欧州から見た日本の針路「中道右派のススメ」
||| 欧州から「中道右派のススメ」 |||
4年間ブログを連載している中で、沢山のブログ編集人と知り合えた。
特に、日本の時事問題で火急の事態が発生した場合には、
一般のメディアよりも鋭い着眼と、経験と覚悟にもとづいた
「責任ある」確固とした直言が聴け、甚だしく勉強になる。
こうした方々は、私だけでなく
日本の前途を真剣に危惧するたくさんの方々にとって、
いわば「ネットゼミの講師」的な役割を果たしているのではないか。
米国在住のため、日本の時事に疎い私にとっては、
一連の政治ブログの存在は、日本のオピニオンの世界へ開かれた窓であり、
庶民の声を集約拡大する、総体としての日本人の意識のアンプである。
ブログを始めた頃から応援して下さった「訳分からんこのシャバは」のkazuさん。
何度かのご紹介で拙ブログの存在を広めて下さった「博士の独り言」の博士さん。
陰謀の真相追求では「ゴルゴ14」と呼んでいる「賭人の独り言」の藤田さん。
いつも凛としたブレのない時局評論をつらぬく「三四郎の日々」の三四郎さん。
フリーチベット運動を通して、中国のチベット弾圧糾弾に立ち上がった「東アジア黙示録」のアネモネさん。ダラムサラから帰国して復活した時には、泣きました。
テロや戦争記事のたびに黙祷をいただく「家族がいちばん」の練馬のんべさん。
飄々としたユーモアで、時局をばっさり斬る「おやじの独り言」のもあいさん。
その後ウイグル人支援でも大活躍している「酒と薔薇と愛の日々」のおつるさん。
また、いつも「日本の危機」を危惧する声を集約して、編集・出版して下さる、
「西村幸祐酔夢ing Voice」の西村大兄……
そのほか、ここには書ききれない数多くの、
ほんとうに沢山の、日本を思う有志たち。
左のコラムで推奨しているみなさんのブログから、
毎日、どれだけの知恵と情熱をさずかってきたことか!
あらためて、同じ日本人として、みなさんのたゆまぬエントリに、
心から 感謝せずにはいられません。
特に、日本がとんでもない危機に直面している現在、
その思いは、自分でも驚くほど 痛切です。
参考になった記事を記載すると、年末までかかってしまうので
その中から、特にユニークなオピニオンを5〜6編に分けて紹介したいと思います。
最初に、すでに政見ブログ界では重鎮の丸山光三先生。
愛称:マルコおいちゃん/amselchen。ご本人はコメントで「文鎮」と謙遜されておりました。(ブログ『丸山光三或問集』)
ドイツ在住でらっしゃるので、「ヨーロッパから見た日本」という
現実的で冷静な、価値ある視点のご意見を拝聴できます。
エントリももちろんですが、コメント欄も非常に含蓄に富んでいて面白い。
また、マルコおいちゃんを知る契機となったユニークなブログ
「tomtomのChuckwagon」の米国東部在住 tomtomさんにも
常日頃の賢人としての深い考察に、感謝申し上げます。
【米国時間2006年9月6日『米流時評』ysbee】
欧州から見た日本「中道右派のススメ」 ブログ『丸山光三或問集』より
おはようございます。丸山光三です。
今朝のこちらのラディオ・ニュースでは 麻生退陣と鳩山新草履、
もとい「総理」の就任を簡単に伝えていました。
いわく「中道左派」内閣、ということですがやはりわかっちゃいないのですね。
ドイツの二大政党は、中道右派のCDUと中道左派のSPDが
外交安全保障などの基本的国策では一致したうえでの政権交代をしてきましたが、
今回の総選挙(27日投票日)では、メルケル首相はさかんに
自己の政党こそ中道であり、SPDは左派だと攻撃しています。
SPDとロシア(および中共)との不透明な関係があるかぎり
SPD前政権のように、エネルギー政策でロシアに依存するという
国益を損なう可能性があります。
ドイツは福祉社会堅持が大前提ですから「小さな政府」という選択肢はありえず
保守派はあくまで中道右派にとどまっています。
西尾幹二氏によれば、外国籍の政党が政権党となってしまった日本では、
国益を死守するために保守派の捲土重来が待たれますが、
こんなことも日本の政治家は学んで欲しいと思います。
保守という言葉に ポジティヴなイメージだけを期待してはいけません。
やはり国民大多数に訴えかけるには、
中道右派というプレゼンスが必要ではないでしょうか?
ブログ『丸山光三或問集』9月16日エントリより転載
祝えない気持ちを皆さんとともに味わっています。
Birth of Bluesさんというブログで
<1分40秒で分かる鳩山新政権>というヴィデオがエントリーされていました。
怖いですねえ、不気味ですねえ、
じゃあ、みなさん、サヨナラ、サヨナラ
で日本は終わってしまわないように
第二次麻生内閣の組閣の近いことを祈ろう!
さてその前に自民党は再生できるのか、が問題だ。
保守再建、という路線なら失敗するかもしれない。
ちなみに、ドイツの保守派はみずからを保守とは名乗らない、
じゃあどういうかというと、中道右派、である。
昨年末の党大会のスローガンが<Die Mitte. Deutschlands Stärke.>
<中道、ドイツの強さ>というものだった。
政治の王道とは左右を切り捨て中道を行くことである。
このあたり、自民党リーダーの方々によく熟慮してもらいたい。
長い長い戦後レジームというサヨク体制のなかで
「保守」という言葉に染み付いた ネガテイヴなイメージを
ポジテイヴに変容させるのは容易ではない。
また、国民は 左寄り右寄り どちらの政権運営も望んではいない。
麻生前総理におかれては党再建にあたり、
あまり保守、保守という概念を前面にださず、
ぜひとも中道右派を目指して欲しいものである。
郵政民営化以来分裂した保守陣営は、
混乱する保守の定義などに関わっている秋ではない。
偽保守が幅をきかせる空間を与えないためにも
保守という看板は捨て、中道の旗を揚げてもらいたいものだ。
以上 ブログ『丸山光三或問集』9/16エントリ「鳩山新草履…」 より転載 >次号へ続く
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