「ほっ」と。キャンペーン

米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:パンデミック( 8 )

死人に口なし、戦慄のパンデミック・ドクトリン

f0127501_128435.gif

    ||| パンデミック・ドクトリン |||

d0123476_12355915.jpg
 疫病クライシスで利するのは誰? パンデミックビジネスのショックドクトリン
 伝染病蔓延はつくられた危機なのか? インフルエンザのフォロー・ザ・マネー

d0123476_3532373.jpg先月下旬の南北アメリカサミットのエントリ以来、新型ウィルスのニュースに感染していたのだが、どうも病原体のウィルスの創成そのものが怪しい。人工的に細菌ラボで創られたと推論する方が、複雑なプロセスで偶然にできたと説得するWHOの無理な解釈よりも、むしろ数千倍確率が高く、よほどすんなりと納得がいく。

そもそもWHOの事務局長マーガレット・チャンの母国、中国から、
WHO本部の即刻の指示と、感染国の緊急オーダーの挙国一致体制で、
数億ドルの医薬品のパッケージが、こうして世界中に発送されている状況は、
共同謀議? という疑問符を百個つけても足りない。
(トップの写真は、要請のあった各国へ中国政府から送られた医薬品の山。
 この写真は、メキシコシティの政府軍の災害緊急対策本部だが、
 パッケージに貼ってあるシールでは、WHOマークを五星紅旗がカバーしている
 という、あまりにもあからさまなロゴが、ことのすべてを物語るかのようだ。)
d0123476_12364323.jpg
ジュネーブのWHO本部から世界銀行への要請で、緊急の医療援助用借款として
1.8億ドル(178億円)を供出することになったが、
これがわずか1日2日ですんなり通ってしまう、例外的な迅速処理。
各国政府からのタミフルやリレンザの発注も、
待ってました!といわんばかりの、見事な手際の良さである。

これは何かある。 ブッシュ前大統領が2005年に、
ネオコンの番頭役のようなポール・ウルフフォヴィッツを
世界銀行の頭取に据えた時点から、すべてがおかしい。

 『米流時評』エントリ過去帳より
 ブッシュのゲッベルスと言われたペンタゴン陰のオペレーターの栄光と凋落を
 浮き彫りにするニューズウィーク、マイケル・ハーシュのウルフォヴィッツ評

 2007年 5/17号 「世銀頭取ウルフォヴィッツの致命的スキャンダル! 」
 2007年 5/17号 「世銀頭取ウルフォヴィッツの凋落とネオコンの終焉 」

世界各国でやたらに大災害が起こる。難民が数百万人単位で発生する。
難民キャンプ村創成。国連の食糧供給による支配………
大災害 > 難民化 > 国連介入 > 世銀の援助資金 > 巨大復興救済事業
こうした一連の、災害がクリックしてドミノ式に展開してゆくプロセスは、
あまりにも恣意的である。
これでは、作為ある陰謀という疑惑の目で見られても仕方がないのではないか?
d0123476_1323160.jpg
ここには、災害に直接関連する医薬品・食品事業から、
武器や警備機器を装備するセキュリティ事業も含めて(もちろん人員も)
「災厄ビジネス」とも言えるような、
ひとつの巨大なグローバル産業の構造が、すでに存在しているのではないか?

こうしたおぞましい疑問で鬱々としながら、情報を掘り返していたら、
これに真っ向から解答を与えてくれる本というか、人物と出くわした。
もちろん直接ではないが、テレビのモニターを通して。
求めよ、さらば 与えられん。
すでに知る人は強烈に推している、ナオミ・クライン女史である。

彼女の目の覚めるような「現行の世界状況についての解釈」と、
その論理を明確に記した著書『ショック・ドクトリン/The Shock Doctrine』
これには2〜3章割いて、克明にお伝えしたいと思う。

「なぜいつも、辺境の少数民族が、巨大な災害に襲われるのだろうか?」
この数年堆積していた私の疑問に、ある程度正しい答えを与えてくれた、
貴重な警世の書だ。
d0123476_12382960.jpg
暗雲を切り裂いて輝くような彼女の聡明な洞察力で、
現実を見事に看破した、パワフルな論理の展開。
決然とした意志で書かれた『ザ・ショック・ドクトリン』の仕事。

カトリナ災害後のニューオーリンズでのFEMAの活動をはじめ
インド洋沿岸諸国を襲った、クリスマス津波にまで、
疑惑の疑問符を投げかけ「EUREKA!」の感嘆符に変えていく、
素晴らしい解明力。
来週からは、その内容とともに、
そうした災害の現場を取り巻く実証的事例も紹介していきたいと思っている。

 『米流時評』パンデミック関連エントリ
 4/24 メキシコでパンデミック!豚インフルエンザで68名死亡
 4/26 マスクな日々・豚ウィルス 世界の水際防衛作戦
 4/27 メキシコシティ帰還レポート 蒼天のガダルペ青いマスク
 4/28 プレ・パンデミック秒読みの限りない憂鬱
 4/29 メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号
 5/04 アメリカン航空感染か?ロス>成田169便の39名隔離
 5/05 隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密
 5/06 死人に口なし、戦慄のパンデミック・ドクトリン

d0123476_12373262.jpg
また、いつもコメントやTBで情報をパスワークしている、
YAN-Cさんのブログ『RE: SUKI』では、今回の新型フルーが
「豚インフルエンザ」だった頃から事態の経過を連日記録しており、
こちらは後日に実録としてたいへん重宝するにちがいない、
日付を追った「エピデミック・クロノロジー」になっているので、
保存版としておすすめする次第。

 RE: SUKI 新型インフルエンザ関連エントリ
 4/25 豚インフルエンザ メキシコとアメリカで確認
 4/26 豚インフルエンザ 世界での感染報告
 4/27 豚インフルエンザ "Public Health Emergency" アメリカ非常事態宣言
 4/28 豚インフルエンザ  WHO フェーズ4を発表
 4/29 豚インフルエンザ 4月29日の状況
 4/30 豚インフルエンザ メキシコの怖い話
 4/30 WHOフェーズ5を発表「パンデミックの強い前兆」→成田空港で陽性反応
 5/01 日本初 新型インフルエンザ感染か→Aソ連型でした
 5/02 アジアで初の新型インフルエンザ感染を確認
 5/03 米軍横田基地の幼児新型ウイルスに感染せず ~そして世界は
 5/04 新型インフルエンザ 感染のピークは過ぎた?
 5/05 新型インフルエンザ 世界21カ国で感染を確認
 5/06 新型インフルエンザ 初めてアメリカ居住者が死亡
 5/07 新型インフルエンザ 60歳以上に免疫?
 5/08 新型インフルエンザ アメリカで日本人の感染確認

来週からのキーワードは、ナオミ・クラインとショック・ドクトリンだが
その他にも …… ガンタナモ・カルテ …… 自白強要 ……「ブッシュ・メモ」……
CIA拷問マニュアル …… 現場証拠写真2千枚 ……「チェニー・レポート」……
内部告発者 …… 憲法違反 ……「ゼリコウ・メモ」…… ジュネーブ協定 ……
戦争犯罪 ……「ライス承諾事項」…… ハーグ国際裁判所……
Treason …… Crime of the Century ………
忙しい、忙しい。ラビットホールをフリーフォールの、3月兎に連休はない。

   【米国時間2009年5月6日『米流時評』ysbee】
d0123476_1539544.jpg
MAY 6, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月6日号
d0123476_17164267.gif

  A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
伝染病蔓延はつくられた危機か? パンデミックビジネスのショックドクトリン
米国時間 2009年4月29日午後9時11分 | AP通信・メキシコ現地レポート | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_12405243.jpg
世界トップの人口2千万の過密都市メキシコシティを近郊と結ぶ足はメトロ/地下鉄 ホームにも武装警官が警備


Patient Zero: Edgar Hernandez Case — Part-III
Villagers of La Gloria claiming on the faulty environment of pig farming
APRIL 28, 2009 | By Olga R. Rodriguez — Associated Press/Mexico | Translation by ysbee
AP通信メキシコ支局 オルガ・ロドリゲス記者取材「ラグロリア現地レポート」後編
前号「隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密」からの続き

18. Unfortunate coincidence with epidemic
Continued from the previous issue |LA GLORIA, Mexico — Ochoa added, "what happened in La Gloria was an unfortunate coincidence with a big and serious problem that is happening now with this new flu virus."
伝染病発生との不運な偶然の一致
メキシコ・ラグロリア発 | 米国バージニア州に本社をおくスミスフィールド・フーズ社が出資する、メキシコの養豚事業合資会社グランハス・カロル・デ・メヒコ。メキシコ南部ベラスケス州ラグロリア村の郊外にある、その養豚工場の監督ヴィクトル・オチョア氏は、AP通信の直接取材に応え次のように回答した。
「ラグロリア村で起きたことは、今回新しいインフルエンザウィルスが巻き起こしている深刻な大問題と、たまたま運悪く偶然にも一致したということでしょう。」

  注:スミスフィールド・フーズ社は全米でトップの豚肉供給食品メーカーである。
  日本での特約代理店は住友商事:住商フーズ株式会社/食肉・スミスフィールド
  http://www.scfoods.co.jp/brand/brand01.html

d0123476_12415681.jpg
メキシコ政府海軍病院に収容された新型インフルエンザ感染患者 外部と完全に接触を隔離された状態

19. No infected pigs found yet in Mexico

Mexican Agriculture Department inspectors found no sign of swine flu among pigs around the farm in Veracruz. They said that no infected pigs have been found yet anywhere in Mexico.
インフルエンザに感染した豚は未発見
またメキシコ政府の農業省でも、ベラスケス州のどの農場からも豚インフルエンザの症状が現れた豚は、みつからなかったと報告している。しかし政府側の公表している内容は、厳密に言えば実際には「メキシコ国内のどこからも、今回の新型ウィルスに感染した豚は『今のところまだ』出ていない」というだけにすぎない。
d0123476_18281621.jpg
発生当初「死者159名」と報道されたが、その後極端に数が減少し「事実隠蔽ではないか」という疑惑が生まれた

20. Half of villagers working in Mexico City

Meanwhile, Martinez and Bertha Crisostomo, a liaison between the villagers and the municipal government of Perote to which La Gloria belongs, say half of the people from the town live and work in Mexico City most of the week. They commute daily so that they could easily have spread the swine flu in the capital, where most of the swine flu cases have been confirmed.
ラグロリア村民の半分以上が首都勤務
インフルエンザ患者が大量発生したラグロリア村と、同村の属するペローテ広域自治体との間の連絡員を勤めるマルチネスさんとベルタさんのクリソストモ夫妻の話によると、ラグロリア村では村人の半分以上が、週日はメキシコシティに住み込みで週末帰宅か、あるいは首都圏の職場に通勤しているのが実態だと言う。
村民は毎日通勤しているので、当然いとも簡単に豚インフルエンザのウィルスを首都のそこいら中にまき散らす結果となっただろうことは想像に難くない。メキシコ国内の感染者数のほとんどが、人口2千万を数える過密都市のメキシコシティから発生した由縁である。
d0123476_12424479.jpg
4/29 メキシコ全土で5日間の公共機関休業令が出る直前 メキシコシティの都心へ通勤する乗客を乗せた地下鉄

21. Easy to spread by commuting

Edgar, however, has never left the Perote valley. The family doesn't own pigs or work near them. Edgar's father, a bricklayer also named Edgar, only works in the area — not Mexico City.
メキシコシティ通勤で首都に感染拡大
しかしながら(前々号でお伝えした新型インフルに感染し陽性反応を示した第1号患者)エドガー・ヘルナンデス少年の場合は、自宅のあるペローテ谷のラグロリア村を一歩も離れたことはなかった。彼の家族は一匹の豚も飼っておらず、仕事場も養豚農場の付近ではない。さらには、エドガーの父親は(子供と同名のエドガーという名前だが)職業は煉瓦職人で、仕事先は家の近辺に限られておりメキシコシティへ出かけることはなかった。
d0123476_124628100.jpg
首都メキシコシティでは4月末から5月5日のシンコデマヨまで祝祭日イベントが目白押しだったが、全てキャンセル

22. Many victims in La Gloria

Residents here are certain Edgar was not the only swine flu victim in their town. Juan Rodriguez died of pneumonia Feb. 9 at age 7 months. His grandmother, Josefina Mendoza, 71, said doctors have come to interview the infant's parents.
ラグロリア村だけで多くの死者
ラグロリア村では、自分たちの村で豚インフルエンザの犠牲になったのが、エドガー少年(最初の陽性反応者)だけではないことを、住民たちは承知している。生後わずか7か月のホアン・ロドリゲスが死んだのは、2月9日のことだったが、その死因は「肺炎」と診断されていた。
赤ん坊の祖母にあたる71才のホセフィナ・メンドーザさんの話によると、子供が病気の間、州政府の医師団がその両親にインタビューにやってきたという。
d0123476_12432571.jpg
左:AP通信メキシコ支局オルガ・ロドリゲス記者の取材に応える「患者ゼロ号」エドガーの母親マリア・ヘルナンデスさん。ラグロリア村では全人口3千人のうち1800人が感染 /右:妻をインフルエンザで亡くしたメキシコシティのベニト・カルデナスさん。死亡診断書には「肺炎」と書かれてあったが、家人は豚インフルで死んだと信じている。

23. Died but buried without testing

Irene Bonilla, 23, said her 2-month-old boy, Yovanni Apolinar, died March 12. No one has interviewed her but reporters. Neither family wants the children's bodies exhumed for testing. "Why?" Mendoza said. "It's been months since he died. The child has made his peace with God. He's with the Virgin now."
検死もせずに埋葬された犠牲者
そのほかにも、23才のイレーネ・ボニーラさんの話では、生後わずか2か月だった彼女の息子、ヨヴァンニ・アポリナール君がインフルエンザらしき症状で亡くなったのは、豚インフルが蔓延するよりもひと月以上前の3月12日のことだったと言う。子供を亡くしたどの家族もみな、遺体解剖で検死するのをいやがった。前述のメンドーザお婆さんは、記者の「なぜ解剖して調べなかったのか?」という質問に対して、こう答えた。
「なぜですって? 孫が死んでからもう2か月になりますが、あの子はきっと天国の神様の元で、安らかに暮らしているでしょう。今頃は処女に囲まれてね……」 <完>

【 米国時間 2009年5月6日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_12435994.jpg
ベラクルス州の別の村でも豚インフルで次々と住民が死んでいった。養豚施設の関連性と原因の徹底追及を!

◀ 次号「百万人の難民エクソダス パキスタン最前線レポート」
▶ 前号「隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密」d0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9698750/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9698750

d0123476_1539544.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
 d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは、ベスト10へ復帰できました。皆さまのおかげです!
  ブログランキング・にほんブログ村へ おかげさまで ブログ村の国際政治部門でトップになりました。大いに感謝!


d0123476_14585794.jpg


*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-05-06 13:10 | パンデミック

隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密

f0127501_128435.gif

   ||| エピデミックのグラウンドゼロ |||

d0123476_1546421.jpg
 メキシコ政府がふれたくない、インフルエンザ・エピデミックのグラウンドゼロ
 豚インフルエンザの発生源は、スミスフィールド養豚工場の排泄物プール汚染?

d0123476_3532373.jpgH1N1の新型フルーは感染国と患者数をますます増殖していますが、メキシコ自体のエピデミックは下火になりつつある模様。ただし米国ではついに米国市民から犠牲者が。テキサス州キャメロン郡の33才女性教師。元々病弱だったそう。

それよりも、当地ハワイでもついに感染者が。大人ふたりと中学生(高校生?ハイスクールなので区別がつかない)ひとりだそうです。ここは世界中から観光客が集まる「地球のおへそ」のようなロケーションなので、フルー発生以来用心して道路をはさんだ向かいのアラモアナセンターへも出かけないようにしていたのですが、これで当分外出は控えましょう。
d0123476_1548387.jpg
さて問題の感染発祥の土地ですが、エピデミックのグラウンドゼロと看做されているのが、メキシコ南部ベラスケス州の片田舎、人口3千の小さな村、ラグロリア。4月よりもずっと以前から村人の半分以上の1800人が感染発病したという状況は、前号「メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号」で紹介した通りです。

  『米流時評』パンデミック/エントリ記事
  4/24 メキシコでパンデミック!豚インフルエンザで68名死亡
  4/26 マスクな日々・豚ウィルス 世界の水際防衛作戦
  4/27 メキシコシティ帰還レポート 蒼天のガダルペ青いマスク
  4/28 プレ・パンデミック秒読みの限りない憂鬱
 ▶4/29 メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号
  5/04 アメリカン航空感染か?ロス>成田169便の39名隔離
  5/05 隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密
  5/06 死人に口なし、戦慄のパンデミック・ドクトリン

AP通信メキシコ支局の地元のレポーター、オルガ・ロドリゲス記者が、同じ症状を呈した住民が大量発生した村を探訪取材したスクープ記事ですが、その中で、猖獗を極めた「新型ウィルスの発生源=豚インフルエンザのエピセンター」ではないかという疑惑を持たれているのが、トップの写真。スミスフィールド・フーズの養豚工場(遠くに白く見える巨大な建物)から毎日排出される、1万5千頭の豚のし尿プールです。(見るたび具合が悪くなる……)

鳥インフルエンザのワクチンは、記事中のコラムNo.14の写真にある通り鶏卵から作られますが、もしも豚インフルのワクチン製造が豚の排泄物にウィルスの株を植え付けて培養できるのだと仮定したら………気が遠くなるような恐ろしい想像です。(素人考えですので、細菌学にお詳しい専門家の方、ぜひ否定して下さい)
d0123476_7401660.jpg
以前からお約束の陰謀論については、その種類と言いボリュームといいあまりにも膨大なので、ほんの一部、確実なソースと共に記事にしているブログを紹介。いつもTBでお邪魔している、園田義明さんのブログ『園田義明めも』では、毎回興味のある切り口のエントリを連載されてます。
  【園田義明めも】
  4/27 気になる豚インフルの感染ルート
  4/27 タリバンと豚インフルエンザ
  4/28 豚に踊る陰謀系の人たち
  4/29 豚インフル:スミスフィールド・フーズと中糧集団(COFCO)
  4/29 豚インフル:米国初の死者はテキサスの幼児
  4/30 FTに見る豚インフル活用のビジネス戦略
  5/01 豚に群がるメディアの免疫力
  5/02 新型インフル騒動と地球温暖化の手口が似ていると書いた理由
  5/02 メキシコ、少量の麻薬所持合法化へ
  5/02 「豚ファイター」で空飛ぶ豚をやっつけろ!
  5/03 新型インフルで日本メディアも総懺悔
  5/05 この秋日本上陸へ~新型インフル・ファッション最新情報~
  5/06 今なおWHO完全無視の日本メディア
d0123476_1551845.jpg
一方、ブログの隠密剣士(なんのこっちゃ?)として、ずいぶん長くおつき合い頂いている tafuさんのブログ『賭人の独り言』では、今回も運命のいたずらが起きたようで、なんと香港入りしてすぐに、例のメトロパークホテルの感染発生に遭遇!
  【賭人の独り言】
  5/03 【豚インフルエンザ】戦慄の香港現場レポート・恐怖の猪流感H1N1
  5/07 【豚インフルエンザ】香港・豚インフルエンザ続報と尖閣

藤田氏は昨年胡錦濤が来日した際にも、宿泊先のニューオータニの内部をレポートするなど、まさに大胆不適を絵に描いたような「現場第一」実証主義の、突撃ブログレポーターでもあります。今回も中国政府の異常なほどの隔離体制を、現場中継さながら写真入りで「特報」しています。ゴルゴ14の面目躍如!

   【米国時間2009年5月5日『米流時評』ysbee】
d0123476_1539544.jpg
APRIL 30, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月30日号
d0123476_17164267.gif

  A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
ラグロリア:メキシコ政府がふれたくない、エピデミックのグラウンドゼロ
米国時間 2009年4月29日午後9時11分 | AP通信・メキシコ現地レポート | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_15521240.jpg
5日間の国家挙げての「強制的休日」でゴーストタウンと化した、メキシコシティ、ゾカロ広場に面したコリドール


Patient Zero: Edgar Hernandez Case — Part-II
Villagers of La Gloria claiming on the faulty environment of pig farming
APRIL 28, 2009 | By Olga R. Rodriguez — Associated Press/Mexico | Translation by ysbee
10. Report from epidemic center
Continued from the previous issue |LA GLORIA, Mexico — Granjas Carroll de Mexico, half-owned by Virginia-based Smithfield Foods, Inc., has 72 farms in the surrounding area.
エピセンターのラグロリア村レポート
AP通信メキシコ支局 オルガ・ロドリゲス記者取材「ラグロリア現地レポート」後編
メキシコ・ラグロリア発 | グランハス・カロル・デ・メヒコは、米国バージニア州に本社をおくスミスフィールド・フーズ社が自社株の半分を所有する米国とメキシコの合資会社で、ベラスケス州ラグロリアの町周辺に72もの養豚農場を運営している。
d0123476_15542988.jpg
ラグロリア村のあるヴェラスケス州の海岸部で5日間の公休日に釣りをする住民 水質は大丈夫なのだろうか?

11. No symptoms of swine flu so far

Smithfield spokeswoman Keira Ullrich said company has found no clinical signs or symptoms of the presence of swine influenza in its herd or its employees working at its joint ventures anywhere in Mexico.
全農場の食用豚1万5千頭は無感染
スミスフィールド社のキーラ・ウールリッチ広報担当にAP通信が直接取材したところ、同社がメキシコ国内で契約している養豚場ではすべて、養豚場労働者の誰一人として豚インフルエンザに感染した者はおらず、全農場の食用豚1万5千頭のうち一匹として豚インフルエンザの症状を示した豚はいない、という回答が返ってきた。
d0123476_1694182.jpg
これは台湾の養豚農場での殺菌消毒 こうやって薬浸けになった「ポーク」を私らは食しているわけですか……

12. 'How the virus first jumped to humans?'

Animal health expert Peter Roeder, a consultant to the UN's Food and Agriculture Organization, said many possibilities exist for how the virus first jumped to humans, and that it could have happened months or even a year ago.
種の壁を越えたウィルスの起源は?
国連の食品農業機構でコンサルタントを務める動物の健康医学に関するエキスパート、ピーター・ローダー氏は、今回の新型ウィルスが「最初に豚からヒトへと種の壁をジャンプして感染する可能性の存在」がいくつも考えられるとし、今回のウィルス創成が起きたそもそもの時期は、多分数ヶ月あるいは1年も前のことかもしれないと推論している。
d0123476_15551251.jpg
5月5日の大きな祭日「シンコ・デ・マヨ」を前に、サンタ・ムエルテ(死神)の像を抱えるメキシコシティ市民

13. Possible transmission from human to a pig

Roeder said it's possible someone tending the pigs could have passed a human influenza virus to a pig already infected with another type of swine flu. And then that pig could have also come into contact with a bird virus. Then, the new H1N1 virus formed could have been transmitted back to the workers.
ヒトから豚へウィルス感染した可能性
国連のローダー顧問が仮定する推論は、次のようなプロットである。
「誰か豚を飼っている者が、すでに豚専門のインフルエンザにかかっている豚に対して、まったく異種の人間のインフルエンザを感染させた。さらにこの豚は、たまたま鳥インフルエンザにも感染した。かくしてまったく新しいタイプのH1N1型ウィルスが豚の体内で創成され、それがまた元に戻って豚飼いに感染した。」
d0123476_15583382.jpg
スミスフィールズの養豚工場は清潔を期しても、周辺部落の契約農家の養豚場は「すさまじい」ほどの不潔さだという

14. no one has any evidence of origin

But that's just a theory — and no one has any evidence that it happened in La Gloria. "It's all surmise," Roeder said by phone from the Philippines. "The only thing that we know is that we have a virus that is transmitting between people and it is causing some concern."
未知のウィルス発生プロセス
しかし、ローダー氏の説はあくまで仮説にすぎない (that's just a theory)。しかも、こうした感染のプロセスが、問題のラグロリア村で起きたということを証明する、確たる証拠をつかんでいる者は、誰ひとりとしていないのが現状だ。
ウィルスの起源については諸説紛々だが「それらはみな、あくまで仮説にすぎない」と、AP通信がフィリピンへ問い合わせた電話口で、ローダー氏はつぶやいた。「現在の時点で細菌学界にわかっていることは、問題のウィルスが「ヒトからヒトへ」と感染する点で、このことが(パンデミックの条件として)非常に懸念されるわけです。」
d0123476_1605271.jpg
今回の第一波は夏を迎える前に下火になるようだが、今冬の第2波は本物の「パンデミック」になるのではと怖れられている。それ以前に特効をうたって売り出すワクチンメーカーが、今回の隠蔽のシナリオでは一番怪しいことになる。

15. Local intervention in early April

But residents say they have been bothered for years by the fetid smell of the farms. Local health workers intervened in early April, sealing off the town of La Gloria and spraying to kill flies people said were swarming around their homes.
4月初めにやってきた自治体の消毒班
しかし、冒頭で述べたスミスフィールド社の弁明とは裏腹に、ラグロリア村の住民は、これまで何年もの間、養豚農場から漂ってくる悪臭に悩まされてきたと苦情をこぼす。
ところが4月の初めのある日、地元自治体の保健衛生局の職員が村にやってきて、悪臭とともに住民の家の回りに飛び交うハエを退治するために、殺虫剤を散布したことがあったという。
d0123476_1644755.jpg
オークランドで感染が確認された患者 いやでも応でもこの防疫マスク/フードのお世話にならねばならない

16. Complaints focus on Granjas Carroll farm

When Associated Press journalists on Monday entered a Granjas Carroll farm that has been the focus of community complaints, the cars were sprayed with water. Victor Ochoa, the general director, required the visitors to shower and don white overalls, rubber boots, goggles and masks.
苦情の焦点、グランハス・カロル農場
そこでAP通信では27日月曜、記者ふたりが(87カ所もあるスミスフィールズ社特約の養豚農家のひとつ)グランハス・カロル農場を訪れてみた。ここはあまりの悪臭で、地域周辺住民の苦情の的となっていた農場である。2台の車がゲートを抜けた途端に(消毒液らしき)液体が散布された。
さらに、この農場の総監督であるヴィクトル・オチョア氏は、訪問者に対してシャワーを強要し、その後真っ白な防疫服と白いゴム製の防疫靴・ゴーグル・マスクを装着させ、完全防備の防疫体制をとらせた。
d0123476_167713.jpg
ヨーロッパでスペインに次いで患者が確認されたオーストリアの隔離病棟「ここから先、絶対立入禁止」の貼り紙

17. All 15,000 pigs vaccinated

Then we stepped through disinfectant before entering any of the 18 warehouses where 15,000 pigs are kept. Ochoa showed the journalists a black plastic lid that covered a swimming pool-size cement container of pig feces to prevent exposure to the outside air. "All of our pigs have been adequately vaccinated and they are all taken care of according to current sanitation rules," Ochoa said.
18農場1万5千頭の豚にワクチン接種
そのあとでわれわれ取材記者は、1万5千頭もの豚を納めた18棟の納屋のいくつかの棟に入る際には、さらに殺菌消毒のスプレーをくぐった。オチョア監督は記者に、プールほどの巨大なサイズの豚の排泄物のため池を、悪臭が外に漏れないよう防ぐためにおおっている黒いプラスチックのフタを開けて見せ、こう言った。「当農場で飼っている豚は、すべてしかるべきワクチンを接種し、最新の衛生基準にそって十全に面倒を見ています。」  >> 次号へ続く

【 米国時間 2009年4月30日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_2051728.jpg
カリフォルニア州の米海軍軍港サンディエゴから国境を越えればすぐの、メキシコの町サンイシドロでも多数発生

d0123476_13581536.jpg4/29 NBC ナイトリーニュースビデオ
「豚インフル・エピデミック メキシコの村ラグロリア探訪」
メキシコ南部 小さな村の大きな秘密 患者ゼロ号エドガー・ヘルナンデス君の村を訪ねて……In the tiny town of La Gloria, little Edgar Hernandez is now all smiles, but about a month ago……

5/03 MSNBC ニュース「カナダ:豚にインフルエンザをうつした男」
Canadian man infected pigs with Swine Flu

5/05 NBC "TODAY" ニュース「米国で最初の豚インフル犠牲者」
First U.S. resident's death by Swine Flu reported


◀ 次号「死人に口なし、戦慄のパンデミック・ドクトリン」
▶ 前号「メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号」d0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9690250/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9690250

d0123476_1539544.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
 d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは、ベスト10へ復帰できました。皆さまのおかげです!
  ブログランキング・にほんブログ村へ おかげさまで ブログ村の国際政治部門でトップになりました。大いに感謝!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-05-05 15:44 | パンデミック

アメリカン航空感染か?ロス>成田169便の40名隔離

f0127501_128435.gif

  ||| AAロス帰国便 成田で40名隔離 |||

d0123476_7282524.jpg
  ロス発成田着アメリカン航空169便で乗客発熱、成田で乗客ほか40名隔離
d0123476_3532373.jpg米国時間で今朝10時42分、日本時間で5月5日早朝5時42分、MSNBCの通常番組に速報で「成田空港でAA(アメリカンエアライン)が着陸時点で、新型インフルエンザ感染の可能性のある乗客37名とフライトアテンダント2名を隔離」というニュースが。

このニュースは、日本ではすでに「シロ」と結論が出ていましたね。臨時ニュースで入ってきたので、未明のニュースとは別件だと思ったら、何のことはない同じ女性。記事を上げるほどの内容ではなかったのですが、日本で起きたニュースが米国へはどういう風に報道されているのか、という好例としてエントリします。
d0123476_10443068.jpg
米国のニュースが「アメリカン・エアラインで……」と航空会社名が真っ先に流れたのと比べて、日本のニュースでは社名を伏している記事もあり、スポンサーに対する配慮が事実報道をカバーしているいい例だなと思いました。

検査が終わってみれば何と言うことはない、単なるインフルエンザを今回のパンデミックフルーと取り違えた例ですが、今後連休の最終日で帰国組が押し寄せれば、続発しそうな厄介な状況ですね。記事の最後でちらっと「ゴールデンウィーク」を説明しているくだりが、AP通信らしく真面目な報道。
d0123476_10433671.jpg
しかしこの防疫態勢、いつまで続くのでしょうか? メキシコでは昨日日曜の段階で「蔓延は一応ストップし、今後は下り坂」と発表されましたが、米国では逆に、検証が済んで確認された症例が、データ集計で続々上がってきた関係で、感染者は現時点で総数360名となり、感染症例確認の州は全部で37州にまで及びました。

全体的傾向としては、当初患者の発生した北半球が一段落した後、今週は南半球へ保菌者・感染者が拡大する見込みだそうです。この記事のあとで、先回から連続の「発生源の謎」を探るシリーズに戻ってエントリを上げますので、またよろしく。

   【米国時間2009年5月4日『米流時評』ysbee】
d0123476_1539544.jpg
MAY 4, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月4日号
d0123476_17164267.gif

   A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
ロス発成田着の帰国便で乗客発熱、成田到着と同時に乗客ほか40名隔離
米国時間 2009年5月4日午前10時42分 | AP通信ニュース速報・東京発 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_729843.jpg
U.S. Flight Detained in Japan over Swine Flu
Passengers, attendants quarantined after passenger falls ill
Passengers, attendants quarantined after passenger falls ill
MAY 4, 2009, 10:42 A.M. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee


1. 37 passengers of AA Flight-169 detained
NARITA, Japan — Thirty-seven passengers and two flight attendants on an American Airlines flight were detained in Japan over concerns about swine flu, the airline said Monday. The passengers and flight attendants from Flight 169, from Los Angeles, were taken to a quarantine facility near Narita Airport, the airline said.
AAロス-成田169便の搭乗者39名隔離
東京支局経由 成田発 |日本現地時間で5日未明、成田国際空港に到着したアメリカン航空の旅客機から37名の乗客とフライトアテンダント2名が、新型インフルエンザに感染の恐れがあるとして隔離された。ロサンゼルス発成田着のAA169便に搭乗の合計39名は、到着と同時に成田空港近くの専用施設へと隔離された。
d0123476_7295319.jpg
4/30 メキシコシティから上海に着陸したアエロメヒコ/メキシコ航空のフライトも、感染容疑のため空港に足止め

2. Sicken Japanese returning from Vegas

It had not been determined whether any of the detained passengers had H1N1 Influenza A, or swine flu. American Airlines told NBC News that a Japanese woman who was returning from a vacation in Las Vegas fell ill, prompting concerns from Japanese health officials.
ラスベガスから帰国の女性が発病
4日未明の時点では、隔離された乗客にH1N1ウィルス新型Aインフルエンザ/豚インフルエンザの感染者が存在するかどうかは、断定できない状況である。アメリカン航空の広報担当がNBCニュースの取材に応えた内容によると、隔離された日本人女性は、ラスベガスで休暇を過ごした帰路、機内で発熱してインフルエンザ的症状を示したために、厚生労働省の伝染病予防担当官の指示で、今回の隔離措置となった模様である。
d0123476_10141016.jpg
普段でも足りない検疫要員がゴールデンウィークに重なった間の悪さで、今回は成田へ総動員しても追いつかない態勢

3. Secured 37 passengers, 2 attendants

The woman was tested for flu and was awaiting the results at a Tokyo hospital, the airline said. Two flight attendants and 37 passengers were taken to a Tokyo hotel and were being observed for possible contamination, the airline said.
乗客37名とアテンダント2名も隔離
この女性は東京都内の病院でインフルエンザの検証を受けているが、現在結果待ちの状況であり、また当人のほかにも同じ便に乗り合わせた37名の乗客とフライトアテンダント2名が、都内のホテルへ隔離搬送され、新型ウィルスに感染していないかどうかの検査を進めていると航空会社側から発表された。
d0123476_731111.jpg
メキシコと国境を接するテキサス州ヒューストン出立の便 旅行自粛の風潮で乗客は米人人が少なく日本人ばかり

4. All released with no contamination

After all, all the members quarantined were released overnight after the tests revealed that an ill passenger was not contaminated with the new H1N1 influenza A strain, or swine flu. There was no indication that the woman had recently been to Mexico, where the outbreak began.
H1N1感染者なしで全員帰宅許可
一連の検査を徹夜でプロセスした結果、機内で病状を呈した女性はH1N1新型インフルエンザAに感染していないことが判明したため、緊急隔離された乗客乗員全員は解放された。問題となった女性が、インフルエンザ蔓延の発生地であるメキシコを最近訪問したかどうかについては、特にふれられなかった。
d0123476_7302442.jpg
エアラインから降りた乗客は、問診票提出のほか体温の高低を色で示すサーモグラフィースキャナーでチェックされる

5. Japan has no swine flu yet

More than 1,000 people have been sickened by the new strain of flu in about 20 countries. While several patients have tested positive for a different strain of the influenza A virus, Japan has yet to confirm any cases of swine flu.
まだ新型インフル感染者ゼロの日本
4月後半からメキシコを中心に世界各国に広がった新型インフルエンザは、すでに20カ国以上で1千人以上の感染者を出している。一方日本では、これまでにインフルエンザの症状を示した患者の抗体を検査した結果、いくつかの異なる種類のA型インフルエンザウィルスが検出されてはいるが、H1N1ウィルスによる新型インフルエンザ(豚インフル)の感染例はまだ確認されていない。
d0123476_732158.jpg
万一乗客から感染者が出た場合には機内の隅々まで徹底した消毒殺菌が必要で、航空会社にとっては悪夢である

6. Alert through 'Golden Week'

However, Japanese health officials are on the alert, because Japan is in one of its busiest travel periods of the year as the country celebrates the "Golden Week" of public holidays.
気の抜けないゴールデンウィーク
しかしながら日本の保健労働省当局では、まだこの新しい伝染病に対する警戒を解いてはいない。その理由は、日本は5日火曜まで国全体が「ゴールデンウィーク」と呼ばれるパブリックホリデイ(公共機関も休みの公休日)の連休で、1年でもっとも多忙なトラベルシーズンのまっ最中だからである。 <了>

【 米国時間 2009年5月4日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_8442380.jpg
4/28 ニューヨーク・タイムズズクエアの日本人ツーリスト ニューヨーカーは感染者発生にもかかわらずマスクなし

d0123476_135114.jpg◀ 次号「隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密」
▶ 前号「メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号」

5/04 MSNBCのニュースビデオ |アメリカン航空搭乗の39名、新型インフル検査のため空港から隔離 /Two AA Flight attendants, 37 passengers detained in Japan over Swine Flu fears
d0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9684238/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9684238

d0123476_1539544.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは、ベスト10へ復帰できました。皆さまのおかげです!
ブログランキング・にほんブログ村へ   おかげさまで、ブログ村の国際政治部門でトップになりました。大いに感謝です!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-05-04 05:45 | パンデミック

メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号

f0127501_128435.gif

    ||| メキシカン・ペイシェント |||

d0123476_974342.jpg
メキシコで最初の感染患者は生きていた!養豚の町ラ・グロリアの隠された発生源
封印された患者ゼロ号、エドガー・ヘルナンデス(5才)の母が語る疑惑の医療班


d0123476_3532373.jpgH1N1新型ウィルスによるインフルエンザ(名称長い!)の発生源をめぐって、専門分野の細菌学者(virologist=バイロロジストと言うんですね。細菌学はvirology、ボキャブラリーが増えた)の学説から、お決まりの陰の政府によるパンデミック陰謀論まで、海外のブログ界でも百家争鳴です。

以前のエントリの前書きにも書きましたが、バイオハザード的なお膳立てがここまでそろうと、やはり一応は陰謀の根拠も確認するべきかも知れません。深入りすると、紹介するだけで1週間以上(というか、暗黒のラビットホールへのスパイラルで2日つぶれた)かかりそうなので、米流では一応傾聴に値する関連記事に触れたブログ記事を次回の前書きでお知らせする程度にとどめます。
d0123476_982667.jpg
今後、私がふだんから信頼している investigative journalists=真相追求のジャーナリストたち、一例を挙げれば『Newsweek』のマイケル・イシコフ、NBCニュースのボブ・ウィンドラムやリサ・マイヤーズが率いる Investigative Unit=真相特捜班、歴史に残る陰謀暴露の権威であるシーモア・ハーシュ……などから、今回のパンデミックの真相レポートが上がってきた場合には、真っ先に紹介したいと思います。彼らの取材とレポートには、常にしっかりした根拠と現場の証人が存在しますから。

単なる噂が真相を解明されて、こういう信頼できるレポートに展開するプロセスを、英語(米語ですね)では「The plot got the legs / The story have legs」と表現します。証拠の裏付けがとれ推論が真実に裏付けられて、文字通り地に足が着く、という状態でしょう。

ですから紹介して行く記事は、すべて現地記者が足を運んで当事者に直接取材した、根拠の確かなレポートに限っています。今回紹介する記事も、AP通信の地元記者が感染の危険に脅かされながらも震源地と見られる村で直接取材し、こまめに情報収集した素材をまとめたレポートです。
d0123476_99854.jpg
記者自身は「メキシコ政府の隠蔽」とは言及しておりませんが、事実関係を並べて行くと、
「先ずフルー発生」 > 「死者続出」 > 「少年ひとりだけが陽性反応」 となる訳です。
そして、この点線をつないだ時系列の線の先に、
「メキシコシティでのアウトブレイク」と「WHOのグローバルなタミフル使用」
とが連なってくるので、勘のいい方は「少年の免疫抗体がワクチンのオリジン?」という疑問に取り憑かれます。真相はまだ確定しておらず、ロイターなど大手メディアでも疑問視しています。

すでに、共和党のウルトラライトの連中は「オバマがメキシコ訪問の際に菌を国内に持ち込んだ」とか、甚だしい者はオバマが当地で菌をばらまいたという、マンガでもあり得ないようなとんでもないデマを流し始めています。今回のようなパンデミックに対するパニックを、政敵に対する攻撃材料に利用しようと企むあざとい思惑、それこそ「よこしまな、根拠のない陰謀」に騙されないように、真実は何かというゆるぎのない極北点を、常に見失わない姿勢を忘れないでおきましょう。

【米国時間2009年4月29日『米流時評』ysbee】

d0123476_1539544.jpg
APRIL 29, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月29日号
d0123476_17164267.gif

  A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
メキシコで最初の感染患者は生きていた!養豚の町ラグロリアの隠蔽された発生源
米国時間 2009年4月29日午後9時11分 | AP通信・メキシコ現地レポート | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_910685.jpg
2千万人という世界一の人口を抱えるメキシコシティへバス通勤する郊外の市民 今日から5日間は公共機関も全休


Patient Zero? Mom of First Confirmed Case Talks
Hundreds of townspeople were sick before Edgar Hernandez, says mother
APRIL 28, 2009 | Olga R. Rodriguez — Associated Press/Mexico | Translation by ysbee
1. La Gloria, fatally infected village
LA GLORIA, Mexico — Everyone told Maria del Carmen Hernandez that her kindergartner's illness was just a regular cold. But it seemed like the whole town of 3,000 was getting sick. As early as February, neighbors all around her were coming down with unusually strong flu symptoms — and the caseload kept growing.
住民全員が風邪をひいた町
メキシコ・ラグロリア発 |まだ幼稚園生のマリア・デル・カルメン・ヘンルナンデスの息子が病気になった時、だれもがただの風邪だと言った。しかしそのあと、彼女の住む人口わずか3千の小さな町ラグロリアの住民全員が、同じように病気になった。彼女の近所では早い者は2月から、尋常ではないほど強い症状をともなう「風邪」にかかったが、その後も発病者は増える一方だった。
d0123476_91157.jpg
軽症の妻が重傷の夫に付き添って、病院の外来へ 現在はメキシコシティ市内各所に無料診断のステーションを開設

2. First state investigation on March 23

When state health workers came to investigate March 23, some 1,300 people sought their medical help. About 450 were diagnosed with acute respiratory infections and sent home with antibiotics and surgical masks. Five-year-old Edgar Hernandez was still healthy then. Hernandez wanted to keep him home from school so he wouldn't get sick. But her husband said, "We can't be afraid of what might or might not happen."
症例発見の第1波は3月23日
ヴェラクルス州政府から保健局職員が最初にラグロリアを訪れ、1300人前後の住民を診察し治療薬を投与したのは、3月23日のことだった。診察を受けた住民の中、450人が急性気管支炎という診断を下され、抗生物質の治療薬と医科用マスクを渡され、自宅療養を命じられた。
5才になるマリアの息子エドガー・ヘルナンデスは、その時にはまだ元気だった。母親としては息子が風邪をうつされないように、幼稚園に通うのを休ませるつもりだった。ところが、彼女の意に反して夫はこう言った。「起きるかどうかわからないことを怖がってどうするんだ。」
かくして、エドガーはいつもどおりに幼稚園へ出かけた。
d0123476_9121469.jpg
4月後半のエピデミックが起きるよりも以前に、メキシコ政府の医療班が最初に陽性認定をした「患者ゼロ号」の少年

3. The first patient who was sealed

But her husband said, "We can't be afraid of what might or might not happen." Then he came home with a fever and a headache so bad his eyes hurt. She took him to a clinic, and after a few days of antibiotics, he, too, recovered. No one told Hernandez that her son had become Mexico's earliest confirmed case of swine flu until the Veracruz governor helicoptered in on Monday.
封印された「患者ゼロ号」
しかし幼稚園から帰ってきた息子は、ひどい熱と頭痛で目が真っ赤に充血していた。驚いた母親は医者に診てもらうためにあわてて息子を診療所へ連れて行き、他の患者と同様に抗生物質を投与するよう渡された。そうして自宅療養した数日後には、エドガーもまた他の住民の患者と同じように、回復して元気になった。
あとから判ったことだが、この時点では診察治療に当たった者の誰一人として、ヘルナンデスに対して「あなたの息子さんは、メキシコで一番最初に豚インフルエンザに感染して陽性反応が出ました」と事実を伝える者はいなかった………ひと月以上もたった今週月曜27日になって、ヴェラクルス州知事がヘリコプターでラグロリアの町を訪れるまでは。
d0123476_914313.jpg
この写真はメキシコシティ市内を巡回する移動診療車 こうした特殊車輌のメーカーがいつ受注したかも要チェック

4. Ground zero in the epidemic

But Edgar's case confirmed for residents what they already believed: Their hillside town is ground zero in the epidemic. Local health officials and Federal Health Secretary Jose Angel Cordova downplay claims that the swine flu epidemic could have started in La Gloria, noting that of 35 mucous samples taken from respiratory patients there.
エピデミックのグラウンドゼロ
しかし(抗体反応に陽性を示した)エドガーのケースは、ラグロリアの住民がこれまでにも噂してきたことを証明する結果となった。丘陵地の斜面にへばりつくようなこの小さな町が、正体不明のインフルエンザ流行の発生地だった、という事実である。
ところが、州政府のお役人は元より、メキシコ連邦政府のホセ・アンゲル・コルドヴァ保健相までが「豚インフルエンザがラグロリアから発生した」という風評を抑えるような態勢に出た。実際には、この町で気管支炎と診断を下された患者から35の分析用検体が、政府の診療班によって採取されたにもかかわらず、である。
d0123476_9174896.jpg
すでに1千万個近く配布されたマスクや防疫服、治療薬のメーカーとWHO幹部の談合癒着がないかどうかも捜査を

5. The boy who infected with H1N1

Only Edgar's came back positive. Confirmation that the boy was infected with H1N1 — a strange new mix of pig, bird and human flu virus that has killed as many as 152 people in Mexico and now spread across the world — wasn't made until last week, when signs of the outbreak elsewhere prompted a second look at his sample.
H1N1に陽性反応を示した唯一の少年
住民の患者から採取された(血液かどうか不明)抗体検査の中で、エドガーの検査結果だけが陽性反応を示した。このことはとりもなおさず、少年はH1N1新型ウィルスに感染した事実が、臨床医学的に立証されたことになる。
H1N1:この奇妙な病原菌は、豚・トリ・ヒトのインフルエンザウィルスの混合型の、全く新しいタイプの伝染病の原因であり、4/28の時点でメキシコだけで152人が感染発病し、今や世界中にひろがっている。
ところが実際には、今やメキシコ中で蔓延の兆しが見えたにもかかわらず、政府の診療班がエドガーの2度目の抗体サンプルを摘出しようとやってきた先週まで、エドガーの感染例については州も国も政府からは一切、外部に何の知らせももたらされなかったのだ。
d0123476_9213119.jpg
当初の「豚インフルエンザ」から「H1N1新型ウィルスによるインフルエンザ」に改名された伝染病のウィルス

6. 'How will we ever know?'

"If the people who are supposed to be familiar with this didn't know what it was, how will we ever know how my son got it?" Hernandez said Tuesday. Hernandez said doctors came from Jalapa, the state capital, and Veracruz city to see Edgar in the weeks after he was tested.
「医者でさえ原因のわからない病気」
「もし万一この病気についてよく知っているべき連中(医師たち)が何もわからないとしたら、常人の私らがどうやって息子がこの病気にかかったか?なんてことが判るわけないじゃありませんか。」AP通信の記者が28日火曜現地へ赴き直接会話したインタビューで、エドガーの母親であるヘルナンデスさんは、憤懣を込めてこう語った。
彼女の話では、診療と検査にあたった医師たちは、エドガーが検査を受けたあとも何週間も、ヴェラクルス州の州都ファラパからわざわざやってきて、エドガーをチェックしたという。
d0123476_9244455.jpg
この写真はテキサス州で自宅隔離状態の感染者 5/1時点で米国ではすでに22州で150名以上の感染者を確認

7. 'Returned with saying nothing'

But they said nothing, "they just wanted to see him." A team came again last weekend, after federal officials confirmed the swine flu cases late Thursday and started closing schools and canceling events in Mexico City. Again, they left without saying anything, she said.
病気に関して一言もふれず
しかし、こうした一連の診察の際も、彼ら(医師団)は病気についてひとことも言葉を発しなかった。ヘルナンデスさんは「あのひとたちは、ただひたすら息子の病気の経過を見たかっただけでしたよ」と、当時を振り返る。
診察団は先週末もまたやってきた。この時はちょうどメキシコ政府が「swine flu=スワインフルー/豚インフルエンザ」の発生を確認した直後で、手始めに学校が休校となり、メキシコシティで行なわれるはずだったイベントを主催者がキャンセルし始めた時期だった。しかしこの時もまたヘルナンデス親子に「陽性反応」の件を一言も告げるでもなく、医師団は町を去ったと言う。
d0123476_9322753.jpg
メキシコの公立学校ではエピデミックが確認された時点で休校措置 現在はほとんどの公共機関も5日間閉鎖に

8. How and where the outbreak began

Cordova insists the rest of the community had suffered from H2N3, a common flu, based on other 34 samples. While Mexican authorities haven't determined how or where the swine flu outbreak began, Gov. Fidel Herrera said Tuesday that "there is not a single indicator" suggesting it started in La Gloria.
いつ、どのようにアウトブレイクが起きたのか?
メキシコ連邦政府のホセ・アンゲル・コルドヴァ保健相は、このヴェラクルス州ラグロリア町の患者から採取した34の抗体反応のサンプルを分析した結果、少年を除くコミュニティの患者全員が、H2N3型ウィルスによる通常のインフルエンザに感染していたと主張する。
メキシコの医療・保健界の権威ですら、今回の豚インフルエンザがいったいどこを起源にしてどのように発生したのか、発生源を断定できないでいる一方で、26日火曜には同州のフィデル・ヘレラ知事が「伝染病がラグロリアから発生したことを示す証拠はどこにもない」と、同町起源説を真っ向から否定した。
d0123476_9342774.jpg
ウィルスのメキシコ発生説を疑問視し米国起源を言い出した、カルデロン政権のホセ・アンゲラ・コルドヴァ保健相

9. Resonance with swine flu connection

字数制限のため英文省略
新型インフルエンザの症状と一致
しかしながら、ヴェラクルス州起源説を否定する政府側の主張をよそに、この町に住む34才のホセ・ルイス・マルチネスさんは異論を唱える。
「高熱・せき・関節の痛み・激しい頭痛、さらには嘔吐・下痢……」こうした豚インフルエンザの症状の特徴をニュースで聞いた時、彼はとっさに、ラグロリアの町民がかかった病気は豚インフルエンザに違いないと思った。
d0123476_9372346.jpg
病院で診察の番を待つ妊娠中の妻と夫 タミフルやリレンザなどの投薬の副作用は確認されているのだろうか?

10. Enfants buried immediately without testing

"When we saw it on the television, we said to ourselves, 'This is what we had,'" he said Monday. "It all came from here. ... The symptoms they are suffering are the same that we had here." Two infants died of pneumonia during the La Gloria outbreak. They were buried without testing.
幼児二人の犠牲者、検死を経ず即刻埋葬
「このニュースをテレビで見た時、私たちはみな『これこそみんながかかった病気だ』とつぶやきましたよ。この病気は全部ここから起きたことです。テレビで見る患者の症状は、この町のみんながかかったのと全く同じでしたから。」マルチネスさんは、ラグロリアの住民のかかった病気は豚インフルエンザそのものに違いないと証言した。
ラグロリアのアウトブレイクでは、幼児2人が肺炎を起こして亡くなったが、彼らはふたりとも、検死されることもなくすぐに埋葬されてしまった。
d0123476_9394271.jpg
新型インフルエンザで死亡したメキシコの犠牲者第1号 オアザカの税務職員マリア・アデラ・グチエレスさんの墓

11. Blame on pig farm upwind

But the new flu strain is a combination of pig, bird and human viruses that humans may have no natural immunity to. The Food and Drug Administration late Monday issued emergency guidance that allows certain antiviral drugs to be used in a broader range of the population in case mass dosing is needed to deal with an outbreak.
風上の養豚農場が汚染源か?
マルチネスさんをはじめ、住民たちはラグロリアの町の風上で5マイル(約8.5キロ)ほど北上した場所にある養豚農場の、豚の排泄物が伝染病の原因だと指摘し非難する。隣の町から流れてくる汚染された病原菌が、風下にある山々に囲まれたラグロリアの町へ流れ込んで滞留したのだと、町民たちは主張する。彼らは、町の水も空気も、この農場の豚の汚物によって汚染されたという推論を捨ててはいない。  >> 続く

【 米国時間 2009年4月29日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_944719.jpg
今回のH1N1新型ウィルスの発生源と見られている、ラグロリア町の郊外にある養豚場は、米国の食用豚肉メーカー、スミスフィールド・フーズ社と特約生産していた。このメーカーのライバル会社がどこなのかも調べるべきだろう。

d0123476_13581536.jpg4/29 NBC ナイトリーニュース
「豚インフル・エピデミック メキシコの村ラグロリア探訪」

メキシコ南部の小さなラグロリア村の大きな秘密 |患者ゼロ号、エドガー・ヘルナンデス君の村を訪ねて……In the tiny town of La Gloria, Mexico, little Edgar Hernandez is now all smiles, but about a month ago, he had what is believed to be the earliest known infection of swine flu.

4/30 CNBCニュース「スミスフィールドフーズ社長に聞く」
ラグロリア村の郊外に1万5千頭の養豚農場をもつメキシコとの合資会社、米国スミスフィールド・フーズ社のポープ社長に独占インタビュー

◀ 次号「隠蔽された発生源、養豚汚染の村ラグロリアの秘密」
▶ 前号「プレ・パンデミック秒読みの限りない憂鬱」d0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9672606/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9672606

d0123476_1539544.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは社会経済ニュース部門。あと5票でベスト10へ復帰です!
ブログランキング・にほんブログ村へ   ブログ村の国際政治部門では、あと8票でトップ!クリックをよろしく!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-04-29 10:22 | パンデミック

プレ・パンデミック秒読みの限りない憂鬱

f0127501_128435.gif

  ||| プレ・パンデミックの限りない憂鬱 |||

d0123476_1374878.jpg
 欧州から中東、アジアまで拡大した新型ウィルスのインフルエンザ最前線報告
 CDC: 蔓延の実情は「プレ・パンデミック」フェーズ5への進展も時間の問題


d0123476_3532373.jpgまず最初に断り書き。このエントリは米国時間で29日水曜午後、日本時間で30日木曜の朝に書いております。英文記事は昨日付けで、今日朝一に WHOから宣言された「パンデミック・フェーズ5」のニュースとは、その内容に1日のタイムラグがあることをご了承ください。最新報は後続の記事で紹介する予定です。

Swine Flu Crosses New Frontiers in Mideast, Asia
Cuba imposes travel ban to and from Mexico; virus spreading overseas
APRIL 28, 2009, 2:50 PM  | Associated Press— Special Report | Translation by ysbee
1. U.S. 68 cases, 2 suspicious deaths
WASHINGTON / MEXICO CITY / GENEVA / MADRID / AUCKLAND / JERUSALEM / NEW YORK —
In the U.S., federal health officials said Tuesday that the number of confirmed cases rose to 68 and at least four more new reports of hospitalizations among affected. U.S. officials are watching for a potential flu pandemic.

d0123476_1310553.jpg
左:メキシコシティのミュージックイベントに出演して帰国後4人の発病者を出したカナダのノーヴァスコシア
中:米国との国境に近いメキシコ・ティファナ空港のカウンター職員もマスクで自衛 たしかに命がけの最前線


米国:罹患者68名に、ロスで2名の死因を解明中

AP通信 ワシントン/メキシコシティ/ジュネーヴ/マドリッド/オークランド/エルサレム/ニューヨーク 各支局発【インフルエンザ・パンデミック】特別レポート
米国では28日火曜、連邦政府の保健衛生関連各省担当が、新型ウィルスによるインフルエンザの最新状況に関して記者発表を行なった。その報告内容によると、全米で感染が確認された数は68症例にのぼり、その中で新しく病院に隔離されたケースは少なくとも4例あると公表された。
米国政府関係者は、今後さらに本格的な「パンデミック」に発展する可能性もあるとみて、対処態勢の準備を整える「プレ・パンデミック」の状況である。

d0123476_1539544.jpg
APRIL 28, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月28日号
d0123476_17164267.gif

  A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
欧州から中東、アジアまで拡大した 新型ウィルスのインフルエンザ最前線
米国時間 2009年4月28日午後2時50分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_13105055.jpg
ニュージーランドのオークランド空港で無事検疫を通過してコンコースへ出る、メキシコから帰国した少年たち


2. Cuba banned travel to Mexico
The Los Angeles County coroner's office told the Los Angeles Times the recent deaths of two men were being examined for links to swine flu. Cuba suspended flights to and from Mexico on Tuesday, becoming the first country to impose a travel ban, as the fast-moving swine flu strain extended its reach overseas and in the United States.
キューバ:メキシコへ渡航禁止令
カリフォルニア州ロサンゼルス広域自治体警察の検死医のオフィスから、ロサンゼルスタイムズの記者が取材した内容によると、ごく最近検死を行なった2遺体の死因が豚インフルエンザに感染したものかどうか分析中であるという。
豚フルーウィルスへの感染が国境を越えた米国ばかりか、海外へも急速に波及してきているため、キューバは28日火曜の段階で、メキシコからの航空便に着陸を許可しない方針を打ち出した。この施策で、キューバは世界で最初にメキシコへの旅行禁止令を打ち出した国となった。
d0123476_131146100.jpg
27日月曜のサンフランシスコ空港、メキシカーナ航空のメキシコシティ行き搭乗受付カウンターは待ち人ゼロ

3. New Zealand

New Zealand reported that 11 people who recently returned from Mexico contracted the virus. Tests conducted at a WHO laboratory in Australia confirmed three cases of swine flu among 11 members of the group who were showing symptoms, New Zealand Health Minister Tony Ryall said.
ニュージーランドとオーストラリアで11名
ニュージーランドでは、つい最近メキシコから帰国したばかりの11人の高校生が、ウィルスに感染していることが判明した。またオーストラリアでも、WHOオーストラリア局の医療ラボで検査の結果、インフルエンザの症状を示した11人の患者のうち、3人から豚インフルウィルスが検出されたと報告している。
d0123476_13344685.jpg
ニュージーランドの首都オークランド メキシコへの修学旅行で感染した高校生(左端)は家族ぐるみ自宅隔離状態

4. Israel: Two confirmed cases

New Zealand officials decided that was evidence enough to assume the whole group was infected, he said. Israel's Health Ministry confirmed two swine flu cases in men who recently returned from Mexico. One has recovered and the other was not believed to be in serious danger, health officials said.
イスラエルでも帰国者2名の感染確認
ニュージーランドの症例報告は、トニー・ライオール保健相から発表されたが、メキシコへ旅行したグループ全員が感染したことから、メキシコからの感染経路を結論づけるに充分な検査結果が出たと明らかにした。
一方イスラエルの保健省も、最近メキシコから帰国した旅行者から2人の男性が豚インフルに感染していることを確認と発表した。そのうちのひとりは回復し、もうひとりも生命に危険はないと見られている。
d0123476_13123374.jpg
左:帰国後発病したイスラエル人患者 /中:NYの聖フランシスコスクール校長 /右:Enjoy Life! のメキシカン

5. Spain: first case confirmed

Meanwhile, a second case was confirmed Tuesday in Spain, Health Minister Trinidad Jimenez said, a day after the country reported its first case. The 23-year-old student, one of 26 patients under observation, was not in serious condition, Jimenez said.
スペインでも帰国者2名が発病
さらに、ヨーロッパで最初の感染者が月曜発見されたスペインでは、引き続き28日火曜になって2人目の感染者が確認されたと、トリニダッド・ジメネズ保健相から発表された。この罹患者は23才の学生で、現在検査中の26名の感染疑惑患者のひとりだが、深刻な病状ではないと状況説明した。
d0123476_13131384.jpg
メキシコシティで発生したフルーは大西洋を越えスペインでも2名発病 バレンシアの病院従事者もマスクで防衛

6. WHO: preparation for pandemic

World health officials in Geneva said they believed the virus appears to be establishing itself in communities and be able to produce larger outbreaks outside Mexico. "It's a very serious possibility, but it is still too early to say that this is inevitable," the World Health Organization's flu chief, Dr. Keiji Fukuda, told a telephone news conference.
WHO:パンデミック対応の準備
WHO世界保健機構のジュネーブ本部では、今回の新型ウィルスはメキシコシテイ郊外の特定地域で発生し、感染した保菌者がメキシコ国外へ出てから周囲にさらに感染拡大したものと見ている。
「(パンデミックに展開する)深刻な危険性は大いにありますが、それが「不可避」だと断定するにはまだ次期尚早です」WHOのインフルエンザ対応部長である福田敬二氏は、電話回線による記者会見で、現状をこう説明した。
d0123476_13135482.jpg
米国メディアに伝わった日本の商魂 東急ハンズでは「豚インフルエンザ対策用品」の特設コーナーがお目見え

7. U.S. expect more infected states

With the virus spreading, the U.S. stepped up checks of people entering the country and warned Americans to avoid nonessential travel to Mexico. "We anticipate that there will be confirmed cases in more states as we go through the coming days," Homeland Security Secretary Janet Napolitano said on NBC's "Today" show on Tuesday.
米国での発生州も今後ふえる可能性
インフルエンザの新しいウィルスが世界各地に拡散している現状を考慮し、米国政府は入国の際の検疫体制を強化する一方、アメリカ人に対して余程の条件でもない限り、メキシコへの旅行は避けるように警告を発した。
またHSD 国土安全保障局のジャネット・ナポリターノ長官も、28日火曜朝のNBCモーニングワイドショー『TODAY』のインタビューで、今後の展開を聞かれ次のように答えた。
「米国ではおそらく今後も、現在報告されている地域をさらに上回る州から、感染報告が上がって来るものと警戒しています。」
d0123476_13144644.jpg
左:前アリゾナ州知事でメキシコとの国境問題に精通している、ジャネット・ナポリターノ国土安全保障局長官
右:オバマ政権の大統領広報官ロバート・ギブズ 毎日午後の記者会見はドラマとユーモアがあって見逃せない


8. EU Warns against travel to Mexico

The global health body insisted that travel restrictions were ineffective, but Cuba's 48-hour suspension came as the EU's disease control agency as well as Canada, Israel and France warned against nonessential travel to Mexico. But "border controls do not work, travel restrictions do not work," WHO spokesman Gregory Hartl said.
EU:メキシコへの渡航見合わせ
EUの疾病管理局をはじめ、カナダ・イスラエル・フランスがメキシコへの不必要な旅行は避けるよう警告を発したのに続いて、キューバでは48時間のメキシコへの渡航禁止が発令されたが、WHOでは旅行制限などの手段は、実際にはあまり効果がないと主張する。
「一時的国境閉鎖は効果がないし、渡航制限も効き目はありません」WHOのグレゴリー・ハートル広報官は、国境閉鎖や渡航制限に対するWHOの評価を、こう語った。
d0123476_13152710.jpg
メキシコのリゾート、カンクンへバカンス予定だったがエアラインのフライトキャンセルでとまどう英国人ツーリスト

9. Recall of 2003 SARS epidemic in Asia

He recalled the 2003 SARS epidemic that killed 774 people, mostly in Asia, and slowed the global economy. "There was much more economic disruption caused by these measures than there was public health benefit," he said, adding that WHO is advising countries to provide treatment for the sick and make sure national plans are in place to ease the effects of a larger outbreak.
03年サーズ流行時の再考
ハートル広報官は、03年にアジアを中心に774名の死者を出したSARS=サーズの流行を例に挙げ、インフルエンザの蔓延がグローバル経済に与える悪影響を、次のように指摘した。
「あのSARSの騒ぎ以降、たしかに発生地区の衛生意識は改善されましたが、それをはるかに上回る経済的打撃は痛手となりました。WHOでは、伝染病蔓延を緩和するための国家的施策を実施できるように、感染地域となった国家に対して治療方法の行政指導を行なっています。」
d0123476_1316864.jpg
03年に中国と東南アジアで流行したSARSと鳥インフルエンザは記憶に新しい 鶏の死骸を処理する中国の防疫班

10. 36,000 flu-related deaths per year

Flu deaths are nothing new in the United States or elsewhere. The Atlanta-based Centers for Disease Control and Prevention estimates that about 36,000 people died of flu-related causes each year, on average, during the 1990s in the United States.
毎年3万6千人がフルーで死亡
米国に限らず世界のどこでも、インフルエンザによる死亡例は目新しいものではない。アトランタに本部を置く連邦政府の疾病管理予防センターCDCのデータによると、90年代の米国の調査を例にとれば、毎年平均3万6千人がインフルエンザが原因で死亡している。
d0123476_13164653.jpg
日本の国際空港では他国に先駆け、体温がカラー表示されるサーモグラフィで疑惑の乗客を水際でスクリーニング

11. No immunity against super-genom virus

But the new flu strain is a combination of pig, bird and human viruses that humans may have no natural immunity to. The Food and Drug Administration late Monday issued emergency guidance that allows certain antiviral drugs to be used in a broader range of the population in case mass dosing is needed to deal with an outbreak.
スーパーゲノム・ウィルスには免疫存在せず
しかしながら、新型インフルエンザの感染経路は、豚、トリ、人間と、本来不可能なはずの種の壁を越えて感染する「スーパーゲノム型の細菌」でうつる前例のない伝染病であるため、このウィルスに抵抗する免疫は、理論上はまだ地上のどの人間にもない。
米国連邦政府のFDA 食品医薬品局では、27日月曜夜「emergency guidance=緊急指導要綱」を発行したが、連邦政府はこの新しいステップによって、伝染病蔓延を防止するために必要な特定の抗ウィルス治療薬を、国内の広範な人口に対して投与できるような段階へ踏み込んだことになる。
>> 次号へ続く

【 米国時間 2009年4月28日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_13172340.jpg
タミフルのメーカーRocheとパンデミックの関係を疑問視する陰謀論に関しては、次のエントリで

>> 次号「メキシカン・ペイシェント 封印された患者ゼロ号」へ続く
d0123476_1023580.jpg
d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9664542/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9664542

d0123476_1539544.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは社会経済ニュース部門。クリックで応援をお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ   ブログ村では国際政治部門。ちょっと凹んでます。ここを重点的にクリックを!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-04-28 13:40 | パンデミック

メキシコシティ帰還レポート・蒼天のガダルペ

f0127501_128435.gif

   ||| ガダルペの蒼い空と青いマスク |||

d0123476_1834821.jpg
  メキシコシティのイベント出演を終えて無事米国に帰還した
  shigezoさんの 意外な現地体験レポート

d0123476_3532373.jpgブログを公開していてよかったと思うことのひとつは、ご自身の体験やダイレクトな現地情報がコメントで寄せられたときです。昨日のエントリには、米国在住のシゲゾーさんから、メキシコシティに関するコメントをいただきました。

初コメントなのですが、内容から察するに普段から読んでいただいてるのかな?と思うとかなり恥ずかしい。ちょうど裏庭でひとりで勝手にダンスしているところを通りがかりのひとに見られたような、バツの悪さを感じるのと似てなくもない……

うだうだな蛇足はともかく、シゲゾーさんのお話では、新型インフルエンザ発生のニュースが世界に発信された当日に、エピセンターのメキシコシティをイベント出演で訪問されていたそうです。
d0123476_1835180.jpg
現地の空気を肌で感じられた方ならではの体験談で、メディアの報道と一般市民の感覚とのズレが感じられ、やはり実態は現地の方から聴かないと判らないな、と痛感させられる貴重な実感レポートです。(以下、黒字がコメント部分)

【shigezoさんからのコメント】

私は米国在住者ですが、たまたまオリン・カン・フェスティバルという 
音楽とダンスのフェスティバル出演のため
昨日までメキシコシティーにいましたので、
気付いたことを少し書いてみたいと思います。

米流時評等で見られるような写真の光景は 
目にはしましたが、ごく一部にしか過ぎませんでした。
少なくとも 土曜の大統領の演説があるまでは、
街には人が溢れていました。
d0123476_18453256.jpg
土曜日は フリーダ・カーロ美術館の近くにあるフリーマーケットに
道すがら立ち寄りましたが、ものすごい賑わいで、
マスクをしている者は 私たちのような観光客に限られているようでした。
<途中キレ>……の意識から引き起こされるのかなという感じです。

私の目には、多くの地元の人たちが
インフルエンザのことなど 意に介していないように映りました。
ま、どこに行ってもマスクは売り切れで 手に入らない
という理由もあったのでしょうが。
d0123476_18482787.jpg
また、フェスティバルのボランティアの連中と話した所、
マスクをするなんて大げさなことは 
パニックを煽るようなもので、着けたくないという者や、
政府が嘘をついて国民を制御しようとしているんだ
というような 過激な発言もありました。

まあでも、何十人もいるスタッフのほとんどが
マスクを付けていなかったのは どうなんでしょうかね。

自分たちの街が ウィルスに冒されつつあるという事実を
受け入れたくないという感じが
ひしひしと伝わって来るようでした。
d0123476_1849293.jpg
26日の深夜に米国へ帰国しましたが、
入国時に何のチェックもなかったのには驚きでした。
本当に何もありませんでした。
自国で死者が出ていないから 入国審査官たちもあまり実感がないのでしょう。

というわけで 私はいろいろとチェックされることもなく
煩わしいことがなかったのですが
良かったのか悪かったのか 戸惑いを隠しきれません。
結局パンデミックはこういう人々………


(コメントはここまでで、このあと中断になってました。
 携帯のバッテリーでも切れたのでしょうか、残念!)
d0123476_18463148.jpg
【ここから『米流時評』あとがき】


今日の段階では、WHOはパンデミック警戒水準を
フェーズ5へ上げる体制を準備中と報道され、
わずか2日でグレードアップするからには、
やはり蔓延状況は避けられないからという理由のようです。

発病者はすでに病院に隔離されているわけだから、
むしろフリーに徘徊している保菌者のスクリーニングの方が
大事ではないかと思えるのですが、
当然と言うか従来通りと言うか、確定した数字が把握できていない。

今回諸々の情報を調べていて驚いたのは、
天下のWHOのウェブサイトのなんとお粗末なこと!

▼ 社団法人 日本WHO協会 豚インフルエンザのページ
http://www.japan-who.or.jp/2009/04/post-12.html
d0123476_18495184.jpg
そのへんの幼稚園でも、もう少し情報量のあるホームページになってるのでは?
と唖然とするほどの「サービス精神の欠如」を感じます。
サイトでの記述はこれだけ。あとはお問い合わせの電話で……という不親切。

「大変だ、知らせよう!」という意気込みが微塵も感じられない、
ティピカルなお役所仕事的サイト。
ネット情報のユニバーサルな伝播力を理解していない。

これも事務局長マーガレット・チャンのチャイニーズカラー?(ケチ)
外国語のページへのリンクが、英語をさしおいて
アラビア語と中国語が先行しているのも気になる。

むしろ、専門家ではないブロガー諸氏が、海外の情報サイトからの翻訳紹介や、
独自の情報のまとめを仕上げていて、さすがだなと感心させられました。
あちこちで勉強させていただきましたが、その中でも非常に詳しく、
また判りやすく総括してあった ブログ『想月』をご紹介します。

「疫病の季節」と銘打ったこの一連のエントリを読めば、
スーパーフルーのパンデミックというものが ある程度理解できて、
必要以上のパニックに陥らず 平静心が保てると思いますので、
推薦する次第です。d0123476_1023580.jpg

【米国時間2009年4月27日『米流時評』ysbee 】

d0123476_5113423.jpg

d0123476_18521168.jpg 『想月』1/24号 〜「疫病の季節」
 (2008/07/12エントリ再掲)
 疫病の季節1 ~新型インフルエンザとは
 疫病の季節2 ~パンデミックの被害
 疫病の季節3 ~その時どいうことが起こるのか
 疫病の季節4 ~パンデミックを封じる
 疫病の季節5 ~厄災の時代を生きる

◀ 次号「プレ・パンデミック秒読みの限りない憂鬱」
▶ 前号「マスクな日々・豚ウィルス 世界の水際防衛作戦」

d0123476_16391691.jpg記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9661144/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9661144
d0123476_11202865.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは社会経済ニュース部門。クリックで応援をお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ   ブログ村では国際政治部門。ちょっと凹んでます。ここを重点的にクリックを!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-04-27 19:33 | パンデミック

マスクな日々・豚インフル 世界の水際防衛最前線

f0127501_128435.gif

   ||| パンデミック・世界の熱い反応 |||

d0123476_22241316.jpg
豚インフルに世界各国で水際防衛作戦、パンデミックとパニックを防止する施策へ
米国東西5州・カナダ東部・ニュージーランドでも発症例報告、現在まで死者ゼロ


d0123476_3532373.jpgメキシコから上がって来る写真が、どれもこれも猫も杓子も、赤ん坊も機動隊も皆マスクをかけていたので、今日のエントリのタイトルはおふざけでなく「マスクな日々」。何となく鬱々としたやり切れなさ……みたいな市民の憤懣が漂っていたせいですが、そもそもの発生にマスクがかかっていた疑惑もあるからです。

しかし今回のウィルスの形態は、実に不気味ですね。私は典型的文系ニンゲンで、細菌学者とはもっとも遠い立ち位置にいるはずなのですが、この写真ばかりは素人でもその不気味さが印象に残る代物。WHOを始め、天下の細菌学の権威CDCの連中までが「never-before-seen virus=いまだかつて見たことのない新型ウィルス」と騒ぐのも無理のない、不定形というかフリーフォームというか、不可解を絵に描いたような形態でお目見えしました。(前エントリーの第6節の写真)
>> 4/24号「メキシコでパンデミック!豚インフルエンザで68名死亡」
d0123476_22244650.jpg
ただ、テレビの現地からのレポートで話をよく聴くと、メキシコで死者が多いのは、患者がぎりぎりの土壇場になってから担ぎ込まれたというパターンがほとんどだからだそうで、くしゃみをしただけで主治医の予約を取るアメリカ人は、発病例は20人あってもみな軽度で回復したという結果が出ています。やはり何はともあれ、かかったかな?と思ったらすぐに病院へ直行することですね。

それにしても今回の豚インフル流行は、やはり陰謀論の主流でもあるパンデミックの筋書き通り、(1)人口過密の大都市がエピセンター(震源地)で、(2)極めて短い期間(数日から1週間)に、(3)原因不明の高熱で急死し、(4)感染経路はエアボーン=空気感染で、(5)動物とヒトとの種の見境なく感染する……と、ここまでプロットが整っているので、これは人為的な細菌テロでタミフルやリレンザなどの医薬品メーカーのマッチポンプでは?という説も、ブログ界のあちこちに上がってきています。
d0123476_22271071.jpg
しかし、まず第一に 予防 > 原因解明 > 治療・予防薬の開発 と、最優先事項を片付けていくことが一番大事でしょう。それと同時に、もちろんWHOやCDCの上部組織と医薬品メーカーとの癒着がないかどうかも、疑惑の顕微鏡でぜひとも解明する必要がありますね。
まずは亡くなった方々のご冥福を祈るとともに、一過性の災難で済ませずに根本的な対処法・治療薬が開発され、こうしたパニックが再発しないことを望みます。

【米国時間2009年4月26日『米流時評』ysbee 】

d0123476_1539544.jpg
APRIL 26, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月26日号
d0123476_17164267.gif

  A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
エピセンター・メキシコシティの豚インフルに、世界各国で水際防衛戦開始
米国時間2009年4月26日午後8時30分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_22275871.jpg
Global Race Is on to Contain Swine Flu Outbreak
U.S. declares state of emergency as 20 cases confirmed; 86 dead in Mexico
APRIL 26, 2009, 8:30 PM | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

1. Avoiding global pandemic and hysteria
WASHINGTON — The world’s governments raced to avoid both a pandemic and global hysteria Sunday as more possible swine flu cases surfaced from Canada to New Zealand and the United States declared a public health emergency. “It’s not a time to panic,” the White House said.
各国でパンデミックとパニックの防止対策
ワシントン発 | カナダ、ニュージーランド、米国で浮上してきた豚インフルエンザの症例報告で、日曜にもかかわらず世界各国政府はみな、この新しい伝染病の蔓延と、グローバルなパニックとの両方を避けようと必死である。
特に米国では、オバマ政権のジャネット・ナポリターノ国土安全保障長官が「Public Health Emergency=公共衛生の非常事態」を宣言したが、ホワイトハウスではオバマ大統領自ら「パニックにおちいる時ではない」と警告し、落ち着いて各州責任者の指導に従うよう促した。
d0123476_22293459.jpg
メキシコシティでは人口2千万人に対しすでに4百万個のマスクを配布 保健要員だけでは足りないので軍隊が出動

2. Declaration of 'Public Health Emergency'

The U.S. declared the health emergency so it could ship roughly 12 million doses of flu-fighting medications from a federal stockpile to states in case they eventually need them — although, with 20 confirmed cases in 5 states recovering easily, they don’t appear to for now.
米国全土に「公共衛生非常事態宣言」発令
国土安全保障局が「Public Health Emergency=公共衛生非常事態」を発令したのは、連邦政府の備蓄しているおよそ1200万人分のフルー対策の治療薬を、非常事態の実行条項として発症例の出た州へ、緊急時の要求対応として発送できるからである。もっとも、全米で5つの州で発病が確認されたものの、いずれの罹患者も順調に回復し、現時点では健全な体調に戻ったようである。
d0123476_128551.jpg
26日日曜5つの州で20の症例報告とニューヨークの私立高校で数十人の陽性反応を確認したため、全米に「公衆衛生非常事態宣言」を発令したオバマ政権の国土安全保障長官ジャネット・ナポリターノ。彼女の右に控えるのは、CDC米国疾病管理予防局のリチャード・ベッサー長官で、豚インフルの感染経路はやはりメキシコシティからと発表。

3. U.S.: 20 confirmed in 5 states but recovered

Eight students from St. Francis Preparatory High School in New York are among those who fell ill in five states, including New York, Ohio, California, Texas and Kansas. Patients have ranged in age from 7 to 54. Dr. Richard Besser, acting chief of the CDC, said he still can't say why cases in U.S. are so much milder than the deadly cases in Mexico.
米国5州で20人発病、すでに全員回復
米国での豚フルー発病報告は、ニューヨーク、オハイオ、カリフォルニア、テキサス、カンザスの5州から上がってきており、その中にはニューヨーク市クィーンズ地区のセント・フランシス私立ミッションスクールの生徒8人も含まれる。これら20人の患者の年齢は7才から54才まで多岐にわたっている。
CDC疾病管理予防局のリチャード・ベッサー長官は、メキシコでの死亡例と比べて、なぜ米国の場合は通常のインフルエンザ並みのごく軽い症状で済んでいるのか、理由を説明できないと当惑を隠しきれない様子である。
d0123476_22301855.jpg
豚インフルの罹患者が出たニューヨーク市クィーンズ地区の聖フランシススクールで、校舎全体を消毒して回る清掃員

4. World Bank to send $25 million to Mexico

Since April 13 in Mexico, the disease has killed up to 86 people and likely sickened nearly 1,400. The World Bank said it would send Mexico $25 million in loans for immediate aid and $180 million in long-term assistance to address the outbreak, along with advice on how other nations have dealt with similar crises.
メキシコほかへ世銀の危機融資200億円
発生地のメキシコでは、最初に症例の発見された4月の13日以来 豚インフルエンザ(Swine Flu/スワイン・フルー)が原因による死者は86人にのぼり、罹患者は1400人に近い。こうした状況を鑑みて、世界銀行では緊急支援金として2500万ドル(約24億円)の借款を送る予定と発表。さらに長期的な伝染病対策および各国の同様な危機対策費用への援助として、さらに1億8千万ドル(約174億円)を用意することを明らかにした。

[注:米国時間で27日月曜夕方のニュースでは、米国の罹患者が50名。メキシコでは死者が149名と急増し、罹患者も2千名以上に増えています]

d0123476_22585420.jpg
25日土曜、ロスピノスの大統領官邸で、カルデロン政権閣僚の記者会見に集まった取材陣も、みなマスクを着用

5. WHO to consider raising pandemic threat level

The World Health Organization and the U.S. were following a playbook of precautions developed over the past five years to prepare for the next super-flu. The WHO on Saturday asked all countries to step up detection of this strain of A/H1N1 swine flu and will reconsider on Tuesday whether to raise the pandemic threat level, in turn triggering additional actions.
パンデミックフェーズの引き上げも検討
WHO世界保健機構と米国政府は、予測される「スーパーフルー」の蔓延に備えて、過去5年間にわたって「Playbook of Precautions for Pandemic/パンデミック対策の実施要項」にしたがって、世界的に広がる心配のある伝染病が発生した場合の想定演習を行なってきた。
米国時間で25日土曜の段階で、WHOはこの基本方針に従い加盟諸国全政府に対し「swine flu/スワイン・フルー=豚インフルエンザ」のA-H1N1型ウィルスが発見された場合には、すみやかにWHO本部へ報告するようにという通達を出した。
さらに厳しい隔離体制を実行できるようにするため、28日火曜には「pandemic threat level=パンデミック警告水準」のフェーズを引き上げるかどうかを検討中である。

d0123476_22324060.jpg
今月7日のワールドヘルスデーで講演する、WHO世界保健機構のマーガレット・チャン事務局長

6. New strain treatable with Tamiflu, Relenza

A potential pandemic virus is defined, among other things, as a novel strain that's not easily treated. This new strain can be treated with Tamiflu and Relenza, but not two older flu drugs. Also, the WHO wants to know if it's easily spread from one person to a second who then spreads it again — something U.S. officials suspect and are investigating.
タミフルとリレンザ投与で対応
パンデミックウィルスの定義の中でももっとも際立った特徴は、簡単には治療法が解明できない、まったく新種の細菌であると言う点である。この新種のウィルスは、タミフルとリレンザで治療可能だが、既存のインフルエンザ治療薬では効果がない。
またWHOが知りたがっている事実は、このウィルスがヒトからヒトへと簡単に伝染する性質の細菌であるかどうか、という点である。もしそうであれば、このスーパーフルーは、人口過密地域ではあっという間に蔓延してしまうからである。この仮説はすでに米国の担当官が想定して、実地検証している最中である。

d0123476_22345997.jpg
4/25土曜メキシコと米国の国境に近いティファナ空港の搭乗ゲートで、豚インフルの検疫問診を受けるツーリスト

7. Asian nations to quarantine feverish travelers

Countries across Asia promised to quarantine feverish travelers returning from flu-affected areas. "Right now we have cases occurring in a couple of different countries and in multiple locations, but we also know that in the modern world that cases can simply move around from single locations and not really become established," cautioned WHO flu chief Dr. Keiji Fukuda.
アジア各国:熱のある帰国者は隔離へ
今回のパンデミックの怖れのある状況に対処して、アジア各国ではフルーの発生した地域から帰国してきた旅行者で熱のある者は、空港の検疫段階ですぐに隔離するよう約束した。
「現時点ではメキシコと米国の数カ所の土地で発生した段階にすぎませんが、ジェットで地球上のどこへでも数時間でアクセスできる時代ですから、細菌保有者は特定地域に固定できません。」
WHOの福田敬二事務局長補代理は、グローバルな社会状況の実態を警告し、こう注意を促した。
d0123476_22353327.jpg
メキシコシティでも自衛の検疫体制 ホテル入口でゲストの体温を測る市の保健所員 40度以上の高熱が目安

8. Attention focused on returned tourists

字数制限のため英文省略
警戒の対象はエピセンターからの帰国者

世界中の国が、今や疑惑の土地から帰国する旅行者に対して、厳しい検疫の焦点を当てている。
「メキシコでうつされ、帰国してから周囲に広まったようです」
カナダの北東部ノーヴァ・スコシア州の公衆衛生局長を勤めるロバート・ストラング医学博士は、
メキシコシティへの旅行から帰国後、カナダで最初の罹患者となった4人の学生についてこう説明した。ニューヨーク市のミッションスクールでも8人の学生の発病が確認されたため、月曜と火曜の2日間休校となった。
d0123476_22415983.jpg
左:ゴーストタウンと化したメキシコシティ /右:カナダのノーヴァ・スコシアでは帰国した4人の学生が発病

9. 13 students in New Zealand

New Zealand said 13 students who took a school trip to Mexico “likely” had swine flu. Spanish authorities had seven suspected cases under observation. China, Russia and Taiwan began planning to quarantine travelers arriving from flu-affected areas if they have symptoms. Italy, Poland and Venezuela advised citizens to postpone travel to affected parts of Mexico and the U.S.
ニュージーランドの学生13人も
さらにニュージーランドでも、メキシコへの旅行から帰国したグループの学生13名が、豚フルー「らしい」症状を示していると言う。一方スペインの保健衛生当局からも、伝染病の疑いのある患者7名を隔離監督していると発表があった。

このほか中国、ロシア、台湾では、豚フルーに汚染された地域から到着した旅行者で該当する症状を呈する者は、空港で緊急隔離する予定である。イタリー、ポーランド、ベネズェラでも、メキシコや米国の伝染地区への旅行は一時見合わせるよう、市民に勧告している。
d0123476_22422469.jpg
エアライン搭乗前に書き込む問診票では、熱やせき、鼻水、下痢の有無など基本的特徴をチェック

10. U.S. screening travelers at the borders

字数制限のため英文省略
国境の検疫で厳しくチェックする米国

米国ではメキシコへの旅行者に対して、まだこれといったアドバイスは下していないが、逗留先では頻繁に手を洗うようにといった衛生注意事項を呼びかけ、メキシコから到着したツーリストに対しては、インフルエンザの症状がないかどうか検疫の質問を開始した。また、メキシコとの国境を陸路クルマで往来する者のスクリーニングもスタートし、インフルエンザと疑わしい症状を呈している人物はすぐに隔離する方針を通達した。
日曜の記者会見で、ナポリターノ国土安全保障長官は今後ステップアップが予測される危機対処法の展開について、次のように明らかにした。「現状ではまだ旅行制限こそ発令していませんが、その条件はすぐに施行へと変更になるでしょう。」
d0123476_22461281.jpg
25日土曜メキシコと米国の国境に近いティファナ空港の搭乗ゲートで、豚インフルの検疫問診を受けるツーリスト

11. Handing informative 'yellow cards' at airports

字数制限のため英文省略
「イエローカード」の警告書を空港で配布

CDC伝染病予防管理センターの担当者は、日曜の段階で病気の各段階での症状や豚フルーのウィルスに感染する機会をできるだけ避ける方法を列記した「イエローカード」なる注意書きのチラシをツーリストを対象に空港で配布する予定だと公表した。
健康管理部門のスタッフは「発生状況がまだパンデミックとは言えない状況であるため、メキシコから帰国した旅行者に対して強制的な検疫や隔離はまだできないが、状況が悪化すれば検疫体制もすぐに強化する」とも語った。
d0123476_2246559.jpg
メキシコシティの市内各所に急設された「緊急ヘルスステーション」で、市民は情報提供と無料診断を受けられる

12. Not yet a global pandemic

字数制限のため英文省略
まだ「グローバルパンデミック」ではないが……

しかし、勘違いは禁物。状況はグローバル・パンデミック(世界的蔓延)ではない……少なくともこれまでの段階では、だが。
(まだ発病はしていなくても)このウィルスの保菌者がいったい何人いるのか? あるいはなぜメキシコ以外の患者は病状が軽くて済んでいるのか? こういった疑問がまだ解明されていない。
また、万一このまったく新しいウィルスが容易に蔓延して、グローバルな危機として歴史の1ページに記されるエポックメーキングな大事に発展するかどうかも、さだかではないのが現状だ。
d0123476_22494075.jpg
抵抗力の弱い子供やお年寄りの犠牲者が少なく、逆に健康な青年・壮年に多い犠牲者の謎

13. Impossible to contain within borders

字数制限のため英文省略
水際防衛は不可能に近い

しかしだからと言って、パンデミックが現実の状況となって宣言されるまで、手をこまねいて細菌からの防衛手段をとらなければ、手遅れになるのは目に見えている。CDCのアン・シューチャット担当官は、蔓延は一カ所に抑えきれないことを強調して、次のように警告した。
「我々がどんなに防止に努めたところで、この伝染病は国境で押しとどめられるような代物ではありません。しかし出来る限り全力を尽くせば、国民の健康を脅かす衝撃をある程度制限でき、伝染のスピードをスローに緩和することはできると、我々は信じています。蔓延のスピードを抑えられれば、国民の健康な生活への大きな貢献となるでしょう。」

【 米国時間 2009年4月26日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_22503992.jpg
普段は人混みでごった返すメキシコシティ中央の広場周辺が、感染を怖れて人影もまばら

< 次号「メキシコシティ帰還レポート・ガダルペの蒼い空、青いマスク」へ続く
>前号「メキシコでパンデミック!豚インフルエンザで68名死亡」

d0123476_1023580.jpg
d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9653883/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9653883

d0123476_1539544.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは社会経済ニュース部門。クリックで応援をお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ   ブログ村では国際政治部門。ちょっと凹んでます。ここを重点的にクリックを!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-04-26 22:36 | パンデミック

メキシコでパンデミック!豚インフルエンザで68名死亡

f0127501_128435.gif

  ||| メキシカン・パンデミックフルー |||

d0123476_16465198.jpg
 メキシコで豚インフルパンデミック!正体不明新型ウィルスですでに68名死亡
 国境を越え米国西部にも、カリフォルニア州南部・テキサス州でも 感染例報告


d0123476_3532373.jpgこれは映画の筋書きではない。『28 Days Later』や 90年代の『Outbreak』で描かれたような、伝染力の強力な未知のウィルスによる伝染病の蔓延。今回の発生はメキシコシティで、わずか1週間ほどで罹患者1000人以上。しかも怖いのは、すでに死者が68名も出ていることである。

Fatal Flu=致死性の流感と言えば、古くは前世紀初めに『スペイン風邪』が猛威をふるい、米国だけで60万人、全世界では4千万人以上という前代未聞の死者を出した忌まわしい歴史がある。当時の世界人口を考慮すれば、大戦の犠牲者をはるかに上回る甚大な脅威だったろうと察せられる。
d0123476_16485785.jpg
米国の公共放送テレビ PBSの『アメリカン・エクスペリエンス』は、毎回米国の歴史のエポックメーキングな史実や社会現象にスポットライトを当て、その背景から歴史的資料、体験者へのインタビューまでも交えて解説してくれる、極めてすぐれたドキュメンタリー番組である。

スペイン風邪については、私も以前にこの番組で観ていたので、その被害の甚大さは戦争以上だ、という説も納得できた。オバマ政権でも今後テロリスト対策の一環として「バイオ・テロリズム」を予防阻止する研究に予算を割くと、つい最近発表していたばかりである。
d0123476_16494156.jpg
私もそのうち「オバマの100日戦争」特集が済んだあたりに、バイオ・テロリズムを取り扱おうと思っていた矢先の、今回のパンデミックフルーである。メキシコだけでなく、サンディエゴやサンアントニオでも発生したようだ。オバマにとっては、一難去ってまた一難………ともかく、西海岸在住の方、またメキシコやウェストコーストへお出かけの方々は、くれぐれもご注意を!

【米国時間2009年4月24日『米流時評』ysbee】

d0123476_16503442.jpgPBSドキュメンタリー番組
『American Experience』〜「Influenza 1918」

d0123476_1539544.jpg
APRIL 24, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月24日号
d0123476_17164267.gif

  A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
メキシコでパンデミックフルー発生! 正体不明の新型ウィルスで68名死亡
米国時間2009年4月24日午後11時38分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_16513687.jpg
最悪の場合の一般市民のパニックを想定して、市内の警護に出かける警察の特別部隊もマスクでウィルスを防備
Health Chief: Swine Flu Has 'Pandemic Potential'
Never-before-seen mixture of swine, human and avian viruses kills up to 68
APRIL 24, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

1. 'Pandemic potential' in Mexico City
MEXICO CITY — A new swine flu strain that has killed as many as 68 people and sickened more than 1,000 across Mexico has “pandemic potential,” the World Health Organization chief said Saturday, and it may be too late to contain the sudden outbreak.
メキシコシティに「パンデミック」の可能性
メキシコシティ発 | メキシコでは24日現在、1千名以上が罹患し68名以上の死者を出した新型ウィルスの豚インフルエンザの発生で「パンデミック=伝染病蔓延」の可能性がある、とWHO 世界保険機構の事務局長から25日発表された。しかしすでにインフルエンザの猛威は、国境を越えて米国にまで広まっており、突発した伝染病を隔離するにはすでに手遅れの段階とも言える。
d0123476_16515163.jpg
メキシコシティの人口は東京広域圏と同程度の2千万人 蔓延すれば取り返しのつかない悪夢のパンデミックとなる

2. 24 cases reported in California, Texas

The disease has already reached Texas and California, and with 24 new suspected cases reported Saturday in Mexico City alone, though there have been no deaths north of the border, puzzling experts at the U.S. Centers for Disease Control and Prevention. CDC noted there had been no direct contact between the cases in the San Diego and San Antonio areas.
カリフォルニア州南部・テキサス州でも発症例
今回の伝染病はすでにテキサス州とカリフォルニア州でも発生が報告されており、メキシコシティだけでも土曜に入ってからさらに24名の新しい患者が報告された。しかし国境の北側の米国では、死亡例は報告されておらず、またカリフォルニア州サンディエゴ市広域自治体とテキサス州サンアントニオ市広域自治体の症例には相互に感染ルートのつながりがまったくなく、CDC 米国伝染病管理局の専門家達は、発生の原因について首をかしげている。
d0123476_1654097.jpg
テキサス州ダラス広域自治体保健センターのホワイトボードに記された「Swine Flu=豚インフル」の発症例報告

3. All schools, public events closed

Schools were closed and all public events suspended in the capital until further notice — including more than 500 concerts and other gatherings in the metropolis of 20 million. Soldiers and health workers handed out masks at subway stops, and hospitals dealt with crowds of people seeking help.
首都圏一円の学校休校・イベント延期
メキシコの首都一円では、状況が鎮静するまで学校が休校となり公式のイベントも延期となった。その中には、人口2千万人の首都で開催予定だった、総計500以上のコンサートや各種イベントが含まれている。首都のあちこちでは、地下鉄の出口で兵士や保健局の職員が乗降客にマスクを手渡し、病院では診断やワクチン接種のために訪れた市民をさばくのに大わらわである。
d0123476_16532762.jpg
メキシコらしい名前の新聞「インパクト」紙のタイトルには「テロル:ワクチンの効かない恐怖」と書かれている

4. 'Pandemic potential by never-before-seen virus'

A hot line fielded 2,366 calls in its first hours from frightened city residents who suspected they might have the disease. The World Health Organization’s director-general, Margaret Chan, said the outbreak of the never-before-seen virus is a very serious situation and has “pandemic potential.”
「前代未聞のウィルスによるパンデミックの可能性」
メキシコシティの市の保健局が設置したホットラインには、回線をオープンしてからわずか1〜2時間の間に、この伝染病にかかったのではないかという恐怖に駆られた市民からの問合せの電話が2,366件もあった。
WHO世界保険機構のマーガレット・チャン事務局長は、今回の「never-before-seen virus=いまだかつて見たことのない新型ウィルス」による伝染病発生は「very serious situation=きわめて深刻な状況」であり「pandemic potential=爆発的に蔓延する可能性」があると警告を発した。
d0123476_1654279.jpg
左:CDC米国伝染病管理局のウィルス分析スペシャリスト /右:メキシコシティの総合病院で診断の番を待つ行列

5. 'situation is evolving quickly'

But she said it is still too early to tell if it would become a pandemic. "The situation is evolving quickly," Chan said in a telephone news conference in Geneva. "A new disease is by definition poorly understood," Chan cautioned. Spokesman Gregory Hartl said a decision would not be made Saturday.
WHO「急速に蔓延している」
しかしチャン事務局長は、ジュネーブのWHO本部からの電話会議を介しての記者会見で「このウィルス伝染が『パンデミック』になるかどうか断言するには、まだ時期尚早です」とも発言した。「状況は急激に展開している上、新型の伝染病を定義づけるにはあまりにも不可解な部分がありますから」と事務局長は警告した。また、WHOのグレゴリー・ハートル広報官からも「WHOの伝染病認定は25日土曜の段階でもむずかしい」と伝えられた。
d0123476_16592442.jpg
WHO 世界保健機構のマーガレット・チャン事務局長 今月7日のワールドヘルスデーの講演では鼻風邪だったが…

6. Virus: a mix of 'bird–pig–human' strains

This virus is a mix of human, pig and bird strains that prompted WHO to meet Saturday to consider declaring an international public health emergency — a step that could lead to travel advisories, trade restrictions and border closures. Scientists have warned for years about the potential for a pandemic from viruses that mix genetic material from humans and animals.
鳥 <–> 豚 <–> ヒト 媒体の感染経路
このウィルスは、人間・豚・鳥の種の区別なく伝染する、まったく新しいタイプの未知のウィルスであるため、WHOでは25日土曜に緊急会議を開き、国際的な公衆衛生の緊急事態として警告を発令するかどうか決定する予定である。このステップを踏めば、世界各国の旅行者への注意勧告から特定の国際貿易の制限、ひいては国境閉鎖まで、諸々の段階の警戒体制へ進展する事態となる。
細菌学研究の科学者は、これまでにも数年にわたって、ヒトと動物との種の壁を越えて感染する全く新しいタイプの「スーパージェネティック・ウィルス」が出現する可能性を警告してきていた。

d0123476_1702349.jpg
これまでのパターンでは考えられない鳥>豚>ヒト>ヒトと空気感染する、SF映画に出てくるようなウィルスの出現

7. Pandemic from mixed genetic viruses

The CDC report suggests the virus had already spread from one geographic area through other undiagnosed people. Another reason to worry is that authorities said the dead so far don't include vulnerable infants and elderly. The Spanish flu pandemic, which killed at least 40 million people worldwide in 1918-19, also first struck otherwise healthy young adults.
スーパージェネティック・ウィルス蔓延の悪夢
CDC米国伝染病管理局の報告では、このウィルスは特定の発生地域から患者に認定されていない人々を介して、すでに広汎に広がっているものと推測している。
もうひとつ懸念すべき理由は、罹患して死亡した患者には、本来であれば伝染病に弱いはずの子供やお年寄りが含まれていない事実である。1918〜1919年に世界中に蔓延し4千万人という前代未聞の死者を出した「スペイン風邪」のパンデミックでも同様に、最初に罹患したのは健康な若者ばかりだった、という謎が残っている。(他のメディアでは、予防ワクチン接種の有無が罹患の明暗を分けたのでは?という仮説を唱える学者もいた)
d0123476_171540.jpg
市民に配布するマスクを運ぶ、メキシコ政府軍の兵士 首都メキシコシティはほとんど非常事態に近い体制

8. Similar symptoms with regular flu

This swine flu and regular flu can have similar symptoms — mostly fever, cough and sore throat, though some of the U.S. victims who recovered also experienced vomiting and diarrhea. The CDC and Canadian health officials were studying samples sent from Mexico. But unlike with regular flu, humans don’t have natural immunity to a virus that includes animal genes.
初期症状は通常の流感と同じ
今回発生した豚インフルエンザは、発病当初はほとんどの患者に共通して、高熱が出て喉に痛みを覚えるという、通常の流感とそっくりな症状をともなっている。ただし米国の患者の場合、こうした症状にさらに嘔吐や下痢が続いた。
米国のCDCとカナダの保健省では、それぞれメキシコからウィルスのサンプルを送ってもらい、専門家が分析解明する予定である。しかしながら、通常のインフルエンザとちがって、他の動物のかかる伝染病のウィルスに対する抵抗力は、当然ながら人間の生体は持ち合わせていない。
d0123476_1714328.jpg
メキシコシティの健康保健センターで、保健婦さんから豚インフルエンザに対抗する健康指導を受ける市民

9. 68 death reports in Mexico alone

Unfortunately, new vaccines can take months to bring into use. Already, more than 1,000 people have been infected in as many as 14 of Mexico’s 32 states, according to daily newspaper El Universal. Tests show 20 people have died of the swine flu, and 48 other deaths were probably due to the same strain. But CDC officials dismissed the idea of trying that in the United States.
メキシコだけで68の死亡例
さらに悪いことには、ウィルス自体が未知のタイプであるためワクチンの開発製造が困難で、このウィルスに対応する新しいワクチンが実用化されるまでには、数ヶ月を要すると見られている。

メキシコの日刊紙『エル・ウニベルサル』の報道によると、メキシコではすでに全32州のうち14州に豚インフルエンザが広まっており、少なくとも1千名以上の罹患者を数える状態である。臨床検査ではすでに20名の死者からこの新型ウィルスが発見され、その他の48名の死者も(検査中であるが)多分同じ病因によるものと見られている。
d0123476_1722150.jpg
メキシコシティの病院前で息子を失った家族を慰める親戚 抵抗力があるはずの頑強な若者がかかり死亡する不思議

10. Airports screening passengers from Mexico

Experts at the WHO and the U.S. Centers for Disease Control and Prevention say the nature of this outbreak may make containment impossible, it’s too late to try to contain spread of the virus. Though airports around the world were screening passengers from Mexico for symptoms of the new flu strain, saying they may quarantine passengers.
メキシコからの乗客を空港でチェック
WHOとCDC米国伝染病管理予防研究所の細菌学者は「種の壁を越えたウィルスの空気感染による発病」というこれまでに類を見ない蔓延の特徴からしても「予防は不可能に近く、患者を隔離してウィルスの蔓延を防ごうと現段階で試みるにはすでに遅過ぎる」と本音をもらした。

しかしながら、世界中の空港ではメキシコからの旅行客に対して検疫を行ない、新型豚インフルの症状が見られた場合には、その乗客を罹患疑惑者で隔離するかもしれないと警告した。>> 続く

【 米国時間 2009年4月24日 『米流時評』ysbee訳 】
d0123476_1725985.jpg
ツーリストもマスクでフルー対策 マスクに付着したウィルスのお持ち帰りのないように、空港での検疫は充分に!
d0123476_1023580.jpg
d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9647940/
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9647940

d0123476_11202865.jpg
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックで応援をよろしく!
d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは社会経済ニュース部門。クリックで応援をお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ   ブログ村では国際政治部門。ちょっと凹んでます。ここを重点的にクリックを!



*クリックして、最近の「米流時評」記事リンクへ
[PR]
by ysbee-2 | 2009-04-24 16:48 | パンデミック
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31