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米流時評

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アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略

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 ||| アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略 |||
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アフガニスタンとパキスタンの国境地帯でタリバン勢力が再生復活
アルカイダのNo.2 アル・ザワヒリをめぐるテロ集団の内部派閥抗争


【前号からの続き】エジプト派とリビア派の内部闘争

一方では、ザワヒリの野放しのエゴと自画自賛に、リビア派は辟易しているように見える。
「リビア派は彼 (ザワヒリ) があまりにも過激派過ぎると批判している。ザワヒリはビン・ラディンの言葉を伝えるために、メディアに現れているに過ぎない」とファルーキは苦々しげにつぶやいた。「シーク (首領/ビン・ラディンを指す) がまだ誰も後継者に任命してはいないし、アメリカの政府と国際情報のメディアだけが、ザワヒリを勝手に副首領と呼んでいるだけだとリビア派は主張しているよ」ファルーキは実状をこう語った。
▲トップの写真:テロリストグループ、アルカイダの指導者トップ3。左から、No.2でエジプト派を代表するアル・ザワヒリ、9/11の首謀者でアルカイダの首領オサマ・ビンラディン、No.3でリビア派のリーダー、アルリビ(右)

Battle for Al Qaeda's Strategic Soul
9. Tensions between Egyptian and Libyan factions
By Sami Yousafzai + Ron Moreau | Newsweek — World News | Translation by ysbee
JULY 30, 2007 issue — "These guys are not immune to nationalist tendencies," he says. In part, the Libyans seem to be irked by Zawahiri's unchecked ego and self-righteousness. "The Libyans say he's too extremist," says Farooqi, and they resent Zawahiri for appearing to speak for bin Laden. "Libyans tell me that the sheik [bin Laden] has not appointed a successor and that only the U.S. government and the international media talk of Zawahiri as being the deputy," Farooqi says..

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JULY 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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   N E W S W E E K | M S N B C . c o m
アルカイダの内部派閥抗争とパキスタンの核攻略作戦
ザワヒリをめぐるアルカイダの内部派閥抗争とア・パ国境地帯のタリバン再生復活
By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー | ニューズウィーク・2007年7月30日号掲載 | 訳『米流時評』ysbee


d0123476_163562.jpg10. Strategic debate over Pakistan
A senior U.S. official involved in counterterrorism policy, agrees that there are tensions between Al Qaeda's Egyptian and Libyan factions, as well as between Saudi and Central Asian elements.
John Arquilla, an intelligence expert at the Naval Postgraduate School who closely follows radical Islamist traffic, calls it "the battle for Al Qaeda's strategic soul." "There is a profound strategic debate over whether to focus on overturning the government in Pakistan...... because that puts them in control of a nuclear capacity," he said.

パキスタン攻略と核のパワー
対テロリズム政策にたずさわっている米国政府の一高官もまた、ちょうどサウジアラビア出身と中央アジア出身の派閥が拮抗しているように、アルカイダ内部のエジプト派とリビア派の間にも対立があるという説を肯定する。「あの連中は、ナショナリストの傾向に免疫がないですからね」と彼はうなずく。
一方、米国海軍士官学校大学院 (Naval Postgraduate School) の諜報関係のエキスパートであるジョン・アルキーラ氏は、イスラム過激派のネットワークを常時つぶさに解析している人物だが、この状況を「アルカイダの闘争精神をめぐる内紛」と呼び、次のように分析した。

「アルカイダ内部では、パキスタン政府の転覆に闘争の焦点を絞るべきか否かで、活動の基本路線を決定づける戦略的論争が行われています...... なぜなら、パキスタンを制圧することは、イコール核のパワーを手中に入れるのと同じ結果になりますから」
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▲ 右上:我々の闘っている相手は果たして21世紀に生きているのだろうか?思想的にはイスラム遷都の7世紀のまま
アルカイダのNo.2 アルザワヒリはエジプト出身のドクター 化学物質や核の知識はオウムの村井秀夫を彷彿とさせる


11. Osama in Al-Qaida Trinity

Bin Laden himself has not personally intervened to end the internal feud, according to the jihadist sources. For security reasons he rarely has face-to-face meetings with his deputies. "He doesn't want to get involved," says Khan. "He's already too busy with strategic planning and inspirational duties and with directing his own security." Instead, bin Laden has tried to resolve the dispute by dividing duties between the two factions and appointing a pair of mediators, these sources say.
スピリットとしてのビンラディン
情報源のジハディストによれば、ビンラディン自身は内部抗争が結論を見るまで、自ら介入することはないそうである。身の安全を図るためもあり、彼が副官と直接顔を会わせて会議をもつことは滅多にないという。
「彼は巻き込まれたくないんですよ」とカーンは言う。
「戦略プランやイスラム原理主義を伝播する使命だけでも、彼はすでに充分に忙しいんです。それでなくても、我が身の保安を確保するだけで手一杯ですから」

その代わりに、ビンラディンはアルカイダ内のふたつの派閥に対して、遂行義務を振り分けたり、両派に均等に仲介役を派遣したりすることで、論争を解決しようとしたという。
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▲今やイスラム急進派 (Islam Extremist: 過激派/強硬派ともいう) のスピリチュアルなシンボルとして神格化したオサマ・ビンラディン(英語読みではビンレーダン)  一説にはすでに病死しているという風評が数回立っている。

12. Controversial peace deal with Pashtun

The infighting also hasn't prevented Zawahiri and his Qaeda brethren, along with Afghan Taliban and militant Pakistani tribal leaders, from establishing a complex command, control, training and recruitment base largely in Waziristan, according to U.S. and Pakistani officials.
U.S. officials say Al Qaeda has vastly improved its position there since Musharraf signed a controversial peace deal with North Waziristan's Pashtun tribal elders in September 2006, which gave pro-Taliban tribal militants full control of security in the area.

ワジリスタンのタリバンシンパへの治安委譲
アフガニスタンのタリバンやパキスタンの部族のシークのような立場の、アルカイダの兄弟分である叛徒グループたちとザワヒリとが協力したなら、主としてワジリスタン地域に「指令・管理・教練・求人センター」としての巨大基地を設立する企ても実施に移せたのだろうが、この内部抗争のおかげで実現を阻まれた経過があると、米国とパキスタンの諜報関係者は漏らす。
また、米国の関係者は、次のような実態も憂えている。「2006年9月に北ワジリスタン自治区のパシュトゥン部族の長老たちとの、議論の的となった和平条約にムシャラフが調印して以来、アルカイダは飛躍的にその守備範囲を拡大した」と解説する。その条約とは、タリバンシンパのパシュトゥン部族の叛徒たちに、この地域の治安の全権を任せるというものであったからだ。
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▲7月上旬の「赤のモスクの反乱」でマドラサ (僧院学園)の蜂起を指揮したガズィ師の遺体を運ぶ救急車に信者が集まる。イスラム教ではキリスト教と闘うジハド (聖戦) で死んだ者はマーター (殉死者) として神聖化、英雄視される。

13. Functional system of Al-Qaida and Taliban

Al Qaeda provides funding, training and ideological inspiration, while Afghan Taliban and Pakistani tribal leaders supply the manpower: both fighters and the growing ranks of suicide bombers. Scattered across the rugged and remote mountains are small training camps and command and communications posts set up in hundreds of mud-brick compounds.
アルカイダとタリバンの組織構成と機能
テロ組織としてのアルカイダの機能は、資金貸与、戦闘訓練、思想教育。一方アフガニスタンのタリバンとパキスタンの部族叛徒の方は、兵士としての要員を確保する人事であり、これは戦闘用の兵士と自爆テロリストを確保する役割である。(トラボラのような) 僻地の人里離れた山間のあちこちに散在するのは、小規模な軍事教練用キャンプであり、そこでは何百と言う泥煉瓦の建物の中に、指令センターや通信用の中継施設が存在している。
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▲2001年の9/11テロ攻撃以来、陰謀・テロ・スパイ諜報用語が米国メディアでも頻繁に使われ日常用語化した。
写真は昨年来の超人気ドラマ『HEROES』のカットで "Connecting Dots" という捜査メソッドを現している。


14. Top militias moved to Afghanistan

Last week tribal officials, who have become increasingly radicalized, indicated the deal was off. The governor of Afghanistan's Khowst province, Arsala Jamal, told NEWSWEEK that Qaeda and Afghan and Pakistani militants have moved some of their top fighters and commanders from Waziristan into safe areas in Afghanistan in case Pakistani and U.S. forces launch retaliatory raids.
ゲリラ幹部クラスがアフガニスタンへ移動
先週、最近とみに過激化してきたアルカイダ部族派の高官が、作戦開始をほのめかした。アフガニスタン・コウスト郡のアルサラ・ジャマール知事が、ニューズウィークへ次のような情報を知らせてきた。それによると、アルカイダとアフガン人・パキスタン人のイスラム戦士が、今回の一連の復讐テロ事件へのさらなる報復措置として、パキスタン軍と米軍が空襲をかけてくる場合を想定して、彼らの中でも優秀な兵士数十人を、パキスタン北西部のワジリスタン地域からアフガニスタンの彼らの安全圏へと移動したというのである。
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▲9/11の報復戦として2001年11月から米国はアフガン侵攻開始、3週間でタリバン政権を転覆したが....

15. Protesters surge against Musharraf

U.S. counterterrorism operatives have been reluctant to cross into Waziristan for fear of violating Pakistani sovereignty and upsetting Musharraf. The general—who has refused demands to relinquish his uniform since taking power in a coup—has faced dramatically rising opposition from both secular and Islamist Pakistanis. On Friday, Pakistan's Supreme Court ruled against Musharraf's summary suspension of the nation's top judge—a move that had triggered widespread demonstrations.
反ムシャラフ運動の盛り上がり
米国の対テロリズム担当の諜報員は、アフガニスタンから国境を越えてワジリスタンへ侵入することをためらった。なぜなら、パキスタンの国権を侵害してムシャラフを憤慨させることを怖れたからである。将軍 (ムシャラフを指す) は、クーデターでこの国の実権を握ってからも、(米国政府/外務省からの) 軍服を着用しないでくれという要求を拒否し続けてきたが、ここに及んで穏健派とイスラム強硬派の双方の国民から劇的に盛り上がってきた反政府運動の高まりに対面している。
先週20日金曜には、ムシャラフが首にしようとしたパキスタン最高裁判事の一件をめぐって、最高裁判所が大統領へ逆に差し止めを言い渡す判決を下した。ムシャラフのこの独裁的行動が、広汎な国民を反政府デモへと駆り立てた致命的な原因でもあったのは言うまでもない。

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▲01年11月 米軍のタリバン討伐戦争に参加するためアフガニスタンの首都カブールに集結した北部統一戦線兵士

16. Facing an encroaching Talibanization

But Hank Crumpton, a longtime CIA senior official and former counterterrorism coordinator for the State Department, says U.S. reluctance must be overcome, because Musharraf can't deal with the problem alone. The Pakistani leader sent more than 100,000 troops to the tribal areas last year, but "they lacked the requisite counterinsurgency skills," Crumpton says. And if Musharraf doesn't confront the situation more squarely, he'll face a growing Taliban movement in Pakistan. "There is encroaching Talibanization now outside the tribal areas into Pakistan proper," says Crumpton, a judgment seconded by a confidential report from Pakistan's Interior Ministry, obtained by NEWSWEEK.
急激に侵蝕する「タリバン化」現象
長いことCIAのベテランデスクであり、その前には国務省のテロ対策の調整役も歴任したハンク・クランプトン氏は「米国は躊躇しているような段階を乗り換えねばならない」と主張する。その理由は、ムシャラフ独りでは問題は解決できないからである。パキスタンの指導者は、昨年度だけでも10万人以上の正規軍を、部族自治区へ送り込んでいる。
「しかし彼らはどうも、的を得た叛徒制圧のスキルに欠けるところがある」とクランプトン氏は述懐する。「おまけに、万一ムシャラフがもっと正面から対決する状況に取り組まなければ、彼は必ず、パキスタン国内でタリバンの活動が優勢になる局面に遭遇するでしょう」この分析は、ニューズウィークが入手したパキスタン内相の極秘報告書の内容に続く意見である。

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▲2001年11月パキスタン国境付近で、米軍とアフガニスタン北部解放戦線の共闘で捕獲されたタリバン兵士

17. Stop Al-Qaida before attacking U.S.

U.S. and Pakistani officials hope that Zawahiri overreaches in his zeal to kill Musharraf, and they get an intel break on his whereabouts. Crumpton says the United States needs to lead an effort with anti-Taliban local tribes, some of whom have been targeted by Al Qaeda. "If we are attacked here [in the U.S.], which we will be, it almost certainly will have originated from that territory. What will we do then?" One hopes that Ayman Al-Zawahiri—and his resurgent Al Qaeda—can be stopped before that happens.
現地でのアルカイダ掃討の重要性
米国とパキスタンの政府関係者は、ザワヒリがムシャラフ暗殺に向けて彼のテロリストとしての特技を披露することを期待している。そうすれば犯行時の手がかりから、彼らはザワヒリの居場所を探り当てる情報を得ることができるからだ。米国が特に必要としているのは、反タリバン派の地元部族との共闘路線をリードしていくことだと、クランプトン氏は力説する。彼らのうちの何人かはすでにアルカイダによって、テロ攻撃のターゲットとしてマークされてきた。
「万一われわれがここ米国の地で攻撃されるならば、まあ、そうした事態もありえる想定ですが、その場合はきっとあの地域から発せられたものと思ってほぼ間違いないでしょう。しかし、そうなってからでは手遅れで、どうしようもないでしょう?」
アメリカの対テロ工作員は、こう念じる。アイマン・アル・ザワヒリを、そしてアルカイダの彼の配下のテロリストを、そうした事態が起きる前に彼らが阻止することができると。[了]

【米国時間 2007年7月23日 『米流時評』ysbee 訳】

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▲先週水曜マンハッタンのグランドセントラル駅近くで発生した配管破裂事故でNY市民は「すわテロ攻撃」と緊張

前号 次世代アルカイダのグローバルウォー/アルカイダ 2.0・前編「タリバンの復讐」
1. イスラム過激派の「赤のモスク」復讐テロ頻発 /2. 復讐テロの犠牲者1週間で150名 /3. 赤のモスク復讐テロの指令者は誰? /4. 再生・強化した「次世代アルカイダ」 /5. テロリストの別天地パキスタン /6. アルリビ率いるアルカイダのリビア派 /7. ムシャラフ暗殺計画の陰の司令 /8. アルカイダ内部でのザワヒリの権力拡大

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d0123476_831259.jpg暑 中 お 見 舞 申 し 上 げ ま す !

ご愛読たいへんありがとうございます。独立記念日まで少し夏休みをとったので、ランキングの方がフリーフォールになり10位近く落ちてしまいました。(め・めまいが....)ランキングの夏バテ回復のため、クリックして投票で応援を、どうぞよろしくおねがいいたします!
▶ 写真はホノルルハーバー・ウォーターフロントの黄昏時


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by ysbee-2 | 2007-07-23 16:28 | アルカイダ2.0核のテロ
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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