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米流時評

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世銀頭取ウルフォヴィッツの致命的スキャンダル

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    ||| 世界銀行頭取の国際的スキャンダル |||
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山積するスキャンダルで世界銀行頭取の座から引き下ろされたブッシュ陣営の策士

d0123476_3532373.jpgブッシュ政権1期目には飛ぶ鳥を落とす勢いだったイラク戦争の発案者ポール・ウルフヴィッツ。
世界銀行頭取に就任後も、ネオコンの世界制覇の夢を捨てきれず、ブッシュ政権の思惑に反した政策を取る国家に対しては、援助金を打ち切るなど、根本的にネオコン体質から一歩も抜け出していない懲りない独断的政策を展開してきた。

2005年就任当時は、国際社会の軍事では 米英連合軍が、
財政では 現政権が送り込んだ傀儡ウルフォヴィッツが采配をふるい、
国際的に統合された米英の優位権を謳歌するかに見えた。
しかし、部下の愛人女性への特別給与支給と言う
下世話なスキャンダルが命取りとなり、ついに頭取の椅子を追われる身に………

ブッシュのゲッベルスと言われた 元ペンタゴン陰のオペレータの栄光と凋落を、
ニューズウィークの俊英コラムニスト、マイケル・ハーシュの評論で
前・後編に分けて紹介します。

   【米国時間2007年5月17日『米流時評』ysbee】
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MAY 17, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N e w s w e e k | M S N B C . c o m
     ||| ウルフォヴィッツ・スキャンダル |||
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山積するスキャンダルで世界銀行頭取の座から引き下ろされたブッシュ陣営の策士
By マイケル・ハーシュ | Newsweek米国版 2007年5月21日号掲載 | 訳『米流時評』ysbee


With the Best of Intentions
Wolfowitz has always wanted to change the world — One Big Idea at a time
By Michael Hirch | NEWSWEEK — May 21, 2007 issue | Translation by ysbee
He started out well. Conscious that he had image issues — he was the Ugly American architect of the unpopular Iraq War — Paul Wolfowitz, the now embattled World Bank president, ate lunch in the employees' mess hall rather than in the Bank president's palatial dining room. Always soft-spoken, he listened and encouraged e-mails from colleagues.

ネオコンの策士から世界銀行の頭取へ
一応出だしは良かった。世間に知られている自分のイメージに気をつけながらも……何しろ評判の悪いイラク戦争の設計図を引いた張本人の「醜いアメリカ人」そのひとなのだから。しかしながらポール・ウルフォヴィッツは、今や世界銀行の頭取の座を死守する戦いの真っ最中だ。世銀の頭取専用の宮殿のようなダイニングルームを避け、むしろ従業員用の食堂でランチを取ったりして、イメージ修正を図っている。
常に物腰柔らかで、仕事仲間の意見は傾聴するから彼宛のeメールを書くようにと奨励もした。それがアラブ世界の独裁者への攻撃であれ、アフリカの貧民救済であれ、自分が冷徹なインテリや性懲りの無いタカ派に見られるのは、ウルフォヴィッツにとっては我慢ならないにちがいない。
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人当たりはいいのになぜか嫌われるネオコンの策士ポール・ウルフォヴィッツ 『ファランハイト911』の櫛なめ男

2. Wolfowitz 'a very sympathetic figure'

Whether it was attacking tyranny in the Arab world or poverty in Africa, the last thing Wolfowitz ever wanted was to be seen as a heartless intellectual or a ruthless hawk.
He "deeply, deeply cared" about making the world a better place, says Ray DuBois, assistant to Wolfowitz when Wolfowitz served as deputy Defense secretary. Andrew Young, the civil-rights activist and former U.N. ambassador, says: "If I ever got caught in a dark alley with [Dick] Cheney and [Donald] Rumsfeld, I'd want to whip them. But Wolfowitz is a very sympathetic figure."

ウルフォヴィッツ「哀れなネオコンの亡霊」
「彼は、この世界をよりよい場所にすることに関して、とことん注意深く気にかけるたちです」こう評価するのは、ブッシュ政権の第1期目にウルフォヴィッツが国防総省次官だった時代に、彼のアシスタントを務めていたレイ・デュボワ氏である。
また公民権運動家で前国連大使のアンドリュー・ヤング氏もこう言っている。「万一私が何かでつかまって、チェニーやラムズフェルドと一緒に連座することがあるとしたら、私は彼らを責めたいです。しかしウルフォヴィッツに対しては、余りにも哀れで責める気になれません。」

3. First dismissed president in Bank history
He may also be the first president dismissed in the 62-year history of the Bank if its board of directors votes him out this week. Last week a special committee declared that he violated ethics rules by setting up his female companion, Bank employee Shaha Riza, in a high-paid State Department post. He is accused of doing this and then launching an internal-corruption probe, a seemingly hypocritical act that has many on the Bank's 10,000-person staff calling for his resignation.

世界銀行史上初めてクビになった頭取
d0123476_19422380.jpgポール・ウルフォヴィッツは、もし今週世銀の役員会で彼を締め出すことが投票で決まれば、第二次大戦後発足した世界銀行の62年の歴史において、頭取として首になる最初の人物になる。(実際には17日の投票結果でそうなった)
先週は特別監査委員会が開かれ「ウルフォヴィッツ氏は世銀での部下の愛人であるシャハ・リザを前職から退職させ、異例の退職金を支払わせて国務省付きの高給取りのポストに座らせるという特別扱いを行ったことによって、我が機構の倫理を逸脱した」と弾劾された。
彼はこの愛人のスキャンダルを起こした上、さらに世銀内部の汚職腐敗の疑惑も持たれている。彼の起こした顛末はどこから見ても、世銀1万人の職員が辞職を要求するには充分の、致命的な行動であった。▶ウルフォヴィッツの愛人シャハ・リザ

4. Asking help for Bush and Condy

Wolfowitz's attorney, Bob Bennett, told NEWSWEEK recently that his client believes he did nothing wrong; last week Wolfowitz enlisted not only the help of the White House, but that of Secretary of State Condoleezza Rice, who called European Finance ministers on his behalf.
ブッシュとライス長官に助命を嘆願
ウルフォヴィッツの弁護士であるボブ・ベネット氏は、最近のニューズウィークのインタビューに応えてこう語っている。「私のクライアント、ウルフォヴィッツ氏は、自分は何も悪いことはしていないと信じきっています。さらに先週は、ホワイトハウスの連中に片端から助けを求めただけでなく、コンドリーザ・ライス国務長官を介して、彼の代わりにヨーロッパ各国の財務相に嘆願を訴えかけるようお願いもしています。」

5. Destructive repetition by 'Wolfie'
Regardless of whether he leaves, the consensus view is that Wolfowitz has crippled the Bank's operations by turning his staff against him. This is the same charge he faced when he left the Pentagon in May 2005. It is, once again, a dramatic falling off from the high expectations that people once had for the 61-year-old political scientist, a man whose managerial talents do not appear to rise to the level of his analytical prowess.
再度繰り返して墓穴を掘った狼
しかし彼の進退とは関係なく、世間一般の見方では「ウルフォヴィッツは職員を敵に回す事によって、結果的に世銀のオペレーションに障害をきたした」という説が定着してしまっている。これは2005年5月に彼がペンタゴンを去った時に直面したのと、まったく同じ糾弾である。
その結果ウルフォヴィッツは、今回の失職によって「かつて周囲が当時61才だったこの政治科学者に多大な期待をかけ過ぎた挙げ句、かくもドラマチックな急転直下の奈落へ凋落する」という経緯を、ご丁寧に二度も繰り返したことになる。この人物のマネージメントの才は、彼が見せた策士としての政治分析の見事な腕前と、同じレベルまでには到達しなかったものと思わざるをえない。  >次号へ続く

【米国時間2007年5月17日『米流時評』ysbee訳】

▶「ウルフォヴィッツ・スキャンダル」後編へ続く

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by ysbee-2 | 2007-05-17 14:24 | ブッシュと米国政治
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