期にわたる首相在任期間中は政治腐敗の元凶として糾弾され、ブット元首相の政治的寿命を2度とも縮めた人物としてパキスタン国民には広く知られている。
d0123476_1084073.jpg
ブット家の巨大な霊廟で営まれた29日の葬儀に参列し ブット女史の埋葬された墓所に惜別の花弁をまく夫と息子

5. Will prepared for predicted assassination

It is not known when Bhutto made the will, but the 54-year-old PPP leader had long made preparations for her possible assassination before returning to Pakistan last October. She even wrote the current president, Pervez Musharraf, a letter asking him to investigate certain individuals in his government if she were killed. Bhutto narrowly escaped one assassination attempt on the night of her Oct. 18 return, but she was killed Thursday in a second attempt.
予期された暗殺に備えた遺言
今回発表されたブット女史の遺言がいつ書かれたのかはさだかでないが、享年54才だったパキスタン人民党の党首は、今秋10月に8年ぶりにパキスタンへ帰国するよりもずっと以前に、暗殺の予測される事態に備えてずいぶん前から用意していたにちがいないと思われる。彼女は、現政権のペルヴェズ・ムシャラフ大統領に宛ててさえ手紙を書いていた。その手紙は「もし自分が殺された場合には、閣僚内のある特定の人物を捜査対象にしてほしい」と依頼する内容だったと言う。
d0123476_1012392.jpg
ニューヨーク市ブルックリン地区 イスラム教徒のコミュニティでも急遽執り行われたvigil=死者追悼の献灯式

6. Complication factors for the election

The anointment of Bhutto's son will complicate the issue of whether scheduled Jan. 8 elections can go forward. Her chief secular rival, former Prime Minister Nawaz Sharif, announced shortly after Bhutto was killed that he would boycott the vote, and it is not known whether the PPP's new prime ministerial candidate will be able to win anything like the votes that Bhutto was expected to garner.
波乱含みの選挙情勢
遺言によるブットの息子の党首指名は、1月8日に予定されている選挙が実行可能だろうかという問題を、さらに面倒なものにする課題である。選挙戦での彼女の対抗馬であるナワズ・シャリフ元首相は、ブット暗殺の報を受けてから間もなく、彼の党では投票をボイコットすると発表した。さらにパキスタン人民党の新しい首相候補者が、ブット女史が獲得したであろうような投票数で勝利を勝ち取ることができるかどうかは、皆目わからないというのが現状である。 [了]

【米国時間 2007年12月29日 『米流時評』ysbee 訳】
d0123476_1015664.jpg
世界各地での追悼イベント 左から「Addio Benazir」と大書されたローマの追悼式/ブット家の霊廟へ弔問の共闘していた別の反対派政党党首ナワズ・シャリフ氏/アーメダバードの書店でもブット女史の自伝を目立つ位置へ移動

»» 次号「第4章 真犯人は誰? 陰謀と暗殺の迷宮」へd0123476_1023580.jpg


d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6852432
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6852432

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ランキングのクリックがブログの活力ですので、よろしく!
d0123476_12465883.gif

おかげさまで社会経済ニュースで6位!
f0127501_12134737.gifブログ村の国際政治部門で1位をキープ。みなさまのおかげです!
d0123476_10141436.gifニュース部門でトップです。みなさまのクリックに感謝します!
d0123476_9295514.gif
»» 米流時評 特集「パキスタン・陰謀と暗殺の歴史」
d0123476_10413398.jpg12/27 米流時評「ブットの暗殺 序章・テロ戦争と核と米国政治」
12/27 第1章「パキスタンの悲劇 ・ブット暗殺の衝撃」
12/28 第2章「ブットの葬列・慟哭と暴動の奔流」
12/29 第3章「ブットの遺言・息子ビラワルが党首後継」
12/30 第4章「パキスタン・陰謀と暗殺の迷宮」


»» 米流時評 特集「パキスタン・戒厳令の季節」
11/03 米流時評「パキスタン戒厳令の季節・序章」
11/04 戒厳令と米国 前編「民主化十字軍ブッシュのジレンマ」
11/05 戒厳令と米国・後編「テロ戦争と民主化の皮肉な運命」
11/06 ジョー・バイデンの諌言「ムシャラフを切れ」
11/09 ムシャラフの朝令暮改「ブットを自宅拘束後解放」
11/10 ムシャラフの大弾圧「パキスタン国民から猛反撥」
11/10 ブットの警告「パキスタンは爆発寸前の危機」
11/11 ブットの挑戦「国民総決起デモで対立決戦」
11/12 ブットのラホーレ入城「またもや7日間の自宅拘束」
11/16 米流時評「パキスタンの11月革命」民主化への潮目が見えた!
11/18 パキスタン大詰め「ネグロポンテ・ムシャラフ会談」
11/19 第1章「パキスタンのダークスーツ革命」司法の独立を守る弁護士たち
11/20 第2章「ホワイトスカーフ革命」民主主義を守るブット支援の女性たち(未掲載)d0123476_1746245.jpg
11/21 第3章「アイボリータワー革命」弾圧に抗議するカーン支援の学生たち(未掲載)
11/22 英雄伝説 前編「戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン」
11/23 英雄伝説 後編「パキスタンの明日に賭けるイムラン・カーン」


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  | グローバルウォー | イラク戦争 | 中東のパワーラビリンス | テロとスパイ陰謀
ユーラシアの回廊 | プーチンのロシア | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | EUとNATO
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節 | アフガン・タリバンの復活 | ビルマの赤い川革命
ダイハード中国  | 欧米の見る日本  | トンデモ北朝鮮  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス

[PR]
by ysbee-2 | 2007-12-29 10:32 | パキスタン戒厳令の季節
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28