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米流時評

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アルカイダ2.0 タリバンの逆襲

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     ||| アルカイダ 2.0 タリバンの逆襲 |||
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赤のモスク反乱制圧復讐テロ、パキスタン各地で勃発、死者150名
アフガニスタン国境地帯タリバンの再生復活と 幹部の内部派閥抗争

パキスタンのペルヴェズ・ムシャラフ大統領の、勝利の栄光の瞬間はあっけなく去った。
「ラル・マスジッド」赤のモスク……いつもは静謐な首都イスラマバードの中心に構える僧院。
パキスタン政府軍が、武装したイスラム過激派に占拠されたこのキャンパスの砦に突入する以前でさえ、ムシャラフへの復讐は始まっていた。
Al-Qaida 2.0 — Return of Taliban
Extremist retaliations of Red Mosque began against Musharraf
Talibanization in tribal area in surge. Is Taliban winning in Pakistan?

By Sami Yousafzai + Ron Moreau | Newsweek — World News | Translation by ysbee
JULY 30, 2007 issue — Pakistani President Pervez Musharraf's moment of triumph was brief. Even before his soldiers had overrun the Lal Masjid, or Red Mosque—a complex in the heart of the normally sleepy capital of Islamabad that had been occupied by extremists—the retaliations began.

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JULY 22, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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N E W S W E E K | M S N B C . c o m
アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
赤のモスク反乱制圧への復讐テロ、パキスタン各地で勃発、死者総計150名
By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー | ニューズウィーク・7月30日号掲載 | 訳『米流時評』ysbee
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▲7月初めイスラム過激派ゲリラとシンパ学生が千人の人質とともに首都イスラマバード赤のモスクに8日間篭城

1. Extremist retaliations began

Early last week Afghan Taliban and Pakistani tribal militants launched suicide attacks against several Pakistani military convoys. Another bomber walked into a police recruiting center, killing 29 in a single gory blast. The next day militants launched a classic guerrilla ambush using small arms and rocket-propelled grenades that killed 14 Pakistani soldiers traveling in a convoy. The attacks demonstrated a shocking degree of organization and speed—not to mention strategic cunning.
イスラム過激派の「赤のモスク」復讐テロ頻発
先週早々、アフガニスタンのタリバンとパキスタンの部族叛徒が、パキスタン政府軍の隊列に向かって、各所で自爆テロを決行した。あるテロリストは、警察予備隊のリクルートセンターの前に並ぶ志願者の列まで歩いていって体当たりし、たった1発の爆発で、この国の前途ある29名の若い命を無惨な爆死で終わらせた。その翌日には別の叛徒グループが、カラシニコフ銃やRPG (一番上の写真でタリバンが背負っているロケット砲) を用いたゲリラ戦法の常套手段を駆使して移動中の政府軍を襲い、14名のパキスタン兵が殺された。これら一連の攻撃は、その統率のとれた戦術とスピードで他に類を見ない衝撃的なテロ戦術を展開した。戦略的な腕前のすごさは言うまでもない。
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▲ムシャラフの号令一過パキスタン政府軍が赤のモスクに突入し叛徒と兵士双方で70名が死亡 国民の反感を煽った

2. Death toll 150 by retaliatory attacks

After former Pakistani prime minister Benazir Bhutto publicly backed Musharraf's counterterror operation against the Red Mosque, yet another suicide bomber blew himself up in the middle of a group waiting to attend a rally of her Pakistan Peoples Party in Islamabad. At least 13 people died in that incident, bringing the week's toll to more than 150 killed in retaliatory attacks since the Red Mosque was raided.
復讐テロの犠牲者、1週間で150名
パキスタンの前首相ベナズィール・ブット女史は、赤のモスクの反乱鎮圧に関しては、ムシャラフ大統領がとった掃討作戦を支持する立場を公にしていた。しかし、イスラマバードで開催された彼女の所属するパキスタン人民党の大会に出席するために仲間一行と待ち合わせていたところを、ブット女史自身をねらった自爆テロが体当たりする結果を招いた。この自爆テロで13名が死亡。
赤のモスクへの政府軍の強攻突入以来、イスラム過激派のパキスタン政府に対する復讐テロ攻撃の犠牲者は、先週だけでも150名以上にのぼった。
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▲年々爆発力が増し破壊規模が拡大する自爆テロの現場 犠牲者の数も個人攻撃からマススケールへ

3. Who is the dark general?

Who was the shadowy general behind the wave of violence? Pakistani and Taliban officials interviewed recently by NEWSWEEK say it was none other than Ayman Al-Zawahiri, the Qaeda No. 2 who has also been appearing in a recent flurry of audio- and videotapes.
赤のモスク復讐テロの指令者は誰?
これら一連の波状攻撃テロの陰で、密かに指令を下しているのは、いったい誰なのだろう?
ニューズウィークではつい最近、パキスタン政府関係者とタリバン内のゲリラに直接インタビューを敢行したが、両者とも口を揃えて、アルカイダのナンバー2であるアイマン・アルザワヒリ以外の何者でもないと断定した。ザワヒリといえば、つい先週(7月第2週)イスラム系のサイトを介して、短い音声テープとビデオクリップに、姿を現したばかりである。
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▲パキスタン北西部ワジリスタン郡の寒村で、市場に配布された復讐を呼びかけるタリバンのチラシを読む村民

4. Whereabout of bon-Ladin and Zawahiri

While Osama bin Laden has been keeping a low profile—he may be ill, U.S. intel officials say—Zawahiri has moved aggressively to take operational control of the group. In so doing, Zawahiri has provoked a potentially serious ideological split within Al Qaeda over whether he is growing too powerful, and has become obsessed with toppling Musharraf, according to two jihadists interviewed by NEWSWEEK last week.
ビンラディンとザワヒリの近況
オサマ・ビンラディンは目立った活動をせず、姿を隠している一方で(米国諜報期間の消息筋によると、彼は病に伏せているらしいが)ザワヒリは、アルカイダグループの活動を積極的に指揮する立場についたようである。そのような立場上、ザワヒリがあまりにも支配力を振るうようになり、またムシャラフ政府の転覆に執着するあまり、彼の権勢の是非をめぐって、アルカイダの内部で深刻な思想的分裂を引き起こしたようである。この説は、先週ニューズウィークによって実現できた二人のアルカイダ内部者のジハディスト (イスラム聖戦の兵士) へのインタビューによって明らかになった実状である。
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▲言わずと知れたアルカイダの首領オサマ・ビンラディン 04年に戦死、05年に病死、まだ生存中…と諸説紛々

5. Regenerated, empowered al-Qaida

After years in which Zawahiri seemed constantly on the run, his alleged orchestration of last week's attacks would be further evidence that Qaeda and Taliban forces are newly empowered and have consolidated control of a safe haven along the Pakistani border. A new National Intelligence Estimate out of Washington last week also concludes that Al Qaeda is resurgent in Pakistan—and more centrally organized than it has been at any time since 9/11. The NIE—a periodic intel assessment that is considered the most authoritative issued by the U.S. government—concluded Al Qaeda has "regenerated key elements" of its ability to attack the United States.
再生強化した「次世代アルカイダ」
先週の一連の攻撃は、アルカイダやタリバンの戦闘部隊があらたに力を蓄え、パキスタンとアフガニスタンの国境に沿った地域を、彼らにとっての安全地帯として指揮下におくことに成功した状況を物語っている。米国政府が発行する年次の諜報機関報告書『National Intelligence Estimate』によると、そこでもまた、アルカイダがパキスタンでふたたび急増している事実が報告されている。しかも、9/11以降のどの時期よりも、さらに中央集権的に組織化されているという。
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▲赤のモスクの反乱ではモスクに篭城したイスラム過激派と学生に対して パキスタン政府軍が手段を選ばず攻撃

6. Jeopardizing safe haven in Pakistan

These include a sanctuary in Pakistan's tribal regions of North Waziristan and Bajaur, and an intact hierarchy of top leadership and operational lieutenants. The anti-Zawahiri faction in Al Qaeda fears his actions may be jeopardizing that safe haven.
テロリストの別天地パキスタン
『NIE』は、米国政府が定期的に刊行する白書の中でも、もっとも権威のある諜報機関の覚え書きであるが、その中ではアルカイダに関して、こう結論づけている。「米国を攻撃する能力のある、再生した鍵となる要素である。」ここで諜報白書が挙げているキー・エレメント/鍵となる要素の中には、北ワジリスタンやバジョールなどのパキスタン辺境の部族自治区にある、タリバンの聖域が含まれている。また、トップの司令官と作戦実行レベルの下士官とのゆるぎないヒエラルキーも挙げられている。アルカイダ内部の反ザワヒリ派は、ザワヒリの過激な戦略によってこうした聖域が (NATO軍の) 攻撃の対象となり、存在を脅かされることを危惧している。


7. Insiders' review by two jihadhists

This review are according to the two jihadists interviewed by NEWSWEEK. Both have proved reliable in the past: they are Omar Farooqi, the nom de guerre for a veteran Taliban fighter and chief liaison officer between insurgent forces in Afghanistan's Ghazni province, and Hemat Khan, a Taliban operative with links to Al Qaeda.
ジハディスト諜報のレポートに根拠
この説は、ニューズウィークがインタビューしたふたりのジハディストの、内部観察によるものである。彼らの意見は、過去の実績から、両者とも信頼に足るものである。ひとりはオマール・ファルーク。歴戦の強者、タリバン兵士のベテランであり、アフガニスタン・ガズニ地方で活動している叛徒グループ間の連絡指揮官である。もうひとりは、ヘマット・カーン。アルカイダと接触する諜報役の下士官である。
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▲親米政策をとるムシャラフ政権に以前から鬱積していた反感が赤のモスクの反乱で爆発し、各地の暴動へ飛び火

8. Al Qaeda's so-called Libyan faction

They say Zawahiri's personal jihad has angered Al Qaeda's so-called Libyan faction, which intel officials believe may be led by the charismatic Abu Yahya al-Libi, who made a daring escape from an American high-security lockup at Baghram air base in 2005.
アルカイダ内リビア派の危惧
彼らの観察によると、ザワヒリの「パーソナルジハド/個人的聖戦」が、アルカイダ内のいわゆるリビア派の怒りを買ったのだという。リビア派とは、カリスマ性をもったアブ・ヤヒャ・アルリビの率いる一派であると伝えられている。アルリビは、2005年に捕虜として収監中だったアフガニスタン・バグラム米空軍基地の厳重な監視態勢を破って脱獄に成功した、タリバン側から見た英雄である。
▲ビンラディンやザワヒリと比べるとまだ若いが、実行力と指導力でリビア派リーダーの地位を獲得したアルリビ

9. Al Qaeda's new strategy on the borderline

The Libyan Islamists, along with bin Laden and other senior Qaeda leaders, would love to see Musharraf gone, too. But they fear that Zawahiri is inviting the Pakistani leader's wrath, prematurely opening up another battlefront before the jihadists have properly consolidated their position.
アルカイダのア・パ国境次世代戦略
このリビア人のイスラム戦士は、ビンラディンや老練のアルカイダ幹部と同様、ムシャラフの追放をその目で見たいと望んでいるひとりでもある。しかし彼らリビア派は、ザワヒリの作戦がパキスタン首脳の怒りを招き、ジハディストが確固とした戦闘態勢をアフガン-パキスタンの国境地帯で構える前に、まったく別の場所での戦線が不備な態勢のまま開かれてしまうのを怖れている。
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10. Behind two assassination attempts of Musharraf

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ムシャラフ暗殺計画の陰の司令
パキスタン諜報機関の高官は、ザワヒリは2003年12月に結果的には失敗に終わった2つのムシャラフ暗殺計画の、陰の立案者だと信じられている。それ以来ザワヒリは、パキスタン大統領の暗殺もしくは政権転覆を転覆する、ほとんど「個人的な聖戦」に化した使命に集中している。今年に入ってからジハディストのサイト上で公開されただけでも10本を下らないビデオクリップのひとつであるが、ごく最近公開されたビデオの中で、ザワヒリはパキスタン政府軍による「赤のモスク武力制圧」を非難し、イスラム教徒のパキスタン国民に対して、「反乱に立ち上がれ」とか「ムシャラフは諸君を抹殺するだろう」と煽動している。
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▲パキスタン・アフガニスタン国境は中央政府管轄外の部族自治区で、タリバンはアヘン栽培を復活させ財源を確保

11. 'Red Mosque' factor in Pakistan

文字数制限のため英文省略
赤のモスクが果たした役割
イスラマバードの赤のモスクは、パキスタンの首都と辺境の部族自治区との間を移動する、外国人のジハド戦士をかくまう格好の隠れ家となった。しかしそのムシャラフのお膝元(大統領官邸からわずか4キロしか離れていなかった)のイスラム過激派の砦も、7月10日のパキスタン政府軍の突入であえなく最期を迎え、最後まで篭城して抵抗した戦士と学生70名が、爆殺・銃殺された。
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▲7月上旬赤のモスクの反乱はムシャラフの強行突入令で政府軍が鎮圧したが、その後復讐テロが頻発し治安最悪化

12. Supremacy of Zawahiri in Qaida

文字数制限のため英文省略
アルカイダ内のザワヒリの権勢拡大
エジプト生まれのザワヒリは、90年代にアルカイダへ統合されたエジプトの叛徒グループ、ジャマア・アルジハドの指導者であったため、アルカイダでもそのエジプト派閥の指導者に推薦された。エジプト派は、後発のリビアグループよりも年配者が多く、組織も大きかった。ニューズウィークに現状を公開したジハディストは、異口同音に、アルカイダ内部のこのふたつのグループの間には、カーンの言葉を借りれば、今や「はっきりとした分裂」が存在するという。 ▶ 後編へ続く

【米国時間 2007年7月22日 『米流時評』ysbee 訳】

d0123476_9264191.jpg»» 次回予告「次世代アルカイダのグローバルウォー」
■ アルカイダ2.0・後編「アルカイダ内部の派閥抗争」
9. エジプト派とリビア派の内部闘争 /10. パキスタン攻略と核のパワー /11. スピリットとしてのビンラディン /12. ワジリスタンのタリバンシンパへ治安委譲 /13. アルカイダとタリバンの相関図 /14. ゲリラ幹部クラスがアフガニスタンへ移動 /15. 反ムシャラフ運動の盛り上がり /16. 急激に侵蝕する「タリバン化」現象 /17. 現地でのアルカイダ掃討の重要性

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d0123476_831259.jpg暑 中 お 見 舞 申 し 上 げ ま す !

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by ysbee-2 | 2007-07-22 12:41 | アルカイダ2.0核のテロ
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