新・世界七不思議、全世界からの投票締切迫る
万里の長城、ローマのコロセウム、マチュピチュ、ペトラ遺蹟などが目下のトップ
スイス・ジュネーブ発 | 万里の長城、コロセウム、マチュピチュ遺蹟……世界中からすでに5千万人以上が投票した「新・世界七不思議」の候補地の中でも、高得点で上位に上がっている遺蹟である。選定コンテスト主催者側の発表では、7月6日の投票締切が目の前に迫ってきたが、順位はいまだに変動している模様である。
'New Seven Wonders Vote in Home Stretch
Great Wall, Taj Mahal, Petra among leaders; winners announced July 7
GENEVA, Switzerland — Associated Press | JUNE 13, 2007 — The Great Wall, the Colosseum and Machu Picchu are among the leading contenders to be the new seven wonders of the world as a massive poll enters its final month with votes already cast by more than 50 million people, organizers say..
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JUNE 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版
Associated Press | MSNBC.com
||| 新・世界七不思議への投票締切迫る |||
1. Last spurt to July 6 deadline
As the July 6 voting deadline approaches, the rankings can still change, the organizers say. Also in the top 10 are Greece's Acropolis, Mexico's Chichen Itza pyramid, the Eiffel Tower, Easter Island, Brazil's Statue of Christ Redeemer, the Taj Mahal and Jordan's Petra. The Great Pyramids of Giza, the only surviving structures from the original seven wonders of the ancient world, are assured of keeping their status in addition to the new seven after indignant Egyptian officials said it was a disgrace they had to compete for a spot.
7月6日投票締切、7日に結果発表
上記の他にトップテン入りしている候補地は、ギリシャのアクロポリス神殿、メキシコ・チチェンイッツァのインカ帝国ピラミッド、パリのエッフェル塔、イースター島の巨像、ブラジル・サンパウロのキリスト像、インド・デリーのタジマハール、そしてヨルダンのペトラ遺蹟である。
エジプトのギザのピラミッドは、本来の「古代・世界の七不思議」からそのまま継続して生き残った唯一の遺蹟候補であるが、エジプトの政府関係者が「コンテストで他と同等に評価されるのはピラミッドの威信を傷つける」と発言したので、新規の七不思議の番外に無投票で別格の地位を確保している。
▼ 新世界七不思議にも引き続き加えられた古代エジプト文明ギザのピラミッド/スフィンクスも同遺跡に含まれる
The winners will be announced on July 7 in Lisbon, Portugal. Latin Americans and Asians have been the most enthusiastic voters so far in the final round of 20 candidates for the world's top architectural marvels, but people from every country in the world have voted by Internet or phone, says the nonprofit organization conducting the balloting. "It's the first ever global vote," said Tia B. Viering, spokeswoman for the "New 7 Wonders of the World" campaign. The organizers are hoping for a final surge of voting from the United States and Europe to make the selection truly global.
史上初の全世界からの個人投票
新しい世界七不思議の地位を獲得する場所は、来る7月7日ポルトガルのリスボンで発表される。このコンテストにもっとも熱心に投票しているのは中南米人とアジア人で、世界に残された人類の作った驚異の建造物の中でも、現在20カ所が最終選考に残っている。しかし実際にはインターネットや電話を介して、世界のあらゆる国々から投票されていると、今回の人気投票の主催者である非営利団体から報告された。
「歴史上いまだかつてない、初めてのグローバルな投票です」こう語るのは「New 7 Wonders of the World/新世界七不思議」キャンペーンの広報を担当するティア・B・ヴィアーリンさん。主催者側では今回の選考が真にグローバルな結果となるように、現在までまだ南米やアジアほど熱狂的ではない米国とヨーロッパからの投票が、締切間際で一挙に増加することを望んでいる。
▼ 東夷西戎南蛮北狄を防ぐ漢の始皇帝の万里の長城/日本からは京都清水寺が上位候補20位以内に残る 投票を!
Rome's Colosseum, China's Great Wall, Peru's Machu Picchu, India's Taj Mahal and Jordan's Petra have been among the leaders since January while the Acropolis and the Statue of Christ Redeemer made their way up from the middle of the field to the top level, according to latest tallies. The United States' Statue of Liberty and Australia's Sydney Opera House have been sitting in the bottom 10 since the start. Also in the bottom group are Cambodia's Angkor, Spain's Alhambra, Turkey's Hagia Sophia, Japan's Kiyomizu Temple, Russia's Kremlin and St. Basil's Cathedral, Germany's Neuschwanstein Castle, Britain's Stonehenge and Mali's Timbuktu.
コロセウム、万里の長城、マチュピチュが上位にランク
ローマのコロセウム、中国の万里の長城、ペルーのマチュピチュ遺蹟、インドのタジマハール、ヨルダンのペトラ遺蹟などが、1月以来トップグループに収まっているが、最新の集計ではギリシャ・アクロポリスのオリンポス神殿、ブラジル・リオの巨大キリスト像などが、中間グループから追い上げて首位に迫っている。
しかし米国の自由の女神とオーストラリア・シドニーのオペラハウスは、キャンペーン開始以来下位10位以内にとどまったままである。またその他にも下位グループで停滞している候補地は、カンボジアのアンコールワット、スペインのアルハンブラ宮殿、トルコのアヤソフィアモスク、日本の清水寺、ロシアのクレムリン宮殿と聖バシル大寺院、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城、英国のストーンヘンジ、アフリカ・マリのトンブクトゥなどである。
▼ 欧州・北アフリカの古代ローマ帝国遺蹟の代表コロセウム/古代ギリシャ文明の遺跡アテネのアクロポリス神殿
Americans and Europeans have the lowest participation so far, Viering said. "At the moment, most of the voting is coming from Latin America and Asia," she told The Associated Press. But the organizers are confident the campaign will draw more attention in the U.S. and Europe in the final phase, Viering added. "Excitement is starting to pick up in the United States" because the campaign is getting much attention worldwide and Americans are starting to realize how positive it is, she said.
中南米とアジアからの投票者多数
「現時点では、投票のほとんどが中南米とアジアからで、アメリカ人とヨーロッパ人はあまり熱心に参加していないようです」とパブリシティ担当のヴィアーリンさんは共同通信のインタビューに答えた。しかし主催者側では、投票の最終段階に入れば、米国とヨーロッパでもっと興味を惹くだろうという自信を持っているようだ。「米国ではちょうど今騒がれ始めてきています。世界中の関心が高まってきているので、アメリカ人もこの投票のポジティブな可能性に気づき始めたからでしょう。」
▼ 南米ペルー・アンデスの山奥に忽然と現れるマチュピチュ遺蹟/メキシコ・チチェンイッツァマヤ文明ピラミッド
"People realize that it's now or never." The ancient city of Petra in southwestern Jordan - popularized by "Indiana Jones and the Last Crusade" and famous for its water tunnels and stone structures carved in the rock - jumped from the middle of the pack to the top seven in January thanks to campaigning by the Jordanian royal family and thousands of Jordanians voting by text message over their mobile phones, Viering said.
インディアナ・ジョーンズの石窟寺院ペトラ遺蹟
「みな参加するチャンスは今しかないということに気づき始めたようです。ヨルダンの南西にあるペトラの古代都市遺跡は、岩壁をくりぬいて彫った巨大な石窟寺院で、その中の水のトンネルや巨石建造物で有名ですが、映画『インディアナ・ジョーンズ最後の聖戦』の舞台にもなった人気の高い場所です。ヨルダン王室が1月にこのペトラのキャンペーンを繰り広げ、ヨルダン人が携帯から投票したお陰で、ペトラは中間グループから一挙にトップ7位に躍り出ました」とヴィアーリンさんは経過報告している。
▼ ヨルダンは遺跡の宝庫/インディアナ・ジョーンズで一躍世界的になったペトラの寺院や石窟王墓など無数に点在
The campaign was begun in 1999 by Swiss adventurer Bernard Weber, with almost 200 nominations coming in from around the world. The list of candidates was narrowed down to 21 by the start of 2006. Since organizers started a tour to each site last September, the competition has been heating up.
There is no foolproof way to prevent people from voting more than once for their favorite wonder, but most of the votes are cast by Internet in a system that registers each participant's e-mail address to discourage people from voting twice, Viering said. "We have a lot of kids (voting) and that trend is continuing...but we have votes really from every part of the population," she added.
1999年以来の「新・世界の七不思議」キャンペーン
今回のキャンペーンは、スイスの冒険家ベルナール・ウェーバーさんが発案し1999年から始めたもので、当初世界中の200近い場所が候補地として挙げられた。2006年にはこのリストが21カ所にまで絞られた。主催者が昨年の9月に各候補地を回るツアーを開始して以来、この投票コンテストも過熱してきたようである。
応募方法は、同一人物が好みの「七不思議」の場所を一度以上投票することを防ぐような、厳密なスクリーニングが設定されている訳ではないが、投票者が登録したメールアドレスからは1回だけしか投票できないようなシステムになっている。「子供たちも沢山投票に参加していて、この傾向がますますトレンドになってきています。でもありとあらゆる年齢層から投票がきていますよ」とヴィアーリンさんは報告した。
▼ インドムガール帝国サルタン王妃離宮タジマハール/カンボジアの失われたクメール文明アンコールワット遺跡
The original list of wonders were concentrated in the Mediterranean and Middle East. Vanished are the Hanging Gardens of Babylon, the Statue of Zeus at Olympia, the Temple of Artemis at Ephesus, the Mausoleum of Halicarnassus, the Colossus of Rhodes and the Pharos lighthouse off Alexandria. After the Egyptian protest, the organizers of the campaign set the pyramids above the competition. "We absolutely had no problem with this," Viering told the AP. As of July 7, there will be eight world wonders including the Pyramids of Giza, she added.
バビロンの吊庭、アレキサンドリアの灯台……退陣
元々の「古代世界の七不思議」は地中海と中近東に集中していた。バビロンの空中庭園、オリンポスのゼウス像、エフェソスのアルテミス神殿、ハリカルナッソスの霊廟、ロード島の巨像、アレキサンドリアのファロス灯台と、そのほとんどが現存していない。エジプトの遺蹟関係者の抗議によって、旧来からの七不思議のひとつであるピラミッドは、他の候補地とは別格扱いで有資格としてコンテストから除外された。主催者側も、ピラミッドを入れるに関しては何の問題もないと納得している。従って7月7日の段階では、ギザのピラミッドも入れると全部で「世界の8不思議」になる予定である。
▼ 巨石文明の謎を秘める英国南部のストーンヘンジ/建設方法も目的も謎に包まれたままイースター島の巨石像
Choosing world wonders has been a fascination over the centuries. The United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, or UNESCO, keeps updating its list of World Heritage Sites, which now totals 830 places. "It's so exciting," said Viering. "There are not many things that could bring the world together like global culture, ... this is really something that every single person in the world can be interested in. This is all about bringing people together, to appreciate each other, ... to celebrate diversity." Weber's Switzerland-based foundation aims to promote cultural diversity by supporting, preserving and restoring monuments. It relies on private donations and revenue from selling broadcasting rights.
「世界文明を賞賛することで世界が集結」
世界遺産に該当する場所を選ぶことは、何世紀にもわたって人々を魅了してきた。ユネスコはその世界遺産のリストを増やし続けて、今や全部で830カ所にものぼっている。こうした世界遺産ブームをヴィアーリンさんはこう見る。「こんなふうに世界中の人々が関心を持って行動するような、グローバル文化的なイベントは滅多にありませんから、とても興奮しています。これはまさに、なにか世界中のひとりひとりが本心で興味を持てることだと思います。人々が一緒になってお互いの多様性を感謝しあう一大イベントみたいです。」
ウェーバー氏の団体のスイス本部が今回企画実行しているコンテストは、これらのモニュメントの維持存続を支援することによって、世界の文化の多様性を推進していくことを目的としている。この資金は個人からの寄付金や、イベントの放送権利のメディアへの販売に与っている。
▼ 19世紀末パリ万博の近代建築の粋パリ・エッフェル塔/リオの街を見下ろすコルコバードの巨大なキリスト像
▶新・世界七不思議のサイトで投票: 右のバナーをクリック
http://www.new7wonders.com/
▶ユネスコ・世界遺産のサイト:
http://www.unesco.jp/contents/isan/
【米国時間 2007年6月23日 『米流時評』 ysbee訳】
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by ysbee-2
| 2007-06-23 10:05
| 発見!世界不思議探検