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許すな末世の法、ミャンマー軍事独裁政権の圧殺

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   ||| 許すな末世の法、軍事独裁政権の圧殺 |||
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  ジャーナリストを撃つな! もちろん無抵抗な市民も!!
  ミャンマー軍事独裁政権の卑劣な圧殺に抗議する!!!


d0123476_18552829.gif上の写真で右下に仰向けに倒れているのが、今回のデモ隊への発砲事件で殉職された長井健司さんです。ビデオや連続写真で見ると撃たれた直後であることが判ります。そのすぐそばを通り過ぎる人物はカーキ色の軍服らしき服装ですが、「ビーチサンダル」ばきであり、一般の兵士や警官とは異なる「民兵」的な服装で、さらには軍隊用のヘルメットをつけています。
このことから、このヘルメットの人物ふたりは軍事政権の秘密警察で、私服で群衆に紛れ込み、反対運動のリーダー、あるいは長井さんのようなプロ用のカメラを持ったジャーナリストを狙い撃ちしたのではないか、というのが私のこの写真からの推理です。国際法の法廷があるものなら、このふたりを罪のない一般市民を殺害した犯人として裁いてほしいと思います。この鉄則を忘れずに、「Don't Shoot the Messenger!」
  
【米国時間 2007年9月30日 『米流時評』ysbee記】
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十万人僧侶・民衆のミャンマー民主化デモに2万の武装兵士が出動弾圧

前回の記事より | アウン・サン・スーチー女史は、1991年度のノーベル平和賞受賞者で、民主主義を確立する反体制運動に献身して政府から禁固処分を受け、ミャンマーの民主化運動のシンボルとなっている人物である。彼女の率いるNLD(民主国民連盟党)は1990年の総選挙で圧勝している。またそれ以前の1988年にはさらに大規模な民主化運動を率いたが、このときに政府軍が機関銃とロケット砲で弾圧、3千名の一般市民が犠牲となった。
その結果軍首脳部が武力で実権を握り、NLDは政権の座につくことすら許されず、数多くの党員と指導者は投獄された。スーチー女史は過去18年間のうち12年を、政治活動への制裁として、軍閥政権によって自宅での幽閉状態を余儀なくされている。

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SEPTEMBER 30, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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ASSOCIATED PRESS | BREAKING NEWS

許すな末世の法、ミャンマー軍事独裁政権の圧殺
米国東部時間 2007年9月30日午後1時30分 | AP通信/ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee


8. Troops swelling to 20,000
d0123476_17282444.jpgYANGON, Myanmar — On Sunday, the number of troops in Yangon, the largest city, swelled to about 20,000 after reinforcements arrived overnight, ensuring that almost all demonstrators would remain off the streets, an Asian diplomat said on condition of anonymity. “I think the chance of protesters coming to the road and mobilizing enough people to topple the junta is zero,” he said.
2万人に膨れ上がった鎮圧軍ミャンマー・ヤンゴン発 |30日日曜、ミャンマー最大の都市ヤンゴン市内には全国から徹夜で駆けつけた2万人あまりの軍隊がそこかしこにあふれ、いかなるデモであれ路上に出ることはほとんど不可能な厳戒態勢がとられた。匿名希望の一アジア国家の外交官は、この様子を見てこうもらした。「この具合ではたとえ誰かが通りに出て民衆をあおったところで、軍事政権を倒すのに必要な人数が集まる可能性はゼロだ」

9. 'Dhamma will finally win over evil'
A few monks were seen in a neighborhood on their customary morning round for alms. “We are not going to protest any more. Rather we will conduct peaceful protests. We Buddhists believe that dhamma (Buddha’s teachings) will finally win over evil,” said one monk. People suspected of leading or organizing the rallies continue to be arrested, the Asian diplomat said, estimating the total number could be as high as 1,000, including several prominent members of the NLD.
「正義は最後に悪に勝つ」
この朝市内では恒例の托鉢に出かける僧侶は、ごくわずかしか見かけられない。「われわれはもうこれ以上抗議にはでかけない。それよりもむしろ平和的なおとなしい抗議活動を展開します。われわれ仏教徒は、「Dhamma=仏の教え/徳」こそが、最後には必ず悪に対して打ち克つだろうと信じていますから」僧侶のひとりはこう語った。
一方、抗議デモを主導したり組織したりした者に対しては、引き続いて逮捕の手が伸びている。先述のあるアジアの外交官は、ちょっと見積もっただけでも千人は下らないだろうと推測するが、その中には数名のNLDの党員も混じっている。
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10. Overflowed from over-crowded prison
They joined an estimated 1,100 other political detainees who have languished in jails since before the current turmoil began Aug. 19 with protests against fuel price increases. With the main prison overcrowded, people are now being detained in university buildings and educational institutes, he said.
留置所満員で逮捕者を大学に拘置
ヤンゴン(ラングーン)市内の留置所には、すでに1100名もの政治犯がとらわれの身となっており、その多くが8月の19日に石油価格上昇に抗議した罪で拘留されている。主要な監獄もすでに定員オーバーの有様なので、現在では新たな逮捕者は、大学構内やその他の教育機関を臨時の拘置所に転換した形で入れられている、ともその外交官は語っていた。
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26日ヤンゴン市内の大通りを埋め尽くした10万人を越える大規模な僧侶と一般市民のデモ隊を見守り応援する観衆

11. Arrested by possessing camera

Monks and residents spoke on condition of anonymity fearing reprisals. "We apologize to foreigners for feeling unsafe ... People in this country are very nice and gentle, but the soldiers are very rough," said one resident. A resident who identified himself as Ko Hla wrote on his Internet blog that troops in downtown Yangon were searching every bag. "If someone got caught with a camera in it, they would arrest him. They arrested anyone that they suspect," he wrote.
報道弾圧か、カメラ所持だけで逮捕
抗議運動に参加した僧侶や住民は、名前を伏せながらも、政府の弾圧の復讐に対して恐怖を抱いていると打ち明けた。またある住民は次のように詫びた。「ミャンマーにいらっしゃる外国人の方々を不安に思わせた件に関して、深くお詫びします..... この国のひとびとは、とても善良で優しいのですが、兵士はいささか乱暴です。」
また、コ・フラと名乗るヤンゴン市民は、ネット上の自分のブログでこう書いている。「ヤンゴンの中心街では、軍隊が通行人のバッグを片っ端から開けてチェックしている。もし誰かのバッグにカメラが入っていたら、兵士は即座にその持ち主を逮捕連行している」
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米国のニュースサイトも先週の僧侶デモ以来連日トップ記事扱いで大々的に報道 特に死者が出た後は世論も高潮

12. Looming criticism globally

The crackdown has triggered unprecedented criticism of Myanmar’s generals from almost every corner of the world — even some from China, the country’s chief trading partner, which urged the ruling junta to “exercise restraint and use peaceful means to restore its stability as soon as possible.”
弾圧に世界から高まる非難の声
今回の平和的抗議運動に対して軍事独裁政権がとった武力での弾圧は、世界中のありとあらゆる街角から、ミャンマーの独裁者に対するかつてない非難の渦を巻き起こした。ミャンマーの主要輸出入国家である隣国の中国からでさえわき上がっており、その主旨は、軍事独裁政権に対して「できるだけ早急に社会の安定を回復するために、弾圧を控え平和的手段(話し合い)をとるべきだ」と訴える内容がほとんどである。
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ミャンマーの悪名高い弾圧はアジア各国でも非難の声を巻き起こした マニラでの独裁者シュウェへの抗議デモ

13. Response from China, India and Russia

But China, India and Russia do not seem prepared to go beyond words in dealing with the junta, ruling out sanctions as they jostle for a chance to get at Myanmar’s bountiful and largely untapped natural resources, especially its oil and gas.
中国・インド・ロシアのソフトな対応
しかし、中国とインド、ロシアの3国は、現軍事政権と交渉するにあたって、あたりさわりのない言葉を交わす以上の特別な措置は、とる準備ができていないように見える。ミャンマーの豊かな、大部分が手つかずの天然資源、その中でも特に石油とガスに対して手を延ばそうと、経済制裁を度外視して、虎視眈々とチャンスを伺っているからだ。
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ビルマ/ミャンマーと中共の国境 ミャンマーは中国が石油交易のインド洋と直結するための重要なルート

14. Strong sympathy from Catholics in Myanmar

Pope Benedict XVI joined world leaders in expressing serious concern about the situation in Myanmar. About 1 percent of the country's 54 million people are Catholics. Another 3 percent belong to other Christian denominations.
ミャンマーのカトリック教徒も同情
ヨーロッパではローマ法王ベネディクト16世が、世界の首脳に交じって、ミャンマーの紛争に対して極めて遺憾に思っていると表明した。ちなみにミャンマーにおけるカトリック信者は、全人口5400万人のうちわずか1%程度に過ぎない。また他の3%はキリスト教の異なる宗派に属している。(それでも深い同情の念を表さずにはいられないようだ)
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ミャンマー民主化運動のシンボル、スーチー女史の解放を訴える香港の夜間緊急抗議集会で献灯に参加する市民

15. Pope expresses a serious concern

"I want to express my spiritual closeness to the dear population in this moment of the very painful trial it is going through," he said. Worshippers at Yangon's Catholic churches read posted bulletins from its hierarchy stating that priests, brothers and nuns were not to become involved in the monthlong protests, but that lay Catholics could act as they saw fit.
ローマ法王も深刻な状況を危惧
「私は、ただ今こうして非常に苦しい試練の時を過ごしているあの国のみなさんと、精神的にはすぐそばにいるのだということを言葉にして伝えたい」と法王はメッセージを発した。この声明は、ヤンゴン市内のカトリック教会の信者たちによって読み上げられたが、その中で法王は「カトリックの神父も尼僧も信者も、すでにひと月近い抗議行動に巻き込まれることのないように、しかしカトリック本山は時宜を見て、それなりの対処をするであろう」という対応を表明していた。 [了]

【米国時間 2007年9月30日 訳『米流時評』ysbee】

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||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス | イラク戦争関連記事 | 安倍首相辞任と総裁選

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先々回の回答: この場所はヨルダンの古代遺跡ペトラの石窟寺院です。屋根に登った人物との対比でその壮大さが伺えます。写真は愛読書の『National Geographic』のサイトで毎日連載しているフリーダウンロード素材です。


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by ysbee-2 | 2007-09-30 22:01 | ビルマの赤い川革命

国連特使ガンバリ氏、ミャンマーでスーチーさんと初会見

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   ||| 国連特使ミャンマーでスーチー女史と会見 |||
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ミャンマーの軍事独裁政権、スーチー女史に初の特別外出許可
僧侶の民主化運動・抗議デモ弾圧問題で国連特使と会談のため


d0123476_349123.gifこの上の僧侶の赤い大河の写真と、この下のたったひとりで「自国の軍隊」に立ち向かうおじさんの写真を、どうしても載せたくて、この記事を掲載します。私はたぶんこの裸足のおじさんの後ろ姿を、一生忘れないでしょう。
ズボンのたたみジワを見ると、新品をおろしてはいてきたようにも見える。万が一の場合のために.... このひとにとっては、きっと自由の方が自分の命よりも大切だったのですね。本気で覚悟を決めた人間の勇気って、すごい。
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U.N. Envoy Meets Myanmar Opposition Figure
Government unexpectedly allows Aung San Suu Kyi to leave house arrest
SEPTEMBER 30, 2007 | Associated Press — BREAKING NEWS | Translation by ysbee
YANGON, Myanmar — The demonstrations seeking to end 45 years of military dictatorship drew international attention after thousands of Buddhist monks joined in. At the height of the protests, some 70,000 people turned out, but were crushed on Wednesday and Thursday when government troops opened fire into the crowds. The government says 10 people were killed, but independent sources say the number is far higher. A video shot Sunday by a dissident group, Democratic Voice of Burma, showed a monk, covered in bruises, floating face down in a Yangon river. It was not clear how long the body had been in the river.

2007年9月30日 ミャンマー・ヤンゴン発 |ミャンマーを45年間独裁してきた軍事政権の終焉を標榜する今回の反政府デモは、数万人の仏教の僧侶が参加して以来世界的注目を集めた。抗議活動のピークには7万〜10万人の市民が参加して、デモ隊の列で通りを埋めたが、水曜と木曜の2日間にわたって政府軍が弾圧のため出動し、デモ隊に向かって発砲するなどして、一気に流血の争乱状態を引き起こした。

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SEPTEMBER 30, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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ASSOCIATED PRESS | BREAKING NEWS

国連特使ガンバリ氏、ミャンマー平定でスーチーさんと初会見
米国東部時間 2007年9月30日午後1時30分 | AP通信/ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee


1. UN envoy entered locked-down Yangon
d0123476_1036597.jpgBut thousands of troops locked down Myanmar's largest cities, and scores of people were arrested overnight, further weakening the flagging movement. And Ibrahim Gambari, the U.N.'s special envoy to Myanmar, failed to see either the junta leader or his deputy in his scheduled meetings. The diplomat was returning late Sunday to the military government's headquarters for a possible third meeting.

戒厳令下のヤンゴンへ国連特使派遣
特使の要請とはうらはらに、数千人の軍隊がミャンマー最大の都市ヤンゴンを制圧し、鎮静した抗議活動をさらに弱めるべく、夜間を通して数十人の市民が逮捕された。一方今後の平定を図って国連からミャンマーへ派遣されたイブラヒム・ガンバリ特使は、戒厳令下のヤンゴンに到着したが、国連側が予定した軍事独裁政権のトップと副官との会談は開かれずに終わった。特使は三度目の正直を期待して会談を求め、日曜遅くに軍事政権本部へ再度訪れる予定である。
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2. 'All decisions rests with junta leader'
A U.N. statement said Ibrahim Gambari met Sunday with the acting prime minister, the deputy foreign minister and the ministers of information and culture. While these officials have senior positions in the ruling coterie, the final say in all decisions rests with junta leader, Senior Gen. Than Shwe, and to some extent Deputy Senior Gen. Maung Aye. Gambari "looks forward to meeting ... Than Shwe," before he leaves the region, a U.N. statement said.
全ての決定権は軍事独裁者の手中に
国連から発表された声明によると、ガンバリ氏は現政権の首相と副首相、情報文化相とは会談が実現した。これらの閣僚は軍事政権の中枢にいるとはいうものの、実質的な最終権限はすべて軍事政権の総司令官であるタン・シュウェ総督とマウング・アイェ副総督が握っているのが実状である。ガンバリ氏は「訪問を終える前に、いずれタン・シュウェ氏に逢えることを期待してます」と声明の中で述べている。
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3. Junta allowed the meeting with Suu Kyi
Myanmar's government unexpectedly allowed the country's leading opposition figure, Aung San Suu Kyi, to leave house arrest briefly on Sunday and meet with a U.N. envoy trying to persuade the junta to ease its crackdown against a pro-democracy uprising. Gambari's efforts began on Saturday when he came from Singapore to Yangon and was immediately flown to Naypyitaw.
軍事独裁政権、スーチー女史との面会を許可
30日日曜現在ヤンゴン市内は一時的鎮静をみているが、そのさなかにガンバリ国連特使と、反政府派代表で4年間幽閉されていたアウン・サン・スーチー女史の会談に、政府側の承諾が下りて実現した。ミャンマー軍事政権への民主化説得を図る国連特使の派遣は、過去にも数回あったがその都度失敗に終わっている。今回の特使派遣の目的は、民主化を主張して立ち上がった国民に対する暴力的弾圧の緩和である。ガンバリ氏の今回の会談への努力は、シンガポールからヤンゴンに向けて発った後、直ちに政府機関のある首都ナイピイタウへ飛んだことからも伺える。
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4. No details from meeting
After his meetings Sunday, he returned to Yangon and was whisked to the State Guest House to meet Suu Kyi, who was brought out of house arrest to see him in what appeared to be an unexpected concession by the junta. Gambari and Suu Kyi met for over an hour, the U.N. statement said, but gave no details.
会談の内容は極秘裏に
日曜の閣僚との会談後、特使はひとまずヤンゴンへ戻り、スーチー女史と面談のため政府の迎賓館へ向かった。スーチー女史は、軍事独裁政権の思いがけない計らいと受けとれる会談に出席するため、4年間の自宅監禁状態を一時的に解かれて、指定の場所へ向かった。ガンバリ氏とスーチー女史は、迎賓館でおよそ1時間ほどの会談をもったと国連側から発表されたが、その内容及び詳細は明らかにされていない。
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5. 'Give as much time as it takes'
"We want Mr. Gambari to stay here long enough to get under way a genuine process of national reconciliation," Britain's ambassador Mark Canning said. "He should be given as much time as that takes. That will require access to senior levels of government as well as a range of political actors."
英国大使「必要なだけ滞在して交渉を」
「この国が和解して平定を見る正常な成り行きが整うまで、時間はかかるかも知れないが、われわれはガンバリ氏に滞在してもらいたい。必要な限りいくらでも時間をかけるべきだ。政府の首脳陣や、その他さまざまな分野の政府関係者と交渉するには、そうする必要がある」ミャンマー駐在の英国大使マーク・カニング氏は、このように国連特使に対する希望を述べた。
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6. U.N. failed in the past
The U.N. has repeatedly failed to bring about a reconciliation between the military government and the pro-democracy opposition. Gambari and his predecessor, Razali Ismail of Malaysia, have also failed to secure freedom for Suu Kyi, the 1991 Nobel Peace prize winner who has come to symbolize the struggle for democracy in Myanmar.
過去の国連介入はすべて失敗
しかし国連は過去においても、ミャンマーの軍事政権と民主化を標榜する反政府グループとの間に、和解をもたらそうと何度か試みたが、その度に失敗に終わっている。ガンバリ氏も過去に一度、また彼の先任者であるマレーシアのラザリ・イスマイル氏も、スーチー女史を自宅監禁状態から解放する試みに失敗している。アウン・サン・スーチー女史は、1991年度のノーベル平和賞受賞者で、民主主義を確立する反体制運動に献身して政府から禁固処分を受け、ミャンマーの民主化運動のシンボルとなっている人物である。
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7. A symbol of pro-democracy movement
Her National League for Democracy party won the 1990 general elections, which the junta called after crushing a much larger pro-democracy movement in 1988. But the party was never allowed to take power, and many of its top members were jailed. Suu Kyi has spent 12 of the last 18 years under house arrest.
ミャンマーのネルソン・マンデラ
彼女の率いるNLD(民主国民連盟党)は1990年の総選挙で圧勝している。またそれ以前の1988年にはさらに大規模な民主化運動を率いたが、このときに政府軍が機関銃とロケット砲で弾圧、3千名の一般市民が犠牲となった。その結果軍首脳部が武力で実権を握り、NLDは政権の座につくことすら許されず、数多くの党員と指導者は投獄された。スーチー女史は過去18年間のうち12年を、軍閥政権による政治活動への制裁として、自宅での幽閉状態を余儀なくされている。

【米国時間 2007年9月30日 訳『米流時評』ysbee】
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第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー

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by ysbee-2 | 2007-09-30 09:14 | ビルマの赤い川革命

第6章4 暴かれた大謀略・ネオコンとイスラエルの中東「核の戦略」

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   ||| 暴かれた大謀略・中東「核の戦略」 |||
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衝撃のスクープ!中東核戦争はイスラエルとネオコンの陰謀だった
シリア対イスラエルの極地紛争は、イラン対米国の中東核戦争に発展するか?

ニューズウィークのジャーナリストが総力を結集してレポートする「The Whisper of the War」をオリジナル翻訳で紹介。これまでの記事、中東核戦争シリーズ第6章「ホワイトハウスのウォーゲーム」「2008年 核戦争の冬・チェニーのウォープラン」に続く完結編。
(翻訳文の無断転載は固くお断りします。ただし「本日の国際情報ヲチ」は例外。)


「この中東のユダヤ人国家に関しては、今までも心配の種を撒いてきた。イランのマムード・アフマディネジャド大統領は、機会あるごとにこの国を叩きつぶすと宣言してきた。イランの前首相で比較的穏健派として通っているハシェミ・ラフサンジャニ氏でさえ、2001年の時点で、イラン政府はたった一個の原爆でイスラエルを亡き者にできると警告を発したことがある。」
..................................................................
「あそこの地平線に見えているのがハイファ。あっちに見えるのはベングリオン飛行場で、その下に見えるのが国防省。」彼はそれぞれの場所を指し示しながら、このイスラエルがいかに小さな国であるかを一望の元に見せてくれた。「ここから眺めただけでも、わが国の情報と政治経済の中枢機関の大半がすっぽり納まっている。イスラエルを地上から消し去るには、たった一発の原爆だけで充分だ。」

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SEPTEMBER 27, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N E W S W E E K | S P E C I A L

第6章4 暴かれた大謀略・ネオコンとイスラエルの中東核の戦略
米国時間 2007年9月24日サイト掲出 | ニューズウィーク・10月1日号特集記事 | 訳『米流時評』ysbee
執筆陣:ダン・エフロン&マーク・ホーゼンボール/ワシントン|ロッド・ノードランド/エルサレム・中東デスク|クリストファー・ディッキー/ダマスカス・パリ・ニューヨーク|ジョン・バリー/ワシントン・米国本部政治デスク

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23. 'Danger of regional war'
Danny Yatom, who headed Mossad in the 1990s, says the planes would have to operate over Iran for days or weeks. Giora Eiland, Israel's former national-security adviser, now with Tel Aviv's Institute of National Security Studies, ticked off the drawbacks: "Effectiveness, doubtful. Danger of regional war. Hizbullah will immediately attack [from Lebanon], maybe even Syria."
中東全域の全面戦争に拡大する怖れ
90年代にイスラエルの秘密諜報機関モサドの長官を務めたダニー・ヤトム氏の観測では、イランの主要な軍事施設を潰滅するだけでも、イスラエルの爆撃機は数日間、もしかしたら数週間飛び続けなければいけないだろうと見ている。
イスラエル政府の元国防顧問で、現在はテルアビブにある Institute of National Security Studies=国防問題研究所に務めるギオラ・エイランド氏は、攻撃に関しては非常に神経を尖らせている。「効果があるかは疑わしい。むしろ中東全域の全面戦争を引き起こす危険性がある。(もしイスラエルがイラン攻撃に出れば)即座にヒズボラがレバノンから襲ってくるだろう。もしかしたらシリアが反撃するかもしれない。」
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昨年夏のレバノン戦争はかつての6日間戦争のように短期決戦でイスラエルの圧勝に終わると予測されたが、レバノン国内のイスラム急進派軍団ヒズボラはしぶとく白兵戦に持ち込み、レバノン全土を戦場に化した40日間の激闘の末に、国連が仲裁に入っていたみ分け イスラエルは常時復讐の機会を伺っているとも言われる

24. Popular support for pre-emptive strike
Yet Israelis across the political spectrum, including Eiland and Yatom, believe the risk incurred by inaction is far greater. "The military option is not the worst option," Yatom says. "The worst option is a nuclear Iran." The idea of a pre-emptive strike also has popular support. When Prime Minister Ehud Olmert ordered the raid on Syria earlier this month, his approval rating was in the teens. Since then, it has jumped to nearly 30 percent.
イスラエル世論は先制攻撃を支持
しかしながらエイランド氏やヤトム氏も含めて、イスラエルの政界全体を通してみると「現時点で手をこまねいて黙視することで招聘するリスクの方が極めて大きい」と見る意見が大勢を占める。先制攻撃という発想もまた、イスラエル国民から圧倒的支持を得ている。今月初めにエフド・オルメルト首相がシリアに対する空爆を命令するまでは、彼の支持率は僅か10%台だった。しかし空爆の一件が明らかになった後ではにわかに30%台に急騰したのを見ても、攻撃への支持が伺える。
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レバノン戦争での実質的敗北で面子を失い支持率も10%台まで落ち込んだオルメルト首相だが今回のシリア爆撃で挽回

25. No clinical way to destroy totally
And though Olmert may not believe Israeli warplanes can get to all the targets, he might be willing to gamble on even a limited success. "No one in their right mind thinks that there's a clinical way to totally destroy the Iranian nuclear facilities," says the well-placed Israeli source. "You strike at some and set the project back. You play for time and hope Ahmadinejad will eventually fall."
イランの軍事施設潰滅の得策なし
オルメルト首相もまた、イスラエルの爆撃機がイラン国内のすべてのターゲットを爆撃できるとは思っていないかもしれない。むしろ、部分的成功に望みをかけようとしているのに違いない。イスラエルのかなりな地位にある高官は、こう本音を漏らした
「こちら側が無傷のままイランの核施設を完璧に破壊できるような決め手があると、本気で考えている者は誰ひとりとしていない。数カ所を叩けば、核兵器開発の進行をある程度遅らせられるかも知れない。今できることは、時間をかせぐことだ。そうしているうちに、そのうちアフマディネジャドがトップの座を降りるだろう。」
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オルメルト首相率いるカディマ党首脳で構成されるイスラエル現政権 ネタニヤフが党首のリクード党よりも穏健派

26. America's strategy in Middle East
Alternatively, Israel might count on Tehran to retaliate against American targets as well, drawing in the superpower. To avoid that outcome, Gardiner believes, Washington must prevent Israel from attacking in the first place. "The United States does not want to turn the possibility of a general war in the Middle East over to the decision making in Israel," he says. Does not want to, certainly—but might not have a choice.
中東戦略、アメリカの選択d0123476_11502127.jpg
イスラエルはイランとの一対一の戦争になる代わりに、イランがアメリカの攻撃目標に対しても復讐の反撃に出るものと読んでいる。そのような結果を避けるためにも、ウォープランナーであるガーディナーは「米国政府はイスラエルが最初の先制攻撃に出ることを何としても防がなければいけない。米国は、イスラエルが下した判断によって、中東全域の全面戦争が起きる可能性が現実のものとなることを、望んではいない。」と主張する。もちろん誰もそんな事態を望んではいないが、いざとなったら選択の余地などないにちがいない。[完]
今回のイスラエルのシリア爆撃から中東全域の戦争に拡大すれば核使用の第三次世界大戦へ即座に展開する このシナリオは何としても避けなければいけない。でなければ、過去の二度にわたる長い辛い大戦からの教訓を、わたしたちはいったい何のために学んできたのか。

【米国時間 2007年9月27日 訳『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6267218
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6267218

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【追記】2月にBBCのスクープとして報道されていたイラン空爆作戦

d0123476_18552829.gif9月第1週に起きたイスラエル空軍によるシリア領空侵犯爆撃事件は、イスラエル対イランの緊迫した敵対関係を危惧する世界中を震撼とさせました。イランはことあるごとにイスラエルを地上から(核爆弾で)抹殺すると豪語していたし、一方イスラエルのイラン攻撃計画は、昨年から何度も欧米のブログのみならず、メジャーなメディアが報道していた危機情報でもあったからです。

私自身も中東問題を掘り下げることに関しては吝かではないので、ファイルしてある記事も膨大です。今回のニュースを聞いて、やっぱり現実になったとほぞを噛む思いを味わったと同時に、確かそう言っていた記事があったはずと過去記事を掘り起こして読み返してみました。実際あるわあるわ.... しかしほとんどが英文の記事なので、ここでは端的で判りやすいということと、日本でも報道されていた証左として次の記事を掲載します。掲出時期は今年の2月でした。ご参考までに。

米、イラン空爆計画を策定 英BBC報道
2007年02月20日20時18分 | asahi.com

http://www.asahi.com/international/update/0220/012.html?ref=rss

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英BBCは19日、外交筋の話として、米政府がイランの核関連施設だけでなく、主要な軍事施設に大規模な空爆を行う非常事態計画を策定したと報じた。米中央軍司令部(米フロリダ州)はすでにイラン国内の標的を選定。イランの核問題の外交による解決を目指し欧米の橋渡し役を果たしてきた英政府筋は、米政府が武力行使の意向を示唆することで、イラン側がかえって態度を硬化させかねないとの懸念を示している。

BBCによると、米中央軍司令部が選定した標的には、イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設をはじめ、イスファハンのウラン転換施設、アラクの重水製造施設、ブシェールの原子力発電所が含まれる。これに加え空軍と海軍の基地、ミサイル関連施設、各種司令部と攻撃対象は極めて広い範囲に及ぶという。 米政府は現時点では武力行使に慎重な構えを崩していない。だがBBCは、イランが核兵器を開発していると確認された場合か、イランが隣国イラクで米軍を攻撃し、多数の死者が出た場合、米軍が非常事態計画を実行に移す可能性を指摘した。

ブッシュ米大統領は今月14日の記者会見で、イラン革命防衛隊内の部隊が隣国イラクのシーア派民兵組織に供与した高性能爆弾で米兵が殺傷されたとの疑惑に言及。イラン指導部の関与については不明としつつ、「何らかの手段を講じる」と牽制していた。
一方、イラン側は国連安全保障理事会が求めるウラン濃縮活動の停止に応じない方針を改めて示しており、追加制裁決議に向け、米国を中心とした関係国の駆け引きが激しさを増している。

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次号 中東核戦争 第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
以下「中東核戦争」の記事を連載で掲載しております。なにぶん事態が極めて流動的であり、参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更もございますので、よろしくご了承ください。

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス 特集 | イラク戦争 関連記事特集 | 安倍首相辞任と総裁選 特集

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Where in the World Is This?d0123476_1863063.jpg
いつもご愛読いただきまして、大変ありがとうございます。
さて右の写真はどこでしょう? 答えは次回の記事で回答。
(ヒント:シリアの南、イスラエルの東の国の遺蹟です)

「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、初めからイランが最終のゴールとしてありました。地図をよく見れば東にアフガニスタン、西にイラクと、米国の侵攻した国に挟まれ、石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-27 12:01 | 中東核戦争

第6章3 復讐の世紀「核のアルマゲドン」中東戦争

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 ||| 復讐の世紀「核のアルマゲドン」中東戦争 |||
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衝撃のスクープ!中東核戦争はイスラエルとネオコンの陰謀だった
シリア対イスラエルの極地紛争は、イラン対米国の中東核戦争に発展するか?

ニューズウィークのジャーナリストが総力を結集してレポートする「The Whisper of the War」をオリジナル翻訳で紹介。これまでの記事、中東核戦争シリーズ第6章「ホワイトハウスのウォーゲーム」「2008年 核戦争の冬・チェニーのウォープラン」に続く完結編。
(翻訳文の無断転載は固くお断りします。ただし「本日の国際情報ヲチ」は例外。)


「2007年は外交努力でイラン(の核)を阻止できるかどうかが決まる年だ。万一今年の年末までに外交手段でイランが核兵器開発を止めなければ、2008年は軍事行動に出る年になる。」こう断言するのは、イスラエル政府の相当な地位につく高官である。
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また別の二人の消息筋によると、辞める数カ月前に、ワームザーは彼の周辺のほんの一握りの人物たちに、次のような話を漏らしていたそうである。
「チェニーは、イラン国内のナタンツにある核施設をイスラエルに限定ミサイルで攻撃させるようけしかける(pushing for)、という考えに取り憑かれている」とこぼしていたそうである。しかもそのターゲットはナタンツだけでなく、多分他の施設も攻撃目標としていたらしく、攻撃の本当の目的は「イラン政府を戦争へと駆り立てるためだ」というものであった。


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SEPTEMBER 26, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N E W S W E E K | S P E C I A L

第6章3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
米国時間 2007年9月24日サイト掲出 | ニューズウィーク・10月1日号特集記事 | 訳『米流時評』ysbee
執筆陣:ダン・エフロン&マーク・ホーゼンボール/ワシントン|ロッド・ノードランド/エルサレム・中東デスク|クリストファー・ディッキー/ダマスカス・パリ・ニューヨーク|ジョン・バリー/ワシントン・米国本部政治デスク


d0123476_15295011.jpg18. Runaways from V.P.'s office
The Iranian reaction would then give Washington a pretext to launch strikes against military and nuclear targets in Iran. (Wurmser's remarks were first reported last week by Washington foreign-policy blogger Steven Clemons and corroborated by NEWSWEEK.) When NEWSWEEK attempted to reach Wurmser for comment, his wife, Meyrav, declined to put him on the phone and said the allegations were untrue. A spokeswoman at Cheney's office said the vice president "supports the president's policy on Iran."

ホワイトハウススタッフの潰走
万一イランの核施設が攻撃された場合のイランの反撃を予測した内容は、米国政府をしてイラン国内の核と軍事施設に対して爆撃を開始するための判断材料を与えるには充分であった。(この件に関するワームザーの見解が最初にレポートされたのは、ワシントンからスティーブン・クレメンスが発信する外交政策に関するブログ上であり、ニューズウィークでも直ちにその事実を確認した。)
しかしニューズウィークがこのコメントに関してワームザー本人に直接取材しようとした際には、ワームザーの妻マイラヴ・ワームザーが「(イスラエルのシリア攻撃に関して米国首脳と謀議があったという)疑惑は真実ではない」と断って、夫のデーヴィッド・ワームザーへ電話を取り次ぐのを拒否した。また副大統領執務室の広報官も、チェニーは「イランに関してはブッシュ大統領の政策を支持している」と答え、それ以上の質問を退けた。

19. Preparations for war "Crisis committees"
In Iran, preparations for war are underway. "Crisis committees" have been established in each government ministry to draw up contingency plans, according to an Iranian official who asked for anonymity in order to speak freely. The regime has ordered radio and TV stations to prepare enough prerecorded programming to last for months, in case the studios are sabotaged or employees are unable to get to work. The ministries of electricity and water are working on plans to maintain service under war conditions.
イラン「危機対策委員会」で戦時体制
一方イランでは、戦争準備が着々と進んでいる。イラン政府の各省には「危機対策委員会」が設置され、担当部門の対応策を練っているそうである。この情報は、米国と自由に話せる状況ではないために匿名を希望するイラン政府高官から聞いた話である。さらにイラン政府は、同国のラジオ・テレビ局に対し、万一放送局のスタジオが妨害活動にあったり、スタッフが職場に出られない状況が発生した場合に備えて、前もって録音しておいた番組を数カ月放送できるような準備をするよう勧告した。また電気水道省では、戦時体制に逢っても同じく長期にわたって電気水道のサービスを続行できるような計画にそって、すでに営業が切り替えられている。
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イスラム教のモスク特有の色鮮やかなタイルモザイクで彩られたヘラットの寺院外壁

20. Khamenei sent envoys to Europe
Supreme Leader Ayatollah Ali Khamenei has also sent envoys to reach out to European negotiators recently, in the hopes of heading off further sanctions or military action. The question may not be whether America is ready to attack, but whether Israel is. The Jewish state has cause for worry. Iranian President Mahmoud Ahmadinejad vows regularly to destroy the country; former president Hashemi Rafsanjani, considered a moderate, warned in 2001 that Tehran could do away with Israel with just one nuclear bomb.
カメネイ師は欧州要人へ外交特使派遣
イスラム革命政府イランの総帥であるアヤトラ・アリ・カメネイ師も、今回の事態を深刻に捉えて緊急会談を持つべく、ごく最近になってヨーロッパ諸国の外国交渉の要人の元へイランの外交特使を派遣した。その目的は、今まで以上の経済封鎖と軍事衝突を避けるためである。この会談で問題視されるのは、アメリカがイランに対する攻撃準備態勢にあるかではなくて、むしろイスラエルがその状況にあるか、という点である。
この中東のユダヤ人国家に関しては、今までも心配の種を撒いてきた。イランのマムード・アフマディネジャド大統領は、機会あるごとにこの国を叩きつぶすと宣言してきた。イランの前首相で比較的穏健派として通っているハシェミ・ラフサンジャニ氏でさえ、2001年の時点で、イラン政府はたった一個の原爆でイスラエルを亡き者にできると警告を発したことがある。
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イランのカメネイ師の肖像画とアフマディネジャド大統領/イランの駐米大使/シリアの駐米大使/ブレア元英首相

21. With just one nuclear bomb....
In Tel Aviv last week, former deputy Defense minister Ephraim Sneh concurred. Sneh, a dovish member of Israel's Parliament and a retired brigadier general, took a NEWSWEEK reporter to the observation deck atop the 50-story Azrieli Center. "There is Haifa just over the horizon, Ben-Gurion airport over there, the Defense Ministry down below," he said, to show how small the country is. "You can see in this space the majority of our intellectual, economic, political assets are concentrated. One nuclear bomb is enough to wipe out Israel."
たった一発の原爆で消失するイスラエル
先週イスラエルのテルアビブでも、エフレイム・スネー副国防相が同様の見解を述べた。スネー氏はイスラエル国防軍IDFの連隊長を退役した軍人であるが、イスラエルの国会議員の中ではハト派のメンバーとして知られている。ニューズウィークの記者がインタビューした際に、彼は50階建ての高層ビル、アズリエリセンターへと記者を連れ出し、最上階の展望台から市中を見渡してこう言った。
「あそこの地平線に見えているのがハイファ。あっちに見えるのはベングリオン飛行場で、その下に見えるのが国防省。」彼はそれぞれの場所を指し示しながら、このイスラエルがいかに小さな国であるかを一望の元に見せてくれた。「ここから眺めただけでも、わが国の情報と政治経済の中枢機関の大半がすっぽり納まっている。イスラエルを地上から消し去るには、たった一発の原爆だけで充分だ。」
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昨年夏のレバノン戦争でキリアットシャモーナ侵攻のイスラエル軍からヒズボラに向けて日夜発射されたミサイル

22. Not only nuclear sites, but also missiles'
But can the Israelis destroy Iran's nuclear program? Gardiner, the war-gamer, says they would not only need to hit a dozen nuclear sites and scores of antiaircraft batteries; to prevent a devastating retaliation, they would have to knock out possibly hundreds of long-range missiles that can carry chemical warheads. Just getting to distant Iran will be tricky for Israel's squadrons of American-made F-15s and F-16s.
イスラエルとイランのミサイル軍事力
しかし逆に(対抗手段として)イスラエル軍はイランの核兵器開発を潰滅できるだろうか? 
冒頭で出てきた戦争の策士ガーディナー氏は、この疑問に対しこう答える。「イスラエルは、イラン国内に散在する数十カ所の核関連施設と、数多くの対空ミサイル砲撃施設を爆破する必要があるだけではとどまらない。壊滅的な反撃を阻止するためには、おそらく数百機もあると言われる長距離ミサイルの発射施設を破壊しなくてはならない。それらのミサイルには、化学兵器を搭載した弾頭が積まれる可能性があるからだ。ひいき目に見ても、米国製の F-15 と F-16 の戦闘爆撃機で編成されたイスラエル空軍の編隊にとって、イランの軍事施設を潰滅するのは至難の業だろう。」
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イスラエル空軍の戦略爆撃機 イスラエル国防軍は陸軍空軍ともに中東では比肩する者のない軍事力を誇示する

【米国時間 2007年9月26日 訳『米流時評』ysbee】

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次号 第6章完結編 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東「核の戦略」へ続く
以下「中東核戦争」の記事を連載で掲載しております。なにぶん事態が極めて流動的であり、参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更もございますので、よろしくご了承ください。

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


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異 国 の 海 に は ほ の 甘 い 風 が 吹 くd0123476_8505957.jpg

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「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-26 16:15 | 中東核戦争

第6章2 「2008年核戦争の冬」チェニーのウォープラン

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||| 08年核戦争の冬・チェニーのウォープラン |||
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衝撃のスクープ!中東核戦争はイスラエルとネオコンの陰謀だった
シリア対イスラエルの極地紛争は、イラン対米国の中東核戦争に発展するか?

ニューズウィークのジャーナリストが総力を結集してレポートする「The Whisper of the War」をオリジナル翻訳で紹介。前回の記事「ホワイトハウスのウォーゲーム」から連載です。
(翻訳文の無断転載は固くお断りします。ただし「本日の国際情報ヲチ」は例外。)


「またネタニヤフのトップアドバイザーであるモサドの退役将校ユズィ・アラッド氏は、ニューズウィークに次のように伝えてきた。「私は何が起ったかをよく知っている。もしその事実が表沙汰になれば、それは誰をも驚愕させるだろう」かくしてイスラエルのかたくなな沈黙は、一体何が起ったのかをめぐって、かえってありとあらゆる憶測が飛び交う事態を招いてしまった。
……………………………………
米国政府の元高官のひとりが次のような事実を語り出した。それはこうである。
イスラエルは数カ月前に、イスラエルの秘密諜報部員が偵察した情報と幾葉かの証拠写真とをたずさえて、ブッシュ政権の首脳陣に対してプレゼンテーションをした。その内容は、北朝鮮が核関連の製造材料をシリアに対して供給し始めた、という疑惑をつきつけた情報だった。たしかに、電波傍受などによる米国側の諜報レポートでも、このイスラエルの主張を裏付けるように思える情報が存在した。」

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SEPTEMBER 25, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N E W S W E E K | S P E C I A L

第6章2「2008年 核戦争の冬」チェニーのウォープラン
米国時間 2007年9月24日サイト掲出 | ニューズウィーク・10月1日号特集記事 | 訳『米流時評』ysbee
執筆陣:ダン・エフロン&マーク・ホーゼンボール/ワシントン|ロッド・ノードランド/エルサレム・中東デスク|クリストファー・ディッキー/ダマスカス・パリ・ニューヨーク|ジョン・バリー/ワシントン・米国本部政治デスク


9. The next 3 months may be decisive
d0123476_17451441.jpgWhile the Bush administration appears to have given tacit support to the Syria raid, Israel and the United States are not in lockstep on Iran. For Israel, the next three months may be decisive: either Tehran succumbs to sanctions and stops enriching uranium or it must be dealt with militarily. (Iran says its program is for peaceful purposes only.)
2007年:外交か軍事か決断の年
イランに対する協力体制は強固に一致しているわけではないが、ブッシュ政権はイスラエルのシリア空爆に対して、現段階では渋々ながらもある程度の支持を示したように見える。イスラエルにしてみるとこれから先の3カ月が、今後の行く末を決める決断の正念場であるかもしれない。万一イラン政府が、国連の経済制裁を受けてもウラン濃縮の核製造工程をストップしない場合には、イランの核問題は軍事的に対処されなければならなくなる。(イラン側では、自国の核開発は電力供給の平和利用のみに限られていると主張しているが)
トップの写真:今回イスラエルが空爆したと伝えられるシリア北部の爆撃地点にもっとも近い街アルラッカの黄昏 右:夜明けのアルラッカの通りで焼きたてのナン(ユーラシア風パンケーキ)を売る屋台

10. The year of determination — 2007
"Two thousand seven is the year you determine whether diplomatic efforts will stop Iran," says a well-placed Israeli source, who did not want to be named because he is not authorized to speak for the government. "If by the end of the year that's not working, 2008 becomes the year you take action." In Washington, on the other hand, the consensus against a strike is firmer than most people realize.
2007年:外交か軍事か決断の年
「2007年は外交努力でイラン(の核)を阻止できるかどうかが決まる年だ。万一今年の年末までに外交手段でイランが核兵器開発を止めなければ、2008年は軍事行動に出る年になる。」こう断言するのは、イスラエル政府の相当な地位につく高官である。(もっともこの人物は政府を代弁する立場ではないので、名前は公表して欲しくないという希望である)
しかし一方ワシントンの米国政府内では、こうした強硬派の意見とは反対に「イラン攻撃反対」という世論が、大方の予測よりもずっと堅固な意見としてまとまってきている。
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シリアの首都ダマスカス北部郊外の近代的な住宅街 レバノンと同様、文化的にはフランスの影響が濃く残る

11. Pentagon's worry over-stretch
The Pentagon worries that another war will break America's already overstretched military, while the intelligence community believes Iran is not yet on the verge of a nuclear breakthrough. The latter assessment is expected to appear in a secret National Intelligence Estimate currently nearing completion, according to three intelligence officials who asked for anonymity when discussing nonpublic material.
軍事力拡散を危惧するペンタゴン
諜報関係者には「イランはまだ核兵器の端緒にさえも届いていない」と信じられているとはいうものの、ペンタゴンとしては、すでにイラク戦争やアフガン駐留で米軍の兵力がぎりぎりまで層が薄くなっているので、想定されるもうひとつの戦争にまで手が回らなくなることを危惧している。
極秘書類に関する話題なので匿名を希望する3人の諜報機関高官の話によると、後者の場合(新しい戦争)に必要とされる兵力の査定が、近々にNIEの極秘レポートで報告されるものと期待されているそうである。
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米国ではイラク戦争の不評で志願兵の応募率が下がっているため、最高45000ドルのボーナス付きで新兵を募集

12. Iran's pursuit in 2010–2015
The report is expected to say Iran will not be able to build a nuclear bomb until at least 2010 and possibly 2015. One explanation for the lag: Iran is having trouble with its centrifuge-enrichment technology, according to U.S. and European officials.
イランの原爆製造段階は2010〜2015年
ホワイトハウス、ペンタゴン首脳部を含む米国政府中枢へ提出される NIE の極秘レポートには、イランに関する次のような情報が報告されるものと関係者筋では予測している。「イランが核爆弾(原爆)を製造できるようになるのは早くても2010年前後で、現在の進捗状況から推察すれば、多分2015年頃になるだろう。」さらには特記事項として特筆されているだろうこの一行:
「イランは、核燃料の濃縮過程において技術的問題が発生している。」以上の予測は、米国とヨーロッパの政府関係者の一致した見解である。
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メリーランド州ミードにあるNSA本部:国家安全保障局(National Security Agency)はアメリカ国防総省の米国最大の諜報機関 CIA(Central Intelligence Agency)の人的スパイ活動に対しNSAはテクニカルな諜報活動を行う

13. EU follows UN sanctions
Twice in the past year, the United States has won U.N. Security Council sanctions against Tehran. More measures might come up at Security Council discussions later this year, and recently French Foreign Minister Bernard Kouchner warned that European nations might impose their own sanctions.
国連に加えてEUも経済制裁へ
一方、国連でのイラン政府に対する経済制裁決議では、米国は過去においても2度提案し、そのたびに賛同決議を獲得してきた。今年後半に行われる予定の国連安保理での審議会でも、これまで以上のさらなる経済制裁をイランに対して課する案件が提出される予定である。これに加えて、ごく最近(先週)フランスのベルナール・クーシュネル外相が、EU加盟のヨーロッパ諸国も独自の経済制裁案を起案すると、イランに対して警告を発している。
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ドイツとの国境に近いフランス北東部のストラスブールにある巨大なEUの本会議場 総工費480億円で1999年に竣工

14. CIA's strategy of "public diplomacy"
One U.S. official who preferred not to be identified discussing sensitive policy matters said he took part in a meeting several months ago where intelligence officials discussed a "public diplomacy" strategy to accompany sanctions. The idea was to periodically float the possibility of war in public comments in order to keep Iran off balance. In truth, the official said, no war preparations are underway.
There are still voices pushing for firmer action against Tehran, most notably within Vice President Dick Cheney's office. But the steady departure of administration neocons over the past two years has also helped tilt the balance away from war.

世論操作としての「イラン戦争」論
微妙な政情に関する話題なだけに、身元を明かすことを遠慮する米政府高官のひとりは、その間の事情をこう伝える。事の起こりは数カ月前に、イランに対する経済制裁にともなう『パブリック・ディプロマシー=民間外交』政策に関して、諜報機関と政権のトップクラスが討議する会議に、彼も一員として出席したことに始まる。この政策は、イラン社会の安定を揺るがす目的で、周期的に世論に「戦争勃発の可能性」を浮上させるという案であった。しかし実のところ、いかなる戦争に対する準備も計画されている訳ではない、とこの高官は漏らした。
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イラン革命政府軍の精鋭部隊「Qods=コッズ」 特殊な諜報作戦も行う中東でもトップクラスのエリート軍団

15. The most notably hawkish office
There are still voices pushing for firmer action against Tehran, most notably within Vice President Dick Cheney's office. But the steady departure of administration neocons over the past two years has also helped tilt the balance away from war.
最も強硬なタカ派の執務室
しかしながら米政府内では、イラン政府に対してもっと強硬な手段をとるべきだという声も、いまだに聞かれる。そのもっとも顕著な例は、ディック・チェニー副大統領の執務室からあがっている。とはいうものの、過去2年間のあいだに行政府内のネオコンたちは次々と退陣したので、このこともまた、戦争へと傾斜する時勢のバランスから米国を救ってきたとも言えよう。
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バグダッド市内で警備パトロールの合間に、本国から送られたチャリティの品を子供たちに配る駐留米軍兵士

16. Cheney's secret plan
One official who pushed a particularly hawkish line on Iran was David Wurmser, who had served since 2003 as Cheney's Middle East adviser. A spokeswoman at Cheney's office confirmed to NEWSWEEK that Wurmser left his position last month to "spend more time with his family."
タカ派もひるむチェニーの陰謀
イランに対してとりわけ強硬なタカ派路線の政策を推進した代表的高官のひとりに、デーヴィッド・ワームザーがいる。彼は2003年以来チェニーの中近東問題の相談役として、副大統領に仕えてきた人物である。ニューズウィークが副大統領執務室の広報官に問い合わせて確認したところ、ワームザーもやはり「家族と過ごす時間をもっと多く取る」ために、先月の時点で辞職していた。
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【訳者注:「家族との時間を持つため」というのは、ここ最近辞職を願い出たホワイトハウススタッフの常套句となっている。例:大統領政策顧問ダン・バートレット、大統領秘書官カール・ローヴ、大統領広報官トニー・スノウなどがまったく同じ理由で相次いで依願退職。ほかに昨年プレイムゲイト・スパイ身柄漏洩事件で有罪判決を受けた副大統領秘書官スクーター・リビイも】

17. 'Let the war begin'
A few months before he quit, according to two knowledgeable sources, Wurmser told a small group of people that Cheney had been mulling the idea of pushing for limited Israeli missile strikes against the Iranian nuclear site at Natanz—and perhaps other sites—in order to provoke Tehran into lashing out.
チェニーの「中東核戦争プラン」
また別の二人の消息筋によると、辞める数カ月前に、ワームザーは彼の周辺のほんの一握りの人物たちに、次のような話しを漏らしていたそうである。
チェニーは「イラン国内のナタンツにある核施設をイスラエルに限定ミサイルで攻撃させるようけしかける(pushing for)」という考えに取り憑かれている、とこぼしていたそうである。しかもそのターゲットはナタンツだけでなく、多分他の施設も攻撃目標としていたらしく、攻撃の本当の目的は「イラン政府を戦争へと駆り立てるためだ」というものであった。  » 次号へ続く
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21世紀版「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 」提供WH

【米国時間 2007年9月25日 訳『米流時評』ysbee】

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TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6242761

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次号 中東核戦争 第6章3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」へ続く

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス 特集 | イラク戦争 関連記事特集 | 安倍首相辞任と総裁選 特集

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異 国 の 海 に は ほ の 甘 い 風 が 吹 くd0123476_8505957.jpg

いつもご愛読いただき、大変ありがとうございます。
「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-25 15:01 | 中東核戦争

第6章1 ホワイトハウスのウォーゲーム

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     ||| ホワイトハウスのウォーゲーム |||
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中東核戦争 第6章: シリア対イスラエルの極地紛争は、
湾岸諸国を巻き込んだイラン対米国の中東核戦争に発展するか?


中東核戦争が囁かれるエルサレム、ダマスカス、テヘラン、バグダッド、パリ、
そしてワシントンとニューヨークから、ニューズウィークの国際ジャーナリストが
総力を結集してレポートする中東核戦争の危機「The Whisper of the War」


ニューズウィーク・10月1日号 | 中東危機特集記事 『The Whisper of the War』
執筆陣:ダン・エフロン&マーク・ホーゼンボール/ワシントン|ロッド・ノードランド/エルサレム・中東デスク|クリストファー・ディッキー/ダマスカス・パリ・ニューヨーク|ジョン・バリー/ワシントン・米国本部政治デスク
日本語版『米流時評』特集シリーズ 第6章 囁かれる中東核戦争 | 訳:『米流時評』ysbee
第1部 ホワイトハウスのウォーゲーム/第2部 米国・イスラエルのイラン攻略作戦/第3部 イラン核の反撃戦略


The War Game for the White House
The Whisper of the War-1: A Simulation of Nuclear War Plan
OCTOBER 1, 2007 issue | Newsweek — Special Edition | Translation by ysbee
Authored by Dan Ephron and Mark Hosenball in Washington D.C., Langrey, West Virginia
With Rod Nordland at Newsweek Middle East Desk—Jerusalem, Damascus, Baghdad, Cairo, Istanbul
Christopher Dickey in Damascus, Rome, Paris, New York | John Barry at Washington D.C. Desk


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SEPTEMBER 24, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N E W S W E E K S P E C I A L

ホワイトハウスのウォーゲーム:中東核戦争のシミュレーション
米国時間 2007年9月24日 | ニューズウィーク・10月1日号特集 | 訳『米流時評』ysbee



1. Vet on Iran's nuclear programd0123476_15573427.jpg
OCTOBER. 1, 2007 issue — Sam Gardiner plays war for a living. A former Air Force colonel who helped write contingency plans for the U.S. military, Gardiner has spent the 20 years since his retirement staging war-simulation exercises for military and policy wonks within and on the fringes of government (he keeps his client list confidential). Lately, more of his work has focused on Iran and its nuclear program.
イランの核兵器開発に焦点
サム・ガーディナーにとって、戦争は日常である。米軍の戦略プラン作成に参与したこともある元空軍大尉ガーディナーは、退役以来のこの20年と言うもの、政府内外の軍事・政治のトップクラスの参謀のために、有事の戦争シミュレーションプランを提案することに費やしてきた。(もっとも彼のクライアントリストは極秘事項だが)しかし最近では、彼の仕事はもっぱらイランとその核兵器開発とに焦点が向けられていた。

2. Gardiner's war games
Gardiner starts by gathering various experts in a room to play the parts of government principals—the CIA director, the secretary of State, leaders of other countries—and presents them with a scenario: Iran, for example, has made a dramatic nuclear advance. Then he sits back and watches the cycle of action and reaction, occasionally lobbing new information at the participants.
ガーディナー大尉のウォーゲーム
ガーディナーのゲームは、政府首脳の役割を演じるためのそれぞれの分野でのエキスパートを、ひとつの部屋に駆り集めることから始まる……CIA長官、国務長官、各国首脳……それからおもむろに、彼が練ったシナリオをプレゼンする。一例をとれば、まずイランが核兵器開発で著しい進歩をみたとする、という仮説を投げ与える。それから自分はゆったりと腰を下ろして、一堂に会したメンバーが所属する機関が取るであろう行動や反応を一巡して答えるのを黙って聴き観察する。そして時には、列席したメンバーに新しい情報を投げ返してやる。
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最近ではペルシャ湾岸ホルムズ海峡に常駐する戦略爆撃空母USSアイゼンハワーから発進する戦闘爆撃機ホーネット

3. A simulation scenario
In Gardiner's war games, the conduct of Iran's nemesis, Israel, is often the hardest to predict. Are Israeli intelligence officials exaggerating when they say Iran will have mastered the technology to make nuclear weapons by next year? Will Israel stage its own attack on Iran if Washington does not? Or is it posturing in order to goad America into military action? The simulations have led Gardiner to an ominous conclusion: though the United States is now emphasizing sanctions and diplomacy as the means of compelling Tehran to stop enriching uranium, an Israeli attack on Iran's nuclear facilities could end up dragging Washington into a war.
核戦争のシミュレーションシナリオd0123476_1611754.jpg
しかし、ガーディナーのウォーゲームにあっては、イランの宿敵イスラエルの采配が、時としてもっとも予知し難い部分である。
もしもイランが、来年には核兵器製造のテクノロジーをマスターするだろうと伝えたならば、イスラエル諜報部の高官は、はたして大袈裟な反応を示すだろうか? 
もしも米国政府が動かなければ、はたしてイランに対してイスラエルは単独で攻撃するだろうか? 
あるいは、もしもそうなった場合には、イスラエルの単独侵攻はアメリカを軍事行動へと駆り立てるためのポーズなのだろうか?

核ミサイルを撃墜するインターセプター迎撃ミサイル・アロー

4. Plan B for sanctions and diplomacy
The simulations have led Gardiner to an ominous conclusion: though the United States is now emphasizing sanctions and diplomacy as the means of compelling Tehran to stop enriching uranium, an Israeli attack on Iran's nuclear facilities could end up dragging Washington into a war. "Even if Israel goes it alone, we will be blamed," says Gardiner. "Hence, we would see retaliation against U.S. interests."
経済制裁と外交政策に代わるプランB
こういった戦略シミュレーションは、あるひとつの明白な結論へとガーディナーを導く。たとえ米国が今現在、テヘランのイラン政府がウラニウムの核燃料化を止めさせる手段として、経済制裁や外交の役割を強調してはいても、イスラエルがイランの核施設に対してたった一度でも攻撃すれば、その結果米国政府は、新たな戦争へと巻き込まれる羽目に陥る。「たとえイスラエルが単独で行った場合でも、われわれ米国が非難を浴びるでしょう」とガーディナーは予測する。「なぜならその場合のイランの反撃は、米国の施設をターゲットにするとわれわれは見ていますから。」
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5. Tipping point of Israel's patience?
How far will Israel go to keep Iran from getting the bomb? The question gained new urgency this month when Israeli warplanes carried out a mysterious raid deep in Syria and then threw up a nearly impenetrable wall of silence around the operation.
アラブ諸国の核開発を看過できないイスラエル
イランが核爆弾を手に入れるまで、もしくは爆撃を受けなくて済むまでに、イスラエルはどれだけ辛抱できるだろうか? この問いは、今月イスラエルの戦闘爆撃機がシリア領空の奥深くまで侵犯するという謎の空爆を実行し、しかもその後はその作戦に関して難攻不落の堅固な沈黙の壁を張り巡らす、という時点にいたって、あらためて浮かび上がってきた緊急課題として、火急に回答を求められる状況となってしまった。
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6. Natanyahu chippped off 'the Wall of Silence'
Last week opposition leader Benjamin Netanyahu chipped away at that wall, saying Israel did in fact attack targets in Syrian territory. His top adviser, Mossad veteran Uzi Arad, told NEWSWEEK: "I do know what happened, and when it comes out it will stun everyone." Official silence has prompted a broad range of speculation as to what exactly took place.
イスラエルの沈黙の壁を破ったネタニヤフ
ところが先週になって、現行オルメルト首相のカディマ党に対抗するリクード党の党首ベンヤミン・ネタニヤフが、その沈黙の壁を突き崩し「イスラエルは実際にシリア領空を侵犯して、攻撃目標を爆撃した」と発表。
またネタニヤフのトップアドバイザーであるモサドの退役将校ユズィ・アラッド氏は、ニューズウィークに次のように伝えてきた。「私は何が起ったかをよく知っている。もしその事実が表沙汰になれば、それは誰をも驚愕させるだろう」かくしてイスラエルのかたくなな沈黙は、一体何が起ったのかをめぐって、かえってありとあらゆる憶測が飛び交う事態を招いてしまった。
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先月リクード党の次期首相候補に選出され、首相の座が約束されたも同然のタカ派の元首相ベンヤミン・ネタニヤフ

7. Presentation of North Korea supply
One former U.S. official, who like others quoted in this article declined to be identified discussing sensitive matters, says several months ago Israel presented the Bush administration with reconnaissance images and information from secret agents alleging North Korea had begun to supply nuclear-related material to Syria. Some U.S. intelligence reporting, including electronic signal intercepts, appeared to support the Israeli claims.
イスラエルが提示した核の北朝鮮ルート
きわめて微妙な問題に関するため、この記事内では他人が述べたように身元を伏せてほしいと依頼されたのだが、米国政府の元高官のひとりが次のような事実を語り出した。それはこうである。
イスラエルは数カ月前に、イスラエルの秘密諜報部員が偵察した情報と幾葉かの証拠写真とをたずさえて、ブッシュ政権の首脳陣に対してプレゼンテーションをした。その内容は、北朝鮮が核関連の製造材料をシリアに対して供給し始めた、という疑惑をつきつけた情報だった。たしかに、電波傍受などによる米国側の諜報レポートでも、このイスラエルの主張を裏付けるように思える情報が存在した。
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昨年夏の強硬なレバノン侵攻で批判を浴び、支持率も20%台のカディマ党政権 オルメルト首相とリヴィニ外相

8. Speculation on Syria-North connection
But other U.S. officials remain skeptical about any nuclear link between Syria and North Korea. One European security source told NEWSWEEK the target might have been a North Korean military shipment to Iran that was transiting Syria. But a European intelligence official said it wasn't certain Israel had struck anything at all.
シリアと北の「核のコネクション」疑惑
しかしながら別の米国政府高官たちは、シリアと北朝鮮の間に核のリンクがあることに関して、疑問視している。あるヨーロッパの国家治安関係の消息筋がニューズウィークに伝えるところによると「イスラエルの爆撃したターゲットは、北朝鮮からシリア経由でイランへ輸送されていた軍事物資だったかもしれない」と語った。
だが一方、あるヨーロッパの国の諜報部員は、イスラエルがはたして爆撃を行ったのかどうかさえ、まったくもって定かではないと意見を述べている。» 次号「米国とイスラエルのイラン攻略」へ続く
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2千年前にキリストが彷徨した荒野を思わせる不毛の大地が延々とシリアまで続くイスラエルの領土


【米国時間 2007年9月24日 訳『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6235211
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6235211

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次号 中東核戦争第6章2 「2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン」へ続く
以下「中東核戦争」の記事を連載で掲載しております。なにぶん事態が極めて流動的であり、参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更もございますので、よろしくご了承ください。

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス 特集 | イラク戦争 関連記事特集 | 安倍首相辞任と総裁選 特集

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異 国 の 海 に は う す 甘 い 風 が 吹 くd0123476_8505957.jpg

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「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-24 15:57 | 中東核戦争

第5章 消された記事『中東代理戦争:シリア対イスラエル』

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    ||| 中東代理戦争:シリア対イスラエル |||
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消された記事『Rising Heat』中東代理戦争:シリア対イスラエル

d0123476_18552829.gif長いこと米国に住んでいるので、9/11以来どうしても「戦争・テロ・陰謀」といったきな臭いニュースをいち早く感知する「紛争過敏体質」になってしまった。
今回の「イスラエル空軍のシリア爆撃事件」に関しても、現地の英語メディアは別として、当初大手メディア上でその最初のニュースを発見したのはいつものようにネット上で、9月7日のニューズウィークのサイト記事としてであった。タイトルは『Rising Heat: Damascus says Israel again violated Syrian air space. How the incident could affect a volatile region=紛争過熱:シリア政府はイスラエルが再度シリア領空を侵犯と主張 激動の中東に今回の事件が及ぼす影響』。(写真はイスラエルのスパイ衛星 ofek-1のロケット打上げシーン)

ご存知のように、イスラエルはガザ地区を日常茶飯事で空爆しているので、「パレスチナを爆撃」では驚きもしないが、よりによってシリアの領空を侵犯し、しかも爆弾まで落としたというのだから、ことは穏やかではない。シリアはひと言で言うとイランの弟分のような存在である。この記事の筆者が「Are Israel and Syria edging closer to war?=イスラエルとシリアが開戦寸前?」と緊張感に満ちた出だしで本文を切り出したのも無理はない。
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中味は通常のニュースとか時事評論ではなく、ニューズウィーク特約のジョアンナ・チェン女史が、この緊急の話題について、地元イスラエルでテルアビブ大学の中東問題専門家の教授にインタビューする、という内容であった。私はいつものようにざっと目を通し、かなりつっこんだ内容だったので、この英文記事のURLと最初のページをセーブし、「次なるカード:シリア対イスラエル」と仮のタイトルをつけて、のちほど翻訳するつもりでファイルしておいた。

しかし、翌日このページを再訪してみると、全部で3ページあったはずの記事が、最初の1ページだけそのままで、2ページ目3ページ目が、ページは開いても本文の部分だけ空白なのである。私はとっさに「しまった、消された!」と悔やんだ。こういうことはたまにある。年に3〜4回ほど経験している。大概が、国家機密に関連するようなスクープであることが多い。そしてまた、それは米国政府が一般大衆に知られては困る内容のときに限って発生する。(以前はイラクCPAの汚職スキャンダル)とりもなおさずその情報は、消されたというその不自然なプロセス自体によって、「知られたくない真実」であることを、逆に無言で証明しているようなものだ。
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そうこうしているうちに、この話題は翌週には各メディアが競って報道するトップニュースとなってしまった。いやしくも「仮想敵国への領空侵犯」である。しかも、犠牲者は出なかったとはいっても爆弾を落としているのである。これが挑発行為でなくて何であろう。案の定各紙のタイトルも「イスラエルがシリア領空侵犯!」「IDF(イスラエル防衛軍)がシリア領土を爆撃!」と出た。昨年のレバノン戦争での残虐な爆撃でイスラエルの本質を見てしまった私は、今回もしっかりその挑発行為の真実を把握して追求したかったので、その後ここ数日関連記事を掲載してきた。

そしてこの事件は決して突発して起きたのではなく、昨年からちらちらと挑発的軍事行動が双方にあり積み重なってきた結果である事もわかった。私自身も当ブログで何回か取り上げている。かくいう今日現在も、関連するイランのアフマディネジャド大統領が国連出席のため米国を訪れ、総会の前に招待された地元NYのコロンビア大学で、問題をさらに大きくするような公開討論会に望んでいる。米国の保守系メディアは「悪魔が米本土に上陸」とか「21世紀のヒットラーの講演」とかの大見出しをふり、子供じみて思えるほどの極端な反応でかまびすしい。日本のメディアでも当然報道するであろうから、この話題は私はパスする。
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それよりも、今月冒頭の「消された記事」の方が気になる。政府の圧力でメディアのサイトから忽然と消え去った2ページ。いったいその中には何が書かれていたのだろうか。今となっては、唯一残存している最初のページの内容から推測するほかないようだ。しかもさらにご丁寧なことには、今週そのURLを開けてみたら、「ブラジルのキリスト像」の記事にすり替わっているではないか。
メディア操作の影を読み取るな、と言う方が無理である。謎また謎の「消された記事」の生き残った部分を紹介したい。

【米国時間2007年9月23日 『米流時評』ysbee記】

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SEPTEMBER 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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N E W S W E E K | B R E A K I N G

消された記事「Rising Heat」中東代理戦争:シリア対イスラエル
米国時間 2007年9月7日 | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 訳『米流時評』ysbee

Rising Heat
Damascus says Israel has again violated Syrian air space.
How the incident could affect a volatile region.


A blink of War?d0123476_1234321.jpg
Newsweek — Web Exclusive|Breaking News
By Joanna Chen | Translation by ysbee
SEPTEMBER 7, 2007 — Are Israel and Syria edging closer to war? Tensions between the two longtime enemies have ratcheted up still further after Damascus alleged that Israeli Air Force planes had penetrated Syria’s northern air space earlier this week. Syrian reports say that its forces fired anti-aircraft missiles at the Israeli planes after they dropped "munitions" inside the country.

イスラエル・シリア戦争勃発?
2007年9月7日 |イスラエルとシリアが戦争開始の瀬戸際に? 長年仇敵同士として育まれた両国間のにらみ合いは、今週早々イスラエル空軍のジェット機がシリア北部の空域を侵犯したとダマスカスのシリア政府から抗議があって以来、ますます緊張の度を高めてきている。シリア側では「イスラエルの空軍機がシリア国内に爆発物を落としたので、シリア空軍が航空機に向けて対空ミサイルを発射した」と報告している。

Not the first invasion
Israeli authorities have refused to comment officially, and Syrian Vice President Farouk Shara was quoted in The Jerusalem Post as saying that his country was not interested in being drawn into a war with Israel. This is not the first time that Israel has invaded Syrian airspace. In June 2006 Israeli warplanes flew over Syrian President Bashar al-Assad's palace in what many saw as a defiant message to the Syrian people.
たび重なるシリア領空侵犯
イスラエル政府の関係者側では、今回の事件についての公式のコメントを避けているが、シリアのファルーク・シャラ副大統領は、イスラエルの新聞「エルサレム・ポスト」紙の取材に応え「わが国は今回の一件で、イスラエルとの戦争に引き込まれるようなことにはしたくない」と述べた。イスラエルがシリア領空を侵犯したのは、なにも今回が初めてではない。過去にも2006年の6月に、イスラエル空軍の戦闘爆撃機がシリアのバッシャー・アル・アサド大統領の居城上空に飛来したが、大方の意見では「シリア人に対する戦闘意欲を伝える示威行為」と受け止められた事件がある。

Interview for an expert of the Mideast
NEWSWEEK's Joanna Chen spoke to professor Eyal Zisser, head of the Moshe Dayan Center for Middle Eastern and African Studies at Tel Aviv University, about the possible impact of the latest developments. Excerpts:
中東問題の権威者にインタビュー
今回の事件による最新の展開が、中東全域に与えるに違いない衝撃について、ニューズウィークのジョアナ・チェン記者が、イスラエルのテルアビブ大学にあるモッシェ・ダヤン・中東アフリカセンターの研究所長、イヤル・ズィッサー教授にインタビュー。以下抜粋:


NEWSWEEK Question: Israel has penetrated Syrian airspace before, but this time the incident is being treated more seriously. What has changed?
Eyal Zisser:
The political climate changed in [August] 2006, when President Bashar al-Assad declared a shift in the status quo between Israel and Syria. His speech created a new and more hostile environment, and what happened [Thursday] must be seen against this background.


ニューズウィーク Q: イスラエルは以前にもシリア領空を侵犯しましたが、今回の事件はより深刻に受け止められています。どういう変化があったのでしょう?
ズィッサー教授 A:
 両国間の政治的状況は、昨年2006年の8月にバッシャー・アル・アサド大統領が、イスラエルとシリア間の現状維持からシフトすると呼びかけて以来一変しました。その時の彼の声明以降、新たな厳しい敵対関係が生まれ、それが今回(木曜に)起きた事件の背景となったと思わざるをえません。

NW Q: So what exactly happened?
A: That's the big question. We have the Syrian report, but so far there has been no Israeli denial. Israel may have been testing Syrian radar detection facilities in the area.


Q: それでは、正確に言うといったい何が起ったんでしょう?
A: それが今回の最大の疑問ですね。我々にはシリアからはレポートが届きましたが、それに関してイスラエルからはなんの否定もされていません。もしかしたらイスラエルは、シリアのその地域のレーダー施設の、感知能力を試していたのかも知れませんね。

Q: Is a quick military response from the Syrians at all likely?
A: I don't expect anything dramatic right now. The incident is not something big in itself, and Syrian sources have stated this. Syria isn't interested in any deterioration in relations at this stage and is clearly not interested in war, so any further response to this incident, if any, will be diplomatic. However, I suggest following events closely, since there's clearly rising tension between Israel and Syria and it's not going to go away.


Q: シリア側からは即座に、なんらかの軍事的反応があったんでしょうか?
A: 現時点では劇的な対応というのは特別なかったと推測します。今回の出来事では、領空侵犯ということ自体が大事件で、これに対してシリア政府の消息筋はこんなふうな声明を出しました。
「シリアは、現時点において両国間の関係にいかなる障害が発生することにも関心をもたないし、また戦争に関しては、はっきりとその意向がないことを明言する。従ってこの件に関しては、これ以上のいかなる反撃もありえない。万一あるとしても、それは外交的反応にとどまるだろう」
こう言ってましたが、しかしながら私としては、今後の展開を注意深く見守っていくべきだと思います。なぜなら、ちょっとやそっとではなくならない緊迫が、イスラエルとシリアの間に高まってきていることは明らかですから。


........... (*以下、元記事の2ページ目3ページ目は空白となっていた。当初私がざっと一通り目を通した段階では、そこにはたしか「IDF(イスラエル空軍)の2機の戦闘爆撃機が、発進命令を受けた。しかしその使命の目的地は、地上から発進した後で初めて、すでに機上のひととなっているパイロットにだけ伝えられた」というくだりがあった。状況が極秘裏に進行されたことを物語るきわめて印象的な内容だったので、睡眠前のうろんな頭にもしっかり刻み込まれていた。

その他の部分では、爆弾を無人の砂漠に落下したが、そのあとで旋回してイスラエルに戻る途中で、地上からシリアの対空砲火を受けたが、命中する事なく帰還.....うんぬんと、かなり微に入り細に入り、イスラエル空軍の作戦のディテールが教授の口から語られていた。この教授がイスラエル軍部とのコネクションがあるのは、こうした叙述で一目瞭然だったが、それにもまして、彼はこの作戦の計画段階からすでに知っていたか、あるいは計画に加担したのではなかろうか、と疑わしくなるほど、それぞれのディテールが現実味を帯びていた。しかし、今となってはそれを証明するよすがもない。)

【米国時間 2007年9月23日 訳『米流時評』ysbee】

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次号 第6章 中東核戦争6.1 『ホワイトハウスのウォーゲーム』へ続く
以下「中東核戦争」の記事を継続して掲載します。なにぶん事態が極めて流動的であり参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更も予想されますので、よろしくご了承ください。

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
    中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
    中東核戦争6.2 米国・イスラエルのイラン攻略
    中東核戦争6.3 イランの核戦争対抗戦略
第7章 ラマダンとヨムキッパー 沈黙の壁を崩したナタニヤフ
第8章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー
第9章 アフマディネジャドの大発見 シリアと北朝鮮のコネクション
第10章 アフマディネジャドの大遠征 NYに吠える中東の孤狼


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス 特集 | イラク戦争 関連記事特集 | 安倍首相辞任と総裁選 特集

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「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-23 13:15 | 中東核戦争

第4章 核のターゲットはイラク・アフガニスタン駐留米軍

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   ||| 深まる中東危機 米露独仏のスタンス |||
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イラン「米が軍事行動に出ればイラク・アフガンの駐留米軍を攻撃」
仏外相、核戦争の可能性警告 米、国連へ第3のイラン経済制裁提案


イラン・テヘラン発 |イラン革命政府軍のモハンメド・ハサン・コウセヘチ司令官は、19日水曜国営のIRNA紙上で、イスラエルのシリア領空侵犯爆撃で緊張の高まる危機的状況に際し、イラクとアフガニスタンに駐留している米軍に関して、米国に対し次のような警告を発した。
「現時点で万一米国が、イランもしくはシリアに対して軍事行動を取るならば、イラクとアフガニスタンに駐留している米軍はイラン軍に取り巻かれてる状況に気づくことになるだろう。なぜなら、わが国と米国が軍事的に対立すれば、米軍は当然イランの公然たる軍事攻撃目標(legitimate Iranian targets)となるからだ。今日駐留米軍はイランと目と鼻の先におり、わが国を取り囲んでいるつもりかもしれないが、それは米国側のイラン包囲を意味している訳ではない。逆に我々から見れば、米軍は駐留地点で我々とその援軍に包囲されており、我々の攻撃の手がすぐ届く範囲にいるということに他ならない」・・・(本文より)

【訳者注:「イランと目と鼻の先」とは、具体的にはイランの西隣イラク、東隣アフガニスタン、北西にトルコ、ホルムズ海峡をはさんでカタール、AEIアラブ首長国連邦、サウジアラビアと、すべて米国の傀儡政権、もしくは親米政権の国家に取り巻かれている状況を指す。こうした中で、ロシアとの隘路にあたる北の隣国トルクメニスタンを、イランとロシアが同時に盟邦国として抑えている事実は、明記しておくべき重要事項であるように思われる。この陸路が断たれれば、イランはロシアからの軍事・物資援助を空路、あるいはカスピ海の水路で行わなくてはならなくなり、多大なリスクを背負う羽目になるからである。】


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SEPTEMBER 22, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S

仏も核戦争を警告 イスラエルの侵犯は第2の湾岸戦争に発展するか
米国時間 2007年9月19日 | イラン・テヘラン発/AP通信 | 訳『米流時評』ysbee



8. Looming fears of Gulf nationsd0123476_851721.jpg
Iran's ambassador to Kuwait said in an interview with the Kuwaiti Al-Rai newspaper that U.S. bases in the Gulf would be targeted if the country was attacked. "Iran won't immediately strike U.S. bases in the region if it comes under a military strike. It will hit the base from which the strike against it came," Ali Jannati told the newspaper. "But I don't think the Gulf nations would allow that a strike be launched from their territory." Kuwait has a major U.S. base, which helps supply troops in Iraq. The U.S. 5th Fleet, which patrols the Gulf, is based in Bahrain, and the U.S. forces' Central Command is based in Qatar.
高まる湾岸諸国の緊張感
クウェート駐在のイラン大使は、地元紙 Al-Rai のインタビューに応えて、次のようにイラン側の見解を表明している。「万一わが国が軍事攻撃を受けた場合でも、イランはペルシャ湾岸地域にある米軍基地を即座に攻撃はしない。イランは、その攻撃に直接手を下した基地にのみ反撃する。しかし(イラン以外の)湾岸諸国は、自国内にある米軍基地からイランへの攻撃が発進されるのを許すとは考えられませんが」クウェート駐在のアリ・ジャンナティ大使は、このように攻撃の条件を限定する発言をした。
クウェートは中東地域での主要な米軍基地を擁し、イラク駐留米軍への物資輸送の拠点となっている。また湾岸地域の領海パトロールを実施する米国海軍の第5艦隊は、ペルシャ湾に面したバーレーンを寄港基地にしており、米連合軍の中枢司令部も、首都カタールに本部を置いている。
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すでにホルムズ海峡では常駐組となった米海軍空母USSステニス/ステニス甲板から発進する戦闘爆撃機ホーネット

9. 'U.S. troops are within our range'
A top Revolutionary Guards commander said this week that Americans could be found all around Iran and that they were legitimate Iranian targets if the U.S. takes military action. "Today, the United States is within Iran's sight and all around our country, but it doesn't mean we have been encircled. They are encircled themselves and are within our range," Gen. Mohammed Hasan Kousehchi told IRNA, referring to U.S. units in Iraq and Afghanistan.
イラン「米駐留軍も攻撃対象」
イラン革命政府軍のモハンメド・ハサン・コウセヘチ司令官は、19日水曜国営のIRNA紙上で、イスラエルのシリア領空侵犯爆撃で緊張の高まる危機的状況に際し、イラクとアフガニスタンに駐留している米軍に関して、米国に対し次のような警告を発した。
「現時点で万一米国が、イランもしくはシリアに対して軍事行動を取るならば、イラクとアフガニスタンに駐留している米軍はイラン軍に取り巻かれてる状況に気づくことになるだろう。なぜなら、わが国と米国が軍事的に対立すれば、米軍は当然イランの公然たる軍事攻撃目標(legitimate Iranian targets)となるからだ。今日駐留米軍はイランと目と鼻の先におり、わが国を取り囲んでいるつもりかもしれないが、それは米国側のイラン包囲を意味している訳ではない。逆に我々から見れば、米軍は駐留地点で我々とその援軍に包囲されており、我々の攻撃の手がすぐ届く範囲にいるということに他ならない」
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アフガニスタンで76カ国の連合軍を率いる駐留米軍も6年目/イラクは「国破れて惨禍あり」市民戦争の悪夢が続く

10. Pressing UN's third sanction
In Ankara, Turkey, on Wednesday, Undersecretary of State Nicholas Burns called for U.N. Security Council members and U.S. allies to help push for a third round of sanctions against Iran over its nuclear program. Burns said Washington was "pursuing peaceful diplomacy," and urged Iran to cooperate. However, he said the "responsibility lies with Iran to choose negotiations." "We are going ahead to try to sanction Iran again, and we hope very much to have the support of Russia and China and the other countries in the council for that," Burns said. "We have very strong support of France and Britain in this respect."
米、イランへ3度目の経済制裁提案
一方19日水曜トルコのアンカラでは、当地を訪問中の米国のニコラス・バーンズ国務次官が、国連安保理事会のメンバーと米国の友好国に対して、核開発を止めないイランへの3度目の経済制裁案を推進するのに協力するよう要請したと発表。
「米国政府はあくまで平和的外交を推し進め、イランにもその遂行に協力を求める。しかしながら交渉を選択する責任はむしろイラン側にある。米国はもう一度、イランに対して経済制裁を下すよう鋭意努力している段階であり、国連の理事会においてロシアや中国ほかの国々からも支持を得られることを切望する。幸いフランスと英国からは、その方向でたいへん強い支持を頂いている」バーンズ国務次官は、トルコでの取材陣に対し以上のように状況説明した。
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トルコで取材される米バーンズ国務次官/国連で潘基文事務総長と馴れ合うオルメルト/国連でのクーシュネル外相

11. Moscow's opposition to 3rd sanction
Russian Foreign Minister Sergey Lavrov on Tuesday signaled Moscow's opposition to a third round of sanctions, and praised a recent agreement between Iran and the International Atomic Energy Agency aimed at resolving outstanding issues. U.N. Secretary-General Ban Ki-moon urged Iran to cooperate fully with the IAEA, the U.N.'s nuclear watchdog agency, and the Security Council to settle the dispute, saying the United Nations wants a peaceful solution. Two U.N. resolutions imposing sanctions on Iran have failed to persuade the country to suspend uranium enrichment.
ロシアは3度目の制裁に反対
これに先立って18日火曜、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、イランに対する3度目の経済制裁の国連決議提案に反対する意見を表明した。さらに、国連の原子力査察機関であるIAEAがごく最近イランとの間に取り交わした、開発計画を停止する上で保留になっていた事項に関する合意書を高く評価し、再考を促した。
一方国連の潘基文(パン・キムン)事務総長は、イランに対して核の査問機関(watchdog)であるIAEAの指示に全面的に従うよう要請し、そうすれば安保理事会が紛争を解決できるとし、「国連はあくまで平和的解決を望んでいる」と述べた。過去においては国連の決議によって、イランに対してすでに2度の経済制裁が実施されたものの、同国が「核兵器原料を製造するウラン濃縮工程」を停止するよう説得する点で、いまだに失敗に帰したままである。
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イラン閣僚アガザデヘ氏の表敬訪問を受けるロシアのラヴロフ外相/ロシアは3度目の対イラン経済制裁に反対表明

12. U.N. General Assembly next week
Tehran insists the program is aimed at producing energy for civilian use but the U.S., its European allies and many others fear the program's real aim is to produce nuclear weapons. Burns said he would host a meeting Friday with the participation of permanent members of the Security Council "to look at the elements of a third resolution." Talks on a third U.N. resolution that would impose new sanctions on Iran were expected next week in New York, when world leaders attend the annual ministerial session of the U.N. General Assembly. "All countries should do their best ... to sanction Iran on their own according to their laws," Burns said.
来週NYで国連年次総会開催
テヘランのイラン政府は、同国の核開発プログラムは、あくまで電力供給のための原子力エネルギー開発であると主張し続けてきた。しかし、米国と西側諸国、および他地域の数多くの親米政権国家は(日本・オーストラリア・韓国・インド....etc.)、イランの核開発計画の真の目的は核兵器の製造に他ならないと見抜き、脅威を感じている。米国側の動きとしては「第三の解決要案」を策定するために、先述の米国国務省バーンズ次官が、安保理事会の恒久メンバーに参加してもらう会合を21日金曜主催すると表明した。
国連本部で、イランに対する新しい経済制裁を適用する決議案について話し合う会議は、来週ニューヨークの国連本部で開かれる予定であるが、この時期は国連の年次総会で世界各国の指導者が一同に会する期日とも重なっている。「全ての国の代表は、それぞれの国の法規にのっとれば、イランへの経済制裁の方向でベストを尽くすべきでしょう」バーンズ次官は国連会議への抱負をこう語った。
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国務省のバーンズ次官 本来はライス長官の補佐役だが、今回のイスラエル・シリア危機ではかなりな重要発言も

13. Possible EU economic sanctions
On Sunday, Kouchner said France had appealed to major companies such as oil giant Total and gas giant Gaz de France not to bid for projects in Iran. He also said France and Germany were preparing possible European Union economic sanctions against Tehran beyond existing U.N. measures. "The whole trend is away from commercial engagement and toward sanctions whether that's Security Council sanctions or individual sanctions," Burns said. He said U.S. allies and friends Turkey, Germany, Japan, South Korea and India should consider similar actions.
仏外相「EUもUN以上の経済制裁を」
先週の16日日曜の時点で、フランスのクーシュネル外相は、今回のイスラエル・シリア危機に間する同国の意向を次のように表明している。「フランスは、石油会社Totalやガス会社Gaz de Franceのようなわが国の巨大エネルギー産業をになう主要企業に対して、イランとのプロジェクトに投資しないよう警告した」と報告している。
さらにバーンズ次官は今回のEUの措置について、次のように詳説している。
「フランスとドイツは、現行の国連措置の規定をはるかに上回る経済封鎖を、EUがテヘランに対して課する施策を検討中である。国連安保理事会と提携するかたちかEU独自の規制案かは未定だが、いずれにしろEU加盟諸国とイランとのあらゆる輸出入契約が反古になる方向での、経済封鎖の施策である。EUの加盟国以外でも、テロ戦争での米国との同盟国であり友好国である、トルコ、ドイツ、日本、韓国、そしてインドなどの国々もまた、イランに対して同じような措置を適用するべきだと望みます。」  [了]

【米国時間 2007年9月22日 訳『米流時評』ysbee】
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今年5月に11年続いたシラク旧体制を刷新 サルコジ「ナポレオン」政権の新外相クーシュネル氏も親米体制を表明

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次号 中東核戦争 第5章 消された記事『中東代理戦争』へ続く
以下「中東核戦争」の記事を継続して掲載します。なにぶん事態が極めて流動的であり参考記事も膨大なため、掲出順序やタイトルの変更も予想されますので、よろしくご了承ください。

 ||| 中東核戦争 特集記事 |||d0123476_8345660.jpg
 序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
 第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
 第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
 第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
 第4章 深まる中東核戦争の危機 国連とEUの新経済制裁
 第5章 ラマダンとヨムキッパー 老将ナタニヤフの誓い
 第6章 アフマディネジャドの大発見 米・イスラエル諜報交換
 第7章 アフマディネジャドの大糾弾 イスラエルの核施設
 第8章 アフマディネジャドの大遠征 NYに吠える中東の狼


||| 『米流時評』 特集記事 |||
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「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-22 08:15 | 中東核戦争

第3章 「新ジェリコの戦い」イランのミサイル報復作戦

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   ||| 中東核戦争第3章・新ジェリコの戦い |||
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イラン空軍副司令官「攻撃された場合はイスラエルを爆撃する計画」

イラン・テヘラン発 |19日水曜イランの准国営新聞FARSの報道によると、イラン空軍の副司令官は「万一イスラエルがイランを攻撃する場合には、イランがイスラエルを爆撃する計画は用意できている」と語った模様である。この声明は、一向に停止しない核兵器開発をめぐって、イランに対する新しい経済制裁を米国が国連へ提出しようとしているしている一方で、イランの盟邦国であるシリアの領空をイスラエル空軍の爆撃機が侵犯し、おそらく地上を爆撃したと伝えられる、中東地域が最悪の危機を迎えているさなかにもたらされた発表である。

上:昨年11月6日に実施されたイラン空軍のロケットミサイル発射演習/イラン政府のメディア公開写真より

Iran: We Have Plans to Bomb Israel If Attacked
Statement is first description of how Tehran would respond to Israeli strike
SEPTEMBER 19, 2007 EST | Associated Press/MSNBC.com | Translation by ysbee
TEHRAN, Iran — The deputy commander of Iran's air force said Wednesday that plans have been drawn up to bomb Israel if the Jewish state attacks Iran, according to the semiofficial Fars news agency. The announcement came amid rising tensions in the region, with the United States calling for a new round of U.N. sanctions against Iran over its disputed nuclear program and Israeli planes having recently overflown, and perhaps even attacked, Iranian ally Syria.


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SEPTEMBER 21, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S

中東核戦争第3章・新ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
米国時間 2007年9月19日 | イラン・テヘラン発/AP通信 | 訳『米流時評』ysbee



1. Kouchner warns possibility of ward0123476_20462525.jpg
On Sunday, French Foreign Minister Bernard Kouchner said the international community should prepare for the possibility of war in the event that Iran obtains atomic weapons, although he later appeared to soften that statement.
"We have drawn up a plan to strike back at Israel with our bombers if this regime (Israel) makes a silly mistake," Gen. Mohammad Alavi was quoted as telling Fars in an interview. Fars confirmed the quotes when contacted by The Associated Press, but would not provide a tape of the interview. The Iranian air force had no immediate comment.


フランス外相、核戦争の可能性を警告
16日日曜フランスのベルナール・クーシュネール外相は、「イランが核兵器を保有しているという事態にあっては、国際社会は戦争勃発の可能性に対処する用意をするべきだ」と声明を発表した。もっとも後段になって、外相はこの声明の内容をやや緩和した。
一方イラン空軍のモハンマド・アラヴィ司令官は、前述のFARS紙のインタビューに対して「万一あの国(イスラエル)が馬鹿げた間違いをしでかした場合には、わが国はイスラエルに対して空軍の爆撃で反撃する計画をすでに立ててある」と答えた。AP通信は、FARS紙の報道内容が事実である事を直接コンタクトをとって確認したが、インタビューで使用されたテープは提供してもらえなかった。また、イラン空軍へも同様の確認をとったが、即座の回答は得られなかった。
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サルコジ大統領の米国との新しい体制を象徴し、仏代表として初めて戦後の新生イラクを訪問したクーシュナー外相

2. 'Various options open to respond'
Defense Minister Mostafa Mohammed Najjar told the official IRNA news agency Wednesday that "we keep various options open to respond to threats. ... We will make use of them if required." Iran's elite Revolutionary Guards released a statement that the nation was ready for a military confrontation. "Iran, having passed through crises ... has prepared its people for a possible confrontation against any aggression," IRNA quoted the statement as saying.
イラン防衛相「報復手段は色々」
イランの防衛相モスタファ・モハンメド・ナジャール氏は、15日水曜イランの国営新聞IRNAの取材に応えて次のように語った。「わが国には(イスラエルの攻撃という)脅威に対応するために、各種の(軍事報復)手段を用意してある。万一必要であれば、それらの手段を行使するだろう。」
一方イラン政府軍の中でもエリートの精鋭部隊であるイラン革命政府軍「Qods=コッズ」も、同日「国を挙げて軍事的対立に対応する構え(ready for a military confrontation)」という態勢を明らかにした。「わが国は、これまで数々の危機をくぐり抜けてきた(passed through crises)が、これ以上は(イスラエル側の)いかなる暴虐(aggression)に対しても、挙国一致で想定しうる抗争に対処する用意はできている」IRNAの報道で、イラン革命政府軍はこのように声明を発表した。
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イラン閣僚:サミットに出席のアハマディネジャド大統領/ラリジャーニ核開発エネルギー相/イラン外相

3. White House's reaction: 'Provocative'
White House press secretary Dana Perino called Alavi's comment "unhelpful." "It is not constructive and it almost seems provocative," she said. "Israel doesn't seek a war with its neighbors. And we all are seeking, under the U.N. Security Council resolutions, for Iran to comply with its obligations."
ホワイトハウス「挑発的発言」
イランでの声明を受けて、米国ではホワイトハウス広報官ダナ・ペリーノ女史が、今回のイラン空軍アラヴィ副司令官の談話を「役に立たない」と一蹴。「建設的でないばかりではなく、むしろ挑発的な発言に思えます」と、アラヴィ発言へのホワイトハウスの見解を表明した。
「イスラエルは、近隣諸国との戦争の種を探している訳ではありません。むしろ国連の安保理事会の施策の元に、われわれ(西側諸国)は全員、イランが(核兵器開発への)その規制をすすんで順守するような方向を期待しています」
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Foxニュースチャンネルのアンカー出身トニー・スノウが辞任しホワイトハウスの新広報官となったダナ・ペリーノ

4. Rice: 'U.S. committed to diplomacy'
Secretary of State Condoleezza Rice said the United States is committed to diplomacy. But she said "it can't be business as usual" with a country whose president has spoken of wiping Israel off the map. For diplomacy to work, Rice said during a visit to Jerusalem, "it has to have both a way for Iran to pursue a peaceful resolution of this issue and it has to have teeth, and the U.N. Security Council and other measures are providing teeth."
ライス国務長官「米国は外交に徹する」
また国務省(外務省)のコンドリーザ・ライス長官も、米国は外交に徹する(committed to diplomacy)という見解を出した。しかしながら、こうも言っている。
「イスラエルを地図から抹消すると公言するような大統領が支配する国には、通常の外交手段は通用しません。イランは今回の(イスラエルとシリアの対立する)事態に対して、平和的解決を求めるような道をとるべきであり、なおかつ実質的な方策で実行に移さなければいけません。さもなければ、国連の安保理事会と他の国際機関が、経済封鎖等の実質的手段を取るでしょう」ライス長官は訪問先のイスラエルの首都エルサレムで、取材陣に対し米国側の意見をこう表明した。
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米国務省ライス長官は極力外交交渉で問題解決を主張する一方、チェニー副大統領は即開戦を主張するネオコン体質

5. Israel, Iran's first retaliatory target
Israeli Foreign Ministry spokesman Mark Regev said, "Unfortunately we are all too accustomed to this kind of bellicose, extremist and hateful language coming from Iran." "We take the threat very seriously and so does the international community," he added. Iran has said in the past that Israel would be Iran's first retaliatory target if attacked by the United States, but Alavi's comments were the first word of specific contingency plans for striking back on Israel.
第一の報復ターゲット、イスラエル
一方当事者であるイスラエルのマーク・レゲヴ外務省公報官は、次のような談話を発表。「幸か不幸か、わが国はイランから発せられるこのような類いの、挑発的で極端な憎しみの言葉には慣れている。イスラエルはこの脅しをきわめて深刻に受けとめており、国際社会においても同様の対応がある」と述べた。イランは過去においても、万一イランが米国から攻撃を受けた場合には、イスラエルが同国の報復攻撃の最初のターゲットになるだろうと公言していた。しかし今回のアラヴィ発言は、イスラエルに対する報復攻撃の戦略として、特定された仮想プランがすでに存在する事を初めて公けにした見解である。
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イスラム強硬派を代表するイラン革命政府のマムード・アハマディネジャド大統領 サダム・フセインのイラク、金正日の北朝鮮と並んで、ブッシュに「悪の枢軸」と名指しされた3か国のひとつ 内外を問わず毀誉褒貶の激しい人物

6. 'The whole territory within our missile range'
Many in the region fear Israel could launch airstrikes on Iranian nuclear facilities to prevent it from building a nuclear weapon. Alavi also warned that Israel was within Iran's medium-range missiles and its fighter bombers, while maintaining that Israel was not strong enough to launch an aerial attack against Iran. "The whole territory of this regime is within the range of our missiles. Moreover, we can attack their territory with our fighter bombers as a response to any attack," the general said.
イスラエル全土がイランのミサイル射程距離内
一方、中東諸国の多くは、イランが核兵器を開発することを防ぐために、イスラエルがイラン国内の核施設に対して空爆を実施する事態を怖れている。しかし、アラヴィ空軍副司令官はさらにこう威嚇的発言を続けた。
「イスラエルは、イランに対して空襲をしかけるほど強力な攻撃体制ではないのに反して、イスラエル全土はイランの中距離ミサイルの射程距離内に入っている。さらに言えば、イランは爆撃機による攻撃の体制を用意しており、いかなる攻撃に対しても直ちに戦闘爆撃機が(イスラエルの)領土を攻撃できる体制にある」副司令官はこう説明した。
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核弾頭を搭載できるイラン国産の中距離ミサイル「RT-Fajr3」 イスラエルも射程距離内に入る

7. Capability of carrying nuclear warheads
Alavi also warned that Israel was within Iran's medium-range missiles and its fighter bombers, while maintaining that Israel was not strong enough to launch an aerial attack against Iran. "The whole territory of this regime is within the range of our missiles. Moreover, we can attack their territory with our fighter bombers as a response to any attack," the general said.
新型ミサイルは核弾頭搭載の可能性
イランの最新型「シャハブ3」ミサイルは射程距離1250マイル(約2000キロ)で、イランから発射すれば容易にイスラエル領土まで到達し、しかも核弾頭搭載が可能である。アラヴィ副司令官は、イランのレーダー基地では、24時間態勢で(around the clock)他国との国境一帯の動きを観察しており、たとえ米軍の巡航ミサイルが打ち込まれても、これを迎撃する能力があることを強調した。
「敵側(enermies)が喧伝している軍事力のひとつに、巡航ミサイルが挙げられる。しかし今や、わが国にはそれに対抗して迎撃するのに必要とされるシステムは整っている」イラン空軍のアラヴィ副司令官は、記者のインタビューにこう応えたと報道されている。
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ターゲットへ発射した場合の米国の巡航ミサイルの動きを説明したCGイラストの迎撃ミサイル発射想像図

【米国時間 2007年9月21日 訳『米流時評』ysbee】

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6205326
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6205326

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次号 中東核戦争第4章「深まる中東核戦争の危機 国連とEUの新経済制裁」へ続く
8. 湾岸諸国に高まる緊張感 /9. イラン「イラク・アフガニスタンの駐留米軍も攻撃対象」/10. 国連、イランへ3度目の経済制裁 /11. ロシアは3度目の制裁に反対 /12. 来週NYで国連年次総会開催 /13. 仏外相「EUもUN以上の経済制裁を」

以下「中東核戦争」の記事を継続して掲載しますが、なにぶん事態が極めて流動的であり、また参考記事も時々刻々膨大に上がってきておりますので、予定が繰り上がったりタイトルが変更になることも予想されますので、どうぞご了承いただけますようお願い申し上げます。

 ||| 中東核戦争 特集記事 |||d0123476_8345660.jpg
 序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
 第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
 第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
 第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
 第4章 深まる中東核戦争の危機 国連とEUの新経済制裁
 第5章 ラマダンとヨムキッパー 老将ナタニヤフの誓い
 第6章 アフマディネジャドの大発見 米・イスラエル諜報交換
 第7章 アフマディネジャドの大糾弾 イスラエルの核施設
 第8章 アフマディネジャドの大遠征 NYに吠える中東の狼


||| 『米流時評』 特集記事 |||
中東のパワーラビリンス 特集 | イラク戦争 関連記事特集 | 安倍首相辞任と総裁選 特集

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秋 と は 名 ば か り の 常 夏 の 庁 舎d0123476_8305032.jpg

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「ブッシュの戦争」はイラク戦争だけでは終りません。
ネオコンの描いた「中東ニューワールド」の構想では、
初めから、イランが最終のゴールとしてありました。
地図を見れば、アフガニスタンとイラクにはさまれ、
石油利権をめぐるオセロゲームに出たのは一目瞭然。
ブッシュ家とサウディ王室の関係も大きな要因でしょう。


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by ysbee-2 | 2007-09-21 21:40 | 中東核戦争

献金汚染中国人シュー70億円のネズミ講容疑で起訴

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 ||| ノーマン・シュー70億円のネズミ講で起訴 |||
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写真:今回の事件を扱うコロラド州グランドジャンクションの法廷で弁護士のエリック・エリフ氏と話し合うシュー

ノーマン・シュー氏の華麗な犯罪 「献金と嘘とチャイナマネー」
違法なネズミ講方式で集めた70億円の民主党巨額献金疑惑で起訴


d0123476_18552829.gif2008年の大統領選の民主党有力候補、ヒラリー・クリントンとバラク・オバマ両上院議員をはじめ、上院の長老格であるエドワード・ケネディ氏やジョン・ケリー氏にいたるまで。こうしためぼしい民主党の大物議員に対して選挙キャンペーン資金の献金をせっせとばらまき、「謎の中国人ロビイスト」として、ワシントン政界の一部には顔の知られていたノーマン・シュー氏。

彼はあまりにも活動が派手なため、献金詐欺の疑惑でFBI捜査官の捜査対象となり、その結果、実はFBIの指名手配の網をくぐり抜けて逃亡していた犯罪者であった事実が判明したのが、先月のこと。逮捕された直後の8月31日に、彼の住んでいるカリフォルニア州レッドウッド市にあるサンマテオ郡裁判所に出頭し、2億円の保釈金を支払って、次からの公判を待つ身だった。

ところがこのチャイナラット氏、お上の言いなりになるのは心底嫌いと見えて、初回の公判が開かれるその日に裁判所へ姿を現さず行方不明。敵前逃亡である。そこでFBIが連邦捜査の網を張り、全国ネットのメディアが大々的に報道し、ついにはその深夜コロラド州の病院に入院していたところを御用になった。何と言っても、当時の段階では数百万ドルを下るまいと噂された彼の献金先の面々が、民主党の中でも知名度でトップクラスの議員たちばかりであったためもある。
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「あのヒラリーが...!」「あのオバマが...!」「あのケネディが...!」という驚きが一挙に全米に波及した。民主党への有権者の信頼に泥を塗る素晴らしいマイナス宣伝をやってくれた、と共和党がほくそ笑んだのは言うまでもない。かくして、それまでは「No man's=誰でもない/無名の」ノーマン・シュー氏は、ドラマチックな逃亡劇の結果、一夜にして「Every man's=みんなの/誰もが知っている/悪名高い」中国人シューに変貌した。

本日はここ数日大問題になっていた「イスラエル空軍爆撃機のシリア領空侵犯事件」の大きな展開があるのですが、かなりの長丁場になりそうなので、こちらの記事を先に掲載します。
まずは第一回の公判で明らかになった、とてつもなく巨額な選挙寄金ネズミ講の概要をお読みください。こちらもやはり「マネー汚染」の範疇に入ると解釈しますので、タイトルは「ダイハード中国シリーズ第4弾・ノーマン・シュー氏の華麗な犯罪・献金と嘘とチャイナマネー」です。

【米国時間 2007年9月20日 『米流時評』ysbee】

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SEPTEMBER 20, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S | P O L I T I C S

ノーマン・シュー氏の華麗な犯罪「献金と嘘とチャイナマネー」
米国時間 2007年9月20日 | コロラド州 グランドジャンクション発 AP通信 | 訳『米流時評』ysbee

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上:米国の3大ケーブルニュースチャンネルのCNN、MSNBC、Foxニュースチャンネルもトップニュースで報道
Fundraiser Hsu Charged With Pyramid Scheme
Prosecutors file complaint alleging $60 million scam and illegal donations
SEPTEMBER 20, 2007 EST | Associated Press / MSNBC.com | Translation by ysbee
GRAND JUNCTION, Colorado — Federal prosecutors unsealed a criminal complaint Thursday charging Democratic fundraiser Norman Hsu with breaking campaign finance laws and creating a "massive" pyramid scheme.

コロラド州グランドジャンクション発 |米国の連邦検察庁は20日木曜、民主党への献金主催者である中国人ノーマン・シューを、巨大なネズミ講式の献金組織を作り選挙資金法に違反する行為を犯したという罪状で、正式に起訴した。

1. $60 million pyramid scheme
The complaint says Hsu — who raised hundreds of thousands of dollars for Democratic presidential front-runner Hillary Rodham Clinton and others — violated campaign finance laws by making contributions to candidates in other people’s names and perpetrated a pyramid scheme to defraud victims across the United States of more than $60 million. A pyramid scheme refers to a fraudulent operation where investors are offered high short returns to attract new investors in a model also referred to as a "Ponzi scheme."
70億円のネズミ講は選挙資金法違反
起訴状によると、次期大統領選の最有力候補であるヒラリー・ロッダム・クリントン上院議員ほかの民主党議員に対して数十万ドル(数千万円)の献金をしていたシュー氏は、寄付金を他人の名義で献金し、しかも全米にわたって寄金者から6千万ドル(約70億円)以上の巨費を、ネズミ講方式のシステムで詐取した事実によって、選挙資金規制法に違反したという起訴内容である。
「ピラミッド・スキーム=ネズミ講」とは、一定のビジネスモデルに対して常に新しい投資家をつのり、短期間で高額の配当をその上の段階の投資家に支払うという、別名「ポンズィ・スキーム」とも呼ばれる一種の金融詐欺として知られている。(ポンズィスキームとはアメリカ版のねずみ講のことで、20世紀初頭の天才詐欺師Charles Ponziの編み出した資金詐取システムに由来する)
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チャイナ鼠シューの3態:警察に逮捕された時点のマグショット/保釈金2億円で釈放/コロラド州の法廷に出頭

2. Hsu admits his guilt
During an interview with FBI agents, the complaint said, Hsu waived his right to an attorney and "admitted" his guilt. The complaint states that, via companies he controlled, "Hsu recruited victims by guaranteeing high rates of return on short-term investments. After receiving money from investors, Hsu, for a time, repaid both the victims' interest and principal as promised. Believing Hsu to be trustworthy and the companies to be legitimate and potentially profitable, victims often agreed to roll-over their invested funds into new investments with Hsu, contribute additional, larger sums of money to the scheme, or recruit friends to invest with Hsu.
取り調べで有罪を認めたシュー
起訴状によると、シューは逮捕後FBI捜査官の取り調べに対し、弁護士をつける権利を放棄して犯罪を認めたとなっている。文面では、シューが全面的にコントロールしていた法人を介して、短期の投資に対して高額の配当を保証して、詐取事件の被害者となる参加メンバーを募っていたという。出資者から金額を受け取った後は、一応当初一回だけ約束通りの元金と利息を払い戻していた。この手口で被害者に「シューは信頼に値し会社も問題なく順当に利益を上げている」と思い込ませて、被害者はさらに新しい出資金をシューに預けることにしばしば同意する羽目になった。しかも2度目以上の場合は、シューに投資するこのシステムに知人を誘い込むように勧めたりして、より高額な投資に加担するように仕組まれたものである。
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詐欺事件の震源地、献金ネズミ講の住所として使われたロサンジェルスにある同じく中国人ポウ一家の自宅

3. Tipping point of Ponzi scheme
"In reality, however, the companies were merely vehicles for Hsu's Ponzi scheme, in which money owed as returns to older investors was paid with money received from newer investors, and Hsu never invested the money in the manner he represented to his victims," prosecutors alleged. Prosecutors said that the evidence against Hsu, 56, includes checks and other financial documents found in his home by FBI agents. He was charged on one count of mail fraud and wire fraud and one count of violating the Federal Election Campaign Act. If convicted he could face 20 years jail for each of the fraud charges, and five years on the campaign finance charge.
氷山の一角から巨大な献金ネズミ講が発覚
「しかしながら法人とは名ばかりの体制で、実際問題としてはその会社はシュー氏のネズミ講の表向きの顔にすぎなかった。その機関を通して、新しいメンバーが新たに投資した金が先に加入していたメンバーに支払われ、結果的に(時を経るに連れて巨大な未回収の金額が)その法人の負債として積み重なって行った。にもかかわらず、投資家たちを説得したような形では、シュー自身は一銭も投資したことはなかった」検事側は以上のように起訴状を読み上げた。
検察側の主張としては、被告ノーマン・シュー(56才)を起訴する物的証拠としては、FBIがシューの自宅を家宅捜索した際に、シューの使用した小切手やその他の会計書類を押収していると説明した。彼の起訴罪状は、郵便物詐称が一件、口座振込詐称が一件、そして連邦選挙資金規制法違反が一件となっている。もしこの罪状で有罪になれば、2件の詐欺と1件の選挙資金法違反というそれぞれの罪状に応じた刑期の合計は、懲役20年という結果になる。
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取調べで巨大なねずみ講式の献金詐欺を検挙したお手柄のFBIエージェント、ジョーゼフ・シェードラー特別捜査官

4. Targeting Democratic big-shots
The complaint added that "in an effort to raise his public profile and thereby convince more victims to invest in his fraudulent scheme, Hsu pressured investors to contribute tens of thousands of dollars to various candidates" for the presidency and Congress. "Hsu made victims believe that failure to make political contributions to candidates he supported would jeopardize their investment relationship with him, and put their money at risk."
ネームバリューで民主党大物をターゲットに
この献金詐欺に投資するメンバーを説得しやすくするために、シュー自身の経歴に箔をつけようと(大物政治家への献金に)努めた結果、次期大統領や下院議員への複数の候補者に対して、メンバーひとりあたり数千ドルもの寄金投資を強要していた。「シューは、彼が支持する候補者に政治献金を行わなければ、それ以前に彼に対してすでに支払っている投資を介しての関係をまずくさせ、ひいては投資した資金そのものが危うくなる、と各メンバーに思い込ませた。」
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献金者を募るため、あえてヒラリーやオバマなど知名度の高い民主党候補へ献金 しかし莫大な金額が不明のまま

5. Contributions in the names of others
Prosecutors also accused Hsu of making "contributions to various political campaigns in the names of others. Specifically, in 2006, Hsu asked two other individuals to make contributions, totaling more than $20,000 each, to designated federal candidates. Hsu then reimbursed these two individuals for the political contributions they had made on his behalf." Robert Emmers, a spokesman for Hsu, declined to comment on the charges. Hsu’s lawyer in San Francisco, Jim Brosnahan, did not immediately return phone messages Thursday.
他人名義で選挙資金に献金
検察側はシューが他人名義でさまざまな政治献金を行ったことを挙げている。その中でも特筆されている一件がある。「2006年、シューは別のふたりのメンバーに寄金を求め、06年の中間選挙での全国区の候補者に向けて、各自から2万ドル(約230万円)以上の献金を行わせた。その後でシューは、これら二人の個人が行った政治献金を、あたかも自分が寄付したかのように、献金者の名義の詐称を行った」
シューのスポークスマンであるロバート・エマース氏は、この件に関してシューに賭けられた容疑に関するコメントを拒否した。当記事の記者は、シューの献金活動の拠点となったサンフランシシスコの担当弁護士、ジム・ブロスナハン氏へ電話をかけ、質問のメッセージを残したが、彼からは木曜の時点ではまだ回答が返ってきていない。
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アメリカの選挙は、地方区・全国区を問わずカーニバルのような陽気なお祭り騒ぎが特徴/最近では民主主義の基本精神「草の根主義=グラスルーツ」をもじった、ネット上での政治活動「ネットルーツ」の展開が主流になりつつある

6. Clinton will give back $850,000
Hsu was a key Democratic Party fundraiser until the recent disclosure of a 1991 fraud case. Since then, politicians have been returning his cash. Clinton said she would give back $850,000. Presidential rival Sen. Barack Obama of Illinois had also received donations from Hsu.
Hsu was arrested in Colorado after fleeing a scheduled court appearance in the 1991 case. On Wednesday he agreed not to fight extradition and on Thursday he was en route from California to New York, where state prosecutors accuse him of fraudulently persuading investors to pump money into a clothing import business that didn’t exist.

クリントン議員1億円の献金を返却予定
つい最近、彼が1991年に起こした過去の詐欺事件が発覚するまでは、ノーマン・シューは民主党の献金者の中でも(特に西海岸の)キーパースンだった。しかし過去の犯罪が明るみに出て以来、献金を受けた政治家たちはその金を返却している。ヒラリー・クリントン上院議員は、85万ドル(約1億円)を差し戻すつもりだと表明している。次期大統領選での彼女のライバル候補で、イリノイ州選出の上院議員バラク・オバマ氏もまた、シューから寄金を受けとったひとりである。
シューは、過去の1991年の詐欺事件で公判に出廷する予定であった。しかし当日法廷に出廷せず、直ちに逃亡犯として指名手配になったが、その夜コロラドの病院でFBIによって逮捕された。今週水曜の段階では、彼は検察側の起訴内容に対して反駁しなかった。また木曜の時点では、今度はニューヨークの法廷で、架空の衣料輸入ビジネスへと投資家の金を注ぎ込ませた詐欺事件に関して起訴されているため、カリフォルニアからニューヨークへと向かう途上であった。
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夫君の大統領時代から現在まで総額約1億円の献金を受け取っていたヒラリー・クリントン上院議員/オバマ上院議員

7. Fled to Hong Kong, returned to U.S.
He pleaded guilty, but fled to Hong Kong before he could be sentenced. The fraud case was largely forgotten when he returned to the United States and years later began aggressively raising money for Democrats, including Clinton. Investors in Hsu’s business ventures have also begun claiming that they had been duped. Source Financing Investors, a fund run by one of the creators of the 1969 Woodstock rock festival, complained to Manhattan prosecutors that it put $40 million into Hsu business ventures that it now suspects were fraudulent.
香港へ逃亡後、米国へ戻った指名手配犯
91年の事件では、被告ノーマン・シューは罪状を肯定したが、判決がおりる前に香港へ逃亡した。その後、彼が米国へまた戻ってきた時点では、当時の詐欺事件はたいていの人間からはすでに忘れられていた。それから数年経って、彼は今度は民主党候補に対して精力的に選挙資金を集め始めた。その中にはクリントン候補も含まれる。
d0123476_11344972.jpgかくして今や、シューのビジネスへのインベスター達は、自分達が騙されていた事実を訴え始めている。1969年のウッドストック・ロックフェスティバルの創始者のひとりによって運営されている法人「ソース・ファイナンシング・インベスターズ」は、4千万ドル(約48億円)もの巨額の資金をシューのベンチャービジネスに投資してきたが、現在では詐欺に逢った事実が明らかになったので、地元マンハッタンの検察庁に訴え出る構えにある模様である。
[了]
映画では「逃亡者」や「目撃者」などで逃げる男の役を演じたハリソン・フォードだが、米国の公共コマーシャルでは陪審員制度に協力するように呼びかける。その台詞「映画と違って、現実の人生では陪審員がエンディングを決める」

【米国時間 2007年9月20日 訳『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-09-20 08:21 | 2008年米国大統領選
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