米流時評

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アメリカの夜と霧・9/11とイラク戦争のパンドラの箱

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    ||| アメリカの夜と霧の夜明け |||

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 テロ戦争捕虜に対する自白強要拷問で明らかになる、ブッシュ政権の嘘と陰謀
 米国がついに開けたパンドラの箱、イラク戦争の侵攻事由はやはり捏造だった

d0123476_3532373.jpgイラク戦争時代のCIAの拷問が、憲法違反・戦争犯罪に問われるかどうか? という、ブッシュ体制の国家犯罪的本質を暴く状況が、今春から問題化している。オバマにとっては、自らの政治の倫理観を問われるもっとも厄介な問題である。

政経両面でのアメリカの再生と復活を目指すオバマ体制では
大統領は、これから先の未来を切り拓くためのパイロット役に専念する。
9/11やイラク戦争をはじめとする、前政権下での「米国の恥部」
過去の既成事実は、三権分立の原則を尊重し、司法機関の判断と処分におく。
という、米国大統領として、きわめて常識的な「処遇」をした

その采配を与った(あずかった)エリック・ホルダー司法長官は
就任の第一声となる宣誓式で、

「The United States doesn't torture.」
「アメリカは、拷問を、しない。」


と、これ以上はないほどきっぱりと、過去の体制と隔絶して
基本的人権を擁立する、民主主義の基本精神への回帰を宣言した。
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この旧体制への糾弾宣言に わが意を得たかのように、
その後急速に、真相暴露の潮流が高まってきた。

ブッシュ政権の「帝国の政策」に反旗を翻しては辞めていった
ホワイトハウスやペンタゴン、さらにはCIAの内部告発者たちが
積年の不正に対する憤懣の突破口を見出し、次々と弾劾の声を上げ始めた。
彼らは、拷問という犯罪の、立案・指令・実行の、現場の生き証人である。

今後の展開は、ガンタナモ捕虜収容所の自白強要に始まって ......
「ブッシュ・メモ」...... CIA拷問マニュアル ...... 現場証拠写真2千枚 ......
「チェニー・レポート」...... 内部告発者 ...... ジュネーブ協定違反 ......
「ゼリコウ・メモ」...... Treason ...... 憲法違反 ......
「ライス承諾事項」...... 「ラムズフェルド指令書」...... 戦争犯罪 ......
 ハーグ国際裁判所 ...... Crime of the Century ............

この夏は多分、ワシントンからニュースの嵐、スキャンダル・モンスーン。
ラビットホールをフリーフォールの、3月兎に週末はない。

【米国時間2009年5月13日『米流時評』ysbee】
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  MAY 13, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月13日号
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   B E I R Y U | N E W S  R E M I X
  ー Good News, Bad News, Everything in Between ー
  テロ戦争捕虜への拷問事実解明で明らかになる、ブッシュ政権の嘘と陰謀


▶Coldplay "Viva La Vida" Historic version/トーマス・コール「帝国の興亡」バージョン

ここにきて拷問疑惑の「Torturegate=トーチャーゲイト」に関して、
さらに新しい問題が発生。
先週の記者会見で、民主党のナンシー・ペロシ下院議長が、
拷問の事実に関して知らされていなかった、と爆弾発言。
「CIAは、私も含めた下院に対して、嘘をついた」と、
公開の席で堂々と、国家諜報機関を非難したのである。

この件に関しては、いつ、誰が、何処で、誰に、何をどう言ったのか?
という徹底した事実確認とその証明が必至。
つまり、「拷問」という犯罪行為の、
立案者、承認者、指示者、そして事実隠蔽者を告発するために、
専門の調査委員会が編成されて、公聴会で明らかになるだろう。

「基本的人権の尊重」を、立憲の根本精神とする米国では
いかなる状況下であれ、たとえ戦時の敵国捕虜に対してでも、
「拷問」は、人間性に対する普遍的犯罪であり
ジュネーブ協定違反であると同時に、米国の憲法違反となる。



▶Auto-Tune the News #3: cuba. afghan friendship. 2-party woes

しかし、ペロシの発言よりも何よりも、
もっとも重要な解明のポイントは次の点:

1. テロ戦争の過程で、アルカイダやタリバンのメンバーが捕虜になった。
2. 捕虜は、ガンタナモの捕虜収容所やアブグレイブ監獄で拷問を受けた。
3. その拷問の目的は、次のような「捏造の自白」を強要するものだった。
  A)イラクのサダム政権は、大量殺戮兵器(核兵器)を所有していた。
  B)9/11テロ攻撃は、アルカイダの犯行である。
  C)アルカイダとサダム政権は、共同謀議で米国を攻撃しようとした。


つまり、捕虜に対して、ブッシュ政権が
「米国がイラク戦争に踏み込んだ理由」として挙げている上の条件を、
無理矢理、拷問で自白させようとした「疑惑」である。
この肝心のポイントが、「拷問ゲイト」と呼ばれる由縁である。

現場で手を下した者、下された者の証言や写真、
また、ホワイトハウスやペンタゴン内部高官の 証言やメモが
現在、すでにメディアのあちこちに浮上してきている。


▶Auto-Tune the News #2: pirates. drugs. gay marriage

もし、こうした一連の疑惑が事実として立証されれば、
ブッシュ政権は、(長い間われわれが疑っていた通り)
次のような 国家レベルでの犯罪を犯したことになる。

1. 戦争事由の捏造: 国家反逆罪
2. IAEA 調査団排出: 国際法違反
3. イラク侵攻開始: 他国侵略
4. ファルージャ包囲戦: 一般市民虐殺/白燐弾使用
5. 一方で捕虜拷問: ジュネーブ協定違反


有罪が成立した場合、下手をすれば、ハーグの国際犯罪裁判所行きである。
世界を騙して犯した大罪は、
かつてのユーゴスラビアのミロスビッチどころではない。

この8年近くで、米兵は4千名以上が戦死。
イラク人は10万人以上が、戦火の巻き添えで死亡している。
(一説では60万とも。国外亡命者や国内難民は100万以上)
その他にも、アフガニスタンやパキスタンでも、
いまだに犠牲者が あとを断たない。


▶Auto-Tune the News #1: march madness. economic woes. pentagon budget.

こうしたすべての犠牲が、ただひとえに軍産共同体のために
恣意的にしかけられた戦争の結果であるならば……
米国のリベラルが、前政権指令者の戦争責任を問い、
「我々の世代のニュルンベルグ裁判」と息巻くのも無理はない。

今年の夏は、この10年近くを、
テロ戦争と言う名の冥界に 世界を引きずり込んだ当事者である、
ブッシュ政権、特にその実質的総帥であった チェニー元副大統領に対して、
米国民の、いや全世界の糾弾の目が注がれるだろうことは、間違いない。

歴史の因果応報が、ようやく帰路に就いたようだ。
黄泉(よみ)の世界からの帰還へ。

【米国時間2009年5月14日『米流時評』ysbee】


▶Auto-Tune the News: Obama Flashback

*RemixしたYou-Tubeビデオクリップは、パロディビデオで人気のグレゴリーブラザース。
アメリカの政治を痛烈に皮肉っている一連の「Auto-Tune the News」シリーズは、
彼らのサイトの他にもMSNBC-TV の『レイチェル・マドウ・ショー』でも見られます。


   ◀ 次号「衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設」
   ▶ 前号「タリバン+封建主義+コールドプレイ=Remix」
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by ysbee-2 | 2009-05-14 12:48 | テロとスパイ陰謀

米流時評「バグダッドの街に雪が降る」

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    ||| バグダッドの街に雪が降る |||

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記憶の底に沈む前に伝えたいバグダッドからのささやかなニュース
シーアを眠らせ、シーアの屋根に雪降り積む....


d0123476_18552829.gif今月早々に大統領選の予備選に入ってからというもの、連日民主・共和両党の有力候補が熾烈なレースを展開する記事をお伝えしてきた。米国だけでなく世界の耳目を集める今年の大統領選。4年に一度、いやブッシュ戦争政権になってからは8年ぶりの米国内政だけでなく世界の趨勢を変えるターニングポイントになる重要な契機の選挙である。戦争か平和か。私にとっての最大の関心事は、この一点にある。

それはイラクでも、アフガニスタンでも、パキスタンでも、イランでも、アメリカが関わり合っているテロ戦争の現場、あるいは将来の戦場と目されている国の国民にあっても多分同じ事だろう。20世紀の大いなる影をひきずるこの国家の采配がいったい誰の手中に納まるのかを、きっと誰もが同じように祈る思いで、固唾を飲んで見守っているに違いない。
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願わくば平和を。恒久でなくても良いから、まずは休戦を。そんな思いを新年の願にかけて明けた2008年。年が明けてもあいも変わらず、アジアからもアフリカからも危機的ニュースが絶え間なく流れ込む時事の合間を縫って、1月のある日、ひどく叙情的なタイトルが目を引いた。
「When Snow Falls in Baghdad...」はてな?南の島に雪が降るじゃあるまいし、雪が降ってどうしたというのだろう……といぶかしく思って読んだのが、この下に続く記事である。

文字通り「バグダッドに雪が降った」という、ただそれだけのニュースだった。しかし「バグダッド/ファルージャ/ラマディ/Whereverで、IED/ロケットミサイル/自爆テロ/Whateverによって、米兵何名/イラク市民何十名死亡」という見出しを、来る日も来る日もイラク侵攻以来5年間見続けてきた米国に住む者の目には、そんな当り前の季節の風物詩的話題がよりによってバグダッドから伝わってくる事自体が、いまだかつてない奇異なできごとであり、驚きでもあった。
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米兵・イラク兵混成パトロール隊の叛徒捜索で荒らされた教室に登校したバグダッドの小学生 めげないで!

そして、その記事を読んだあとに残ったもの。それはこの5年間の殺伐としたイラクからのニュースの堆積を洗い流してくれる、小さな奇跡のような清々しさだった。
日常の美談に事欠かない日本の方が読んでも別にどうということもない、日々のエッセイのように小さな記事だが、記憶の底にしまい込む前にやはり一度お伝えしておこうと思い直し、10日も前のニュースではあるが、あらためて訳してお届けする次第である。

【日本時間 2008年1月20日『米流時評』ysbee 記】

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JANUARY 20, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 A s s o c i a t e d P r e s s | I R A Q

イラクからの小さなニュース 「バグダッドに雪が降る時...」
米国時間 2008年1月11日 | AP通信 バグダッド支局発 | 『米流時評』ysbee 訳

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When Snow Falls in Baghdad...
Well it did! Iraqi capital wakes up to first snowfall in memory
JANUARY 11, 2008. | Associated Press — BAGHDAD | Translation by ysbee
BAGHDAD — After weathering nearly five years of war, Baghdad residents thought they'd pretty much seen it all. But Friday morning, as muezzins were calling the faithful to prayer, the people here awoke to something certifiably new. For the first time in memory, snow fell across Baghdad.

バグダッド市民を驚かせた朝
5年も続く戦争をうんざりするほど経験してきたバグダッド市民は、大概の事を目の当たりにしてきたので、ちょっとやそっとでは驚かないはずだった。しかし11日金曜の朝、モスクの尖塔から毎朝の祈祷の呼びかけが流れてきた頃、この街の住人は目を醒ますと同時に、とんでもなく目新しいものを目にした。誰もの記憶にある限り初めてのことで、バグダッドの町中に雪が降っていた。
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1. 'For the first time in my life....'
Although the white flakes quickly dissolved into gray puddles, they brought an emotion rarely expressed in this desert capital snarled by army checkpoints, divided by concrete walls and ravaged by sectarian killings — delight. "For the first time in my life I saw a snow-rain like this falling in Baghdad," said Mohammed Abdul-Hussein, a 63-year-old retiree from the New Baghdad area.
生まれて初めて見る雪
ひらひらと空から舞い降りる白い雪片は、地面に落ちるとやがてすぐに灰色のぬかるみに消えていく。軍隊の検問所がいたるところに点在し、どこまでも続くコンクリートの巨大な防護壁で分断された街。宗派の対立抗争で痛めつけられた、この殺伐とした砂漠の首都。ここでは市民はめったに感情を表に出さない。しかし今朝ばかりは、誰もが思わず感情を現さずにはいられなかったようだ .... 純粋な喜びを。「長いこと生きてるが、バグダッドに『雪雨』がこんなふうに降るのは初めて見た」こう語るのは、バグダッドの新興住宅地に住む今年63才のご隠居モハメッド・アブドゥル・フセイン氏である。
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2. Only in the early '40s
"When I was young, I heard from my father that such rain had fallen in the early '40s on the outskirts of northern Baghdad," Abdul-Hussein said, referring to snow as a type of rain. "But snow falling in Baghdad in such a magnificent scene was beyond my imagination." Morning temperatures uncharacteristically hovered around freezing, and the Baghdad airport was closed because of poor visibility.
1940年初頭に一度降っただけ
「40年代の初めにバグダッドの北のはずれでこんなふうな『雨』が降ったという話を、私がまだ小さい頃父親から聴いた事があるよ」フセイン氏がこう言うところをみると、その時の雪は一種のみぞれのようなものだったらしい。「でも、こんなふうに素晴らしい雪景色になるまでバグダッドに雪が降るなんて、想像したこともなかった。」たしかにこの朝の気温はイラクには珍しい氷点下前後の寒さで、視界が悪いためにバグダッド・エアポートが閉鎖するほどだった。
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3. Uncommon except Kurdish mountains
Snow is common in the mountainous Kurdish areas of northern Iraq, but residents of the capital and surrounding areas could remember just hail. "I asked my mother, who is 80, whether she'd ever seen snow in Iraq before, and her answer was no," said Fawzi Karim, a 40-year-old father of five who runs a small restaurant in Hawr Rajab, a village six miles southeast of Baghdad.
クルド地区以南では前代未聞
イラク北部クルド自治区の山岳地帯では、冬には当り前に雪が降るが、首都バグダッドと近隣の住人は、みぞれぐらいしか記憶にないようだ。
「私は80になる母親に、今までイラクに雪が降ったのを見た事があるかどうかたずねてみたんですけどね、彼女の答えはノーでしたよ」こう言うのは、バグダッドの南西6マイルにあるハウル・ラジャブ村で小さな食堂を営む、二児の父親で今年40才になるファウジ・カリムさんである。
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バグダッドにもやや平穏が戻りつつある 左から米兵目当てのジュースバー(イスラム教ではアルコールは御法度)/中:イラク料理ケバブ(串焼き)のプレートを供する屋台 /右:ブッチャーに見えるが、れっきとした食堂の親父 手にしているのは牛の頭パチャ これがイラク人の朝食! この写真を見て以来米軍はイラク人には勝てないと思った

4. Snowing seen only in the movies
"This is so unusual, and I don't know whether or not it's a lesson from God," Karim said. Some said they'd seen snow only in movies. Talib Haider, a 19-year-old college student, said "a friend of mine called me at 8 a.m. to wake me up and tell me that the sky is raining snow." "I rushed quickly to the balcony to see a very beautiful scene," he said.
映画のシーンでしか見たことのない雪
「こんなことはとっても珍しいですよ。もしかしたら、神様からのお知らせか何かかもしれませんね」そうカリム氏は言った。バグダッド市民のある者は、雪なんて映画の中でしか見た事がないと言う。19才の大学生タリブ・ハイデールさんは、この珍しい体験を次のように語っている。
「今朝は8時に友達からの電話で起こされました。彼は電話で、空から雪が降っているって言うんですよ。そこですぐにバルコニーへ走り出たら、とっても綺麗なシーンが広がってました。」
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米国北部では冬場は12月から2月まで雪景色が続く 写真は首都ワシントンDC郊外のアーリントンの町

5. 'A very happy one in my life'
"I tried to film it with my cell phone camera. This scene has really brought me joy. I called my other friends and the morning turned to be a very happy one in my life."
An Iraqi who works for The Associated Press said he woke his wife and children shortly after 7 a.m. to "have a look at this strange thing." He then called his brother and sister and found them awake, also watching the "cotton-like snow drops covering the trees."

「人生で最良の朝のひとつ」
ハイデールさんの興奮は続く。「私は携帯のカメラでそれをビデオに撮りました。そのシーンは、私にとっては純粋な喜びで、私は他の友達にも知らせるために電話をかけました。今朝は私の人生の中でもとっても幸せなひとときになりました。」
またバグダッドのAP通信に務めるイラク人のひとりは、今朝7時ちょっと過ぎに妻と子供たちと一緒に目を醒ましたが、起きるなり「この不思議なもの」を目にしたと語る。そこで彼は兄弟姉妹に知らせようと電話をかけたところ、彼らもみな起きていて「綿のような雪が木々をおおうように降り積もる」のに目を奪われていたそうである。
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6. Snow fell upon all the living...
For a couple of hours anyway, a city where mortar shells routinely zoom across to the Green Zone became united as one big White Zone. As of late afternoon, there were no reports of violence. The snow showed no favoritism as it fell faintly on neighborhoods Shiite and Sunni alike, and (with apologies to James Joyce) upon all the living and the dead.
バグダッドの上に雪降りつむ...
ともかくそれから1・2時間は、バグダッドの町中みなそんなふうに、生まれて初めての雪景色に見とれていた。その間、米軍本部のあるグリーンゾーンと、その向かい合わせの定期的にロケット弾が飛んでくる区域とは、真っ白なひとつながりの巨大な「ホワイトゾーン」に化したようだった。
バグダッドではその日の午後かなり遅くまで、攻撃の報告は皆無だった。
雪は、シーア派居住区にもスンニ派地区にも、分けへだてなく静かに降り積もった。
そして(ジェームズ・ジョイスには恐縮だが)すべての生者の上にも死者の上にも.....

【米国時間 2008年1月20日 『米流時評』ysbee 訳】
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南北戦争からイラク戦争まで全ての米軍戦死者が眠るワシントンDC アーリントン墓地にも 雪は静かに降りつもる

訳者追記: 最後の1行「Snow fell upon all the living and the dead.」は『ユリシーズ』で著名なアイルランド作家で詩人、ジェームズ・ジョイスの短編『The Dead』の有名な一句である。アメリカの南北戦争の戦死者の写真のキャプションなどによく添えられる。最後のセンテンスは、日本ならさしずめ三好達治の名詩を借りて、こう結ぶところだろう。

    スンニを眠らせ、スン二の屋根に雪降り積む
    シーアを眠らせ、シーアの屋根に雪降り積む   [了]
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»» 米流時評 特集「2008年米国大統領選d0123476_11144898.jpg
連載予告「ドリームボーイ」バラク・オバマ*

1/19  第2報:ネバダ州民主党ヒラリーがオバマに辛勝
1/19  第1報:ネバダ州共和党はロムニーの圧勝
1/18  ワシントン政治アナリスト予測:継続する三択ゲーム
1/17  SC州調査:マケイン vs ハッカビー接戦、オバマトップ
1/15  ミシガン州予備選でロムニー候補初勝利
1/12  米流時評「米大統領選の先読み・共和党編」d0123476_10413398.jpg
1/11  米流時評「米大統領選の先読み・民主党編」
1/09 「クリントン帝国の逆襲」ヒラリーの勝因分析
1/08  ニューハンプシャー予備選結果マケインとクリントンの勝利
1/07 「アイオワショック」ヒラリー・クリントン11の敗因
1/06  米流時評「墓穴を掘ったヒラリー」意地悪婆から泣き婆へ
1/05  米流時評「バラク・オバマはケネディの再来か」*
1/04  米大統領選アイオワ州共和党指名はハッカビー
1/03  オバマ予備選で歴史的勝利!次点エドワーズ、クリントン3位
07/08/09  オバマの問題発言「パキスタン派兵」とイラク戦争批判*
07/04/28  堕ちた偶像アメリカの復権に賭ける民主党大統領選候補*
06/10/28  バラク・オバマ フィーバー/2008年大統領選のスーパースター*


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  |  グローバルウォー  |  イラク戦争  | テロとスパイ陰謀d0123476_1746245.jpg
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節  |  アフガン・タリバンの復活
中東のパワーラビリンス | プーチンのロシア | ユーラシアの回廊 | ダイハード中国
2008年米大統領選 | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | トンデモ北朝鮮
ビルマの赤い川革命 |  欧米の見る日本  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス

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by ysbee-2 | 2008-01-20 16:28 | ニュースで一服

速報:ペトレイアス将軍のイラクレポート

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    ||| ペトレイアス将軍のイラクレポート |||
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米国のイラク政策決断を左右する現地司令官からの最も重要な報告

ワシントン発 |10日月曜朝、イラク駐留米軍の総指揮官デーヴィッド・ペトレイアス将軍は、来年の夏までに駐留米軍をイラクからおよそ3万名撤退という方針を、米国議会下院の聴聞会において報告した。長らく待ち望まれていたイラク特別聴聞会でのこの証言は、昨年暮れに撤退前の治安確保には米軍の大規模増兵が必要と唱えた軍部の要請と、かなりの部分で符合する結果となった。

Petraeus: Iraq ‘Surge’ Troops To Be Withdrawn
Top general tells Congress military goals of buildup met ‘in large measure’
SEPTEMBER 10, 2007 | Associated Press — Special Report | Translation by ysbee
WASHINGTON — Gen. David Petraeus told Congress on Monday he envisions the withdrawal of roughly 30,000 U.S. troops from Iraq by next summer, beginning with a Marine contingent later this month. In long-awaited testimony, the commanding general of the war said last winter's buildup in U.S. troops had met its military objectives "in large measure."


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SEPTEMBER 10, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 ASSOCIATED PRESS | Live Report

イラクレポート・ペトレイアス将軍、2008年夏をめどに縮小提案
2007年9月10日 | ワシントン・米国議会下院聴聞会/AP通信速報 | 訳『米流時評』ysbee
イラク総司令官ペトレイアス将軍とクロッカー大使の「ザ・ロンゲスト・デイ」


1. Pre-Surge level reduction by summer
d0123476_1703694.jpgAs a result, he told a congressional hearing and a nationwide television audience, "I believe that we will be able to reduce our forces to the pre-surge level ... by next summer without jeopardizing the security gains we have fought so hard to achieve." Testifying in a military uniform bearing four general's stars and a chestful of medals, Petraeus said he had already provided his views to the military chain of command. Rebutting charges that he was merely doing the White House's bidding, he said firmly, "I wrote this testimony myself. It has not been cleared by nor shared with anyone in the Pentagon, the White House or the Congress."

公聴会のプレゼンテーションで提示されたイメージファイルの一部 アルカイダ・イラクの減少を図示したマップ

来年夏までにサージ以前の兵員に縮小
結論を先に言えば、ペトレイアス将軍が下院の公聴会に居並ぶ議員と全国で固唾を飲んでテレビのモニターを見守る視聴者に向かって報告したのは、こういうことである。「我々が日夜闘ってかちえた治安状況が脅かされない限り、我が軍がサージ以前の兵員にまで駐留軍の部隊を縮小するのは、来年の夏までには可能でしょう。」
胸を埋め尽くす徽章と4つ星が光る肩章の制服に身を固めたペトレイアス将軍は、彼自身の見解はすでに司令官クラスの将軍内部には伝えてあると、公聴会の証言として述べた。また、将軍はホワイトハウスの支持に従っているに過ぎないと言う批判をはねのけるように、こう断言した。「この証言は私自身が書いたものです。ペンタゴンやホワイトハウス、あるいはいかなる議員諸氏へもまだ公開してはおりません。」
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全米注目の公聴会を前に質問内容を協議する米国議会下院(日本の衆議院)の軍事委員会メンバーの議員たち

2. 2000 marine this mo., 4000 Army by Dec.
Petraeus said that a unit of about 2,000 Marines will depart Iraq later this month, beginning a drawdown that would be followed in mid-December with the departure of an Army brigade numbering 3,500 to 4,000 soldiers. After that, another four brigades would be withdrawn by July 2008, he said. That would leave the United States with about 130,000 troops in Iraq, roughly the number last winter when President Bush decided to dispatch additional forces. Petraeus said a decision about further reductions would be made next March.
今月2千名の海兵隊、12月までに4千名の陸軍撤退
ペトレイアス将軍の提案としては、まず今月後半から約2千名の海兵隊をイラクから撤退させ、12月中旬には3500〜4000名の陸軍大隊1個師団を撤退させるという計画である。その後で、2008年7月までに、別の4個大隊を撤退する段取りである。この漸進的撤退が済んだ後には、イラクに残る米兵は13万人となり、今年2月にブッシュ大統領が「サージ増兵案」で派兵する以前と、ちょうど同じ員数の状態に戻る訳である。ペトレイアス将軍は、それ以上の兵員の減少は、来年3月に行う計画と報告した。
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公聴会で報告をする準備中のペトレイアス将軍(中央の背が高く後ろ向きの人物)と参謀スタッフの他の将軍たち

3. Uneven military gains
Using charts and graphs to illustrate his points, Petraeus conceded that the military gains have been uneven in the months since Bush ordered the buildup last winter. But he also said that there has been an overall decline in violence and said, "the level of security incidents has declined in eight of the past 12 weeks, with the level of incidents in the past two weeks the lowest since June of 2006." Petraeus also said the Iraqi military is slowly gaining competence and gradually "taking on more responsibility for their security."
治安回復の実績に地域で大きな格差
報告書のポイントをチャートやグラフで図示しながら、2月にブッシュが増兵の命を下して以来数カ月をかけてぼちぼちと回復してきた治安制圧状況を、ペトレイアス将軍は軍事委員会メンバーに説明した。しかし、総体的に見れば争乱の発生は下降してきており「過去12週間のうち8週間は、争乱事件の発生数は下降線をたどっている。特にここ2週間ほどは、争乱事件の発生率も下がり、2006年6月以来の最低線を記録した」と説明した。またペトレイアスは「イラク政府軍は、遅々とした速度ではあるが、次第に強化されてきており、イラクの治安に対して次第に従来以上の責任を果たすようになってきている」とも報告した。
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英知に長けた理論派だが、アンバー地区でスンニ叛徒との実験的融和策を図る実質主義者でもあるペトレイアス将軍

4. At a pivotal moment in the war
He cited Anbar province as an example of Iraqis turning against terrorists, adding, "we are seeing similar actions in other locations as well." Petraeus' testimony came at a pivotal moment in the war, with the Democratic-controlled Congress pressing for troop withdrawals and the Bush administration hoping to prevent wholesale Republican defections.
イラク戦争の分岐点での報告
ペトレイアス将軍は、イラク人のテロリスト対処法として(ごく最近イラクアルカイダの残虐さに見切りをつけたスンニ派叛徒グループが寝返って、米軍の治安体制に協力するようになった)アンバー地方を例に挙げ、「他の地域でも同様の行動を取るようになってきた傾向が見られる」と補足した。ペトレイアスの証言は、民主党主導の下院が駐留軍撤退を推進する一方で、ブッシュ政権は(大統領権限の最終的拒否権VETOを発動して)共和党の全面的敗北を阻止しようという、イラク戦争がまさに「継続か、撤退か」という分岐点にさしかかった時点で行われるものである。
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無能呼ばわりされるマリキ首相を無視して、先週バグダッドではなく西南部のアンバー地方を訪問したブッシュ大統領

5. 'Success, not guaranteed but attainable'
Crocker followed Petraeus to the microphone. The veteran diplomat said he could “not guarantee success,” in Iraq. But he said he believes “it is attainable” and any significant shift away from the current strategy would embolden Iraq and al-Qaida despite difficulties with the Iraqi government. Crocker employed some of the most stark rhetoric of the hearing, when he bluntly said al-Qaida had “overplayed its hand” in Anbar province. “Anbaris began to reject its excesses, be they beheading school children or cutting off people’s fingers for smoking,” he said.
「成功は保証できないが不可能ではない」
次に、ペトレイアスの証言に続いて、クロッカーイラク駐在米国大使がマイクを握る。このベテラン外交官は、イラクでは「成功は保証できない」と明言したが「それには成就できる可能性もある」と信じていると自身の信念を明らかにした。(シーア派をバックボーンとするマリキ政権の)イラク政府と協調して押し進める難しさは承知の上とはいうものの、最近実施している戦略的政策「スンニ派取り込み作戦」から針路を大幅にシフトすれば、必ずやイラク人叛徒やアルカイダを増長させることになるだろう、と主張した。
またクロッカー大使は、今回のイラクレポート公聴会の中でも、もっとも手厳しいレトリックを証言の随所に用いて、公聴会の耳目を集めた。その一例が、アンバー地区でイラクアルカイダが彼らの戦術を「やり過ぎ」た事例に、言をはばかることなく触れた際である。「アンバーの地元民は、次第にアルカイダの行き過ぎを拒否し始めました。(なぜならイスラム強硬派の厳しい戒律を強要して)小学生の首をはねたり、煙草を吸う者の指を切り落としたりしたからです。」
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米国国務省のベテラン外交官で、中東での経験が豊富なイラク駐在のライアン・クロッカー米国大使。アラブ諸国と西欧列強の複雑な歴史的背景を理解する、イラク最大の理解者。流暢なアラビア語を操り現地人と直接交流できるので「バグダッドのローレンス」と異名をとり、イラク戦争の政治的解決に一役担う人物として内外から期待されている。

6. 'Right person 3 years too late, 250,000 troops short'
Skelton, a moderate midwesterner and chairman of the House Armed Services Committee, welcomed Petraeus to hearing with wistful words of praise. Petraeus is “almost certainly the right job for the job in Iraq, but he’s the right person three years too late and 250,000 troops short,” he said.
Petraeus and Crocker listened quietly at the witness table as Skelton called on them to “tell us why we should continue sending our young men and women to fight and die if the Iraqis won’t make the tough sacrifices leading to reconciliation.” “Are we merely beating a dead horse?” the congressman asked.

議長「3年遅くやってきた最適任者ふたり」
下院軍事委員会の議長を務める、中西部ミズーリ州出身の民主党中道派のベテラン、スケルトン下院議員は、公聴会の席についたペトレイアス将軍を、悔恨の情を込めた賞賛の言葉で迎えた。「将軍はほとんど間違いなくイラクの総指揮官としての最適任者にちがいない。残念ながらその職に就くのは3年遅かったようだ。しかもいまだに(イラク平定という職務を遂行するには)25万人の兵力が不足したままでもあるし....」
ペトレイアスとクロッカーは、スケルトン議長が彼らに向かってこう言うのを、証人席で静かに聴いていた。「まるでひたすら闘って死んでいくために、わが国の若い兵士たちを彼の地へ送り込むような労苦を延々と継続しているというのに、イラク自体が再統一へとつながるような犠牲を払おうとしないのはなぜなのか?」スケルトン議長は(イラク政府への不信をあらわにしながら)こう問いつめた。「われわれは、死んだ馬に鞭打っているんじゃないのかね?」

【訳注:「Beating the dead horse」は文字通り「死んだ馬に鞭打つ」で、むなしい行為の繰り返しを意味する、直裁的で俗な表現。実際には、具体的名称を出さずに「統率力のない有名無実のマリキ政権、あるいはイラク自体を見限るべき時期ではないのか」と問いかけた訳である。】
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下院軍事委員会の議長を務めるベテランのスケルトン議員/メンバー全員ペトレイアスとクロッカー大使の手腕を評価

7. MoveOn ad targets Petraeus
The war is in its fifth year, and has claimed the lives of more than 3,700 U.S. troops. Petraeus’ greeting elsewhere wasn’t nearly as warm as Skelton’s praise. “Cooking the books for the White House,” charged the newspaper advertisement by MoveOn.Org — an allegation that Republicans swiftly challenged Democrats to disavow. “These childish tactics are an insult to everyone fighting for our freedom in Iraq, and they should be condemned,” said Sen. Mitch McConnell of Kentucky, the Republican leader.
左翼団体MoveOn.orgの非難広告
戦争はすでに5年目に入り、3,700名以上の米軍兵士の命を犠牲にした。(イラク侵攻開始は2003年3月20日)ペトレイアス将軍は、スケルトン議長の暖かい歓迎の辞とはほど遠い言葉を(主に反戦活動家グループから)そこかしこで浴びる結果となった。「Cooking the Books for the White House=ホワイトハウス向けのでっち上げの報告書」と謳った全面広告は、ポピュラーな左派活動家団体のMoveOn.orgが新聞に掲載したものである。これに対し共和党は直ちに、民主党に向かって信頼するに足らずと言う攻撃の矢を向けた。「かくも幼稚な戦術は、イラクで自由のために闘っているわが国の兵士全員を冒涜するものであり、当事者は断固糾弾さるべきである。」ケンタッキー州選出の共和党下院リーダーであるミッチ・マッコネル議員はこう抗議した。
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審議途中で抗議のシュプレヒコールを繰り返し退場させられる反戦活動家/サイン「Generals Lie, Soldiers Die」

8. More public credibility than Bush
The appearance of Petraeus, more than Crocker, took on outsized importance. As both the architect and the commander of last winter’s shift in strategy, he has won praise from lawmakers in both parties, and opinion polls show he has more credibility with the public on the war than Bush.
Democrats have been critical of Petraeus, but not nearly as scathing — or as personal — as the MoveOn advertisement. “General Petraeus or General Betray Us?” it asked, a wordplay on his name.

ブッシュより信頼に足る将軍
ペトレイアス将軍の存在感は、クロッカー大使のそれをしのぎ、ただならぬ重要性を感じさせるに充分であった。今年2月の戦略シフトを計画した策士であると同時に、その戦略を実行にうつした現場の司令官でもある将軍は、民主共和両党の下院議員から賞賛を集めてきた一方、イラク戦争における采配に対する国民の信頼度も、ブッシュ大統領を上回る数字を上げている。
民主党は基本的にペトレイアスに対して批判的であるとはいうものの、徹底してやっつけると言うわけではなく、もちろん個人攻撃するわけでもない。MoveOn.orgが新聞に出した、彼の名前をもじった新聞広告ほど手厳しくはない。その広告のキャッチコピーはこうだった。
「General Petraeus or General Betray Us?=ペトラエアス将軍?それとも(撤退を期待した国民の意志に背く)裏切り者の将軍?」
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公聴会前週にイラクのアンバー地方を電撃訪問したブッシュ/ペトレイアス将軍から現地で状況報告を受ける(ふり)

【米国時間 2007年9月10日 訳『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-09-10 16:56 | イラク戦争レポート

イラクレポート第1報・地獄からのふたりの使者

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     ||| 序章・地獄からのふたりの使者 |||
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イラク総司令官ペトレイアス将軍とクロッカー大使の最も長い一日

d0123476_18552829.gif「Nothing More Important than This Report」『イラクレポート』これがこの夏アメリカの議員と言わず一般市民まで待ちかねていた、イラク駐留の米軍と米国政府代表であるイラク駐留大使からの、公式のイラク占領の現状報告である。
今年2月にブッシュが提案した増兵案『SURGE plan』が、イラクの平定に投下するアメリカの国力(力と金=兵力+予算)の見積書であったとすれば、今日ワシントンの下院の特別聴聞会で総司令官ペトレイアス将軍とライアン・クロッカー大使が肩をならべて全米に報告するレポートは、納税者である国民というアメリカの一口株主に届いた決算書である。
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両者とも頭脳明晰・経験豊富でありながら実戦の直感力を駆使する点が共通するペトレイアス将軍とクロッカー大使

今春以来の増兵が、果たしてイラクの治安に何らかの功を奏したのか。あるいは、何の効果もなければ撤退した方がいいのか。「毎月100億ドル(1兆1500億円)もかけてイラクの市民戦争の火に油を注いでいるのなら、さっさと撤退してイラクはイラクに任せよ」というのが、最近では7割以上の米国民の正直な胆懐である。しかしいかなる戦争も、勝敗の黒白よりも、その間に横たわる果てしなくグレイの部分が、戦争の苦悩を無限に彩っている。

陸軍士官学校を主席で卒業し、プリンストン大で博士号を取得している、エリート軍人中のエリート、ペトレイアス将軍。彼と歩調を合わせて、4年間のイラク占領政策の失敗を挽回しようと不眠の努力を続ける「バグダッドのローレンス」ライアン・クロッカー大使。図らずもバグダッドがやっと迎え入れた、米国の知性と実行力を代表する国防総省(防衛省)と国務省(外務省)のふたりのトップ高官。ドクター(博士)の肩書きを持つふたりの米国のブレーンが、ちょうど医者が患者の家族に冷静にその病状を伝えるかのように、「あまりにも遅過ぎた方策」を処方した後のイラクという重病人の病状について報告するべく、聴聞会のテーブルについた。
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ベトナム戦争後半増兵に次ぐ増兵で64年総司令官就任当時は1万6千人だった米兵が、68年には53万5千人まで膨張
北爆を含む米軍のタカ派攻撃に責任のある総帥ウェストモーランド将軍/イラク米軍の進退を与るペトレイアス将軍


今回のレポートは、丁度1972年に当時のベトナム戦争の総指揮官ウェストモーランド国防総省長官が聴聞会で報告した内容のままに、米国が北爆への道をたどり長い苦しいベトナム戦争の泥沼に首まで浸かることになったピボタルな報告書と、マスコミではよく比較される。「のるか、そるか」増兵か、撤退か。この米国の決断には、友好国ばかりでなく、今やフラットになったグローバル経済でウォールストリートと直結する世界中の投資家も、待ち望んでいたヘラルドに違いない。

テレビのニュースステーションは全局終日、下院から実況で刻一刻の進捗を伝えている。ニュースサイトも全て毎時コンテンツを更新しながら、トップに継続掲出している。時間が許すものであれば、国内政治の報道に関しては歴史のあるワシントンポストの記事を紹介したいのだが、そうすると明朝午前0時まで待たねばならない。そこでともかくも現時点で追いかけられるところまで、まずはMSNBCのライブレポートからお伝えしたい。(順を追って次からの記事でお届けします)
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MSNBC.comのサイトのトップを終日このニュースが独占:各評論家が競って概評をアップし、関連コラムだけでも
8記事を数えた/1時間おきに矢継ぎ早に変わるタイトルイメージも、報告内容に関してどんどん疑問符が多くなる


【米国時間 2007年9月10日 『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-09-10 08:30 | イラク戦争レポート

イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争

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 ||| イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争 |||
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2003年のバグダッド侵攻以来アメリカが辛酸を舐めてきた
「War in Iraq」イラク戦争の詳細と今後の展望

戦死者米軍3700人イラク人犠牲者60万人を数える、長く熱い実りのない戦争に
はたして出口はあるのか 米国と世界はこの中東の傷口を癒すことができるのか


d0123476_18552829.gifアメリカ永住組なので、9/11テロ以来のアフガン侵攻、イラク侵攻と、戦争やテロ・陰謀のニュースに毎日目を通すようになってから、かれこれ足掛け7年にもなります。 昨年の中間選挙で民主党が下院の過半数を占めて以来、それまで歯止めのきかなかったブッシュ政権/ネオコンの「World's New Order=世界の新秩序」計画にもようやくブレーキがかかったかに思えました。また、今年に入ってからは「撤退を前提とした増兵」という、どこから見ても苦し紛れの言い訳に過ぎない「いつかは撤退」の仮面をかぶった戦争継続案が通り、9月までに何らかの目標(ベンチマーク)を達成せよという厳しいお達しが、アルマリキ首相のイラク政府と、ペトラエウス総司令官の率いる米軍のイラク駐留軍に課せられたのが5月。
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しかしその間も、スンニ派対シーア派の宗派対立抗争は激しさを増すばかり。昨年来の「イラク内戦論」もすでに一般常識として定着した感があります。特にシーア派叛徒グループでは最大の、ムクタダ・アルサドルの率いるマフディ軍は、イラクの後ろ盾で資金援助を受け戦闘技術も訓練されて、武器・人員・戦闘意欲の全面で充足しており、イラク政府軍を脅かす最強軍団。一方当初スンニ派と共闘していたイラク・アルカイダは、残虐非道な攻撃方法で一般市民まで平気で殺戮の対象にするため、徐々に地元民の反感を買い、この夏には米軍に投降し協力する元スンニ派武装集団が相次いでいる最中です。

これは今春新任のイラク駐在米国大使、ライアン・クロッカーのめざましい籠絡作戦が実を結びつつある証拠かもしれません。しかし、長く暑かったイラクの過酷な夏もやがて終わりを迎えます。9月になれば、文字通りデッドライン=締切の15日までに、目標のベンチマークまで達したかどうかの厳しい内容の報告書を提出しなければなりません。戦争と言えど「コーポレートU.S.A.」ペンタゴン部門のシビアなリアルビジネスに他ならないので、今後イラク支店を存続するやいなやを決定する業績報告書如何では、米国につく友好国とイラク周辺の中東諸国の未来に、少なからず大きな影響を与えるデータとなるでしょう。

d0123476_11231929.jpgこの報告書を作成する責任者の一人、イラクのローレンスと異名を取るユニークな経歴の外交官、ライアン・クロッカー氏に関しては秀逸なエピソードの記事があるので、時機をみて紹介するすもりです。

その前に、2003年3月のイラク侵攻以来4年半近くになる、この「長く熱い終わらない戦争」を、もう一度振り返って細部を考証してみようと思われる方のために、昨年のブログ『楽園通信』と今年に入ってからの『米流時評』両方の、イラク関連記事のアーカイブをお知らせします。「Devil is in the detail=真実は細部にあり」 きっと日本の10行程度の海外ニュースでは伝わっていなかった、米兵とイラクの民の血と汗と涙がにじんでいるのではないかと思うので。
【米国時間 2007年8月23日 『米流時評』ysbee】


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AUGUST 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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   『米流時評』イラク戦争特集2007
イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争
A L o n g a n d W i n d i n g W a r

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黒の文字表記で「*印」のついているのが、自選ではありますが読んで損をしない記事です。

8/22  イラクでブラックホークダウン、米兵14名全員死亡
  http://beiryu2.exblog.jp/6017629
イラク戦史上最大のヘリ墜落事故 夜間特殊作戦展開中の惨事

8/15  速報!イラク「血の火曜日」カハタニヤの惨劇  http://beiryu2.exblog.jp/5973834/
アルカイダの車輛自爆で、少なくとも死者200名 負傷者300名以上

5/26* 米国に新風!イラク撤退への道  http://beiryu2.exblog.jp/5491873/
タイムズ紙サンガー記者のスクープ!民主党の撤退予算案に承認のサイン

5/25**ブッシュのニューシフト・イラク撤退へ方向転換  http://beiryu2.exblog.jp/5488256/
ブッシュのイラク政策に大転換!来年夏までに駐留米軍を半分に削減

5/15  アルカイダ捕虜米兵情報に賞金20万ドル  http://beiryu2.exblog.jp/5420720/
マムーディヤ地区を包囲し、米兵4千イラク兵2千で大捜索作戦展開

5/14  アルカイダ・イラク戦線の復讐  http://beiryu2.exblog.jp/5413998/
アルカイダイラク軍団が米兵4人通訳1人を殺害、米兵3人を捕虜に

5/09* 共和党の反乱・後編 11人の怒れる男  http://beiryu.exblog.jp/5378572/
イラク戦争の進捗に米国民の臨界点、首の覚悟を迫られたブッシュ

5/09* 共和党の反乱・前編 ブッシュへ最後通告  http://beiryu.exblog.jp/5377379/
11人の怒れる共和党議員、水曜ホワイトハウスで大統領に直談判

4/29  シーア派軍団のハリー王子捕獲作戦  http://beiryu.exblog.jp/5292179/
イラクシーア派軍団が英国ハリー王子捕獲部隊を編成?

4/28**落ちた偶像アメリカ  http://beiryu2.exblog.jp/5283641/
アメリカの復権に賭ける民主党はブッシュの傲慢外交が犯した大罪を償えるか

4/11**実録・イラク占領の4年間  http://beiryu.exblog.jp/5139024/
元イラク閣僚の内部告発・占領と国家崩壊、衝撃の手記

2/15* マーサの戦争・米兵帰還を誓う老兵議員  http://beiryu.exblog.jp/4625562
「老兵は死なず」ジョン・マーサ、民主党イラク闘争最前線の顔

2/15**ブッシュの法則:中東逆ドミノ理論  http://beiryu.exblog.jp/4609431/
ブッシュ次の攻撃ターゲット イラクからイランへ

2/14* ブッシュ、イラン攻撃を示唆  http://beiryu.exblog.jp/4609886/
イランを武器供給者と断定、何らかの手段を講じると宣言

2/06**なぜアメリカは勝てない?イラク戦争諦観  http://beiryu.exblog.jp/4542820/
「ブッシュの亡国的イラク新政策」より 米流時評

1/27  ワシントンで数万人のイラク反戦デモ  http://beiryu.exblog.jp/4481794/
27日首都ワシントンでイラク戦争開始以来最大の反戦デモ集会

1/24* ブッシュの解体新書  http://beiryu.exblog.jp/4432591/
ハワード・ファインマンが解析する迷妄なるブッシュの君主論

1/23  発表!2007年年頭教書ダイジェスト  http://beiryu.exblog.jp/4423568/
「ブッシュの亡国的イラク新政策」より 米流時評

1/16* 共和党の反乱:ブッシュの四面楚歌  http://beiryu.exblog.jp/4396268/
イラクレポートを蹴ったブッシュに共和党有力議員が反旗

1/13**「狼少年ブッシュ」  http://beiryu.exblog.jp/4380635/
アメリカンジャーナリズムの良心・メディアの闘士キース・オルバーマンが弾劾する

1/13  テッド・ケネディからのメール  http://beiryu.exblog.jp/4363523/
ケネディ家最後のヒーローから送られた決意のメッセージ

1/12* ケネディの反戦宣言「イラクはブッシュのベトナム」  http://beiryu.exblog.jp/4336836/
ケネディ上院議員の戦争拡大反対宣言「イラク・スピーチ」

1/12* 敗北のシナリオ イラク新政策  http://beiryu.exblog.jp/4318029/
大統領自信喪失の危機・崖っぷちに立つブッシュ政権の未来

1/11**ブッシュの亡国的イラク新政策  http://beiryu.exblog.jp/4309859
「SURGE」はイラク撤退を願う米国民に対するブッシュの宣戦布告である

1/10  イラク増兵問題はアル・マリキ次第  http://beiryu.exblog.jp/4327956/
ペンタゴン退役将校の現イラク政府批判

1/05* サダム処刑で墓穴を掘ったアメリカ  http://beiryu.exblog.jp/4272572/
クリストファー・ディッキー評論「モンスターの神格化」

1/02**圧殺の砂漠 サダム独裁政権の終幕  http://beiryu.exblog.jp/4247943/
イラク独裁者の死がアメリカに落とす影

1/01**サダム処刑とアメリカの大罪  http://beiryu.exblog.jp/4233367/
ファリード・ザカリア時事評論「勝者の復讐」

12/31  サダム処刑当日の報道  http://beiryu.exblog.jp/4215237/
アメリカを代表するメディアサイトで見るサダム処刑の報道

12/30  サダム・フセイン最後の瞬間  http://beiryu.exblog.jp/4214684/
イラクの凶暴な独裁者が最後に見せた意外な顔

【米国時間 2007年8月23日 『米流時評』ysbee】

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■ 米流時評・イラク戦争 関連記事
のちほど2006年のブログ『楽園通信』掲載のイラク戦争関連記事リンクも掲載します。

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by ysbee-2 | 2007-08-23 10:50 | イラク戦争レポート

イラクでブラックホークダウン、米兵14名全員死亡

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     ||| イラクのブラックホーク・ダウン |||
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イラク北部で米軍のブラックホークヘリ墜落 乗員14名全員死亡
夜間特殊作戦展開中の事故 原因は叛徒のロケット砲による撃墜か


d0123476_18552829.gif米国時間で22日今夕、ローカル紙の夕刊第1面全面にこの記事が掲載され「戦死者は全員ハワイ オアフ島のスコフィールドバラックに所属していた兵士」という発表がありました。米国の戦史でも14名一度にというのは、ヘリ墜落事故の犠牲者としてはイラク戦争開始以来、ベトナム戦争以降最大の惨事とのこと。亡くなった兵士とそのご家族に、心から弔意を表したいと思います。合掌。
【米国時間 2007年8月22日 『米流時評』ysbee】


イラク・バクダッド発 |22日水曜イラク北部で米軍のヘリコプターが墜落。乗っていた14名の米兵全員が即死したと米軍イラク駐留本部から発表があった。発表された内容によると、同機は当初メカニックの不調があったようで、敵の攻撃による撃墜の兆候はなかった模様であるが、原因は目下究明中。声明の内容によると、UH-60ブラックホークヘリコプターは、墜落が起きた時は2機で夜間の作戦を行っていた最中であった。ヘリに乗っていた4名の乗組員と10名の乗員は、この墜落で全員死亡したと伝えられる。
Helicopter Crashes in Iraq, Killing 14 Soldiers
U.S. military says no indication of hostile fire in incident
AUGUST 22, 2007 EST | Associated Press/MSNBC.com | Translation by ysbee
BAGHDAD, Iraq — A helicopter crashed in northern Iraq on Wednesday, killing all 14 U.S. soldiers aboard, the military said. The military said initial indications showed the aircraft experienced a mechanical problem and there were no indications of hostile fire, but the cause was still under investigation. The UH-60 Black Hawk helicopter was part of a pair on a nighttime operation when the crash occurred. The four crew members and 10 passengers aboard the aircraft perished in the crash, according to a statement.


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AUGUST 22, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 Associated Press / MSNBC.com
イラク北部でブラックホークダウン、米兵14名全員死亡
米国時間 2007年8月22日 | AP通信/MSNBC.com | 訳:『米流時評』ysbee


1. 14 assigned to Task Force Lightning
d0123476_1345494.jpgThe 14 soldiers killed were assigned to Task Force Lightning, the military said. It did not release identities pending notification of relatives. It was the deadliest helicopter crash since Jan. 20, when a Black Hawk crashed in Diyala province northeast of Baghdad, killing 12 soldiers aboard. The military said that helicopter might have been shot down by a shoulder-fired weapon. The deaths raised to at least 3,721 members of the U.S. military who have died since the Iraq war started in March 2003, according to an Associated Press count.

夜間作戦「タスクフォース・ライトニング」展開中
14人の兵士は「タスクフォース・ライトニング」という夜間の掃討作戦中に、事故に会い死亡した。戦死者の身元は、各米兵の遺族が本人であることを確認するまでは発表されないので不明である。今回の事故は、今年1月20日に、バグダッドの北西ディヤラ州でブラックホークが墜落し、乗っていた12名の兵士が亡くなって以来の大事故である。その後の米軍の調査で、ヘリは(イラク叛徒の)簡易ロケット砲によって撃墜された可能性もあることが判った。AP通信のデータによると、この事故の犠牲者によって、2003年3月にイラク戦争が始まって以来、米軍軍属の戦死者は、少なくとも3,721名となった。

2. Deadly truck bombing
d0123476_1361625.jpgElsewhere in northern Iraq, a suicide truck bomber targeted a police agency in northern Iraq, killing at least 27 people and wounding 65, police and hospital officials said. The attack occurred just before noon in Beiji, 155 miles north of Baghdad, and many of the casualties were civilians, according to the officials. Brig. Gen. Kevin Bergner, a U.S. military spokesman in Baghdad, said the attack bore all the hallmarks of al-Qaida in Iraq, including the use of a suicide bomber and the high number of civilian casualties. “It appears to be something that is consistent with an al-Qaida-related attack,” he told AP Radio in an interview.
イラク各地でトラック自爆テロ
またイラク北部のいたるところで、イラク政府の施設をねらった攻撃が相次いだ。北部イラクでは警察署を狙った自爆トラックテロがつっこみ、少なくとも27名が死亡、65名が負傷したと、現地の警察と病院が発表。この襲撃は、バグダッドから北へ155マイル(約250km)のベイジ市で正午直前に起った。当局の発表によると、犠牲者の多くは一般市民だと報告されている。
バグダッドでは、米軍報道官のケヴィン・バーグナー大隊長から記者団に報告があったが、今回の襲撃は、自爆テロの手段や多くの市民の犠牲者を狙った手口など、すべてイラクのアルカイダの仕業である証拠を示していると発表した。「一連のアルカイダ関連の襲撃に共通して見られる特徴を示している」とバーグナー大隊長はAP通信のラジオインタビューに答えた。
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米兵の犠牲者はほとんどがパトロール中にIED (道路脇に埋込みの遠隔操作の爆発物)の爆発でやられるケースが多い

3. Attacks target Iraqi security forces
Iraqi police and soldiers have frequently been targeted by militants seeking to disrupt U.S.-led efforts to enable the forces to take over their own security so foreign troops can go home. Those killed Wednesday included 18 policemen and nine civilians, while 20 officers and 45 civilians were wounded, the officials said. A bomb and small-arms attack against a security post shared by police and U.S. paratroopers also killed 13 Iraqi officers in Beiji in late June.
北部でイラク警察と軍隊に爆破攻撃
イラク政府軍と警察は、叛徒の格好のターゲットとしてしばしば狙われてきた。その目的は、政府軍を訓練して独自に治安を守れるように育て上げ駐留軍が母国に帰国できるようにする、米国主導の努力を妨害するためである。水曜日の犠牲者の内訳は警官18名、一般市民9名で、負傷者は警官20名、一般市民45名を数えた。ベイジ市では6月下旬にも、警察と米空軍のパラシュート部隊が共同で治安配備についている哺俏ポイントが攻撃を受け、13名のイラク人警官が亡くなっている。
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叛徒を収監するイラク政府軍/治安勢力の精鋭イラク・ポリスアカデミーの卒業式 警官と兵士がまず狙われる

4. Eyewitness 'Horrible scene'
Jassim Saleh, 41, who lives about 500 yards from the blast site, said he saw an explosives-laden truck carrying stones strike the police station. “It was a horrible scene. I can’t describe it,” he said. “The bodies were scattered everywhere. I was injured in my hand and a leg, but I took three wounded people to the hospital in my car.” Police said nine policemen and 10 civilians were killed, while 21 civilians and five officers were wounded. A roadside bomb also targeted a police patrol in the center of Tikrit, Saddam Hussein’s hometown 80 miles north of Baghdad, killing one officer and wounding another, along with two civilians, authorities said.
目撃者「言葉で言い表せない惨状」
爆破現場から約500ヤード(約457m)の近所に住む41才のジャッシム・サレヘさんは、石材を運んでいるように見せかけて爆発物を満載したトラックが、警察署へ突入するのを目撃したと語る。
「もう惨憺たるありさまでした。口ではとても言い表せません。死体はそこらじゅうに転がっているし.... 私自身も手と足に怪我をしたんですが、それどころではなくて、怪我人を3人自分の車に乗せて病院へ運びましたよ。」警察の発表では、この現場では警察官9名と一般市民10名が亡くなっており、負傷者は警官5名、一般市民21名を数えている。
さらに、バグダッドの北方80マイル(約130km)に位置するサダム・フセインの故郷でもあるティクリット市中央部で、パトロール中の警官をねらった道路脇の爆発物が爆破し、警官ふたりのうち一人が死亡、一人が負傷。また巻き添えとなった市民二人も負傷と、治安当局から発表があった。
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左:キルクックでの爆破現場/右:バグダッドの爆破現場跡 こうした爆破テロが毎日飽きもせず繰り返される

5. Bush's frustration with Maliki’ inability
With violence unrelenting, political pressure mounted for al-Maliki to show progress in bringing Iraq’s battling factions together. Bush acknowledged his frustration with Iraqi leaders’ inability to bridge political divisions on Tuesday, but said only the Iraqi people can decide whether to sideline the troubled prime minister. “Clearly, the Iraqi government’s got to do more,” Bush said at the close of a two-day North American summit with the leaders of Mexico and Canada.
マリキの無能に苛立ちを隠せないブッシュ
イラク各地で叛徒の暴力が執拗に繰り返されるに及んで、「イラクの対立する宗派を統一する上で、何らかの進歩を示せ」と要求する(占領国アメリカの)マリキ首相に対する政治的圧力は、ますます度を増してきた。火曜の段階では、イラクの指導者には政治的分裂を統一する能力がない (inability to bridge political divisions) と、ブッシュ自身が苛立っていることを認めたが、問題のある首相をしりぞけるかどうかの判断は、イラク国民だけが決められることだと付け加えた。
「イラク政府がもっと努力しなければいけないことは、はっきりしている」ブッシュは、メキシコとカナダ両大統領と合同で参加した2日間の「North American summit=北米三国首脳会談」の閉会に当って、イラク政府の体制についてこう表明した。
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マリキ首相がホワイトハウスに呼びつけられた際の合同記者会見/ブッシュを見る彼の目線がすべてを物語る

6. Lost in interpretation
Bush on Wednesday strongly reiterated his support for al-Maliki, wary of how his comments the day before about the Iraqi leader had widely been interpreted. Bush spokesman Gordon Johndroe said the president’s speech in Canada on Tuesday was not intended to be a withdrawal of support for al-Maliki. As a result of media coverage, Bush inserted a direct line of support for al-Maliki in his speech to the Veterans of Foreign Wars conference Wednesday. “Prime Minister Maliki knows where the president stands,” Johndroe said before Bush’s speech.
ブッシュ、前日のマリキ批判をフォロー
ブッシュは水曜の時点では、イラクのアルマリキ首相に対する支持は変わらないと、むやみに繰り返した。それというのも、その前日にイラクの指導者に関して語ったコメントが、いかに拡大解釈されてしまったかを悔やんでいるようでもある。ホワイトハウスのスポークスマン、ゴードン・ジョンドローは、ブッシュが火曜日にカナダでおこなった演説は、アルマリキ首相に対する支持をとりやめることを意図したものではなかったと弁明した。
しかしながら、メディアがそのスピーチを報道した結果、(ブッシュはアルマリキ政権を斬り捨てると受けとった)世間の誤解を解くために、翌水曜の「Veterans of Foreign Wars=外地戦争退役兵士の会」の大会におけるスピーチでは、大統領はいたしかたなくアルマリキ首相へのサポートを名指しで表明せざるをえなくなり、次のような一行を、演説に差し挟まなくてはいけない結果となった。「マリキ首相は、大統領の立場をよくわかっている」ジョンドローは、実際のブッシュの演説よりも先に、記者団にこう語った。
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ホワイトハウスの中庭ローズガーデンで記者発表/北米三国サミットの前半はメキシコで、後半はカナダで開催

7. Report approaches deadline of Sept. 15
The Sept. 15 deadline for Bush’s next progress report to Congress is fast approaching, leaving the president little time to show that his U.S. troop buildup is succeeding in providing the enhanced security the Iraqi leaders need to forge a unified way forward.
U.S. Ambassador Ryan Crocker, co-author of the highly anticipated report to Congress, said Tuesday that Washington’s blueprint for reconciliation was insufficient to win back control of Iraq. Congressional benchmarks such as laws to share oil revenue and reform security services don’t tell the whole story, he said Tuesday.

9月15日のレポート締切迫る
ブッシュ政権が米国国会の下院へ提出する次回のイラク進捗レポートの締切である9月15日が、着々と近づいている。イラク平定の進捗に関して、大統領が送った「SURGE」増兵が、イラクの指導者に国内統一への前途を切り開くのに必要だと説明された「治安強化をもたらすこと」に、予定通り成功している状況を示すのに残された時間はわずかしかない。
イラク駐在の米国大使ライアン・クロッカーは、各方面から多大な期待をもって待望されている下院へ提出される報告書の共同制作者であるが、火曜の段階では、米国側が要求したベンチマーク=目標についてこう語っている。
「米国政府がイラク統一に対して描いた青写真では、イラクの争乱を制圧する協力を得るには不充分だ。石油権益による国家歳入を米国と共有する法律だとか、治安体制の改革だとかいう立法面でのベンチマークだけでは、この国全体の問題に対処しきれていない。」
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「イラクのローレンス」と別称され平定の手腕を期待されるクロッカー大使/駐留軍最高司令官ペトラエウス将軍

8. How many 'more time' is enough time?
Crocker and the U.S. military commander, Gen. David Petraeus, may be heading into a storm of discontent as they argue before Congress that American troops need more time in Iraq. Last week, a stunning suicide bomb attack killed as many as 500 people in northern Iraq, an attack blamed on al-Qaida in Iraq. Crocker called Iraq’s problems difficult but fixable, arguing for more time for his diplomacy and operations by the bolstered American military force.
イラク回復の時間にも限界
クロッカー駐在大使とイラク駐留米軍の最高司令官デーヴィッド・ペトラエウス将軍。この二人が居並ぶ下院の議員たちを前にして「米軍がイラクを平定するには、もっと時間が必要だ」という議論を展開する場面は、多分反対議員からの不満の嵐の中へ突入していくような趣きがある。
ことに先週、イラク北部クルド地区の部落カハタニヤでは、火薬2トンを満載したトラック4台による自爆テロが強行され、500人もの村民の命を奪うという衝撃的な事件「Massacre of Kahataniya=カハタニヤの大虐殺」が起ったばかりである。この襲撃はイラク・アルカイダの仕業と目されている。
クロッカー大使は、彼自身の外交手腕を発揮するにも、米軍の軍事力増強による平定作戦にも、もっと長い時間が欲しいと主張しながらも「イラクの問題を解決するのは実にむずかしい」と認めざるをえないようであった。 【了】

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「暁の哺詔線」という状況 車に爆発物を満載して自爆というケースが多くなった/機関銃でのガナーポイント

【米国時間 2007年8月22日 『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-08-22 13:02 | イラク戦争レポート

サルコジ、イラク問題で公式に親米シフト

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   ||| サルコジ氏、親米シフトへの第一歩」 |||
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フランス外相バグダッド慰霊祭で献花 シラク政権で冷却した米仏関係に大転換
ブッシュとの今夏のハネムーンバカンスに続く「アメリカ人サルコ」的示威行為


イラク・バクダッド発 |19日日曜フランスの外相がバグダッドに到着。2003年来イラク戦争をめぐって冷却していた米国との外交関係を復元する、両国にとって画期的な訪問となった。
【写真:19日バグダッドの米軍安全地帯グリーンゾーンで行われた、「国連イラク本部爆破事件」4周年の慰霊祭。2004年にイラクアルカイダによって本部ビルが爆破され、国連職員から多くの犠牲者を出した。本部跡のモニュメントに献花するフランスのベルナール・クーシュネル外相。彼は「国境のない医師団」の創設で共に活躍した親友を、この事故で亡くしている。】
French Official Visits Iraq After Years-Long Chill
Foreign minister's trip symbolizes Sarkozy's efforts to improve ties with U.S.
AUGUST 20, 2007 EST | Associated Press/MSNBC.com | Translation by ysbee
BAGHDAD, Iraq — The French foreign minister arrived in Baghdad on groundbreaking visit Sunday after years of icy relations with U.S. over Iraq. Bernard Kouchner's plane touched down at Baghdad International Airport at about 6 p.m. His arrival was announced simultaneously by French authorities in Paris.

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 Associated Press / MSNBC.com

サルコジ、イラク問題で公式に親米シフトへの第一歩
米国時間 2007年8月20日 | AP通信/MSNBC.com | 訳:『米流時評』ysbee


1. Sarkozy's first step into 'Iraq matter'd0123476_1061263.jpg
Bernard Kouchner's plane touched down at Baghdad International Airport at about 6 p.m. His arrival was announced simultaneously by French authorities in Paris.
The French foreign ministry said, Kouchner was in "Iraq to express a message of solidarity from France to the Iraqi people and to listen to representatives from all communities." The motives behind Kouchner's visit were not immediately clear.

サルコジ、イラク問題へ介入
ベルナール・クーシュネルの飛行機は、この日午後6時に、バグダッド国際空港に着陸した。到着と同時に、彼のイラク訪問がパリの外務省からも発表された。イラク初訪問の外相は、今回の目的を次のように述べた。「イラクのみなさんに対して、フランス政府からの堅固な支持を表明するとともに、あらゆる自治体の代表の方々から意見を伺うために参りました。」だが(外交辞令を取り払った)今回のクーシュネル氏の訪問の真意は、現時点ではまだ表明されていない。

2. 4th anniversary of U.N. HQ bombing
But merely stepping onto Iraqi soil was a major symbol of French President Nicolas Sarkozy's efforts to turn the page on any lingering U.S.-French animosities over the 2003 Iraq invasion. Kouchner arrived on the fourth anniversary of the bombing of the U.N. headquarters in Baghdad that killed U.N. special envoy Sergio Vieira de Mello and 19 other people. The two men were personal friends.
国連イラク本部爆破の4周年慰霊祭
しかしながら、フランスの外交部門での代表が、新生イラクの地に足跡を残した意義は大きい。それは、2003年のイラク侵攻以来、その是非をめぐってひきずってきた、米仏間の敵意にみちた5年間の経緯をここで刷新しようとする、フランスの新しい大統領ニコラス・サルコジ氏の努力を象徴する、大きな第一歩であった。
クーシュネル氏は、バグダッドの国連本部ビル爆破事件4周年慰霊祭に参加する目的で訪れたが、アルカイダが首謀と見られるその爆破テロ事件では、国連の特別大使セルジオ・ヴィエイラ・デメッロ氏とその部下19名が犠牲となった。デメッロ氏とクーシュネル氏は、個人的に親しい間柄の友人同士でもあった。
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昨年サドルシティであったテロ爆破で256名が死亡 先々週は従来比較的平穏だった北部クルド人居住区カハタニヤで、異端視されるヤズィニ信徒が少数派の民族殲滅に会い、イラク戦争開始以来最悪の500名以上の犠牲者を出した

3. Turning the diplomatic wave
Former French President Jacques Chirac's refusal to back the U.S.-led military effort in Iraq led to a new low in France-U.S. ties. France was also vilified in U.S. public opinion, with some Americans boycotting French wines, and French fries taking on the name "freedom fries" in the House of Representatives cafeteria. Former Defense Secretary Donald H. Rumsfeld spoke of a "New Europe" and an "Old Europe," with France squarely in the latter.
冷却した米仏外交から親米友好国へシフト
サルコジ氏の先代首相であるジャック・シラク氏は、米軍主導のイラクへの軍事介入に対して支持を拒絶して、米仏関係は史上最悪となった。また、この件に関する両国の反目がエスカレートし、アメリカ人がフランスから輸入したワインの不買運動をしたり、下院のカフェテリアではフレンチフライを「フリーダムフライ」と改称するなどといった行動で、フランス政府は米国一般市民から揶揄されたりもした。ドナルド・ラムズフェルド前国務長官にいたっては、欧州には「新しいヨーロッパ」と「旧いヨーロッパ」が存在するとして、フランスは後者に属すると決めつけた。
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子供はどんな境遇にあっても遊びをやめない ドイツや日本の子供たちが戦後の焼け跡でたくましく育ったように

4. 'Sarko l'Americain'
Chirac and U.S. President George W. Bush eventually reconciled, but Sarkozy's election in May was a fresh start. Sarkozy, nicknamed "Sarko l'Americain" for his admiration of the United States' go-getter spirit, met with Bush before he was elected and again for a casual get-together a week ago at the seaside vacation home of Bush's parents in Kennebunkport, Maine.
批判派のポイント「アメリカ人サルコ」
フランスのシラク前大統領は、ジョージ・W・ブッシュ米大統領とは、その後たまたま和解したが、今年5月に行われた仏大統領選でサルコジ氏が快勝したことで、米仏関係は180度好転した。サルコジ氏は、アメリカ特有のチャレンジ精神 (go-getter spirit) を賞賛するところから、自国フランスでの氏のニックネームは「Sarko l'Americain=アメリカ人サルコ」であるが、大統領選直前にブッシュと逢っている。そして今月6日にはあらためて、メイン州のビーチリゾート、ケンネバンクポートにあるブッシュの両親の海辺の別荘へ招待され、1週間のカジュアルな付き合いを楽しんだと伝えられた。
【注:米国イーストコーストのリゾート地は旧来イスタブリッシュメントの富裕層が別荘の豪邸をもつ土地柄で、メイン、マサチューセット、ロードアイランド各州には、日本の葉山や大磯といった格調の高い海辺の別荘地帯が連なる】
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8月上旬のメイン州ブッシュ別邸初訪問は、米国では好意的に受け止められたが、本国フランスでの批判は厳しい
▶サルコジ新大統領初の米国訪問記事:Bush hosts Sarkozy for a ‘heart-to-heart’ talk
▶メイン州のブッシュ別邸訪問ビデオ:Bush makes new French connection


5. 'Friendships with different opinions'
Sarkozy, however, has made clear that France will not be subservient. In his election night speech, he declared that the United States could count on France's friendship, adding, "friendship means accepting that friends can have different opinions" and pushing for the United States to take the lead on climate change. Like Chirac, Sarkozy saw the U.S.-led war in Iraq as a mistake.
「覚めた友好国」のポジショニング
だからといって「フランスはアメリカに対して決して盲従する訳ではない」と、サルコジ氏は釘を刺す。当選が決定した夜のスピーチでは、彼は米国に対して「フランスの友情をあてにしてくれ」と声を大にしたのは確かである。しかしながら「友情とは、友達同士でも異なる意見を持てる、という事実を認めることを意味する」と補足するのも忘れない。しかも、米国を「地球温暖化」の問題に先頭に立って取り組むようにしむけることも忘れない。また、サルコジ氏もシラクと同様に、ことイラク戦争に関しては間違いだったと見ている。
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2003年の侵攻開始以来、イラク戦争は常に米国メディアのトップニュースであり続けた その悲惨さにおいても

6. Gearing up the stronger presence
But Sarkozy says France has sometimes been arrogant in its approach to world affairs. His appointment of Kouchner — the former U.N. administrator for Kosovo and co-founder of the Nobel Prize-winning aid group Doctors Without Borders — suggested he wants to make France a stronger presence on the international stage.
国際的舞台でのフランスをパワーアップ
サルコジ氏は、フランスは世界の出来事に対するアプローチが、時として傲慢であったと認めている。クーシュネル氏を外相に抜擢した事実をみても、サルコジ氏が国際社会の舞台で、フランスをより強力な存在にしたいからに他ならない。クーシュネル氏の経歴をみれば歴然とするが、彼はコソボ紛争時の国連代表であり、「Doctors Without Borders=国境のない医師団」の創設者としてノーベル平和賞を受賞した人物であるからだ。【了】
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フランスのイラク対策は当面は人道的支援活動からスタート/唯一のグッドニュース イラクサッカーチームの優勝

【米国時間 2007年8月20日 『米流時評』ysbee】

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■ 米流時評・サルコジ仏大統領 関連記事
5/07  【サルコジ解剖・前編】 どうなる?ポスト・シラク 親米派サルコジの百日改革
5/08  【サルコジ解剖・後編】 サルコジのアメリカンドリーム 親米派の百日フランス革命
5/06  【フランス総選挙速報】 サルコジ新大統領誕生! フランス新世代へシフト

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by ysbee-2 | 2007-08-21 10:01 | サルコジのフランス

速報!イラク「血の火曜日」クルド地区で史上2番目の自爆テロ

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  ||| イラク「血の火曜日」カハタニヤの惨劇 |||
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アルカイダの車輛自爆で、少なくとも死者200名 負傷者300名以上
イラク北西部トルコ国境に近いクルド人部落でトラック4台自爆テロ


MSNBCニュース速報 |14日火曜、イラク北西部のクルド人ヤズィニ族居住区で4件の自爆テロによる爆発が起き、少なくとも200名が死亡、300名以上が負傷したとイラク軍部から発表された。今回の攻撃は、昨年11月23日に5回の爆破テロを含む叛徒のテロ攻撃によってシーア派の拠点であるサドルシティで一日で215名の死者を出した惨劇に次ぐ被害である。
(注:ニュースが新しく現場の写真がまだ入ってきておりません。上の写真は8月1日バグダッドの爆破テロです)

Death Toll Soars to 200 in Iraq Suicide Bombings
More than 300 hurt in blasts; 5 U.S. servicemembers killed in chopper crash
AUGUST 15, 2007 EST | MSNBC News — BREAKING NEWS | Translation by ysbee
BAGHDAD, Iraq — Four suicide bombers hit a Kurdish Yazidi community in northwest Iraq on Tuesday, killing at least 175 people and wounding 200 others, the Iraqi military said. The attack was the deadliest in Iraq since 215 people were killed Nov. 23 when mortar rounds and five car bombs devastated a Shiite neighborhood of Sadr City.

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AUGUST 15, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  M S N B C N E W S T E A M

イラク戦争史上2番目の自爆テロで 死者200名負傷者300名以上
米国時間 2007年8月15日 | イラク・バクダッド発 MSNBCニュース速報 | 訳:『米流時評』ysbee


d0123476_10204453.jpg1. The 2nd deadliest attack
The bombs tore through communities near Qahataniya, 75 miles west of Mosul, Iraq's third-largest city, according to Iraq Army Capt. Mohammed Ahmed and Abdul-Rahman al-Shimiri, the top government official in the area.
The violence came as 16,000 U.S. and Iraqi troops began a new operation north of the Iraqi capital targeting insurgents who have fled a crackdown in the restive city of Baqouba, the military said Tuesday.


昨年のサドルシティ攻撃に継ぐ惨劇
4回の爆発音は、イラク国内第三の都市モスルからさらに北西へ75マイルに位置する、トルコとの国境に近いカハタニヤ市中に響きわたったと、イラク陸軍のモハメド・アハメド大尉とこの地区を治める地方行政官のアブドゥル・アルシミリ氏から被害状況が報告された。今回のテロ攻撃は首都バグダッドの鎮圧作戦を逃れ比較的平穏で警備の薄いバクバ市へと逃げ込んだ叛徒を駆逐するために、米軍とイラク軍合同で総勢1万6千名を動員した新規の首都北部掃討作戦が開始されたのと、ちょうど時を同じくして起った、と軍部から発表された。
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MSNBC『HARDBALL』で臨時ニュースを伝えるクリス・マシューズとペンタゴンデスクのミクロウズスキー
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2. 'Terrorists targeted poor Yazidis'
Yazidis are members of an ancient, primarily Kurdish, religious sect that worships an angel figure some that Christians and Muslims believe to be the devil. Al-Shimiri and Ahmed said at least 30 homes were destroyed in the bombings. Al-Shimiri and Ahmed said at least 30 homes were destroyed in the bombings.
Dhakil Qassim, mayor of Sinjar, a town near where the attacks occurred, said al-Qaida in Iraq was behind the attack, citing what he said were Kurdish government intelligence reports. "This is a terrorist act and the people targeted are poor Yazidis who have nothing to do with the armed conflict," Qassim said. "Al-Qaida fighters are very active in this area near the Syrian border."


クルド人のヤジディセクトをねらったテロ攻撃
今回攻撃の対象となったヤジディ派は、古代クルド人から派生した民族だが、キリスト教徒とイスラム教徒の双方から「天使を装った悪魔」を信奉する邪教とみなされている、異端の宗教セクトの部落民である。
前述のアルシミリ行政官とアハメド大尉の報告によると、爆破によって30戸以上の家屋が崩壊した模様である。爆破現場に近い町、シンジャーのダキル・カシム町長は、クルド人自治区行政府の諜報から得た情報によって、今回の爆発の首謀者はイラク・アルカイダであると断定した。「これは紛れもなくテロリストの仕業である。彼らが襲ったのは (スンニ対シーアの) 武装闘争とはまったく関係のない、貧しいヤズィディの民である。アルカイダの戦士は、シリアとの国境に近いこの地域では、非常に活発な活動を展開している」とカシム氏は語った。
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イラク・アルカイダは、バグダッドと本拠地のアンバー地区の掃討が厳しくなり、米軍の警備が手薄な北西部へシフト

3. U.S. chopper crash
U.S. helicopters swooped into the area to evacuate the wounded to hospitals in Dahuk, a Kurdish city near the Turkish border about 60 miles north of Qahataniya. Civilian cars and ambulances also rushed the wounded to hospitals in Dahuk, police said.
Elsewhere, an American transport helicopter crashed near an air base in Anbar, killing five U.S. servicemembers. The U.S. military said the CH-47 Chinook helicopter crashed near its al-Taqaddum air base outside Falluja, 30 miles west of Baghdad, while conducting a “routine post-maintenance check flight.” There was no indication whether it was shot down. An investigation is under way.


米軍チヌークヘリ墜落で米兵5名死亡
米軍のヘリコプターがただちに爆発現場へ急行し、カハタニヤの北約60マイルにある、トルコとの国境付近のクルド人の街ダフク市の病院へと、負傷者を急送した。一般市民の車や救急車も、怪我人をダフク市の病院へかつぎこんだ、と警察からも伝えられた。
一方、アンバーの空軍基地に近い地点で米軍の輸送ヘリが墜落し、米兵5名が死亡した模様である。米軍広報官の発表によると、CH-47型チヌークヘリコプターが、バグダッドから30マイル西にあるファルージャ市郊外のアルタカダム空軍基地近くで墜落。この事故は、日課の治安点検飛行を実施中に起った。墜落の原因が叛徒による撃墜によるものかどうかは不明であり、米軍では事故原因を究明中である。
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イラク北西部のトルコ国境に近いクルド人地域は、従来は米軍に協力的で比較的平穏を保ってきた地域だった

4. Four G.I. killed, key bridge bombed
Four more U.S. soldiers were reported killed in separate attacks — three in an explosion near their vehicle Monday in the northwestern Ninevah province and another who died of wounds from combat in western Baghdad.
In a separate attack, a fifth suicide truck bomber struck a strategic bridge on the main highway linking Baghdad with the northern city of Mosul, killing at least 10, police said. The span was bombed three months ago and only one lane had reopened.
And in Baghdad, dozens of uniformed gunmen in 17 official vehicles stormed an Oil Ministry compound and abducted a deputy oil minister and three other officials, a ministry spokesman and police said.


米兵4名戦死、橋梁爆破、石油相誘拐....
このほかにも、別個の攻撃で4名の米兵が死亡と報告された。月曜にはイラク北西部のニネヴァ州で、車輛走行中にLED(道路埋込型遠隔爆破装置)により3名爆死。またバッグダッド西部の戦闘で受けた負傷により1名が死亡している。
これとは全く別に、イラク第三の都市、北部のモスール市とバグダッドを結ぶ幹線の高速道路が通る戦略上の要点でもある橋が、爆薬を搭載したトラックの自爆テロによって爆破され、少なくとも10名が死亡したと警察から発表があった。この橋は3カ月前にも爆破され、最近ようやく片側1車線のみが開通したばかりであった。
またバグダッドでは、17台の政府の車輛に乗り込んだイラク軍の制服をまとった数十人の武装したグループが石油省のビルを襲撃し、同省の副大臣と3人の政府官僚を誘拐した、とイラク政府広報官から発表された。
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2003年のイラク侵攻開始から4年経過しても治安は悪化する一方 すでに4・5回目の出兵経験者もおり疲弊気味

『米流時評』特集:ダイハード中国パート2「華流再考」シリーズ
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▶ 8/11号「ダイハード中国パート2・前編 華流ビジネスと汚染スキャンダルの構造
▶ 8/12号「ダイハード中国パート2・後編 改革を迫られる中国傲慢経済と腐敗の構造


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by ysbee-2 | 2007-08-15 10:54 | イラク戦争レポート

米国が変わる!イラク撤退への道

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       ||| 米国に新風!イラク撤退への道 |||
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ブッシュのイラク政策に大転換!民主党の撤退予算案に承認のサイン
ニューヨークタイムズ紙デービッド・サンガー記者の決定的スクープ記事を全訳紹介

By デーヴィッド・サンガー/デーヴィッド・クラウド | ニューヨークタイムズ 2007年5月26日第1面
イラク戦争開始以来初めて撤退へ方向転換

ブッシュ大統領は25日金曜、イラクで駐留米軍の活動予算の議案書に承認の署名をした。ここに至るまでは、是が非でも米軍撤退にもっていくために実質上駐留延長が不可能になる限定つきの予算案を提出した下院与党の民主党と、ブッシュ政権との間で壮烈な舌戦が繰り広げられたが、大統領承認のサインでこの議案は正式に通過したことになる。今回の署名は、ブッシュがメモリアルデーの休日を過ごしている、メリーランド州キャンプデービッドの大統領別荘で行われ、議案は立法化したことになる。
【このあと順次翻訳が上がり次第アップしますので、しばらくお待ちください】

Bush Signs Iraq Bill: Strategy Shift Next?
The very first indication of the turning direction by White House
President reportedly eyes steep troop draw-down by mid-2008

By David E. Sanger, David S. Cloud | New York Times — MAY 26, 2007
WASHINGTON — The Bush administration is developing what are described as concepts for reducing American combat forces in Iraq by as much as half next year, according to senior administration officials in the midst of the internal debate. It is the first indication that growing political pressure is forcing the White House to turn its attention to what happens after the current troop increase runs its course.


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MAY 26, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N e w  Y o r k  T i m e s
     ||| 米国ついにイラク撤退へ方向転換 |||
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ブッシュのイラク政策に大転換!来年夏までにイラク駐留米軍を半減

1. Cutting U.S. forces as half by mid-2008
The concepts call for a reduction in forces that could lower troop levels by the midst of the 2008 presidential election to roughly 100,000, from about 146,000, the latest available figure, which the military reported on May 1. They would also greatly scale back the mission that President Bush set for the American military when he ordered it in January to win back control of Baghdad and Anbar Province. The mission would instead focus on the training of Iraqi troops and fighting Al Qaeda in Mesopotamia, while removing Americans from many of the counterinsurgency efforts inside Baghdad.

2008年半ばまでに駐留米軍を半減
翻訳中
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2. Gates, Rice, Pentagon generals persuasions?
Officials say proponents of reducing the troops and scaling back their mission next year appear to include Secretary of Defense Robert M. Gates and Secretary of State Condoleezza Rice. They have been joined by generals at the Pentagon and elsewhere who have long been skeptical that the Iraqi government would use the opportunity created by the troop increase to reach genuine political accommodations.

説得役にゲイツ・ライス両長官、ペンタゴン将校
翻訳中
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3. Bush refers Iraq Study Group
During his own news conference, Mr. Bush referred on four separate occasions to the report of the Iraq Study Group, headed by the former Secretary of State James A. Baker III and the former Congressman Lee H. Hamilton. That report, about which Mr. Bush appeared distinctly unenthusiastic when it was issued in December, called for the withdrawal of all American combat troops by the end of March 2008. Mr. Gates was a member of the study group, though he resigned to take up his current post before the report was written.

イラク研究会のレポートを再認識?
翻訳中
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4. McConnell predicted a change
Senate Republican leader Mitch McConnell predicted a change, and said Bush would show the way. “I think that the handwriting is on the wall that we are going in a different direction in the fall, and I expect the president to lead it,” McConnell said. “In other words, I think he, himself, has certainly indicated he’s not happy with where we are. And I think we are looking for a new direction in the fall.” McConnell also emphasized that the Iraqis need to make progress. “We’ve given the Iraqi government an opportunity here to have a normal country. And so far, they’ve been a great disappointment to members of the Senate on both sides,” he said.

転換を予測した共和党マッコネル議員
翻訳中
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5. U.S. spent $300+ billion on Iraq operations
The war spending bill provides about $95 billion for the wars in Iraq and Afghanistan through Sept. 30 and billions in domestic projects, including more than $6 billion for hurricane relief. The House voted 280-142 Thursday night to pass the bill, followed by a 80-14 vote in the Senate. The Senate will go first when it considers a defense policy bill authorizing $649 billion in military spending in 2008. The proposed bill, approved this week by the Senate Armed Services Committee, cut $12 billion from the administration’s $142 billion war-related request to fund other programs, including an increase in the size of the Army and the Marine Corps. The U.S. has spent more than $300 billion on Iraq military operations so far, according to the congressional Government Accountability Office.

イラク戦争にこれまで36兆円以上出費
翻訳中
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【米国時間 2007年5月26日 米流時評 ysbee訳】  ▶「イラク撤退への道」次号へ続く
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by ysbee-2 | 2007-05-26 00:15 | イラク戦争レポート

ブッシュのニューシフト・イラク撤退へ方向転換

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         ||| ブッシュのニューシフト |||
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ブッシュのイラク政策に大転換!来年夏までに駐留米軍を半分に削減

ブッシュ大統領は金曜夜、イラク駐留米軍を含む2008年度の軍事予算の議案に承認の署名をした。今後の米国と中東の、命運をくつがえすような決断が下された訳である。是が非でも米軍をイラクからの撤退にもっていくために、実質上(technically)駐留延長が不可能になるような条件を盛り込んだ、民主党提案の限定つきの予算案である。ここに至るまでは、この案を推進する下院与党の民主党とブッシュとの間で壮烈な舌戦が繰り広げられ、米軍撤退に賛成する一部共和党議員が、成否の鍵を握るキャスティングボードに位置していた。
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しかし、万一下院で提案が通り上院でそれが承認可決された場合でも、ブッシュは最後の切り札の「VETO/大統領権限の否認権」を行使して、是が非でも「Withdraw troops/米軍撤退」に反対、むしろ1月提唱以来の「Surge/増兵案」を頑迷に固守するものと見られていた。
またブッシュ自身なにがあってもそうするという最後の牙城的宣言を何度も繰り返して、ただでさえ地を這う支持率にさらに追い打ちをかけるような窮状に自らを追いやっていた。
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その結果が今夕のO.K.サインである。ブッシュが意をひるがえしてこの限定つき予算案に最後のゴーサインを出した陰には、いったいどういう影響が働いたのだろう? 
今月9日に共和党議員有志が「このままではイラク戦争のおかげで国民の不評が高まり、来年の選挙にも共和党は勝てない」と大統領に直訴したのが功を奏したのか?
あるいはゲイツ国防長官、ライス国務長官といった、軍事行動よりも外交を重視するブッシュ政権内良識派の説得で、昨年11月に超党派の見識者から提示された「イラク研究会レポート」の箴言があらためて見直されたのか?

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イランに対する対処の急激な変化など、他の外交問題でのドラスティックな変化と併せて考察すると、長いスパンで煮詰まってきたホワイトハウスのチェニー離れが「イラク戦争・継続か撤退か」という局面でついに表面化してきたようにも受けとれる。
これは2003年3月にイラク戦争が始まって以来の、一大方向転換である。大統領の無謀な号令一過、頑強に勝利に固執して36兆円も投下した挙句に、3400名の米兵と60万人のイラク市民を犠牲にしたこの戦争。死者の生前の笑顔と遺族の悲しみの声に明け暮れたこの4年間……
その功罪は、我々以上に、イラク人ひとりひとりの胸に刻まれているはずだ。
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ともかくも、最後の大統領承認のサインで、この議案は正式に通過した。
今回の署名は、ブッシュがメモリアルデーの休日を過ごしているキャンプデービッドの大統領別荘で金曜夜行われ、歴史の風向きを変える2008年度の軍事予算案は、戦死者を忍ぶメモリアルデーウィークエンドの前夜である今夕、ついに立法化した。
d0123476_18552829.gif9/11からイラク戦争へという長い暗いトンネルに、ようやく出口が見えてきた。
アメリカに新しい風が吹いてきたように感じたのは、はたして私だけだろうか。
【米国時間 2007年5月25日深夜 米流時評 ysbee記】

▶次号「米国が変わる!イラク撤退への道」ニューヨークタイムズのスクープ記事へ続く

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by ysbee-2 | 2007-05-25 23:15 | イラク戦争レポート
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