米流時評

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過激派テロのターゲットは欧米資本と外国人ツーリスト

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   ||| 狙われる外国人VIPツーリスト |||

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 アジア地区のイスラム過激派テロ組織、ジャマーイスラミヤ、ラシュカレタイバ
 アルカイダ系テロ組織のターゲットは、欧米資本高級ホテルと外国人ツーリスト


d0123476_16582178.jpgジョージ・W・ブッシュの1期目、2001年の9/11同時テロ攻撃に対する復讐戦としてはじまったテロ戦争「War on Terror」。通常は英仏戦争、米西戦争のように、戦争当事国の名前が冠せられる戦争で、「Terror=テロ」という概念自体が敵という、前代未聞の漠然とした戦争の定義づけが成立してしまった。

 この時点から、どの国家であれ組織であれ人物であれ、
 ブッシュ政権下の国務省が「テロリスト」と認定すれば、
 敵性対象として自動的に攻撃を容認するシステムが作られてしまった訳である。
 (判断素材は、国務省配下のCIAおよびペンタゴン配下のNSAの諜報資料)
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 しかし、昨年11月にオバマが大統領に選出され、今年1月に正式就任したため、
 それまでブッシュ政権下で行き詰まっていた米国の
 あらゆる方針と政策は180度方向転換し、軍事面でも
 戦線を拡大する一途だったテロ戦争を、削減する方針へと変換した。
 
 かくして、まず「テロ戦争」という用語を一切使用しない態勢となり、
 1年以内にガンタナモ捕虜収容所も閉鎖する予定で、戦争捕虜にも
 基本的人権にのっとって正規の裁判を受けさせるよう、方針転換した。
 
 その結果、6月にはウイグル人の戦争捕虜が無罪放免となり、
 出身地の新彊自治区へ帰国させると、
 中国政府のイスラム教徒への弾圧で、再逮捕される恐れがあるので、
 カリブ海の英領バミューダやパラオ諸島など、
 受け入れを認可した国家へ亡命の形態で引き取られた。

 今月の新彊ウイグル自治区での中国の弾圧には、
 こうした背景も絡んでいるように見受けられる。

 【米国時間2009年7月19日『米流時評』ysbee】

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   JULY 19, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年7月19日号
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 アジアの高級ホテルとVIPツーリストをターゲットにするイスラム過激派テロ
 米国時間 2009年7月18日午前11時10分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee


 7/17号「ジャカルタのJWマリオットとリッツカールトン ホテル連続爆破テロ
 7/18号「真相究明・ラグジュアリーホテルに宿泊していた連続爆破テロ犯人」からの続き

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Asian Terror Groups Target High-End Tourism
Bomb hidden in laptop computer is also found at hotel hit by suicide attack
JULY 18, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
9. Executive forum of consultancy firm

JAKARTA, Indonesia — The attack occurred as the Marriott was hosting a regular meeting of top foreign executives at major companies in Indonesia organized by the consultancy firm CastleAsia said the group which is headed by an American.
国際フォーラム参加の外国人VIP宿泊中
今回の襲撃があった時点では、5スターホテルのJWマリオット・ジャカルタで、米国法人の「CastleAsia=キャスレーシア」というコンサルタント会社の主催で、インドネシアの主要企業を取りしきる外国人経営者が参加する年次恒例のフォーラムが、ちょうど開催されていた最中だった。
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JWマリオット、リッツカールトン共に5スタークラスのラグジュアリーホテルで利用客には外国人ツーリストが多い

10. Australian think tank warned ahead

An Australian think tank, the Strategic Policy Institute, had warned the Southeast Asian terrorist group Jemaah Islamiyah might launch new attacks just a day before Friday's deadly strike.
事前警告を発していた豪州シンクタンク
また金曜のホテルテロ襲撃のまさに前日に「Strategic Policy Institute(戦略方針研究所)」というオーストラリアのシンクタンクが「東南アジアのテログループ、ジェマーイスラミヤが新たなテロ襲撃を実行する可能性がある」と、警告を発した翌日に事件が起きているのも偶然過ぎる。
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リッツカールトンから緊急避難する顧客 両ホテルともジャカルタを代表するレストランがテナントとして入っている

11. Capitol under the extreme security

Security is tight at five-star hotels in Indonesia. Guests typically walk through metal detectors and vehicles are inspected, but many visitors say searches are often cursory.
首都ジャカルタの治安厳戒態勢下に
今回のテロ爆破事件の起きるよりもはるか以前から、インドネシアでは5スタークラスのラグジュアリーホテルに対しては、厳重な保安警備体制がとられていた。宿泊客やホテル内の飲食施設の利用客は、まずエントランスで金属探知機のゲートをくぐり、もちろん駐車する車輌もすべてチェックされていた。しかしながら利用客の多くからは、急ぐ際にはチェックはしばしばおざなりだったという批判の声も上がっている。
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JWマリオットの正面玄関で厳戒態勢の警備につく首都警察のスワットチーム 誰何して止まらなければ撃たれる

12. Technical advance by terrorists

"If they (the terrorists) were to separate explosives and metals they could get through the detectors because the wands the hotels use do not detect explosives," said Jakarta-based security consultant Ken Conboy.
警戒体制をくぐるテロリストの技術革新
「万一彼らテロリストが、爆発物の素材である化学物質と起爆装置などの金属素材を別々に持ち込めば(空港と違って化学物質を検出する機能を持たない)金属探知機しか設置していないホテルでは、チェックの関門をやすやすと通過できた可能性があります。」こう説明するのは、ジャカルタを本拠地とするセキュリティ専門のコンサルタント、ケン・コンボイ氏である。
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昨今のビルは開放的デザインでグラスウォールが多いが、爆破が起きればミリオン単位の凶器と化す危険性もはらむ

13. Indonesian jihadists praised attacks

Meanwhile, hundreds of postings on a Web site used by Indonesian jihadists praised the attacks. "Mission accomplished," read one posting on the site Arrahmah.com. Indonesian President Susilo Bambang Yudhoyono said the attack was carried out by a "terrorist group" and vowed to arrest the perpetrators. He also suggested a possible link with last week's national presidential election.
襲撃を賞賛するインドネシアのジハディスト
一方、イスラム過激派グループのウェブサイトには、今回のテロ攻撃を讃える投稿が何百も上がった。テログループのサイト「Arrahmah.com」に貼られた投稿のひとつにはこう書かれている。「Mission accomplished=任務完了」(イラク侵攻時にブッシュ大統領が戦艦ミズーリ上で吐いた自画自賛の迷セリフ)
インドネシア政府のスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領は、次のような公式声明を発表した。
「今回の事件はテロリストグループによって実行された計画的なテロ攻撃であり、実行犯人はすべて逮捕することを誓う。」彼はまたテロ攻撃のタイミングについて、先週実施され彼自身が再選されたインドネシア大統領選の結果と関連があるという示唆を示した。
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2つの高級ホテル連続爆破テロ直後、救急車で運ばれた先の病院で負傷した外国人のホテル客を見舞うユドヨノ大統領

14. Series of attacks on the tourists target

It has been nearly four years since the last major terrorist attack in the world's most populous Muslim nation. In 2002, a triple suicide bombing attacked two Bali nightclubs, killed 202—mostly foreign tourists.
アジア地区の欧米人ツーリストがターゲット
東南アジアだけでなく、世界最大のムスリム人口を抱えるインドネシア。この国で大規模なテロ攻撃事件が起きてから、すでに4年近く経った。これまでで最後の最大のテロ攻撃事件は、2005年のバリ島のナイトクラブトリプル爆破テロで、この事件では202名もの死者を出し、しかもそのほとんどが外国人ツーリストだった。しかし今回の先週金曜のテロ爆破事件では、ハイエンド顧客の利用するホテルでの警備体制のスキについて、新たな疑問が投げかけられる結果となった。
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リッツカールトンから搬出されるボディバッグに収納された爆破テロ犠牲者の遺体 4年前のバリ島では202名が死亡

15. Mumbai attacks by Lashkare Taiba

Friday's strikes raised questions about security gaps at high-end hotels, which have become popular targets for militants in recent years, most notably in Mumbai, India, where attacks in November killed 164 people.
昨年のムンバイ同時多発テロ事件
こうした外国人ツーリストのハブとなるラグジュアリーな観光・宿泊施設は、近年特に武装テログループの格好のターゲットとなる傾向を強めている。その典型的な例が、昨年11月インドのムンバイで起きた同時多発爆破テロ事件で、164名が犠牲になった。ムンバイでのテロ攻撃のターゲットは、2つの最高級ホテル、タージマハールとオベロイ、さらに人通りの過密なムンバイ駅とムンバイの通りで、この事件の犯人もまたイスラム過激派のラシュカレタイバである。
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ムンバイの同時多発テロでは、インド最高級のタージホテルとオベロイホテル、ムンバイ駅ターミナルがターゲットに
『米流時評』11/26〜12/04 「ムンバイ テロの決算」特集記事参照
60時間の死闘の末、人質篭城のテロリスト最後の砦 タージマハルホテル陥落

16. U.S. continue to partner with Indonesia

President Barack Obama condemned the "outrageous attacks" and said the U.S. government "stands ready" to help its ally in the effort to combat extremism. "We will continue to partner with Indonesia to eliminate the threat from these violent extremists, and we will be unwavering in supporting a future of security and opportunity for the Indonesian people," said Obama, who spent part of his childhood in Indonesia. The European Union also condemned the blasts.
オバマ「テロとの闘いでインドネシアと共闘」
少年時代をインドネシアで過ごした経験を持つ米国のバラク・オバマ大統領は、今回の事件を「とんでもない攻撃」であると非難し、米国政府は過激派武装集団と闘争する局面で、友軍国家(この場合はインドネシアを指す)を援助する体制はできていると表明した。
「こうした暴虐を繰り返す過激派の脅威をなくすために、われわれはインドネシアとの共闘体制を継続していくつもりであり、インドネシアが平穏と繁栄の未来を享受できるよう、ゆるぎない支援を継続していく所存である。」
またヨーロッパでもジャカルタ滞在中の欧州人が数人負傷しており、米国同様にEUが今回の爆破テロ事件に対して糾弾声明を出した。
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本当は、先週のNAACP結成百周年記念のオバマの迫力ある素晴らしい演説でも翻訳したいところだが、イランの革命やらウイグルの動乱やらジャカルタのテロ....相変わらず血なまぐさい事変が勃発する時代なのだよ、でおあずけです

17. Employees of world's largest gold mine

Two of those wounded at the Ritz-Carlton were employees of Phoenix-based Freeport McMoRan Copper & Gold, Inc. said a company spokesman. He declined to identify the two men or their nationalities, citing company policy, but said their injuries were not life-threatening. Freeport operates the world's largest gold mine in Indonesia's restive eastern Papua province.
負傷者に世界最大の金鉱会社社員も
ホテル・リッツカールトン・ジャカルタに滞在中に爆破で負傷した外国人の中には、アリゾナ州フェニックスに本社を置くFreeport McMoRan Copper & Gold, Inc.=フリーポート・マクモラン金銅採掘会社の社員2名が含まれていると、同社の広報担当から発表されたが、同社の方針に従い個人名および国籍は伏せた。ただし、ふたりとも命に別状をきたすような症状ではないという。
フリーポート社は、インドネシア辺境のパプアニューギニア地区で世界最大の金鉱を有し、金の採掘を行なっている。
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足に負傷したリッツ・カールトンホテルのレストランサービススタッフ 隣のスーツケースは医師の応急処置用か?

18. Attacks near mining complex in Papua

Several attacks have occurred in the past week on the road from the firm's sprawling Grasberg mining complex to the mountain mining town of Timika, leaving at least 15 people killed or wounded. Authorities initially blamed the ambushes on Papuan separatists, but official statements now refer to "an armed group" of professional marksmen.
パプアニューギニア鉱山襲撃で15名死亡
実は先週、フリーポート・マクモラン社がパプアニューギニアに所有するグラスバーグ鉱山から、
山間の鉱山の町ティミカへいたる道路で、過激派武装集団による襲撃が数回起きていた。その結果合せて15名が殺されたり瀕死の重傷を負っている。地元警察の発表では、当初パプア地区独立派の襲撃としていたが、今回のジャカルタ連続ホテルテロ爆破事件が起きたことによって、先週の襲撃もまた過激派のプロの武装集団によるものと、犯行容疑者に関する推論を変更した。 <了>

【 米国時間 2009年7月19日 『米流時評』ysbee訳 】
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d0123476_11564496.jpg◀ 次号「オバマの秘跡・軍産複合体解体への偉大なる第一歩」
▶ 前号「ジャカルタホテル爆破テロ主犯は逃亡中のテロリスト」
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by ysbee-2 | 2009-07-19 10:05 | テロとスパイ陰謀

ジャカルタホテル爆破テロ主犯は逃亡中のテロリスト

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   ||| 怪しい客の友だちはアルカイダ |||

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 ホテル爆破テロの首謀者は逃亡中のマレーシア人テロリスト、ヌルディン・トプ
 捜査当局はアルカイダ系イスラム過激派ジャマー・イスラミヤ分派の犯行と断定


米国時間 2009年7月18日 | インドネシア・ジャカルタ発 | AP通信ニュース速報
インドネシアの首都ジャカルタを代表する米国資本の5スター級ラグジュアリーホテル、JWマリオットとリッツカールトン・ジャカルタは、17日朝自爆テロの襲撃でホテルの一部を爆破され、死者8名、負傷者50名以上に上る大惨事となったと、首都警察当局から発表された。
現在捜査陣は犯行容疑者を究明中であるが、これまでの手がかりから今回の連続爆破テロ事件の主犯は、複数のテロ容疑で指名手配となり逃走中のヌルディン・トップというテロリストであることがますます濃厚になってきている。
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トップ:ジャカルタの一等地に高層のラグジュアリーホテルが立ち並ぶ。右のツインタワーがリッツカールトン、中奥の黒っぽいビルがJWマリオット /下写真左:ホテル近くの芝生に避難したホテルスタッフ /中:救急車でごったがえすJWマリオットのエントランス /右:朝7時45分の最初の爆破でパジャマのまま飛び出したホテル宿泊客

Cops Eye Fugitive Terrorist in Indonesia Blasts
Bomb hidden in laptop computer is also found at hotel hit by suicide attack
JULY 18, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
JAKARTA, Indonesia — The suicide bombers set off a pair of blasts at two American luxury hotels in Indonesia's capital, that killed nine people and wounded more than 50, authorities said. While investigators worked to identify the suspects, suspicions hardened that the blasts were masterminded by Noordin Top.


d0123476_21474336.jpg7/18 MSNBC ニュースビデオ | ホテル爆破テロの真犯人解明
MSNBC Report: Jakarta bombing mastermind close to being ID'd — July 18: Indonesian officials may be close to identifying the mastermind behind two deadly suicide bombings at two hotels. NBC's Ian Williams reports.


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   JULY 18, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年7月18日号
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 Why, How, and Who? ホテル連続爆破テロの真相究明
 米国時間 2009年7月18日午前11時10分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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爆破の翌日、5つ星ホテル・リッツカールトンの入口正面サインに犠牲者慰霊の献花をするジャカルタ市民の子ども

1. Suicide bombers posed as guests

Suicide bombers posing as guests attacked the J.W. Marriott and Ritz-Carlton hotels in Jakarta on Friday. The attackers evaded hotel security, smuggling explosives into the Marriott and apparently assembling the bombs on the 18th floor, where an undetonated device was found after the explosions.
宿泊滞在中に客室で爆発物製造
捜査の進展で18日金曜までの時点でわかったのは、複数の自爆テロ犯人はジャカルタ市内のJWマリオットとリッツカールトン両ホテルに、宿泊客として逗留していたという事実である。襲撃犯人たちは、ホテルのセキュリティチェックをうまく通過して爆発物をマリオットホテル内に持ち込み、チェックインした18階の客室でバラバラだった部品を組立てたという仮説が、爆破後に同客室内でもうひとつの起爆装置が発見されたことから、事実に近いと有力視されている。
(注:MSNBCのニュースでは、犯人はセキュリティチェックを免れるため、パソコンのノートブック内に起爆装置のパーツを内蔵して搬入したと説明していた。)
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最初の爆破現場はJWマリオットホテル1階のカフェ。爆風で1階部分は跡形もなく多数の死傷者を出した。

2. Targeted the breakfast time on Friday

The bombers had stayed at the hotel for two days and set off the blasts in restaurants at both hotels. A police investigator also told The Associated Press on Saturday that Noordin was the most likely suspect.
金曜の朝食時間帯を狙ってレストランを爆破
犯人容疑者たちは同ホテルに2泊滞在した翌朝、JWマリオットとリッツカールトン両ホテルのそれぞれ1階にあるカフェレストランで、爆発物を起爆したものと見られている。さらに18日土曜の朝になってから、ジャカルタ首都警察の捜査官がAP通信に明らかにした内容によると、指名手配で逃走中のテロリスト、ヌルディン・トプが、容疑者としてもっとも濃い線に浮かんでいるという。
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最初の爆破現場JWマリオット1階のカフェ外部ロビーを検証するCSI この現場は防犯カメラにも納まっている

3. Mastermind of blasts — Noordin Top

"Considering the target, the location and content of the bombs, it was clearly the work of Noordin" — a Malaysian fugitive who heads a breakaway faction of the Southeast Asian militant network Jemaah Islamiyah.
爆破テロ首謀者は JIのヌルディン
「テロのターゲット、ロケーション、爆発物の素材……こういったものを総合的に判断すると、当然ヌルディンの仕業だと言うことは明白です。」
捜査官が犯人として確実視するこの人物は、別件のテロ事件で指名手配中のマレーシア人のお尋ね者で、東南アジア最大の武装集団でインドネシアを活動の本拠地とするテロ組織ネットワーク「ジェマー・イスラミヤ」から分派したグループの首謀者である。
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爆破テロ事件の直後、リッツカールトン・ジャカルタ客室棟の被害をエクステリアからチェックするユドヨノ大統領

4. Informant, '200% sure.... it's Noordin'

"I'm 200 percent sure this was his work," said Nasir Abbas, a former Jemaah Islamiyah leader turned police informant who has worked with police on investigations into Indonesia's last three terrorist attacks. According to the source of investigators, a hotel receptionist told police that the man who checked into the room gave his name as "Nurdin."
諜報「200%ヌルディンの仕業」
「この事件がやつの仕業だと言うのは200%確実だよ」こう言うのは、元ジェマー・イスラミヤの首領で、現在は警察の諜報員として活躍するナシル・アッバースである。彼はインドネシアで過去起きた3回のテロ襲撃事件でも、警察の捜査活動に参加協力してきた経歴をもつ。
また別の捜査員の消息筋によると、ホテルのフロントデスクのチェックイン担当者が警察に伝えた情報では、起爆装置がみつかった部屋に逗留した男は、Noordinと同名でスペル違いの「Nurdin」という名前でチェックインしたそうである。
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事件当日リッツカールトンの爆破テロの現場で 地元公安の現場検証を補佐する国際警察のテロスペシャリスト捜査官

5. As a guest deposited $1,000 cash

He gave a $1,000 cash deposit because he had no credit card, he said. He said police had confiscated handwritten notes, a cell phone and a bomb encased in a laptop computer from room 1808 of the Marriott, where the bombers had apparently prepared for the blasts.
1000ドルの現金をデポジット
容疑者と見られる男は、クレジットカードを所有していなかったため、チェックインの際に現金1000ドルを保証金としてデポジットに入れたと、捜査官の一人は説明した。彼の話では、犯人たちが爆発物を組立てた場所と見られているJWマリオットの客室1808号室から、警察は手書きのメモ、携帯電話、そして爆発物が内蔵されたノートブック型パソコンを押収したそうである。
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爆破テロのあった翌日18日、リッツカールトン・ジャカルタからチェックアウトして帰路につく各国のツーリスト

6. Blast captured by security camera

"There was a big explosion followed by a shock wave," said Ahmad Rochadi, a security guard at the Marriott who was checking cars in the basement. "I rushed upstairs and saw smoke billowing from the lobby." Authorities have not officially named a suspect, but suspicion quickly fell on Jemaah Islamiyah or its allies.
防犯カメラに残された爆発の瞬間
さらにマリオットでは、1階の奥にあるカフェへ通じるロビーの防犯カメラのビデオに、爆発の瞬間が捉えられていた。ほんのわずかの短い瞬間だが、ベースボールキャップをかぶりホィールバッグを引きずった男が、ロビーを通過してレストランの方へ向かって歩いていく場面が、モノクロっぽいイメージで映し出されている。そしてすぐに一面白い煙に包まれる瞬間も。
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キャリーバッグを引く男がマリオット1階ロビー中央を突っ切ってカフェレストランへ向かうが白煙で見えなくなる

7. 'Big explosion followed by shock wave'

"There was a big explosion followed by a shock wave," said Ahmad Rochadi, a security guard at the Marriott who was checking cars in the basement. "I rushed upstairs and saw smoke billowing from the lobby." Authorities have not officially named a suspect, but suspicion quickly fell on Jemaah Islamiyah or its allies.
目撃者談「大きな爆発と衝撃波」
「最初に大きな爆発があって、その直後に衝撃波が続きました」こう言うのは、マリオットの保安警備員で、爆発当時はカフェの階下の地下駐車場で車をチェックしていたアハメド・ロチャディさんである。「急いで駐車場の上にある1階のロビーに駆け上がりましたが、ロビーは一面に白い煙が立ちこめていました。」
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8. Jemaah Islamiyah, al-Qaida-linked network

The al-Qaida-linked network is blamed for past attacks in Indonesia, including a 2003 bombing at the Marriott in which 12 people died. The heads of four of the bodies recovered from the blast scenes — two at each hotel — had been blown off, the police investigator said.
アルカイダ系列テロ組織ジェマーイスラミヤ
インドネシアの捜査当局からは犯人の名はまだ公表されていないが、事件発生後すぐに「今回のテロはジェマーイスラミヤかその分派の犯行だろう」という嫌疑がかけられた。
ジェマーイスラミヤはインドネシアを活動の中心とする、アルカイダ系列のテロ組織ネットワークで、これまでの主な犯行経歴としては、2003年にやはりジャカルタのマリオットホテルで12名が死亡したホテル爆破テロ襲撃事件が挙げられる。今回の連続爆破テロでは、両方のホテルからそれぞれ2体の遺体と爆発で吹き飛ばされたと推測されるその頭部が発見されたと、警察の捜査陣から発表があった。 > 次号へつづく


【 米国時間 2009年7月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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 7/17 NBC ナイトリーニュースビデオ | ジャカルタ高級ホテル連続爆破事件現地速報
Deadly blasts rock Indonesia hotels — July 17: Two suicide blasts, just minutes apart, rip through two luxury hotels in Jakarta, killing at least 9 people and injuring dozens. Police say the suspects posed as guests before setting off the explosions. NBC's Ian Williams reports.

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「過激派テロのターゲットは欧米資本と外国人ツーリスト」
▶ 前号「ジャカルタのJWマリオットとリッツカールトン連続爆破テロ」
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by ysbee-2 | 2009-07-18 14:18 | テロとスパイ陰謀

中国の新彊ジェノサイドに アルカイダが復讐宣言

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   ||| 少数民族、復讐するは我にあり |||

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 中国の新彊自治区ウイグル人弾圧虐殺に沈黙を守る、利害関係重視のアラブ国家
 トルコ「ジェノサイド」、中国製品ボイコット、アルカイダ「在外中国人に復讐」


d0123476_16582178.jpgチベット、ウイグルと、中国政府の目に余る辺境自治区弾圧政策。
その軋轢に対する憤懣が、ついに暴発した、新彊ウルムチの動乱。
それに続く、漢族中国人の自警団による、ウイグル人の拉致虐殺。

 辺境の少数民族に対する、あまりにも明白な弾圧と民族殲滅政策。
 チベット人は敬虔な仏教徒として、ダライラマ法王の提唱する
「独立ではなく理想的自治」への平和的進展を、辛抱強く待っているが、
 ウイグル人はそうはいかない。彼らはイスラム教徒である。
 彼らの宗教と文化を奪う者は、神を恐れぬ聖戦の敵となる。
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 しかも新彊ウイグルは、かつては北半球の広大な部分を占めた、
 オスマントルコ帝国の支配者、テュルク系民族の発祥の地でもある。
 民族闘争の戦士としての血は、中央アジアの高原で覇権を競ってきた
 騎馬民族の彼らの悠久の歴史とともに、いまだ熱く脈打っている。

 現代の中国政府をとりしきる 漢族中国人が、
 民族の歴史と誇りだけが残された 辺境の少数民族を圧迫すれば
 (単に経済的・社会的軋轢ばかりでなく、物理的な弾圧・迫害)
 窮した鼠は、当然 猫を噛む。

 しかも彼らの後方には、イスラム教の同胞である
 中東アラブ諸国や、アフリカの新興諸国が控えている。
 ただし、今回の中国のウイグル弾圧に関しては、
 イスラム国家の反応はまちまちだ。
 どの国も、経済大国中国との借款の絆は断ちがたいと見える。
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 しかしその中で、もっとも鋭い糾弾の声を挙げているのが、
 民族的に血のつながるアナトリアの要衝国家、トルコである。
 この国の英邁なるエルドガン首相は、今回の弾圧を、
 いみじくも「新彊ジェノサイド」と言い切った。

 彼は、今春のイスラエルのガザ侵攻の際も、
 国際会議の公式の場で、軍事大国イスラエルを
 唯一正面切って「虐殺者」と非難した、
 いまどき希少な 覇気あるサムライである。

 トルコは、数千年の遥かな時の砂漠を越えて
 アナトリア=小アジア半島という
 西洋と東洋の 文明の交差点に位置しながらも
 覇者に統合されずに独立を保ってきた、数少ない独立国家である。
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 自国トルコの「民族自決の運命」を痛感しているからこそ、
 国民の信望厚いエルドガン首相としては、
 大国が軍事力をかさに着て 少数民族を弾圧する暴虐に対して
 どうしても本能的に見過ごしには出来ない……
 そういう政治的感性が、ストレートに共鳴したのだろう。

 しかし昨日はついに、アルカイダのアフリカ戦線が、
 「中国に対する聖戦」を宣言した。
 これはもはや、中共政府が望んでいるような「内政不干渉」
 などという、幼稚な論理の盾では 納まらない展開だ。

 国内政策だけでは攻防しきれない局面まで、世界の論調を逆撫でしてしまった
 中国自身の暴虐の態勢が掘り返した墓穴に、
 自らの足下をすくわれた状況に他ならない。
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 もうすでに、あまりにも多くの血が流され、
 今となっては いかなる方策も遅きに失した感はあるが、
 できれば一刻も早く、より解放され独立した本格的自治体制を認め、
 自由と民主主義を求める少数民族との、和解と理解に徹することだ。

 中華思想の蒙昧なる民は、いったい何度自滅の道をたどれば目が覚めるのか。
 4千年の王朝の興亡の歴史から、少しは学んできたはずなのに。
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 【米国時間 2009年7月13日『米流時評』ysbee 】

 日本語でのウイグル情報は日本ウイグル協会のホームページで >>>
 http://uyghur-j.org/main.html

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   JULY 13, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年7月13日号
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Muslim Nations Mostly Silent on China Unrest
Ethnic clashes, crackdown on Uighur minority draws muted reaction
JULY 13, 2009 | MSNBC.com— BREAKING | Translation by ysbee
「復讐するは我にあり」 方針転換するイスラム国家の対中国政策
 米国時間 2009年7月13日午後3時13分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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ウイグル自治区第2の都市カシュガル イドゥガモスクから金曜の礼拝を終えたばかりの敬虔なイスラム教徒が退出


1. Muted responses from Muslim nations

CAIRO, Egypt — The riots in China's Xinjiang region and subsequent crackdown on the Muslim Uighur minority have drawn a muted response from many Muslim countries — they may be warying of damaging lucrative trade ties with Beijing or attracting attention to their own attitudes toward political dissent.
イスラム圏国家の多くが沈黙
エジプト・カイロ発 |中国西域の辺境、新彊自治区で起きた、イスラム教の少数民族ウイグル人住民の "暴動"とそれに続く中国政府の弾圧。(イスラム同胞の危機であるにもかかわらず)世界の大半のムスリム国家は、この事変に対しては沈黙を守っているように見える。
各国とも北京の中国政府との有益な交易の絆にダメージを受けるのを恐れての、沈黙なのかも知れない。さもなければ、この機に乗じてあえて政治的に保留の態度を取ることで、中国政府の気を惹く意図なのかも知れない。
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昨年の聖火リレーで盛大なセレモニーが挙行されたカシュガルの人民広場 毛沢東の巨像 (虚像) が空しくそびえる

2. Turkey has special ties with Uighur

字数制限のため英文省略
トルコ人とウイグル人の民族的絆
しかし、イスラム圏ではあるがアラブ圏ではないイランとトルコは、中国に対して非難の声を挙げた数少ない国家である。とりわけイランは、大統領選の開票をめぐる紛争でテヘラン政府自体が弾圧体制を糾弾されている最中にもかかわらず、他国の弾圧は指摘できるとみえる。
一方トルコは、中国国内では辺境自治区少数民族のウイグル族であるが、歴史的にみてテュルク系の同民族という絆を尊重している。しかしながら両国はごく稀な例にすぎず、中近東アラブ諸国の大多数の国家が、中国西域での虐殺弾圧に関してはほとんど反応を示していない。
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7.5虐殺事件発生以来、トルコでは中国政府の弾圧に抗議するデモが主要都市で連日数千人規模で行なわれている

3. Arab regimes in the same boat with China

"Arab regimes couldn't criticize the attacks on Chinese Muslims because they themselves have no democracy," said Labib Kamhawi, a Jordanian political analyst. "They're in the same boat as the Chinese government."
アラブ世界も中国と呉越同舟
こうしたアラブ世界の冷めた反応を、ヨルダンの政治アナリスト、ラビブ・カムハウィ氏はこう分析する。「アラブ諸国の旧体制政権は、中国政府が彼らのイスラム同胞に対して弾圧を加えても傍観するしかない。なぜなら彼ら (アラブ諸国) の自国内ではいまだ民主主義が存在しないからだ。彼らもまた、中国政府と同じ穴のムジナに過ぎない。」
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事件後最初の金曜10日は、新彊自治区主要都市のモスクで毎週恒例の金曜礼拝に対して禁止令が出されたが、
不満の声が高まり、抗議の反乱を恐れた中国政府は直前に厳重警戒下にゲートを開いて信者の礼拝を許可した。


4. China's severe ethnic violence in decades

字数制限のため英文省略
中国建国以来最大の少数民族弾圧抗争
中国政府は、西域の辺境自治区新彊の治安出動で、ここ数日間の間に数万人(メディア発表では3万人)の軍隊を出兵した。特に先週日曜以来180名以上の死者と1,680名の負傷者を出し、いまだに不穏な空気が残る、自治区首府のウルムチ市とその周辺地区に対しては(戒厳令に近い)極端に厳しい統制下におく体制をとっている。
一方先祖代々ウルムチの地元民であるウイグル人は、ここ数年でウルムチ市の人口の過半数を占めるまで急増した中国本土から移住してきた漢民族が、ウイグル人に対して人種差別をし、共産党政府は彼ら独自の言語であるトルコ語と、独自のウイグル文化を抹殺しようとしていると、衝突以前から危機を訴えていた。

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ウルムチ市中心にある人民広場に整列する武装警察の大部隊 近隣のグランドバザール界隈はウイグル人の密集地

5. Major trading partner for many Arab nations

China is a major trading partner for many Arab countries including Sudan, Saudi Arabia and other oil-rich Gulf nations. It is Jordan's third-largest largest trading partner, following Saudi Arabia and the United States. Jordan also is seeking to attract Chinese investment in projects such as renewable energy, railroads and water desalination.
中国資本投下を期待するアラブ諸国
中国は、アラブ諸国の多くにとっては最大手の交易相手であるが、その中にはスーダンやサウジアラビアほか、湾岸地域の石油産出国が含まれている。
一例をとれば、ヨルダンにとって中国はサウジアラビア、米国に次ぐ第三の交易国であり、ヨルダン自体は、次世代エネルギー産業や鉄道事業、海水の無塩化灌漑事業などの国家的プロジェクトに対して、中国資本を導入しようと躍起になっていた最中でもあった。

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グランドバザールは古くからシルクロード交易の中心だった場所 取材記者が5日の虐殺を目撃した住民に、犠牲者がどんなふうに殺されたのか訊ねると、老人は「残酷すぎて言えない」と絶句した。もちろん政府からの箝口令もある。

6. Iran, Turkey speak out of crackdown

字数制限のため英文省略
イスラム圏ではイランとトルコが弾圧批判
イランは、イスラム圏の中では数少ない、中国の弾圧に批判の声を上げた国のひとつである。虐殺事件から1週間経った12日日曜、イラン国営放送のIRNAは、マヌシェール・モタキ外相が「民族抗争についてイスラム諸国間が共有する遺憾の意」について、中国側の外交担当官と電話で討論したと報道している。
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路傍の建物から砕いた煉瓦の砕片は、漢人の武装自警団(国家容認の暴徒)襲撃に対し投石で反撃する唯一の武器

7. Opposition Grand Ayatollah denounce

字数制限のため英文省略
改革派の高僧「許しがたい弾圧」
イスラム教シーア派の高僧、グランド・アヤトラ・サアネイ師は、イランの政局を決定する護憲評議会のメンバーとして、アフマディネジャド政権に対して中国へ非難声明を出すように要求したひとりである。「民衆に対して振るわれたあのような暴虐な弾圧に対して、沈黙を守って旧態以前に固執する態度は、決して許されるべき道ではない。」
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漢人自警団や武装警察の襲撃を恐れ、あり合せの素材でパリケードを構築したグランドバザール近辺のウイグル人住民たち。国家や警察が敵に化した時点で、ウイグル人は自分たちの手で自衛する以外、命を守る手段は残されていない。

8. Strong concern with human rights issue

字数制限のため英文省略
人権問題に真っ向から抵触
周知の通りイランでは、6月12日の大統領選投票にまつわる不正をめぐってイスラム革命以降最大規模の抗議運動が起こり、これに対してイラン政府側は暴力的弾圧を下した。サアネイ師はまた、自国の民主化運動を圧殺しようとするアフマディネジャド政権の弾圧に対しても、厳しい批判の声を上げている改革派運動推進者のひとりである。
イランの首都テヘランをはじめ、イスファハンや主要都市で展開された民主化を求める抗議運動に対して、現行のアフマディネジャドディ政権が強行した暴力的な弾圧もまた多数の犠牲者をもたらし、西側諸国や人権問題の国際的組織の厳しい糾弾の的となった、近々の状況がある。
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9. Turks condemns 'ethnic cleansing'

字数制限のため英文省略
トルコ人「民族殲滅」と抗議デモ
しかしながら、イスラム世界におけるもっともパワフルな反論は、トルコから上がってきた。トルコでは中国政府のウイグル人虐殺以来、連日抗議デモが展開しているが、特に10日日曜にイスタンブールで行なわれた抗議デモには、5千名以上の市民が参加した。(注*アネモネ氏の『東アジア黙示録』によると、朝日新聞はトルコのデモ参加者を300人と過小報道)
北京政府の辺境自治区異民族弾圧虐殺に抗議して、首都アンカラの中国大使館や交易都市イスタンブールの中国領事館へ押し掛けたデモ隊は、トルコの自国政府に対しても、中国国内の悲惨な状況を阻止するために、民族問題として介入するよう要請した。トルコの抗議運動では、中国の弾圧政策を、はっきりと「ethnic cleansing=民族殲滅政策」と呼んでいる。
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12日日曜トルコの首都アンカラの中国大使館へ押しかけたウイグル人虐殺弾圧抗議デモには市民5千人以上が参加

10. Call for boycott of Made-in-China

字数制限のため英文省略
メイド・イン・チャイナをボイコット
トルコ人は、テュルク語系民族であるウイグル人とは共通の民族の絆で歴史的につながっている。したがって、中国のウイグル人虐殺が報じられて以来、トルコ国内ではほとんど毎日のように抗議デモが展開されてきた。しかしながら、日曜のデモはこれまでの最大規模となった。
デモ隊はおもに中国政府外交部の施設である、アンカラ駐在の中国大使館とイスタンブール駐在の中国領事館を取り囲んでシュプレヒコールを繰り返したが、その中の数人は、中国の五星紅旗をやメイドインチャナ製品を燃やしたりして、過激な示威行動に出る者も出現した。
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「Killers=人殺し」と大書された五星紅旗を掲げるトルコ人学生の抗議アピール。このあと中国国旗は燃やされた。

11. Erdogan: 'Xinjang genocide'

Turkey's prime minister, Recep Tayyip Erdogan, has compared the situation in Xinjiang to genocide. The foreign minister has conveyed Turkey's concerns to China, and Turkey's industry minister has urged Turks to stop buying Chinese goods. The government, however, has no plans for an official boycott.
エルドガン首相の直言「新彊ジェノサイド」
トルコのエルドガン首相は、今回の新彊自治区の惨状を、いみじくも「genocide=ジェノサイド/大量虐殺」と直言した。また工業相も、中国政府の弾圧に対するトルコの懸念を表明し、彼個人の見解としてトルコ人に中国製品不買運動を呼びかけた。しかしながら、トルコ政府としては「中国製品ボイコット」を、国家として公式宣言する予定はない。
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昨年の北京五輪でも「民族統一」をアピールした中国政府 しかしかけ声だけで実態は辺境植民地政策の圧政だった

12. Relations with Muslim world

In the Arab world, two extremist Islamic Web sites affiliated with al-Qaida called for killing Han Chinese in the Middle East, noting large communities of ethnic Chinese laborers work in Algeria and Saudi Arabia. "Chop off their heads at their workplaces or in their homes to tell them that the time of enslaving Muslims has gone," read one posting.
アルカイダ系過激派「中国人に復讐」
アラブ世界では、アルカイダ系列の2つのイスラム過激派グループが、そのサイトを介して「中東地域にいる漢族中国人を殺害する」という警告を発した。その声明文の中では、特に具体的にアルジェリアとサウジアラビアの現場に従事している中国人労働者を対象にすると書かれ、次のように威嚇していた。
「ムスリム(イスラム教徒)を奴隷化する時代は終わったということを思い知らせるために、職場であれ家庭であれ、奴ら(中国人)の首を斬り落としてみせるから覚悟せよ。」

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「動乱鎮圧」という名目で3万名投下された武装警察 実態は要するに辺境支配へ人民軍を出兵したという侵略戦争

13. Hamas, 'Not harm relations by harming Uighurs'

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ハマス「ウイグル人はイスラムの同胞」
一方中東では、イスラム強硬派の武装集団で政党のハマスが支配するガザ地区で、アハメド・ユセフ外相が、中国のウイグル弾圧に対するハマス政権の見解を表明し、ウイグル自治区の騒擾は中国とイスラム世界との関係を著しく損なうだろうと、次のように警告を発した。
「われわれは(基本的には)中国政府が新彊地区のイスラム教徒との関係を改善するよう望む。間違っても、ウイグル人に危害を及ぼすことで双方の関係を損なうことのないよう希望する。」
>次号につづく
【 米国時間 2009年7月13日 『米流時評』ysbee訳 】
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トルコの首都アンカラの中国大使館(右側の柵の内部)周辺では、7.5事件以来連日ウイグル人支援と中国政府へ抗議のデモが展開。政党や年代に関係ない広範な市民の「トルコ民族を救え!」という国民的運動に高まってきている。

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「ジャカルタのJWマリオットとリッツカールトン ホテル連続爆破テロ」
▶ 前号「中国武装警察・ついに始まった恐怖の人間狩り」


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by ysbee-2 | 2009-07-13 19:10 | フリーウイグル

米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦

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     ||| 米国とアルカイダ 最後の聖戦 |||


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  パキスタンで諜報機関ISIを育て軍事援助をした挙句、核で裏切られた米国
  ブッシュからオバマへの米国の変革はパキスタンの核の危険を制圧できるか?

d0123476_3532373.jpg「Good News, Bad News, Everything in Between」これが、2005年からスタートした米流時評の前身ブログ『楽園通信』のシグライン/signature lineだった。しかし、先週の米国ニュースは Bad News の連続で「Bad News, Worst News, Everything in Between... if you can survive」と言いたくなるようなどうしようもなく悪いお知らせの連続だった。
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特に、朝鮮半島からの凶報は、38度線の両側からやってきた。
金曜に韓国で「盧武鉉自殺!」ときて、真相追求の助走をしている間に、
今度は北側で「地下核爆発実施!」「ミサイルも発射!!」
「短距離で2発も!!!」「3発目も準備!!!!」と、
これでもか、と言うくらい悪いニュースの連発である。

タイミングを見ると、またもや「オバマ・タックル」のタイミング。
先回の、自称「衛星ロケット」打ち上げは4月初旬の1週間で、
オバマが話題をさらったG20サミットの期間と完全にリンクしたが、
今回は、米軍戦死者の慰霊を回顧するための、国家的行事が重なる
メモリアルデー・ウィークエンドの3連休に、見事にぶつけてきた。
土曜来 連日メディアを埋める、禍々(まがまが)しいニュースである。
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いつもオバマが国際的ステージでスポットを浴びる潮時に
ぴったり見計らったタイミングで、金ブランドの花火を打上げる。
このサイクルでいくと、7月4日/July 4th の合衆国独立記念日には、
核搭載のミサイル発射! となるのだろうか?

そんな事態なので、このエントリの翻訳は後回しにして、
米国側の緊急報道からピックアップした記事の翻訳を先行。
「盧武鉉自殺」と金正日の「核とミサイル発射」を次号からエントリします。
予定は 未定にして 決定にあらず.... は毎度のことですが、
ご了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

【米国時間2009年5月25日『米流時評』ysbee】
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原理主義者の特徴ヒゲを剃り落し難民に紛れてスワット谷を脱出したがカラチ市内で逮捕されたタリバン残党

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
【クシャブ核施設のプルトニウム開発】 By ロバート・ウィンドレム
09/05/15 衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設
09/05/16 警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発
09/05/17 真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係
09/05/18 疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I
09/05/19 米国とアルカイダの 核をめぐる最後の聖戦
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   MAY 19, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月19日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  パキスタンでISIを育て、軍事援助をした挙句、核で裏切られた米国
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee
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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 4
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

29. 'None were secured before 9/11'
ROBERT WINDREM | PAKISTAN "NUKE PROBE" REPORT — PART-5
A Pakistani nuclear official who spoke on condition of anonymity because of the nature of the issues, confirms the U.S. help but says he would be surprised if the weapons are as secure as the United States hopes and believes, noting "none were secured before 9/11."

9/11以前は野放し状態だった核管理
前号 第4章「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」からの続き
翻訳中
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 タリバンの本拠地スワット谷を見下ろす高台に砲撃用の野戦基地を構えた、パキスタン政府陸軍の砲撃部隊

30. Billions spent on nuclear weapons

Twice in recent decades, U.S. military and economic aid has permitted Pakistan to spend billions on nuclear weapons. In the 1980s, the U.S. supplied billions to Pakistan for Afghan aid against the Soviet Union. Not coincidentally, the decade saw major advances in the Pakistani nuclear program, particularly at the Kahuta centrifuge facility outside Islamabad.

米国の2度の資金援助で核兵器開発
翻訳中
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スワット谷でミンゴラと並びタリバンが本陣を張ったブネールも政府軍侵攻で住民が脱出しゴーストタウンに

31. $20 billion applied to plutonium program?

Then, in the post-9/11 decade, more money was sent to Pakistan to battle al-Qaida at a time when the plutonium production program began to accelerate. “There’s been $11 billion in aid sent to Pakistan publicly since 2001 and perhaps as much again in covert aid,” says Mian, the Princeton scientist.

米援助資金20億ドルからプルトニウムに流用?
翻訳中
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スワット谷侵攻はパキスタン政府軍地上部隊が主戦力 タリバンの隠れ里をシラミつぶしに砲撃していく作戦

32. U.S. took risk to deal with Afghan

Milan asserted that mingling of the money enabled spending on the weapons program. A senior U.S. intelligence official at the time says the similar caution immediately after Sept. 11, 2001. He pointed out that the Bush administration took risks to deal with Afghanistan.

アフガン介入のリスクをとった米国
翻訳中
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スワット谷の戦闘から命からがら脱出しチョータ難民村にたどりついた住民 死を見てきた少年のかたくなな瞳

33. Bush 'had to deal with the wolves'

"We would be in a world of hurt ... without Pakistan. We also feared that if we didn't deal with them, we could push them further into the camp of the radicals. We had to deal with the wolves nearer the sled," Milan said. Now, of course, all the wolves are closing in. Last week, events in Pakistan led President Barack Obama.

「荒野の聖戦」に踏み込んだブッシュ政権
翻訳中
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避難の途中タリバンを包囲する政府軍の砲撃に巻き込まれ負傷した難民の少年 北西部ペシャワールの病院で

34. Obama's challenge 'how to secure nuke'

Obama said that he has "grave concerns" about Pakistan's stability and others in the CIA and Pentagon to discuss plans for securing or taking out Pakistan's nuclear weapons and facilities. "If Iran emerges with nuclear weapon, that is a problem … but a potential problem," Albright says in assessing the dangers of proliferation.

オバマの挑戦:パキスタンの核保全問題
翻訳中
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左:チョータ難民キャンプで国連難民局UNHCRから配布される学習用具セットを受け取る子供たち /中:タリバンの本拠地ミンゴラの町外れで堡俏に立つタリバン兵士 /右:40℃を超す山道を歩き続け熱射病で倒れた難民の幼児

35. 'Greatest danger is from Pakistan'

But considering the danger that Islamic radicals pose to Pakistan's government and its nuclear weapons program, he says, "the riskiest state has to be Pakistan, the greatest danger is from Pakistan. In terms of measurable danger, Pakistan is either right at the top or near the top of everyone's list."

「世界で最も危険な核保有国、パキスタン」
翻訳中
特集記事「テロ戦争とパキスタンの核施設」全5章 <了>

【 米国時間 2009年5月19日 『米流時評』ysbee訳 】
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国連難民局 UNHCR 運営のチョータラホール難民キャンプ村もスワット谷から160万の難民発生で飽和状態に

d0123476_17133139.jpg◀ 予告「ヒロシマサイズの恐怖/プルトニウム+ミサイル」
◀ 次号「懲りない菌小児痴/いったい目的は何なんだ?」
▶ 前号「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」
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by ysbee-2 | 2009-05-19 09:24 | アルカイダ2.0核のテロ

疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I

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  ||| 陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I |||

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疑惑と陰謀の迷宮:冷戦時代にCIAが息を吹き込んだパキスタン陸軍諜報部 I S I
テネット元CIA長官が暴露した 9/11〜アルカイダ〜ISI司令官〜核施設の疑惑


d0123476_3532373.jpg第1章 衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設
第2章 警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発
第3章 真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係
からの続きです。冒頭は過去のアルカイダ関連記事のコメント欄から:
コロンブスの卵さんのコメント 2009-02-08
初めて書き込みます。
テロとの戦い アメリカ合衆国はいつまで続けるきでいるのでしょう。
それとも 意図的に続けるきでいるのでしょうか。
ビン・ラディンを いつつかまえるのでしょう。
ひょっとして まさか
テロとの戦いの為に利用してるわけではないと思いますけど。

とんじいさんのコメント 2007-07-24
結局、武力で追い出しても その後の復興がうまくいかなければ、
元に戻るってことなのですね。
イラクもしかりですが、うまく経済が回らないと
永遠にスパイラルから抜けられませんね。

*とんじいさんは、中国でオシゴトをしてらっしゃる企業戦士の最前線にいる方。中国事情直送ブログ『爺砲弾』は、いつも貴重な現地写真で、彼の地の内情が手に取るように伝わるありがたい存在。しかも、いつも笑いに直結しています。
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ysbeeのレスポンス 2007-07-25
とんじいさん、ほんとにこのテロ戦争というのは、いたちごっこですね。
アフガニスタン侵攻のときは、米軍のIT兵器とタリバンの竹槍の激突(笑)
....まで古くはないけど、
彼ら 実際に馬に乗って 蛮刀を振り回してたんですからねー
ニュースで見た時は、目からウロコの連続。
映画でも見てるような気分でしたよ.... タイムマシンの。

それで 首都カブールまで 向かうところ敵なしで
北部統一戦線のリーダーだったカルザイを大統領に立てて、傀儡政権成立
だったんですが、そこで安心しちゃったんでしょうね。
そのままトラボラを徹底してつつけば、
ビンラディンも捕まったんでしょうけど
毎回瀬戸際まで行くんですが、なぜか何度も取り逃がしてるんです。
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アメリカでは、「アルカイダは、軍事産業のために
ブッシュが必要とした戦争を起こすための オトリだった」
というのが リベラルの通説ですから、
わざと泳がせて、戦争を永続させようという....

実際問題としては、信心よりも生活に困窮して
テログループに「就職」する若者があとを断たないそうで。

アルカイダは、なにしろ、賞与とか健康保険まであるそうですよ。
医者は専属がついているし、彼の地の人々にとっては
生活信条であるイスラム教の説く「聖戦=ジハド」を実践できる
理想的就職口になってしまっているらしいです。
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近代史を見ても、ゲリラ戦で侵略国が勝ったためしはないですから、
今の戦争も、ベトナム戦争の二の舞でしょうね。
どうせダメなら、傷が浅いうちに退いた方がいい。
イラクはまだ 戦死者3700人弱ですから。(07年7月時点)
ベトナムは6万5千人ですよ!(米兵だけで)

ブッシュは「ベトナムと比べればまだ勝っている」とほざいてます。
北朝鮮といい、アメリカといい、
よくもこれだけ おめでたいドンがそろったもんです。
半世紀以上の私の記憶をたどっても、最悪の政治家ですね。
両方とも、早く辞めてくれ〜〜!

 (で、その年の11月に、オバマが大統領に立候補し
  翌年11月の投票では、アメリカ国民大半の意志が実って見事当選。
  就任後のオバマの改革は、みなさんご存知の通り。
  アフパキ米三国会談の翌日に、政府軍が本格的掃討作戦に出ました。)

【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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注*この下はすべて4月以降のタリバン掃討スワット侵攻作戦で脱出した、現地住民160万人の難民キャンプの写真
||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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   MAY 18, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月18日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I 司令官が握るクシャブ核施設の鍵
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 4
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

21. In the memoir of George Tenet
ROBERT WINDREM | PAKISTAN "NUKE PROBE" REPORT — PART-4
The intelligence community has long had concerns about Khushab's leadership. As George Tenet recalled his acknowledgment in his memoir, "At the Center of the Storm," the fact is stunning revelation for U.S. and beyond.

ジョージ・テネット元CIA長官の回顧録
前号 パキスタン・クシャブ核施設発覚 スクープ記事 特別レポート 
第3章「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」からの続き

パキスタンのクシャブ核施設は、国際諜報の世界でも長い間、疑惑の焦点だった場所である。ブッシュ時代のCIA長官だったジョージ・テネット氏は、彼の回顧録『At the Center of the Storm/嵐の目の中で』の中で、この施設に関する事実を暴露したが、その内容は米国ばかりでなく世界を震撼(しんかん)とさせるに充分な、驚愕の内容だった。
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22. Secret meeting weeks before 9/11

Tenet described in his book that the Central Intelligence Agency learned in the fall of 2001 that the former head of Khushab, Sultan Bashirrudan Mahmood, and the former head of the facility where bombs are designed, Chaudri Andul Majeed, had met just weeks before Sept. 11 with al-Qaida's top leaders.
9/11の数週間前に秘密の会合
テネット元長官は彼の回想録の中で、2001年の秋にCIAが諜報情報から得た事実を公開した。
彼の記録によると、当時クシャブ核施設の所長だったスルタン・バシルダン・マハムードと、同じく実際の核爆弾の保安格納施設所長だった、チャウドリ・アンドゥル・マジードの両氏が雁首をそろえて、9/11テロ事件の勃発するわずか数週間前に、アルカイダの幹部と直接会っていた、という衝撃の事実である。

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23. Al-Qaida's reach to nuke facilitator

"Mahmood and Majeed met with Osama bin Laden and Ayman al-Zawahiri in Afghanistan," Tenet, the former CIA chief, wrote. "There, around a campfire, they discussed how al-Qa'ida should go about building a nuclear device." Mahmood later admitted to Pakistani interrogators he had even provided a hand-drawn bomb design to bin Laden.
パキスタンの核入手を狙うアルカイダ
「マハムードとマジードは、アフガニスタンのアルカイダの基地で、オサマ・ビンラディンとアイマン・アルザワヒリと会った。訪ねていったその本拠地では、夜キャンプファイアを囲みながら、彼らはアルカイダにとって核兵器の製造に着手する事がいかに必要かを話し合った。」と、テネット元CIA長官は書いている。
本に書かれたクシャブ核施設の元所長マハムードも、後日パキスタンの捜査陣に追求されてこの事実を認めており、その自白調書の内容によると、なんと手書きの核爆弾製造のスケッチとメモを、ビンラディンに手渡してさえいたことがわかった。

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24. Tutoring nuke for bin Laden

According to Tenet, Mahmood told bin Laden, "The most difficult part of the process is obtaining the necessary fissile material," to which bin Laden replied, "What if we already have the material?" Nawaz, whose late brother was Army chief of staff under Benazir Bhutto.
ビンラディンに核のノウハウを伝授
テネットの記述によると、マハムードはビンラディンにこう示唆したそうである。
「核兵器製造の過程でもっとも困難な部分は、核分裂に必要な原材料を入手することだ。」
これに対してビンラディンはこう答えた。
「もし、われわれがその材料をすでに手に入れているとしたら?」
以上の話は、パキスタンがベナジル・ブット首相の時代に陸軍の総司令官を務めた人物を兄弟にもつナワズ氏が、テネットに伝えたパキスタンの諜報情報である。

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25. Key: operator, not the government

He underscores that the key to securing the weapons programs is still the personnel who run them. "At the higher level and the planning level, things are probably fine," said Nawaz, speaking of the national command authorities, "but when you get down into the weeds, then you have problems."
鍵を握るのは政府でなく運営管理者
ナワズ氏は、パキスタンで核兵器開発計画の保安の鍵を握るのは、いまだに関連核施設の運営を司る個人まかせであることを、再三強調して警告する。
「中央政府の閣僚や核開発計画の立案段階の関係者は、多分まだましでしょうが、核管理の現場の雑草的な存在にいたると、そこで機密管理不完全の問題が起きてきます。」
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26. 'System is not perfect by any means'

He notes that the military has tried to emulate personnel evaluation systems similar to those developed by the United States, but the system is not perfect by any means. "In the Pakistani Army itself, they were trying to filter out people with Islamist tendencies, and they have failed," he says. "Even corps commanders are closet Islamists."
「いかなる意味でも不完全なシステム」
テネットは特に、そもそも米国諜報機関CIAの情報収集システムを模倣して創設されたパキスタン陸軍の特殊諜報機関ISIが内包する、この国をとり巻く特殊な社会背景に起因する欠陥を指摘する。
すなわち「エージェントの個人活動に重きをおくCIAメソッド」の機密重視・個人依存型の諜報収集システムは、政府閣僚や軍部将校にイスラム原理主義者が多数内在する現段階のパキスタンにおいては、いかなる意味でも不完全で、国家機密の漏洩につながる危険な制度だと指摘する。
「そもそもパキスタン陸軍自体が、イスラム原理主義者的傾向を持つ者を組織から振い落とそうとして、結果的に失敗している。軍部の司令官クラスは『closet Islamists/クローゼット・イスラミスト=隠れイスラム主義者』で固まってしまってさえいる。」

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27. ISI top belongs to Tablighi Jamaat

He adds that senior officers in Pakistan's intelligence service, the ISI, belong to the Tablighi Jamaat. The fundamentalist Muslim organization operates worldwide and has been accused of recruiting for radical organizations in Afghanistan as well as Pakistan.
I S I 指揮官はイスラム原理主義者
テネットはこの部分で、パキスタン陸軍の諜報部ISI内部のトップ司令官たちが「タブリギ・ジャマアット」と呼ばれるイスラム原理主義者の世界的組織に属していたことを、著作の中でばらしている。この組織は(9/11当時のアルカイダとタリバンの本拠地)アフガニスタンだけでなく、パキスタンでもまた組織拡大のリクルート活動を展開していた事実がわかり、9/11以降ムシャラフ政権の中央政府によって糾弾された組織である。
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28. U.S. helps Pakistan to secure nukes

Yet the United States has not publicly reproached Pakistan. It has quietly been helping Pakistan to develop systems that prevent detonation of nuclear weapons by anyone without the proper clearance and codes. Nawaz says that Pakistan's security steps have not gone as far as Washington wanted but that the United States seems to be satisfied with them.
パキスタンの核保安を指導する米国
しかしながら、そういった事実を知っていたにもかかわらず、それでもなお米国政府は表立ってはパキスタン政府を批判しなかった。米国がしたことと言えば、適正な認証や暗号なしには誰も核兵器の起爆装置(あるいは核ミサイルの発射装置)を作動するのを防ぐような、保安システムを開発する上で黙々とパキスタンを援助し続けてきただけである。
ナワズ氏は、パキスタンの核保安体制は、米国政府が望んでいる事態から一歩も踏み出してはいないと嘆く。しかしそれは米国自体が「パキスタンはその段階にとどまっているだけで充分」と思っているきらいがあるからだ、と鋭く指摘した。
>次号 第5章「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」へ続く

【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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◀ 予告「懲りない菌小児痴/目的は何なんだ?」
◀ 次号「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」
▶ 前号「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」
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by ysbee-2 | 2009-05-18 13:02 | アルカイダ2.0核のテロ

真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係

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    ||| 核とアルカイダの危険な関係 |||

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 米国の核保安スペシャリストが暴露する、パキスタンの大胆な核兵器開発施設
 米国の巨額な援助資金を流用、年間4〜5発のプルトニウム爆弾が製造可能に


d0123476_3532373.jpg昨日に引き続き、冒頭はコメント欄から。通常の観光客が足を運ばない辺境の少数民族に注がれる、uni....さんの率直な観察眼と私の雑感。どうもパシュトゥ族はハザール系ユダヤ人に似ていると言う見解と、東北の南部人の風貌と共通するという自説の、比較民族学的寄り道のとば口?までたどりついたような塩梅。
uni....さんのコメント  2009-02-12

今のアフガンは どういう部族勢力になっているのか、
イスラム協会(タジク人中心)、ウズベク人勢力のイスラム民族運動、
ハザラ人主体の イスラム統一党+タリバン(パストゥー+パキ?)だけ?
一民族が 一法律集団というか一国家のような集団のあつまりなので
(アラブ人自体がw)わかりにくいですね。
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大体 200年続いているアフガンの外国勢力を利用した(外国に利用された)
勢力争いが、そう簡単にどうなるわけでもないでしょうし。
第一それ以前も多分続いていたのでしょうし……
山岳による地域分断が少ないことや 肥沃な土地が少ないことと、
土地の者たちの気質があれだから、あーなのでしょうね。

パストゥーが一番ましに見えますが……
パストゥーは容ぼうが日本人の縄文系に非常に似ていた という印象があります。
もしかしたら 自衛隊が駐留したら、
パストゥとだけでもうまくやっていけるかもしれない と妄想してしまいます。
ラテン系が言うところの「男」という感じなんですよね パストゥは。

でも自衛隊は アフガンにかかわってはいけないと思います。
アフガンを「まとめる」「安定させる」=ゲリラ等を減らすことが
欧米の目的ではないと思えるからです。
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ysbeeのレス 2008-11-02

uni....さん、先のコメントでも非常に有意義な情報をありがとうございました。
ずいぶん色々なところへ いらっしゃられているようですね。
ぜひとも冒険談をお聴きしたいものです。

今回の被災地の様子は、読めば読むほど四川大地震の状況とそっくりで
調べてみたら核実験の土地だった事もわかって
いやになるくらいパターン化してるんですよ。
どうも、辺境の弱小民族の殲滅戦略として、
表沙汰にならないように粛々とすすめてきたような状況ですね。
・・・<中略>・・・
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バルチスタンはただ今頭をつっこんだばかりなので
まだこれから把握する段階ですが、
パシュトゥン族に関しては、テロ戦争の始まった頃から注目していて
どうも風貌を見ると、ユダヤ系っぽいなぁと常日頃感じていました。

日本の岩手県や青森県の南部の山奥に行くと、
そっくりな風貌の部落があって驚きますよ。例の、キリスト伝説のある処です。
調理法もユーラシアっぽいものが多々あります。
こういう話を始めるときりがないんですが、
そのうち関連したニュースでもあったら特集したいなと思ってます。
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注*このページはすべて4月以降のパキスタン北西部スワット谷のタリバン襲撃現場と、パキスタン政府軍のタリバン掃討スワット侵攻作戦で脱出した、現地住民160万人の難民キャンプの写真です。

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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   MAY 17, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月17日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  米国の核保安スペシャリストが暴露する、パキスタンの大胆な核兵器開発施設
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 3
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

15. Upgrading uranium centrifuge at Kahua
PAKISTAN NUKE REPORT PART-3 — Moreover, Mian says he believes Pakistan also is upgrading its uranium centrifuge program at Kahua, outside Islamabad. Kahua facility has already given the country its first 70 nuclear weapons."
カフアの核施設から飛躍的に進歩
パキスタン・クシャブ核施設発覚スクープ記事 特別レポート 第2章
前号「警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発」からの続き

衛星写真が示し確認できた核施設の特徴の中でも、先述のミアン氏がもっとも気にかけているポイントは「パキスタンは、首都イスラマバード郊外にあるカフア核施設で従来行なってきたウラニウム濃縮工程を、飛躍的にグレードアップするのに成功したように見える」という点である。カフア核施設だけでも、創設以来これまですでに70発以上の核兵器を製造してきた。
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16. Government has no comment

There have been a series of reports where you can find evidence of Pakistan developing third- and fourth-generation centrifuges, much more powerful," he said, "the same as the Europeans use to produce reactor fuel." The Pakistani government has no official comment on the reactors or the suspected upgrade in uranium enrichment.
パキスタン政府はノーコメント
「パキスタンが開発段階の第3世代・第4世代の核燃料棒製造を開発中であるという証拠が示された、一連の諜報報告があがってきており、その内容を見る限り、兵器としての能力はよりパワフルになってきている。ヨーロッパ各国が実施しているのと同じようなメソッドで、燃料棒を製造しているようだ。」ミアン氏は、手元に集められた諜報資料を分析した結果、このように結論づけた。
しかしパキスタン政府からは、新しい核燃料炉施設に関しても、ウラニウム濃縮工程についても、一切の核の新しい疑惑に関して、現時点では何の公的コメントも公表されていない。
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17. No signs as power plant

A senior Pakistani official who worked in the nuclear weapons program would only say "these reactors are part of plutonium production for the classified program"—code for nuclear weapons development. There is not even a ruse that Khushab reactors would produce electrical power for energy-starved Pakistan.
発電施設としての特徴なし
パキスタン政府で核兵器開発を担当する一高官から聴きだした情報によると、政府の関連書類には今回のクシャブ核施設開発計画について、「これらの核燃料炉は、極秘計画のためのプルトニウム製造施設の一部を成す」としか記述されていないそうである。この場合の「極秘計画」というコード/暗号は、パキスタンの場合、当然「核兵器開発計画」を指す。
さらに大胆な動向としては、エネルギーが常に欠乏しているパキスタンにおいて(原子力発電は石油に変わる発電の代替エネルギーとして容認されやすいにもかかわらず)、クシャブの核燃料炉を原子力発電所と偽装するためのトリックすら施されていない、という事実である。(つまりパキスタン政府は核兵器開発の新しい施設を、隠蔽するそぶりも見せずに堂々と建築したという事実)
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スワット谷の農民は、土地も家畜ももたない小作農が大半 車はおろか馬車さえなく、数百キロの道を歩いて避難

18. Troubling aspect as power plants

"There's no connection to the national grid, no turbine at this site," Albright said. "These kinds of reactors can be scaled up to power.... but they need more cooling towers to make them large enough for electrical generation, and we don't see that," Albright said.
原子力発電所ではない証拠
前章でも出てきた米国の核の保安問題の第一人者、デヴィッド・オルブライト氏も、この発電所施設との関連について、こう分析する。
「この核燃料施設の周辺には、巨大発電所につきものの、電力インフラに接続するための変電所や送電線といった施設が皆無です。もちろん、こうした施設をあとづけで原子力発電所に転用することも不可能ではないですが、その場合でも最低限、巨大電力を発生する際に必要となる冷却塔がもっと沢山必要なはずなのですが、そういったものは一切見えませんね。」
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戦火を避け避難する途中で、タリバンが道路に埋め込んだIEDの爆発にあい下半身に重症を負った少女とその家族

19. Lack of governmental policy on project

Shuja Nawaz, director of the South Asia Center at the Atlantic Council, a leading Washington-based foreign policy and international security institute, thinks there may be a more troubling aspect to the reactor construction: a lack of organized decision making on the project.
パキスタンの脆弱な国家治安
ワシントンに本部をおく外国政策と安全保障問題の研究機関、アトランティック・カウンシルで南アジアセンターの所長を務めるシュジャ・ナワズ氏は、今回の核施設建設問題について、次のように見解を述べている。
「施設の存在そのものももちろん問題ですが、それ以上に一番警戒しなければならないのは、このプロジェクトに関する決定事項を司る機能が、現行のパキスタン政府からすっぽり欠落していることです。」
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スワット谷から避難した百万を越える難民を収容する国連キャンプで、パンの配給を受け取ろうと手を伸ばす難民

20. Same crisis of leadership in Pakistan

It's the same crisis of leadership on Islamic militancy or the economy for the Pakistani administration, says Nawaz, the author of "Crossed Swords," a history of the Pakistani military. "It's all working on inertia. That's probably why they are where they are."
パキスタン特有の権力構造の危機
組織指導力欠落という問題は、パキスタンでは何も核開発に限った事ではなく、イスラム法が重視される軍事制度、司法制度、そして経済政策にいたるまで、パキスタン行政のあらゆる局面で見られる危機的体質だと、ナワズ氏は嘆く。彼はまた、パキスタンの軍政の歴史を分析した歴史書『Crossed Sword/交錯する軍刀』の著者でもあるが、その著書の中でパキスタンの政治について、こう書いている。
「パキスタンの政治は『inerita=無為無策』の状態がもっともうまく働く。それは、これまでもそうしてきたから多分これからもそうなるだろうという、無能なる怠慢に任せきった無為の方策にすぎない。」   >次号 第4章「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」へ続く

【 米国時間 2009年5月17日 『米流時評』ysbee訳 】
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d0123476_17133139.jpg◀ 次号「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」
▶ 前号「警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発」
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by ysbee-2 | 2009-05-17 10:15 | アルカイダ2.0核のテロ

衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設

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  ||| パキスタンの新しい核施設発覚! |||

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  衛星写真で発覚した、パキスタン中部クシャブ核施設の急速な開発・建設
  米国の軍事援助資金を、新しい核施設2棟の建設費に流用した疑惑が浮上

d0123476_3532373.jpgもしここに瀕死の病人がいて、薬を買うからお恵みを、と乞われ、大金を渡したとする。そして、もしその瀕死の病人が、その金で薬を買わずに、以前の常習をひきずって麻薬を買っていたとしたら、あなたならどう反応するだろうか?

パキスタンの核開発、いや「核兵器開発」問題は、わかりやすく平たく言ってしまうと、そういう状況のようだ。つまりタリバン勢力掃討を目的として、米国が国費からパキスタンに「注入」していた数十億ドルの軍事援助資金が、パキスタンの核兵器燃料製造施設の建造費に回されていた……
当然、米国は政府も国民も怒り心頭である。(ただしチェニー以下ネオコンは、怒ったかどうか怪しい。周知の事実だったかも知れない。)
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今回のスクープ記事は、国際的な陰謀の真相追求では私がもっとも信頼をおいているinvestigative journalists のひとり、ロバート・ウィンドレムの手になるもの。彼がMSNBC.comのサイト記事で暴露したのが、5月11日。奇しくもパキスタン政府軍のスワット谷攻撃/百万人難民と重なってしまい、紹介が遅れてしまった。

そうこうしているうちに、ニューヨーク・タイムズ紙が、資金流用の方に比重をかけた記事を公開したのが、その1週間後の18日。しかし、ウィンドレム氏の名誉のために明記しておくが、NYタイムズは、氏のスクープ記事がサイトに出た後からの現地パキスタン支局とペンタゴンデスクとの後追い取材であり、オリジンはウィンドレム氏の炯眼と執拗な真実追求のペンにあることを、あらためて証言しておく。

彼は長年、古巣のNBCニュースで「Investigative Unit=真相追求特捜班」を編成し、そのチーフとして米国内だけでなく国際的陰謀や犯罪の真相を暴露してきた、真相追求ジャーナリズムの老練のサムライである。米流時評でも、これは!と思えるスクープのたびに、紹介してきた常連でもある。しかし現在はネットメディアのデイリー・ビーストに移籍。その理由は不明だが、NBCのトップからなにがしかの制約が出たためではないかと思われる。
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その彼が、宿敵ともいえる核の父カーン博士と ISI の本拠地パキスタンの核兵器開発の疑惑を掘り起こした。下手をするとオサマ・ビンラディンやアル・ザワヒリのアルカイダとも連動しているかもしれない構図である。9/11疑惑まで絡んでくる。

アルカイダと9/11の真相を探るためにパキスタンへ潜入して、無惨にも斬首されてしまった、ウォールストリートジャーナル紙の故ダニエル・パール記者のように、暗殺を日常茶飯事とする闇の勢力に狙われて犠牲とならない事を、心から祈る。

【米国時間2009年5月15日『米流時評』ysbee】

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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MAY 15, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月15日号
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   M S N B C . C O M | A N A L Y S I S
スクープ!衛星写真で発覚した、パキスタンのクシャブ核兵器燃料施設建設
米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Pakistan Expanding Its Nuclear Capability
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

1. The most dangerous state of the nation
PAKISTAN NUKE ANALYSIS — On the dusty plain 110 miles southwest of Islamabad, not far from an area controlled by the Taliban, two large new structures are rising, structures that in light of Pakistan’s internal troubles must be considered ominous for the stability of South Asia and, for that matter, the world.
もっとも危険な国パキスタン
パキスタンの首都イスラマバードから180キロほど南下した地域には、茫漠とした荒野が広がっている。この一帯は、タリバンの武装勢力が統治するスワット渓谷地帯から、そう遠くはない。
その荒野の真ん中に突如屹立(きつりつ)する、真新しい2つの建物。パキスタンの内紛を懸念する向きにとって、この施設は「南アジアの安定を脅かす脅威」以外の何者でもない。すなわち同じ意味合いで、世界平和に対する脅威となる危険性を秘めている。

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パキスタンの北部、スワット谷の東にある首都イスラマバードから180キロほど南下したクシャブの核燃料施設

2. Two plutonium production reactors

Without any public U.S. reproach, Pakistan is building two of the developing world’s largest plutonium production reactors, which experts say could lead to improvements in the quantity and quality of the country’s nuclear arsenal, now estimated at 60 to 80 weapons. What makes the project even more threatening is that it is unique.
プルトニウム製造燃料炉2基の存在確認
米国に対して一切公けに知らされる事もなく、パキスタンは発展途上国の中では世界最大の、プルトニウム製造燃料炉を2基も、秘密裏に建造していたのである。
この施設建造に関して、核開発研究の専門家は、現時点で60〜80発あると推測されているパキスタンの核兵器保有に、さらに質量ともに飛躍的増加を可能にする施設と捉えている。この新しい核兵器開発・施設建造計画の特徴は、そのキャパシティを知れば戦慄に値するものである。
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パキスタン北西部スワット谷で、タリバンに襲撃され焼き討ちされた中央政府の警察署 公務員は真っ先に襲撃される

3. Rushing to build up nuke forces

“Pakistan is really the only country rapidly building up its nuclear forces,” says a U.S. intelligence official, who spoke on condition of anonymity because of the classified nature of the issue, noting that the nations that first developed nuclear weapons are now reducing their arsenals.
核軍備増強への危険な傾斜
「パキスタンは、現今の世界で核兵器の軍事力を急激に増強している唯一の国だ。」
各国の核軍備に詳しい米国諜報機関の一高官は、こう指摘する。(国家諜報の極秘事項という問題のため、この件に関しては匿名と言う条件の下に発言の掲載を了解済み)
(米・露・仏・英・中国・インドなど)当初核兵器を開発した各国は、現在ではすでに核軍備縮小の段階に入ってからかなりの年月が経っている。
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スワット谷住民の大多数を占めるクルマも持たず鉄道もない辺境の農民は、着の身着のままバスやトラックで脱出

4. Khushab’s director met with bin Laden before 9/11

Moreover, he and other U.S. officials say, there long have been concerns about those who run the facility where the reactors are being built near the town of Khushab. They note that a month before the Sept. 11 terrorist attacks, Khushab’s former director met with Osama bin Laden and his deputy, Ayman al-Zawahiri, and offered a nuclear weapons tutorial around an Afghanistan campfire.
9/11直前にビンラディンと密会したクシャブ核施設管理者
しかし、そうした指摘以上に、この高官をはじめとする米国の諜報機関関係者が長いあいだ心配してきた一点は、クシャブの町近郊で建設中のこの核燃料施設を、いったい誰が運営しているのか?という疑問である。それというのも、彼らの記録にある事実では:
9/11テロ攻撃のひと月前に、パキスタン政府クシャブ核施設の前所長が、アルカイダの首領オサマ・ビンラディンと、副首領のアイマン・アルザワヒリと会っていたこと。そして何を話し合ったかと言えば、この所長は当時アフガニスタンの国境地帯にあったアルカイダの軍事教練基地で、核兵器に関する講習実施を申し出ていた、という事実が明らかにされている。
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スワット谷タリバンの拠点ブネールから中央政府支配のマラダンへ住民が避難し、すでに150万人の国内難民が発生

5. Dangers posed by the Pakistani nuke program

Then there are the billions in U.S. economic and military aid that have permitted Pakistan’s military to divert resources to nuclear and other weapons projects. Bottom line: Khushab exemplifies all of the dangers posed by the Pakistani nuclear weapons program.
パキスタン核開発とアルカイダの危険な関係
しかも、アルカイダとタリバンに対する9/11の復讐戦として始まったテロ戦争がその後に続き、パキスタンに対して、テロリストグループ掃討戦力の一翼を担うよう要求した米国は、軍事力増強の援助資金として十億ドル以上を供与してきた。
この資金がパキスタンの軍部へ渡ったのは事実だが、(ブッシュ政権は資金投下に際して、与えっぱなしで追跡監査機能を条件付けしなかったばかりに)その後の資金流用ルートとして、核兵器や他の軍事力増強の財源として使われる結果を招いてしまった。
Bottom line/結論:クシャブ核施設は、パキスタンの核兵器開発計画がもたらす危険性の全てを例証している。

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今回の政府軍の本格的なタリバン掃討作戦で、スワット谷から150万人が脱出し難民化したが、イスラム原理主義者が難民救済の募金活動を始めたりして、中央政府の株はますます下がってもいる。写真はディール地方南部の募金風景。

6. First new reactor near completion

In the past several months, satellite imagery shows the first of these new reactors at Khushab nearing completion while the second is in final stages of external construction. Operations at the first may begin soon, while the second is four or five years from operation.
完成間近の新しいクシャブ核施設
過去数ヶ月の間に、探査衛星が撮影したクシャブ近郊の核施設の敷地には、新たにこれら2基の核燃料炉棟が建設されているのが観察されていた。そのうちの1棟は、外観からほぼ完成に近く、もう1棟は矩体建築の最終工程であることがわかる。核施設の専門家の分析では、この過程を見るかぎり、内部の核燃料炉の始動はまもなく開始されるものと予測され、2基目に関しては作動まで4〜5年を要するものと観測されている。   ▶ 次号へ続く

【 米国時間 2009年5月15日 『米流時評』ysbee訳 】
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先週16日スワット谷に近い北部の都市ペシャワールのネットカフェに自動車爆破テロが突撃、爆破で市民11人が死亡

d0123476_17133139.jpg◀ 次号「警告!世界で一番危険な国パキスタンの水爆開発」
▶ 前号「アメリカの夜と霧・9/11とイラク戦争のパンドラの箱」
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by ysbee-2 | 2009-05-15 11:04 | アルカイダ2.0核のテロ

アルカイダとオバマ/パキスタン諜報部 ISIのCHANGE

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   ||| アルカイダとISIのCHANGE |||

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 パキスタン陸軍諜報機関ISIにもCHANGE、動揺するアルカイダの内部対立
 政府軍の米軍協力討伐作戦強化で、アフガン東部の国境地帯へタリバンが逆流


d0123476_18552829.gifパキスタン、核、アルカイダ。この3つの危険なファクターをつなぐ赤い糸が、パキスタン諜報部のISIである。ソ連のアフガン侵攻の時代から、隣国アフガニスタンの不穏化に利する騒擾要素としてアルカイダを泳がせてきた ISI司令部。

しかし、オバマの米国外交政策の根本的CHANGEの高波は、テロ戦争の焦点がイラクからアフガニスタンへと転換されたのにともなって、中央アジアの高原にまで押し寄せてきたようだ。
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アフガニスタン第2の都市カンダハール郊外で、タリバンの収入源となるアヘンを没収し焼却する治安部隊

親米の方針を隠そうともせずパキスタンの地政学的立場を商品化して、英米への売り込みに余念のないザルダリ政権と、これまではイスラマバードの中央政府に反抗的だったラワルピンジに本部を置く政府陸軍諜報部の ISI。アフガン・パキスタン国境地帯のパシュトゥン民族自治州。この急峻な山岳地帯を照準に据え直したオバマのテロ戦争戦略の指針を受けとめて、米国とパキスタン政府の両者が方向をいつにして、画期的方針転換を図るテロ戦争の戦略転換の実相。
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昨年夏にはカンダハールが包囲されるほどタリバンが猛威をふるった 道路の赤いマークはその名残りの地雷

前号に引き続き、イスラマバードを活躍の場とするサミ・ユサフザイ記者が現地パキスタンから、またNewsweek レギュラーのマイケル・ハーシュ、マーク・ホーゼンボール、ロン・モロー各氏も、ワシントンの国務省やペンタゴン、ラングレーのCIAの各省高官から聴きだした、両国の軍事諜報協力体制の変化をレポート。昨日のエントリー「パキスタンとオバマ/タリバン最前線の共闘戦略」の後編を引き続いてお届けする。

【米国時間2009年2月7日『米流時評』ysbee】

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FEBRUARY 7, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年2月7日号
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  N E W S W E E K | B R E A K I N G
オバマ新政権とパキスタン テロ戦争タリバン最前線の共闘戦略
サミ・ユサフザイ現地取材 / マーク・ホーゼンボール / マイケル・ハーシュ / ロン・モロー / ジョン・バリー
Newsweekコラムニスト 共同執筆編集・ニューズウィーク 2009年2月9日号掲載 | 訳『米流時評』ysbee

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アフガニスタンのカブール郊外でタリバンの隠れ家から押収された大量のアヘンのパッケージ 時価数億円相当

Predators on the Hunt in Pakistan
By Sami Yousafzai, Mark Hosenball / Edited with Michael Hirsh, Ron Moreau, John Barry
NEWSWEEK — FEBRUARY 9, 2009 issue | Japanese translation by ysbee

5. 140 pro-Islamist officers mustered out of ISI
Since September, 140 pro-Islamist officers have been mustered out of ISI, according to a senior diplomatic official in Washington, asking not to be named on such a sensitive topic. Islamabad has good reasons to work with the Americans.
ISIからイスラム原理派シンパ140名放逐
昨年の9月以降、パキスタン政府陸軍諜報部 I S I では、イスラム原理主義派シンパの将校140名が解雇された。この情報は、ワシントンの米国政府国務省の一高官が匿名という条件の下に明らかにしたものである。この一件から察しても、イスラマバードのパキスタン中央政府は米国政府に対して、軍事・諜報両面でも協力的に動くように根本的な方向転換をした形跡が伺える。
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秘密主義で裏でアルカイダとの癒着体制が囁かれたムシャラフ政権下のパキスタン陸軍諜報機関 ISI カリミ司令官

6. $15 billion/10-yr package from U.S.

For one thing, Washington is considering an aid package worth as much as $15 billion to Pakistan over the next 10 years.
米国から10年間で150億ドルの援助資金
パキスタンが重い腰を上げ方針を急旋回した理由のひとつとして、米国からの資金援助が挙げられる。パキスタンは(テロ戦争でのブッシュ・ムシャラフ共闘態勢の見返りとして、これまでの8年間にも100億ドルにのぼる軍事資金援助を受けていたが)これから先の10年間も150億ドル(約1370億円)相当の総合的な資金援助を継続するかどうか、国務省が検討中だからである。
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ザルダリ新内閣の閣僚代表として昨夏ワシントンを表敬訪問し、ライス国務長官と歓談したクレシ外相

7. Allegation on ISI's link with Mumbai terror

In the midst of that debate, Islamabad is trying to undo the harm to its international image from the ISI's alleged links to the December terrorist rampage in Mumbai.
ムンバイテロ事件との関連疑惑
特にパキスタン政府が懸念しているのは、昨年11月末にインドのムンバイで同時多発テロが起きたが、その犯人であるテロ組織とパキスタン諜報のISIの間に隠された関係があるのではないかという疑惑が、同国政府の国際的イメージを著しく傷つけることを怖れ、米国との交渉を続行するために外交的信頼の失地回復を試みた結果でもある。
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▶『米流時評』2007年11月「速報!インド・ムンバイで同時多発テロ発生」
08/11/28「ムンバイ テロの決算・タージホテル陥落」
08/12/02「スクープ!米国務省レポート・ムンバイコンフィデンシャル」
08/12/03「ムンバイテロの黒幕・パキスタン諜報 ISIとテロ組織ラシュカレタイバ」
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昨年12月にインドのムンバイで起きた同時多発テロ事件では、外国人を含む一般市民200名以上が犠牲となった

8. 'Terror is our enemy, not India'

But beyond those details, Pakistanis finally seem to be figuring out that Al Qaeda and its friends are not merely America's problem. "We may be crazy in Pakistan, but [we're] not completely out of our minds," ISI chief Ahmed Shuja Pasha recently told the German magazine Der Spiegel.
「我々の敵はインドでなくテロリスト」
しかしながら、こういった一連の表面化した動きから憶測するまでもなく、アルカイダおよびそのシンパは単にアメリカにとっての問題であるだけではない、という状況がパキスタン政府にもやっとわかってきたようである。
「現状のパキスタンでこういうことを言うと馬鹿げて聴こえるかも知れないが、完全にいかれているわけではない。」ISIのアハメド・シュジャ・パシャ司令官は、つい最近ドイツのシュピーゲル誌のインタビューに応えて、次のように語っている。
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パキスタン国内でも昨年のイスラマバードマリオットのテロ爆破事件をはじめ各地で自爆テロや爆破テロが横行

9. 'U.S. are partners against terrorism'

"We know full well that terror is our enemy, not India." Husain Haqqani, Pakistan's ambassador to the United States, confirms that Islamabad is working with the Americans. "Pakistan and the United States are partners in the effort against terrorism, and our broad-based effort includes sharing intelligence," he told NEWSWEEK last week.
駐米パキスタン大使「テロ戦争で共闘を」
こうしたパキスタンの軍事外交姿勢の変化に関して、ワシントン駐在のフセイン・ハッカニ パキスタン大使は、先週ニューズウィークのインタビューに応えて次のように語った。
「われわれの敵はインドではなくテロリストだ、ということは充分承知しています。パキスタンと米国は、諜報情報の共有も含めて広範な分野で協力しテロに対抗する戦略上のパートナーです。」
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左から米軍三軍総司令官のミューレン海軍大将と一人おいてパキスタン政府軍カヤニ総司令官、パシャISI司令官

10. Zawahiri wants to destabilize Pakistan

Taliban sources say Islamabad is right to worry what Al Qaeda is up to. The group's No. 2 leader, Ayman al-Zawahiri, wants to destabilize the "apostate" Pakistani government. The Egyptian-born doctor has been promoting fellow Egyptians and other allies to replace senior Qaeda members who have been killed or captured, Taliban sources say.
パキスタンの不穏化を目論むザワヒリ
タリバンの消息筋が語るところによると、イスラマバードのパキスタン中央政府がアルカイダの動向を心配するのも無理はない、とタリバン側では受け止めているようだ。特に、テロ組織アルカイダの指導者ナンバー2、アイマン・アルザワヒリは、宗教心のないパキスタン政府を根本から動揺させたいと思っているらしい。
エジプト生まれの医師でもあるザワヒリは、母国のエジプトは元よりイスラム系の諸国から志願してきたアルカイダの戦士の中から、テロ戦争で戦死したり捕虜になったリーダー格の地位を次ぐ者を募り育成してきたと、消息筋は語った。
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ランディコタルのコンボイ爆破テロ タリバンゲリラの爆破目標は討伐作戦強化のパキスタンを逃れアフガン東部へ

11. Bin Laden fears blowback from Pakistan

Bin Laden is said to oppose Zawahiri's scheme, fearing blowback from Pakistan, but he hasn't shown up at planning meetings in years. (U.S. intelligence sources say they see no signs of a rift between the two leaders.) The attacks are creating turmoil in the tribal areas.
得策ではないと諭すビンラディン
一方アルカイダのトップであるビンラディンは、パキスタンをターゲットとするザワヒリの計略を、イスラマバードの政府とラワルピンジの軍部双方から反撃を食うだけだと懸念している。ただしビンラディンは、この数年間というもの作戦会議にも姿を見せておらず、真偽のほどは確認しかねる。(米国諜報機関のCIAの消息筋によると、ビン・ラディンとザワヒリのふたりの指導者の間には、これといった著しい対立は生じていないようでもあるが)
しかし、アルカイダ指揮下のタリバン兵士の襲撃が、国境地帯の少数民族の辺境自治区で頻発しているために、戦乱を逃れて地域住民が難民化する現象が顕著になってきている。
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パキスタン北部ケッタ州もイスラム原理主義の勢力が強く、中央政府の出先機関に対する爆破テロは日常茶飯事

12. Qaeda's relocation to eastern Afghanistan

A witch-hunt against suspected spies has resulted in the deaths of at least a dozen people in North Waziristan, many of them by beheading. And Naqib Khan, a Taliban intelligence operative, says some Qaeda fighters and their jihadist friends from Pakistan have been relocating to quieter places in eastern Afghanistan.
ワジリスタンからアフガン東部へ移動
北ワジリスタン州ではアルカイダ配下のタリバンゲリラが、中央政府へ情報を通報した住民を、政府側のスパイとして拉致し、これまでに少なくとも12名以上が惨殺されたが、そのうちの数人は見せしめの公開斬首刑に処されている。
タリバンの諜報スパイであるナキブ・カーンから洩れてきた情報によると、アルカイダの外人部隊とパキスタン人の地元のジハディスト(聖戦戦士)は、中央政府軍の厳しい掃討作戦が展開されたため、北ワジリスタン州から国境を越えてアフガニスタン東部の、比較的追求の手の届かない地域へ移動したと伝えている。
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パキスタン政府軍の国境警備隊 しかしトラックの荷台に乗っているのではタリバンの標的になりに行くようなもの

13. Current Qaeda report to Obama

Even so, the Americans should postpone any plans for a victory party. "Reports that Al Qaeda is on the decline have been frequent in the past—and always inaccurate," says former CIA analyst Bruce Riedel, who advised Obama transition team on Pakistan issues. But the Americans aren't giving up yet either.
オバマ新政権へのアルカイダレポート
アルカイダとタリバンがパキスタンからアフガンへ移動したという情報がたとえ事実であっても、米軍が勝利のパーティーを開く予定はさらさらない。
「アルカイダの攻撃が減り退潮だという報告は、過去に何度も繰り返されてきた。(だがそれは、一時的な鎮静にすぎなく、時をおいてまた攻勢をかけてくるだろう。)」
一見退却に見えるアルカイダの動向を、CIAの諜報アナリスト、ブルース・リーデル氏はこう分析する。彼はオバマ新政権が就任準備段階の期間中、パキスタン問題担当スタッフの顧問役として、この地域とテロ組織のレクチャー役を務めたスペシャリストである。しかしアメリカ人もまた、彼らテロ組織の討伐を諦めないのも事実である。 <了>

【 米国時間 2009年2月7日 『米流時評』ysbee訳 】
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アルカイダとタリバンの掃討作戦が国境山岳地帯の奥地へと進むにつれ、軍民双方の戦死者のリスクも高くなる

◀前号「パキスタンとオバマ/タリバニスタン最前線の共闘戦略」
▶次号「テロ戦争の内幕/ビンラディンとブッシュの危険な関係」へ
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▼米流時評 特集『オバマの時代』記事リストへ続く
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by ysbee-2 | 2009-02-07 14:24 | アルカイダ2.0核のテロ

「辺境のテロリスト」国境なき宣戦布告

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  ||| 辺境のテロリスト・国境なき宣戦布告 |||

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中央アジアのテロ戦争最前線に見る、タリバンとアルカイダの復権
ア・パ国境地帯覇権復活のタリバン勢力、ついに中国西域へも侵入


d0123476_18552829.gifついに起きてしまった五輪関連のテロ事件。競技会場となる中国の大都市周辺には人民軍兵士10万名を配備、さらには地対空ミサイルまで用意という、まるで本物の戦争並みの過剰警備体制が敷かれている。しかし今回のテロ事件はそうした都市集中型の中共政府の警戒網をくぐって、警備体制が手薄になった辺境の国境警備隊が狙われた。
d0123476_1658038.jpg右の地図でご覧の通り、事件の起きたのは中国西域の最西端。カザクスタン、キルギスタン、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、そしてインドのカシミール地方と国境を接する新彊ウイグル自治区の街カシュガル(カシ)の郊外。古くから東西交易の主要道だった、シルクロードの要衝として栄えた西域の交易都市である。しかし、隣接する国すべてが、近年民族抗争とタリバンなどのテログループの復権で、各国中央政府と紛争が頻発している地域であることに注目されたい。これだけキナ臭い国家が蝟集している地域もなかなかない。
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逆にテロリスト側から見れば、これだけ活躍しやすい場所はないとも言える。中央アジアの高原が茫漠と広がる国境地帯では、万里の長城でも築かないことには、越境者の足をとどめる術はない。即ち、テロリストにとっては、他国への無断越境、武器や麻薬の密輸など、無法行為がほしいままにできる別天地であるということだ。これでは、アルカイダブランドの過激派の時限爆弾を、その地域に内包しているようなものである。そしてその爆弾は、中国政府がもっとも神経を尖らせている五輪開催の直前に炸裂した。
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これは多分、テロリストからすればほんの小手調べなのかもしれない。わずか2人の男の攻撃で、屈強な武装警察が16名もやられるとは!この事件は、ちょうど先月日にアフガニスタン辺境で起きた、タリバンによる米軍国境警備基地襲撃事件をミクロ化したような事件である。
あの時は、まだ完成して3日目の「国境の要塞」が200人余りのタリバンに包囲され、米軍が殲滅した襲撃事件である。地形の険しい山岳地帯では米軍の近代兵器もなすすべなく、半日近い攻防戦の末、2003年以来最大の犠牲者、9名の米兵が惨死した。
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この敗北は、ペンタゴンを震撼とさせるには十分だったと見え、その数週後にはイラクからアフガニスタンへとテロ戦争の焦点がシフトし、アフガン増兵が即決された。テロ活動を侮ってはいけない。襲撃が起きるのがたとえ年に数回だとしても、それを防止するためには四六時中365日、細心の注意を払う警備体制を敷かねばならない。アルカイダの創始者オサマ・ビンラディンが、9/11のテロ事件を念頭において2001年に吐いた捨て台詞「アメリカには少しずつ血を流させて死にいたらしめる」は、あながちテロリストの妄想ではなかったようだ。テロ戦争の実りのない戦線を維持するために、この7年間に米国が費やした4千数百名の戦死者と国家経済の破綻。
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クリントン時代には黒字だった国家財政が、今やすでに6500億ドル(70兆円)の負債が山積し、来年6月の決済時点では1兆ドル(110兆円)を超すのは確実だと言う。しかもブッシュ政権は、自分らにはその責任はないと豪語した。米国史上いまだかつてない、また多分今後も出現しえないだろう亡国の政権。
その上、アフガン・パキスタン国境地帯のいわゆる辺境の「ジハディスタン」地域では、すでにアルカイダやタリバンが2001年当初の勢いを復活しつつある。ここ数ヶ月の彼らの傍若無人ぶりは、どんなに微小なガン細胞でも放置すれば全身を蝕むように、末端のテロ細胞でも早期に摘み取らなければ、国家体制を左右するほどの脅威となり得る、という悪夢を現実のものにした。
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日本も油断はできない。アナーキーなテロリズムという病原体は、国家の一番防御の甘い部分を知っていて、知らぬ間にそこから入り込み増殖する。それだけではなく中共政府のように、テロ対策の名目の元に本来押し進めたかった少数民族への弾圧政策を、ここぞとばかりに強行する一党独裁の全体主義国家も存在する。無法なテロ活動と合法的な抗議運動の根本的な違いを見分けて、「治安・テロ撲滅」の名を借りた中国の、そして他の大国政府が画策する覇権のための欺瞞を見破らなくてはいけない。でなければ我々は、テロリストと全体主義者という、この世界の進展を妨げる絶対悪の両輪に、ほしいままに蹂躙されることになるだろうから。

【米国時間2008年8月4日『米流時評』ysbee 記】
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||| 『米流時評』テロ戦争関連特集 |||
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6/15 【中国崩壊】落盤・地滑り・大洪水…止まらない災害大国
中国南部広域豪雨で大洪水、死者57名、流域住民120万人が避難
山西省 煉瓦工場地滑り事故19名死亡/炭坑爆発事故で27名死亡

6/11 中国政府が米下院議員のPCにサイバー攻撃発覚!
中国の人権問題摘発を背景に狙われた両議員、上下両院に警告走る

6/05 「現実化するチャイナシンドローム」拡散する四川震源地の核災害
汚染大国中国のガン四川省から広がる震災難民・薬物汚染・核汚染

6/05 「中国崩壊警報」ついに始まった中国の核汚染と東アジアへの影響
ナポレオン・ソロ氏による中国の核施設と汚染情報

6/04 「四川省の地下核施設爆発と放射能汚染」
映秀と旋口付近で爆発の目撃者証言 核漏れを隠蔽する中国当局

6/03 「ダイハード中国の核と地震とネット妨害」
「四川省の核施設は本当に無事だったのか?」真実告発とネット妨害

6/02 CIAが発禁にした中国核開発の報告書『スティルマンレポート』
ダシバ山中のCAEP南西研究所ではプラズマ・ニュートロン兵器も開発か

6/01 ついに解けた核の謎!四川省の核兵器開発
震源地に近い綿陽市周辺は、中国の核兵器開発と実験施設の本拠地

5/24「核とディアスポラ」中国でいま進行している真実
核施設崩壊の事実を隠蔽する中国 爆心地映秀の人口75%が死亡
北川地区を地図から抹殺、自治区の少数民族を 強制収容所に収監

5/22 少数民族大移動 難民500万で始まる中国の「大崩落」
四川大地震から10日目、死者5万1千・行方不明3万・難民500万

5/21「赤い国の亀裂」3分間で終わった ひとつの中国
中国棄民の伝統 忘れられた渓谷の震源地へ1週間ぶりに救援隊入村

5/20「見捨てられた死の谷」中国棄民の伝統
四川省北西部の激震地を逃れ、東部の平原へ安全を求める民族大移動

5/19 速報!救援隊200名生き埋め!ついに起きた二次災害
震源地付近の核施設被害不明、地震で出現した堰堤湖決壊し住民避難

5/18 号外!中国 聖火リレーを中断 3日間の地震犠牲者慰霊へ
北京オリンピックの聖火リレーを地震の犠牲者慰霊のため3日間休止

5/16 四川大地震で難民500万!チベット人自治区汶川・北川壊滅
アバ県チベット人自治区の汶川・北川地区壊滅 住民郷里を捨て脱出

5/15 地震4日目・死者5万 負傷者10万 生き埋め1万2千名
四川省だけで死者5万・負傷者10万、1万2千名が生き埋めのまま

5/14 死者1万名! 中国四川省大地震 第1報
中国四川省でM7.9の激震、死者1万名以上の大惨事に
成都市学校倒壊生徒生き埋め 化学工場から有毒物質流出

5/05 子供ウィルスEV71の恐怖!中国で致死性の手足口病流行
中国広東省で致死性のウィルス伝染病「EV-71」流行、1万名感染

5/04 ダイハード中国・70名死亡400名負傷の山東省列車衝突事故
中国山東省で列車衝突転覆事故、死者70名・負傷者416名の大惨事


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by ysbee-2 | 2008-08-05 15:24 | タリバニスタン最前線

衝撃!元共和党下院議員がアルカイダに支援送金

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  ||| 元共和党議員がテロリストに送金 |||

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元共和党下院議員、アルカイダとタリバン支援者に25万ドル送金
元国連代表団シルジャンダーを公金横領・陰謀・偽証罪容疑で起訴


ワシントン発 |国連代表外交団の一員でもあった元米国下院議員が、テロリストグループへの寄金運動にたずさわり、13万ドル(CNNの報道では25万ドル)以上の現金を、アフガニスタンで米軍とNATO軍に脅威を与えているアルカイダとタリバンの支援者に送金していた容疑で、16日水曜起訴された。
Ex-lawmaker Charged as Terrorist Conspirator
Former congressman accused of supporting fundraising ring
JANUARY 16, 2007 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
WASHINGTON — A former U.S. congressman and delegate to the United Nations was indicted Wednesday, accused of being part of a terrorist fundraising ring that allegedly sent more than $130,000 to an al-Qaida and Taliban supporter who has threatened U.S. and international troops in Afghanistan.


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JANUARY 16, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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A S S O C. P R E S S | B R E A K I N G

元共和党下院議員、テロリストグループに送金容疑で起訴さる
米国時間 2008年1月16日午後3時01分 | AP通信・ニュース速報 | 『米流時評』ysbee 訳

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1. Case against Islamic charity
The former Republican congressman from Michigan, Mark Deli Siljander, was charged with money laundering, conspiracy and obstructing justice for allegedly lying about lobbying senators on behalf of an Islamic charity that authorities said was secretly sending funds to terrorists.
公金横領、陰謀、偽証罪で起訴
元ミシガン州選出共和党下院議員、マーク・デリ・シルジャンダーは、イスラム系寄金団体の代理として上院議員に対してロビー活動を行っていたが、実際にはこの寄金がパキスタンのテロリスト支援グループへ秘密裏に送金されていたことが検察当局の捜査で明らかになり、公金横領・共同謀議・(取調中の)偽証罪の容疑で起訴された。
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2. Seven guards killed, 20 missing
A 42-count indictment accuses the Islamic American Relief Agency of paying Siljander $50,000 for the lobbying — money that turned out to be stolen from the U.S. Agency for International Development. Siljander, who served four years in the U.S. House of Representatives, was appointed by President Ronald Reagan to serve as a U.S. delegate to the United Nations for one year in 1987.
レーガン時代の国連代表団の一員
今回の起訴では、イスラム過激派寄金団体「Islamic American Relief Agency」に対しても、
ロビイスト費用としてシルジャンダーに対しても5万ドル(約570万円)を支払った件を始め、合計42もの罪状で告訴した。また支払われた金額は、政府の海外開発途上国支援機関である「U.S. Agency for International Development」の公金から横領されたものであることも判明した。
シルジャンダーは、ロナルド・レーガン大統領時代に米国国会下院議員として1期4年間務めたワシントンの政治家であり、1987年にはレーガンの指名によって米国国連代表団の一員として1年間の任期を果たした経歴を持つ。
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3. Charity by a man fundraising for Osama bin Laden
He could not immediately be reached for comment Wednesday. The charges are part of a long-running case against the charity, which was designated by the Treasury Department in 2004 as a suspected fundraiser for terrorists. In the indictment, the government alleges that the charity employed a man who had served as a fundraising aide to Osama bin Laden.
ビンラディン支援のテロリスト寄金団体
AP通信では起訴内容が公表された米国時間16日水曜の段階で、被告となったシルジャンダー元議員へ取材の連絡を図ったが、現在のところ何らのコメントも伝えられていない。
今回の起訴対象となった寄金団体に対しては、長年にわたってテログループ支援の嫌疑がかけられてきており、2004年には米国財務省からテロリストに対する寄金団体としてマークされていた団体でもある。起訴状の中で政府側が明らかにしている事実によると、この寄金活動はオサマ・ビンラディンを支援する資金源となった男によって運営されていた疑いがある、と伝えられている。
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4. Sending money to bank accounts in Pakistan
The indictment charges the charity with sending approximately $130,000 to help Gulbuddin Hekmatyar, whom the United States has designated as a global terrorist. The money, sent to bank accounts in Peshawar, Pakistan in 2003 and 2004, was masked as donations to an orphanage located in buildings that Hekmatyar owned.
テロリストのパキスタン口座に13万ドル送金
起訴状の嫌疑内容では、グローバルテロリストとして米国政府のブラックリストに載っているグルブディン・ヘクマティヤールを援助するために、シルジャンダーが約13万ドル(約1500万円)を寄金として送金したことが明らかになっている。この金は2003年と2004年にパキスタン北部の都市ペシャワールの銀行口座に送金されたとなっているが、テロリストへの寄金の事実を隠すため、ヘクマティヤールが所有する建物の中にある孤児院への寄金という捏造事由を装って送金されていたことが判っている。 
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5. Hekmatyar: Mujahedeen of Afghan jihadists
Authorities described Hekmatyar as an Afghan mujahedeen leader who has participated in and supported terrorist acts by al-Qaida and the Taliban. The Justice Department said Hekmatyar "has vowed to engage in a holy war against the United States and international troops in Afghanistan."
ジハディストを率いるムジャヒディーン
米国政府消息筋の情報では、ヘクマティヤールはアルカイダとタリバンのテロリスト活動を支援している、アフガニスタンのムジャヒディーン=部族ゲリラのリーダーの一人である。米国司法局の消息筋によると「ヘクマティヤールはアフガニスタン駐留の米軍とNATO国際軍に対して、聖戦を宣言しているジハディストである」と伝えられている。
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6. Problematic charity organizations of Islamists
The charges "paints a troubling picture of an American charity organization that engaged in transactions for the benefit of terrorists and conspired with a former United States congressman to convert stolen federal funds into payments for his advocacy," said Assistant Attorney General Kenneth Wainstein. Siljander founded Washington-area consulting group Global Strategies, Inc. after leaving the government.
問題の多いイスラム過激派の募金団体
「今回の起訴は、米国の慈善事業団体が抱える問題を浮き彫りにしている。彼らはアフガン救済事業と称して集めた寄金をテロリストの財源として送金しており、元米国下院議員は、議会内に通用する顔を利用して政府の救援基金を救済団体への寄付金に充当すると称して、実態はアルカイダとタリバンを擁護するテロリストへ送金していたことになる。これら一連の募金活動、公金横領、という資金の流れは、米国のテロ戦争の敵であるテロリストとの共同謀議の元に行われていたものである。」ケネス・ワインスタイン司法局副長官は、起訴状の内容を以上のように説明した。シルジャンダーは下院議員として一期4年の任期を終了後は、ワシントンでコンサルティング法人「グローバル・ストラテジー社」を創設運営していた。 [了]

【米国時間 2008年1月16日 『米流時評』ysbee 訳】

■ 追記:この事件のその後の展開は、この下のコメント欄をお読みください。
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by ysbee-2 | 2008-01-16 13:40 | テロとスパイ陰謀
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