米流時評

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サルコジのアメリカンドリーム 親米派の百日フランス革命

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      ||| サルコジのアメリカンドリーム |||
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親米派サルコジの百日革命・後編 「知られざるサルコジ」
米国知性派の時事評論家クリストファー・ディッキーのサルコジ論


知る人ぞ知るアメリカの隠れた文才、時事評論家クリストファー・ディッキー氏のユニークなサルコジ評『France Is Back』の後編『A Modern Lafayette?』です。前編では対抗馬ロワイヤル女史との政治的主張・手腕の違いを分析してみせましたが、後編ではその解剖論のメスをさらに深く掘り下げて、サルコジの強さとなっている「American Optimism/アメリカ流の楽観主義」と「Judo in the global capitalism/グローバル経済の懐柔策」を実例を挙げて実証してみせます。

オプティミズムはアメリカ人一般の性向を表現する際にもっとも多用される形容ですが、政治論における「Judo/柔道」とはなんぞや?と疑問に思う方がずいぶんいらっしゃると思います。これは米国の現政権の得意技、特にブッシュの側近カール・ローブが得意とする政治の舞台での寝技で、「Jujutsu of Karl Rove」と言えば、彼一流の土壇場での逆転戦術。つまり政敵の攻撃してくるパワーを逆手に利用する受け身の必殺技。相手の突いてくるポイントを逆にブッシュ陣営からの攻撃ポイントに置き換えて、最後のワンラウンドでずっでんどうと相手を投げて勝負を決める、という意味で使われます。

これは2004年の大統領選の選挙運動の最後にも、ブッシュに対抗するジョン・ケリー候補が1日だけちらっと「Quail hunting/うずら狩り」に出かけたことがありました。このことをブッシュ陣営では大々的に攻撃材料として取り上げ、数日後にあったハロウィーンでは、カール・ローブ、カレン・ヒューズ以下がハンターの仮装をしてケリーの行動を揶揄するなど、実に低レベルでの攻撃を展開しました。しかしアメリカの一般大衆もそのレベルだったのか、それ以前はケリー圧勝と出ていた開票予測が突然落ち込み、1週間後の投票結果では、みなさんもご存知のようにミリ単位(?)の僅少差でブッシュが当選してしまった、といういきさつがありました。これが典型的な「ローブの柔術」です。
蛇足が冒頭にきてしまいました。それではディッキー氏のサルコジ評論「France is Back」の後編「A Modern Laffayette?」をどうぞ。       【2007年5月8日 米流時評 ysbee記】


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MAY 8, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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N E W S W E E K | Web Exclusive
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A Modern Lafayette?  |Christopher Dickey
米国知性派のクリストファー・ディッキー時事評論「知られざるサルコジ」
By クリストファー・ディッキー | 2007年5月6日 NEWSWEEK サイト独占掲載 | 訳:ysbee

6. Cooperation in counterterrorism

Indeed, quiet but effective cooperation between Paris and Washington in counterterrorism reached new heights during Sarkozy’s two terms as interior minister, and that’s not the least of the reasons he has been received so warmly in the past by U.S. officials, including Bush. “I have always done all I can—even when our two countries disagreed, as we did over the Iraq war, for example—to ensure that our security services cooperated on a daily basis, in full transparency.” (Transparent to each other, that is. Only rarely did the extent leak into the public sphere.)

テロ対策での両国の協力体制
実際、サルコジが内相を2期務めた期間に、カウンターテロリズム(テロ対策)において米仏両国政府の間で進展した、人知れずしかし実効性のある協力体制は、新たな高水準へと達していた。しかし過去において彼がブッシュも含めた米国首脳部に暖かく迎え入れられたのは、それだけが理由ではない。
「例を挙げるとイラク戦争の時がそうでしたが、我々両国の意見が不一致を見た時でさえも、お互いの公安機関が毎日隠し立てのない協力体制にあるよう確かめるというように、私はいつもできる限りのことをしてきました。」(お互いに隠し立てなく……まさしく。その協力体制が一般社会に漏れたことが滅多になかったことだけは確かだ。)
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7. Faith in the American dream
What may be most appealing and accessible about this son of a Hungarian refugee (albeit an aristocratic one) who has worked in politics since he was a teenager to become president of France is his faith in the American dream. “In the United States there are all sorts of opportunities for those who know how to seize them. Americans don’t ask about the diplomas or social origins of someone who comes up with a new idea; they just ask whether the idea is good or not. Past failures [and here we should say Sarkozy himself had quite a few] if they’re honorable ones, should be seen as an opportunity to learn, and not as a stain on one’s reputation.”

アメリカンドリームの信奉者
ティーンエージャーの頃からフランスの大統領になることが、彼にとってのアメリカンドリームの実現だったから、政治畑に就職した男。何がこのハンガリーの亡命者(ただし貴族階級)の息子を最も惹きつけ、憧れさせるのか。
「米国では、どうやってチャンスを生かすか知っている者にとっては、ありとあらゆる種類の機会が待っている。アメリカ人は、新しいアイディアを考えついた人物に向かってその学歴や氏育ちを訊ねたりはしない。そのアイディアの是非を問うだけだ。(ここからがサルコジ自身少なからず経験者であると強調しておくべきだが)過去の失敗は、もしそれが自信をもってやった結果ならば、その経験から世知を学んだ良いチャンスとして考えられるべきであって、その人物の経歴の汚点として受けとられるべきではない。」
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8. French gloire almost as 'Gaullism'
But, manifestos and rhetoric aside, just how "American" is Sarkozy, really? During his tenure the French passion for gloire and the sometimes eccentric attachment to “exceptionalism” may not change on some key issues. “Certain aspects of American society would never suit France,” he writes. “I am proud, for example, that France devotes a large part of its resources to provide a social safety net for those who have the least. I believe that possession of handguns is too dangerous not to be strictly regulated. I admire the way the French people are interested in global affairs."

ドゴール主義に近いフランスへの誇り
しかし、こういった主義主張や理屈は抜きにして、サルコジ氏は果たしていったいどれだけ「アメリカン」だと言えるだろう?彼の内相時代には、(ドゴール流に)フランスの栄光を追求する情熱あふれる政策や、時には米国式の「特例措置法案」に奇妙なつぎはぎをした法案などを施行したが、そんな小手先の政策だけではとても、いくつかの今後の鍵となる問題の流れを変えることはできなかった。「アメリカ社会での法則はフランスには当てはまらない」と彼は書いている。「フランスの場合は、持たざる者に対して社会的安全ネットを提供する財源の大部分に国家が貢献しているのが良い例で、私はこの政策に誇りに思っている。」(アメリカの場合は貧者救済には民間の慈善事業がかなりの部分を占める)

9. 'Remain what is unique to France'
d0123476_12261763.jpg"Finally, I like the way that France seeks to give its immigrants a new identity within the Republic, rather than continue to define them according to their ethnic origins. These are not minor differences. They will remain part of what is unique to France.” (Some American political candidates might consider whether there’s something to learn here …)

フランス式の寛容な移民政策
「最後に、私は共和国内の移民に対して新しいアイデンティティを与えるためには、アメリカ流に彼らの民族性の違いに従って区分し続ける方策よりも、フランスが模索している方法の方を好ましいと思う。この差は決して小さなものではない。この寛容な移民政策が、フランスをフランスたらしめている部分だ。」
(アメリカの選挙候補者は、この彼の指摘から何がしか学ぶことの有無を検討すべきである。)

10. The darker side of Sarkozy
But the darker side of Sarkozy—the darker “American” side, if you will—is reminiscent of those Republican candidates in the United States in the 1970s and '80s who set out to capture the unsavory votes of erstwhile bigots like Alabama Gov. George Wallace while distancing themselves from the tainted man himself. In France, the equivalent figure is perennial ultra-right candidate Jean-Marie Le Pen, who stunned the nation by making it into the runoff in the 2002 presidential elections.
Sarkozy, playing to working-class French voters who feel overwhelmed by foreign immigrants, even adapted a loaded phrase from the troubled America of the 1960s to attract Le Pen’s voters today: “France, love it or leave it.”


知られざる側面「暗いアメリカン」
しかし、サルコジ氏には知られざる側面がある。あえて言うならば「暗いアメリカン」な部分である。この陰の部分は、ちょうど往年のアラバマ州知事ジョージ・ウォーレスが黒人差別問題の張本人であることを棚に上げて大統領候補として名乗りを挙げたように、時代に逆行する腹黒い連中の腐敗票をかき集めようとした70〜80年代米国の共和党候補者たちを彷彿とさせる。今回のフランス大統領選では、2002年の大統領選で最終候補に残って世間を驚かせた保守系極右候補ジャンマリー・ルペン氏が、まさにその最たる人物であった。
それにひきかえサルコジ氏は、異邦人の移民の急増に嫌気がさしている有権者層であるフランスの労働者階級に、巧くとりいったように見える。その戦術として、「今日の旧体制派」であるルペン氏の支持者票にも食い込むために、60年代にアメリカが抱えていた社会問題に対してよく使われた脅し文句を応用して、こう訴えかけている。「フランスを愛せよ、さもなくば離れよ」
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12. Grand plans for revitalizing France
Will Sarkozy’s grand plans for revitalizing France bring the kind of progress he promises, or massive unrest, or, perhaps both?
He’s not the first French leader to promise a revamp of the country’s economic machinery. Twelve years ago President Chirac tried to push through similar measures, only to back down in the face of nationwide strikes and protests that shut down the country for weeks.


壮大なフランス活性化計画のゆくえ
サルコジ氏が提案する壮大なフランス活性化計画は、彼が約束した通りのある種の進歩をもたらすだろうか? それとも社会全体を不穏な状況に陥れるだろうか? 多分その両者が出現する?
この国の経済の歯車を一新すると公約したフランスの指導者は、なにも彼が初めてではない。12年前にはほかでもないシラク大統領が、同様の経済政策を強行しようとした。その結果は、何週間にもわたって国全体が麻痺するほどの全国規模のストライキや抗議集会に出会い、すごすごと引き下がるほかなかったという過去がある。
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13. Political runner against the clock
Sarkozy, the self-styled man of action, loves to run against the clock. For months a digital counter on his Web site has been ticking off the days, hours and seconds until the results of the election contest would be made public at 8 p.m. Sunday night in Paris. He’s given himself 100 days after the election to get the legislation he needs, even though elections for the national assembly won’t be held until the middle of next month (campaigns for those seats are just beginning).
France may not be able to keep up with him, in fact, and the French, put to the test, may not want to. But if at first Sarkozy doesn’t succeed, he will doubtlessly pick up another maxim from American culture, “try, try again.”


時間にチャレンジして走る政治家
サルコジ氏は、自己流の「行動する男」として知られるが、時計の針にチャレンジして走るのが好きなようでもある。彼のウェブサイト上にあるディジタルカウンターは、選挙結果が公表になるパリ時間で日曜の夜8時をゴールに、もう何カ月も分秒を刻み続けてきた。そして当選の暁には100日間で自分の必要とする行政体制をつくってみせると豪語する。しかも国会議員の選出さえ来月半ばまで待たねばならない状況にもかかわらず、である。(選挙運動はやっと始まったばかりだ)
フランスはとても彼のペースには着いて行けないかも知れない。実際、フランス人に試させてみれば、そんなペースで走るのはごめんだと思うにちがいない。しかし、万一スタート時点でサルコジ氏が成功しなかったとしても、彼はアメリカンカルチャーのもうひとつの金句を拾って走り続けるだろう。「何事にもトライ!だめならもう一度トライ!」
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                          【米国時間 2007年5月8日 訳:米流時評 ysbee】

LE BLOG PRESIDENTIEL
フランス大統領選のキャンペーン経過から結果までを網羅したNewsweekの「ル・ブログ・プレズィデンチエール」

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by ysbee-2 | 2007-05-08 08:25 | EUとNATO近況

どうなる?ポスト・シラク 親米派サルコジの百日改革

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        ||| サルコジ新体制の光と影 |||
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どうなるポストシラクのフランス 親米派の体制改革は成功する?
米国知性派の代表クリストファー・ディッキーが論じる、サルコジの「罪と罰」


昨年の私のブログ『楽園通信』で紹介して以来、クリストファー・ディッキー氏の国際時事評論は、2007年の当ブログ『米流時評』でも、事ある毎に翻訳し紹介してきました。彼は詩人を父に持つ生え抜きの文学者ですが、特有の鋭い洞察力と広汎な歴史の知識、そして各国語を自由に操る才と西欧・中東のトップクラスと対等に会話できる知性を持つ、アメリカには珍しい繊細な感性を備えたオールラウンドな知識人です。

d0123476_13522766.jpg現在はパリを本拠地に、特に最近紛争の多い中近東の各国に直接取材の足を延ばす、典型的「現場指向」のジャーナリストでもあります。英語の達者な方は、米国版Newsweek誌の『Shadowland』という時事コラムで、毎週彼の秀逸な評論を読むことが出来ますし、Newsweekのポッドキャストでも、一朝ことあるごとに音声で彼のオピニオンを聞くことも可能です。

しかし通常はビジネスのスケジュールに追われ、とてもそこまでフォローできない日本の忙しい方々のために、これだけは読んでおいて欲しいという私自身の勝手なオファーとして、いつも彼の記事の「独断的代読」を行っています。昨年末のサダム・フセインの処刑。絶望的なイラク戦争の行方。イランとの外交と核問題。そして3月末に起きた英兵捕虜事件。今年に入ってからだけでも毎月毎週不穏な問題が発生するたびに、当ブログでも彼の論評の鋭い分析に与ってきました。
【右の写真はシラク大統領が引退後の住まいとして購入したパリ7区のアパルトマン(1・2階のアネックス部分)】

今回は、昨日結果の出たフランスの次期大統領ニコラ・サルコジ氏の手腕と政策について。ひいてはフランス国内、フランスとアメリカ、フランスとヨーロッパ、フランスと世界が、彼の体制改革によって、今後どのように影響を受けるのかを、具体的な過去の方針や政策を元に分析してくれます。知る人ぞ知るアメリカの隠れた鬼才、クリストファー・ディッキー氏のサルコジ評『France Is Back』を2部に分けておとどけします。   【2007年5月7日 米流時評 ysbee記】

d0123476_18552829.gif昨年の『楽園通信』から今年の『米流時評』へと移動しても変りなく意見を交換し応援してくださるありがたいブログ友の皆さま、いつもありがとうございます。今回のサルコジ当選の話題でも、 読書評論のVIVAさんが開票予測政治評論のKazuさんが開票結果をそれぞれ記事にされたので、偶然にも私の記事と併せて結果的に『サルコジの昨日・今日・明日』的な三部作になりました。おふたりともそれぞれのフィールドで気骨ある評論を毎日欠かさず展開し、ファンも多くブログ界でもトップを行く方々です。いつも中味の濃いブログなので、ぜひご訪問をおすすめします。


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MAY 7, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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N E W S W E E K | Web Exclusive
親米派サルコジの百日改革
米国知性派クリストファー・ディッキーが論評するサルコジの功罪
米国時間 2007年5月7日 | ニューズウィーク サイト独占掲載 | 訳:『米流時評』ysbee
'France is Back'
A Modern Lafayette? The election of conservative Nicolas Sarkozy as president of France likely means stronger ties with the United States.
By Christopher Dickey | NEWSWEEK — Web Exclusive | Translation by ysbee

d0123476_14272834.jpg1. A 'very American' president-elect
MAY 6, 2007 — France's new president speak American? Sure looks that way. Conservative Nicolas Sarkozy has defeated his Socialist Party rival, Ségolène Royal, by a margin of 53 percent to 47 percent. Royal, the first woman ever to come this close to the French presidency, conceded within minutes. So now the man set to govern the oldest (and arguably the most temperamental) ally of the United States for the next five years is someone whose message will be easy to translate: lower taxes, harder work for more money, greater consumption as the key to more employment and ever tougher measures against criminals and terrorists.
アメリカびいきの次期大統領
フランスの新しい大統領は「米語」を話すのでは? そう言われれば、たしかにそんなふうにも見える。保守党のニコラ・サルコジ候補は、53%:47%という得票率で社会党候補のセゴレーヌ・ロワイヤル女史を引き離し、大統領選に勝った。ロワイヤル女史はフランスでは女性として初めて大統領選の最終選にまで勝ち残った候補ではあったが、開票結果が発表されてわずか数分後には、もう敗北声明を出した。
かくして今やこれから先の5年間、アメリカのもっとも古い友軍であったフランスを統治する座に着くのはこの人物であるが、彼の公約は(アメリカ流に)誠に判りやすいものであった。いわく、減税/労働時間延長で収入増/雇用促進の鍵となる消費拡大/犯罪常習者とテロリストに極刑。

2. Opponents: 'New poodle for Bush'
Braving derision by political rivals branding him the new “poodle” of President George W. Bush, who has long been as unpopular in France as he is these days in the United States, Sarkozy made a high-profile visit to Washington last September. Just weeks ago, the French candidate published an American edition of his campaign manifesto, “Testimony: France in the Twenty-First Century” (Pantheon), with a new introduction that makes him sound like the best friend the Yanks have had in Paris since the Marquis de Lafayette.
反対派「ブッシュの新しい愛玩犬」d0123476_15231100.jpg
政敵によって彼に新しく付けられたブランドは、ジョージ・W・ブッシュ大統領の「新しいプードル」。ブッシュは、最近のアメリカ国内でと同様、フランスでは長いこと不人気であったが、サルコジ氏は昨年の9月にワシントンを表敬訪問し、ブッシュに会見している。さらに投票日のちょうど数週間前には、このフランスの候補者は自らのキャンペーン・マニフェストを、Pantheon 出版から米国版で出版してもいる。『Testimony: France in the Twenty-First Century/証言:21世紀のフランス』という本で、この新刊を読む限りでは「ヤンキーにはマルキ・ド・ラファイエット以来の親友がパリにいる」と思えるような人物として自己紹介しているようだ。

米国版のニコラ・サルコジ著『Testimony: France in the Twenty-First Century/証言:21世紀のフランス』Pantheon出版より刊行

3. In charge of public order
How Sarkozy’s ideas will play with the notoriously protest-prone population he now has to lead is an open question. Testifying to the confrontational mood he brings to the office, police contingents were reinforced today in the same outer-city ghettos that erupted with inchoate, incendiary anger in 2005, while Sarkozy was in charge of public order as the minister of interior. Large contingents of cops were also on hand in Place de la Concorde, the heart of central Paris, in case victory celebrations by the right wing degenerated into outright confrontation between Sarkozy’s supporters and those who hate and fear the man—or just want to use the occasion to raise hell.
手慣れた騒擾鎮圧体制
今やサルコジ氏自身が統率して行かねばならない、悪名高い抗議集団であるフランス都市部の若年層に対して、氏の理論がどのような効果を現すか、というのが誰でもまず第一に頭に浮かべる疑問である。これまでに彼が行政機関や取締当局の特例条項に導入した「対立抗争を煽るような行政感覚」への反撥を証言するかのように、すでに今日また不穏な騒動が勢力を盛り返して再現された。その発端は、サルコジ氏がまだシラク内閣の内相職にあり、群衆鎮圧の采配をふるっていた2005年に、フランス主要都市周辺部のゲットー/貧民地区で起った、一触即発状態の民衆のやり場のない鬱憤が爆発した一連の騒擾事件である。
今夕パリのど真ん中にあるコンコルド広場では、機動隊が一団となって待機している。保守党の勝利を祝う人出が、サルコジ氏支持派と彼を憎み怖れる反対派との間の衝突に発展するのを警戒して。さもなければ、ただ単に騒ぎを起こしたいと思っている危険な連中を取り締まるために。
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サルコジ勝利が決定した日曜夜、パリ他主要都市で勃発した投石・火炎ビンなどの騒擾事件で反対派が機動隊と衝突

4. The last debate‘s warning
“The choice of Nicolas Sarkozy is a dangerous choice,” Royal said as campaigning drew to an end on Friday, claiming she had to “sound the alarm” about “the violence and brutality that will be spawned in the country. Everyone knows it, but no one says it. It is a kind of taboo.” Sarkozy responded with undisguised contempt: “Ah, well, she wasn’t in a good mood this morning. It must be the polls.”
選挙戦最終日の警告
「ニコラス・サルコジ氏を選ぶのは危険な選択です」先週金曜の選挙戦の最終日、両陣営のキャンペーンが最期の幕を下ろそうとしているときにロワイヤル女史はこう断言した。「(彼が支配すれば)この国に繁殖するだろう暴力と虐待について警報を発しなければならない。誰もが判っているけれど、誰もそれにふれようとはしない。このことは一種のタブーになってます」と民衆に訴えかけた。この真っ向からの非難に対して、サルコジ氏はどうしようもないという反応を隠そうともせず、こう反論した。「やれやれ、彼女は今朝は上機嫌ではないようですね。きっと予想集計の数字のせいでしょう」(当日の得票予想のアンケート集計ではサルコジ氏が6%リード)
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サルコジ氏の対抗馬でフランス初の女性の大統領選最終候補となったが敗れた社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル女史

5. Clear, concise conciliation with U.S.
While Sarkozy’s ability to ram through major changes in the way France and the French do business looms as the imponderable and possibly ominous theme of the weeks to come—he has vowed to push his programs into law in 100 days—his pitch to Americans is clear, concise and conciliatory. Sarkozy writes in the preface to the U.S. edition of “Testimony,” “I have no intention of apologizing for feeling an affinity with the greatest democracy in the world.” Opting more for Bushism than Gaullism, Sarkozy extols the transatlantic alliance with the United States “that enabled France and Western Europe to preserve their freedom.”
米に対する和解の申し入れ
フランスが、さらに下ればフランス国民がものごとに対処する (do business) 上で関わってくる諸問題に対して、大幅な改革を強行しようとするサルコジ氏の手腕に頼れば、抑えのきかないそして多分(雇用問題・移民問題・ゲットー整備・騒動鎮圧などの)陰鬱なテーマと、これから先の数週間は否が応でも対面しなければならないことを覚悟しなければならないだろう。実際、彼はその大断行の法制化を100日以内にやってみせると公約したのだから。またアメリカに対する彼の意見も「明白で簡潔な和解の申し入れ」であった。
サルコジ氏は、自著『Testimony』の米国版のまえがきにこう記している。「世界で最も偉大な民主主義に対して好感を持つことに対して、弁明する気持ちはさらさらない。」
またドゴール主義/Gaullismよりもブッシュ主義/Bushismを重視して、米国の大西洋をはさんだ連合国体制に賞賛を惜しまず、サルコジ氏はこう書いている。「アメリカのおかげでフランスと西欧は自由を堅持することができた。」
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5日土曜フランス全土で行われた次期大統領選は、国民の関心の高さを物語る投票率84%という驚異的数字を挙げた

6. Verbose Chirac, straight-shooter Sarkozy
While he tends to wriggle around the question of French opposition to the war in Iraq, hinting he would eschew the kind of “verbosity” shown by outgoing President Jacques Chirac when Sarkozy was serving in his cabinet, the former interior minister is unquestionably a hard-liner in the wider fight against terrorists. “Now at the start of the 21st century, the United States and France again stand together in the same camp against a serious threat to global freedom.” Every time “terrorism strikes,” he says, “it is freedom that is the target. Facing such a threat, free countries have no choice but to pool their forces and work together.”.
饒舌のシラク、不言実行のサルコジ
サルコジ氏がまだシラク政権の閣僚だった時代には、物怖じしないジャック・シラク大統領がよく口にした一種の「饒舌」を唾棄するかのように、フランスがイラク戦争に反対したことについての質問をぬらりくらりとかわすきらいがあったとはいうものの、この前内相はテロリスト相手の広汎な戦争については、疑いもなく強硬派である。対テロ戦争に関して、彼はこう断言する。
「21世紀初めの今日、グローバルな自由を脅かす深刻な脅威に対抗するために、米国とフランスは再び同じ陣営に立つ。彼らテロリストのターゲットは、我々の「自由」そのものだ。そのような脅威に立ち向かうには、自由主義国家はその力(軍隊)を集結し共に闘う以外選択の余地はない。」
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社会党候補のロワイヤル女史を破って次期フランス大統領の座が決定し、支持者の祝福を受けるニコラ・サルコジ氏

【米国時間 2007年5月7日 訳:米流時評 ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-05-07 12:36 | サルコジのフランス

サルコジ大統領誕生!フランス新世代へシフト

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     ||| サルコジ氏 新しい仏大統領に決定 |||
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シラクの後継者決定!保守党改革派、社会党ロワイヤル候補を破る
今後6年のフランスの新しい顔、次期大統領にユダヤ系移民2世のサルコジ氏選出


【MSNBCニュース速報】 2007年5月6日 パリ発 |シラク大統領の12年間の政権を引き継いで、新しい時代のフランスへと牽引して行くフランスの新しい顔が決まった。6日日曜、フランスの有権者は、新しい大統領にニコラ・サルコジ氏を選出した。今回の投票では、事前に行われた4社のアンケート結果からも予測された通り、変革への要望を託された保守党候補が余裕をもって、長い大統領選のゴールで勝利をつかんだ。サルコジ氏の対立候補であるフランス社会党のロワイヤル女史は、開票終了直後に敗北声明を発表し、今回の大統領選の結論を出した。
By MSNBC News Services | 訳:米流時評 ysbee


Nicolas Sarkozy Elected French President:
Socialist Royal conceded election; polls reflect conservative's win
BREAKING NEWS — PARIS | MAY 6, 2007 — French voters chose Nicolas Sarkozy as their new president on Sunday, giving the conservative a comfortable margin for victory and a mandate for change, result projections from four polling agencies showed. His Socialist opponent conceded minutes after polls closed.
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MAY 6, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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M S N B C B R E A K I N G N E W S
       ||| フランス共和制の新時代開幕 |||
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サルコジ氏、社会党ロワイヤル女史を破りフランス大統領選に勝利


1. 'Universal suffrage has spoken'
The agencies said the conservative won 53 percent of the vote amid massive turnout, dashing Socialist Segolene Royal's hopes of being elected France's first woman president. The projections were based on vote counts from representative samples of hundreds of polling stations across the country.
"Universal suffrage has spoken. I wish the next president of the Republic the best in accomplishing his mission in the service of all the French people," Royal told supporters in Paris.


ロワイヤル社会党候補から敗北宣言
今回の大統領選では、例年にない高い投票率の元に結果が注目されたが、保守党のサルコジ氏が投票者の53%の支持を得て、フランス初の女性大統領の出現なるかと期待された躍進する仏社会党セゴレーヌ・ロワイヤル女史を引き離し、大統領の座を獲得した。この予測結果は、フランス全土の投票所から数百カ所をサンプル抽出し、得票比率で割り出した投票総数を算出した数値に基づいている。
「世間の選択がすべてを語ります。フランス全国民に奉仕する使命を全うして下さるよう、次期大統領の健闘をお祈りします」対立候補のロワイヤル女史は、パリの支援集会でこのように敗北声明を発表した。

写真は2月に行われた選挙前の公開演説でのロワイヤル女史 政治改革を標榜するフランス左派を代表する社会党候補
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2. Sarkozy leadS 53% before ballot ends
French law bans the publication of any exit polls or projections in France until after the last polling stations in large cities close. La Libre Belgique daily and RTBF quoted several sources as saying Sarkozy was leading with 53 percent more than two hours before the balloting ends in the main urban centers. Le Soir, quoting sources close to the French Interior Ministry's political intelligence service, said Sarkozy had about 54 percent of the vote.

サルコジ氏53%の得票率で勝利
フランスでは、国内主要都市の最後の投票所が終了するまでは、いかなる開票結果も予想得票も、公表することは法律で禁じられている。ベルギーのメディア、日刊のラ・リブレ・ベルジーク紙とRTBF-TV/ラジオ局では、フランスのいくつかの消息筋が伝えるところによる情報として、主要都市で開票の終わる2時間以上前の時点で、サルコジ氏が53%の得票率でリードしていると報道した。フランスの夕刊紙ル・ソワールはフランス内務省の政治情報機関に近い消息筋からの情報として、サルコジ氏は54%前後の得票率だと伝えている。

カナダのケベック、モントリオールなど国外でも在留フランス人が国外投票所で清き一票 写真はスイスのローザンヌ
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3. An immigrant vs. a mother of four
Both Sarkozy, who says he had to fight harder because of his foreign roots, and Royal, a mother of four who says she had to overcome sexism, are originals in French politics and energized an electorate craving new direction. Turnout in the April 22 first-round vote was an exceptional 84 percent.

移民の息子と4児の母の対決
外国人のルーツを持つが故に人一倍懸命に闘わねばならないと誓ったサルコジ氏。4児の母で女性である差別を乗り越えねばならないと宣言したロワイヤル女史。重いハンディキャップを背負った両人とも、学問での専攻はフランス政治学であり、またともに待望されていたフランスの進むべき新しい針路を掲げて選挙戦を盛り上げた。この熱気を反映して、4月の22日に実施された第一次投票では、前代未聞の84%という驚異的投票率を記録し、有権者の関心の高さを如実に示した。

4児の母で左派の政治活動家のロワイヤル女史 ハンガリー人の父とギリシャ系ユダヤ人の母を持つ移民のサルコジ氏
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4. Expecting a generation shift
Whoever wins, the race marks a generational shift, because a 50-something will replace 74-year-old Jacques Chirac, in office for 12 years. But Sarkozy and Royal, nicknamed Sarko and Sego, have radically different formulas for how to revive France’s sluggish economy, reverse its declining clout in world affairs and improve the lives of the impoverished residents of housing projects where largely minority youth rioted in 2005.

共和制新世代へのシフト
どちらが勝つにしろ、今回の選挙戦は世代のシフトを記す転機となるのは間違いない。というのも、どちらが選出されても50代前半の若い候補者が、12年間の長期にわたって大統領の座に君臨した74才のジャック・シラクに取って代わるのであるから。
しかし「サルコ」と「セゴ」と愛称されるサルコジ氏とロワイヤル女史は、フランスが抱える山積した問題にどう対処するかという抜本的対策としては、極端に異なる公約を打ち出している。フランスの沈滞した経済を活性化し、国際社会で受けた打撃を挽回し、住宅政策においては、2005年に若年層の移民の暴動が起った貧困地域住民の生活環境を向上させること……などの重要な課題に関しての対策である。

第2次大戦後のフランス第5共和制歴代大統領:左からシャルル・ドゴール将軍、ジョルジュ・ポンピドー、ヴァレリー・ジスカール・デスタン、フランソワ・ミッテラン、現大統領ジャック・シラク、次期ニコラ・サルコジの各氏
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5. U.S. admirer, hard-liner
Sarkozy, 52, says France’s 35-hour work week is absurd, and he wants to make overtime pay tax-free to encourage people to work more. A former interior minister, Sarkozy cracked down on drunk driving, crime and illegal immigration, and he promises tougher sentencing for repeat offenders if he wins. He is an admirer of the United States who has borrowed from some American policy ideas, such and zero tolerance and affirmative action. Tough-talking and blunt, he won no fans in France’s housing projects when he called young delinquents “scum.”

硬派の米国政策信奉者
今年52才のサルコジ氏は、フランスの週35時間労働を甘すぎると批判。フランス人がもっと勤勉に働くようにするために、残業手当に対しては免税にしたい方針である。シラク内閣での内務大臣を経験したサルコジ氏は、国内の行政面においては、飲酒運転追放と違法入国を厳しく取り締まって成果を挙げている。選挙公約では、当選した暁には違法行為の常犯者に対して、より厳しい措置で対処すると明言している。
彼はまた米国の信奉者でもあり、「ゼロトーレランス方式(鉄則主義)」とか「アファーマティブ・アクション(差別特別是正措置)」のような米国起源の政策を導入してきてもいる。
また政敵に対しては、論鋒鋭く歯に衣着せぬ発言で知られ、フランスの住宅政策での論争では、反逆する若者に対して「世間のくず」と蔑称して、ひんしゅくを買ったこともある。

6. Concerns about possible unrest
d0123476_8283635.jpgPolice were quietly keeping watch for possible unrest Sunday night in France’s poor, predominantly immigrant neighborhoods if Sarkozy is elected. Authorities in the Seine-Saint-Denis region northeast of Paris — the epicenter of the 2005 rioting — refused officers’ requests for days off Sunday, one official said.

サルコジ氏勝利で反対派を厳重警戒
投票の終わった日曜夜、フランス警察は主に移民が多く住む貧しい地域で、サルコジ氏が選出されれば起こりうる騒擾を警戒している。パリの北西部にあるセーヌ河畔のサンドニ地区は、2005年に継起した暴動の震源地であったが、警察側はパトロールの警官に日曜出勤を命じて警戒に当たっていると関係者は伝えている。

右:日曜投票所へ向かうニコラ・サルコジ氏(本名はニコラ・ポール・ステファヌ・サルコジ・ド・ナジ=ボクサ)とセシリア夫人

7. Royal's series of foreign policy gaffes
Royal, 53, is a former environment minister who believes France must keep its welfare protections strong. She wants to raise the minimum wage, create 500,000 state-funded starter jobs for youths and build 120,000 subsidized housing units a year. On the campaign trail she often talked about her four children, and she appealed to women to vote for her because she is female. Royal is strong on the environment and schools but has made a series of foreign policy gaffes — suggesting, for instance, that the Canadian province of Quebec deserved independence.

ロワイヤル女史、外交政策が致命傷
一方、今年53才になるロワイヤル女史は、以前社会環境相だった時代に「フランスは社会福祉へのテコ入れを継続すべき」と主張していた。彼女の公約では、最低賃金のアップ、若年層に対しては50万以上の新規就職口を政府の補助金で開拓、年間12万戸の住宅建設に助成資金、などをうたっていた。
選挙戦の遊説中も、演説の中に彼女の4人の子供の話しをしばしばはさんで、女性候補と言う特権をフルに活用して女性有権者の票を稼いでいた。ロワイヤル女史は環境問題と教育の分野には強いが、外交政策では一連の失言を重ねていた。その一例を挙げるならば「カナダのケベック州は独立するべき」などというのはまずい提案であった。

環境問題・教育問題など内政には強いが、国際時事や外交問題には難点がみられ、大統領としての資質が疑問視された
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8. Royal points Salkozy 'a dangerous choice'
This week, as poll numbers suggested Royal’s chances were slim, she made a last-ditch effort to rip into Sarkozy, warning of the chance for new riots if he is elected and calling him “a dangerous choice” for France. Sarkozy retorted in an interview published in Le Parisien newspaper’s Web site: “I think that in the history of the Republic, we have never heard such violent or threatening comments.”

「サルコジ氏は危険な選択」と警告
今週の時点での有権者に対するアンケート調査では、ロワイヤル女史の勝つ見込みはごくわずかと見られていた。最後の追い込みでロワイヤル女史は「万一サルコジ氏が選出されれば新たな暴動が起きる危険性がある」と警告し、「サルコジ氏はフランスにとって危険な選択である」と断言して、サルコジ支持者からの票の流出をねらった土壇場での作戦を展開した。この攻撃に対してサルコジ氏も激しく応酬し、フランスの大手新聞ル・パリズィアン紙のサイトでのインタビューで、こう切り返している。「フランス共和制の長い歴史の中でも、われわれはいまだかつて、これほどまでに暴力的で脅迫じみた発言は聞いたことがない。」

一次投票前後の選挙戦の模様を報道するヨーロッパの各メディア:
左から 英国ヘラルド・トリビューン紙、フランスのル・フィガロ紙、ル・パリズィエン。リベラシオン誌の大見出しは「ル・コンバット・ロワイヤル」で、ロワイヤル女史とサルコジ氏の「バトル・ロイヤル=死闘」というタイトル
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9. Predicted win for Salkozy
On Saturday, the candidates stayed out of the public eye because French election rules forbid campaigning a day before the race. No polls or interviews were published Saturday. The Ipsos/Dell poll released Friday, which suggested that Sarkozy had consolidated his lead to 55 percent, surveyed 992 registered voters. The margin of error for a poll of that size is about 3 percentage points. Other polls also suggested Sarkozy was ahead.

予測されたサルコジ氏の勝利
投票日の土曜の段階では、両候補ともマスコミの目からは遠ざかっていた。というのも、フランスの選挙法では投票日前日の選挙活動は禁じられているためである。土曜日には一片のインタビューも得票予測も流れなかった。金曜の段階で最終的に発表されたイプソス・デルの得票予測では、992名の有権者に対してなされたアンケートの集計結果が報告されたが、それによるとサルコジ氏の得票率が55%でリードと要約されていた。ちなみに、この規模での集計誤差は約3%と設定されている。他の得票予想アンケートでも「サルコジ氏優勢」を示す同様の結果が出ていた。

6年の任期を2期務めたシラク氏の跡を継ぎこの先6年間の全権を与るサルコジ氏の新居、大統領官邸のエリゼー宮
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【米国時間 2007年5月6日 訳:米流時評 ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-05-06 05:22 | サルコジのフランス
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