米流時評

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速報!M8サモア地震津波で死者100名以上

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  ||| 南太平洋サモア地震津波で死者多数 |||

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 米領サモアでマグニチュード8.0の強震発生、南太平洋全域沿岸に津波警報発令


【第1報・サモア地震発生】 米領サモアでマグニチュード7.9の強い地震発生
米国東部時間 2009年9月29日午後2時16分 ワシントン発 |現地時間で29日朝、南太平洋の米領サモア沖合でマグニチュード7.9の地震が発生。この影響でサモア西方のニュージーランドほか、南太平洋全域の島々に対して津波警報が発令された、と米国連邦政府から発表された。
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【第2報・津波警報】 米領サモアでM8の激震、南太平洋全域に津波警報
午後6時33分 ワシントン発 | 現地時間で29日火曜朝、南太平洋米領サモア沖の海底でマグニチュード8.0の強震が発生。サモア諸島沿岸各地でかなりの死者が出た模様である (実数未確認)。この影響でサモア西方のニュージーランドほか南太平洋全域の島々に対して、海岸地帯の住民は高台へ避難するよう津波警報が発令された、と米国政府から発表された。
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【第3報・パゴパゴ津波被害報告】 死者34名以上、行方不明者数十名
午後8時34分 米領サモア・パゴパゴ発 | 29日火曜7時頃、米領サモアの首府アピアの面するパゴパゴ湾から190キロの沖合で、マグニチュード8.0の激震が発生。地震の余波による津波が沿岸部の村落を襲った。地震と津波による激甚な被害で、現在(米国東部時間29日午後8時)まで判明しただけでも34名以上の死亡者が確認された。また震源地に近いサモア海洋国立公園区域では、数十人の作業員が行方不明となっている。
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【第4報・米領サモア集計報告】 死者82名以上、行方不明者百名以上
午後11時27分 サモア共和国・アピア発 | 29日火曜早朝、米領サモア沖でマグニチュード8.0の激震が発生。地震の余波による津波がサモア諸島を襲い、沿岸部の村落は跡形もなく壊滅。現在(米国東部時間29日午後8時)まで少なくとも82名以上が死亡。震源地付近で被害の甚大なサモア海洋国立公園区域では、数十人の作業員が津波にさらわれたまま行方不明となっている。

8.0 Magnitude Quake Hits off American Samoa
Samoa Islands Tsunami Kills at Least 82
SEPTEMBER 29, 2009 | NBC/MSNBC — BREAKING | Translation by ysbee
1. M 8.0 quake and Tsunami hit Samoa Islands
APIA, American Samoa — A powerful Pacific Ocean earthquake spawned towering tsunami waves that swept ashore on Samoa and American Samoa early Tuesday, flattening villages, killing at least 82 people and leaving dozens of workers missing at devastated National Park Service facilities.

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  SEPTEMBER 29, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月29日号
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 南太平洋米領サモアでM8.0の強震、津波による死者百名以上
 米国東部時間 2009年9月29日午後11時27分 | NBC/MSNBC・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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1. Tsunami swept out Samoan coast
PAGO PAGO, American Samoa — Cars and people were swept out to sea by the fast-churning water as survivors fled to high ground, where they remained huddled hours later. Signs of devastation were everywhere, with a giant boat getting washed ashore and coming to rest on the edge of a highway and floodwaters swallowing up cars and homes.

サモア諸島沿岸部で津波の被害甚大
アメリカ領サモア・パゴパゴ発 |サモア諸島一帯の津々浦々にわたって、津波の破壊の痕跡がいたるところに残されている。強大な高波で陸に打上げられた巨大な船は、船腹を空に向けてハイウェーの路傍にごろりと横たわっている。反対にクルマや家屋は濁流に飲み込まれ、海へと流されていった。
サモア沖で激震があって間もなく、津波警報のサイレンが鳴りわたり、着の身着のままで高台へ駆け上った群衆。しかし、不幸にも逃げ遅れた住民は、車ごと大波に呑まれて姿を消した。
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2. Hard hit on Pago Pago Bay
The representative from American Samoa to the U.S. Congress, Eni Faleomavaega, told NBC News that quake hit between the North Marianas Islands and American Samoa, creating 10 to 15- foot waves in populated low-lying areas like Pago Pago Bay. "Cars were seen floating," the congressman said of Pago Pago Bay.
パゴパゴ湾はじめ入江の沿岸を直撃
米領サモア/American Samoaの下院代議員エリ・ファレオマヴァエガ氏は、パゴパゴ湾を津波が襲った直後に、早朝の地震と津波の実態をNBCニュースに次のように伝えてきた。
「地震の震源地は、北マリアナ諸島と米領サモアとの中間で、パゴパゴ湾のようなサモア北部の人口過疎地の海岸部を、10〜15フィート (約3〜4.5メートル) の高波が襲った。たくさんの車が (陸上に押し寄せた) 海面に浮いている。」
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3. Tsunami hit less than a minute after warning
Barry Rose, the owner of the Coconuts Beach Club in Samoa, told NBC News that his hotel took a direct hit, with several buildings completely destroyed. He said the wave hit less than a minute after warning sirens went off. One guest was unaccounted for and one member of his staff was in the hospital with minor injuries. All guests have been evacuated either to hospital or to other hotels on the island, he said.

警報からわずか1分後に襲った津波
サモアでリゾートホテル「ココナッツ・ビーチクラブ」を経営するバリー・ローズ氏は、NBCニュースの電話での取材に答えて、津波が襲った状況を次のように語った。
「津波は、警報のサイレンが鳴ってから、ものの1分と経たないうちに襲ってきました。うちのホテルは正面からもろにやられて、リゾート内にいくつか立っていた建物は完璧に跡形もなくなりました。宿泊客のうちのひとりは行方不明のままです。スタッフのひとりも怪我をして病院で手当を受けましたが、軽くて済みました。ホテルの建物が全壊してしまったので、客は全員この島の病院や他のホテルに移って避難しています。」
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4. Waves razed U.S. National Park
The territory is home to a U.S. national park that appeared to be especially hard-hit. Holly Bundock, spokeswoman for the National Park Service's Pacific West Region in Oakland, Calif., said the superintendent of the park and another staffers had been able to locate only a fifth of the park's 13 to 15 employees and 30 to 50 volunteers.

サモア国立公園施設壊滅、スタッフ行方不明
米領サモア一帯は、連邦政府認証の国立公園に指定されている風光明媚なトロピカルアイランドとして、リゾートツーリストに人気のエリアだが、そのマリンパーク一帯が特に一番ひどい被害を被ったようである。アメリカの国立公園太平洋・西部管区を管理するカリフォルニア州オークランドにある管理事務所では、ホリー・バンドック広報官が被害状況を次のように語った。
「サモア国立公園の管理員からの連絡によると、当日の朝海洋公園に勤務していた13〜15人の職員と30〜50名のボランティアスタッフのうち、津波が引いた後ではわずか5分の1しか無事が確認できなかった、ということでした」
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5. 15-20 ft high tsunami hit four times
Mike Reynolds, superintendent of the National Park of American Samoa, was quoted as saying four tsunami waves 15 to 20 feet high roared ashore soon afterward, reaching up to a mile inland. Holly Bundock, spokeswoman for the National Park Service's Pacific West Region in Oakland, Calif., said Reynolds spoke to officials from under a coconut tree uphill from Pago Pago Harbor and reported that the park's visitor center and offices appeared to have been destroyed.

パゴパゴ湾を4度襲った4.5〜6mの津波
米領サモア国立公園管理事務所のマイク・レイノルズ所長の談話によると、津波は15〜20フィート (約4.5〜6メートル) もの高波が4回も立て続けに押し寄せ、海岸地区のすべての建造物を破壊した後、1マイル (約1.6キロ) も内陸の奥深くまで浸水したという。
また前述のオークランド本部のホーリー・バンドック広報官の話では、サモアのレイノルズ所長が管理職員から報告を受けたときには、彼らは津波を避けるためにパゴパゴ湾のハーバーから高台のヤシの木陰へと避難していたと伝えており、さらに公園のビジターセンターや管理事務所は、すべて津波で壊滅したと報告している。
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6. Epicenter: 120 miles off American Samoa
The quake, with a magnitude between 8.0 and 8.3, struck around dawn about 20 miles below the ocean floor, 120 miles from American Samoa, a U.S. territory that is home to 65,000 people, and about 125 miles from Samoa, an island nation of 180,000 people located about halfway between New Zealand and Hawaii.
震源は米領サモアの沖合190キロ
津波の原因となった29日火曜早朝の地震は、島国サモアから125マイル (約200キロ) 沖合の海底の浅い地下が震源地で、地震の規模はマグニチュード8.0〜8.3と観測されている。
人口18万人を擁する南太平洋の独立国家サモアは、ニュージーランドとハワイの中間に位置している。一方そのサモアと海上で国境を接する米領サモアの人口は、全島合わせても6万5千人で、今回の震源からはわずか120マイル (約193キロ) の距離にあった。
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7. Tsunami Warning issued across Pacific
The initial quake was followed by at least three aftershocks of at least 5.6 magnitude. The Pacific Tsunami Warning Center issued a general alert from American Samoa to New Zealand; Tonga suffered some coastal damage from 13-foot waves. Japan's Meteorological Agency also issued a tsunami warning all along that country's eastern coast.

太平洋全域沿岸に津波警報発令
明け方襲った最初の激震のあと、マグニチュード5.6以上の余震が3度続いた。ハワイ、オアフ島南西端のエヴァビーチにあるパシフィック津波警報センターでは、激震があった当初すぐに、米領サモアからニュージーランドまでの南太平洋一帯に、津波警報を発令した。
しかし津波の実際の波及範囲はさらに広く、サモアよりもかなり北東へ離れたトンガ諸島でも、海岸線が13フィート (約4メートル) の高波に洗われ被害をこうむっている。日本の気象学界でもまた、太平洋に面した国内の東海岸全域に対して、津波注意報を発した。
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8. 'Whole village has been wiped out'
New Zealander Graeme Ansell said the beach village of Sau Sau Beach Fale was leveled. "It was very quick. The whole village has been wiped out," Ansell told New Zealand's National Radio from a hill near Samoa's capital, Apia. "There's not a building standing. We've all clambered up hills, and one of our party has a broken leg. There will be people in a great lot of need 'round here."

「村全体が津波にさらわれた」
サモア共和国の首都アピア近郊に滞在中のニュージーランド人グライム・アンセルさんは、津波の報せで高台に避難したが、サウサウビーチの村落が丸ごと津波に押し流された模様を、ニュージーランドの国営ラジオに携帯で知らせてきた。
「津波は急にやってきて、村全体があっという間もなく呑み込まれて消失しました。そのあとには一軒の建物も残りませんでした。津波の知らせで私たち旅行者はみな丘によじ上って避難しましたが、仲間の一人は逃げる途中で足を骨折しました。あらゆる物が流されてしまったので、このへん一帯の住民は、みな切実にどんな物でも必要としています。」
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9. Death toll 82, numerous unaccounted for
Residents in both Samoa and American Samoa reported being shaken awake by the quake, which lasted two to three minutes. The initial quake was followed by at least three aftershocks of at least 5.6 magnitude. Samoan police commissioner Lilo Maiava told the AP reporter that police had confirmed 63 deaths, and officials were still searching the devastated areas, so the number of deaths was likely to rise soon.

津波による死者82名行方不明多数
火曜明け方に起きた地震は、独立国家サモアと米領サモアの全域にわたって2〜3分間揺れ続け、住民の眠りをいっぺんに覚ました。当日は最初のマグニチュード8.0〜8.3の激震に続いて、M5.6以上の余震が少なくとも3回あった。
サモアのリロ・マイアヴァ警察署長がAP通信記者の取材に答えた内容によると、これまでに確認した死亡者数は63名だが、壊滅的な現場での警察側の捜索が進むにつれて、その数はすぐに増加するものと予測している。(注:サモア共和国と米領サモアは海上の国境線で隣接しているが、サモアは独立国家、米領サモアはグアムのような米国領土の島であって、まったく別個の政体)
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10. Devastation across Samoa Islands
Signs of devastation were everywhere, after floodwaters swallowing up cars and homes. American Samoa Gov. Togiola Tulafono said at least 19 people were confirmed to be killed and more than 50 were injured in American Samoa. But the death toll seemed sure to rise, with dead bodies already piling up at a hospital in Samoa.
サモア諸島の沿岸部壊滅
津波が島の沿岸部の家屋や車を濁流に飲み込んで海へと引いていったあとには、巨大な破壊の爪痕がそこかしこに残された。米領サモアのトギオラ・テュラフォノ知事も即日記者会見を開き、米領サモアの管区内だけでも地区政府が把握した死亡者数は19名、負傷者は50名以上と発表。しかしながら、ウポル市内の病院に続々と遺体が搬入されていることから、米領サモア知事の発表した数字もただちに改訂されるものとみられる。
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11. Obama declared 'major disaster area'
Hampered by power and communications outages, officials struggled to assess the casualties and damage. Representatives of American Samoa said there will be requests for assistance from Federal Emergency Management Agency and the National Oceanic and Atmospheric Administration. Late Tuesday, President Obama declared a major disaster in American Samoa. The declaration provides federal aid to supplement local recovery efforts.

オバマ、サモアを激甚災害地区に指定
被災地ではいたるところで、津波で電線がずたずたに切断されたため停電が続きコミュニケーションが困難であり、警官や自治体職員は各地域の犠牲者や被害状況を把握するのに手こずっている。米領サモアの代議員はそうした状況下にあって、米国連邦政府の非常事態対策機関 FEMA と自治省海洋環境局からの救援を要請した、と語った。
現地からの一連の要請を受けたオバマ大統領は、火曜午後に米領サモアを「激甚災害地区」に指定した。この発令によって、米国連邦政府は同地区の復旧支援に、国庫からの財政援助と連邦機関の救援活動を実行に移すことができる。 >次号へ続く
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【 米国時間 2009年9月29日『米流時評』ysbee 訳 】

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▶ 前号「オバマは知っていた! 2度ある核は3度ある」

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by ysbee-2 | 2009-09-29 05:30 | 大事故・大災害

オバマは知っていた・2度ある核は3度ある

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   ||| 核施設暴露で孤立化するイラン |||

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 国際協定を3度も破棄したイランの核施設に、国連の経済制裁強化を図るオバマ
 ブッシュ時代のイラン核摩擦との相違点: 英仏に加えロシア・中国も包囲網に


d0123476_16582178.jpgブッシュが退位して、オバマの時代へ。
いよいよ本格的な中東平和の道程が見えてきた……
と思った矢先の、イランの核の陰謀暴露。

そのショックもまだ覚めやらぬ昨日今日と、イランの砂漠では、オバマに秘密核施設を暴露されて、反撃にトチ狂った Qods イラン革命防衛軍が速攻連発で、ミサイル発射実験に突っ走っております。

 当初の日曜早朝には、短距離ミサイルの連射で小手調べ。
 ファテヘ、トンダルとゼルザルを数発、
 その夜中から未明には中距離のシャハブ1とシャハブ2。
 そして月曜には、イスラエルも射程距離に入るシャハブ3とサジル……
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 きわめて、やる気満々のようです。
 ミサイルで脅しにかかるあたりは、
 弟分の北朝鮮と大して変わらない、大時代な国際ヤクザ。

 しかし、終わらない花火大会のようなミサイルのニュースが引きも切らず、
 以前のナタンツの核施設のときの記事やら写真も追いかけて、
 大事な日曜が、丸1日つぶれてしまいした。

 ミサイルの件は、9/28号「イランのウォーゲーム・やけくそミサイル発射実験」で
 詳細記事を翻訳してお知らせしますが、
 その前にクム(コム)地下核施設の後編の記事を。
 またまたその前に、オバマのイラン糾弾に関連して、
 いつもコメントをいただく『悲喜交々...reiko's blog』
 reikoさんのコメントと、私めのレスから。
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 【reikoさんのコメントから】

 あのオバマ氏の発言の裏に、そんな事情があったとは・・・
  >「核なき世界への時代錯誤の挑戦」
 これらの記述を拝察するに、正に、情報戦の時代突入・・・

 しかし、他方 日本と云えば、
 依然「井の中の蛙 大海を知らず」では、世界と対峙できない。
 兎に角、「縷縷面々」からの打破。
 情報諜報機関の確立が 急務と言えるのではないだろうか?
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 【ysbeeのレスポンス】

 > reikoさん、こちらこそ、いつも丁寧なコメントをありがとうございます!
 実は、例の国連総会議場でのオバマの演説、
 いつもと違って、かなり攻撃的だな……と思っていたんですよ。

 彼のスピーチは、国内向けと国際的ステージ用と、
 きちんと使い分けがありまして、聴衆のレベルによって
 コミュニティの集会所では、小学校の先生のように優しく冗談まじりに。
 NAACP(全米黒人地位向上協会)では、まさしくプロパガンダを。
 海外の訪問先では、歴史に残るような感動のスピーチを……

 というように完全にセグメントに合わせたスピーチで、
 またそのどれも感銘深い……という演説の天才です。
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 もちろん、いかに上手でも「こころ」がこもってなければ
 感動までは到達しないでしょうから、
 彼の場合は、むしろ「感動力」に長けたひとなんでしょうね。

 話がそれましたが、初の国連演説は、たしかに素晴らしかったんですが、
 あの注意深いオバマにしては、かなり威圧感を押し出した
 攻撃的な物言いだな、といぶかしかったんです。

 今考えれば、多分あの時点ではもう、
 イランへの威嚇が含まれていたのでしょうね。
 それでもまだ、アフマディが逃げおおせると多寡をくくっているようだったので、
 今回の正面切っての、三首脳共同宣言に至ったのでしょう。
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 アフマディが建設を続行すれば、
 今度はイスラエルに攻撃の事由を与えることになりますから、
 今回の挑戦は、イランへの宣戦布告の第一歩でもあるわけです。

 政治のドラマは、裏がほの見えた時が一番面白いですね。

 【米国時間 2009年9月26日『米流時評』ysbee】

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  SEPTEMBER 26, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月26日号
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 宗教と軍事、二重の盾の陰に……聖都コムの革命軍地下に核施設
 米国時間 2009年9月25日 | デーヴィッド・サンガー/ニューヨークタイムズ | 訳『米流時評』ysbee

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Iran Is Warned Over Nuclear 'Deception'— 2
SEPTEMBER 25, 2009 | David Sanger/Helen Cooper — NY Times | Translation by ysbee

12. Nuke issue overshadowed economy

Mr. Obama's announcement will probably overshadow the meeting of the Group of 20, whose leaders have gathered to plan the next steps in combating the global financial crisis. Instead, here and during the opening of the United Nations in New York, senior officials from several of the countries were pulled aside for briefings.

経済危機よりも緊急課題の核の危機
前号「G20ショック!イランの秘密核施設暴露で開幕」からの続き
米国政府高官の語るところによれば、今回新たに発覚した核燃料濃縮プラントは、まだ操業できる状態に完成したものではないが、工事が順調に進めば来年中には作動するものと見ている。また、別の西側政府高官は、この核施設を特徴づける構造として「地下トンネルを掘削して、核燃料棒を収納する設計」を挙げている。
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13. VIP pulled aside for briefings

Mr. Obama’s announcement will probably overshadow the meeting of the Group of 20, whose leaders have gathered to plan the next steps in combating the global financial crisis. Instead, here and during the opening of the United Nations in New York, senior officials from several of the countries were pulled aside for briefings.

国連とG20サミットのウラ会談
25日金曜朝にオバマ大統領が発した「イラン秘密核施設糾弾声明」は、グローバル財政危機を克服する次なる手段を模索するために主要20カ国首脳が集合したG20サミットに、おそらく大きな影を落とした事実は否めないだろう。ニューヨークの国連本部での年次総会のオープニングから当地ピッツバーグでのG20サミット開幕までの間というもの、今回のイランの核施設に関係のある各国政府高官たちが会議を中座して会場から退出する光景がしばしば見られた。
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14. Prep meetings for Geneva on October 1

The issue of these briefings are on the new intelligence and for strategy sessions about the first direct talks with Iran in 30 years — set for Thursday — that will include the United States. American officials said they expected the announcement to make it easier to build a case for international sanctions if Iran blocked inspectors or refused to halt its nuclear program.

イランとの30年ぶりの外交再開に備えて
それは会議本題の外交問題や経済問題よりもむしろ、新たな諜報情報や戦略公開のブリーフィングを持つためであり、またとりもなおさず、来週木曜に予定されている30年ぶりのイランとの最初の直接会談に対する準備段階としてのかけひきとも解釈できるだろう。そうしたメンバーの中にはもちろん、米国政府高官も含まれていたことは、言うまでもない。
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15. 'They have cheated three times'

"They have cheated three times," one senior administration official with access to the intelligence said of the Iranians late on Thursday evening. "And they have now been caught three times." The official was referring to information unearthed by an Iranian dissident group.

「奴らは3回もだました...そして3回ともドジった」
翻訳中
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16. Discovery of Natanz plant in 2002
Those revelations led to the discovery of the underground plant at Natanz in 2002, and evidence developed two years ago — after Iran's computer networks were pierced by American intelligence agencies — that the country had secretly sought to design a nuclear warhead. American officials believe that effort was halted in late 2003.

2002年のナタンツ地下核施設の発覚
翻訳中
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17. Conversion of IAEA agreement

After the Natanz plant was revealed, Iran struck an agreement with IAEA requiring to inform the agency whenever it is planning to build significant nuclear facilities. But in 2007, Iran renounced that agreement. Its current position is only required to provide notification six months before nuclear material is introduced at a new facility.

IAEAとの核開発協定を無視したイラン
翻訳中
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18. Ahmadi's excuse has no legs

Thus — claiming the Qum facility is in compliance — the position few other countries are expected to embrace. Indeed, Mr. Ahmadinejad told Reuters in New York on Friday, the new facility would not be operational for 18 months, and so Iran had not violated any IAEA requirements. Speaking through a translator, he added Iran doesn't have any problems with IAEA inspections on new facility.

「未完成=不在」詭弁を弄するアフマディ
翻訳中
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19. Obama's leap toward tougher sanctions

After months of talking about the need for engagement, Mr. Obama appears to have made a leap toward viewing tough new sanctions against Iran as an inevitability. He avoided Mr. Ahmadinejad at UN this week, despite his previous position to seek dialogue with Teheran. Instead, he spent much of New York minutes for pressing the case, particularly to Russia and China.

経済制裁強化でロシアと中国を説得したオバマ
翻訳中
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20. More than a dozen suspected nuclear sites

Obama's bold steps is regarding sterner UNSC measures to rein in Tehran’s nuclear ambitions. For years, American intelligence officials have searched for a site where Iran could enrich uranium in secret, far from the inspectors who now regularly monitor activity at Natanz. A highly classified Bush-era intelligence report identifies more than a dozen suspected nuclear sites around the country.

十カ所以上の秘密の核施設疑惑
翻訳中
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21. Underground secret facility in holy city

Some sites are known for building centrifuges and other equipment, others for designing weapons or testing explosives. Administration officials could not immediately say if the new site — built inside a mountain within a military base near the ancient city of Qum, one of the holiest Shiite cities in the Middle East — is on that list.

宗教と軍隊の盾に隠れた秘密施設
翻訳中
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22. Beneath intolerable Revolutionary Guard

In Washington, officials said that intelligence agencies first became aware a few years ago of suspicious work at a secret underground facility at the base which is controlled by Iranian Revolutionary Guard Corps, a powerful arm of the Iranian military. They said their developing excellent access to multiple sources of intelligence about the site but would not be more specific.

イラン革命防衛軍基地の地下に建設
翻訳中
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23. Intelligence concerns on significant installation

The senior intelligence officials spoke on condition of anonymity at a briefing arranged by the White House immediately after the announcement in Pittsburgh. They said their concerns about the site grew as they learned of the installation of particular equipment there in recent months. the plant not able to become operational before next year, and there was no sign of nuclear materials yet at the site.

特殊施設建造を察知した米国諜報
翻訳中
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24. 3,000 centrifuges for enriching nuclear fuel

However, their information suggested it could support some 3,000 centrifuges for enriching nuclear fuel. The assessment was; this was too small to be useful for civilian nuclear power; but big enough to be used—once it became operational—for making enough bomb-grade material for about one weapon a year.

核燃料棒3千本のウラン濃縮設備
翻訳中  >次号へ続く

【 米国時間 2009年9月26日『米流時評』ysbee 訳 】
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▶ 前号「G20ショック!イランの秘密核施設暴露で開幕」

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by ysbee-2 | 2009-09-26 17:12 | 中東核戦争

G20ショック!イランの秘密核施設暴露で開幕

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  ||| イラン秘密のクム地下核施設を暴露 |||

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 G20ショック! サミット開幕直前にイラン秘密のクム核施設を 米英仏が暴露
 

d0123476_16582178.jpg米国を代表する重工業都市、東部ペンシルバニア州のピッツバーグで
今日から [G20 主要20カ国経済サミット] が始まった。
グローバル危機を克服するためのエコノミーサミットのはずだったが、
ここでとんでもない重大ニュースが発生した。

 前夜のレセプションも無事に終え、
 いよいよサミット初日の開幕直前というタイミングで、
 オバマ・サルコジ・ブラウンの米仏英三大首脳が
 厳しい表情で、予定にはない緊急共同声明を発表。
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 それは、経済とは一切関係のない、
 しかし、世界共通の大問題でもある……
 「イランは秘密裡に、核兵器製造目的で
  第2の地下核施設を開発していた。」

 という衝撃の内容であった。

 実はその前夜(米国時間で24日木曜深夜)米国では
 「サミット開会直前に、オバマが記者会見で
  "イラン第2の秘密の核施設" を発表し
  国際会議の公開の席でアフマディネジャド大統領に、
 "計画放棄か経済制裁か?"を追求する模様……」


 という噂が、ニューヨークタイムズのスクープ記事に端を発して、
 時事と政治関連のブログ界で炎上していた。
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 私もいつもの勘で「これは大事(おおごと)になりそう……」と予感したので、
 ピッツバーグサミット会場からの記者会見実況中継を見るために
 今朝3時頃まで起きていた。(当地とは時差6時間)

 しかし、事態は深刻である。
 どのメディアも朝一で、
 "Obama Slams Iran"……
 "Revelation of Iran's Secret Nuclear Facility"
「オバマの弾劾」「国際社会を欺いたイランの核施設」という
 ヒステリックなタイトルが数十分おきに書き換えられ、
 大上段からの糾弾記事が一面を埋めていた。

 CNNと双璧を成すケーブルニュース局、MSNBCで
 毎朝のニュースショー番組『Morning Joe』を見ていたら、
 ますますその感が大きくなった。
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 それというのも、ピッツバーグのサミット会場からの
 中継を受けた解説に、早朝の6〜7時台だというのに、
 ボスニア戦争で活躍したクリントン時代の国務省広報官
 ジェームズ(ジェイミー)・ダービンが呼ばれていたので
「Wow、これは大事(おおごと)だ」と眠気が覚めたくらいである。

(ダービンは、クリントン国務長官とは旧知の間柄で
 国務省のトップ官僚からの直接情報ルートを持つ。
 また彼の細君は、米国でももっとも優秀なジャーナリストのひとり
 CNNのクリスチャン・アマンプールなので、
 このルートからの最新情報も早い、外交情報のキーパーソンである)

 しかも、突然の予定変更での共同声明らしく、
 現場詰めの記者団は、緊急事態に右往左往。
 中継のステージは空白のままで、オバマがなかなか姿を現さない。
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 20分ほどすったもんだで待ちくたびれた頃に、
 オバマ、サルコジ、ブラウンの三役そろい踏み。
 各局とも臨時ニュースのジングルが流れて
 ただ事ではない雰囲気。

 登場前のチャンネルをあちこち回してチェックしていた段階では
「オバマの単独記者会見」と報じていた局もあったので、
 ビッグ3連なっての登場に「これは一大事」と
 会場の記者団も全員さらに緊張しているのが伝わる。

 声明の内容は、この下に続く本番の記事でお読みいただくとして、
 ことの深刻さは、お三方の厳しい表情からも伺えると思う。
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 メディア各紙とも2〜3ページにわたって大々的に報道しているが、
 その中でも真っ先にスクープであがった、ニューヨークタイムズから。

 国際時事では定評のあるベテランジャーナリスト、
 デーヴィッド・サンガー記者の入魂の記事を、
 急きょ翻訳してお届けします。

 【米国時間 2009年9月25日『米流時評』ysbee】

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  SEPTEMBER 25, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月25日号
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 G20ショック! イラン秘密のクム核施設を 米英仏が暴露・糾弾
 米国時間 2009年9月25日 | デーヴィッド・サンガー/ニューヨークタイムズ | 訳『米流時評』ysbee

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Iran Is Warned Over Nuclear ‘Deception’
SEPTEMBER 25, 2009 | David Sanger/Helen Cooper — NY Times | Translation by ysbee

1. Three of top leaders slams Iran's secret plan

PITTSBURGH, Pennsylvania — President Obama and the leaders of Britain and France accused Iran on Friday of building a secret underground plant to manufacture nuclear fuel, saying the country has hidden the covert operation from international weapons inspectors for years.

米英仏首脳がイランの秘密核開発を非難
ペンシルバニア州 ピッツバーグ・G20サミット会場発 |G20サミット初日の25日金曜、オバマ大統領と英仏両国の首脳3人は、国際会議開催の直前に緊急の共同記者会見を行なった。
会見で発表された内容は「イランは核燃料製造の目的で、秘密の地下施設を建設中だった」という陰謀の暴露で、イラン政府はこれまで数年にわたって、核兵器査察の国際機関(IAEAを指す)の目を隠れて秘密裡の核開発計画を進めてきた事実を、G20サミット会場で公然と糾弾した。
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2. Obama, 'direct challenge to the nonproliferation'
Appearing before reporters in Pittsburgh, Mr. Obama said that the Iranian nuclear program "represents a direct challenge to the basic foundation of the nonproliferation regime."

オバマ「核なき世界への時代錯誤の挑戦」
ピッツバーグのG20サミット本会議開催直前に、記者会見のステージに姿を現したオバマ大統領は「イランの秘密裡の核開発は、非核の時代を形成するために国際社会が協力して築きつつある『核なき世界』の基本構想に、正面切って挑戦する直接攻撃である」とイラン政府を指弾した。

*注:核拡散防止条約(NPT/Nuclear Non-Proliferation Treaty)は、核軍縮を目的に米・英・仏・ロシア・中国の5カ国以外の核兵器保有を禁止する条約。「核不拡散条約」とも呼ばれる。
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3. Merkel also stood with them

President Nicolas Sarkozy of France said that Iran had a deadline of two months to comply with international demands or face increased sanctions. Also Mr. Obama said that Chancellor Angela Merkel of Germany had asked him to convey that she stood with them as well.

サルコジ大統領、メルケル首相も全面合意
オバマ大統領の後を受けてマイクの前に立ったフランスのサルコジ大統領もまた、イラン政府に対して次のような警告を発した。
「イランは国際社会の要望に沿うよう、核兵器用燃料製造施設の開発停止を遂行するまで2か月の猶予がある。この条件が守られない場合には、格段の経済制裁があることを覚悟するように。」
ドイツのメルケル首相もまた、壇上に立った3人の指導者と同様にイラン糾弾の立場をとると、オバマ大統領へ伝えた意向が明らかにされた。
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4. Brown, 'Deception shocks international community'
"The level of deception by the Iranian government — and the scale of what we believe is the breach of international commitments — will shock and anger the entire international community," Prime Minister Gordon Brown of Britain said. "The international community has no choice today but to draw a line in the sand."
ブラウン首相「国際社会に対する裏切り行為」
最後に声明を読み上げた英国のブラウン首相もまた、イランの秘密核施設建設を、きわめて厳しい表現で次のように非難した。
「イラン政府が犯した裏切行為、さらには国際社会の平和への決意を蹂躙したと思われる背信行為の罪深さは、まことにショックであり、国際社会全体が怒りを禁じえない。われわれはこの期に及んで、イランとは一線を引く以外に選択の余地はない。」
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5. Demand on IAEA's immediate inspection
The extraordinary and hastily arranged joint appearance by the three leaders adds urgency to the diplomatic confrontation with Iran over its suspected ambition to build a nuclear weapons capacity. The three men demanded that Iran allow IAEA to conduct an immediate inspection of the facility.

IAEAの即刻査察を要求する三者共同声明
この朝、本会議の直前に緊急にもたれた、三首脳そろっての異例の共同記者会見は、核兵器使用可能な軍事能力を開発しようと懸命なイラン政府の、国際社会の意向を無視した大胆な野心に対して真っ向から対決する意志を表明したことで、急を要する事態の深刻さを浮き彫りにした。
三首脳の共同声明の実質的要望は、イランに対して「IAEAがただちに施設立入検査の査察を実施できるよう」に要求したものである。
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6. US agencies tracking the covert project
The secret facility is said to be 100 miles southwest of Tehran, near the holy city of Qum. The U.S. officials said they had been tracking the covert project for years. But Mr. Obama decided to disclose the American findings after Iran discovered, in recent weeks, that Western intelligence agencies had breached the secrecy surrounding the complex.

秘密の核施設計画を把握していた西側諜報
真相暴露の対象となった秘密の核施設は、イランの首都テヘランから南西へ100マイル (約160キロ) 離れた、イスラム教の聖都 Qum/クム市に存在すると言われている。政府高官の消息筋によると、米国の諜報機関ではこの秘密の地下核施設開発計画を(ブッシュ政権の時代から)数年間にわたって追跡調査し知っていたが、内密にしてきたと言う。
しかしながらオバマ大統領は、「核施設にまつわる機密事項が西側の諜報機関に漏洩した事実」にイラン政府が気がついたために「イランが IAEAを懐柔する手段をはばむ意図で」この極秘の諜報内容を国際社会に公開する覚悟を決めた、と伝えられている。

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7. Hectic excuse by Ahmadinejad

On Monday, Iran wrote a brief, cryptic letter to the International Atomic Energy Agency, saying that it now had a "pilot plant" under construction, whose existence it had never before revealed. In a statement from its headquarters in Vienna on Friday, the atomic agency confirmed it had been told on Monday by Iran.
アフマディネジャドのアリバイ作り
実は今週月曜21日にイランは「謎めいた暗号文/cryptic letter」のような短い書簡を、国際原子力監視機関であるIAEAに宛てて送付していた。その内容は「現在イランでは "実験的プラント"を建設中であるが、その存在はこれまで一度も公開されたことはなかった」という言い訳めいたものである。
オーストリアの首都ウィーンにあるIAEAの本部が金曜に発した緊急声明は「月曜の段階でたしかに、イランからIAEAへ施設の存在に関する通知があった」という確認の事後連絡だった。

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 オバマ、サルコジ、ブラウンの三首脳の共同記者会見と同日の朝、ニューヨークの国連本部での記者会見で、
 秘密がバレてからの自白同様なのに「IAEAには通知済み」とシラを切る、イランのアフマディネジャド大統領。


8. Pretending 'a new pilot fuel enrichment plant'

In the letter, Iran said that "a new pilot fuel enrichment plant is under construction in the country." IAEA said it had requested more information about the plant and access to it as soon as possible. "The agency also understands from Iran that no nuclear material has been introduced into the facility," the statement said.
「核燃料濃縮用の新しい施設」とあわてて報告
イランからの書簡では、単純に「わが国の新しい実験的核燃料濃縮施設を建設中」と記述しているだけだったそうである。
これを受けたIAEAでは、問題の核施設に関して「建設中のプラントの詳細な仕様を提出するようまた出来るだけ早急に施設への立入査察が実施できるよう要望した」と公式声明で発表した。

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 2005年度のノーベル平和賞受賞者でもある、国際原子力機関 IAEAのモハメド・エルバラダイ事務局長。
 今年12月には彼の後継者として、ウィーン駐在外務省外交官の天野之弥 (あまのゆきや) 氏が就任する予定である。


9. Immediate confirmation by Atomic tzar

Hours after Mr. Obama's announcement, the head of Iran's Atomic Energy Organization, Ali Akbar Salehi, confirmed in a statement that Iran was building a "semi-industrial enrichment fuel facility," designed to produce nuclear fuel, that it had not previously announced to international authorities, the semi-official ISNA news agency reported.

口裏を合わせるイランの核担当相
オバマ大統領らが糾弾声明を終えてからわずか数時間後、今度はイラン政府の原子力エネルギー機関のアリ・アクバル・サレヒ局長から対抗声明が出され、イランの半官半民メディアのISNAニュース社が報道した。
その声明は、「イランはたしかに "半工業用途の核燃料濃縮施設/semi-industrial enrichment fuel facility" を建設中だが、その建設用途は核燃料製造であり、この発表以前に国際的権威が発表したような(軍事)目的の計画ではない」という、西側の糾弾声明を否定する内容だった。

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 国際原子力機関 IAEAに出向している米国国務省の外交官グリン・デイヴィス氏。22日火曜ウィーンの本部で。
 余裕の笑いは、すでにイランの吊し上げが決まっていたからか? もしかして彼自身がCIAエージェントかも。


10. Disclosed facility 'a huge, successful step'

Mr. Salehi defended the newly disclosed facility, ISNA reported, calling it a "huge and successful step, which is in line with development of our country's nuclear industry," and adding that its activities "were within the framework of IAEA's regulations." But as described by American and European officials, the facility is too small to be of industrial use and was designed specifically to be concealed.

「大いなる成功へのステップ」と自画自賛
イランのメディア ISNAの報道によると、サレヒ核エネルギー担当相は今回暴露されたクムの核施設建設について、「わが国の核エネルギー産業界の発展に連なる大いなる成功の一段階だ」と自賛したと伝えている。さらに彼は「クム核施設の稼働能力は、国際原子力機関 IAEAの限定基準の範囲内である」と弁明したとも報道された。
しかしながら、米国とフランスの外務高官が洩らすように、問題の核施設は電力供給用の原子力発電施設としてはその規模があまりにも小さいため、隠蔽された秘密施設として計画されたものに違いないと見られている。

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IAEA本部に出向している、イランの核担当外交官アリ・アスガル・ソルタニエ。9月22日ウィーンの本会議場で

11. Ahmadinejad claims, 'preposterous allegations'

Iran's president, Mahmoud Ahmadinejad, said nothing about the plant during his visit this week to the United Nations, where he repeated his contention that Iran had cooperated fully with inspectors and that allegations of a nuclear weapons program are fabrications. In a Thursday statement, the Iranian mission to the United Nations called such allegations "preposterous."

アフマディの逆非難「常軌を逸した妄想」
イランのマムード・アフマディネジャド大統領は、今期の国連総会出席のため今週はニューヨークに滞在していたが、その間 金曜の朝まで問題の核施設に関しては一言もふれなかった。
また国連総会での演説でも「イランはIAEAの査察官には全面的に協力しており、核兵器開発の疑惑は(欧米側の)捏造/fablication に過ぎない」と、核兵器開発の疑惑を公然と否定していた。特に、木曜に発表した声明では、「国連に出席したイランの使命は、そのような疑惑が『常軌を逸した妄想である』と宣言するためである」とも言及していた。
 >次号へ続く

【 米国時間 2009年9月25日『米流時評』ysbee 訳 】
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国連総会出席でニューヨーク滞在中の渦中の人アフマディがCNNの人気インタビュー番組「ラリー・キング・ライブ」に金曜夜出演。しかし徹頭徹尾シラを切って老練ラリー・キングの質問の焦点をそらしアメリカ中の憎しみを買った。

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「オバマは知っていた!クム核施設でシラを切るアフマディ」
▶ 前号「極左・極右の原理主義を絶ち、ニュートラルな日本へ」

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by ysbee-2 | 2009-09-25 19:15 | オバマの時代

悲惨!インド・タジマハル近郊列車追突事故で22名死亡

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   ||| タジマハル近郊列車追突事故 |||

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  インド北部名勝タジマハールのアグラ市近郊で列車追突事故、死者22名
  女性身障者専用車輌に激突、車内に閉じ込められた17名の救出作業続行中


d0123476_16582178.jpg このところ、カシミール情勢の不穏とダライラマ大師のインド訪問承認で、
 中国との摩擦が急激にくすぶっているインドで、列車追突事故発生。
 事故現場は、世界遺産で有名なタジマハール宮殿のある、
 インド北部の都市アグラ近郊の、私鉄2路線が共用する線路。

 写真を見れば一目瞭然ですが、
 同一の線路上で文字通りオカマを掘ったような状況。
 素人考えでは、どうすればこんな「見事な追突」事故が発生しうるのか?
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 クルマの買えない南アジアの一般大衆にとって、
 近郊から大都市への通勤も含めて、列車は必要不可欠の移動手段らしいのですが
 世界トップクラスのJRをはじめとする日本の列車運行メンテナンスに比べ
 今回の事故の原因は、ひとえに現地私鉄のお粗末な運行管理にあったようです。

 昨年はパキスタンでも大きな列車事故があったし、
 この地域の鉄道は、路線の老朽化(英国植民地時代以来)とも相まって
 大量の死者を生じる鉄路の事故が、近年特に頻発しています。

 事故が重なり状況が改善されなければ、
 管理する側の政府へ、国民の非難が集中するのは当然の成り行き。
 住民の不満が積み重なれば、社会不安騒擾の火に油を注ぐ結果に。
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 しかし、鉄道の路線というのは、人員大量輸送手段の最たるものですが
 チベット植民地化政策を保証する弾圧戦略の一環として
 迅速に人民軍を送り込む輸送路だと思っていた青海鉄道。

 これが実は、昨今の中印摩擦の状況と重ね合わせてみると
 どうも、中印国境へ人民軍を迅速に配備するためのロジスティックを
 ひそかに開発し保守するためだったのではないか?と思えてきました。
 ともかく先に、号外でもお知らせした列車追突事故のニュースを。

【米国時間 2009年10月21日『米流時評』ysbee 】
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 *お知らせ* 最近始めたばかりのtwitterですが、緊急の臨時ニュースは
 私のページから『米流速報』の号外で発信するようにしましたので、
 リンクすれば欧米ソースからのダイレクトな同時情報が届きます。(英語が多いですが)
 *twitterのysbeeのページ: http://twitter.com/ysbee

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  OCTOBER 21, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年10月21日号
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 タジマハル近郊で22名死亡の列車追突事故発生
 米国時間 2009年10月21日午前5時40分 | AP/ロイター通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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Train Crash Near India’s Taj Mahal Kills 22
Locomotive smashes into carriage reserved for women, disabled passengers
OCTOBER 21, 2009 | AP/REUTERS/MSNBC — BREAKING | Translation by ysbee

1. Train crash killed 22, trapped 16
NEW DELHI — A passenger train in northern India crashed into another train's rear carriage reserved for women and disabled passengers, killing 22 people and injuring 16 who remained trapped for hours Wednesday near Agra, the home of the Taj Mahal, police said.

タジマハール近郊の列車追突事故で死者22名
インド・ニューデリー発 |現地時間で21日水曜、タジマハル宮殿で有名なインド北部のアグラ市近郊で旅客列車の追突事故発生。激突された客車の最後尾の車輌は、女性と身障者専用だった。追突の衝撃で22名が死亡、数時間経った現在でもまだ16名がつぶれた車輌内部に閉じ込められたままで、当局は懸命の救出作業を続けている。
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2. Many passengers trapped inside

Rescuers used gas cutters to cut open the wrecked compartment to free trapped passengers following the crash outside Agra, about 130 miles (210 kilometers) southeast of New Delhi, said Rajesh Bajpai, a railway spokesman.
車輌内部に閉じ込められた乗客多数
今回の列車追突事故は、インドの首都ニューデリーから130マイル (210キロ) 南東の、世界遺産で有名なタージマハル宮殿に近いアグラ市の郊外で起きた。現場に駆けつけた警察と政府軍の救援隊は、追突の衝撃でつぶれた鉄製の車体をガスバーナーで切断するなどして、客車内に閉じ込められた乗客の救出作業あたっていると、事故発生直後に鉄道局のラジェシ・バジパイ広報官から発表された。
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3. 19 killed at site, 3 died in hospital

Rescuers recovered 19 bodies during an operation that lasted nearly seven hours, said Rajesh Dixit, a police spokesman. Three of the 19 injured people died at a hospital, he told to the press. No foreigners were among the victims, he added.

19名即死、3名は救出後病院で死亡
しかしながら、事故発生以来7時間以上にわたって続けられた懸命の救出作業もむなしく、車内から搬出された即死した遺体は最終的に19体を数えた。また救出されて19名の重傷者のうち3名は、病院に収容されたあと間もなく死亡したと、地元警察のラジェシ・ディキシット広報官から記者団に発表された。犠牲者の中に外国人は含まれていない模様である。
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4. Smashed coach for women, handicapped

The smashed coach was reserved for women and physically handicapped people, although some additional people may have been among the victims, district Magistrate Suresh Chandra Sharma said. The two trains were heading to New Delhi from southern India.

追突した先頭の車輌は女性・身障者専用
赤信号で停止していた先行の列車に激突した後続列車は、本来女性と身体障害者専用の車輌だったが、犠牲者の中にはその範疇に入らない一般男性も数人入っていたと、地元自治体のスレシ・チャンドラ・シャルマ総督から発表された。事故に遭った2輛の車輌は、どちらもインド南部から北部の首都ニューデリーへ向かっていた最中だった。
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5. Rammed into trains stopped by red signal

One of the trains, the Mewar Express, was stopped at a red signal when the other train rammed into it from behind, Suresh Chandra Sharma, the district magistrate, told The Associated Press. "We felt a massive jolt," said Ramesh Charan, a passenger aboard the Mewar Express. "Some people sleeping on upper berths fell to the coach floor by the impact of the collision."

赤信号で停止した先行列車に後続列車が追突
事故発生の直前、衝突した片方のメワールエキスプレス鉄道の列車が、踏切の赤信号で停止したところへ、別の後続列車がつっこんだのが事故の直接的原因と、シャルマ総督はAP通信の記者に語った。メワールエキスプレス鉄道の乗客のひとり、ラメシ・チャランさんは、衝突時の模様を次のように語っている。
「ぶつかった瞬間、もの凄い衝撃がありました。衝突のショックで、寝台車の上段で眠っていた乗客が車輌の床に振り落とされたくらいです。」
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6. Likely caused by poor maintenance

Villagers and army soldiers stationed nearby helped police and rail officials in rescuing injured people. Authorities are still trying to determine why the accident happened, rail official Sri Prakash said. Accidents are common on India's sprawling rail network, which is one of the world's largest, with most accidents blamed on poor maintenance.

事故原因は運行管理の失態か
事故の起きた直後から、付近の村落の住民や政府陸軍の兵士たちが現場に駆けつけ、警察や鉄道職員が車輌から怪我人を搬出するのを手伝った。警察当局が事故の起きた原因を捜査中であると、鉄道局のスリ・プラカシ担当官は記者団に語った。
インドでは通常の移動手段として、世界でも最大級の国内全域にはり巡らされた鉄道網が利用されているが、頻発する列車事故の原因は、その大部分が粗雑なメンテナンス体制にある場合がほとんどである。  <了>

【 米国時間2009年10月21日『米流時評』ysbee訳 】
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*米流あとがき*
d0123476_14113687.jpg 国家的観光開発事業推進の陰には、必ず覇権の野心が隠されている……
 というのは、洋の東西、古今の歴史を問わず、国家スケール事業の鉄則。
 今年になって、チベット=青海鉄道に、さらに新路線が増設された
 というニュースも、この夏たしかに聴いていました。

 その延長線上にあるのが、冒頭でふれたd0123476_10495484.jpg
 中国とインドの新しい紛争に関する記事
 「インドを狙う中国の龍」で、
 近々にエントリでアップします。

 中国人民軍が、中印国境付近へ大量に動員され
 国境視察で現場を一望したインドの防衛相が
 顔面蒼白で怖れをなした……という
 いわくつきの、新たな紛争の火種です。

 胸騒ぎをともなういやな予感というのは、
 なぜかいつも必ず当たってしまうのですよね。

 天災や突発事故に振り回される昨今ですが
 パキスタンの戦況に続けてお伝えする予定の
 「ダライラマとカシミール・中印戦争の暗雲」
 にご期待。

d0123476_20304071.jpg◀ 次号「パキスタン政府軍の猛攻でタリバン戦死者60名!最前線レポート」
▶ 前号「驚愕!日露和平条約を進めていた鳩山・民主幼稚園外交の自爆」

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10/21 速報!インド・タジマハル近郊列車追突事故で22名死亡d0123476_485510.jpg
10/19 驚愕!日露安保条約を進めていた鳩山首相・民主幼稚園外交の自爆
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10/14 「DOW 10K-2.0 NY株式市場1万ドルの大台突破
10/11 「かくも長き戦争」アフガン最前線レポート連載開始
10/09 今年のノーベル平和賞はバラク・オバマ大統領
10/07 オバマのアフガン危機・増兵でWHのブレーン対立
10/06 マクリスタルのアフガン戦略転換・増兵案の三択
10/04 「日本があぶない!」中川昭一、痛恨の警告
10/03 誰も騒がない米中貿易摩擦の不思議
10/02 オリンピック争奪戦・オバマ夫妻参加で白熱のIOCレース
10/01 地核変動?アジアで頻発する大地震、今度はスマトラ沖

* S e p t e m b e r  /  O c t o b e r *

9/29 サモア地震津波速報・南太平洋にM8の強震と津波発生d0123476_17124236.gif
9/27 第2のキューバ? G20共同宣言で孤立化するイラン
9/26 オバマは知っていた! 2度ある核は3度ある
9/25 G20ショック!イラン地下秘密核施設暴露で開幕
9/24 国連サーカス・カダフィとチャベスとアフマディと
9/23 「核なき世界」オバマビジョンの国連採択
9/19 ニュートラルな日本・極右極左の危険性を絶つ
9/18 欧州から見た日本の針路「中道右派のススメ」
9/17 日本のパワーシフト後編・親米から親中へ、急変する日本と東アジア
9/16 日本のパワーシフト前編・保守から革新へ、日本の歴史的大転換
9/05 日中コンセンサス? 全体主義国家への危険な傾斜
9/04 鳩山文化大革命・デザート政策の致命的欠陥
9/03 エイリアン鳩山+プーチン小沢=デンジャラス・ジャパン
9/02 メディアはメッセージ「鳩山ショック」の原因は媒体にあり
9/01 ハトヤマ・ショック!米国から見た日本の政権交代

* A u g u s t  /  S e p t e m b e r *
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8/31 R.I.P. アメリカ民主主義の魂 テッド・ケネディ
8/30 ケネディ家最後の英雄、アーリントン墓地に永眠
8/29 感動4日目、テッド・ケネディの壮麗なる葬儀
8/26 巨星墜つ、ケネディ上院議員死す。享年77才
8/19 5. 完結編・貨物船消失は嘘?世界をペテンにかけたロシア
8/18 4. 貨物船オデッセイ・ロシアが隠蔽する海賊事件の真相
8/17 3. 貨物船ミステリー10の疑惑・積荷の真相は核兵器関連?
8/16 2. 謎の貨物船カーボベルデ沖で発見!ロシア人乗組員は無事
8/15 1. 今度は地中海の海賊? 消えた貨物船アークティックシーの謎
8/10 タリバンのエンドゲーム・テロ戦争の潮目


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by ysbee-2 | 2009-09-21 08:30 | 大事故・大災害

極右・極左の原理主義を絶ち、ニュートラルな日本へ

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   ||| 日本の国政のパラダイムシフト |||

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 極右・極左の危険性を斬る。 ニュートラルな日本へのパラダイムシフト
 ヒットラーは社会主義者か?右翼か? 巧妙な全体主義が国民を騙す過程


d0123476_16582178.jpg秀でたブログというものは、概してそのコメント欄もすぐれて面白い。
ひいきの引き倒しのお愛想や、逆にいまわしい罵詈雑言で埋まることもなく
ひたすら話題の出所を、編集人と読者とでさらに探求していくような
往年の「ぼ・ぼ・ぼくらは少年探偵団」的なチームワークが築かれている。

 そうした理想的な質疑応答が展開していて、
 特に今回は、以前から私も疑問に思っていた、
 「ヒットラーのナチスドイツと社会主義」の話題が出ていたので、
 鳩山政権の全体主義的傾向への警告も込めて、お届けします。
 昨日に引き続き、ブログ『丸山光三或問集』のコメント欄からの転載です。

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 他国にいると、重箱の隅をつつくような日本のメディアに患わされず、
 どちらかと言えば、個々の木よりも森全体の動きを客観的に一望できるので、
 日本の現状が手に取るように、きわめてよく判る場合があります。
 氏のコメントが、そうした立ち位置を良く物語っています。
 
>「保守」という、「進歩」と対になった政治思想パラダイムこそをシフトして行かねば
  政治勢力としての「保守」の再構築はできないと思っています。
  また、名を捨てて実をとるという 政治の基本を思い出してもらうことでもあります。
  保守派を自認する方々に わが真意を汲み取っていただきたいものです。


【米国時間2009年9月7日『米流時評』ysbee】

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*追記:丸山先生、わざわざ拙ブログへ掲載の応答として
 日本ではなかなか出て来ない論点をとりあげて、新しいエントリを立てて下さいました。
 いつもながらの炯眼の提案で、ぜひご一読をおすすめする次第です。
 また、氏の別ハンドル名での フォトブログ『アムゼルくんの世界』も素晴らしい!
 ブログでのご縁に、またあらためて感謝!

>ブログ『丸山光三或問集』9/24号
 「日本の国政のパラダイムシフト 〜 自由民主主義という中道政治


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  SEPTEMBER 19, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月19日号
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 日本のパラダイム・シフト 保守vsリベラルの対立構造からの脱却
 ブログ『丸山光三或問集』のコメント欄より

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Res. by 丸山光三 さん
ありがとうございます。
S氏のような保守原理主義にはあきあきしました。
ああいう言論が、麻生総理の足をひっぱったのです。

麻生総理の党内基盤が弱いとはいえ、日本国総理の権限で
堂々と左右を斬ってしまえばよかったなあと思います。

安倍元総理も、総理在任中は中道の言動を維持しつつ
重要な保守的法案を通しました。
あれでいいのです。
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惜しむらくは安倍、麻生両氏とも 自民党という
鵺(ぬえ)のような党にいて、
それを基盤にして 政権運営をしなければならなかった
ということですね。

さて中道右派という政治路線が どれだけ保守を取り込めるか、
保守とリベラルという構造からの脱却、
すなわちパラダイム・シフトが達成できるのか、
祖国の行方を外から祈る気持ちで見守るばかりです。
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コメント by よもぎねこ さん
ワタシは一応小泉改革賛成派なんですけどね。
しかし一部の小泉改革派には驚きました。
改革原理主義と言うか・・・この不況の最中に、
麻生首相が緊縮財政路線を中止した事を批難するのですから。

リーマンショック以来、ヨーロッパ諸国もアメリカも
死にもの狂いで財政出動をしているのに、
そんな事は毛筋も興味が無いようです。

そうかと思うと 麻生総理が
リーマンショックで株価が急降下する最中に、
郵貯銀行の株放出を延期した事でも批難を続けました。
あんな時に大量の株を市場に出したら、大恐慌になるわい!!!

竹中平蔵氏だって、麻生総理の財政出動を基本的には賛成していてたのです。
経済問題に興味を持つ人は それなりに現実的思考をする人かと思っていたら、
それは全くの間違いでした。

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Res. by 丸山光三 さん
To よもさま、
いわゆる「改革」の前提はなんでしょう。国が破綻する云々でしょうか?
三橋貴明氏が根底的にその嘘の根拠を叩いていますね。

この政権にはいわゆる「郵政改革」見直し、
できれば清算、総括「だけ」をしてもらい、
あとはなーーーにもしないで欲しいと願っています。

その清算の過程で 小泉一味がやらかそうとしていた事が
すべて明るみにでて法的な処分をきちんと受けることを期待します。
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コメント by 風来坊 さん
鳩山新草履、もとい新総理が先ほどの記者会見で述べた第一声は
「今回の衆院選で勝利したのは民主党ではない。勝利したのは国民の皆様である」
というものでした。

私にはそれ以上TVを見続ける忍耐力がなかったので、
その後で彼が何を喋ったかは知りませんが、彼の言葉を補足するとすれば
「勝利したのは反日日本人である」ということでしょうね。

確かに鳩山政権には ヒチコックの「The Birds」の比ではない
怖さ・不気味さを感じますが、
所詮は無能鳩山のこと、いずれ自滅するでしょう。

問題は実力者・小沢の出方です。
先般の「豹変するのか小沢一郎」に書いておられたように、
小沢の豹変が期待出来るのなら 悲観することはないのですがねえ?
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 >政治の王道とは左右を切り捨て中道を行くことである。

お説の通りで、「保守」という言葉には
ネガティブなイメージがつきまとっています。

「一人の人間を他の人間と区別し得るものは
その人の過去以外の何ものでもない」のと同様に、
「日本を日本たらしめているものは日本の歴史であり伝統である」というのが
「保守」という言葉が持つポジティブな意味合いなのでしょうが、
その意味での保守回帰は期待出来そうもありません。


また、自民党の面々が盛んに「解党的出直し」という言葉を口にしていますが、
あれも胡散臭い。「解党的出直し」というのは、
「解党して出直す」のではなく「解党しないで出直す」ということ。
本来の保守とはほど遠い輩が「解党しないで出直し」したところで、
中身が変わる筈がありません。

“急がば回れ”で、私は「解党して出直す」のが
「打倒民主」の一番の近道だと信じています。

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Res. by 丸山光三 さん
To うたさま、
自民党は政権与党ゆえに 有象無象がよってたかっていたわけで、
これで自然と分解消滅するのもいいかもしれませんね。

また戦後レジームがあってこその党存立基盤があったわけで、
それを否定しようとした安倍元総理は
米日の構造的支配層に斬られた、と見るべきでしょうか。

これからは 保守を名のらない保守を目指すべきかと思い、
こんなエントリーをアップしてみました。

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 C U R R E N T    N E W S   F R O M   E U R O P E
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 ヒットラーは社会主義者か? 右翼か?
 ブログ『丸山光三或問集』9月16日コメント欄より転載

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コメント by 相模 さん
 >しかしドイツにはナチスという極右がかってあり・・・

横から失礼します。おいちゃんが、[三島明のホームページ]さんで、
ナチを右翼として説明されておりました。
「社会主義」のナチを右翼と規定するのがドイツの考え方なのでしょうか。
(戦争=右翼?)
また「ナチ=右翼」を基準として、中道右派という言葉になったのでしょうか。

確かに言葉はドレスと同じで 手垢が着けば取りかえる。
日本のドレスは取替え時期なのか。
私は「保守」という言葉が いまだ市民権を得たと思えない日本で、
「自分探し」をするほど日本人は成熟していないように思えます。
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Res. by 丸山光三 さん
 >> しかしドイツにはナチスという極右がかってあり・・・

いい例なのでちょっと説明しましょう。
ナチスは「Nationalsozialismus」(国家社会主義)の略称です。
正確には「Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei」
(ドイツ国家社会主義労働者党、略称はNSDAP)ですが
名前だけ見ると左翼政党ですね。

実はその前身の「Deutsche Arbeiterpartei」(ドイツ労働者党、略称DAP)は
れっきとした左翼政党でしたが、ヒットラーがのっとってしまい、
名前は左翼、実質右翼の運営を行いました。
「国家」が「社会主義」に被されてあるところが肝です。

これは ヒットラーを支持したのが
労働者階級や下層中流階級だったことの説明にもなっています。
つまり第一次大戦に負け打ちひしがれているドイツ国民意識を高揚し、
同時に労働者の階級意識を利用してもいるのです。

d0123476_18475012.jpg
まことに巧妙な手腕でした。
ナチスの総選挙による政権獲得は
まさに革命を待望する国民の要求をくみ上げた右翼革命でした。


PS:「民主」党が仮の名、
その実 旧社会党(全部ではないにしても)ということも
ここでは考えたほうがいいのではないでしょうか?

いずれにせよ 保守かリベラルかという選択肢では
米英式のパラダイムから永遠に抜け出せません。

ドイツや北欧の高福祉高負担は無理にしても
中福祉中負担のこれまでの、つまり小泉以前の日本方式が
やはり国情にあっていると思います。
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いわゆる小泉「改革」は 自民党ばかりではなく
この日本的「保守」を壊してしまった似非「保守」でした。

その目的は「規制緩和」という外資を防ぐ堤防をはずし
外資に市場を開放し 国の資産を食い荒らさせるというものでした。
売国奴と罵られる所以です。


いま行き過ぎた市場原理主義を止め、保守本流に回帰するためには、
声たからかに保守を叫ぶより 中道を唱えながら
実際の保守運営(中福祉・中負担)をしてゆくべきだと思います。

なぜなら 小泉の輩を保守と思い込み信仰している人々が
まだまだいるからです。
あれはアメリカの国情にあった保守であって
わが国には相応しいものではないこと いまや明瞭ではないでしょうか?

 以上、ブログ『丸山光三或問集』9/16エントリ「鳩山新草履…」 より転載
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▶ 前号「欧州から見た日本の針路・中道右派のススメ」

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記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/10257714
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by ysbee-2 | 2009-09-19 19:50 | 日本のパワーシフト

欧州から見た日本の針路「中道右派のススメ」

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   ||| 欧州から「中道右派のススメ」 |||

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 中道ではない鳩山内閣。欧米諸国が誤解する、親中離米新政権の危ない立ち位置
 

d0123476_16582178.jpg 4年間ブログを連載している中で、沢山のブログ編集人と知り合えた。
 特に、日本の時事問題で火急の事態が発生した場合には、
 一般のメディアよりも鋭い着眼と、経験と覚悟にもとづいた
「責任ある」確固とした直言が聴け、甚だしく勉強になる。
こうした方々は、私だけでなく
日本の前途を真剣に危惧するたくさんの方々にとって、
いわば「ネットゼミの講師」的な役割を果たしているのではないか。

米国在住のため、日本の時事に疎い私にとっては、
一連の政治ブログの存在は、日本のオピニオンの世界へ開かれた窓であり、
庶民の声を集約拡大する、総体としての日本人の意識のアンプである。
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ブログを始めた頃から応援して下さった「訳分からんこのシャバは」のkazuさん。
何度かのご紹介で拙ブログの存在を広めて下さった「博士の独り言」の博士さん。
陰謀の真相追求では「ゴルゴ14」と呼んでいる「賭人の独り言」の藤田さん。
いつも凛としたブレのない時局評論をつらぬく「三四郎の日々」の三四郎さん。
フリーチベット運動を通して、中国のチベット弾圧糾弾に立ち上がった「東アジア黙示録」のアネモネさん。ダラムサラから帰国して復活した時には、泣きました。

テロや戦争記事のたびに黙祷をいただく「家族がいちばん」の練馬のんべさん。
飄々としたユーモアで、時局をばっさり斬る「おやじの独り言」のもあいさん。
その後ウイグル人支援でも大活躍している「酒と薔薇と愛の日々」のおつるさん。
また、いつも「日本の危機」を危惧する声を集約して、編集・出版して下さる、
西村幸祐酔夢ing Voice」の西村大兄……
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そのほか、ここには書ききれない数多くの、
ほんとうに沢山の、日本を思う有志たち。
左のコラムで推奨しているみなさんのブログから、
毎日、どれだけの知恵と情熱をさずかってきたことか!

あらためて、同じ日本人として、みなさんのたゆまぬエントリに、
心から 感謝せずにはいられません。
特に、日本がとんでもない危機に直面している現在、
その思いは、自分でも驚くほど 痛切です。

参考になった記事を記載すると、年末までかかってしまうので
その中から、特にユニークなオピニオンを5〜6編に分けて紹介したいと思います。
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最初に、すでに政見ブログ界では重鎮の丸山光三先生。
愛称:マルコおいちゃん/amselchen。ご本人はコメントで「文鎮」と謙遜されておりました。(ブログ『丸山光三或問集』
ドイツ在住でらっしゃるので、「ヨーロッパから見た日本」という
現実的で冷静な、価値ある視点のご意見を拝聴できます。
エントリももちろんですが、コメント欄も非常に含蓄に富んでいて面白い。

また、マルコおいちゃんを知る契機となったユニークなブログ
tomtomのChuckwagon」の米国東部在住 tomtomさんにも
常日頃の賢人としての深い考察に、感謝申し上げます。

  【米国時間2006年9月6日『米流時評』ysbee】
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  SEPTEMBER 6, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月6日号
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 欧州から見た日本「中道右派のススメ」 ブログ『丸山光三或問集』より
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 amselchen/マルコおいちゃんから9/16の拙ブログにいただいたコメントを転載

おはようございます。丸山光三です。
今朝のこちらのラディオ・ニュースでは 麻生退陣と鳩山新草履、
もとい「総理」の就任を簡単に伝えていました。
いわく「中道左派」内閣、ということですがやはりわかっちゃいないのですね。

ドイツの二大政党は、中道右派のCDUと中道左派のSPDが
外交安全保障などの基本的国策では一致したうえでの政権交代をしてきましたが、
今回の総選挙(27日投票日)では、メルケル首相はさかんに
自己の政党こそ中道であり、SPDは左派だと攻撃しています。

SPDとロシア(および中共)との不透明な関係があるかぎり
SPD前政権のように、エネルギー政策でロシアに依存するという
国益を損なう可能性があります。
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ドイツは福祉社会堅持が大前提ですから「小さな政府」という選択肢はありえず
保守派はあくまで中道右派にとどまっています。

西尾幹二氏によれば、外国籍の政党が政権党となってしまった日本では、
国益を死守するために保守派の捲土重来が待たれますが、
こんなことも日本の政治家は学んで欲しいと思います。

保守という言葉に ポジティヴなイメージだけを期待してはいけません。
やはり国民大多数に訴えかけるには、
中道右派というプレゼンスが必要ではないでしょうか?

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 C U R R E N T    N E W S   F R O M   E U R O P E
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 鳩山新草履、もとい「総理」の門出を・・・
 ブログ『丸山光三或問集』9月16日エントリより転載




祝えない気持ちを皆さんとともに味わっています。
Birth of Bluesさんというブログで
<1分40秒で分かる鳩山新政権>というヴィデオがエントリーされていました。

怖いですねえ、不気味ですねえ、
じゃあ、みなさん、サヨナラ、サヨナラ
で日本は終わってしまわないように
第二次麻生内閣の組閣の近いことを祈ろう!

さてその前に自民党は再生できるのか、が問題だ。
保守再建、という路線なら失敗するかもしれない。
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ちなみに、ドイツの保守派はみずからを保守とは名乗らない、
じゃあどういうかというと、中道右派、である。

昨年末の党大会のスローガンが<Die Mitte. Deutschlands Stärke.>
<中道、ドイツの強さ>というものだった。

政治の王道とは左右を切り捨て中道を行くことである。


このあたり、自民党リーダーの方々によく熟慮してもらいたい。
長い長い戦後レジームというサヨク体制のなかで
「保守」という言葉に染み付いた ネガテイヴなイメージを
ポジテイヴに変容させるのは容易ではない。

また、国民は 左寄り右寄り どちらの政権運営も望んではいない。
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麻生前総理におかれては党再建にあたり、
あまり保守、保守という概念を前面にださず、
ぜひとも中道右派を目指して欲しいものである。

郵政民営化以来分裂した保守陣営は、
混乱する保守の定義などに関わっている秋ではない。

偽保守が幅をきかせる空間を与えないためにも
保守という看板は捨て、中道の旗を揚げてもらいたいものだ。

 以上 ブログ『丸山光三或問集』9/16エントリ「鳩山新草履…」 より転載  >次号へ続く

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「ニュートラルな日本へ。極右・極左の危険性を絶つ」
▶ 前号「パワーシフト後編・親米から親中へ 急変する日本と東アジア」

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記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/10252765
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by ysbee-2 | 2009-09-18 14:24 | 日本のパワーシフト

パワーシフト後編・親米から親中へ 急変する日本と東アジア

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  ||| 後編・急変する日本と東アジア |||

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 親米から親中へ。保守政権の戦後体制終焉で急変する、日本と近隣諸国の勢力地図
 

d0123476_16582178.jpg 総選挙での民主党の圧勝以来、今後の日本の針路に危機感をおぼえ、
 あちこちのブログで編集人のみなさんの卓見を伺っている。
 その中でも、以前から愛読しているブログだが、素晴らしい眼力で
 大局から細部まで一部始終を見透かしている編集人がいらっしゃる。

 毎回のエントリで、緻密な分析でずばりと指摘する『世に倦む日々』。
 政見ブログとしては、そのへんの政治評論家が足下にも及ばない
 研ぎすまされたレーザー光線のような洞察力で、
 時事の表裏の舞台装置から、それぞれの政治家の心理のひだまで
 見事に摘出して解析し、そうだったのかと膝を打つこともしばしば。

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 政局の透析写真のような解説の確かさは、
 あたかも、時事分析の脳外科医のようだ。
 個々の政治家の心理状況から、近未来の政局予測まで、
 いつもずばりと的中する。

 毎回欠かさず愛読している中から、
 9/12号の「小選挙区制と "精神なき専門人"」のさわりの一部を抜粋。
 冒頭に立花隆氏の総括文を掲げているが、
 まさにその通りと、うなづかずにはいられない。
「政策抜きで『政権交代』を連呼するだけの
 どぶ板選挙戦術が成功する国とは、
 政治文化が恐ろしいほど貧しい国ということでもある」
 〜〜『週刊文春』立花隆氏衆院選総括より
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投票日から今日までの間、民主党の若手議員たちが
クローズアップ現代や報道ステーションなどのテレビ番組に出まくり、
キャスターの前で嬉しそうにペラペラ舌を回すのを見たが、
不愉快で苛立つ気分を抑えられない。

彼らの頭の中にはマニフェストは暗記されているが、
国民生活の窮状など何も問題に感じておらず、
格差や貧困への関心の欠片すら見えて来ない。

彼らは単なる政策官僚 あるいは職業政策家であり、
国民代表としての政治家ではないのだ。
ウェーバーの言う「精神なき専門人」こそ彼らの代名詞に他ならない。
d0123476_6595877.jpg
小選挙区制と比例代表制での政治家のセレクトは、
選挙区の有権者ではなくて 党本部がするのだ。


政治家になりたい人間は、地域の有権者に
自分の能力や実績を示して認めてもらうのではなく、
党本部に売り込むか マスコミに売り込んで、キャリアパスを掴むのである。
中央の予備選考で全てが決まる選挙になった。
 …………
口先でぺちゃくちゃ器用に政策知識を並べ立てることと、
国民の支持と信頼を得て政治勢力を率いることとは違う。
d0123476_6533254.jpg
現在の政界において、政治家たちはどれもこれも小粒で
マスコミに飼育されている家畜同然であり、
マスコミとの間で緊張関係に立っている人間が皆無に等しい。

有権者から投票を受けて選出されているはずの議員が国民代表となっておらず、
彼らは自分を政策解説者だと思っていて、
すなわち政党は政策専門家集団になっていて、
政治は相互に対立する二つの政策専門家集団が
(マスコミが操るところの)支持率を争うゲームになっている。
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本来、政治に必要なはずの 世界観や社会の羅針盤や真善美の価値判断は、
日本では マスコミの政治リーダーたちが一切を仕切っていて、
彼らが国民にテレビで「政治常識」を供与し、
テレビに出る「政治家」たちに言い含めて従わせている。

政策専門家である「政治家」たちは、
テレビの権力者たちに 理念や価値観のレベルで反論することはない。

哲学と哲学を戦わせる経験を経なければ、指導者は育たない。

自己の理念や理想を 現実の支配システムに挑戦させ、
現実の壁に激突させて勝利を得た者でなければ、
政治集団を率いることなど絶対にできないのだ。

 *以上、ブログ『世に倦む日日』9/12号「小選挙区制と精神なき専門人」からの抜粋です。

d0123476_6545498.jpg

 最近の記事でことに面白かったのは、<民主党内部抗争>についてのエントリでした。
 私などは日本の週刊誌を読む機会もないので、
 どうしてそこまで見抜けるか? と驚嘆した次第。 以下ほんの一部抜粋です。

私は、小沢一郎はキングメーカーに止まるだけで満足せず、
首相を狙う挙に出るのではないかと予想している。
代表選に出馬すれば、間違いなく代表に帰り咲けるのだから。

仮にそうなったとき、マスコミは国民に信を問えと言い、
新代表(新首相)は解散して総選挙しろと言うに違いない。
小沢一郎が幹事長の民主党は、選挙に強いが、
小沢一郎が党首(首相)で戦う選挙は、そうとは限らない。

もし鳩山由紀夫が、岡田派(前原・野田)を連れて党を出て、自民党を糾合し、
そこに橋下徹が入り、経団連とマスコミの支持を受けたとき、
そのときはどうなるか。

選挙は小沢民主党の圧勝とは予測できない。
マスコミとアカデミーは「二大政党制」を作るべく必死で、
民主党の圧倒的勝利は排除しようと動く。
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現在、上に述べた民主党内部の陰湿な権力闘争とは別に、
国内政治の大きな対抗軸ができていて、
それは小沢一郎vsマスコミという対抗図である。

自民党が政治勢力として無力化した現在、マスコミが
経団連の政策意思を実現する勢力として前面に出る図式になっている。

新自由主義を蘇生させると同時に「二大政党制」を復活させる道、
それは民主党を左右に二つに割り、反小沢勢力と自民党を合同させることだ。
鳩山由紀夫の頭の中には、すでにそのシナリオが描かれているのではないか。

 *以上『世に倦む日日』9/15のエントリ
 「民主党内部の熾烈な権力闘争〜鳩山新政権の本質は財務省主導」から一部抜粋で紹介。

 【米国時間 2009年9月17日『米流時評』編】

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  SEPTEMBER 17, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月17日号
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 日本のパワーシフト・後編 親米から親中へ、急変する日本と東アジア
 米国時間 2009年9月16日午前2時37分 | AP通信・東京支局発 | 訳『米流時評』ysbee

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Untested Party Takes Helm in Japan Power Shift
New prime minister faces economic challenges, seeks change in U.S. ties
SEPTEMBER 16, 2009 | Associated Press — TOKYO | Translation by ysbee

11. Soggy economy by global recession
Continued from the previous issue — Although it has recently shown some signs of improvement, Japan's economy remains deeply shaken by the global financial crisis and unemployment is at a record high of 5.7%. Japan's rapidly aging population also threatens to be a drag on public coffers as the number of taxpayers decreases and pension responsibilities swell.

グローバル不況による経済低迷
前号「日本のパワーシフト前編・保守から革新へ、日本の歴史的大転換」からの続き
ここ数年、景気回復の兆しを幾分かは見せているとはいうものの、日本の経済はグローバルな財政危機のあおりを受けて痛手を負ったままであり、その失業率は過去最悪の5.7%を記録している。さらに悪化の傾向に拍車をかけているのが、急激に老齢化する日本社会の人口構成であり、その結果、納税者人口の減少と反比例して老齢年金の支払総額が急増するにつれ、国庫の財源逼迫が危機を迎えてきていた。
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12. Voters hope for change to upturn economy
"I want to the people to feel that their pocketbook situation is improving, even a little, as soon as possible," Hatoyama said at a press conference. Voters expressed hope for change and an upturn for the economy. "I think it is good that now we are trying something new to change the stagnation," said Osamu Yamamoto, a 49-year-old company employee.

時流の転換で景気回復を望んだ有権者
「私はできるだけ早く、国民の皆さまのフトコロ状態にゆとりが出てきたと感じられるような状況にしたいと存じます。」鳩山首相は、就任直後の記者会見で、景気回復への抱負をこう明らかにした。また、政権交代にあたっては、有権者も「変革への希望」を持ち経済が上向きになることを期待しているようだ。
「私たちも経済の閉塞した状況を変えるように、何か新しい試みをやってみたほうが良いかなと思ってますよ」49才の会社員、山本つとむさんは、政権交代に対する感想をこう語った。
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13. Priorities on urgent issues
Experts said they had doubts about how effective the new government will be. "People and employment problems — these are urgent needs," said Yoshinobu Yamamoto, a professor of international relations at Tokyo's private Aoyama Gakuin University. "The new government needs to decide on its priorities."

緊急課題の解決に優先順位を
しかしながら経済問題の専門家は、新しい政権が景気回復に対して果たしてどれだけの効果を生み出すものか、むしろ懐疑的なのが実情である。青山学院大学 国際政治経済学部の山本吉宣教授は、この件に関して次のような意見を述べる。
「老齢化社会と失業問題は、すぐに解決に取り組まなければいけない緊急課題です。新政権は、まずどの問題から先に手を付けなければいけないのか、優先順位の決定を下すことが肝要です。」

*参照:山本吉宣青山学院大教授の「インフォーマル帝国論」〜百花斉放 日本国際フォーラム
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14. More equal footing with Washington
Hatoyama will also be tested quickly on the diplomatic front. He has said he wants to attend the General Assembly in the United Nations in New York next week and possibly meet with Obama. Hatoyama has said he wants to build a foreign policy that will put Tokyo on a more equal footing with Washington, while keeping the United States as the "cornerstone" of Japan's diplomacy.

米国政府と対等の立場に立つ独立外交
鳩山首相はまた経済問題と並行して、外交の最前線においてもただちに真価を試される局面を迎える。来週ニューヨークの国連本部で開催される国連総会に出席する意向を明らかにしており、それと前後して多分オバマ大統領とも会談するだろう。
鳩山氏は就任前には、米国を日本の外交における大黒柱の対象とする姿勢は変わらないながらも、「日本政府を米国政府とより対等な立場におく」という新たな外交政策を構築したいとも語っていた。
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15. Seeking closer ties particularly with China

He is also seeking closer ties with Japan's Asian neighbors, particularly China. Some members of Hatoyama's party have said they want to overhaul the U.S.-Japan security alliance under which 50,000 troops are deployed throughout Japan.

特に中国との緊密な関係を望む鳩山政権
彼はまた、東アジア地区における日本の隣国との友好、その中でも特に中国との国交を緊密にする施策を練っている (seeking closer ties with…)。
さらに鳩山氏が党首の民主党の中でも数人の議員は、日本各地の米軍基地に5万名の駐留米軍が駐屯する状況を認める、日米二国間協定を反古 (ほご) にしたいと主張していた。
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16. Marines relocation from Okinawa to Guam

That idea has met with strong opposition from Washington, although plans are already under way for 8,000 Marines to be relocated from the southern island of Okinawa to the U.S. territory of Guam. Hatoyama said he has no intention to back down on plans to push for a review of the U.S. military presence in Japan.
米軍海兵隊沖縄基地のグァム移転問題
しかしながら、8千名の米軍海兵隊の基地を日本の南の島沖縄から米国領土内のグァムへ移転する計画が進行中であるとはいえ、民主党一部議員のもつ日米安保条約を廃棄する考えは、米国政府側からの強い反対に逢っていた。さらに鳩山氏自身は、日本国内にある米軍基地の存在を再検討するよう推進する法案に関しては、撤回する意向はないとも伝えられていた。
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17. Building a relationship of trust with Obama

"I would like to build a relationship of trust with President Obama. In order to deepen our trust, it would be most important for us to exchange views frankly," Hatoyama said at the press conference. "That's the first step."
「オバマ大統領との信頼関係を築きたい」
米国との外交関係に関しては、鳩山首相は記者会見でこう述べている。
「私は、オバマ大統領との信頼関係を築きたいと思います。相互の信頼を深めるためには、お互いの意見を率直に交換することが、もっとも重要だと考えます。それがまず、友好の第一歩です。」 <了>

【 米国時間 2009年9月17日『米流時評』ysbee 訳 】
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d0123476_11564496.jpg◀ 次号「欧州から見た日本の針路・中道右派のススメ」
▶ 前号「日本のパワーシフト・保守から革新へ、歴史的大転換」

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by ysbee-2 | 2009-09-17 14:40 | 日本のパワーシフト

日本のパワーシフト・保守から革新へ、歴史的大転換

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  ||| 日本のパワーシフト・鳩山内閣発足 |||

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 保守から革新へ。日本の歴史的な方向転換を図る、鳩山首相の民主党内閣誕生
 

d0123476_16582178.jpgついに発足したハトヤマ=キマイラ内閣。
キマイラというのは、ギリシャ神話に出てくる、ライオンの頭と山羊の身体を持ち、蛇の尻尾がついた、合成異形の怪物。 いつも卓見のブログを連載する三四郎さんの命名です。 *推奨ブログ『三四郎の日々』9/08号「キマイラの始動」

 さて、このところシリーズで連載している鳩山民主党政権のエントリですが、
 今日はこちらのメディアにも、国際面のトップに バーン!と出てきたので、
 即時性を重視して「鳩山新内閣発足」の米国での報道を翻訳してお届けします。

 下の写真は、米国でもっともよく読まれているニュースサイトの、MSNBC.com の国際欄。
 AP通信、ロイター、NBCニュースネットワーク、NYタイムズ、
 ワシントンポスト、ウォールストリートジャーナル、他の
 米国のめぼしいメディアの主要ニュースを網羅しています。
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 言わば、ニュースのワンストップデパートなので、非常に便利。
 毎日膨大な量ですが、記事内容もきわめて中立公正と言えるでしょう。

 今朝7時前のページはご覧の通り、鳩山氏が日の丸をバックに、
 新内閣発足の声明を発表しているところでしょうか。
 左側のマレン三軍総司令官が「アフガン戦線には兵力増強が必要」と訴える
 米国にとっての非常に重要なニュースよりも、さらに大きな扱い。

 これはあくまで見出し部分なので、ここから本文のページへ飛びます。
 記事評価は、5点法ではかなりGOODなランクの 4点となっています。

 しかし、国旗とクロスして、その左側に掲げられた旗が気になります。
 例の「日の丸の細胞分裂」の民主党旗でしょうか?
 万が一にも五星紅旗だったら、日本終了ですね。(万に一つです。念のため)
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 またこの上の写真は、今月冒頭の上海の新聞『環球時報』の第一面で、
 中国語に堪能な方に、ぜひ翻訳していただきたいと思うのですが、
 大見出しの漢字を読む限りでは「日本国換了」となっていますね。

 CHANGE=変換が終了した、と推読できますが、
「大王旗」が何を指すのか?
 またその上の青い文字の「民主党"革命" 萩成功」も気になります。
「民主党革命大成功」?……ったく冗談じゃない。

 できれば、抽象的な意味合いで使ったケースと解釈したいものです。
 北の新聞は、もうイッてしまっている体制下なので何をか言わんやですが……
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 それでなくとも、中国の傘下に参入するのか?
 と危惧されている状況の真っ直中にある日本。
 国際間の誤解を招く一言一句が、
 時には国家の命取りになることもあると、警戒を怠りなく。

 チャイニーズメディアであっても、
 日本に関する報道の見出しには、極力 心してほしい。
 こうした一言一句が、日本とアメリカの距離をますます引き離し
 環太平洋圏での、日本の孤立化が深まるばかりですから。

 アメリカがだめなら中国があるさ、と夢思うなかれ。
「個人の社会的自由と基本的人権の保護」に関しては、
 米国と中国とでは、天国と地獄ほどの甚だしい落差のあることを、
 あらためて痛感するべきです。
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 戦後64年、直接交戦に巻き込まれることもなく、
 平和と繁栄を享受できてきた日本。
 その目に見えない恩恵を、まかり間違っても
「友愛の隣国」に蹂躙されないように。

 他国の傀儡ではない独自外交は結構ですが、くれぐれも
 日本の平和を保証する基底となっている同盟を
 浅薄な独立心で、反古 (ほご) にすることのないように。

 【米国時間 2009年9月16日『米流時評』ysbee】

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  SEPTEMBER 16, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月16日号
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 日本のパワーシフト 閣僚経験皆無の民主党政権スタート
 米国時間 2009年9月16日午前2時37分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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Untested Party Takes Helm in Japan Power Shift
New prime minister faces economic challenges, seeks change in U.S. ties
SEPTEMBER 16, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

1. After 50+ years of conservative rules
TOKYO — Longtime opposition leader Yukio Hatoyamawas elected prime minister and installed his new Cabinet Wednesday, promising to reinvigorate Japan's economy and shake up government with his left-of-center party after more than 50 years of nearly unbroken rule by conservatives.

半世紀以上の保守党政権統治の終焉
AP通信 東京支局発 |16日水曜、自民党政権の続いた戦後体制に終止符を打ち、総選挙によって万年野党から与党に転じた民主党の党首 鳩山由紀夫氏が日本国の首相に選出され、新しい内閣が発足した。
民主党の新政権は、停滞する日本経済を再び活性化し、日本の戦後55年間の長きにわたって不動の座にあった保守党の統治体制を、鳩山氏の率いる中道左派の政策の元に改革することを表明した。
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2. Marking of Japan's major turning point
Hatoyama's victory marks a major turning point for Japan, which is facing its worst economic slowdown since World War II, with unemployment at record highs and deflation intensifying. But concerns ran deep over whether the largely untested government would be able to deliver.

歴史的な日本の一大方向転換
記録的な失業率、悪化するデフレ……第2次大戦以来最悪のこうした経済低迷に直面している日本にとって、鳩山氏が率いる民主党の勝利は、歴史的な一大転機を記すものである。しかしながら、組閣メンバーの大部分が閣僚未経験者である新政権が、果たして難題を解決できるのかどうか危惧する見方が強いのも事実である。
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3. Focusing on consumers, not big business
Hatoyama has vowed to cut government waste, rein in the national bureaucracy and restart the economy by putting a freeze on planned tax hikes, removing tolls on highways and focusing policies on consumers, not big business.

経済:大企業ではなく消費者に焦点
鳩山氏は選挙戦の公約では、「政府の無駄な経費削減、官僚主導体制の阻止、増税計画の凍結による経済活性化、高速道路無料化」など、大企業ではなく一般消費者を優遇する政策を掲げて、衆議院での圧倒的多数議席獲得を果たした。
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4. Independent foreign policy from U.S.
He has also pledged to improve Tokyo's often bumpy ties with its Asian neighbors and forge a foreign policy that is more independent from Washington."I am excited by the prospect of changing history," Hatoyama said. "The battle starts now." The new prime minister said he wanted to build a "relationship of trust" with President Barack Obama by exchanging views "frankly."

外交:米国から独立した対アジア政策
鳩山氏はまた、従来日本政府が東アジアの近隣国家との間でしばしば対立してきた関係を改善し、米国政府からより独立した外交方針を推進する、とも公約してきた。
「歴史を変革する可能性を感じ、意気高揚しています。闘いはこれからです。」
新任首相としての記者会見で、鳩山氏は「バラク・オバマ大統領とは、お互いの意見を "率直に" 交換することで、信頼関係を築いていきたいと思います」と、対米外交面での豊富を語った。
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5. Pro-U.S. LDP ousted after 55-year rule
Parliament convened in a special session to formally select Hatoyama, whose Democrats won a landslide in parliamentary elections last month to take control of the body's lower house, ousting Prime Minister Taro Aso's Liberal Democratic Party, which is conservative and staunchly pro-United States.

55年間の親米保守党政権の撤退
同じく16日水曜には、鳩山氏を首相として正式に選出承認するための特別国会が開かれた。先月末に実施された国会の衆議院議員を選出する全国投票では、鳩山氏が党首の民主党が地滑り的大勝を納め、現役だった麻生太郎首相の率いる自由民主党を、与党の座から追いやった。ちなみに自民党は、親米に徹した保守党である。
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6. DPJ administration backed by strong majority
In Wednesday's parliamentary vote to choose the prime minister, Hatoyama won 327 of the 480 votes in the lower house. He needed a simple majority of 241 votes. Quickly after his election, Hatoyama named Katsuya Okada as his foreign minister and Hirohisa Fujii as his finance minister.

民主党の総選挙圧勝で鳩山首相誕生
水曜の衆議院で行なわれた国会議員の首班指名投票では、鳩山氏が全480票中327票を獲得し、首相としての信任を受けた。日本の場合は、単純に241票あれば過半数とみなされる。(注:米国上院の場合、法案可決には100名中60名以上の得票が必要)
この投票後、鳩山氏はただちに同じ民主党の岡田克也氏を外務大臣に、藤井裕久氏を財務大臣に指名した。
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7. Finance minister, former bureaucrat
Though Okada has never held a Cabinet post, Fujii was finance minister under a coalition government in 1993-94, the only time in its 55-year history that the Liberal Democrats had previously been ousted from power. He was also a former bureaucrat in the Ministry of Finance — suggesting that the new government won't be too confrontational with Japan's powerful ministries.

旧大蔵省官僚出身の財政相
外相に指名された岡田氏には閣僚経験はないが。藤井氏は93〜94年の短期連合内閣で、当時の蔵相を務めた経験がある。この期間は戦後55年の日本の国政で、唯一保守党である自民党が野党であった期間である。藤井氏はまた、元大蔵省官僚出身でもある。この人選から察しても、民主党新政権は、日本の強大な官僚体制と真っ向から対立するつもりはないようである (won't be too confrontational)。
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8. Fujii experienced macro-economic policy
It's good news that Hatoyama picked Fujii as finance minister," said Tsuneo Watanabe, a senior fellow at the Tokyo Foundation, a think tank. "He's experienced. Fujii knows macro-economic policy." Hatoyama, who has a Ph.D from Stanford University and is the grandson of a conservative prime minister, had a limited pool of seasoned politicians to choose from.

藤井財政相はマクロ経済経験者
「鳩山氏が藤井氏を財相に選んだのは朗報です」こう言うのは、日本のシンクタンク東京財団で主任研究員を務める渡辺常男氏で、その理由をこう説明した。「藤井氏なら経験者だし、マクロ経済に精通していますから。」
首相の鳩山氏自身は、(カリフォルニア州の) スタンフォード大学で修士課程を卒業。初代自民党総裁でソ連との国交回復を果たした54~56年の総理、鳩山一郎の孫にあたり、親族の系譜には池田勇人、宮澤喜一など元首相から、母方の祖父でブリジストン会長、石橋正二郎氏など財界トップまで、錚々たる名士が控えている。
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9. Uncertainty over inexperienced administration
His party, created a decade ago, has never held power, and nearly half of the Democrats' members of the lower house will be serving in their first terms in parliament. The inexperienced new government was bound to make some missteps, analysts said.

未経験閣僚と新人議員に対する不安
鳩山氏の所属する民主党は、10年前に結成された比較的新しい政党で、これまで政権の座に就いた経験がない。また衆議院の過半数を占める民主党議員も、そのうち半数近くが初選出で1期目の、まったくの新人である。議会をあずかる議員、政局の中枢たる閣僚。そのどちらも未経験者で多くを占められた新しい政府は、当然何らかの過ちをおかすことが予測されると識者は予見している。
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10. Mix of defectors face huge tasks
"This is a big change. But with change often comes with uncertainty. Beginners usually have some troubles," said Tsuneo Watanabe, a senior fellow at the Tokyo Foundation, a think tank. Hatoyama and his party, a mix of defectors from the conservative party and social progressives, face huge tasks that they must deal with quickly.

不統一政権で前途多難を危惧する識者
こうした状況に対して、前述の東京財団の渡辺氏は次のような見解を示す。
「今回の政局転換は日本の政治の非常に大きな変革です。しかしながら変化にはしばしば、その不確定性に対する不安がつきものです。特に初心者は、なにがしかの問題につきあたるでしょう。」
自民党から分派した保守派も、社会主義の革新派も混在する民主党政権と、それを率いる鳩山首相には、これまでに山積した巨大な責務と、今後速攻で取り組まざるを得ない状況に直面していると言えよう。 >次号へ続く

【 米国時間 2009年9月16日『米流時評』ysbee 訳 】
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d0123476_11564496.jpg◀ 次号「パワーシフト後編・親米から親中へ、急変する日本と東アジア」
▶ 前号「日中コンセンサス? 全体主義国家への危険な傾斜」

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d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/10234691
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by ysbee-2 | 2009-09-16 17:25 | 日本のパワーシフト

鳩山文化大革命・デザート政策の致命的欠陥

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   ||| 政治はデザートハウスではない |||


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 鳩山政権が連発するデザート政策は、
 日本の官公庁の「人的・知的資産の喪失」を招く

d0123476_16582178.jpg 米国時間 2009年9月4日 『米流時評』ysbee

 次期鳩山政権の打ち出そうとしている施策が次々に明らかになるにつれ
 そのあまりの無謀さ加減に、不安を通り越して、めまいさえ覚える。

 それはまるで、女・子供に受けのいいデザートを連発して
 日本人の主食である米作は、儲からないからやめてしまえ、
 というような、目先の人気取り政策の羅列に見えてしまう。

 ひとつひとつの政策に関しては、編集人のみなさんが
 各自のブログのエントリーで論証してらっしゃるので、
 外地在住で詳細に関してうろんな私は、言及を控えるが、
 ひとこと言わせてもらえれば、政治はデザートハウスではない。

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 いかに愚民でも、愚痴をこぼさずにはいられないほどの愚策。

 例えば、その端的で極端な一例が、公務員削減である。
 しかし、数字のマジックにだまされてはいけない。

 「国家公務員 30万人の人員削減」とうたっているが、
 それはとりも直さず、30万人の失業者を出すこととなる。

 解雇される者の家族を勘定に入れれば、全国で30万世帯
 およそ120万人の家族が、一挙に路頭に迷う事態を生む。

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 彼らに対する退職金や、失業保険金の支給額も膨大なはずだ。

 さらに、ひとりひとりの家庭の事情を考えれば、
 住宅のローンやらクルマの割賦やら、
 さらには、子供さんの教育費・進学費用など………

 100万人のそれぞれの人生が、
 挫折と屈辱への路線変更を余儀なくされ、運命が一瞬で暗転する、
 取り返しのつかない悲劇を生むだろう。
 その社会的罪の重さは、計り知れない。

 もちろん、無駄な経費は削減すべきだが、
 この30万人の公務員は、果たして「ムダ」な人材なのだろうか?

 30万という数字をはじき出した根拠は、どこにあるのか?

 各省庁の管理職と充分話し合った上での決定なのだろうか?

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 どうも、それ以外の杜撰な改革案からも察せられるように、
 波及効果の大きさや、現場で発生するであろう機能障害など
 人的な相乗作用を緻密に検討した上での数字ではなさそうだ。

 最大の痛手は、各省庁で汗を流す現場職員の意欲喪失である。
 上からのツルの一声で首が飛ぶ、恐怖政治のような職場環境。

 事務次官と言う「立法と行政のもっとも有効なパイプ役」を、
 小面倒くさい邪魔者、と短絡の判断で一蹴し処分してしまう。

 その結果「お上」の指令を、批判もなく唯々諾々と飲み込む
 腐った卵だけが残る結果になりはしまいか。

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 一連の公約を眺めても、何か政策というよりも、むしろ
 まるでキャッチコピー程度の浅薄さなのが、見え見えで
 その財源を、いったいどこから持ってくるのか?
(元来経験の無い者に、それを判断する能力を持ち得るはずがない)

 こうした未熟な連中に国全体をあずけるのか、と思うと
 いかに外地住まいと言えど、ぞっとする。

 一連のいわゆる「革命的」と自賛しているらしい
 改革案とやらが繰り出されるにつけ、
 脳裏を横切るイメージを払拭できない。

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 それは、あの文化大革命のマニフェストを連呼して、
 経験も責任もない若者たちが、赤い毛沢東手帳をふりかざして、
 旧来の体制すべてを、善し悪しの判断区別すらせずに
 一挙に破壊し廃棄していった、紅衛兵たちの行進のイメージだ。

 海外からも、その実績で高い評価を受けている日本の官僚制度。
 米国のオバマ政権でさえ、勤勉で優秀な「官僚」の見直しをしている。

 亡くなったテッド・ケネディも「パブリックサービス」の重要性を
 ことあるごとに、身をもって強調してきたではないか。

 政府の政策が行政の現場で、実質的に有効に機能するかどうかは、
 ひとえに優秀な官僚たちの、地道な努力と献身に
 無言のうちに支えられてきたからではないのか。

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 また、各省の次官たちが、指導体制と現場の実情とを擦り合わせ、
 試行錯誤に費やす時間と予算の無駄を省く、着地可能な実施案で、
 リスクを最小限に抑える法案実施の実績を、
 戦後60年余り、日夜 積み重ねてきたからではないのか。

 そうした「熟練」の価値をみくびるのは、日本の損失である。

 たまさか浮上する腐敗官吏の汚職を、
 それ以外の大部分の、勤勉で良心的な公務員に当てはめるのは、
 あまりにもマスコミのいいなりで、酷である。

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 残業に押し潰されるような毎日を、家族のためというよりも
 仕事のため、日本のためと覚悟して、むち打って働いているお役人を
 私は何人も、何十人も身近に見てきたし、
 都市開発のプロジェクトを通して、一緒に仕事をしてきた。

 「そんなに根をつめて仕事すると、死んじゃうよ」
 と言ったり言われたりしながら、
 プロジェクトの納期に間に合わせるために、幾晩も徹夜を続け
 本当に過労で死んでしまった仲間も、長い人生で3人ほどいる。

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 その事業がうまくいくかどうかは、担当する者の「熟練」の度合いと
 いやになるくらい比例するものだ。
 それは、その業界で修練を積んで、10年以上経って初めて痛感する、
 職場の方程式であり、仕事の法則だ。

 人心・風紀刷新はいいが、良き老練職員の経験まで切り捨てるのは、
 その職場の資質を、いちじるしく喪失する。
 鳩山氏に、企業を運営した経験がおありなら、
 そうした「職場の知恵」は、いやおうに身にしみていたはずである。

 それは、官公庁と民間法人との区別なく、
 金には換算することのできない、
 あらゆるビジネスの現場での、恩恵であり、資産である。

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 ものごとを前へとおし進めるパワーの根源であり、
 最終の目的地まで飛行し続ける、ビジネスの本能、
 内なるスピリット、そのものである。

 温故知新。

 経験は尊ばれこそすれ、うとまれるべきものではない。
 それは、成功を目指す社会の、地図でありコンパスである。

 それは、コンピュータの数値にはけっして現れない
 既得の、貴重な人的・知的資産である。

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 もしも職場に「伝統」というべきものが存在するなら、
 その会社なり省庁は、断絶することはない。

 日本の社会そのものが、格好のモデルでもあるが
 伝統と言う、目に見えない存在そのものが、
 これまでの日本を牽引する精神の軌道であったはずだ。

 それはまた、仕事と人生という表裏一体の運命を
 明日の社会へと動かし続ける根源のエネルギー、
 人間の「血」であり「魂」であるだろうから。

 【米国時間2009年9月4日『米流時評』ysbee】
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▶ 前号「エイリアン鳩山+プーチン小沢=デンジャラス・ジャパン」
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9/10 マクリスタルのアフガン戦略転換・増兵案の三択
9/09 どうなる日本?米国から見た日本戦後体制の終焉
9/08 日本の政体の地殻変動・これからはじまる亡国の4年
9/07 民主党アメーバ政権の誕生と日本の構造破壊
9/06 日米分断の海溝・民主党が掘る巨大なる墓穴
9/05 日中コンセンサス? 全体主義国家への危険な傾斜
9/04 鳩山文化大革命・デザート政策の致命的欠陥
9/03 エイリアン鳩山+プーチン小沢=デンジャラス・ジャパン
9/02 メディアはメッセージ「鳩山ショック」の原因は媒体にあり
9/01 ハトヤマ・ショック!米国から見た日本の政権交代

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8/30 ケネディ家最後の英雄、アーリントン墓地に永眠
8/29 感動4日目、テッド・ケネディの壮麗なる葬儀
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8/10 タリバンのエンドゲーム・テロ戦争の潮目
8/09 スワット谷の夜明け・タリバン戦線の鍵を握るパシュトゥン族
8/08 特報!米軍爆撃でタリバン首領メスード爆死
8/07 テロ戦争8年目のCHANGE・パキスタンのタリバン
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8/03 特命・ビル・クリントン、米記者解放交渉で北朝鮮へ

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7/27 さらば独裁!イラン第二革命に沈黙するオバマ外交
7/26 テヘランは革命前夜か?イラン独裁体制からの脱出
7/22 黄昏のラプター F22廃止・軍産複合体に半世紀目の楔
7/21 オバマの軍縮・軍産複合体の解体へ大いなる第一歩


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by ysbee-2 | 2009-09-04 08:54 | 日本のパワーシフト

エイリアン鳩山+プーチン小沢=デンジャラス・ジャパン

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  ||| 転機か 破局か、明日の日本 |||

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  エイリアン鳩山 + プーチン小沢 = 転機か、破局か、デンジャラス・ジャパンの明日

 

d0123476_16582178.jpg国を守るのは、軍事防衛力だけではない。
それ以前にたしかな外交力が、平和を築く礎石となる。
他国の覇権と侵略勢力の矛先に、つけ入る隙を与えないために
国際経験豊かな外交のマンパワーが、国家の最前線を守る盾となる。

 昨日のエントリで、私が言いたかったことをひとことに集約するなら、
 「外交経験の未熟な鳩山民主党政権は、現在の日本にとって非常に危険だ」
 ということである。
 ましてや、全体主義国家である中国やロシアに対して
 無防備な接近を見せてきた民主党。
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 議席数確保のために社民党の要求さえ、唯々諾々と呑んでいるような
 基本的理念を欠いた政党の姿勢では、
 日本の政体そのものが脊髄骨折したような致命傷である。

 核装備を着々と進める北朝鮮、
 前例のない速度で軍備拡張する中国。

 このふたつの軍事国家と、海上であれ国境を接するからには、
 戦後60年続いた「平和な民主主義国家、日本」の基盤である
 日米同盟を覆すことは、何があっても避けなければならない。
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 平和というものは、目に見えない空気のような存在である。
 世界の随所で、紛争やテロが頻発する時代にあっては、
 日本のように、内戦も反乱も民族抗争も無いこと自体が、
 奇跡的な幸運なのだ。

 日本が、北朝鮮と言う万年地雷のような隣国を持ちながら
 これまで銃声も戦火も見ずに済んできたのは、
 ひとえに、米国の核の傘の下で庇護されてきたからだろう。
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 その巨大な傘を維持するために、米国が毎年
 莫大な軍事予算を投下しているのを横目で見ながら、
 戦後の焼け野原から奇跡の復興を成し遂げ、
 世界第2位の経済繁栄を謳歌してきた日本。

 あえて、アメリカ側の立場から見てみると、
 戦後の日本は防衛面でも経済保護政策でも、
 米国の乳母日傘で育ってきたように見える。
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 しかし、戦後半世紀の安泰を謳歌した自民党政権も、
 あまりにも反省の見られない不祥事の堆積で
 50年間たわめられた金属疲労のように支持者の支柱が折れ、
 国民にそっぽを向かれた挙句、ついに退陣。

 外交政策も軍事政策も、さらには経済対策にいたるまで、
 閣僚未経験者の寄り合い所帯であるために
 まったく予測のつかない、民主党政権が誕生してしまった。
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 しかしすでに、第一歩から愕然とさせられる。
 バラマキ政策の児童手当の裏カードは、
 配偶者控除・扶養者控除の廃止ときた。

 これではまるで、国家スケールの詐欺である。
 国民全員が、まんまと騙された。

 軍事外交問題にいたっては、
 鳩山氏のどの発言を拾っても、とてもではないが
 不安のキノコ雲は、むくむくと広がるばかりだ。
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 世界の時局が不安定な時代には、
 逆に安定政権を保つべき、というのが定石だが
 結果が出てしまった以上、もう泣き言は言っていられない。

 次の選挙の機会まで、一票でも、ひとりでも多く危機に目覚めて、
 日本の平和と繁栄を真剣に考える、しっかりした政党が
 多数議席を確保し、与党となるように支援するよう、
 今からほぞを固めないと、大変なことになる。

 【米国時間2009年9月3日『米流時評』ysbee】

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  SEPTEMBER 3, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年9月3日号
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 「日本の官僚は有能」キャンベル米国務次官補が擁護発言
  米国時間 2009年9月3日 | AFPの記事より転載 | ワシントンD.C.発

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 米国のカート・キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は2日、
 日本の官僚に対する風当たりが民主党の衆院選圧勝で高まっている風潮について、
 「衆院選後、最も懸念している問題の1つだ」
と述べた。
 キャンベル氏はワシントンのシンクタンク CSIS/戦略国際問題研究所で行った講演で、
 米政府の政策ではなく個人的意見だと強調した上で、次のように語った。

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 左:7/20 ソウルで柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相と会談するカート・キャンベル米国務次官補
 中:日本に民主党政権誕生で、天安門広場に飾られた祝賀の五星紅旗と日の丸


 キャンベル国務次官補
「個人的経験から助言すると、わたしが日本でともに仕事をした中で
 最も素晴らしかった専門家の何人かは官僚だった。
 官僚たちが敵視され追いやられる様は見たくない。

 新たに政権に就いた政治家たちの多くは、
 こうした官僚たちがどんなに有能で、過去数十年にわたって、
 日本の国益のためにどれだけ尽くしてきたかに、やがて感謝するだろう。」


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 米シンクタンク、ニュー・アメリカ・ファウンデーションの
 スティーブン・クレモンズ氏も、
「日本には国際的に活躍する世界最高レベルの官僚がいる」
 と指摘する。
 同氏は、ユネスコ国連教育科学文化機関の松浦晃一郎事務局長や、
 国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子氏らの名前を挙げ、
「国連などの国際組織に批判的な米保守系政治家たちにも強い影響を与え、
 日本の活力と重要性を再確認させた」

 との考えを示している。

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by ysbee-2 | 2009-09-03 18:46 | 日本のパワーシフト
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