米流時評

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時評:人質成功で図に乗るタリバン勢力

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 ||| タリバン、パキスタン陸軍輸送部隊を襲撃 |||
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韓国人人質解放と同日に、パキスタン軍輸送トラック部隊を襲撃拉致

d0123476_18552829.gif今朝方、アフガニスタンで韓国人人質の最後の7人が解放されたというニュースが入り、やれやれこれで一段落と記事にした。しかし結果的に、テロリストの条件を飲むという後味の悪い「タリバンの実績」を作ってしまった。国際世論も一様に、交渉に応じた韓国政府に対して批判的である。もちろん人命は大事。しかし、テロリストグループと西側の民主主義国家とは、「テロ戦争」という国境のないグローバルな戦線での、過酷な戦闘の真っ最中だということを忘れている国が多い。一般市民が戦場に踏み込んではいけないのである。

私はたまたま米国に住んでいるので、いやでも応でも毎日イラク戦争やアフガン戦線の暗い、時には真っ赤なニュースと向き合わざるを得ない。だが、多分日本のみなさんは、今日一日つつがなく終われば、また楽しい明日がくる.... と、戦争とは無縁と思って暮らしているのではないかと察する。ブログ友のひとりも海外から久々に帰国した感想を「日本はどこにいっても株とダイエットの話題よ」と嘆いていた。
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しかし、テロリストはいつも凡人の及びもつかない、社会の一番脆弱な部分を狙う。米国のテロ襲撃の被害は2001年の9/11で済んでいると思ったら大間違い。それから7年後の現在まで未遂で発覚したテロ計画は、米国内だけでも十指に余る。グローバルなスパンで眺めて見れば、優に数百件起きているのである。犠牲者が多く記憶に刻まれただけでも、ヨーロッパではマドリッドとロンドンで、アジアではインドネシアのバリ、インドのムンバイ、エジプトのダルエスサラームのテロ爆破事件がある。

さらに最近では「ジハディスタン」という俗称が浮上してきた、アフガニスタンとパキスタン間の国境地帯でタリバン以下ジハディスト(イスラム聖戦兵士)の復活がめざましく、連日襲撃事件が頻発。ここは昔からパシュトゥン語を用いる部族の民族自治区で、中央政権の制圧がほとんど無効な地域でもある。この地域で今朝アジアの一国の人質事件が解決したと思ったら、今度はパキスタン兵100名が誘拐されたという。人質事件で韓国がタリバンに屈し、彼らが味をしめたためだと言う誹りは免れない。
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今回のパキスタン兵を戦争捕虜と呼べば、タリバンを敵性「国家」として認知することになるので、米国での報道は常に「Abduction=誘拐拉致」である。おかしな話である。正規の政府軍の武装した軍隊が、ブッシュ言うところの「ならず者の集団」に襲われて100人も生け捕りにされるとは! もしかしたら、彼らは近代的装備の軍隊1個大隊を捕獲するほどまでに、実戦での戦力と兵力を備えてきているのかも知れない。

同じ手口ですでに次々とターゲットが定められているのかも知れず、もう名目などにかまっている時節ではないようだ。正々堂々と敵国として認知して、テロと闘う共同戦線でアルカイダやタリバンを真剣に撲滅するべき時機がきたのではないだろうか。それとも、あまりにも頻繁なテロ襲撃のニュースに取り巻かれて、私自身が神経過敏な「戦争を感知するカナリア」になってしまったのだろうか。
【米国時間 2007年8月30日 『米流時評』ysbee】
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【追記】 この事件は、例によって前書きというか、私のうだうだ書き「ysvoice」が長くなってしまったので、本体のニュース記事は別建てにして次の記事でアップします。
この事件報道に関しては少なからず唖然とする経過がありまして、当初米国時間で30日夜のニュースでは、「100名誘拐」でスタートしました。しかし、その後深夜には「誘拐は誤解で、悪天候のためトラック部隊が途中で野営していただけ」と訂正になったので、安堵して寝ました。ところが一夜明けてみると、「実は拉致されたパキスタン政府軍兵士は300名を越え、そのうちの120名を解放する交渉が整いつつある」という新しい情報。

まったく、このジハディスタンというかタリバニスタンの無法地帯には、最新のITネットワークを誇るグローバルなニュースメディアも振り回されっぱなしです。ともかく、米国時間ではまだ8月末日、日本では9月1日時点での、パキスタン兵の「大量誘拐」事件を、新しい記事に差し替えてお伝えします。正規の政府軍が捕まれば常識では「捕虜」と呼ぶのだと思っていましたが、米国のMSM(main stream media=大手マスコミ)では依然として「兵士が誘拐された」のだそうです。300人も!戦闘もなしで!! ともかく現地からのなんとも頼りないニュースで、実状を想像するよりほかなさそうです。 【2007年8月31日 『米流時評』ysbee】


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米流時評 特集 【 次世代アルカイダのグローバルウォー 】

7/21 タリバン、アフガニスタンで韓国人23名を人質に
アフガニスタン首都カブール北西で韓国人教会ボランティアのバス襲撃
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7/22 アルカイダ2.0 前編 タリバンの逆襲
赤のモスク反乱制圧への復讐テロ、パキスタン各地で勃発、死者150名

7/23 アルカイダ2.0 後編 核目的のパキスタン戦略
ザワヒリを巡るアルカイダの内部抗争とア・パ国境地帯のタリバン復活

7/25 タリバン、韓国人人質1人を射殺8人を解放か
タリバン、衰弱した人質男性を殺害8人を身代金と引換えに解放?

8/28 韓国軍撤退に合意でタリバン人質解放へ
韓国政府、タリバン側要求の軍撤退と布教活動廃止に合意で解放へ

8/28 時評:韓国人人質解放とタリバンの復権
韓国軍撤退が及ぼす日本のテロ戦争協力体制・特措法延長への影響は?

8/29 人質解放の是非:韓国、米国、国連の反応
外国政府とタリバンの直接交渉は初のケース 今後の対米関係に陰り

8/30 最後の人質解放で終結 韓国のテロ対応に非難の声
韓国政府のテロ対応に非難の声:タリバン側増長・誘拐拉致増加か

8/31 人質成功で図に乗るタリバン勢力
人質解放と同日にパキスタン軍の輸送トラック部隊を襲撃拉致

9/01 タリバン、パキスタン兵300名を誘拐拉致
パキスタン陸軍のトラック部隊をタリバンが襲撃、300人を誘拐拉致

9/02〜 「地の果てへの旅・トラボラ再訪」米流時評特集 タリバニスタン(予告)
「タリバニスタン」アフガンニスタンとパキスタンの国境地帯に復活したタリバン勢力
なぜビンラディンは捕まらないのか/NATOのタリバン掃討作戦/アフガン政府内部レポート/元CIA諜報部員の激白


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by ysbee-2 | 2007-08-31 15:48 | グローバルウォー

タリバン最後の7人を解放、韓国人人質事件の波紋

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    ||| タリバン、最後の人質7人を解放 |||
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最後の7人国際赤十字の手に渡り、韓国人人質事件に一応の終止符
韓国政府のテロ対応に非難の声「タリバン側増長、誘拐拉致増加」


アフガニスタン・ジャンダ発 | 30日木曜タリバン叛徒は、拉致していた最後の韓国人人質7人を解放し、6週間にわたって耳目を集めていた今回の大量人質拉致事件のドラマに一応の終止符を打った。解放された韓国人は、アフガニスタン中央部のガズニ州の2カ所の道路上で、赤十字国際委員会代表でアフガニスタンに派遣されたレト・ストッカー委員長に手渡された。この模様は引き渡し現場に立ち会ったAP通信の記者から報告されたものである。
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Taliban Frees Remaining 7 S. Korean Captives
Last hostages, 2 women and 1 man, walked out of desert covered in dust
AUGUST 30, 2007 | Associated Press / MSNBC.com | Translation by ysbee
JANDA, Afghanistan — Taliban militants on Thursday released the final seven South Korean captives they had been holding, bringing an end to a six-week hostage drama, witnesses said. The captives were handed over to Reto Stocker, head of the International Committee of the Red Cross delegation in Afghanistan, in two stages on a road in Ghazni province in central part of the country, an Associated Press reporter at the scene said.

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AUGUST 30, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 Associated Press|MSNBC.com

タリバン最後の7人を解放、韓国人人質事件が招く波紋
米国時間 2007年8月30日 | アフガニスタン・ジャンダ発 AP通信 | 訳『米流時評』ysbee


1. The last 7 handed over to IRC
d0123476_7503959.jpgTwo men and two women were released first. Hours later, two women and one man who were covered in dust walked out of the desert, accompanied by three armed men, and also were turned over to waiting ICRC officials a few miles from the earlier site. None of the freed South Koreans made any comments. Under the terms of a deal reached Tuesday, South Korea reaffirmed a pledge it made before the hostage crisis began to withdraw its troops from Afghanistan by the end of this year. Seoul also said it would prevent South Korean Christian missionaries from working in the staunchly Muslim country, something it had already promised to do.
最後の人質、国際赤十字の手へ
人質として最後まで残っていた7人の中から、先ず最初に4人の女性と男性ひとりが、次いで夕刻には砂漠を歩き通して砂埃にまみれた男女それぞれ一人ずつが解放された。3人の武装した男に付き添われた人質は、日中の引き渡し場所から数マイルの地点で、待ち受けた ICRC/国際赤十字委員会のメンバーに直接引き渡された。解放された韓国人は、取材陣に対してはみな一切口をつぐんだままであった。
28日火曜の段階で合意に達した引き渡し条件として、今回の人質事件が起きる以前から既に決定していたアフガニスタン駐留韓国軍の年内撤退を実施することを、韓国政府はあらためて確約した。韓国側ではさらに、戒律の厳しいイスラム教徒の地域では、韓国人によるキリスト教布教活動を行わないようにすると保証したが、この条件に関しても、すでにタリバン側との交渉条件として以前から持ち出されていたものである。
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解放された韓国人が滞留するセリナホテルと韓国旅行会社のツァーバス/カブールの韓国大使館前を警備する韓国兵

2. Enpowered Taliban's political legitimacy
The Taliban could emerge from the hostage-taking with enhanced political legitimacy for negotiating successfully with a foreign government. South Korea’s government, which has been under intense domestic pressure to bring the hostages home safely, said it had tried to adhere to international principles while putting priority on saving the captives. South Korea and the Taliban have said no money changed hands as part of the deal.
韓国政府、国内世論と国際社会の板挟み
今回の人質拉致事件を通して、タリバンは韓国という正規の外国政府との直接交渉に成功したことによって、合法的政治組織としての地位を強化したと言える。
韓国政府は、国内からは人質を無事帰国させよという厳しい世論の圧力を受けていたが、人質の無事救出を最優先事項としながらも、その一方で(テロ組織とは交渉しないという)国際的な基本外交方針をなんとか遵守しようと努力を払ったと弁明した。韓国政府とタリバンの両者とも、今回の取引の一部として身代金の譲渡は一切なかったと伝えている。
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カブールの市場をパトロールするNATO軍英国兵/今夏タリバンの復活したアパ国境地帯に大量投下されたNATO軍

3. Taliban's humanitarian motivation?
An Indonesian government official who took part in the negotiations Tuesday between three South Korean officials and two Taliban commanders where the deal was struck said money was not brought up. “From what I saw and from what I heard in the talks, it was not an issue,” Heru Wicaksono told the AP. Wicaksono, a high-ranking official at the Indonesian Embassy in Kabul, said the Taliban were motivated by “humanitarian feelings” to free the captives.
タリバン側の理由:人道的見地から解放?
韓国政府外交官3名とタリバン司令官2名の間で、火曜日に行われた会談で交渉が成立した時点では、インドネシア政府の外交官も1名参加していたが、彼の証言によると、身代金の話題は取引条件にはもち上がらなかったという。
「私が会談を見聞きした限りでは、その件(金)は話題にはならなかった」と、ヘル・ウィカクソノ氏はAP通信の記者に語った。ウィカクソノ氏は、カブール駐在のインドネシア大使館の高官だが、タリバンは「人道的見地」に動機づけられて人質を解放した、とも伝えている。
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タリバンに殺害され遺体で帰国した人質男性の葬儀/即時軍撤退を求め政府へ抗議の座り込みをするソウル大学生

4. ICRC and Indonesian diplomat as observers
The Afghan government was not party to the negotiations, which took place in Ghazni and were facilitated by the ICRC. Wicaksono was an observer at the talks, chosen by both sides because Indonesia is a large Muslim country. Afghan Commerce Minister Amin Farhang criticized the deal. “One has to say that this release under these conditions will make our difficulties in Afghanistan even bigger,” he told Germany’s Bayerischer Rundfunk radio. “We fear that this decision could become a precedent. The Taliban will continue trying to take hostages to attain their aims in Afghanistan.”
国際赤十字とインドネシア大使館員がオブザーバー
ICRC=赤十字国際委員会という国際機関が主催して、アフガニスタンの中央部ガズニ州の州都ガズニ市で行われたにもかかわらず、アフガン政府はこの交渉会談に参加しなかった。インドネシアは世界最大のムスリム国家(イスラム教徒が大半を占める国)であるため、その外交官であるウィカクソノ氏は、この会談では両サイドから指名された唯一のオブザーバーであった。
一方、アフガニスタンの商業相アミン・ファハラン氏は、今回のタリバンとの取引を手厳しく批判するひとりである。「(テロリストを増長させるような) こんな条件での人質解放は、地元アフガニスタンでの我々の困難な状況をますます深めるばかりだと、誰かが指摘しなければならない。我々は、今回の決定が先例になってしまわねばいいがと、と怖れています。タリバンは、これからもアフガニスタンで自分たちの目標を達成するために、人質を拉致しようとする活動を止めないでしょう」ファハラン氏は、ドイツのバイエリッシェ・ルントフンク・ラジオのインタビューに応えて、アフガニスタンの見解をこう表明した。
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地元ガズニで交渉に名乗り出た医師団だがタリバンは拒否/アフガンのブッチャー/イスラム強硬派の青いバーカ

5. Rush of kidnappings of foreigners
A German engineer and four Afghan colleagues kidnapped a day before the South Koreans are still being held. Afghanistan has seen a rush of kidnappings of foreigners in the past year. The Italian and Afghan governments were heavily criticized in March for agreeing to free five Taliban prisoners to win the release of an Italian journalist. The head of the Italian aid agency Emergency also has said Rome also paid a $2 million ransom last year for a kidnapped Italian photographer — a claim Italian officials did not deny.
タリバンによる外国人誘拐拉致事件の頻発
今回の韓国人誘拐の前日には、アフガニスタンで復旧工事を行っていたエンジニアのドイツ人男性1名と、現場で一緒に作業をしていたアフガン人の工事人4名が誘拐され、現在でもまだタリバンの人質となったままである。アフガニスタンでは、ここ数年外国人誘拐のラッシュである。イタリーとアフガニスタンの政府は、今年3月に、タリバンの人質となったイタリア人ジャーナリストひとりを解放する代わりに、アフガン政府が収監していた5人のタリバン兵士を釈放する、というタリバン側の条件を飲み、その結果国際社会で著しく非難された経緯がある。イタリーの救援活動機関であるEmergencyのトップもまた、昨年タリバンに誘拐され人質になったイタリー人のカメラマンを救出するために、イタリー政府が200万ドル(約2億4千万円)の身代金を支払ったと伝えている。この件に関しても、イタリー政府は否定していない。
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現地のニュースから:拉致されて6週間になるドイツ人/南ワジリスタンでタリバンの捕虜になったパキスタン兵

【米国時間 2007年8月30日 訳『米流時評』ysbee】


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7/21 タリバン、アフガニスタンで韓国人23名を人質に
アフガニスタン首都カブール北西で韓国人教会ボランティアのバス襲撃

7/22 アルカイダ2.0 前編 タリバンの逆襲
赤のモスク反乱制圧への復讐テロ、パキスタン各地で勃発、死者150名
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7/23 アルカイダ2.0 後編 核目的のパキスタン戦略
ザワヒリを巡るアルカイダの内部抗争とア・パ国境地帯のタリバン復活

7/25 タリバン、韓国人人質1人を射殺8人を解放か
タリバン、衰弱した人質男性を殺害8人を身代金と引換えに解放?

8/28 韓国軍撤退に合意でタリバン人質解放へ
韓国政府、タリバン側要求の軍撤退と布教活動廃止に合意で解放へ

8/28 時評:韓国人人質解放とタリバンの復権
韓国軍撤退が及ぼす日本のテロ戦争協力体制・特措法延長への影響は?

8/29 人質解放の是非:韓国、米国、国連の反応
外国政府とタリバンの直接交渉は初のケース 今後の対米関係に陰り

8/30 最後の人質解放で終結 韓国のテロ対応に非難の声
韓国政府のテロ対応に非難の声:タリバン側増長・誘拐拉致増加か

8/31 時評:人質成功で図に乗るタリバン勢力
人質解放と同日にパキスタン軍の輸送トラック部隊を襲撃拉致

9/01 タリバン、パキスタン兵300名を誘拐拉致
パキスタン陸軍のトラック部隊をタリバンが襲撃、300人を誘拐拉致

9/02〜 「地の果てへの旅・トラボラ再訪」米流時評特集 タリバニスタン(予告)
「タリバニスタン」アフガンニスタンとパキスタンの国境地帯に復活したタリバン勢力
なぜビンラディンは捕まらないのか/NATOのタリバン掃討作戦/アフガン政府内部レポート/元CIA諜報部員の激白

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by ysbee-2 | 2007-08-30 07:37 | タリバニスタン最前線

人質解放、米国と世界の反応-1

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     ||| 人質解放への米国と世界の反応 |||
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国連事務総長も尽力、人質家族は歓喜、テロ対抗策で不愉快を隠せない米国国務省
正規の外国政府とタリバンとの直接交渉は初めてのケース 今後の対米関係に影響


アフガニスタン・ガズニ発 |29日水曜、韓国政府代表とタリバン幹部との間で行われた人質解放交渉の席に加わっているタリバン指揮官のミュラー・バシールは、できれば即日5人ないし8人の人質を解放するつもりだと伝えた模様である。一方米国国務省のトム・ケイシー報道官は、解放のニュースを受けとった火曜の段階で、米国は韓国人人質が家族の元へ帰国できるよう望んでいたとは伝えながらも、テロリストグループには一切容赦しないという米国の方針を再度強調した。
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As many as eight could be released Wednesday
AUGUST 29, 2007 | Associated Press / MSNBC.com | Translation by ysbee
GHAZNI, Afghanistan — On Wednesday, Mullah Basheer, a Taliban commander involved in the talks, said the militants will “hopefully” free five to eight captives that day — including at least one man. He did not give further details.
State Department spokesman Tom Casey said Tuesday that the U.S. wanted the Koreans returned to their families and stressed that U.S. policy was not to make concessions to terrorists.

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 Associated Press|MSNBC.com

タリバン、まず8人解放:韓国、米国、国連の反応
米国時間 2007年8月29日 | アフガニスタン・ガズニ発 AP通信 | 訳『米流時評』ysbee


1. Relatives ecstatic about the newsd0123476_186235.jpg
The deal for the hostages’ release was struck during talks between Taliban negotiators and South Korean diplomats in the central city of Ghazni. The Afghan government was not party to the negotiations, which were mediated by the International Committee of the Red Cross. The hostages’ relatives in South Korea welcomed news of the deal. “I would like to dance,” said Cho Myung-ho, mother of 28-year-old hostage Lee Joo-yeon.

人質解放に沸き立つ家族
人質解放の交渉は、ガズニ地方の中心都市ガズニでタリバンと韓国政府双方の代表による直接会談で執り行われた。アフガニスタン政府はこの交渉には一切介入せず、世界赤十字の国際委員会が調停役となって行われた。韓国人人質の家族は、解放の知らせを受け喜びを隠せない。「踊り出したいほど嬉しいです」28才のリ・ジュヨンさんの母親チョ・ミュンホさんはこう感想を語った。
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2. Amidst bloody battles with NATO
The accord for the South Koreans’ release came during one of the bloodiest periods of the Taliban’s war against U.S. and NATO forces since the Taliban regime was toppled in late 2001 after the Sept. 11 attacks on the United States. South Korea’s decision to hold face-to-face negotiations with the militants may dismay the United States government, which refuses to talk to the Taliban.
NATO軍とタリバンの激戦のさなか
2001年の米国への9/11テロ攻撃後、その年の暮れにアフガニスタン侵攻によってタリバン旧政権を倒して以来、米国とNATOに対するタリバン側からの反撃の中でも、もっとも犠牲者の多い激戦が相次いでいるさなかに、今回の韓国人人質解放の協約が行われた。人質解放に際して「テログループと直接交渉をもち、その要求に応じる」という今回の韓国の行動は、タリバン(を始めとするテロリストグループ)との話し合いを断固として拒絶してきた米国政府にとっては、非常に不愉快に受け止められるかも知れない。
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3. Enhanced political legitimacy of Taliban
The militants apparently backed away from demands for a prisoner exchange. But the Taliban, who killed two South Korean hostages last month, could emerge with enhanced political legitimacy for negotiating successfully with a foreign government. “Maybe they (the Taliban) did not achieve all that they demanded, but they achieved a lot in terms of political credibility,” said Mustafa Alani, director of security and terrorism studies at the Dubai-based Gulf Research Center. “The fact that the Koreans negotiated with them directly and more or less in their territory ... is in itself an achievement.”
結果的にタリバンの立場を正当化
タリバン叛徒側では、明らかに韓国人人質とタリバン囚人との捕虜交換の条件から引き下がった感がある。しかし、彼らは先月23人の人質の中から2人の男性を殺害していながらも(テロリストグループが)正規の外国政府との交渉に成功した事によって、国際社会での政治団体としての正当性に箔をつける結果になったのは否めない。
「タリバンは、彼らの要求した条件のすべてを達成した訳ではないかも知れない。しかし、彼らは政治的立場の正当性をかなり築いたことは確かだ」こう評価するのは、デュバイに本部をおく研究機関ガルフ・リサーチ・センターで、国家保安とテロリズム研究部門の長を務めるムスタファ・アラニ氏である。「韓国政府がタリバンと直接渉りあったと言う事実。しかも、とにもかくにも敵陣の真中(ガズニ地区)に踏み込んで.... その行動自体がひとつの成果と言えるでしょう。」
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4. A blur boundaries between proselytizing and aid
The South Korean government and relatives of the hostages have stressed that the kidnapped South Koreans were not Christian missionaries, but were doing aid work. Missionaries from South Korea and dozens of other countries have historically been active in Afghanistan, and there is no way of knowing how many are in the country. Most operate without the knowledge of their governments, and there is some disagreement about the boundaries between missionary work, proselytizing and Christian-inspired aid efforts.
布教活動と救援活動とのあやふやな境界線
韓国政府と人質の家族は、これまでにもたびたび「誘拐された韓国人たちはアフガニスタンでの救援活動に行ったのであって、キリスト教の布教活動ではない」ことを強調してきた。しかし、10カ国ほどの韓国やその他の国からのキリスト教布教活動は、以前からアフガニスタンにおいて活発に行われており、国内で何人がそうした活動にたずさわっているかは調べようがない。しかもそのほとんどが自国の政府の感知しない中で行われ、なおかつ「折伏=proselytizing」と呼べる純粋な布教活動とキリスト教精神にのっとった救援活動との間に、宗教活動としての境目を引くことは現実的にむずかしいと見る意見がもっぱらである。
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5. U.N. Secretary-General exerted all possible effort
U.N. Secretary-General Ban Ki-moon, a former South Korean foreign minister, said he exerted “all possible efforts” as secretary-general to obtain the release of the hostages, talking to leaders in Afghanistan and the region who might have influence. “I’m pleased to hear that news and I welcome that news that both the Korean government and Taliban representatives have agreed to release the remaining 19 hostages,” he said. “At this time I do hope that they will be released as soon as possible.”
国連事務総長も尽力
前韓国外相のバンキームン国連事務総長は、アフガニスタン政府首脳部や事件の現場ガズニ地域の部族長老との対話を介して、国連での彼の立場から「できうる限りの努力を尽くした」と感慨を述べる。「今回のニュースを聞いて誠に喜ばしい限りです。19人の人質の解放に向けて、韓国政府とタリバン双方の代表が合意に達したという知らせを歓迎します。さしあたっては、彼らが一刻も早く解放されるよう、心から望みます。」
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【米国時間 2007年8月29日 訳『米流時評』ysbee】

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7/21 タリバン、アフガニスタンで韓国人23名を人質に
アフガニスタン首都カブール北西で韓国人教会ボランティアのバス襲撃

7/22 アルカイダ2.0 前編 タリバンの逆襲
赤のモスク反乱制圧への復讐テロ、パキスタン各地で勃発、死者150名

7/23 アルカイダ2.0 後編 核目的のパキスタン戦略
ザワヒリを巡るアルカイダの内部抗争とア・パ国境地帯のタリバン復活
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7/25 タリバン、韓国人人質1人を射殺8人を解放か
タリバン、衰弱した人質男性を殺害8人を身代金と引換えに解放?

8/28 韓国軍撤退に合意でタリバン人質解放へ
韓国政府、タリバン側要求の軍撤退と布教活動廃止に合意で解放へ

8/28 時評:韓国人人質解放とタリバンの復権
韓国軍撤退が及ぼす日本のテロ戦争協力体制・特措法延長への影響は?

8/29 人質解放の是非:韓国、米国、国連の反応
外国政府とタリバンの直接交渉は初のケース 今後の対米関係に陰り

8/30 最後の人質解放で終結 韓国のテロ対応に非難の声
韓国政府のテロ対応に非難の声:タリバン側増長・誘拐拉致増加か

8/31 時評:人質成功で図に乗るタリバン勢力
人質解放と同日にパキスタン軍の輸送トラック部隊を襲撃拉致

8/31 タリバン、パキスタン兵300名を誘拐拉致
パキスタン陸軍のトラック部隊をタリバンが襲撃、300人を誘拐拉致

9/01 連合軍、誘拐犯のタリバン70人を殲滅
ガズニ地区で米軍主導の NATO-アフガン連合軍による合同掃討作戦が奏功

9/02〜 「地の果てへの旅・トラボラ再訪」米流時評特集 タリバニスタン(予告)
「タリバニスタン」アフガンニスタンとパキスタンの国境地帯に復活したタリバン勢力に焦点
なぜビンラディンは捕まらないのか/NATOのタリバン掃討作戦/アフガン政府内部レポート/元CIA諜報部員の激白


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by ysbee-2 | 2007-08-29 18:25 | タリバニスタン最前線

時評:韓国人人質解放とタリバンの復権

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    ||| 韓国人人質解放とタリバンの復権 |||
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韓国軍撤退決定が及ぼす日本の対テロ戦争協力体制・特別措置法延長への影響は?

7月19日のバス襲撃で誘拐されて以来タリバンの人質となっていた韓国人19名の解放条件を、韓国側が飲んだらしい。政府代表が解放の条件に合意と、今朝未明にニュース速報で入った。しかしその間に2人の男性が、タリバンの凶行で殺害されている。そのうちのひとりは、アフガンの荒野を連行される間に衰弱がひどく、足手まといになるので、その場で銃殺されたという。21世紀に生きる人間のなす仕業と思えない。
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誘拐当初は各メディアのトップニュースであったが、途中からぷっつり情報が途絶えた。誘拐された家族の一喜一憂や、政府の米国追従外交に抗議するグループのメッセージが、交渉経過に影響を及ぼすからなのだろう。今月に入ってからは女性二人が衰弱を理由に解放された。それ以前に韓国側ではかなりな身代金を現金で手渡している。
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そして今日の報道では、40日を経過して初めて合意点に達した模様である。タリバン側の要求した条件3つのうち、当初から韓国政府の予定にあったアフガン駐留韓国軍の年内撤退と、韓国人によるキリスト教布教活動の停止、このふたつの条件を韓国側は受け入れたようである。しかし、アフガン政府に収監されているタリバンの囚人と人質との交換という条件は、多分アフガン政府が最後まで頑強に拒否したので、成立しなかったのだろう。
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「テロリストとの交渉には一切応じない」という米国ブッシュ政権の大前提があるので、米国へ協力体制を敷く国では、軍事外交面ではこの鉄則に従わざるを得ない。なにしろ、アメリカは2001年の9/11テロ襲撃以来「対テロ戦争」の真只中にいるのである。ブッシュの任期が切れる2009年1月の次期大統領就任式までは、7年戦争と言われた太平洋戦争の期間を凌駕する、長く苦しい、しかも実りのない戦争として歴史に刻まれるだろう。
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人質が解放され、それぞれの我が家に帰ることができても、この問題は解決した訳ではない。すでに米国政府と韓国政府の軍事面での今後の協力体制に、なんらかの陰を落とした事実は明らかである。万一今秋、米国がイラン侵攻を打ち出しても、韓国がその片棒を担ぐことは、韓国の世論が許さないだろう。マドリッドの列車爆破テロ後のスペイン軍のイラク撤退。フィリピン軍の撤退。ロンドン地下鉄爆破テロから1年後の英軍撤退。
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こうして、米国への軍事体制協力国が1国1国脱落して行く。無傷でサマワから帰国できた日本の自衛隊は、実に幸運であった。しかし、米国が次に侵攻ののろしを上げる時、日本は随行するのだろうか。それとも民主党の反対が多数意見となって、米国に背を向けるのだろうか。11月の海外派兵の是非をめぐる議論がますます白熱化することだけは確かである。その判断の要は、他国の侵略政策にだけは加担してはならない、というその一点にあるだろう。
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【 米国時間 2007年8月28日『米流時評』ysbee 】


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7/21 タリバン、アフガニスタンで韓国人23名を人質に
アフガニスタン首都カブール北西で韓国人教会ボランティアのバス襲撃

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7/25 タリバン、韓国人人質1人を射殺8人を解放か
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8/28 韓国軍撤退に合意でタリバン人質解放へ
韓国政府、タリバン側要求の軍撤退と布教活動廃止に合意で解放へ

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by ysbee-2 | 2007-08-29 08:09 | タリバニスタン最前線

タリバンと韓国、人質解放へ軍撤退で合意

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  ||| タリバン、韓国と合意で人質全員解放へ |||
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韓国政府代表、タリバン側要求の韓国軍撤退と布教活動廃止に合意して解放へ
アフガニスタン東部の架橋建設工事をタリバンが襲撃、NATO軍兵士3名死亡


アフガニスタン・ガズニ発 |28日火曜、アフガニスタンのタリバンは、7月以来誘拐拉致していた19人の韓国人人質を解放する事に合意した。これは、解放交渉にあたっていた韓国政府側代表が、本年末までにアフガニスタン駐留の韓国軍を撤退することと、同国内における韓国人のキリスト教布教活動をすべて取り止めることに同意した結果、発表されたものである。
Taliban, S. Korea Reach Agreement on Captives
Militants will reportedly release all 19 hostages; blast kills 3 NATO troops
AUGUST 28, 2007 | Associated Press / MSNBC.com | Translation by ysbee
GHAZNI, Afghanistan — The Taliban agreed Tuesday to free 19 South Korean church volunteers held hostage since July after the government in Seoul agreed to end all missionary work and keep a promise to withdraw its troops from Afghanistan by the end of the year.

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 Associated Press|MSNBC.com

タリバンと韓国政府、19人の人質解放へ軍撤退で合意
米国時間 2007年8月28日 | アフガニスタン・ガズニ発 AP通信 | 訳『米流時評』ysbee


1. The first agreement since kidknappingd0123476_656431.jpg
The Taliban originally seized 23 South Koreans, but have since killed two of the hostages and released two others. They had initially demanded the withdrawal of South Korean troops from the country and the release of prisoners in exchange for freeing the hostages.

7月の誘拐以来初めて解決方向へ
タリバンは、7月に誘拐した時点では韓国人23人を人質にしたが、途中で男性2名を殺害、女性2名を衰弱のため解放していた。叛徒グループは、アフガニスタンからの韓国軍撤退と、アフガン政府が収監しているタリバン叛徒と韓国人人質との交換を、解放の条件として要求していた。

かつてはシルクロードの栄華に与ったアフガニスタンの荒野にそびえる遺跡「Tower of Victory=勝利の塔」

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韓国人キリスト教会ボランティア23人そろった出発時の笑顔/ガズニ地方の高速で一行が襲われたツアーバス

2. Insurgent crisis in Afghanistan
Insurgents in Afghanistan are increasingly using kidnappings of government officials or foreign aid workers as part of their campaign to overthrow the Western-backed government that took power after the defeat of the Taliban in 2001. Violence in Afghanistan is running at its highest level since the Taliban ouster.
アフガニスタン国内の争乱激化
アフガニスタン国内の叛徒による、政府要人や救援活動で滞在中の外国人従事者の誘拐は、タリバン復権活動の一環として最近とみに横行してきていた。こうした一連の反政府活動は、2001年の米軍主導のアフガニスタン侵攻によるタリバンの敗北後覇権を果たし米英の軍事外交方針を支持する、現行のカルザイ政権の転覆を謀るための手段である。今年に入ってからのアフガニスタン国内の争乱は、01年のタリバン政権放擲以来の危機に高まってきている。
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アフガニスタン東部のガズニ地方とパキスタン北西部のワジリスタン地方では最近とみにタリバンの復活が顕著

3. Troop, missionary withdrawal agreed
Qari Yousef Ahmadi, a Taliban spokesman, said South Korean and Taliban delegates at face-to-face talks Tuesday in the central town of Ghazni had “reached an agreement” to free the captives. South Korean presidential spokesman Cheon Ho-sun said the deal had been reached “on the condition that South Korea withdraws troops by the end of year and South Korea suspends missionary work in Afghanistan,” he said.
韓国軍と布教活動の撤退に合意
タリバンのスポークスマン、カリ・ユセフ・アフマディが語るところでは、現地時間で28日火曜、韓国とタリバンの双方の代表団が、ガズニ州の首都ガズニで一同に会し話し合いをもったが、人質を解放する条件に対して合意に達したと伝えている。韓国大統領の広報官チェン・ホサン氏からは、報道陣に対し次のように発表があった。「韓国は本年末までに現地駐留の軍隊を引き揚げ、アフガニスタンにおけるキリスト教布教活動を停止するという条件で、人質解放の交渉は合意に達した。」
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アフガニスタンの現状を伝えるニュースに見入る韓国市民/アルジャジーラで放映になった韓国人人質のひとり

4. Withdrawal by the end of the year
South Korea has already said it planned to withdraw its troops by the end of the year. Some 200 South Korean soldiers have been deployed in Afghanistan for reconstruction efforts, not combat. “We welcome the agreement to release 19 South Koreans,” said Cheon. South Korean missionaries have been active in Afghanistan, although the hostage group’s church has said those kidnapped were not involved in Christian missionary work there.
アフガン救援の韓国軍200名を撤退
韓国はすでに年末までには、アフガニスタンに駐留している韓国軍を撤退させる予定だと公表していた。2百余名の韓国軍兵士は、戦闘目的ではなく国家再建への協力体勢としてアフガニスタンへ派兵されていた。「わが国は、19名の韓国人の解放について合意に達したことを歓迎します」チョン大統領広報官はこう発表した。
人質が所属した教会では、彼らはアフガニスタンでは(救援活動のボランティアで行ったのであり)キリスト教布教にはたずさわっていなかったと説明したものの、韓国のキリスト教団体は、従来アフガニスタンでは活発に布教活動を行っていた実態がある。
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人質解放を要求して韓国政府に軍の即時撤退を求める抗議集会/解放交渉要求の声明を読み上げる人質の家族

5. Suicide bomber killed 2 NATO troops
The suicide bomber approached the troops building a bridge in eastern Afghanistan on Tuesday, killing three soldiers and wounding six, NATO said. The alliance did not disclose the nationalities of the victims or the exact location of the blast. Most foreign troops in the east of the country are American.
U.S.-led coalition and Afghan troops, meanwhile, killed up to 21 suspected Taliban militants in three separate clashes in southern Afghanistan, and a roadside blast killed four Afghan soldiers in the east, officials said..

橋梁建設に自爆テロでNATO軍2名死亡
同じ28日火曜、アフガニスタン東部に橋を建設中だったNATO軍を自爆テロが襲い、NATO軍兵士3名が死亡、6名が負傷したとNATOから発表された。友好協力国から派遣され犠牲になった兵士の国籍や、爆破現場の位置は公表されなかった。アフガン東部に配属されている外国人部隊のほとんどは、アメリカ人である。
一方、アフガニスタン南部では、米国の率いる連合軍とアフガン政府軍との共同作戦による3カ所への攻撃で、21名以上のタリバンと看做される叛徒が死亡。また東部では、叛徒側の仕掛けたIED (遠隔操作で起爆する道路埋込型爆弾) の爆破により、4名のアフガン政府軍兵士が死亡した。
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タリバン討伐でアフガニスタン駐留のNATO地上軍/ガズニ地方の掃討作戦で捕獲したタリバン系列アフガン人容疑者

【米国時間 2007年8月28日 訳『米流時評』ysbee】

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7/21 タリバン、アフガニスタンで韓国人23名を人質に
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by ysbee-2 | 2007-08-28 06:53 | タリバニスタン最前線

イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争

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 ||| イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争 |||
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2003年のバグダッド侵攻以来アメリカが辛酸を舐めてきた
「War in Iraq」イラク戦争の詳細と今後の展望

戦死者米軍3700人イラク人犠牲者60万人を数える、長く熱い実りのない戦争に
はたして出口はあるのか 米国と世界はこの中東の傷口を癒すことができるのか


d0123476_18552829.gifアメリカ永住組なので、9/11テロ以来のアフガン侵攻、イラク侵攻と、戦争やテロ・陰謀のニュースに毎日目を通すようになってから、かれこれ足掛け7年にもなります。 昨年の中間選挙で民主党が下院の過半数を占めて以来、それまで歯止めのきかなかったブッシュ政権/ネオコンの「World's New Order=世界の新秩序」計画にもようやくブレーキがかかったかに思えました。また、今年に入ってからは「撤退を前提とした増兵」という、どこから見ても苦し紛れの言い訳に過ぎない「いつかは撤退」の仮面をかぶった戦争継続案が通り、9月までに何らかの目標(ベンチマーク)を達成せよという厳しいお達しが、アルマリキ首相のイラク政府と、ペトラエウス総司令官の率いる米軍のイラク駐留軍に課せられたのが5月。
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しかしその間も、スンニ派対シーア派の宗派対立抗争は激しさを増すばかり。昨年来の「イラク内戦論」もすでに一般常識として定着した感があります。特にシーア派叛徒グループでは最大の、ムクタダ・アルサドルの率いるマフディ軍は、イラクの後ろ盾で資金援助を受け戦闘技術も訓練されて、武器・人員・戦闘意欲の全面で充足しており、イラク政府軍を脅かす最強軍団。一方当初スンニ派と共闘していたイラク・アルカイダは、残虐非道な攻撃方法で一般市民まで平気で殺戮の対象にするため、徐々に地元民の反感を買い、この夏には米軍に投降し協力する元スンニ派武装集団が相次いでいる最中です。

これは今春新任のイラク駐在米国大使、ライアン・クロッカーのめざましい籠絡作戦が実を結びつつある証拠かもしれません。しかし、長く暑かったイラクの過酷な夏もやがて終わりを迎えます。9月になれば、文字通りデッドライン=締切の15日までに、目標のベンチマークまで達したかどうかの厳しい内容の報告書を提出しなければなりません。戦争と言えど「コーポレートU.S.A.」ペンタゴン部門のシビアなリアルビジネスに他ならないので、今後イラク支店を存続するやいなやを決定する業績報告書如何では、米国につく友好国とイラク周辺の中東諸国の未来に、少なからず大きな影響を与えるデータとなるでしょう。

d0123476_11231929.jpgこの報告書を作成する責任者の一人、イラクのローレンスと異名を取るユニークな経歴の外交官、ライアン・クロッカー氏に関しては秀逸なエピソードの記事があるので、時機をみて紹介するすもりです。

その前に、2003年3月のイラク侵攻以来4年半近くになる、この「長く熱い終わらない戦争」を、もう一度振り返って細部を考証してみようと思われる方のために、昨年のブログ『楽園通信』と今年に入ってからの『米流時評』両方の、イラク関連記事のアーカイブをお知らせします。「Devil is in the detail=真実は細部にあり」 きっと日本の10行程度の海外ニュースでは伝わっていなかった、米兵とイラクの民の血と汗と涙がにじんでいるのではないかと思うので。
【米国時間 2007年8月23日 『米流時評』ysbee】


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AUGUST 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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   『米流時評』イラク戦争特集2007
イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争
A L o n g a n d W i n d i n g W a r

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黒の文字表記で「*印」のついているのが、自選ではありますが読んで損をしない記事です。

8/22  イラクでブラックホークダウン、米兵14名全員死亡
  http://beiryu2.exblog.jp/6017629
イラク戦史上最大のヘリ墜落事故 夜間特殊作戦展開中の惨事

8/15  速報!イラク「血の火曜日」カハタニヤの惨劇  http://beiryu2.exblog.jp/5973834/
アルカイダの車輛自爆で、少なくとも死者200名 負傷者300名以上

5/26* 米国に新風!イラク撤退への道  http://beiryu2.exblog.jp/5491873/
タイムズ紙サンガー記者のスクープ!民主党の撤退予算案に承認のサイン

5/25**ブッシュのニューシフト・イラク撤退へ方向転換  http://beiryu2.exblog.jp/5488256/
ブッシュのイラク政策に大転換!来年夏までに駐留米軍を半分に削減

5/15  アルカイダ捕虜米兵情報に賞金20万ドル  http://beiryu2.exblog.jp/5420720/
マムーディヤ地区を包囲し、米兵4千イラク兵2千で大捜索作戦展開

5/14  アルカイダ・イラク戦線の復讐  http://beiryu2.exblog.jp/5413998/
アルカイダイラク軍団が米兵4人通訳1人を殺害、米兵3人を捕虜に

5/09* 共和党の反乱・後編 11人の怒れる男  http://beiryu.exblog.jp/5378572/
イラク戦争の進捗に米国民の臨界点、首の覚悟を迫られたブッシュ

5/09* 共和党の反乱・前編 ブッシュへ最後通告  http://beiryu.exblog.jp/5377379/
11人の怒れる共和党議員、水曜ホワイトハウスで大統領に直談判

4/29  シーア派軍団のハリー王子捕獲作戦  http://beiryu.exblog.jp/5292179/
イラクシーア派軍団が英国ハリー王子捕獲部隊を編成?

4/28**落ちた偶像アメリカ  http://beiryu2.exblog.jp/5283641/
アメリカの復権に賭ける民主党はブッシュの傲慢外交が犯した大罪を償えるか

4/11**実録・イラク占領の4年間  http://beiryu.exblog.jp/5139024/
元イラク閣僚の内部告発・占領と国家崩壊、衝撃の手記

2/15* マーサの戦争・米兵帰還を誓う老兵議員  http://beiryu.exblog.jp/4625562
「老兵は死なず」ジョン・マーサ、民主党イラク闘争最前線の顔

2/15**ブッシュの法則:中東逆ドミノ理論  http://beiryu.exblog.jp/4609431/
ブッシュ次の攻撃ターゲット イラクからイランへ

2/14* ブッシュ、イラン攻撃を示唆  http://beiryu.exblog.jp/4609886/
イランを武器供給者と断定、何らかの手段を講じると宣言

2/06**なぜアメリカは勝てない?イラク戦争諦観  http://beiryu.exblog.jp/4542820/
「ブッシュの亡国的イラク新政策」より 米流時評

1/27  ワシントンで数万人のイラク反戦デモ  http://beiryu.exblog.jp/4481794/
27日首都ワシントンでイラク戦争開始以来最大の反戦デモ集会

1/24* ブッシュの解体新書  http://beiryu.exblog.jp/4432591/
ハワード・ファインマンが解析する迷妄なるブッシュの君主論

1/23  発表!2007年年頭教書ダイジェスト  http://beiryu.exblog.jp/4423568/
「ブッシュの亡国的イラク新政策」より 米流時評

1/16* 共和党の反乱:ブッシュの四面楚歌  http://beiryu.exblog.jp/4396268/
イラクレポートを蹴ったブッシュに共和党有力議員が反旗

1/13**「狼少年ブッシュ」  http://beiryu.exblog.jp/4380635/
アメリカンジャーナリズムの良心・メディアの闘士キース・オルバーマンが弾劾する

1/13  テッド・ケネディからのメール  http://beiryu.exblog.jp/4363523/
ケネディ家最後のヒーローから送られた決意のメッセージ

1/12* ケネディの反戦宣言「イラクはブッシュのベトナム」  http://beiryu.exblog.jp/4336836/
ケネディ上院議員の戦争拡大反対宣言「イラク・スピーチ」

1/12* 敗北のシナリオ イラク新政策  http://beiryu.exblog.jp/4318029/
大統領自信喪失の危機・崖っぷちに立つブッシュ政権の未来

1/11**ブッシュの亡国的イラク新政策  http://beiryu.exblog.jp/4309859
「SURGE」はイラク撤退を願う米国民に対するブッシュの宣戦布告である

1/10  イラク増兵問題はアル・マリキ次第  http://beiryu.exblog.jp/4327956/
ペンタゴン退役将校の現イラク政府批判

1/05* サダム処刑で墓穴を掘ったアメリカ  http://beiryu.exblog.jp/4272572/
クリストファー・ディッキー評論「モンスターの神格化」

1/02**圧殺の砂漠 サダム独裁政権の終幕  http://beiryu.exblog.jp/4247943/
イラク独裁者の死がアメリカに落とす影

1/01**サダム処刑とアメリカの大罪  http://beiryu.exblog.jp/4233367/
ファリード・ザカリア時事評論「勝者の復讐」

12/31  サダム処刑当日の報道  http://beiryu.exblog.jp/4215237/
アメリカを代表するメディアサイトで見るサダム処刑の報道

12/30  サダム・フセイン最後の瞬間  http://beiryu.exblog.jp/4214684/
イラクの凶暴な独裁者が最後に見せた意外な顔

【米国時間 2007年8月23日 『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-08-23 10:50 | イラク戦争レポート

イラクでブラックホークダウン、米兵14名全員死亡

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     ||| イラクのブラックホーク・ダウン |||
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イラク北部で米軍のブラックホークヘリ墜落 乗員14名全員死亡
夜間特殊作戦展開中の事故 原因は叛徒のロケット砲による撃墜か


d0123476_18552829.gif米国時間で22日今夕、ローカル紙の夕刊第1面全面にこの記事が掲載され「戦死者は全員ハワイ オアフ島のスコフィールドバラックに所属していた兵士」という発表がありました。米国の戦史でも14名一度にというのは、ヘリ墜落事故の犠牲者としてはイラク戦争開始以来、ベトナム戦争以降最大の惨事とのこと。亡くなった兵士とそのご家族に、心から弔意を表したいと思います。合掌。
【米国時間 2007年8月22日 『米流時評』ysbee】


イラク・バクダッド発 |22日水曜イラク北部で米軍のヘリコプターが墜落。乗っていた14名の米兵全員が即死したと米軍イラク駐留本部から発表があった。発表された内容によると、同機は当初メカニックの不調があったようで、敵の攻撃による撃墜の兆候はなかった模様であるが、原因は目下究明中。声明の内容によると、UH-60ブラックホークヘリコプターは、墜落が起きた時は2機で夜間の作戦を行っていた最中であった。ヘリに乗っていた4名の乗組員と10名の乗員は、この墜落で全員死亡したと伝えられる。
Helicopter Crashes in Iraq, Killing 14 Soldiers
U.S. military says no indication of hostile fire in incident
AUGUST 22, 2007 EST | Associated Press/MSNBC.com | Translation by ysbee
BAGHDAD, Iraq — A helicopter crashed in northern Iraq on Wednesday, killing all 14 U.S. soldiers aboard, the military said. The military said initial indications showed the aircraft experienced a mechanical problem and there were no indications of hostile fire, but the cause was still under investigation. The UH-60 Black Hawk helicopter was part of a pair on a nighttime operation when the crash occurred. The four crew members and 10 passengers aboard the aircraft perished in the crash, according to a statement.


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AUGUST 22, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 Associated Press / MSNBC.com
イラク北部でブラックホークダウン、米兵14名全員死亡
米国時間 2007年8月22日 | AP通信/MSNBC.com | 訳:『米流時評』ysbee


1. 14 assigned to Task Force Lightning
d0123476_1345494.jpgThe 14 soldiers killed were assigned to Task Force Lightning, the military said. It did not release identities pending notification of relatives. It was the deadliest helicopter crash since Jan. 20, when a Black Hawk crashed in Diyala province northeast of Baghdad, killing 12 soldiers aboard. The military said that helicopter might have been shot down by a shoulder-fired weapon. The deaths raised to at least 3,721 members of the U.S. military who have died since the Iraq war started in March 2003, according to an Associated Press count.

夜間作戦「タスクフォース・ライトニング」展開中
14人の兵士は「タスクフォース・ライトニング」という夜間の掃討作戦中に、事故に会い死亡した。戦死者の身元は、各米兵の遺族が本人であることを確認するまでは発表されないので不明である。今回の事故は、今年1月20日に、バグダッドの北西ディヤラ州でブラックホークが墜落し、乗っていた12名の兵士が亡くなって以来の大事故である。その後の米軍の調査で、ヘリは(イラク叛徒の)簡易ロケット砲によって撃墜された可能性もあることが判った。AP通信のデータによると、この事故の犠牲者によって、2003年3月にイラク戦争が始まって以来、米軍軍属の戦死者は、少なくとも3,721名となった。

2. Deadly truck bombing
d0123476_1361625.jpgElsewhere in northern Iraq, a suicide truck bomber targeted a police agency in northern Iraq, killing at least 27 people and wounding 65, police and hospital officials said. The attack occurred just before noon in Beiji, 155 miles north of Baghdad, and many of the casualties were civilians, according to the officials. Brig. Gen. Kevin Bergner, a U.S. military spokesman in Baghdad, said the attack bore all the hallmarks of al-Qaida in Iraq, including the use of a suicide bomber and the high number of civilian casualties. “It appears to be something that is consistent with an al-Qaida-related attack,” he told AP Radio in an interview.
イラク各地でトラック自爆テロ
またイラク北部のいたるところで、イラク政府の施設をねらった攻撃が相次いだ。北部イラクでは警察署を狙った自爆トラックテロがつっこみ、少なくとも27名が死亡、65名が負傷したと、現地の警察と病院が発表。この襲撃は、バグダッドから北へ155マイル(約250km)のベイジ市で正午直前に起った。当局の発表によると、犠牲者の多くは一般市民だと報告されている。
バグダッドでは、米軍報道官のケヴィン・バーグナー大隊長から記者団に報告があったが、今回の襲撃は、自爆テロの手段や多くの市民の犠牲者を狙った手口など、すべてイラクのアルカイダの仕業である証拠を示していると発表した。「一連のアルカイダ関連の襲撃に共通して見られる特徴を示している」とバーグナー大隊長はAP通信のラジオインタビューに答えた。
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米兵の犠牲者はほとんどがパトロール中にIED (道路脇に埋込みの遠隔操作の爆発物)の爆発でやられるケースが多い

3. Attacks target Iraqi security forces
Iraqi police and soldiers have frequently been targeted by militants seeking to disrupt U.S.-led efforts to enable the forces to take over their own security so foreign troops can go home. Those killed Wednesday included 18 policemen and nine civilians, while 20 officers and 45 civilians were wounded, the officials said. A bomb and small-arms attack against a security post shared by police and U.S. paratroopers also killed 13 Iraqi officers in Beiji in late June.
北部でイラク警察と軍隊に爆破攻撃
イラク政府軍と警察は、叛徒の格好のターゲットとしてしばしば狙われてきた。その目的は、政府軍を訓練して独自に治安を守れるように育て上げ駐留軍が母国に帰国できるようにする、米国主導の努力を妨害するためである。水曜日の犠牲者の内訳は警官18名、一般市民9名で、負傷者は警官20名、一般市民45名を数えた。ベイジ市では6月下旬にも、警察と米空軍のパラシュート部隊が共同で治安配備についている哺俏ポイントが攻撃を受け、13名のイラク人警官が亡くなっている。
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叛徒を収監するイラク政府軍/治安勢力の精鋭イラク・ポリスアカデミーの卒業式 警官と兵士がまず狙われる

4. Eyewitness 'Horrible scene'
Jassim Saleh, 41, who lives about 500 yards from the blast site, said he saw an explosives-laden truck carrying stones strike the police station. “It was a horrible scene. I can’t describe it,” he said. “The bodies were scattered everywhere. I was injured in my hand and a leg, but I took three wounded people to the hospital in my car.” Police said nine policemen and 10 civilians were killed, while 21 civilians and five officers were wounded. A roadside bomb also targeted a police patrol in the center of Tikrit, Saddam Hussein’s hometown 80 miles north of Baghdad, killing one officer and wounding another, along with two civilians, authorities said.
目撃者「言葉で言い表せない惨状」
爆破現場から約500ヤード(約457m)の近所に住む41才のジャッシム・サレヘさんは、石材を運んでいるように見せかけて爆発物を満載したトラックが、警察署へ突入するのを目撃したと語る。
「もう惨憺たるありさまでした。口ではとても言い表せません。死体はそこらじゅうに転がっているし.... 私自身も手と足に怪我をしたんですが、それどころではなくて、怪我人を3人自分の車に乗せて病院へ運びましたよ。」警察の発表では、この現場では警察官9名と一般市民10名が亡くなっており、負傷者は警官5名、一般市民21名を数えている。
さらに、バグダッドの北方80マイル(約130km)に位置するサダム・フセインの故郷でもあるティクリット市中央部で、パトロール中の警官をねらった道路脇の爆発物が爆破し、警官ふたりのうち一人が死亡、一人が負傷。また巻き添えとなった市民二人も負傷と、治安当局から発表があった。
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左:キルクックでの爆破現場/右:バグダッドの爆破現場跡 こうした爆破テロが毎日飽きもせず繰り返される

5. Bush's frustration with Maliki’ inability
With violence unrelenting, political pressure mounted for al-Maliki to show progress in bringing Iraq’s battling factions together. Bush acknowledged his frustration with Iraqi leaders’ inability to bridge political divisions on Tuesday, but said only the Iraqi people can decide whether to sideline the troubled prime minister. “Clearly, the Iraqi government’s got to do more,” Bush said at the close of a two-day North American summit with the leaders of Mexico and Canada.
マリキの無能に苛立ちを隠せないブッシュ
イラク各地で叛徒の暴力が執拗に繰り返されるに及んで、「イラクの対立する宗派を統一する上で、何らかの進歩を示せ」と要求する(占領国アメリカの)マリキ首相に対する政治的圧力は、ますます度を増してきた。火曜の段階では、イラクの指導者には政治的分裂を統一する能力がない (inability to bridge political divisions) と、ブッシュ自身が苛立っていることを認めたが、問題のある首相をしりぞけるかどうかの判断は、イラク国民だけが決められることだと付け加えた。
「イラク政府がもっと努力しなければいけないことは、はっきりしている」ブッシュは、メキシコとカナダ両大統領と合同で参加した2日間の「North American summit=北米三国首脳会談」の閉会に当って、イラク政府の体制についてこう表明した。
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マリキ首相がホワイトハウスに呼びつけられた際の合同記者会見/ブッシュを見る彼の目線がすべてを物語る

6. Lost in interpretation
Bush on Wednesday strongly reiterated his support for al-Maliki, wary of how his comments the day before about the Iraqi leader had widely been interpreted. Bush spokesman Gordon Johndroe said the president’s speech in Canada on Tuesday was not intended to be a withdrawal of support for al-Maliki. As a result of media coverage, Bush inserted a direct line of support for al-Maliki in his speech to the Veterans of Foreign Wars conference Wednesday. “Prime Minister Maliki knows where the president stands,” Johndroe said before Bush’s speech.
ブッシュ、前日のマリキ批判をフォロー
ブッシュは水曜の時点では、イラクのアルマリキ首相に対する支持は変わらないと、むやみに繰り返した。それというのも、その前日にイラクの指導者に関して語ったコメントが、いかに拡大解釈されてしまったかを悔やんでいるようでもある。ホワイトハウスのスポークスマン、ゴードン・ジョンドローは、ブッシュが火曜日にカナダでおこなった演説は、アルマリキ首相に対する支持をとりやめることを意図したものではなかったと弁明した。
しかしながら、メディアがそのスピーチを報道した結果、(ブッシュはアルマリキ政権を斬り捨てると受けとった)世間の誤解を解くために、翌水曜の「Veterans of Foreign Wars=外地戦争退役兵士の会」の大会におけるスピーチでは、大統領はいたしかたなくアルマリキ首相へのサポートを名指しで表明せざるをえなくなり、次のような一行を、演説に差し挟まなくてはいけない結果となった。「マリキ首相は、大統領の立場をよくわかっている」ジョンドローは、実際のブッシュの演説よりも先に、記者団にこう語った。
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ホワイトハウスの中庭ローズガーデンで記者発表/北米三国サミットの前半はメキシコで、後半はカナダで開催

7. Report approaches deadline of Sept. 15
The Sept. 15 deadline for Bush’s next progress report to Congress is fast approaching, leaving the president little time to show that his U.S. troop buildup is succeeding in providing the enhanced security the Iraqi leaders need to forge a unified way forward.
U.S. Ambassador Ryan Crocker, co-author of the highly anticipated report to Congress, said Tuesday that Washington’s blueprint for reconciliation was insufficient to win back control of Iraq. Congressional benchmarks such as laws to share oil revenue and reform security services don’t tell the whole story, he said Tuesday.

9月15日のレポート締切迫る
ブッシュ政権が米国国会の下院へ提出する次回のイラク進捗レポートの締切である9月15日が、着々と近づいている。イラク平定の進捗に関して、大統領が送った「SURGE」増兵が、イラクの指導者に国内統一への前途を切り開くのに必要だと説明された「治安強化をもたらすこと」に、予定通り成功している状況を示すのに残された時間はわずかしかない。
イラク駐在の米国大使ライアン・クロッカーは、各方面から多大な期待をもって待望されている下院へ提出される報告書の共同制作者であるが、火曜の段階では、米国側が要求したベンチマーク=目標についてこう語っている。
「米国政府がイラク統一に対して描いた青写真では、イラクの争乱を制圧する協力を得るには不充分だ。石油権益による国家歳入を米国と共有する法律だとか、治安体制の改革だとかいう立法面でのベンチマークだけでは、この国全体の問題に対処しきれていない。」
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「イラクのローレンス」と別称され平定の手腕を期待されるクロッカー大使/駐留軍最高司令官ペトラエウス将軍

8. How many 'more time' is enough time?
Crocker and the U.S. military commander, Gen. David Petraeus, may be heading into a storm of discontent as they argue before Congress that American troops need more time in Iraq. Last week, a stunning suicide bomb attack killed as many as 500 people in northern Iraq, an attack blamed on al-Qaida in Iraq. Crocker called Iraq’s problems difficult but fixable, arguing for more time for his diplomacy and operations by the bolstered American military force.
イラク回復の時間にも限界
クロッカー駐在大使とイラク駐留米軍の最高司令官デーヴィッド・ペトラエウス将軍。この二人が居並ぶ下院の議員たちを前にして「米軍がイラクを平定するには、もっと時間が必要だ」という議論を展開する場面は、多分反対議員からの不満の嵐の中へ突入していくような趣きがある。
ことに先週、イラク北部クルド地区の部落カハタニヤでは、火薬2トンを満載したトラック4台による自爆テロが強行され、500人もの村民の命を奪うという衝撃的な事件「Massacre of Kahataniya=カハタニヤの大虐殺」が起ったばかりである。この襲撃はイラク・アルカイダの仕業と目されている。
クロッカー大使は、彼自身の外交手腕を発揮するにも、米軍の軍事力増強による平定作戦にも、もっと長い時間が欲しいと主張しながらも「イラクの問題を解決するのは実にむずかしい」と認めざるをえないようであった。 【了】

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「暁の哺詔線」という状況 車に爆発物を満載して自爆というケースが多くなった/機関銃でのガナーポイント

【米国時間 2007年8月22日 『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-08-22 13:02 | イラク戦争レポート

サルコジ、イラク問題で公式に親米シフト

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   ||| サルコジ氏、親米シフトへの第一歩」 |||
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フランス外相バグダッド慰霊祭で献花 シラク政権で冷却した米仏関係に大転換
ブッシュとの今夏のハネムーンバカンスに続く「アメリカ人サルコ」的示威行為


イラク・バクダッド発 |19日日曜フランスの外相がバグダッドに到着。2003年来イラク戦争をめぐって冷却していた米国との外交関係を復元する、両国にとって画期的な訪問となった。
【写真:19日バグダッドの米軍安全地帯グリーンゾーンで行われた、「国連イラク本部爆破事件」4周年の慰霊祭。2004年にイラクアルカイダによって本部ビルが爆破され、国連職員から多くの犠牲者を出した。本部跡のモニュメントに献花するフランスのベルナール・クーシュネル外相。彼は「国境のない医師団」の創設で共に活躍した親友を、この事故で亡くしている。】
French Official Visits Iraq After Years-Long Chill
Foreign minister's trip symbolizes Sarkozy's efforts to improve ties with U.S.
AUGUST 20, 2007 EST | Associated Press/MSNBC.com | Translation by ysbee
BAGHDAD, Iraq — The French foreign minister arrived in Baghdad on groundbreaking visit Sunday after years of icy relations with U.S. over Iraq. Bernard Kouchner's plane touched down at Baghdad International Airport at about 6 p.m. His arrival was announced simultaneously by French authorities in Paris.

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AUGUST 20, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 Associated Press / MSNBC.com

サルコジ、イラク問題で公式に親米シフトへの第一歩
米国時間 2007年8月20日 | AP通信/MSNBC.com | 訳:『米流時評』ysbee


1. Sarkozy's first step into 'Iraq matter'd0123476_1061263.jpg
Bernard Kouchner's plane touched down at Baghdad International Airport at about 6 p.m. His arrival was announced simultaneously by French authorities in Paris.
The French foreign ministry said, Kouchner was in "Iraq to express a message of solidarity from France to the Iraqi people and to listen to representatives from all communities." The motives behind Kouchner's visit were not immediately clear.

サルコジ、イラク問題へ介入
ベルナール・クーシュネルの飛行機は、この日午後6時に、バグダッド国際空港に着陸した。到着と同時に、彼のイラク訪問がパリの外務省からも発表された。イラク初訪問の外相は、今回の目的を次のように述べた。「イラクのみなさんに対して、フランス政府からの堅固な支持を表明するとともに、あらゆる自治体の代表の方々から意見を伺うために参りました。」だが(外交辞令を取り払った)今回のクーシュネル氏の訪問の真意は、現時点ではまだ表明されていない。

2. 4th anniversary of U.N. HQ bombing
But merely stepping onto Iraqi soil was a major symbol of French President Nicolas Sarkozy's efforts to turn the page on any lingering U.S.-French animosities over the 2003 Iraq invasion. Kouchner arrived on the fourth anniversary of the bombing of the U.N. headquarters in Baghdad that killed U.N. special envoy Sergio Vieira de Mello and 19 other people. The two men were personal friends.
国連イラク本部爆破の4周年慰霊祭
しかしながら、フランスの外交部門での代表が、新生イラクの地に足跡を残した意義は大きい。それは、2003年のイラク侵攻以来、その是非をめぐってひきずってきた、米仏間の敵意にみちた5年間の経緯をここで刷新しようとする、フランスの新しい大統領ニコラス・サルコジ氏の努力を象徴する、大きな第一歩であった。
クーシュネル氏は、バグダッドの国連本部ビル爆破事件4周年慰霊祭に参加する目的で訪れたが、アルカイダが首謀と見られるその爆破テロ事件では、国連の特別大使セルジオ・ヴィエイラ・デメッロ氏とその部下19名が犠牲となった。デメッロ氏とクーシュネル氏は、個人的に親しい間柄の友人同士でもあった。
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昨年サドルシティであったテロ爆破で256名が死亡 先々週は従来比較的平穏だった北部クルド人居住区カハタニヤで、異端視されるヤズィニ信徒が少数派の民族殲滅に会い、イラク戦争開始以来最悪の500名以上の犠牲者を出した

3. Turning the diplomatic wave
Former French President Jacques Chirac's refusal to back the U.S.-led military effort in Iraq led to a new low in France-U.S. ties. France was also vilified in U.S. public opinion, with some Americans boycotting French wines, and French fries taking on the name "freedom fries" in the House of Representatives cafeteria. Former Defense Secretary Donald H. Rumsfeld spoke of a "New Europe" and an "Old Europe," with France squarely in the latter.
冷却した米仏外交から親米友好国へシフト
サルコジ氏の先代首相であるジャック・シラク氏は、米軍主導のイラクへの軍事介入に対して支持を拒絶して、米仏関係は史上最悪となった。また、この件に関する両国の反目がエスカレートし、アメリカ人がフランスから輸入したワインの不買運動をしたり、下院のカフェテリアではフレンチフライを「フリーダムフライ」と改称するなどといった行動で、フランス政府は米国一般市民から揶揄されたりもした。ドナルド・ラムズフェルド前国務長官にいたっては、欧州には「新しいヨーロッパ」と「旧いヨーロッパ」が存在するとして、フランスは後者に属すると決めつけた。
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子供はどんな境遇にあっても遊びをやめない ドイツや日本の子供たちが戦後の焼け跡でたくましく育ったように

4. 'Sarko l'Americain'
Chirac and U.S. President George W. Bush eventually reconciled, but Sarkozy's election in May was a fresh start. Sarkozy, nicknamed "Sarko l'Americain" for his admiration of the United States' go-getter spirit, met with Bush before he was elected and again for a casual get-together a week ago at the seaside vacation home of Bush's parents in Kennebunkport, Maine.
批判派のポイント「アメリカ人サルコ」
フランスのシラク前大統領は、ジョージ・W・ブッシュ米大統領とは、その後たまたま和解したが、今年5月に行われた仏大統領選でサルコジ氏が快勝したことで、米仏関係は180度好転した。サルコジ氏は、アメリカ特有のチャレンジ精神 (go-getter spirit) を賞賛するところから、自国フランスでの氏のニックネームは「Sarko l'Americain=アメリカ人サルコ」であるが、大統領選直前にブッシュと逢っている。そして今月6日にはあらためて、メイン州のビーチリゾート、ケンネバンクポートにあるブッシュの両親の海辺の別荘へ招待され、1週間のカジュアルな付き合いを楽しんだと伝えられた。
【注:米国イーストコーストのリゾート地は旧来イスタブリッシュメントの富裕層が別荘の豪邸をもつ土地柄で、メイン、マサチューセット、ロードアイランド各州には、日本の葉山や大磯といった格調の高い海辺の別荘地帯が連なる】
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8月上旬のメイン州ブッシュ別邸初訪問は、米国では好意的に受け止められたが、本国フランスでの批判は厳しい
▶サルコジ新大統領初の米国訪問記事:Bush hosts Sarkozy for a ‘heart-to-heart’ talk
▶メイン州のブッシュ別邸訪問ビデオ:Bush makes new French connection


5. 'Friendships with different opinions'
Sarkozy, however, has made clear that France will not be subservient. In his election night speech, he declared that the United States could count on France's friendship, adding, "friendship means accepting that friends can have different opinions" and pushing for the United States to take the lead on climate change. Like Chirac, Sarkozy saw the U.S.-led war in Iraq as a mistake.
「覚めた友好国」のポジショニング
だからといって「フランスはアメリカに対して決して盲従する訳ではない」と、サルコジ氏は釘を刺す。当選が決定した夜のスピーチでは、彼は米国に対して「フランスの友情をあてにしてくれ」と声を大にしたのは確かである。しかしながら「友情とは、友達同士でも異なる意見を持てる、という事実を認めることを意味する」と補足するのも忘れない。しかも、米国を「地球温暖化」の問題に先頭に立って取り組むようにしむけることも忘れない。また、サルコジ氏もシラクと同様に、ことイラク戦争に関しては間違いだったと見ている。
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2003年の侵攻開始以来、イラク戦争は常に米国メディアのトップニュースであり続けた その悲惨さにおいても

6. Gearing up the stronger presence
But Sarkozy says France has sometimes been arrogant in its approach to world affairs. His appointment of Kouchner — the former U.N. administrator for Kosovo and co-founder of the Nobel Prize-winning aid group Doctors Without Borders — suggested he wants to make France a stronger presence on the international stage.
国際的舞台でのフランスをパワーアップ
サルコジ氏は、フランスは世界の出来事に対するアプローチが、時として傲慢であったと認めている。クーシュネル氏を外相に抜擢した事実をみても、サルコジ氏が国際社会の舞台で、フランスをより強力な存在にしたいからに他ならない。クーシュネル氏の経歴をみれば歴然とするが、彼はコソボ紛争時の国連代表であり、「Doctors Without Borders=国境のない医師団」の創設者としてノーベル平和賞を受賞した人物であるからだ。【了】
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フランスのイラク対策は当面は人道的支援活動からスタート/唯一のグッドニュース イラクサッカーチームの優勝

【米国時間 2007年8月20日 『米流時評』ysbee】

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■ 米流時評・サルコジ仏大統領 関連記事
5/07  【サルコジ解剖・前編】 どうなる?ポスト・シラク 親米派サルコジの百日改革
5/08  【サルコジ解剖・後編】 サルコジのアメリカンドリーム 親米派の百日フランス革命
5/06  【フランス総選挙速報】 サルコジ新大統領誕生! フランス新世代へシフト

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by ysbee-2 | 2007-08-21 10:01 | サルコジのフランス

イランが危ない!中東大戦争の可能性

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   ||| 「中東大戦争」の可能性を危惧する |||
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中東危機:イラクにムクタダ、レバノンにヒズボラ、ガザにハマス
バラク前首相も危惧するイスラエル対イラン「中東大戦争」の可能性


d0123476_18552829.gif米国がクリントン大統領時代にイスラエルの首相を務めたエフド・バラク氏は、今月10日にフランスのメディアのインタビューに答え、「ここ30年間でもっとも危険な状況が、イスラエルを取り巻く中東に出現している」と述べ、一触即発の好戦的なムードがイランからもイスラエル側からも看てとれると率直に語っていた。

レバノン侵攻は前哨戦
d0123476_2154913.jpgバラク氏と同じ悲観的観測をとる識者は、特に西側の外交・軍事評論家に多く見られる。昨年夏のレバノン戦争は、イランやシリアの軍事設備の配置状況や、対応速度を観察するために両サイドの手の内を詮索する「中東大戦争へ向けての戦略的前哨戦」だったと私は診ている。イスラエル軍は周到なゲリラ戦に長けたヒズボラを相手に、結果的に勝利を納めることはできなかったが、軍事上のデータはしっかりインプットできたはずだ。情報取得の対象は、ヒズボラよりもむしろその背後に連なるシリアであり、イランであったからだ。(写真はイラン国内の核施設配置図)

アフマディネジャド VS ネタニヤフ
問題は、シャロン路線を引き継いで、なるべくならパレスチナと協調をという「先代のシッポ」がついたままの、煮え切らないオルメルト首相の存在だった。しかし、今月初めにイスラエルの総選挙で、タカ派の旗手ベンヤミン・ネタニヤフが、圧倒的優位で次期首相に復帰当選してしまった。これでアフマディネジャドと真っ向からぶつかる「イスラエルVSイラン」というとんでもない宿敵カードが、中東と言うテーブルにそろったことになる。当初から読めていた結果とはいえ、バラク氏も青くなるわけである。
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イランの精鋭部隊をテロ認定
一方米国では金曜に、イスラエルに対して向こう10年間に300億ドル(約3兆6千億円)の軍事費援助を約束した。その2日前には、ブッシュ政権はイランの革命政府軍=Revolutionary Guard の精鋭隊「Qods/Quds=コッズ/カッズ」を、国務省(米国の外務省)のテロリストグループ認定のブラックリストに載せると発表した。
ご存知の通り、米国は現在戦時国家である。しかし、その戦争の正式名称は「イラク戦争」ではない。「War on Terror」である。対テロリズム戦争の一ステージとしての「War in Iraq」という仕組みである。当初から拡大解釈を意図して付けられた名称だと批判があがるのも無理はない。つまり、9/11以降テロリストと認証された人物・国家に対しては、米国は敵性国家として即時対応する「殺しのライセンス・侵攻の事由」を持つのである。
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米国と中露の臨戦態勢
米国は、イランをイラク紛争の陰の犯人に仕立てようとして、目下躍起である。ほとんど連日のごとく、イラク駐留軍の記者会見でイラン製の爆発物をその証拠品としてメディアに披露している。もし米軍が、ホルムズ海峡に随時待機している米海軍USSステニス以下の、艦隊の空母から爆撃機を飛ばし、西隣のイラクと東隣のアフガニスタンから陸軍や海兵隊がイランへと侵攻するとしよう。(そういう体勢はすでに整っている) その場合には事前の段階で、ロシアがだまってはいない。先週末の中ロ合同の実戦演習は、もはや絵空事ではなくなってきた中東大戦争の、米国と友軍国への牽制のステージングだったのだろう。
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イスラム急進派軍団の台頭
イラクでの紛争の焦点、ムクタダ・アルサドルのシーア派をバックするイラン。イスラエルとガザ・パレスチナのハマスとの小競り合い。さらにイスラエルは、レバノンのヒズボラに対しても、昨年の紛争の復讐という可能性も考えうる。アルカイダはならず者に過ぎない。恐怖を武器に一時的にはびこっても、住民の支持がなければ長くは続かない。しかし、ムクタダもハマスもヒズボラも、イスラム教のドグマとオイルマネーからの潤沢な支援資金を基盤に、現実の政府以上の実質的「行政」を仕切っているので、正規の腐敗した政権に対する失望の裏返しとして、住民の支持はどこでも非常に高い。
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戦争回避の冷静外交を
これだけ米国の敵がそろってしまうと、撤退を意図しないブッシュ政権(=ネオコン)は、イスラエルを盾にして武力行使に走ろうとしているように見える。イラク、イラン、レバノン、ガザ.... 紛争のきっかけは、どこにでも転がっている。どちらかが引き金を引く前に、シリアのアサド大統領や英国のブレア前首相などの、外交手腕に長けた大人のディプロマットが、戦争を引き止める予防の会談に巡業してくれることを祈るばかりである。
【米国時間 2007年8月19日 『米流時評』ysbee】


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■ 米流時評・最近の中東問題特集
シリーズで読む『中東のパワーアラベスク』
8/19  イランが危ない!中東大戦争の可能性(当記事)
8/19  アフマディネジャドの大暴言「イスラエルは悪魔の旗」
6/27  ブレアの再出発・中東平和外交代表
6/22  地獄のガザ・混迷の左岸、パレスチナは生き残れるか?
6/21  ガザエクソダス2章「永遠なる難民」パレスチナ人のガザ出国記
6/20  ガザエクソダス1章「パレスチナの悪夢」ガザ市街戦レポート
6/19  ガザエクソダス序章「ガザの悲劇」4千年の民族抗争d0123476_7394773.jpg
6/18 「中東のフルハウス」パワーアラベスクの解読
6/17 「中東の黙示録」後編 反イスラエル連合の予兆
6/16 「中東の黙示録」前編 ガザ陥落
6/15 「ガザの黙示録」序章 中東恐怖の未来
5/16  イランの「偏執狂時代」米女性学者スパイ容疑で投獄
5/13 「バグダッド会談」米・イラン25年ぶり外交再開
5/11  チェニー、ペルシャ湾でイランを威嚇
5/11  急接近する北朝鮮とイラン「悪の枢軸」同盟に調印


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by ysbee-2 | 2007-08-20 19:41 | 中東核戦争

「イスラエルは悪魔の旗」アフマディネジャドの大暴言

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  ||| イラン大統領「イスラエルは悪魔の旗」 |||
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イラン国営放送がアフマディネジャド大統領のイスラエル非難を報道
2005年国連での「イスラエルを地図から抹殺」に次ぐ致命的大暴言


イラン・テヘラン発 |イランのマフムード・アフマディネジャド大統領は、現地時間で18日土曜、イスラエルに対する新しい「言論攻撃」をしかけ、イスラエルは「悪魔の旗」であると誹謗し「国家崩壊に直面するかもしれない」と語ったと、イランの国内メディアは伝えている。
Iran President Says Israel is "Flag of Satan"
IRNA Report: Ahmadinejad's new verbal assault on Israel
AUGUST 18, 2007 | REUTERS — South Asia/India version | Translation by ysbee
TEHRAN, Iran — Iranian President Mahmoud Ahmadinejad, in a new verbal assault on Israel, denounced it on Saturday as the "flag of Satan" and said it may be facing disintegration, official media reported.


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AUGUST 18, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 REUTERS / South Asia

アフマディネジャドの大暴言「イスラエルは悪魔の旗」
2005年国連での「イスラエルを地図から抹殺」に次ぐ致命的大暴言
米国時間 2007年8月18日 | ロイター通信/南アジア・インド エリア版 | 訳:『米流時評』ysbee


d0123476_1035510.jpg1. 'Countdown to bring an end to Israel'
Ahmadinejad, who triggered outrage in the West two years ago when he said Israel should be "wiped off the map", has often referred to its destruction but says Iran is not a threat. Two months ago, he said the Lebanese and the Palestinians had pressed a "countdown button" to bring an end to the state of Israel.
「イスラエルの国家消滅へ秒読み」
2年前にも国連の総会場で「イスラエルを地図から消滅させる」と暴言を吐いて、西側の憤慨を買ったアフマディネジャド大統領は、しばしばイスラエルの破滅を口にしてはいたが、イランは直接の脅威ではないと繰り返していた。しかし2カ月前の6月には「レバノン人とパレスチナ人が (ヒズボラとハマスを指す) 国家としてのイスラエルに終末をもたらす『秒読みのボタン』を押した」と威嚇する言を発していた。

2. 'On the path of decline and disintegration'
On Saturday, the official IRNA news agency quoted Ahmadinejad as saying of Israel in a speech: "When the philosophy of the establishment and the continuation of this regime is not just, it is not unlikely that it is on the path of decline and disintegration." Accusing Israel of "occupation and aggression", he added: "This regime is the flag of Satan".
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左:2007年 中:イラン国内の核施設マップ 右:05年には国連で「イスラエルを地図上から抹殺する」と宣言

「没落と崩壊への道をたどる....」
18日土曜、イラン国営のIRNAニュース局は、イスラエルに関するアフマディネジャド大統領の発言をこう報道している。「その国家の存在意義と憲法が正しいものでなければ、その国家は没落と崩壊への途上にないとは言えない」さらに、イスラエルの(パレスチナ地区での)占領と弾圧を非難するとして、こう付け加えた。「この国家は悪魔の旗である」

【訳注:記事自体は、ロイターの現地記者がIRNAのイラン語放送を英訳して記事に起こしたか、イラン人記者のイラン語の記事をロイター社内で英訳したかのどちらかと思われる。おそらく前者のケースである可能性が強いが、その時点で多分「悪魔の側の旗手=Flag barer of Satan」から、単純に「悪魔の旗=Flag of Satan」に省略されてしまったのではないか、と推測される。】
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西にエジプト東にシリアを控える楔状のイスラエル 48年の建国以来紛争が絶えない/首都エルサレムの城門と兵士


3. Indirect reference to U.S. ?
It was not clear whether his choice of words was an indirect reference to Israel's close ally the United States, which Iran's clerical leaders have branded "the Great Satan." Iran often praises the Palestinians for what it says is their resistance to Israeli occupation. Tehran also described the war last summer between Hezbollah in Lebanon and Israel as a victory for the Iranian-backed group.

米国へのあてこすり?
アフマディネジャド大統領が選んだ言葉が、イスラエルと親密な関係を保つ味方、米国を間接的に指したものかどうかは定かでないが、イランの宗教的指導者カメネイ師は、かつて米国を「The Great Satan=悪魔の大王」と烙印を押したことがある。また、占領国イスラエルに対して執拗な抵抗を試みる(ガザ地区ハマス側の)パレスチナ人を、イランはしばしば賞賛している。テヘランのイラン政府は、その理由は、昨年夏レバノンのヒズボラがレバノンとイスラエルの両政府軍を相手に闘って、(世界的にも有数なイスラエルの軍事力と比べれば、問題にならないほど弱体と見られたヒズボラが)イランの援護をバックに勝利を勝ちとったからである。

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So-called 'Pretzeller, Karl's body, Texan Nazis, Chimperor, Fool on the Hill, Finally-found Missing Link'

4. Speculation on Israel's pre-emtive attack
Ahmadinejad's comments in 2005 caused consternation in Israel and the West, which also fear Iran is trying to build an atomic arsenal under cover of a civilian nuclear power programme, a charge Tehran denies. While Ahmadinejad has said Iran is not a threat to Israel, Iranian officials have said Tehran would respond swiftly to any Israeli attack. Some analysts have speculated Israel may try to knock out Iran's atomic sites.
イスラエルの先制攻撃を懸念
イスラエルを地図上から抹殺するという、2005年のアフマディネジャド大統領の発言は、イスラエルおよび西側諸国を愕然とさせた。またその反感に対する反動として、イラン自身をエネルギー用核開発の名目の元に核兵器(原子爆弾)の製造へと奔走させる結果となった。アフマディネジャド自身が「イランはイスラエルにとって脅威ではない」といくら力説しても、その一方では政府高官が「イラン政府は、イスラエルのいかなる攻撃に対しても、迅速に対応する」と表明しているのも事実である。一部の軍事評論家のあいだでは、イスラエルはイランの核ミサイル施設に対して(先制攻撃の)爆撃を試みるかもしれない、と見る識者もいる。
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近年の歴代イスラエル首相:エフド・バラク(1999〜2001)、アリエル・シャロン(2001〜2006)、エフド・オルメルト(2006〜2007)、先週選挙で当選したベンヤミン・ネタニヤフ(2007〜) タカ派度は概して左から右へ行くほど強い
特にBiniと愛称されるネタニヤフはイランの核武装には極めて強硬な攻撃論者で、米国のネオコンとの結束も固い難物


【米国時間 2007年8月18日 『米流時評』 ysbee】

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TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/599782


■ 米流時評・新冷戦特集「多極化する世界構造」記事リスト


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by ysbee-2 | 2007-08-19 21:38 | 中東のパワーラビリンス
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