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速報!パキスタン政府軍、南ワジリスタン地上侵攻開始

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    ||| タリバニスタン地上侵攻作戦開始 |||
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パキスタン政府軍、南ワジリスタン州のタリバン武装勢力本拠地へ総攻撃開始
数週間続いたタリバン同時テロ攻撃の犠牲者計175名、パ政府軍本格的反撃へ


d0123476_16582178.jpg この夏以来、パキスタンの各都市にある警察や軍隊・諜報の本部をターゲットに、
 本格的なテロ攻撃を絶え間なく繰り返してきた、タリバンと
 その軍事的同盟を結んだ地方の武装勢力、ムジャヒディーン。
 今年の春、雪解けとともに活発化してきたタリバンの奇襲攻撃。
 その軍勢が本拠地をかまえるのがアフガン・パキスタンの国境地帯、
 俗に「タリバニスタン」と呼ばれる、パシュトゥン族の辺境自治州ワジリスタンである。

 アフガニスタンの首都カブールにも、パキスタンの首都イスラマバードや
 古都ペシャワール、軍都ラワルピンジにも比較的近い、
 お尋ね者の隠れ家=テロリスト・ヘイヴンとして、また軍事教練の野営地として、
 アルカイダの系列化にあるパキスタンタリバン武装勢力の、格好の拠点である。

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 タリバンのテロ攻撃と言えば、以前は民心騒擾をねらった
 バザールやモスクなど、一般市民の蝟集する場所への自爆テロが多かったが、
 今年はそれよりももっと軍事的ターゲットを狙うように変化してきていた。

 特に10月に入ってからは、軍部当局自らが「タリバンは都市ゲリラ戦を展開」
 と認めたように、首都のイスラマバードをはじめとする、警察署の本庁や
 軍都ラワルピンジのパキスタン政府軍の本部にまで、白昼堂々と攻撃を仕掛けてくる始末。

 ラワルピンジの政府軍本部へ侵入し、50人近い人質をとって立てこもり
 最後に自爆して果てる……など、まるでパキスタンの9.11とみなせるような、
 大胆な奇襲作戦を展開したタリバンと軍事的同盟を結んだムジャヒディーン。

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 文字通り昼夜を分たず、2週間連続したタリバンの波状攻撃。
 戦況が刻々悪化して犠牲者の数はうなぎ上り。毎日毎時の新しいテロ攻撃事件発生で、
 情報を追うだけで時間を消耗しながらも、エントリを上げるべく準備していた最中に、
 ついに政府軍のワジリスタン侵攻作戦が開始された模様である。

 今回のタリバン掃討作戦は、はたしてパキスタン政府が主張するように
 徹底した「タリバン根絶」までいくのか、
 あるいはまた、今春のスワット谷侵攻作戦のように、
 ターゲットの地域から武装勢力を一掃しただけで終わるのか?

 タリバン側には、アルカイダの外人部隊4千名が馳せ参じ、
 パキスタン政府軍に対抗する援軍として合流しているだけに、
 今回の政府軍の南ワジリスタン地上侵攻作戦は、
 パキスタン政府にとっても、タリバン・アルカイダ勢力にとっても
 最終的決戦の様相を呈するだろうことは、想像に難くない。

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 タリバニスタンのニュースにかけては、いつも迅速・正確・公正な報道で
 定評のあるAP通信の、アフガン・パキスタン両支局の記者たちが
 さまざまな立場の地元住民の意見や、タリバン側からの直接諜報も加味した
 政府の方針にへつらわない、詳細な情報を提供してくれるので、
 今回はそのAPと、ロイターの現地記者レポートを混成したMSNBC.comの速報記事を
 急遽翻訳してご紹介したい。

【米国時間 2009年10月17日『米流時評』ysbee 】

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  OCTOBER 17, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年10月17日号
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 パキスタン陸軍、南ワジリスタンへタリバン殲滅の総攻撃開始
 米国時間 2009年10月17日午前2時59分 | AP/ロイター・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee
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Pakistani Forces Move on Taliban Stronghold
Army launches ground offensive in tribal area after two bloody weeks
OCTOBER 17, 2009 | AP/REUTERS/MSNBC — BREAKING | Translation by ysbee

1. Ground offensive begun into South Waziristan
DERA ISMAIL KHAN, Pakistan — More than 30,000 Pakistani soldiers launched a ground offensive against al-Qaida and the Taliban's main stronghold along the Afghan border Saturday, officials said, in the country's toughest test yet against a strengthening insurgency.

パキスタン政府軍、南ワジリスタンへ地上侵攻開始
パキスタン 南ワジリスタン州 デライスマイルカーン発 タリバン戦争最前線戦況速報
パキスタン現地時間で17日土曜早朝、南ワジリスタン州のアフガン国境にそったアルカイダとタリバン武装勢力の軍事拠点に対して、総数3万名以上のパキスタン政府軍の大部隊がついに地上侵攻作戦を開始したと、政府軍広報部から発表があった。
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2. Five soldiers and 11 militants killed
d0123476_1853852.jpgFive soldiers and 11 militants were killed as the more than 30,000 troops deployed to the region met stiff resistance in parts of South Waziristan.

政府軍兵士5名、タリバン叛徒11名戦死
パキスタン政府軍は、タリバンとアルカイダ武装勢力の執拗な武力攻撃の軍事基地となっている南ワジリスタン辺境地区へ、武装集団殲滅を軍事目標とする地上侵攻作戦のため、17日未明から3万名以上の陸軍兵力を投入。現在までの戦況報告によると、銃撃戦や爆撃により、タリバン勢力側で11名、政府軍兵士で4名の戦死者が出た模様。

3. Region of 'Terrorists' Haven' Waziristan
South and North Waziristans is a possible hide-out of Osama bin Laden and a base for jihadists bent on overthrowing the U.S-backed government, attacking the West and scuttling the U.S. war effort in Afghanistan.

ワジリスタンはテロリスト・ヘイヴン
南北の両ワジリスタン州は、9/11同時テロ攻撃の首謀者と目されるアルカイダの指導者オサマ・ビンラディンが隠れていると定説のある地域である。また米国を後ろ盾とした前ムシャラフ政権と現行ザルダリ政権のパキスタン中央政府を、放擲しようと意図するジハディスト(イスラム原理主義者の聖戦戦士)をパキスタン内外から集め、軍事教練をほどこすミリタリー基地も点在する、無政府主義的な統治体制化にある少数民族パシュトゥン族の辺境自治区である。

*注:テロ戦争開始以来一時は討伐成功と見られたものの、米軍の軍事攻撃目標がイラク戦争へ転換したため、治安勢力が手薄となったアフガニスタンとパキスタンの国境地帯で、アルカイダとタリバンは再び組織を立て直した。こうしたイスラム原理主義グループの武装勢力は、パシュトゥン民族が大勢を占める辺境自治州の地方武賊=ムジャヒディーン勢力と結託して、南北ワジリスタン地域の自治と覇権を目指した。

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4. Fear of al-Qaida's nuke ambition
Pakistan is one of a few nuclear-armed countries in Asia, and the al-Qaida has been thought to aim to attack or steal the nuclear capability for so long, that the United States has been pushing the Pakistan government to carry out an assault in South Waziristan.

核保有国にテロ勢力が跋扈する恐怖
パキスタンはアジアでも有数の核兵器保有国である。米軍の主勢力がイラク戦争へ転換して以降、アルカイダとタリバン武装勢力の軍事的拠点と化した南ワジリスタンの辺境自治州。アルカイダなどのテロ組織が、パキスタンの軍事施設を攻撃して核兵器を入手した場合の、世界に対する脅威は計り知れない。

*注:しかし、パキスタン中央政府との数回の和平交渉も実らず、全土の主要都市にある警察や軍隊などの治安軍事施設の中枢を奇襲する、都市ゲリラ戦を展開。こうしたアルカイダとタリバンの連合した反政府勢力を掃討する目的で展開される今回の地上侵攻作戦は、政府軍がついに本腰を入れて叛徒征伐に取り組む態勢をとるもので、近年のパキスタン史上最大の侵攻作戦になると予測されている。

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5. U.S. pushed Pakistan towards offensive
The U.S. has pushed Pakistan to mount the offensive, which follows three unsuccessful campaigns since 2001 in the mountainous, remote region by mostly poorly equipped soldiers trained to fight conventional wars, not counterinsurgency operations.

米国からタリバン掃討戦展開への圧力
米国はこうした事情を背景に、昨今テロ攻撃の絶えないアフガンとの国境にそったこの地域に対してタリバン武装勢力の掃討作戦を展開するよう、長年にわたってパキスタン政府に圧力をかけてきた。また、国内各地で頻発した一般市民を狙うバザールへの自爆テロや、警察署や警官学校をターゲットにした爆破攻撃、外国大使館への爆破事件など、タリバン武装勢力とそのシンパ・ジハディストによるテロ攻撃が続発したため、パキスタン政府軍は2001年のテロ戦争開始以来3度の大規模な掃討作戦を実施した。

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6. Anarchy and guerrilla operation in remote
字数制限のため英文省略
タリバンのゲリラ攻勢で無政府状態
しかし3度とも組織の根絶にはいたらず、数年のうちにタリバン勢力が覇権の手を辺境の地に伸ばしてきていた。少数民族パシュトゥン人が古くから棲息する、急峻な山岳地帯のアフガン国境近辺の辺境自治区は、これまでは中央政府も完全統治を諦め地方豪族長老会議の自治権を認める施策をこころみたりもした。また治安の担い手である地方警察や国境警備隊までは予算も回らず、人員・武器ともに手薄だったため、近年では山岳地帯でのゲリラ戦に長けたタリバン勢力が思うままに武力行使する無法地帯と化していた。

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7. Three unsuccessful campaigns since 2001
Pakistan has fought three unsuccessful campaigns since 2001 in the region, which is the nerve-center for Pakistani insurgents fighting the U.S.-backed government. It is also a major base for foreign militants to plan attacks on American and NATO forces in Afghanistan and on targets in the West.

2001年以来3回の侵攻作戦いずれも失敗
パキスタン政府は2001年に米国がテロ戦争を開始して以来、アフガンとの国境地帯の辺境自治州に対して、これまでに3回タリバン攻略作戦を展開してきたが、すべて結果的に失敗している。
南北ワジリスタン州と区分的に一致するこの地域は、親米政権の中央政府に対抗するパキスタン人の武装勢力が軍事修練基地をもつ組織活動の拠点であり、テロ・サボタージュ活動の指令を出すタリバンの幹部が根城を置く本拠地でもある。ここはまた、アフガニスタンに駐屯する米軍やNATO連合軍、西側諸国のターゲットに対する攻撃を企む、アルカイダなどの外国人テロ組織にとっても治安の手の届かない別天地でもある。

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8. Two weeks militant attacks killed over 175
The assault, which has been planned for several months, comes after a surge in militant attacks killed more than 175 people across Pakistan over the past two weeks. The operation is expected to last around two months and is aimed at clearing the region, then holding it, officials said.

2週間連続のタリバン奇襲攻撃で死者175名
しかし、パキスタン中央政府がその重い腰をようやく上げたのは、過去2週間ものあいだ連日、国内主要都市の治安軍事拠点へタリバン・アルカイダ武装連合勢力が奇襲作戦を展開し、兵士・警官・一般市民あわせて175名もの犠牲者を出した後となった。
この地域に対するパキスタン政府軍の攻撃は、タリバン勢力の方が地の利に精通しているので地上の白兵戦では犠牲が大きすぎるため、過去数ヶ月間は空爆に徹していたが、2週間にわたる流血のテロ攻撃に対する反撃として、同地に拠点をおくテロ組織を徹底的に根絶する方針を固めた。また国内外からも、タリバン・アルカイダ勢力の討伐を強いられたパキスタン政府は、議論の余地なく総攻撃を準備し、現地時間で17日土曜未明ついに南ワジリスタンへの地上侵攻作戦に踏み切った。

*注:特に先週、軍都ラワルピンジの政府軍司令本部へ自爆テロが侵入し、50余名を人質にとって立て籠り、当日だけで41名の死者を出した事件は、軍部の治安弱体を内外に晒す結果となった。こうした一連の同時多発テロ攻撃に対する反撃として、空爆だけではないパキスタン政府軍の大々的地上侵攻作戦が、ついに開始されたわけである。
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9. Operation expected to last 2 months
After months of aerial bombing, troops moved into the region Saturday from several directions, heading to the insurgent bases of Ladha and Makeen among other targets, intelligence and military officials said on condition of anonymity because of the sensitivity of the topic or because they were not allowed to brief the media. They said the operation was expected to last around two months.

2か月を見越した長期的侵攻平定作戦
作戦の軍事攻撃目標は、タリバンが集結していると見られるラダアとマキーンにある軍事教練基地だが、その他の主要施設や幹部の巣窟(文字通り洞穴も含まれる)の所在地もすでに把握していると、政府軍およびISIパキスタン陸軍諜報の幹部はAP通信の記者に状況を伝えた。
軍部では、司令官と広報官以外はメディア関係者へのブリーフィングは許可されていないため、あくまで匿名と言う条件の下に情報を明らかにした。彼らの把握している範疇では、特に今回の地上侵攻作戦は、タリバン戦力の徹底根絶とその後の治安統治の完了を目指しているだけに、作戦終了までは2か月前後かかるものと政府軍側では覚悟して臨んでいる。
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10. Full-fledged ground ops to 'uproot' Taliban
Pakistan Army spokesman Maj. Gen. Athar Abbas said the operation effort was focused on uprooting the Pakistani Taliban, an umbrella group of militants led by members of the Mehsud tribe blamed for most of the attacks that have battered the country over the last three years.

タリバン武装勢力根絶が総攻撃の目標
パキスタン陸軍の広報官アタール・アッバース司令官も、今回の作戦の軍事目標は「パキスタンタリバンの根絶=uprooting the Pakistani Taliban」に焦点を定めていると公表した。
パキスタン・タリバンというのは、メスード部族の長老に率いられたムジャヒディーンの武装集団を統括する総称だが、過去3年間にわたってパキスタン各地で展開されたテロ攻撃事件のほとんどは、彼らが実行した破壊活動に他ならないと確信されている。 >次号続編へ続く
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【 米国時間2009年10月17日『米流時評』ysbee訳 】
 
d0123476_20304071.jpg◀ 次号「かくも長き戦争 タリバニスタン最前線レポート」
▶ 前号「DOW 10K-2.0 NY株式市場1万ドルの大台突破」
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by ysbee-2 | 2009-10-17 18:42 | タリバニスタン最前線

タリバンのエンドゲーム・テロ戦争の潮目

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   ||| タリバン戦線のエンドゲーム |||

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 テロ戦争8年目の潮目 パキスタンのタリバン拠点へ米軍のミサイル攻撃開始
 

d0123476_16582178.jpgここ数日で、アフガンとパキスタン国境地帯のタリバンの拠点に対して
米軍・パキスタン政府軍・アフガン政府軍の総攻撃が展開している。
7月の対タリバン戦線の戦死者数が、
米軍もNATO軍も、テロ戦争始まって以来の記録となってしまった。
もちろんそれ以前から「アフガン・サージ」(増兵)は始まっていた。

 本来のテロ戦争の目的から外れて、石油利権目当てのイラクへ侵攻した米軍。
 そのブッシュ政権の誤った指針を、本来のタリバンの拠点である
 アフガニスタンとパキスタンの国境地帯へ戻して、
 イスラム原理主義者のテロ活動の要請基地と、武器と兵力の拠点をつぶす。
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 そうした本来の戦争目標を達成するために、
 オバマ政権になってから、アフガン戦線の総司令官も首がすげ替えられた。
 
 新任のマクリスタル司令官は、イラク戦争でも
 アルカイダ・イラク戦線のリーダー、アブサヤブ・アブ・ムサウィを
 ミサイル攻撃でとどめを指した2006年の掃討作戦で、
 米空軍特殊部隊の攻撃を率いた、歴戦の強者である。
 
 ブッシュ時代の、投げやりなアフガン戦略から一変して、
 教育施設の建設や、農業灌漑事業の支援も始まった。
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 戦闘だけでなく、内政の充実、特に産業振興で職場を創成して
 タリバン組織へ若者が流れるのを阻止するという、
 きわめて当たり前の「戦後政策」に手を付けている。
 
 今回のエントリは8/8号の続編になるが、
 これ以降も、アフガンとパキスタンの両面展開で、
 タリバンを挟み撃ちにするべく、熾烈な銃撃戦が続いている
 国境地帯の戦闘状況をお伝えします。

【米国時間2009年8月10日『米流時評』ysbee 訳】

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  AUGUST 10, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年8月10日号
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 タリバンのエンドゲーム パキスタンの拠点へ米軍ミサイル攻撃
 米国時間2009年8月7日 | AP/REUTERS/NBC/MSNBC| 訳『米流時評』ysbee

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 Death of Taliban Chief — Part 2
Leader of group in Pakistan linked to Bhutto killing, many suicide attacks
AUGUST 7, 2009 | AP/REUTERS/NBC/MSNBC | Translation by ysbee

15. U.S. drones began striking Taliban
DERA ISMAIL KHAN, Pakistan — Earlier this year, however, U.S. drones began repeatedly striking Mehsud's territory in Pakistan's South Waziristan region as his power grew and concerns mounted that violence could destabilize Pakistan and threaten the region. In addition, some of Mehsud's fighters were suspected of attacking supply convoys for U.S. and NATO forces through Pakistan.
パキスタンのタリバン拠点へ米軍攻撃開始
前号「米軍のミサイル爆撃でタリバンの首領メスード爆死」からの続き
パキスタン社会の反応は変わってきていた一方で、アフガン駐留米軍は今年の年頭から南ワジリスタン地区に対して国境を越えて無人偵察機ドローンを飛ばすCIAアフガン戦線主導の攻撃作戦を開始していた。
南ワジリスタンでは近年、バイツラ・メスードが率いるパキスタン・タリバンが自爆テロ養成基地を構え、首都ペシャワール近郊までテロ攻撃を仕掛けたりするタリバンの活動拠点となっていた。
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 南ワジリスタンの山中へ入ったキャンプからタリバンの隠れ家と思われる穴居に地対地のロケット砲を撃ち込む米軍

16. Attacks on supply convoys for US/NATO

In addition, some of Mehsud's fighters were suspected of attacking supply convoys for U.S. and NATO forces through Pakistan.
カイバー峠で輸送部隊のコンボイを襲撃
メスード配下のタリバンは、地元の警察署・刑務所の襲撃、政府軍や米軍への協力者の公開処刑などを次々に実施して、復讐を恐れた地元住民や部族長老を恐怖政治の統制下においた。
さらには、パキスタンの港湾から荷揚げして、アフガン国境のカイバー峠を越えてアフガニスタンの米軍基地やNATOのアフガン戦線編成軍基地へと、通常の兵站物資を輸送する陸軍のトラック部隊を連続襲撃したため、アフガンの米軍とNATO軍に対しても大きな脅威となってきていた。
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17. Becoming a greater threat to the U.S

Whether Pakistan will now aim for militant leaders that are a greater threat to the U.S. — such as those led by Maulvi Naseer Wazir in South Waziristan, Hafiz Gul Bahadur in North Waziristan or the Haqqani group — remains to be seen, although the U.S. success in taking out Mehsud could be a strong nudge.
今や米軍に対する最大の脅威
パキスタンタリバンでメスードの後継者とみなされる他のリーダーたち、南ワジリスタンのマウルヴィ・ナシール・ワジール、北ワジリスタンを仕切るハフィズ・ガル・バハジュール、あるいはまた(かつてブット元首相の父親を暗殺した)今は亡きハッカニの後継者一派。
こうした一連のパキスタン政府軍の宿敵の中で攻撃対象として現在最重要視されるのが誰であれ、今回のメスード討伐は転機となるだろう。なぜなら「米軍の手でメスードをやっつけた」という実績が出来てしまった限りは、ワジリスタン統制における米軍とパキスタン政府の間の軍事的判断においても、米軍側の発言力のパワーバランスが増す事実は否めない。
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 タリバンとの銃撃戦で負傷した米兵を、戦闘の前線からバグラム基地へ運ぶシャトル用ヘリ、ブラックホーク

18. Brutal Taliban regime of Mehsud

Fueled by his alliances with al-Qaida and other militant outfits, Mehsud rose to the peak of Pakistan's militant pyramid thanks largely to his brutality and Pakistan's unwillingness to take him on.
メスードの残虐なタリバン恐怖政治
そもそもメスードは、アルカイダやパキスタン外部のテロ組織との連携によって急激に勢力を拡大し、パキスタン国内の叛徒グループの中でも組織ピラミッドの頂点を極めた。その覇権の秘密は、もっぱら彼の残虐な恐怖政治態勢にあったため、パキスタンの中央政府や軍事司令部ですら怖れをなして、今年初めまではあえて強硬攻撃を控えてきたのが実態である。
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19. A bold ambition of Mehsud

A 30-something son of a potato farmer who once taught physical fitness, Mehsud was soft-spoken but brash enough to once hold a news conference.
大胆不敵なメスードの野心
弱冠30代のメスードは、護身術の免許も持つジャガイモ畑を耕す小作農の息子として生まれ、一見話し方はおだやかだが、その剛胆な精神力は他を圧倒している。昨年5月には内外の記者多数を南ワジリスタンの山中にあるタリバンの基地に呼び寄せ、公然と記者会見するという、タリバンのトップ指導者としての威信を見せつける、野心的な冒険もやってのけた。
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 昨年5月24日南ワジリスタン山中のタリバン要請基地へ、内外記者を堂々と招集した記者会見でのメスード

20. Likely successor: deputy Hakimullah

Three Pakistani intelligence officials said the most likely successor was Mehsud deputy Hakimullah. Two other possibilities were Azmat Ullah and Waliur Rehman. The officials spoke on condition of anonymity because of the issue's sensitivity. Interior Minister Rehman Malik also named Qari Hussain, known for training suicide bombers.
後継者と目されるもうひとりのメスード
諜報部門の極秘情報のため匿名という条件の下にもらした、パキスタン陸軍諜報部ISI将校の諜報分析によると、パキスタンタリバンの総司令官としての後継者はメスードの副将を務めていたハキムラ・メスードだろう、という予測がもっぱらである。ほかにもアズマット・ウラーとか、ワリウル・レーマンといった名も挙がっている。政府側の消息筋では、レーマン・マリク内相の説で、自爆テロ養成基地のリーダーであるカリ・フサインの名もまた挙がってきている。
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21. Pakistan's Taliban Movement getting loose

The Tehrik-e-Taliban Pakistan, or Pakistan's Taliban Movement, was already a loose coalition, and rivalries were common. "It has the potential to fracture even more now that its boss is dead, and military might will have to be a key part of the approach to the truth," said Daniel Markey of the Council on Foreign Relations.
動揺するパキスタンのタリバン組織
パキスタンのタリバン運動「テーリケ・タリバン・パキスタン」は、5月のパキスタン政府軍の大々的なスワット谷侵攻作戦以来、すでにこれまでにも組織の統制がばらばらになってきており、これは他のライバル組織においても共通して見られる兆候である。
しかし特に今回は彼らの最高司令官メスードの死で、組織自体が崩壊する可能性も見えてきており、そうであれば現段階での軍事的裁定が、この地域の恒久平和につながる鍵を握ることになるだろう、とCFR 外交評議会(Council on Foreign Relations)のダニエル・マーキー氏は分析する。
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22. Afghan Taliban lost its ally

"Baitullah was an unusually effective leader, capable of pulling together disparate militant forces and maintaining discipline ruthlessly. Now there's an opportunity for the Pakistanis to try and peel off elements within the TTP, or at least encourage splits that are likely to develop on their own in the aftermath of Baitullah's death," Markey said.
最強の援軍を失ったアフガンのタリバン
「バイツラ(メスード)は、ずば抜けて統制力のある指導者でした。テロ戦争の緒戦で米軍のアフガン侵攻で蹴散らされて壊滅状態だったタリバン兵士を、ふたたびかき集めて教練し直し、徹底した情け容赦のない戒律で、強硬な軍隊を再編成しました。」
「しかし、その彼が不在となった今は、TTP=パキスタンタリバンの内部崩壊の機に乗じて、パキスタン政府にとってはメスードの支配下にあった南ワジリスタン地区を挽回する、絶好のチャンスでしょう。少なくとも、バイツラの死後は組織自体が指導者権争いで分裂の危機にあるので、そうした状況を加速するような諜報の動きがあってしかるべきだと思います。」
CFRのマーキー氏は、パキスタン政府側が失地挽回する好機であると強調した。
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23. 'Cat and mouse' situation

In this, Pakistan's record is not inspiring. It has regularly staged military operations that it says have cleared out insurgents, only to see the groups re-emerge. It also has a record of striking peace deals with insurgents, which critics say have helped the Taliban.
タリバンと政府軍のイタチごっこに終止符
タリバン幹部の討伐に関しては、パキスタン側の実績はぱっとしない。テロ戦争では、ブッシュ政権の友軍を買って出たムシャラフ政権だったが、パキスタンの基地から国境を越えて、アフガン側へテロ攻撃を仕掛けてくるタリバンに業を煮やした米軍側から圧力がかけられると、そのときだけおざなりな派兵を行なって、タリバンは駆逐したと表明していた。
しかし実際には、タリバンは山中の基地に戻っただけで、この本陣を集中攻撃しない限り、パキスタン政府軍とタリバンのいたちごっっこが繰り返されるだけだった。さらに、昨年の選挙で政権がムシャラフからブットの寡夫ザルダリに移ってからは、一時南ワジリスタンの辺境地域の自治統制権をタリバンシンパの部族長老の手に渡すことを認証する失態も起きた。この地域専門のアナリストの評価によると、こうした地域の政変が結果的にタリバンの勢力拡大に、大いに役立ったものと分析している。 >続く

【 米国時間 2009年8月10日『米流時評』ysbee 訳 】
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左:国境付近を走るパキスタンの国営鉄道、アフガンには鉄道自体がない /中:スワット谷侵攻作戦が一段落して故郷に戻った避難民だが、見る影もなく破壊された民家 /右:5月にアフガン戦線の最高司令官に抜擢された米軍のマクリスタル将軍。空軍82部隊と言えば泣く子も黙る特殊部隊だが、イラク戦線転任直後にこの部隊を率いて、アラブアルカイダ指導者ムサウィをしとめた実績が評価されていた。彼の戦略の特徴は「Precision Operation」脳外科医の患部摘出手術のように、周辺地区に危害を及ぼさずにターゲットだけを殲滅する、特殊部隊特有の作戦。

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「今度は地中海の海賊?消えた貨物船アークティックシーの謎」
▶ 前号「スワット谷の夜明け・戦線の鍵を握るパシュトゥン族」

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by ysbee-2 | 2009-08-10 19:50 | タリバニスタン最前線

スワット谷の夜明け・タリバン戦線の鍵を握るパシュトゥン族

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  ||| スワット谷パシュトゥンの夜明け |||

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 ブッシュの始めたタリバンとの戦争を、オバマは終わらせることができるか?
 テロ戦争9年目、終結の鍵を握るスワット谷・パシュトゥン民族の自衛組織


d0123476_16582178.jpg昨日末尾にちらっと書き足した補足の部分が
実はかなり重要なヒントを含んでいるように思えるので、
今日の冒頭で、記事リンクと一緒にあらためて書き直しました。
この8年のテロ戦争に対する、私の真情です。

【 スワット谷に夜明けは来るか 】

 今年5月、パキスタン政府軍がタリバン掃討戦に本腰を入れ、
 空爆まで含んだ全面戦争を宣言。
 タリバンが完全に掌握していた北ワジリスタン州の
 スワット谷一帯に、大々的な侵攻作戦を展開した。
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 おかげで、戦火を逃れる住民200万人以上が
 比較的安全な、首都ペシャワール郊外などへ大移動。
 
 つまり、わずか1週間足らずで、群馬県や栃木県とほぼ同じ面積の地域から
 県の総人口と同数の住民が、全員脱出したのと同じである。
 「エクソダス」のタイトルが大袈裟ではないことが察せられよう。
 
 実態調査に難民村を訪れた国連の調査団も、
 言語に絶する難民のスケールに、絶句するはずである。
 
 今年5月の当時の詳細は、米流でも「スワット谷のエクソダス」として連載。
 5/07 第1章「百万人の難民エクソダス・パキスタン最前線レポート」
 5/08 第2章「スワット谷のエクソダス・タリバニスタン民族大移動 」
 5/09 第3章「さらば中世! タリバン恐怖政治の終焉」
 5/10 第4章「21世紀狂気の蛮族・タリバン最期の日々」
 5/10 第5章「テロ戦争終章へ・アフパキ前線のエンドゲーム」

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 一方、ミンゴラなどの町中は空爆で見る影もなくなったが、
 かつてはのどかな果樹園の緑の谷間だったスワット谷に
 避難していた住民がちらほら帰郷。

 パキスタン政府軍の警備兵がパトロールしているものの
 一旦掃討したタリバンがリターンしないように、
 地主である地方豪族の長老以下、住民の有志は、
 政府から武器を供与してもらい、自警団を形成した。
d0123476_19145549.jpg
 これは、パキスタン政府にとっても、住民自身にとっても
 実に革命的なできごとである。
 
 なぜなら、この地域の住民は、
 昔日のアレキサンダー大王の東方遠征の時代から
 外部からの侵略者に対しては、徹底抗戦。

 何千年にもわたって伝承されてきた
 「外敵に屈しない」という民族の誇りを
 唯一の精神的資産として守り続ける彼らから見れば、
 中央政府でさえも、彼らの自治権を奪う「略奪者」なのだろう。
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 辺境と言われながらも、数千年の歴史が織り込まれたこの地に、
 数百代にわたって住み続ける、パシュトゥン民族。
 
 近代化を標榜する中央集権の国政をうとんじて
 国家的行政や事業にも なかなか参加しようとしない。
 社会慣習としての行事は、地域の長老が執りしきる。

 特に近年、米国のテロ戦争以降は
 ムシャラフ軍事政権は、イスラムの教理に背信する、
 アメリカの傀儡と嫌悪されてしまった。
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 こうした、歴史と因習に封じ込められた経緯があるので、
 一歩間違えばタリバンに寝返るかも知れない
 中央政府の宿敵だったパシュトゥン族に、
 政府側から武器を供与というのは、驚愕の方針転換である。
 
 しかしイラクでは、スンニ派の蜂起が絶えなかった
 やはり反政府的体質の アンバープロバンスで、
 この大胆な政策を実施し、平定に成功した。
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 この地元民の反抗するパワーを、逆手にとって
 テロの恐怖政治でこの地域の社会活動を麻痺させていた
 イラクアルカイダを地域から掃討する軍事力に転換する政策。

 これが「アンバーの夜明け」とか「スンニの目ざめ」と呼ばれる、
 地元住民を味方の戦力にとりこむ施策である。

 当時のイラク大使で「バグダッドのロレンス」と異名をとる
 国務省の英才、ライアン・クロッカーが発案。
 当時イラク米軍の総指揮官だった ペトレイアス司令官が実施した。
 この施策以降、スンニ派のテロ活動は激減した。
d0123476_1918811.jpg
 多分、イラク平定の成功策を、パキスタンにも応用する意図で
 ペトラエウス司令官の地域戦略を、過去の成功戦略として分析。
 
 これを戦略アドバイザーのジェームズ・ジョーンズ大統領補佐官が
 タリバニスタンと呼ばれる国境地帯の、地域特性に沿うよう策定し直し、
 アフガン・パキスタン地域専任のリチャード・ホルブルック外交特使が、
 現行政府のザルダリ政権へ箴言した結果だろう。
 
 ブッシュ時代には、アフガンとパキスタンを分離して対応し
 米軍の戦力の大半を イラク侵攻に向けたために、
 そのあとのタリバン戦略は、パキスタンの地元警察や国境警備隊による
 神出鬼没の叛徒を後追いする、モグラ叩きにひたすら終始して
 結果的にタリバンは、テロ戦争以前の領土を挽回してしまった。
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 ブッシュは本当に、戦争が下手である。
 長期にわたっての、為政者としての政治的理念というものがない。
 そもそも、終戦を見越した地域平定という観念が欠落していた。
 
 あったのは、ネオコンのニューワールド構想が
 ご破算で願いましては……と勝手に中東全域の国境線を引き直した
 「悪魔の地図」と(アラブ世界ではそう呼ぶらしい)、
 軍産共同体の、兵器と戦闘機と爆弾の、莫大な消費計画。

 レジデュアル・インカムならぬ、レジデュアル・コンサンプション。
 ネオコンというハツカネズミが、永遠に回し続ける
 軍事消費の永久輪廻だった。
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 ブッシュ政権下のペンタゴンでは
 米軍は実に、米国のためではなく、
 他国の軍事と経済の、覇権の指令の元に闘わされた。
 
 イスラエルロビー団体AIPACの思惑をそのまま投影して
 ブッシュとチェニーが進めた中東の解体と再編成。
 その目的は、
 イスラエルの軍需産業への長期大規模発注と
 サウジ王家のライバル国家打倒による中東覇権と
 英国石油ブリティッシュ・ペトロリウムの石油業界寡占。
 
 米軍は、それらを都合よく実現するために引かれた
 イラクとイランを攻略する青写真にそって、
 ドルで雇われた中東の傭兵役を果たしたにすぎない。
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 戦争とは、そのゴールに平和を見越して、初めて
 国際社会から、開戦事由の意義が認められる。

 平和を最終目標におかない闘いは、
 おおよそにして侵略行為であり、
 単なる「連続する戦闘行為」に過ぎない。

 その一点で、「戦闘の永続」を目的とする軍需産業、
 特に、米国の軍産共同体が、国家の軍事政策を左右するのは、
 根本的に、アメリカ合衆国の憲法違反であり、国家反逆罪である。
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 ブッシュ政権の、特にチェニーの犯した大罪をならべたてるのは
 他の機会に回す。
 
 さもないと、1週間あっても終わらずに、
 最後は、ハーグの国際裁判所まで
 その足跡を追っていかねばならないはずだから。
 
 【 米国時間 2009年8月9日『米流時評』ysbee 】
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 ▶【イラク戦争特集】2007年『米流通信』イラク戦争記事一部リスト
 07/2/06 「アメリカはなぜ勝てない?イラク戦争諦観」
 07/8/23 「イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争」
 07/9/10 「ペトレイアス将軍のイラクレポート」


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▶ 前号「特報!米ミサイルでタリバン首領メスード爆死」

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Good News, Bad News, Everything in Between
8/12 チェックメイト・タリバン戦線の最終章へd0123476_17124236.gif
8/11 終りのはじまり・アフパキ国境最前線レポート
8/10 タリバンのエンドゲーム・テロ戦争の潮目
8/09 スワット谷の夜明け・戦線の鍵を握るパシュトゥン族
8/08 特報!米軍爆撃でタリバン首領メスード爆死
8/07 テロ戦争8年目のCHANGE・パキスタンのタリバン
8/07 攻略・Mission to North オバマ外交の最終兵器クリントン
8/06 終章・北のエンドゲーム 半島外交の新しいチャネル
8/05 帰郷・独房生活140日の悪夢の果てに
8/04 解放・ビル・クリントンのYES, YOU CAN外交
8/03 特命・ビル・クリントン、米記者解放交渉で北朝鮮へ
8/02 ポンコツを現金に!オバマのグリーンカー作戦3日で25万台販売
7/28 イランの民主革命で甦る米国独立宣言のスピリット
7/27 さらば独裁!イラン第二革命に沈黙するオバマ外交
7/26 テヘランは革命前夜か?イラン独裁体制からの脱出
7/25 バカンス特急脱線!アドリア海リゾート列車事故で死傷者61名
7/24 また墜ちた!イラン今月2度目の旅客機事故で17名死亡
7/22 黄昏のラプター F22廃止・軍産複合体に半世紀目の楔
7/21 オバマの軍縮・軍産複合体の解体へ大いなる第一歩
7/19 過激派テロのターゲットは欧米資本と外国人ツーリスト
7/18 真相究明・ラグジュアリーホテルに宿泊していた連続爆破テロ犯人
7/17 ジャカルタのJWマリオットとリッツカールトン ホテル連続爆破テロ
7/13 中国西域マイノリティリポート[8] 民族殲滅・新彊虐殺にアルカイダ復讐宣言
7/08 中国西域マイノリティリポート[3] 武装警察・ついに始まった恐怖の人間狩り
7/07 中国西域マイノリティリポート[2] 民族自決・少数民族ウイグル人決死の抵抗
7/06 中国西域マイノリティリポート[1] 新彊弾圧・ウルムチ大虐殺死者156名
7/03 U2も支援するグリーン革命の自由の闘士/レミニッセンス第2章
7/02 テヘラン・自由への行進/革命のレミニッセンス第1章
7/01 イラン 革命のレミニッセンス 序章・前編

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by ysbee-2 | 2009-08-09 19:40 | タリバニスタン最前線

テロ戦争8年目のCHANGE・パキスタンのタリバン

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     ||| テロ戦争8年目の CHANGE |||

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 タリバンに始まりタリバンに終わるか、
 テロ戦争8年目 米軍戦略のCHANGE

d0123476_16582178.jpg 9/11以来ブッシュ時代を通して、
 アルカイダやタリバンの木っ端司令官は
 数多く殺されたり、逮捕されたり、
 文字通り「Dead or alive」の状態で報道されてきた。

 しかし、彼らはみな下士官クラス。
 前線の兵士が3〜4年実戦経験を積めば、いくらでも後釜が据えられ
 組織は再生を繰り返してきた。
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 組織の機能が麻痺するほどの、大物の捕獲や死亡というのは
 8年間のテロ戦争の長い期間でも、十指に満たない。
 
 その中でも首領格の死と言えば、
 06年イラク アルカイダの、アブ・ムサブ・アルザルカウィと
 07年5月に、アフガンタリバンの首領だった片目のオマールの、
 そのまた片腕だった、ムラー・ダドゥラーぐらいなものである。
 (オマールも、実はすでに死亡しているという説も有力)

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 毎年米国の国庫から数百億ドルのテロ戦争費用を費やしながら
 アフガンとパキスタン国境の、
 俗にタリバニスタンと蔑称される地域は
 近年ますます タリバン勢力が猖獗をきわめ、
 
 一時はパキスタン政府が、スワット地方の自治を
 タリバンシンパの地方豪族に任せたりする事態も起こった。

 彼らは、ブッシュの傀儡政権と言われた
 ムシャラフ大統領の軍事独裁政権に反対し、
 「反米愛国」というその一点で共通する、
 タリバンの統制を受け入れてしまった。

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 もちろん、宗教的な観点で、
 近代的民主主義を排斥して
 中世以来のイスラム教の教義で社会を規制する
 シャリア=イスラム法の実施にしがみついたせいもある。

 しかし、このタリバンのマニフェスト、
 見ると聴くとは大違いで、

 小中学校を爆破したり(イスラム教以外の学習を禁じる)
 女子には学習そのものを禁じたり……
 (女性は家に所属する資産の一部!)

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 アフガニスタンのはなはだしい例では、
 登校途中の女子中学生の顔に硫酸をかけたり……
 
 英語を習っているというだけの理由で
 校庭で惨殺された男の子もいた。

 日常生活では、既婚女性にブルカ着用を命じ、
 親族の男性の随行がなければ、単独では外出できない。

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 男性にはひげ剃りを禁じたり
 テロ組織の財源となるアヘン栽培を奨励したり……

 というイスラム原理派の、ばかばかしいまでの
 時代錯誤の因習に染まった、狂信的生活規範を強要。

 さらに、スワット谷住民を恐怖に陥れたのは、
 鞭打ち刑、石打ちの刑、斬首刑……
 
 中世以来の残酷な極刑を再現。
 公開処刑にして、見せしめにしたことである。

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 タリバンをかばう物好きな人物は、
 現代の日本にはまず存在しないと思うが、
 8年間のテロ戦争を、メディアを介してだが見聞してきた
 私から言わせていただければ、
 一言で言って「中央アジアの蛮族」である。

 だから、その首領(間違っても総司令官などと呼べる代物ではない)が
 ミサイルで殺されたと聴いて、安堵の声は出すが、
 今回ばかりは同情はしない。

 何しろ、昨年のイスラマバードのマリオットホテル爆破や
 パキスタン国内で頻発した爆破テロ。

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 さらには07年のベナジール・ブット元首相暗殺も
 彼の指令の元に実行されたのだから。

 その犠牲者総数は、
 遺体を確認できただけでも1200体以上。

 現地警察の内部事情に精通する者の説では、
 行方不明も含めて、2千人を越えるという。
 
 そのほとんどが、政治とは無関係な一般の市井人である。
 ましてや、老人や幼いこどもも含めて。

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 もし現代にも、人非人とか極悪人とかいう言葉が通用するなら
 このバイツラ・メスードこそ、その名にふさわしいだろう。
 
 通常のミサイル攻撃には、忸怩たる思いがあるが、
 今回の一撃だけは、認めてもいいと思う。

【米国時間2009年8月7日『米流時評』ysbee 訳】


>次号「特報!米ミサイルでタリバン首領メスード爆死」へ続く
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【スワット谷 百万人のエクソダス】2009年5月
 5/07 第1章「百万人の難民エクソダス・パキスタン最前線レポート」
 5/08 第2章「スワット谷のエクソダス・タリバニスタン民族大移動 」
 5/09 第3章「さらば中世! タリバン恐怖政治の終焉」
 5/10 第4章「21世紀狂気の蛮族・タリバン最期の日々」
 5/10 第5章「テロ戦争終章へ・アフパキ前線のエンドゲーム」

【イラク戦争特集】2007年『米流通信』イラク戦争記事一部リスト
 07/2/06 「アメリカはなぜ勝てない?イラク戦争諦観」
 07/8/23 「イラクの4年半・長く熱い終わらない戦争」
 07/9/10 「ペトレイアス将軍のイラクレポート」

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*スワット地区へ戻った住民が反タリバンに転向し、政府が武器を供与して自警団を形成したいきさつは次号で詳説↓

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「特報!米ミサイルでタリバン首領メスード爆死」
▶ 前号「帰郷・独房生活140日間 北の悪夢の果てに」
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8/11 タリバンのエンドゲーム・テロ戦争の潮目
8/10 終りのはじまり・アフパキ国境最前線レポート
8/09 スワット谷の夜明け・タリバン戦線の鍵を握るパシュトゥン族
8/08 特報!米軍爆撃でタリバン首領メスード爆死
8/07 テロ戦争8年目のCHANGE・パキスタンのタリバン
8/07 攻略・Mission to North オバマ外交の最終兵器クリントン
8/06 終章・北のエンドゲーム 半島外交の新しいチャネル
8/05 帰郷・独房生活140日の悪夢の果てに
8/04 解放・ビル・クリントンのYES, YOU CAN外交
8/03 特命・ビル・クリントン、米記者解放交渉で北朝鮮へ
8/02 ポンコツを現金に!オバマのグリーンカー作戦3日で25万台販売
7/28 イランの民主革命で甦る米国独立宣言のスピリット
7/27 さらば独裁!イラン第二革命に沈黙するオバマ外交
7/26 テヘランは革命前夜か?イラン独裁体制からの脱出
7/25 バカンス特急脱線!アドリア海リゾート列車事故で死傷者61名
7/24 また墜ちた!イラン今月2度目の旅客機事故で17名死亡
7/22 黄昏のラプター F22廃止・軍産複合体に半世紀目の楔
7/21 オバマの軍縮・軍産複合体の解体へ大いなる第一歩
7/19 過激派テロのターゲットは欧米資本と外国人ツーリスト
7/18 真相究明・ラグジュアリーホテルに宿泊していた連続爆破テロ犯人
7/17 ジャカルタのJWマリオットとリッツカールトン ホテル連続爆破テロ
7/13 中国西域マイノリティリポート[8] 民族殲滅・新彊虐殺にアルカイダ復讐宣言
7/08 中国西域マイノリティリポート[3] 武装警察・ついに始まった恐怖の人間狩り
7/07 中国西域マイノリティリポート[2] 民族自決・少数民族ウイグル人決死の抵抗
7/06 中国西域マイノリティリポート[1] 新彊弾圧・ウルムチ大虐殺死者156名
7/03 U2も支援するグリーン革命の自由の闘士/レミニッセンス第2章
7/02 テヘラン・自由への行進/革命のレミニッセンス第1章
7/01 イラン 革命のレミニッセンス 序章・前編


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by ysbee-2 | 2009-08-07 22:36 | タリバニスタン最前線

米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦

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     ||| 米国とアルカイダ 最後の聖戦 |||


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  パキスタンで諜報機関ISIを育て軍事援助をした挙句、核で裏切られた米国
  ブッシュからオバマへの米国の変革はパキスタンの核の危険を制圧できるか?

d0123476_3532373.jpg「Good News, Bad News, Everything in Between」これが、2005年からスタートした米流時評の前身ブログ『楽園通信』のシグライン/signature lineだった。しかし、先週の米国ニュースは Bad News の連続で「Bad News, Worst News, Everything in Between... if you can survive」と言いたくなるようなどうしようもなく悪いお知らせの連続だった。
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特に、朝鮮半島からの凶報は、38度線の両側からやってきた。
金曜に韓国で「盧武鉉自殺!」ときて、真相追求の助走をしている間に、
今度は北側で「地下核爆発実施!」「ミサイルも発射!!」
「短距離で2発も!!!」「3発目も準備!!!!」と、
これでもか、と言うくらい悪いニュースの連発である。

タイミングを見ると、またもや「オバマ・タックル」のタイミング。
先回の、自称「衛星ロケット」打ち上げは4月初旬の1週間で、
オバマが話題をさらったG20サミットの期間と完全にリンクしたが、
今回は、米軍戦死者の慰霊を回顧するための、国家的行事が重なる
メモリアルデー・ウィークエンドの3連休に、見事にぶつけてきた。
土曜来 連日メディアを埋める、禍々(まがまが)しいニュースである。
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いつもオバマが国際的ステージでスポットを浴びる潮時に
ぴったり見計らったタイミングで、金ブランドの花火を打上げる。
このサイクルでいくと、7月4日/July 4th の合衆国独立記念日には、
核搭載のミサイル発射! となるのだろうか?

そんな事態なので、このエントリの翻訳は後回しにして、
米国側の緊急報道からピックアップした記事の翻訳を先行。
「盧武鉉自殺」と金正日の「核とミサイル発射」を次号からエントリします。
予定は 未定にして 決定にあらず.... は毎度のことですが、
ご了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

【米国時間2009年5月25日『米流時評』ysbee】
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原理主義者の特徴ヒゲを剃り落し難民に紛れてスワット谷を脱出したがカラチ市内で逮捕されたタリバン残党

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
【クシャブ核施設のプルトニウム開発】 By ロバート・ウィンドレム
09/05/15 衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設
09/05/16 警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発
09/05/17 真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係
09/05/18 疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I
09/05/19 米国とアルカイダの 核をめぐる最後の聖戦
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   MAY 19, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月19日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  パキスタンでISIを育て、軍事援助をした挙句、核で裏切られた米国
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee
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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 4
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

29. 'None were secured before 9/11'
ROBERT WINDREM | PAKISTAN "NUKE PROBE" REPORT — PART-5
A Pakistani nuclear official who spoke on condition of anonymity because of the nature of the issues, confirms the U.S. help but says he would be surprised if the weapons are as secure as the United States hopes and believes, noting "none were secured before 9/11."

9/11以前は野放し状態だった核管理
前号 第4章「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」からの続き
翻訳中
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 タリバンの本拠地スワット谷を見下ろす高台に砲撃用の野戦基地を構えた、パキスタン政府陸軍の砲撃部隊

30. Billions spent on nuclear weapons

Twice in recent decades, U.S. military and economic aid has permitted Pakistan to spend billions on nuclear weapons. In the 1980s, the U.S. supplied billions to Pakistan for Afghan aid against the Soviet Union. Not coincidentally, the decade saw major advances in the Pakistani nuclear program, particularly at the Kahuta centrifuge facility outside Islamabad.

米国の2度の資金援助で核兵器開発
翻訳中
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スワット谷でミンゴラと並びタリバンが本陣を張ったブネールも政府軍侵攻で住民が脱出しゴーストタウンに

31. $20 billion applied to plutonium program?

Then, in the post-9/11 decade, more money was sent to Pakistan to battle al-Qaida at a time when the plutonium production program began to accelerate. “There’s been $11 billion in aid sent to Pakistan publicly since 2001 and perhaps as much again in covert aid,” says Mian, the Princeton scientist.

米援助資金20億ドルからプルトニウムに流用?
翻訳中
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スワット谷侵攻はパキスタン政府軍地上部隊が主戦力 タリバンの隠れ里をシラミつぶしに砲撃していく作戦

32. U.S. took risk to deal with Afghan

Milan asserted that mingling of the money enabled spending on the weapons program. A senior U.S. intelligence official at the time says the similar caution immediately after Sept. 11, 2001. He pointed out that the Bush administration took risks to deal with Afghanistan.

アフガン介入のリスクをとった米国
翻訳中
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スワット谷の戦闘から命からがら脱出しチョータ難民村にたどりついた住民 死を見てきた少年のかたくなな瞳

33. Bush 'had to deal with the wolves'

"We would be in a world of hurt ... without Pakistan. We also feared that if we didn't deal with them, we could push them further into the camp of the radicals. We had to deal with the wolves nearer the sled," Milan said. Now, of course, all the wolves are closing in. Last week, events in Pakistan led President Barack Obama.

「荒野の聖戦」に踏み込んだブッシュ政権
翻訳中
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避難の途中タリバンを包囲する政府軍の砲撃に巻き込まれ負傷した難民の少年 北西部ペシャワールの病院で

34. Obama's challenge 'how to secure nuke'

Obama said that he has "grave concerns" about Pakistan's stability and others in the CIA and Pentagon to discuss plans for securing or taking out Pakistan's nuclear weapons and facilities. "If Iran emerges with nuclear weapon, that is a problem … but a potential problem," Albright says in assessing the dangers of proliferation.

オバマの挑戦:パキスタンの核保全問題
翻訳中
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左:チョータ難民キャンプで国連難民局UNHCRから配布される学習用具セットを受け取る子供たち /中:タリバンの本拠地ミンゴラの町外れで堡俏に立つタリバン兵士 /右:40℃を超す山道を歩き続け熱射病で倒れた難民の幼児

35. 'Greatest danger is from Pakistan'

But considering the danger that Islamic radicals pose to Pakistan's government and its nuclear weapons program, he says, "the riskiest state has to be Pakistan, the greatest danger is from Pakistan. In terms of measurable danger, Pakistan is either right at the top or near the top of everyone's list."

「世界で最も危険な核保有国、パキスタン」
翻訳中
特集記事「テロ戦争とパキスタンの核施設」全5章 <了>

【 米国時間 2009年5月19日 『米流時評』ysbee訳 】
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国連難民局 UNHCR 運営のチョータラホール難民キャンプ村もスワット谷から160万の難民発生で飽和状態に

d0123476_17133139.jpg◀ 予告「ヒロシマサイズの恐怖/プルトニウム+ミサイル」
◀ 次号「懲りない菌小児痴/いったい目的は何なんだ?」
▶ 前号「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」
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by ysbee-2 | 2009-05-19 09:24 | アルカイダ2.0核のテロ

疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I

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  ||| 陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I |||

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疑惑と陰謀の迷宮:冷戦時代にCIAが息を吹き込んだパキスタン陸軍諜報部 I S I
テネット元CIA長官が暴露した 9/11〜アルカイダ〜ISI司令官〜核施設の疑惑


d0123476_3532373.jpg第1章 衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設
第2章 警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発
第3章 真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係
からの続きです。冒頭は過去のアルカイダ関連記事のコメント欄から:
コロンブスの卵さんのコメント 2009-02-08
初めて書き込みます。
テロとの戦い アメリカ合衆国はいつまで続けるきでいるのでしょう。
それとも 意図的に続けるきでいるのでしょうか。
ビン・ラディンを いつつかまえるのでしょう。
ひょっとして まさか
テロとの戦いの為に利用してるわけではないと思いますけど。

とんじいさんのコメント 2007-07-24
結局、武力で追い出しても その後の復興がうまくいかなければ、
元に戻るってことなのですね。
イラクもしかりですが、うまく経済が回らないと
永遠にスパイラルから抜けられませんね。

*とんじいさんは、中国でオシゴトをしてらっしゃる企業戦士の最前線にいる方。中国事情直送ブログ『爺砲弾』は、いつも貴重な現地写真で、彼の地の内情が手に取るように伝わるありがたい存在。しかも、いつも笑いに直結しています。
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ysbeeのレスポンス 2007-07-25
とんじいさん、ほんとにこのテロ戦争というのは、いたちごっこですね。
アフガニスタン侵攻のときは、米軍のIT兵器とタリバンの竹槍の激突(笑)
....まで古くはないけど、
彼ら 実際に馬に乗って 蛮刀を振り回してたんですからねー
ニュースで見た時は、目からウロコの連続。
映画でも見てるような気分でしたよ.... タイムマシンの。

それで 首都カブールまで 向かうところ敵なしで
北部統一戦線のリーダーだったカルザイを大統領に立てて、傀儡政権成立
だったんですが、そこで安心しちゃったんでしょうね。
そのままトラボラを徹底してつつけば、
ビンラディンも捕まったんでしょうけど
毎回瀬戸際まで行くんですが、なぜか何度も取り逃がしてるんです。
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アメリカでは、「アルカイダは、軍事産業のために
ブッシュが必要とした戦争を起こすための オトリだった」
というのが リベラルの通説ですから、
わざと泳がせて、戦争を永続させようという....

実際問題としては、信心よりも生活に困窮して
テログループに「就職」する若者があとを断たないそうで。

アルカイダは、なにしろ、賞与とか健康保険まであるそうですよ。
医者は専属がついているし、彼の地の人々にとっては
生活信条であるイスラム教の説く「聖戦=ジハド」を実践できる
理想的就職口になってしまっているらしいです。
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近代史を見ても、ゲリラ戦で侵略国が勝ったためしはないですから、
今の戦争も、ベトナム戦争の二の舞でしょうね。
どうせダメなら、傷が浅いうちに退いた方がいい。
イラクはまだ 戦死者3700人弱ですから。(07年7月時点)
ベトナムは6万5千人ですよ!(米兵だけで)

ブッシュは「ベトナムと比べればまだ勝っている」とほざいてます。
北朝鮮といい、アメリカといい、
よくもこれだけ おめでたいドンがそろったもんです。
半世紀以上の私の記憶をたどっても、最悪の政治家ですね。
両方とも、早く辞めてくれ〜〜!

 (で、その年の11月に、オバマが大統領に立候補し
  翌年11月の投票では、アメリカ国民大半の意志が実って見事当選。
  就任後のオバマの改革は、みなさんご存知の通り。
  アフパキ米三国会談の翌日に、政府軍が本格的掃討作戦に出ました。)

【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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注*この下はすべて4月以降のタリバン掃討スワット侵攻作戦で脱出した、現地住民160万人の難民キャンプの写真
||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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   MAY 18, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月18日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I 司令官が握るクシャブ核施設の鍵
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 4
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

21. In the memoir of George Tenet
ROBERT WINDREM | PAKISTAN "NUKE PROBE" REPORT — PART-4
The intelligence community has long had concerns about Khushab's leadership. As George Tenet recalled his acknowledgment in his memoir, "At the Center of the Storm," the fact is stunning revelation for U.S. and beyond.

ジョージ・テネット元CIA長官の回顧録
前号 パキスタン・クシャブ核施設発覚 スクープ記事 特別レポート 
第3章「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」からの続き

パキスタンのクシャブ核施設は、国際諜報の世界でも長い間、疑惑の焦点だった場所である。ブッシュ時代のCIA長官だったジョージ・テネット氏は、彼の回顧録『At the Center of the Storm/嵐の目の中で』の中で、この施設に関する事実を暴露したが、その内容は米国ばかりでなく世界を震撼(しんかん)とさせるに充分な、驚愕の内容だった。
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22. Secret meeting weeks before 9/11

Tenet described in his book that the Central Intelligence Agency learned in the fall of 2001 that the former head of Khushab, Sultan Bashirrudan Mahmood, and the former head of the facility where bombs are designed, Chaudri Andul Majeed, had met just weeks before Sept. 11 with al-Qaida's top leaders.
9/11の数週間前に秘密の会合
テネット元長官は彼の回想録の中で、2001年の秋にCIAが諜報情報から得た事実を公開した。
彼の記録によると、当時クシャブ核施設の所長だったスルタン・バシルダン・マハムードと、同じく実際の核爆弾の保安格納施設所長だった、チャウドリ・アンドゥル・マジードの両氏が雁首をそろえて、9/11テロ事件の勃発するわずか数週間前に、アルカイダの幹部と直接会っていた、という衝撃の事実である。

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23. Al-Qaida's reach to nuke facilitator

"Mahmood and Majeed met with Osama bin Laden and Ayman al-Zawahiri in Afghanistan," Tenet, the former CIA chief, wrote. "There, around a campfire, they discussed how al-Qa'ida should go about building a nuclear device." Mahmood later admitted to Pakistani interrogators he had even provided a hand-drawn bomb design to bin Laden.
パキスタンの核入手を狙うアルカイダ
「マハムードとマジードは、アフガニスタンのアルカイダの基地で、オサマ・ビンラディンとアイマン・アルザワヒリと会った。訪ねていったその本拠地では、夜キャンプファイアを囲みながら、彼らはアルカイダにとって核兵器の製造に着手する事がいかに必要かを話し合った。」と、テネット元CIA長官は書いている。
本に書かれたクシャブ核施設の元所長マハムードも、後日パキスタンの捜査陣に追求されてこの事実を認めており、その自白調書の内容によると、なんと手書きの核爆弾製造のスケッチとメモを、ビンラディンに手渡してさえいたことがわかった。

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24. Tutoring nuke for bin Laden

According to Tenet, Mahmood told bin Laden, "The most difficult part of the process is obtaining the necessary fissile material," to which bin Laden replied, "What if we already have the material?" Nawaz, whose late brother was Army chief of staff under Benazir Bhutto.
ビンラディンに核のノウハウを伝授
テネットの記述によると、マハムードはビンラディンにこう示唆したそうである。
「核兵器製造の過程でもっとも困難な部分は、核分裂に必要な原材料を入手することだ。」
これに対してビンラディンはこう答えた。
「もし、われわれがその材料をすでに手に入れているとしたら?」
以上の話は、パキスタンがベナジル・ブット首相の時代に陸軍の総司令官を務めた人物を兄弟にもつナワズ氏が、テネットに伝えたパキスタンの諜報情報である。

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25. Key: operator, not the government

He underscores that the key to securing the weapons programs is still the personnel who run them. "At the higher level and the planning level, things are probably fine," said Nawaz, speaking of the national command authorities, "but when you get down into the weeds, then you have problems."
鍵を握るのは政府でなく運営管理者
ナワズ氏は、パキスタンで核兵器開発計画の保安の鍵を握るのは、いまだに関連核施設の運営を司る個人まかせであることを、再三強調して警告する。
「中央政府の閣僚や核開発計画の立案段階の関係者は、多分まだましでしょうが、核管理の現場の雑草的な存在にいたると、そこで機密管理不完全の問題が起きてきます。」
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26. 'System is not perfect by any means'

He notes that the military has tried to emulate personnel evaluation systems similar to those developed by the United States, but the system is not perfect by any means. "In the Pakistani Army itself, they were trying to filter out people with Islamist tendencies, and they have failed," he says. "Even corps commanders are closet Islamists."
「いかなる意味でも不完全なシステム」
テネットは特に、そもそも米国諜報機関CIAの情報収集システムを模倣して創設されたパキスタン陸軍の特殊諜報機関ISIが内包する、この国をとり巻く特殊な社会背景に起因する欠陥を指摘する。
すなわち「エージェントの個人活動に重きをおくCIAメソッド」の機密重視・個人依存型の諜報収集システムは、政府閣僚や軍部将校にイスラム原理主義者が多数内在する現段階のパキスタンにおいては、いかなる意味でも不完全で、国家機密の漏洩につながる危険な制度だと指摘する。
「そもそもパキスタン陸軍自体が、イスラム原理主義者的傾向を持つ者を組織から振い落とそうとして、結果的に失敗している。軍部の司令官クラスは『closet Islamists/クローゼット・イスラミスト=隠れイスラム主義者』で固まってしまってさえいる。」

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27. ISI top belongs to Tablighi Jamaat

He adds that senior officers in Pakistan's intelligence service, the ISI, belong to the Tablighi Jamaat. The fundamentalist Muslim organization operates worldwide and has been accused of recruiting for radical organizations in Afghanistan as well as Pakistan.
I S I 指揮官はイスラム原理主義者
テネットはこの部分で、パキスタン陸軍の諜報部ISI内部のトップ司令官たちが「タブリギ・ジャマアット」と呼ばれるイスラム原理主義者の世界的組織に属していたことを、著作の中でばらしている。この組織は(9/11当時のアルカイダとタリバンの本拠地)アフガニスタンだけでなく、パキスタンでもまた組織拡大のリクルート活動を展開していた事実がわかり、9/11以降ムシャラフ政権の中央政府によって糾弾された組織である。
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28. U.S. helps Pakistan to secure nukes

Yet the United States has not publicly reproached Pakistan. It has quietly been helping Pakistan to develop systems that prevent detonation of nuclear weapons by anyone without the proper clearance and codes. Nawaz says that Pakistan's security steps have not gone as far as Washington wanted but that the United States seems to be satisfied with them.
パキスタンの核保安を指導する米国
しかしながら、そういった事実を知っていたにもかかわらず、それでもなお米国政府は表立ってはパキスタン政府を批判しなかった。米国がしたことと言えば、適正な認証や暗号なしには誰も核兵器の起爆装置(あるいは核ミサイルの発射装置)を作動するのを防ぐような、保安システムを開発する上で黙々とパキスタンを援助し続けてきただけである。
ナワズ氏は、パキスタンの核保安体制は、米国政府が望んでいる事態から一歩も踏み出してはいないと嘆く。しかしそれは米国自体が「パキスタンはその段階にとどまっているだけで充分」と思っているきらいがあるからだ、と鋭く指摘した。
>次号 第5章「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」へ続く

【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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◀ 予告「懲りない菌小児痴/目的は何なんだ?」
◀ 次号「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」
▶ 前号「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」
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by ysbee-2 | 2009-05-18 13:02 | アルカイダ2.0核のテロ

真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係

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    ||| 核とアルカイダの危険な関係 |||

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 米国の核保安スペシャリストが暴露する、パキスタンの大胆な核兵器開発施設
 米国の巨額な援助資金を流用、年間4〜5発のプルトニウム爆弾が製造可能に


d0123476_3532373.jpg昨日に引き続き、冒頭はコメント欄から。通常の観光客が足を運ばない辺境の少数民族に注がれる、uni....さんの率直な観察眼と私の雑感。どうもパシュトゥ族はハザール系ユダヤ人に似ていると言う見解と、東北の南部人の風貌と共通するという自説の、比較民族学的寄り道のとば口?までたどりついたような塩梅。
uni....さんのコメント  2009-02-12

今のアフガンは どういう部族勢力になっているのか、
イスラム協会(タジク人中心)、ウズベク人勢力のイスラム民族運動、
ハザラ人主体の イスラム統一党+タリバン(パストゥー+パキ?)だけ?
一民族が 一法律集団というか一国家のような集団のあつまりなので
(アラブ人自体がw)わかりにくいですね。
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大体 200年続いているアフガンの外国勢力を利用した(外国に利用された)
勢力争いが、そう簡単にどうなるわけでもないでしょうし。
第一それ以前も多分続いていたのでしょうし……
山岳による地域分断が少ないことや 肥沃な土地が少ないことと、
土地の者たちの気質があれだから、あーなのでしょうね。

パストゥーが一番ましに見えますが……
パストゥーは容ぼうが日本人の縄文系に非常に似ていた という印象があります。
もしかしたら 自衛隊が駐留したら、
パストゥとだけでもうまくやっていけるかもしれない と妄想してしまいます。
ラテン系が言うところの「男」という感じなんですよね パストゥは。

でも自衛隊は アフガンにかかわってはいけないと思います。
アフガンを「まとめる」「安定させる」=ゲリラ等を減らすことが
欧米の目的ではないと思えるからです。
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ysbeeのレス 2008-11-02

uni....さん、先のコメントでも非常に有意義な情報をありがとうございました。
ずいぶん色々なところへ いらっしゃられているようですね。
ぜひとも冒険談をお聴きしたいものです。

今回の被災地の様子は、読めば読むほど四川大地震の状況とそっくりで
調べてみたら核実験の土地だった事もわかって
いやになるくらいパターン化してるんですよ。
どうも、辺境の弱小民族の殲滅戦略として、
表沙汰にならないように粛々とすすめてきたような状況ですね。
・・・<中略>・・・
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バルチスタンはただ今頭をつっこんだばかりなので
まだこれから把握する段階ですが、
パシュトゥン族に関しては、テロ戦争の始まった頃から注目していて
どうも風貌を見ると、ユダヤ系っぽいなぁと常日頃感じていました。

日本の岩手県や青森県の南部の山奥に行くと、
そっくりな風貌の部落があって驚きますよ。例の、キリスト伝説のある処です。
調理法もユーラシアっぽいものが多々あります。
こういう話を始めるときりがないんですが、
そのうち関連したニュースでもあったら特集したいなと思ってます。
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注*このページはすべて4月以降のパキスタン北西部スワット谷のタリバン襲撃現場と、パキスタン政府軍のタリバン掃討スワット侵攻作戦で脱出した、現地住民160万人の難民キャンプの写真です。

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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   MAY 17, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月17日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  米国の核保安スペシャリストが暴露する、パキスタンの大胆な核兵器開発施設
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 3
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

15. Upgrading uranium centrifuge at Kahua
PAKISTAN NUKE REPORT PART-3 — Moreover, Mian says he believes Pakistan also is upgrading its uranium centrifuge program at Kahua, outside Islamabad. Kahua facility has already given the country its first 70 nuclear weapons."
カフアの核施設から飛躍的に進歩
パキスタン・クシャブ核施設発覚スクープ記事 特別レポート 第2章
前号「警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発」からの続き

衛星写真が示し確認できた核施設の特徴の中でも、先述のミアン氏がもっとも気にかけているポイントは「パキスタンは、首都イスラマバード郊外にあるカフア核施設で従来行なってきたウラニウム濃縮工程を、飛躍的にグレードアップするのに成功したように見える」という点である。カフア核施設だけでも、創設以来これまですでに70発以上の核兵器を製造してきた。
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16. Government has no comment

There have been a series of reports where you can find evidence of Pakistan developing third- and fourth-generation centrifuges, much more powerful," he said, "the same as the Europeans use to produce reactor fuel." The Pakistani government has no official comment on the reactors or the suspected upgrade in uranium enrichment.
パキスタン政府はノーコメント
「パキスタンが開発段階の第3世代・第4世代の核燃料棒製造を開発中であるという証拠が示された、一連の諜報報告があがってきており、その内容を見る限り、兵器としての能力はよりパワフルになってきている。ヨーロッパ各国が実施しているのと同じようなメソッドで、燃料棒を製造しているようだ。」ミアン氏は、手元に集められた諜報資料を分析した結果、このように結論づけた。
しかしパキスタン政府からは、新しい核燃料炉施設に関しても、ウラニウム濃縮工程についても、一切の核の新しい疑惑に関して、現時点では何の公的コメントも公表されていない。
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17. No signs as power plant

A senior Pakistani official who worked in the nuclear weapons program would only say "these reactors are part of plutonium production for the classified program"—code for nuclear weapons development. There is not even a ruse that Khushab reactors would produce electrical power for energy-starved Pakistan.
発電施設としての特徴なし
パキスタン政府で核兵器開発を担当する一高官から聴きだした情報によると、政府の関連書類には今回のクシャブ核施設開発計画について、「これらの核燃料炉は、極秘計画のためのプルトニウム製造施設の一部を成す」としか記述されていないそうである。この場合の「極秘計画」というコード/暗号は、パキスタンの場合、当然「核兵器開発計画」を指す。
さらに大胆な動向としては、エネルギーが常に欠乏しているパキスタンにおいて(原子力発電は石油に変わる発電の代替エネルギーとして容認されやすいにもかかわらず)、クシャブの核燃料炉を原子力発電所と偽装するためのトリックすら施されていない、という事実である。(つまりパキスタン政府は核兵器開発の新しい施設を、隠蔽するそぶりも見せずに堂々と建築したという事実)
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スワット谷の農民は、土地も家畜ももたない小作農が大半 車はおろか馬車さえなく、数百キロの道を歩いて避難

18. Troubling aspect as power plants

"There's no connection to the national grid, no turbine at this site," Albright said. "These kinds of reactors can be scaled up to power.... but they need more cooling towers to make them large enough for electrical generation, and we don't see that," Albright said.
原子力発電所ではない証拠
前章でも出てきた米国の核の保安問題の第一人者、デヴィッド・オルブライト氏も、この発電所施設との関連について、こう分析する。
「この核燃料施設の周辺には、巨大発電所につきものの、電力インフラに接続するための変電所や送電線といった施設が皆無です。もちろん、こうした施設をあとづけで原子力発電所に転用することも不可能ではないですが、その場合でも最低限、巨大電力を発生する際に必要となる冷却塔がもっと沢山必要なはずなのですが、そういったものは一切見えませんね。」
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戦火を避け避難する途中で、タリバンが道路に埋め込んだIEDの爆発にあい下半身に重症を負った少女とその家族

19. Lack of governmental policy on project

Shuja Nawaz, director of the South Asia Center at the Atlantic Council, a leading Washington-based foreign policy and international security institute, thinks there may be a more troubling aspect to the reactor construction: a lack of organized decision making on the project.
パキスタンの脆弱な国家治安
ワシントンに本部をおく外国政策と安全保障問題の研究機関、アトランティック・カウンシルで南アジアセンターの所長を務めるシュジャ・ナワズ氏は、今回の核施設建設問題について、次のように見解を述べている。
「施設の存在そのものももちろん問題ですが、それ以上に一番警戒しなければならないのは、このプロジェクトに関する決定事項を司る機能が、現行のパキスタン政府からすっぽり欠落していることです。」
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スワット谷から避難した百万を越える難民を収容する国連キャンプで、パンの配給を受け取ろうと手を伸ばす難民

20. Same crisis of leadership in Pakistan

It's the same crisis of leadership on Islamic militancy or the economy for the Pakistani administration, says Nawaz, the author of "Crossed Swords," a history of the Pakistani military. "It's all working on inertia. That's probably why they are where they are."
パキスタン特有の権力構造の危機
組織指導力欠落という問題は、パキスタンでは何も核開発に限った事ではなく、イスラム法が重視される軍事制度、司法制度、そして経済政策にいたるまで、パキスタン行政のあらゆる局面で見られる危機的体質だと、ナワズ氏は嘆く。彼はまた、パキスタンの軍政の歴史を分析した歴史書『Crossed Sword/交錯する軍刀』の著者でもあるが、その著書の中でパキスタンの政治について、こう書いている。
「パキスタンの政治は『inerita=無為無策』の状態がもっともうまく働く。それは、これまでもそうしてきたから多分これからもそうなるだろうという、無能なる怠慢に任せきった無為の方策にすぎない。」   >次号 第4章「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」へ続く

【 米国時間 2009年5月17日 『米流時評』ysbee訳 】
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d0123476_17133139.jpg◀ 次号「疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I」
▶ 前号「警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発」
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by ysbee-2 | 2009-05-17 10:15 | アルカイダ2.0核のテロ

警告!世界で一番危険な国 パキスタンの水爆開発

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  ||| クシャブ核施設の核兵器生産能力 |||

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 クシャブ核燃料炉2基を新設、年間4〜5発の核兵器用プルトニウム製造能力
 援助資金を核施設建設に流用したパキスタン政府、米国側の指摘を否定できず

d0123476_3532373.jpgいつもコメントをいただくuni....さんは、今回の記事のパキスタンをはじめ、アフガニスタンやイラン、そのほかにもお仕事で各国を旅された経験をお持ちのようで、普段のメディアでは聞けないような現地体験者の実感を、コメント欄で教えていただいてます。
いつも本音のコメントを ありがとう!

uni....さんのコメント  2008/10/31

記事を読んで思い出したのですが、確かにイランとか
土地のうねりからできた「波」みたいな小山の並びが多かったようにみえました。
その先が 今回の地域やイラン北東部やアフガンなのですね。

クエッタは アフガン難民キャンプが多くありました。
パスツーが多かったようです。
武骨で、昔の日本人のような容貌に驚いた記憶があります。
気だてはよかったですね。
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たぶんですが、震源地付近はクエッタ唯一の「滝」があったところだと。
あのような 土漠地域での水源は貴重です。水が枯れないことを願っています。

パキ全域のほとんど(というか後進国ほとんど)が、
ほぼ手作り日干し煉瓦の積み重ねだけの建物なので、崩れるのは当然です。
彼らが「危険の予測」が普通にできるようになるまでは、
今後もこのような状態は変わらないと思います。

木が無いから木の家が作れないのですよね。
植林が進めば、土地(表面)も変わり、木も利用でき、
ずいぶんよくなるのではないでしょうか。
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uni....さんのコメント 2008/11/02

中央との乖離は仰る通りかもしれませんね。
あそこらへんの住人は 他のパキに比べ、かなりおとなしいようなので
余計仰る通りに思えます。
アフガンキャンプも 本来なら地理的にもっと東に多くても良いのですが
なぜかクエッタに多かったようですし。
まぁ、アレ(タリバン)の養成所だったようですけど……

ただ同じ宗教なので 粛清とかは露骨にしてないのが救われるところでしょうか。
また、ばる地(バルチスタン)には白人の血(アレキサンダー以来?)が入って
イラン系みたいな顔つきが見られますね。
(写真で。現地では気が付きませんでした)

有色人種は、人種差別が好きなので……白が入っているとやっかみが酷いですね。
民度的には 子供に毛が生えていないレベルだとみていますので、
そんなものかと独断と偏見で思います。

(uni....さんのタリバニスタン関連コメント、次号の冒頭に続く)
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注*このページはすべて4月以降のパキスタン北西部スワット谷のタリバン襲撃現場と、パキスタン政府軍のタリバン掃討スワット侵攻作戦で脱出した、現地住民160万人の難民キャンプの写真です。

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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   MAY 16, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月16日号
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   M S N B C . C O M | B R E A K I N G
  米国の援助資金を流用したパキスタン核施設のプルトニウム爆弾製造能力
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Pakistan Expanding Its Nuclear Capability
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

7. David Albright: U.S. expert on nuclear study
David Albright, president of the Institute for Science & International Security, a project studying non-proliferation issues, is one of the few in Washington who sounded the alarm about the Khushab reactors.
デヴィッド・オルブライトの警告
核の安全保障問題を研究する特殊機関、国際安保科学研究所/Institute for Science & International Securityのデヴィッド・オルブライト所長は、米国の核保安関係者の中でも、パキスタンのクシャブ核燃料施設の危険性について警告を発してきた、数少ない研究者のひとりである。氏は衛星写真から解読できる核施設の進行段階を、次のように説明してくれた。
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8. Albright's alarm about Khushab reactor

"It's a lot further along than we expected," says Albright. "We're seeing steady progress. We don't know if they have the (uranium) fuel or heavy water on-site... but on the outside major construction appears finished, we don't know what's going on inside," Albright said.
オルブライト「施設完成」を警告
「(パキスタンの核施設は)われわれが推定していたよりもずいぶん先の段階まで進んでいるようです。計画はコンスタントに休みなく実行されているのが見て取れます。今の段階では、彼らがウラン燃料棒あるいは重水を現場に搬入したかどうかはわかりませんが、外見を見る限りでは建築工程のあらかたは完成したように見えます。ただし、建物の内部で何が行なわれているかは(衛星写真では見えないので)まったくわかりませんがね。」
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9. Construction supplemented by U.S. aid?

What is clear, he says, is that Pakistani officials are committing limited national resources to building up the country's nuclear arsenal, resources he and others note have been supplemented and replenished by U.S. aid. "They're building a capability beyond any reasonable requirement," says Albright.
米国の援助資金を核開発財源に流用?
特にオルブライト氏が指摘するのは、次の点である。
「パキスタン政府高官は、他国から核開発問題をつっこまれるたびに、核施設を新規に建設するような国庫の財源がどこにある、と反論してきましたよね。でも、米国からの資金援助という巨額の財源によって、その資金を賄った(まかなった)のでこういう施設ができたんじゃないでしょうか? 核エネルギー施設としては、あの国に必要な水準をはるかに超えたプルトニウム生産能力になっていますからね。(核兵器用燃料施設に援助資金が流用されたのでしょう)」
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10. Remark on plutonium production reactor

Albright is the researcher who first wrote about Khushab two years ago. That was when he noticed construction south of an existing but smaller plutonium production reactor that's been operating since about 1998. "We think it's bigger than the first one," he says of the so-called Khushab-I reactor, estimated by U.S. intelligence at 70 megawatts.
プルトニウム製造核燃料炉に注目
オルブライト氏は、世界各国の核施設に関する調査報告の専門家だが、今回問題になっているパキスタンのクシャブ核施設について最初に調査報告したのは2年前だった。当時彼が注目したのは、1998年以来稼働している既存の小型のプルトニウム製造核燃料炉の南側に、新たに建造されつつある施設だった。
「われわれは、その新築建造物が最初の建物よりも大きい事に気づいていました。」
彼が最初の建物と指摘するのは、一般には「クシャブ1号燃料炉」と呼ばれる施設で、米国の諜報機関の推測では、出力70メガワットの発電能力があると見られている。
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11. Capability of plutonium for 4-5 nukes/year

Albright estimates the new reactors are "at least on the order of 100 megawatts," each capable of producing enough plutonium for "four or five nuclear weapons a year." While small by power reactor standards, that's substantially larger than the research reactors that provided material for the weapons programs of Israel, India and North Korea.
プルトニウム生産能力:年間4〜5発の核兵器可能
オルブライト氏の推算では、新しく建てられた燃料炉のエネルギー生産能力は、少なくとも100メガワットは下らないと見ており、(核兵器の原料となる)プルトニウムに換算すると、年間4〜5基の核爆弾を製造するのに充分な製造能力だそうである。
原子力発電所の水準からすると非実用的なほど小規模だが、イスラエルやインド、北朝鮮の現行の核兵器用原料となるプルトニウムを製造する開発段階の施設よりも、はるかに大規模だと言う。
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12. Separate mission: producing tritium

He also believes that the reactors could have a separate mission: producing tritium, an element critical to the development of thermonuclear weapons, what used to be called H-bombs. Albright is not alone among non-proliferation experts. Zia Mian, of the International Panel on Fissile Materials at Princeton University, also has the same concern.
水爆の原材料トリチウム製造目的か
オルブライト氏はまた、今回発覚した核燃料炉施設は従来の原子力発電用の核燃料炉とはまったく別の目的があるものと推論する。その目的とは、トリチウム製造のためである。トリチウムとは、俗に「水爆(水素爆弾=H-bombs)」と呼ばれる核爆弾に使用される目的の素材で、核融合で核爆発を起こす兵器の開発にとって必要不可欠の元素である。
核拡散防止を唱える核研究者の中で、オルブライト氏と同じ意見をとる者が他にもいる。米国プリンストン大学で、原子物理学の分野で「国際核分裂研究会」を主催するジア・ミラン博士もまた、同じような懸念を抱いている。
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13. 'Two reactors do two things'

Dr. Mian says adding a reliable and large-scale plutonium stream to the country's long-term expertise in uranium enrichment signals a change in Pakistan's nuclear strategy. "The addition of the two reactors does two things," Mian notes. "It allows them to make a lot more warheads, four or five a year.
核弾頭の生産能力倍増
ミラン博士の分析によると、パキスタンが長年積み重ねてきたウラン濃縮工程での先進技術が背景にあって、そこに今回発覚した施設がかなりの量のプルトニウムを、恒常的に供給できるようになれば、パキスタンの核戦略においてまさに一大変化を示す兆候だと指摘する。
「核燃料炉が2基追加されるということは、一挙に2倍のことができるようになるという事です。つまり、パキスタンは今や従来をはるかに上回って、年間4〜5発の核弾頭を製造できる能力を持つようになったということです。」
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14. Lighter, complex to fit for longer-range missiles

But it also allows them to make much lighter and more complex weapons for longer-range missiles and cruise missiles. And triggers for thermonuclear weapons are almost always plutonium-based." Mian notes that Pakistan already has intermediate-range and short-range missiles capable of hitting any target in India, as well as submarine-launched cruise missiles.
長距離ミサイル弾頭用に軽量化
「しかしさらに警戒すべきなのは、長距離ミサイルや巡航ミサイルに搭載できるような、より軽量でより複雑な核弾頭を製造する事が可能になったという事実です。水素爆弾の核融合反応を起爆させる装置は、大概の場合プルトニウムがベースになっていますから。」
ミアン氏は、パキスタンがすでにインド国内のどの都市をターゲットにしても届く、短距離と中距離のミサイルは開発済みである事を指摘する。また、潜水艦から打上げ可能な巡航ミサイルも、パキスタンはすでに保有しているのである。      >次号 第3章へ続く

【 米国時間 2009年5月16日 『米流時評』ysbee訳 】
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政府軍の大侵攻作戦で戦場となるため、車のトランクに乗り込みブネールの町から脱出するスワット谷住民の子供

d0123476_17133139.jpg ◀ 次号「真相暴露! パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」
▶ 前号「衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設」
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by ysbee-2 | 2009-05-16 13:30 | アルカイダ2.0核のテロ

衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設

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  ||| パキスタンの新しい核施設発覚! |||

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  衛星写真で発覚した、パキスタン中部クシャブ核施設の急速な開発・建設
  米国の軍事援助資金を、新しい核施設2棟の建設費に流用した疑惑が浮上

d0123476_3532373.jpgもしここに瀕死の病人がいて、薬を買うからお恵みを、と乞われ、大金を渡したとする。そして、もしその瀕死の病人が、その金で薬を買わずに、以前の常習をひきずって麻薬を買っていたとしたら、あなたならどう反応するだろうか?

パキスタンの核開発、いや「核兵器開発」問題は、わかりやすく平たく言ってしまうと、そういう状況のようだ。つまりタリバン勢力掃討を目的として、米国が国費からパキスタンに「注入」していた数十億ドルの軍事援助資金が、パキスタンの核兵器燃料製造施設の建造費に回されていた……
当然、米国は政府も国民も怒り心頭である。(ただしチェニー以下ネオコンは、怒ったかどうか怪しい。周知の事実だったかも知れない。)
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今回のスクープ記事は、国際的な陰謀の真相追求では私がもっとも信頼をおいているinvestigative journalists のひとり、ロバート・ウィンドレムの手になるもの。彼がMSNBC.comのサイト記事で暴露したのが、5月11日。奇しくもパキスタン政府軍のスワット谷攻撃/百万人難民と重なってしまい、紹介が遅れてしまった。

そうこうしているうちに、ニューヨーク・タイムズ紙が、資金流用の方に比重をかけた記事を公開したのが、その1週間後の18日。しかし、ウィンドレム氏の名誉のために明記しておくが、NYタイムズは、氏のスクープ記事がサイトに出た後からの現地パキスタン支局とペンタゴンデスクとの後追い取材であり、オリジンはウィンドレム氏の炯眼と執拗な真実追求のペンにあることを、あらためて証言しておく。

彼は長年、古巣のNBCニュースで「Investigative Unit=真相追求特捜班」を編成し、そのチーフとして米国内だけでなく国際的陰謀や犯罪の真相を暴露してきた、真相追求ジャーナリズムの老練のサムライである。米流時評でも、これは!と思えるスクープのたびに、紹介してきた常連でもある。しかし現在はネットメディアのデイリー・ビーストに移籍。その理由は不明だが、NBCのトップからなにがしかの制約が出たためではないかと思われる。
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その彼が、宿敵ともいえる核の父カーン博士と ISI の本拠地パキスタンの核兵器開発の疑惑を掘り起こした。下手をするとオサマ・ビンラディンやアル・ザワヒリのアルカイダとも連動しているかもしれない構図である。9/11疑惑まで絡んでくる。

アルカイダと9/11の真相を探るためにパキスタンへ潜入して、無惨にも斬首されてしまった、ウォールストリートジャーナル紙の故ダニエル・パール記者のように、暗殺を日常茶飯事とする闇の勢力に狙われて犠牲とならない事を、心から祈る。

【米国時間2009年5月15日『米流時評』ysbee】

||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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MAY 15, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月15日号
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   M S N B C . C O M | A N A L Y S I S
スクープ!衛星写真で発覚した、パキスタンのクシャブ核兵器燃料施設建設
米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Pakistan Expanding Its Nuclear Capability
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

1. The most dangerous state of the nation
PAKISTAN NUKE ANALYSIS — On the dusty plain 110 miles southwest of Islamabad, not far from an area controlled by the Taliban, two large new structures are rising, structures that in light of Pakistan’s internal troubles must be considered ominous for the stability of South Asia and, for that matter, the world.
もっとも危険な国パキスタン
パキスタンの首都イスラマバードから180キロほど南下した地域には、茫漠とした荒野が広がっている。この一帯は、タリバンの武装勢力が統治するスワット渓谷地帯から、そう遠くはない。
その荒野の真ん中に突如屹立(きつりつ)する、真新しい2つの建物。パキスタンの内紛を懸念する向きにとって、この施設は「南アジアの安定を脅かす脅威」以外の何者でもない。すなわち同じ意味合いで、世界平和に対する脅威となる危険性を秘めている。

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パキスタンの北部、スワット谷の東にある首都イスラマバードから180キロほど南下したクシャブの核燃料施設

2. Two plutonium production reactors

Without any public U.S. reproach, Pakistan is building two of the developing world’s largest plutonium production reactors, which experts say could lead to improvements in the quantity and quality of the country’s nuclear arsenal, now estimated at 60 to 80 weapons. What makes the project even more threatening is that it is unique.
プルトニウム製造燃料炉2基の存在確認
米国に対して一切公けに知らされる事もなく、パキスタンは発展途上国の中では世界最大の、プルトニウム製造燃料炉を2基も、秘密裏に建造していたのである。
この施設建造に関して、核開発研究の専門家は、現時点で60〜80発あると推測されているパキスタンの核兵器保有に、さらに質量ともに飛躍的増加を可能にする施設と捉えている。この新しい核兵器開発・施設建造計画の特徴は、そのキャパシティを知れば戦慄に値するものである。
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パキスタン北西部スワット谷で、タリバンに襲撃され焼き討ちされた中央政府の警察署 公務員は真っ先に襲撃される

3. Rushing to build up nuke forces

“Pakistan is really the only country rapidly building up its nuclear forces,” says a U.S. intelligence official, who spoke on condition of anonymity because of the classified nature of the issue, noting that the nations that first developed nuclear weapons are now reducing their arsenals.
核軍備増強への危険な傾斜
「パキスタンは、現今の世界で核兵器の軍事力を急激に増強している唯一の国だ。」
各国の核軍備に詳しい米国諜報機関の一高官は、こう指摘する。(国家諜報の極秘事項という問題のため、この件に関しては匿名と言う条件の下に発言の掲載を了解済み)
(米・露・仏・英・中国・インドなど)当初核兵器を開発した各国は、現在ではすでに核軍備縮小の段階に入ってからかなりの年月が経っている。
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スワット谷住民の大多数を占めるクルマも持たず鉄道もない辺境の農民は、着の身着のままバスやトラックで脱出

4. Khushab’s director met with bin Laden before 9/11

Moreover, he and other U.S. officials say, there long have been concerns about those who run the facility where the reactors are being built near the town of Khushab. They note that a month before the Sept. 11 terrorist attacks, Khushab’s former director met with Osama bin Laden and his deputy, Ayman al-Zawahiri, and offered a nuclear weapons tutorial around an Afghanistan campfire.
9/11直前にビンラディンと密会したクシャブ核施設管理者
しかし、そうした指摘以上に、この高官をはじめとする米国の諜報機関関係者が長いあいだ心配してきた一点は、クシャブの町近郊で建設中のこの核燃料施設を、いったい誰が運営しているのか?という疑問である。それというのも、彼らの記録にある事実では:
9/11テロ攻撃のひと月前に、パキスタン政府クシャブ核施設の前所長が、アルカイダの首領オサマ・ビンラディンと、副首領のアイマン・アルザワヒリと会っていたこと。そして何を話し合ったかと言えば、この所長は当時アフガニスタンの国境地帯にあったアルカイダの軍事教練基地で、核兵器に関する講習実施を申し出ていた、という事実が明らかにされている。
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スワット谷タリバンの拠点ブネールから中央政府支配のマラダンへ住民が避難し、すでに150万人の国内難民が発生

5. Dangers posed by the Pakistani nuke program

Then there are the billions in U.S. economic and military aid that have permitted Pakistan’s military to divert resources to nuclear and other weapons projects. Bottom line: Khushab exemplifies all of the dangers posed by the Pakistani nuclear weapons program.
パキスタン核開発とアルカイダの危険な関係
しかも、アルカイダとタリバンに対する9/11の復讐戦として始まったテロ戦争がその後に続き、パキスタンに対して、テロリストグループ掃討戦力の一翼を担うよう要求した米国は、軍事力増強の援助資金として十億ドル以上を供与してきた。
この資金がパキスタンの軍部へ渡ったのは事実だが、(ブッシュ政権は資金投下に際して、与えっぱなしで追跡監査機能を条件付けしなかったばかりに)その後の資金流用ルートとして、核兵器や他の軍事力増強の財源として使われる結果を招いてしまった。
Bottom line/結論:クシャブ核施設は、パキスタンの核兵器開発計画がもたらす危険性の全てを例証している。

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今回の政府軍の本格的なタリバン掃討作戦で、スワット谷から150万人が脱出し難民化したが、イスラム原理主義者が難民救済の募金活動を始めたりして、中央政府の株はますます下がってもいる。写真はディール地方南部の募金風景。

6. First new reactor near completion

In the past several months, satellite imagery shows the first of these new reactors at Khushab nearing completion while the second is in final stages of external construction. Operations at the first may begin soon, while the second is four or five years from operation.
完成間近の新しいクシャブ核施設
過去数ヶ月の間に、探査衛星が撮影したクシャブ近郊の核施設の敷地には、新たにこれら2基の核燃料炉棟が建設されているのが観察されていた。そのうちの1棟は、外観からほぼ完成に近く、もう1棟は矩体建築の最終工程であることがわかる。核施設の専門家の分析では、この過程を見るかぎり、内部の核燃料炉の始動はまもなく開始されるものと予測され、2基目に関しては作動まで4〜5年を要するものと観測されている。   ▶ 次号へ続く

【 米国時間 2009年5月15日 『米流時評』ysbee訳 】
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先週16日スワット谷に近い北部の都市ペシャワールのネットカフェに自動車爆破テロが突撃、爆破で市民11人が死亡

d0123476_17133139.jpg◀ 次号「警告!世界で一番危険な国パキスタンの水爆開発」
▶ 前号「アメリカの夜と霧・9/11とイラク戦争のパンドラの箱」
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by ysbee-2 | 2009-05-15 11:04 | アルカイダ2.0核のテロ

21世紀狂気の蛮族 タリバン最期の日々

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  ||| 21世紀の蛮族 タリバンとの訣別 |||

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 イスラム原理主義者のシャリア法執行がもたらした、タリバニゼーションの終焉
 グローバルな政治の亀裂に増殖する、アルカイダとタリバンの恐怖政治との訣別

d0123476_3532373.jpgいつも的をついたご質問をいただく散策さんとの、前号のコメント欄での質疑応答です。訊ねられると、つい一所懸命答えてしまう性分なもので(その割には遅筆というか遅レスで有名)このところのアフパキ戦線の大雑把なおさらいを。

<Commented by 散策>
ysbee様 こんにちは。 アフガニスタン駐留米軍に
マクリスタル元米統合特殊作戦軍司令官の起用が発表され、
戦術も変わってきそうです。
このところにアフガン、パキスタン情勢を憂慮しています。
ちょっと前まで、妥協とか新聞記事で見ていたような気がするのですが、
いつの間にか交渉決裂、掃討と、一気に戦闘が激化しているように見えます。
ちゃんとニュースをフォローできていなかったので、
何でこうなってしまったんだろうという思いはあります。
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<Commented by ysbee>
散策さん、いつもコメントとTBを ありがとうございます!
先週は、ペンタゴンにとっては「大厄」の週だったようで
ざっと大きなトラブルを挙げるだけで、次の通り。

【アフガニスタン】
・アフガニスタンの空爆で一般住民に膨大な死者(百数十名とも……)
・アフガン駐留の米軍は、タリバンが住民を人間の盾にしたからと弁明
・アフガンのカルザイ大統領は、以前から住民居住地域への空爆は止めよ
 と米国へ懇願してきたのに、また同じ惨事が繰り返されてしまった。
 今回は、カルザイも後ろに引かない。
・その空爆と前後して、空軍が白燐弾を使用した模様(現地医師の報告)

この一連の不祥事で、アフガン駐留の米軍司令官マッキャノンが
更迭される条件がそろってしまった。(日本のメディアではマキャナン?)

【パキスタン】
・ワシントンのア・パ・米サミットでタリバン掃討の共同戦線の体制が固まった。
・翌日早速、タリバン本拠地に化したスワットバレーへ、パキスタン政府軍が
 これまでにない猛攻を開始。空爆まで始まった。
・スワット住民は、空爆の間は戒厳令も出ており自宅内避難。
・戒厳令が一時解除になった日に30万人が大脱出。
・その後も避難は収まらず、今年に入ってからの50万人の国内難民に
 さらに80万人の新たな難民が発生。

 国連難民局の調査では、これで130万人の難民を確認。
(配給を受ける難民証明書の発行数なので、確実な数字でしょう)
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【イラク】*追記
・バグダッドの米軍イラク駐留軍基地で、米兵が銃を乱射し兵士5名死亡。
 理由は古くて新しい「戦場での錯乱」
 映画『フルメタル・ジャケット』そのままの惨劇の再現……
 すでに前線送り7〜8回という経歴の兵士も。
 戦争の日常化。 戦意の風化。
 もはや何のために闘っているのか、というゴールさえない。

しかし驚いたのは、マッキャノンの「実質的クビ」が、
日曜(だったと思うのですが)いきなり記者会見で発表されたこと。
これは、ペンタゴンでは異例だそうで、
いかにオバマ政権が、アフガニスタンでの空爆の不祥事を重く見ているか、
ということの現れでしょう。

記者会見には、ロバート(ボブ)・ゲーツ長官と、
マイケル・ミューレン統合総司令官が出てきましたが、
ゲイツ長官の顔面紅潮で、明らかに怒りまくっているのが読めました。
しかし、雰囲気として「このひとも長くはないな」と見えたのが、私なりの直感。
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ゲーツはそもそも、パパブッシュに重用されて
CIA長官を経歴してきた実務派官僚で、生粋の軍人ではないために
事後処理には長けるが、積極的作戦展開の発想ができない。
したがって、NATOの最高司令官時代の評価が高く、
軍事的国際社会では一目置かれている、オバマ政権の現行の安全保障補佐官
ジェームズ・ジョーンズ氏から見ると、多分どうにも物足りないはず。

今更ですが、コーリン・パウエルや、ウェスリー・クラークなど
民主・共和両党からも信頼の厚い制服組が、
近い将来、ゲーツの後任に納まって、
新たに「オバマ体制のペンタゴン」を再編成していくのでは? と見ています。

それまでは、ブッシュ体制の膿を出すだけ出して
従来の責任者と一緒に摘出手術する体制、と読んでます。
ちょっと先読み過ぎかも知れませんが。

【米国時間2009年5月10日『米流時評』ysbee】
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『米流時評』緊急特集 パキスタン最前線レポート
 〜「スワット谷 百万人のエクソダス」〜
第1章 百万人の難民エクソダス パキスタン最前線レポート /AP通信パキスタン支局
第2章 スワット谷のエクソダス タリバニスタン民族大移動 /AP通信パキスタン支局
第3章 さらば中世!  タリバン恐怖政治の終焉 /ワシントンポスト・パキスタン支局
第4章 21世紀狂気の蛮族 タリバン最期の日々 /ワシントンポスト・パキスタン支局
第5章 テロ戦争終章へ アフパキ戦線のエンドゲーム /ワシントンポスト・パキスタン支局
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MAY 10, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月10日号
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   W A S H I G T O N P O S T | A N A L Y S I S
グローバル化する世界の亀裂に増殖する21世紀の蛮族 タリバン最期の日々
米国時間 2009年5月10日 | パメラ・コンステーブル/ワシントンポスト | 訳『米流時評』ysbee

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何度こういう惨めな行列を目にしなければいけないのか 政府と蛮族の覇権抗争の犠牲者はいつも辺境の少数民族だ


Swat Valley Chronicle-2: End Days of Taliban
Sharia system in Swat being perverted, Pakistanis say
MAY 10, 2009 | By Pamela Constable — WASHINGTON POST | Translation by ysbee

13. Harsh adaptation of Sharia Law
In March, many Pakistanis were horrified when a videotape surfaced that showed Taliban enforcers publicly whipping a teenage girl in Swat accused of having an affair.
タリバン流解釈の公開処刑
前号「さらば中世!タリバン恐怖政治の終焉」からの続き | パキスタン・イスラマバード発
今年3月スワット地方で、この地域の支配者にのし上がったタリバンが「通常未婚者に禁じられている性的関係を持った」という理由でシャリア法の罪に問われた十代の少女を、鞭打ちの公開処刑に処しているビデオがネットに浮上してきた時には、パキスタン市民の多くが震え上がった。
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アフガン国境のカイバー峠から南下してパキスタンのスワット谷を占拠したタリバンは、パンジャブ地方を狙っていた

14. Inquiry of 13 preconditions to punish

But experts here said this summary punishment without evidence or trial was un-Islamic and had nothing to do with sharia. They said that if the girl had been brought before a real sharia court, judged by extremely high standards of proof. That includes testimony by four witnesses to the alleged illicit relations, and thus she might have gone free.
本来の懲罰には13の立証条件が必要
しかしながら、パキスタン国内のイスラム教義の神学者は、この処刑あるいは裁判そのものが、充分な物的証拠もなく行なわれたと言う点で、反イスラム的であり、シャリア法とはまったく相容れない無法行為だと非難する。神学者の理論では、もしこの少女が正統的シャリア法の法廷で裁かれるとしたら、極端に厳しい水準の証拠をそろえてから裁かれるはずだと異議を唱える。
一例を挙げれば、その禁じられた関係の疑惑を目撃した最低4人の証人が必要となり、実際的にはそのような状況はあり得ないため、少女は無罪放免になっていたはずだと主張する。
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かつては「パキスタンのスイス」と呼ばれ風光明媚な山岳地帯として世界から観光客の集まったスワット谷だったが

15. Crimes and punishments in Sharia law

"When people talk about sharia law and punishments like cutting off a thief's hand, they don't realize there are 13 preconditions that have to be met before that punishment is ordered. That's why nobody's hand is ever cut off here," said Raja Zafar ul-Haq, an Islamic scholar and political activist.
シャリア法の罪と罰
「人々が通常シャリア法の罪と罰について話す場合、たとえば盗みを働いた者の手を斬り落とすなどという刑罰ですが、本来そういう場合には判決が下される前に『まず起訴するに足る前提条件が13件以上そろうことが問われる』という原則を知らずに語っている場合が多いです。それだけ刑罰の実施に関しては厳しい条件が求められますから、パキスタンでは手を斬り落とされた罪人は、現実にはいまだかつていないわけですよ。」
イスラム教の神学者で政治活動家でもあるラジャ・ザファール・ウルハク氏は、シャリア法の実践条件と、イスラム原理主義者の曲解についてこう説明した。
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休戦協定成立当時は遵法姿勢を示したタリバンも、ここ数ヶ月反対派に対して残虐な公開処刑を実施し恐怖の対象に

16. No contradiction between Islam and democracy

In theory, he said, there is no contradiction between Islam and democracy in Pakistan. The constitution says no law may contradict the Koran or the teachings of the prophet Muhammad. But in practice, the state justice system is so slow and biased that people are fed up.
イスラム法と民主主義は矛盾しない?
ウルハク氏いわく「パキスタンでは理論上は、イスラム教と民主主義は矛盾しない」と主張する。なぜなら、パキスタンの憲法自体が「コーランもしくは預言者モハメッドの教えに矛盾する法律はない」と規定しているからである。
しかしたとえ理屈ではそうであっても、実践の場ではそうはいかない。これまでの中央政府の裁判制度があまりにもスローで、支配階級に有利に働くよう偏向していたため、一般国民は国レベルでの司法と言うものにうんざりし、嫌気がさしていたというのが事実である。
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つい3か月前までは「No America, No NATO」だったのが、タリバンの実相を知り「No Taliban」に急変

17. Gathering the complaints against unjustice

"Unless there are major reforms," he said, "the demand for sharia may spread all over the country." There is a growing movement in mosques and seminaries throughout Pakistan today.
地方に山積する司法・行政への不満
司法界の今後の展望を、ウルハク氏はこう見る。「パキスタンでは大きな改革でもない限り、シャリア法実施に対する要望は、国中に広がっていくばかりでしょう。」
彼の分析を裏付けるかのように、こういった旧法復帰の主張が、モスクでの訓戒師の説教やマドラサなど僧院での学習で繰り返され、シャリア法実施を掲げる運動は、今日でもパキスタン全土で高まってきているのが実情だ。
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パキスタンでもイラクと同様にIEDの爆破で一般市民が巻き添えに 犠牲者への政府の救済援助は微々たるもの

18. Radical islamists movement

That is the movement to abolish the modern justice system and make sharia the supreme law of the land. Radical Islamic clerics in major cities give emotional weekly sermons, urging their followers to turn from decadent Western ways and spread vigorous moral purity.
イスラム原理主義の潮流
こうした一連の運動は、「近代社会の司法制度を廃棄してシャリア法をこの国の絶対的法律に復活させよう」というイスラム法復帰の気運となって、パキスタン全土に伝播してしまった。
国内の主要都市のモスクでは、イスラム過激派の訓戒師が激情を込めた説教を毎週展開し、追従者に向かって「西欧流の退廃的な風潮を排除して、清廉で凛とした道徳倫理の復権を」と、イスラム法復権の説得を繰り返している。   >次号へ続く

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何十年も住み慣れたスワット谷をあとにして、すでに130万人が「IDP=国内難民」と言う名の流浪の民と化した

【 米国時間 2009年5月10日 『米流時評』ysbee訳 】
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* 3 月 兎 の 走 り 書 き *
『米流』では、今日も昨日に引き続き、
アフパキ戦線の最前線でがんばっている戦場のジャーナリスト、
ワシントンポスト紙のパメラ・コンステーブル記者の手になる
現地直送のレポートとアナリシス『タリバン最後の戦争』です。

原題は『Taliban-style justice stirs growing anger
within the Swat Valley residents』ですが、
長過ぎるので私流に一言で通じるような和名のタイトルに。
前号の見出しにした『中世よさらば!』にはじまって、
『スワット谷戦記』『タリバン最後の日々』『パキスタンのエンドゲーム』
『タリバニスタン最終戦争』『百万難民のスワット谷大脱走』……などなど。

大昔とったコピーライターという杵柄で、
売れないゲームか、ヒットをかすった戦争映画のような、
どうにも俗っぽい命名ですが……
もちろん、これで最終戦争=エンドゲームにしてくれ、という
私めの勝手な、しかし切実な希望が込められているのは
言うまでもありません。
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   ◀ 次号「テロ戦争終章 タリバニスタンの最終戦争」
   ▶ 前号「さらば中世!タリバン恐怖政治の終焉」
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by ysbee-2 | 2009-05-10 11:50 | タリバニスタン最前線
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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