米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

また墜ちた!イラン2度目の旅客機事故で17名死亡

f0127501_128435.gif

  ||| アーリア航空着陸事故で17名死亡 |||

d0123476_6202857.jpg
 イランで今月2度目のジェット旅客機事故、着陸時に滑走路ランオフで17名死亡
 イラン航空墜落事故で168名全員死亡から、わずか10日目のアーリア航空の惨事


d0123476_16582178.jpgまた墜ちました。イランの民間旅客ジェット。
先回はわずか10日前で、カスピアン航空の旅客機が地上に墜落激突。
搭乗の168名全員が死亡という大惨事に。原因はいまだ捜査中。
d0123476_20214271.jpg
 で、今日のニュースはアーリア航空という、
 これもまたイランに13社ある民間航空の、一社の旅客機。
 
 今回の事故は、墜落ではなく着陸時に、ランディングタイヤが炎上。
 滑走路を走ったまま止まらず、空港の障壁に激突したらしい。

 まだ米国へニュースがもたらされてから数時間で、
 詳細は下の記事に書かれてあるところまでしかわかっていませんが、
 イランは政変の真っ最中でもあるし、
 10日間に2度の墜落事故とあれば、当然陰謀説が浮上。
d0123476_20254649.jpg
 改革派側のサボタージュだという見方もあれば、
 体制側が革命派を摘発するために冤罪にする罠だという説もあり、
 犯人はCIA説、モサド説、KGB説……と諸説紛々。
 
 しかし、今回のマシャド空港での事故は、
 メイド・イン・ロシアのイリューシンジェット旅客機なので、
 KGBの線は消えるわけで……
 政局の混迷とともに、ますます謎の深まるイランの空です。
 
 【米国時間 2009年7月24日『米流時評』ysbee 】

d0123476_1539544.jpg
   JULY 24, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年7月24日号
  f0127501_457513.gif
 イラン旅客航空界、今月2度目の事故で17名死亡・19名負傷
 米国時間 2009年7月24日午後0時50分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_2028848.jpg
Iranian Airliner Skids off Runway, Killing 17
Tires of plane caught fire as it was landing in northeast, official says
JULY 24, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

1. 17 killed by Aria Air's skid off
d0123476_2134067.jpg
TEHRAN, Iran — Seventeen people died when an Iranian passenger plane caught fire as it was landing and skidded off the runway in the northeast of the country, according to a local official.

アーリア航空の旅客ジェット事故で17名死亡
イラン・テヘラン発 |AP通信ニュース速報
イラン北東部のマシャド国際空港で、旅客ジェットが着陸時にランディング用の車輪が炎上。機体は滑走路を暴走し、空港の境界壁に激突し機首が焼失した。この事故で17名が死亡したと現地の警察から報告された。

右:イランのサテライトネットで英語媒体のPress TVニュース画面からグラブした、アーリア航空の悲惨な機首映像。炎上と言うわりには通常燃えた形跡として残る黒く炭化した部分がなく、どう見ても内部からの爆発かミサイルで機首が断ち切られたような、凄惨な崩壊だ。

2. Landing tires caught fire and crashed

Provincial official Ghahraman Rashid told the state news agency that the tires of the plane from the private Aria airline caught fire during its landing Friday in Mashhad and it crashed into walls near the runway. Another 19 people were injured in the crash in which the cockpit also caught fire.
着陸時にタイヤ炎上、止まらず機首激突
テヘランから75マイル北東のマシャド市で、航空機事故が発生。同地区のガハラマン・ラシド警察署長が国営メディアに報告した内容によると、イランの現地時間で24日金曜夕刻、イランの民間航空会社アーリア航空所属のジェット旅客機が滑走路に着陸の際、着地用車輪が炎上。機体はそのまま滑走路を突っ走り、近くの境界壁に激突して機首が大破炎上。搭乗者から死者17名、負傷者19名を出す、イラン航空界で今月2度目の惨事となった。
d0123476_2031621.jpg
 わずか10日前にカズナン市郊外ジャナタバード村上空で発生し、168名が即死したカスピアン航空の墜落事故現場

3. Second airplane crash in this month

Aria Air Flight 1525 was a scheduled flight which departured from Khazakhstan and crashed on landing at Mashhad International Airport. There were 153 passengers and an undisclosed number of crew on the Russian-made Ilyushin plane.
今月2度目の旅客機墜落事故
今回のアーリア航空1525便は、当初カザクスタンを出発。テヘランから75マイル北東のマシャド国際空港へ着陸の際に失敗して機首を大破し、死者17名、負傷者19名を出すイラン航空界で今月2度目の惨事となった。事故を起こした旅客機はロシア製のイリューシン旅客機で、事故当時は153名の乗客と不確定数の乗員が搭乗していた。
d0123476_2031513.jpg
 イラン国営メディアのIRNAから テヘラン北東75マイルの墜落地点で献花するアルメニア人の事故犠牲者の親族

4. Crash on July 15 killed 168

On July 15, an Iranian passenger plane crashed soon after take off, killing 168 people aboard. Iranian airlines, including state-run ones, are chronically strapped for crash, and maintenance has suffered. The aircraft involved was an Ilyushin IL-62M, registered UP-I6208, one of three Il62Ms to have entered service with Aria Airlines earlier in 2009.
10日前もカスピ航空墜落事故で168名全員死亡
イランでは今月15日にもイラン航空の旅客機が離陸直後に墜落。搭乗の乗客乗員168名全員が死亡した。イランの旅客航空界では、国営のイラン航空も含めて以前から墜落事故が絶えず、整備不良体制もその一因として挙げられている。
今回の事故機はロシア製の「イリューシン IL-62M」で航空機登録ナンバーはUP-16208。今年早々にアーリア航空が導入した3機のロシア製旅客機の中のひとつだった。
d0123476_20332976.jpg
 今月15日カスピアン航空墜落事故では搭乗者168名全員が死亡 亡くなったイラン系カナダ人親子の生前の写真

5. Old Russian jet plane: Ilyushin IL-62M

Iranian airlines, including state-run ones, are chronically strapped for cash, and maintenance has suffered. The aircraft was originally in service with East German state carrier Interflug and still bore the airline's red cheatline and tail, although it had served with a number of airlines in Russia, Kazahkstan and Africa, since the demise of Interflug in 1991.
東ドイツ時代からの旧式中古旅客機
事故機は元々は、冷戦末期のソ連統制下の東ドイツで輸送機として採用されたもので、機体にはいまだに「東ドイツ国営航空」を表す赤いボディラインと尾翼のデザインが残ったままだった。
同機はその後91年のインターフラグ以降は、ロシアの民間航空機からカザフスタン、アフリカの共産系国家……と各国間を転々と転売されて、最終的に現在のアーリア航空の所属に納まった長い経歴を持つ。
d0123476_20344860.jpg
 2006年9月にも、やはり今回と同じマシャド空港で、着地に失敗した国営イラン航空の旧ソ連製旅客機が墜落炎上

6. All pilots and seven technicians are Kazakhs

The accident happened at 18:10 Iran Daylight Time (13:40 UTC). The aircraft is reported to have crashed and caught fire on landing. Seventeen people were killed — all occupants of the cockpit, all occupants of the first three rows in the forward passenger cabin, and the cabin crew seated at the front of the passenger cabin — and 136 survived the accident. The pilots, and seven other technicians aboard, were Kazahkstan nationals.
死亡したパイロットと7名の科学者はカザクスタン人
事故が起きたのは、イランの現地時間で午後6時10分。目撃者の証言では、機首が着陸時点で大破し炎上したという。この際にコックピット内のパイロット全員と、座席前方シートの最前列から3列に着席していた乗客全員、さらに前方シートと操縦室の間にいた添乗員全員の、総数17名が即死した。事故発生直後、残りの乗客136名は後部の非常ドアから脱出して生還した。ちなみに、パイロット全員と最前部に着席して死亡した7名の科学技術者は、カザクスタン国籍だった。
d0123476_5335513.jpg
 テヘランのメヘラバード国際空港で先月3日撮影の、アーリア航空の旧ソ連製イリューシンIL-62ジェット旅客機

7. Weather in good condition at landing

The weather on Thursday was good at the time of the accident: wind at 14 knots, 060 degrees; ceiling and visibility unlimited; temperature 33 degrees C; dew point -4 degrees C; altimeter 1012 millibars. The aircraft, however, landed with a crosswind.
飛行に最適だった着陸当時の天候
金曜のイラン現地の天候は、事故発生当時は飛行にまったく支障のない好天だった。
以下当日の天候条件の詳細:風力14ノット;上空より地上へ風向060度;上空及び全方向位へ視界最良;気温33℃;氷結点マイナス4℃;気圧1012ミリバール。
ただし、機体着陸時点では向い風だった。 <了>
d0123476_5365274.jpg
 テヘラン空港離陸直後のカスピアン航空墜落事故では搭乗の168名全員が死亡 棺でイェレヴァンに戻った犠牲者

【 米国時間 2009年7月24日 『米流時評』ysbee訳 】

d0123476_11564496.jpg◀ 次号「バカンス特急脱線!アドリア海リゾート列車事故で死傷者61名」
▶ 前号「黄昏のラプター F22廃止・軍産複合体に半世紀目の楔」
d0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/10025098
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/10025098

d0123476_1539544.jpg
  いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックがブログのエネルギーになります!
 d0123476_12465883.gif


ブログランキングでは、あともう少しでベスト10にカムバック!
  ブログランキング・にほんブログ村へ ブログ村の国際政治部門でも トップに戻りました。大いに感謝!





d0123476_14585794.jpg
||| 米流時評 ||| 最近の記事リスト   b e i r y u * c u r r e n t
Good News, Bad News, Everything in Between
7/25 バカンス特急脱線!アドリア海リゾート列車事故で死傷者61名(次号)
7/24 また墜ちた!イラン今月2度目の旅客機事故で17名死亡
7/23 プーケットの舌戦・クリントン VS 北朝鮮 ASEANの対決(翻訳中)
7/22 黄昏のラプター F22廃止・軍産複合体に半世紀目の楔
7/21 オバマの軍縮・軍産複合体の解体へ大いなる第一歩
7/19 過激派テロのターゲットは欧米資本と外国人ツーリスト
7/18 真相究明・ラグジュアリーホテルに宿泊していた連続爆破テロ犯人
7/17 ジャカルタのJWマリオットとリッツカールトン ホテル連続爆破テロ
7/13 中国西域マイノリティリポート[8] 民族殲滅・新彊ジェノサイドに アルカイダが復讐宣言
7/12 中国西域マイノリティリポート[7] 情報革命・人民の 人民によるメディア革命
7/11 中国西域マイノリティリポート[6] 西域無情・チベット/ウイグル/モンゴリア
7/10 中国西域マイノリティリポート[5] 夢幻砂漠・中央アジアの高原から見たルポ
7/09 中国西域マイノリティリポート[4] 漢族暴走・戒厳令下の新彊ウイグル自治区
7/08 中国西域マイノリティリポート[3] 武装警察・ついに始まった恐怖の人間狩り
7/07 中国西域マイノリティリポート[2] 民族自決・少数民族ウイグル人決死の抵抗
7/06 中国西域マイノリティリポート[1] 新彊弾圧・ウルムチの大虐殺で死者156名
7/05 明日の風に訊け イラン状況急旋回/レミニッセンス第4章(次号)
7/04 テヘランジャーナル 変革のクロニクル/レミニッセンス第3章(予告)
7/03 U2も支援するグリーン革命の自由の闘士/レミニッセンス第2章
7/02 テヘラン・自由への行進/革命のレミニッセンス第1章
7/01 イラン 革命のレミニッセンス 序章・前編
6/29 すべてはCIAの陰謀?イラン政府の真っ赤な大嘘『蜂起』6.29(未掲載)
6/28 潮目となるか?テヘラン決死の5千人デモ『イラン蜂起』6.28
6/26 BEAT IT ! 打倒イスラム狂信派 ニコのブログ『イラン蜂起』6.26d0123476_17124236.gif
6/25 マイケル・ジャクソン急逝!享年50才 R.I.P.
6/23 革命の殉教者ネダ バシジに射殺されたイラン女性の身元解明(未)
6/22 テヘラン大学の虐殺 イランの殺戮親衛隊バシジ
6/20 6.20 テヘラン血の土曜日 イランの命運を決した日
6/19 6.19 ハメネイの宣告 抗議運動には死を覚悟せよ(未)
6/18 6.18 テヘラン大行進 君は再び革命の川をわたる(未)
6/17 革命と弾圧の最後通牒 イラン・アルティメイタム(未)
6/16 ついに犠牲者7名!テヘランの市民蜂起と血の弾圧(未)
6/15 「グリーン革命の怒れる若者たち」タイム記者現地レポート-2
6/14 「略奪されたイランの大統領選」タイム記者現地レポート-1
6/13 6.13 テヘランの天安門事件 イランの流した血と汗と涙
6/12 イランのグリーン革命 「緑の津波」で空前の投票率
6/10 中東に民主化革命の波 レバノンとイランの民主化選挙


[PR]
by ysbee-2 | 2009-07-24 05:45 | テロとスパイ陰謀
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31