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米流時評

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ドイツでアルカイダの空港・米軍基地爆破テロ未遂

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 ||| アルカイダのドイツ同時多発テロ計画-1 |||
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アルカイダ支流のドイツ国内テロリスト細胞、同時多発テロ計画発覚で3人逮捕
爆破テロのターゲット:フランクフルト空港、ラムシュタイン米空軍ドイツ基地


d0123476_18552829.gif米国時間で昨夜4日深夜、ドイツから臨時ニュースが入りました。またもやテロリストの摘発です。今回はベルリンに次ぐドイツ第2の都市フランクフルトの国際空港と、米軍海外基地で最大のラムシュタイン基地、両方の爆破テロ未遂事件です。ヨーロッパでのイスラム過激派テロ計画では、6月に英国でロンドンとスコットランドのグラスゴー国際空港の爆破テロ未遂事件がありました。

パリ、ロンドンを問わず、ヨーロッパの大都市では、現在中東やアフリカなどイスラム圏から流入する移民が激増しており、昨年のフランスでの暴動騒ぎからも伺えたように、深刻な社会不安を生み出す経済問題となってきています。私自身は経済問題にはまったくの素人なので、専門分野のブログ『途転の力学』『Trend Review』の、経済と政治の力学的分析を参考にしています。

『米流時評』ではあくまで欧米現地のメディアがどういう報道をしているかを、拙訳を通してですが直接ふれていただくことを主旨としています。日本には伝わっていなかったニュースの真相や事件の背景を、当事者・目撃者の蟻の目、少しでも深くもぐった魚の目、そして冷静に観察分析した鳥の目で、みなさまにお伝えすることを心がけています。

そこで今回のテロ計画未遂事件では、NBCニュースドイツ支局のアンディ・エックハート支局長の現地からのニュース速報を、前後2編に分けてお届けします。フランクフルトからの直送ニュースは、ドイツ在住の寛斗さんのブログ『欧州より』に掲出されるものと期待できますが、まずは一夜明けて詳細を手際よくまとめた、米国3大ネットワークの老舗、NBCのニュースからどうぞ。
【米国時間 2007年9月5日 『米流時評』ysbee】
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【注】前後編の記事ともに犯人の写真以外はすべてフランクフルト・アム・マインの街で、記事とは関係ありません。

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SEPTEMBER 5, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N B C N E W S I N T E R N A T I O N A L

ドイツでアルカイダの空港・米軍基地爆破テロ計画発覚
米国時間 2007年9月5日 | By アンディ・エックハート/NBCニュース | 訳『米流時評』ysbee


Germany Arrests 3 over Alleged Attack Plots
Suspects had ‘profound hatred of U.S. citizens,’ German officials say
SEPTEMBER 5, 2007 EST | By Andy Eckhardt /NBC News | Translation by ysbee

d0123476_935284.jpgBERLIN, Germany — Three suspected Islamic terrorists from an al-Qaida-influenced group nursing “profound hatred of U.S. citizens” were arrested on suspicion of plotting imminent, massive bomb attacks on U.S. facilities in Germany, prosecutors said Wednesday. German Federal Prosecutor Monika Harms said the three, two of whom were German converts to Islam, had trained at camps in Pakistan run by the Islamic Jihad Union, a group based in Central Asia. They had obtained some 1,500 pounds of hydrogen peroxide for making explosives.


ドイツ・ベルリン発 |アメリカ人を徹底的に憎悪するアルカイダの影響を受けたイスラム過激派グループのテロリスト3人が、ドイツ国内の米軍施設と空港に対して大規模な爆破テロを計画進行していた疑いで逮捕されたと、5日水曜検察庁から発表があった。
ドイツ連邦検察庁のモニカ・ハルムス長官が記者発表した内容によると、イスラム教徒のドイツ人2人を含む3人の逮捕者は、中央アジアを本拠地とするイスラム・ジハド連合によって、パキスタンで運営されているテロリストキャンプで訓練を受けたテロリストであり、1500パウンド(約0.68トン)のハイドロジェン・ペロキサイド(漂白剤の一種だが爆発物の材料としても使用)を爆発物を製造する目的で保管していたので逮捕したと説明があった。

1. Preventing the most serious plan
d0123476_913986.jpg“We were able to succeed in recognizing and preventing the most serious and massive bombings,” Harms told reporters. Harms declined to name specific targets, but said the suspects had an eye on institutions and establishments frequented by Americans in Germany, including discos, pubs and airports. Police sources told NBC News that U.S. military installations, such as Ramstein Air Base, and "soft targets," such as nightclubs visited by American service personnel, as well as German airports were potential targets for the suspects, but no specific locations had been identified.
最大最悪の爆破テロ計画を摘発
「われわれは(ドイツ国内で)もっとも深刻でもっとも大掛かりな爆破テロを察知して、未然に防ぐ事に成功できました」ハルムス検察庁長官は、記者団に対してこう発表した。
爆破テロの対象となった特定のターゲットの名称は明かさなかったが「逮捕された容疑者は、ドイツ都市のディスコやパブ、空港など、ドイツに滞在するアメリカ人が頻繁に出入りする施設や溜り場に目をつけていた」と語った。またドイツ警察の消息筋がNBCニュースの取材に対して応えた内容によると、米国外では最大のラムシュタイン空軍基地のような米軍施設と、米兵がよく出入りするナイトクラブ、主要国際空港のような「ソフト・ターゲット」が、容疑者が狙っていた可能性のある攻撃目標として挙げられたが、特定の地名や施設名は明らかにされなかった。

2. Capacity of 1,200-lb. TNT explosives
Officials said the solution of hydrogen peroxide, stored in a hideout, could have been mixed easily with other additives to produce a bomb with the explosive power of 1,200 pounds of TNT. “This would have enabled them to make bombs with more explosive power than the ones used in the London and Madrid bombings,” Joerg Ziercke, the head of the Federal Crime Office — Germany’s equivalent of the FBI — said at a joint news conference with Harms.
TNT火薬544キロ相当の爆発物を準備
当局の発表で明らかにされた内容では、容疑者の隠れ家に隠匿してあったハイドロジェン・ペロキサイドを分解して特定の化学物質と混合すると、簡単に爆発物が製造でき、その威力はTNT火薬にして1200パウンド(約544kg)の爆発力に相当するものであった。
「これだけの量の原料から製造すれば、昨年夏のロンドンや一昨年暮れのマドリッドの爆破テロに使われた物よりも、はるかに強力な威力のある爆発物が作れただろう」ドイツ連邦犯罪局(ドイツFBI)のヨエルグ・ズィルケ長官は、検察庁のハルムス長官との合同記者発表でこう説明した。
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3. A German cell of Islamic Jihad Union
The three suspects — two Germans, ages 22 and 28, and a 29-year-old Turk — first came to the attention of authorities because they had been caught observing a U.S. military facility in Hanau, near Frankfurt, at the end of 2006, officials said. All three had undergone training at camps in Pakistan run by the Islamic Jihad Union, and had formed a German cell of the group, which officials said was influenced by al-Qaida.
イスラム・ジハド連合のドイツ国内細胞
取り調べの結果3人の容疑者は、22才と28才の2人のドイツ人と29才のトルコ人であることが判ったが、2006年の年末にフランクフルト近郊のハナウ市にある米軍施設の様子を伺っていた時に、最初に捜査当局の注意を引いたと、ズィエルケ長官から説明があった。
この3人とも、イスラム・ジハド連合によって運営されているパキスタンのテロリスト養成キャンプで訓練を受けた後に、帰国してドイツ国内のテロリストグループの細胞を形成した。捜査当局の説明では、アルカイダに感化したグループであることが判っている。
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4. Al-Qaida influenced Sunni Muslim extremists
The Islamic Jihad Union was described as a Sunni Muslim group based in Central Asia that was an offshoot of the Islamic Movement of Uzbekistan, an extremist group with origins in that country. “The group, which is influenced by al-Qaida, set up a German cell in winter of 2006 with the goal of finding recruits here to carry out attacks,” Harms said. The three had no steady work and were drawing unemployment benefits while their main occupation was the plot, officials said. “This group distinguishes itself through its profound hatred of U.S. citizens,” Ziercke said.
アルカイダ支流のスンニムスリム強硬派
イスラム・ジハド連合は、中央アジアを本拠地とするスンニ派の過激派ムスリムグループとして知られているが、ウズベキスタンで生まれたイスラム過激派グループの「ウズベキスタン・イスラム・ムーブメント」の傍系である。
「アルカイダに感化されたこのグループは、ドイツ国内でのテロ攻撃を実行するメンバーを集めるのが目的で、2006年冬に国内の細胞を結成した」とハルムス長官は事件までの経緯を説明した。3人は定職を持たなかったので、もっぱら攻撃計画を練る事に集中している間にも、国から失業手当の恩恵を受けていたことが判っている。「このグループは、アメリカ人に対するむき出しの敵意を通して、きわめて特徴だっている」とズィルケ長官は解説した。
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5. Germany’s elite GSG-9 anti-terrorist unit
Members of Germany’s elite GSG-9 anti-terrorist unit arrested two suspects at a holiday home in central Germany on Tuesday, Ziercke said. A third managed to escape through a bathroom window, but was apprehended about 1,000 feet away by federal police who had roped off the area. Germany, which did not send troops to Iraq, has been spared terrorist attacks like the train and subway bombings in Madrid and London — although its involvement in the attempt to stabilize Afghanistan has led to fears it might be targeted.
ドイツの特別警察「GSG-9」テロ対策班
「ドイツのテロ対抗精鋭部隊GSG-9のメンバーが、4日火曜ドイツ中央部にあるリゾートハウスで2人の容疑者を逮捕した。その際ほかのひとりはバスルームの窓から外へ逃げ出したが、現場付近一帯を包囲していた連邦警察によって、容疑者宅から1000フィート(約300メートル)離れた地点で捕まった。」ズィルケ長官は、以上のように摘発時の様子を語った。
ドイツはイラクへは軍隊を派兵しておらず、これまでのところマドリッドの列車爆破事件やロンドンの地下鉄爆破事件のようなテロリストの攻撃は免れてきた。しかしながら今年に入ってからは、アフガニスタン平定が目的のNATO軍派兵に参加しているので、ドイツもテロ攻撃の対象としてターゲットにされるのでは、という怖れが浮上してきた最中の出来事であった。 ▶次号へ続く
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「ドイツ同時多発テロ未遂事件・続編」へ続く
6. フランクフルト空港と米空軍ドイツ基地がターゲット /7. ブッシュ、ドイツ警察治安体制の快挙に感謝
8. NATO独軍アフガン駐留延長問題 /9. 9/11テロ6周年を控え警戒態勢 /10. 米空軍基地、独に感謝
11. デンマークでもテロ未遂事件 /12. EU、乗客データシステムを促進 /13. ヨーロッパ第3の国際空港

【米国時間 2007年9月5日 訳『米流時評』ysbee】


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ご愛読たいへんありがとうございます。まだまだ残暑が続きますが
皆さまも暑さに負けずブログを更新しておられることと存じます。
米国では9月第1週の Labor Day Weekend の連休が明けて、
学校も一般の会社でも、いっせいに新しい年度を迎えました。

▶風光明媚なアドリア海に面したクロアチアの初秋



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by ysbee-2 | 2007-09-05 09:08 | テロとスパイ陰謀
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