人気ブログランキング | 話題のタグを見る

米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波

安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_f0127501_128435.gif
     ||| 安倍氏のショックウェーブ・前編 |||
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_16395539.jpg
辞任が投げる日米関係への波紋:初志貫徹に固執した政治生命の終焉

By クリスチャン・キャリル | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 訳『米流時評』ysbee

可哀想な安倍晋三。彼が日本の首相の座から降壇するということは、とりもなおさず日本にとっての恥ずべき1年の終幕を意味する。彼の任期を著すページは、おおよそ考えつく限りのありとあらゆる類いの政治的不運によって、足跡を記されてしまった..... 汚職のスキャンダル、裏切りの兆候、政治的判断における見事な失敗、そして、ただひたすらの混沌(just plain chaos)。
最終的には安倍氏自身の政治的命運もまた、それまで連綿と続いて辞任に追い込まれた数多くの個性豊かな閣僚メンバーに対して、自分が指摘した弱点と同じ轍を踏む羽目になった。ジョージ・W・ブッシュ大統領とアメリカのテロ戦争に対して誓った約束が、未履行のままなのである。

安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_1641179.jpg
Why It Matters: Promise Impossible
Japan PM's Principled Stand Leads to His Demise After Just One Year
SEPTEMBER 12, 2007 | By Christian Caryl — Newsweek International | Translation by ysbee
Poor Shinzo Abe. The Japanese prime minister's announcement that he's stepping down marked the end of an ignominious year. His term has been marked by just about every kind of political misfortune you can imagine — corruption scandals, crossed signals, stunning errors in political judgment, and just plain chaos. In the end, though, his fate was determined by the same weakness that has claimed so many illustrious victims before him: support for President George W. Bush and America's war on terror.

__________________________________________________________________
SEPTEMBER 13, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_f0127501_6213945.jpg
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_8571221.jpg

 NEWSWEEK | INTERNATIONAL

安倍氏のショックウェーブ・辞任でアメリカへ衝撃波
By クリスチャン・キャリル | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 訳『米流時評』ysbee


1. One of the few pro-U.S. countries
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_10375929.jpgWait a minute – wasn't Japan supposed to be one of the few pro-American countries left on the planet? The place where polls consistently show majorities expressing support for U.S. policies?
Well, yeah – but only up to a point. Japan's citizens seem to like being America's allies when they're enjoying the protection of its soldiers and sailors, but they prefer to enjoy those prerogatives when the risks entailed in the process are kept as small as possible.


13日突然の辞任声明で、日本だけでなく米国にもショックを与えた安倍総理 辞任の真の理由は? 様々に憶測の飛び交う中でひとつだけ確かなのは、構造改革に立ち向かった姿勢と同じ程強い何かが、彼の中で崩れ去ったという変化である。単なる健康上の理由だけではないことは、その最悪のタイミングに現れている

数少ない親米国家のひとつ
しかし、ちょっと待った。日本は地球に残された数少ない親米国家のひとつのはずではなかっただろうか?世論調査では、いつも変わることなく過半数の国民が米国の政策を支持表明してきた国だったはずだが? まあたしかにそうなのだが、それにはひとつのポイントがあるようだ。日本の国民は、自国の陸軍や海軍(自衛隊)の兵士が(米軍によって)守られている条件の時にだけ、アメリカの友軍であってもいいと思い、なおかつ協力する過程でできる限り危険性の少ない場合にだけ、そういった特別待遇(prerogative)を享受する立場をとる傾向がある。
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_16421710.jpg
今年5月にキャンプデービッドのブッシュ大統領を訪問した安倍首相 共同記者発表では協調をアピールしたのだが

2. More active role in world affairs
For most of the postwar period Tokyo's side of the deal involved providing military bases and paying out large dollops of cash – a sacrifice that was sometimes irritating but essentially tolerable. In recent years, though, the terms of the bargain have been shifting – largely thanks to a new generation of conservative leaders who feel that the time has come for Japan to play a more active role in world affairs.
国際外交でのより実行力のある役割
日本では、第二次大戦後のほとんどの時代を通して(戦勝国の)米国に対して国内に米軍基地を提供し、なおかつ膨大な金額の賠償金を支払うという条件を含んだ、米国との「取引=deal」の一役をになってきた。これは時として気に触る状況だとはいうものの、基本的にはしょうがないことと受け入れられた(敗戦による)代償である。しかしながら近年では、この協定の条件が徐々にシフトしてきている。その変化の大部分は「日本が国際外交の舞台でより有益な役割を果たす時代がきた」と感じる、新しい世代の保守党リーダーたちのおかげである。(largely thanks to a new generation of conservative leaders who....)
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_16452248.jpg
日米間の防衛協力を強調するようなセッティングの記者会見 前国防相、麻生外相、ライス国務長官、ゲイツ国防長官

3. Drastic change by charismatic Koizumi
It was Abe's predecessor, the charismatic Junichiro Koizumi, who first pledged Japan's support for Washington and its Global War on Terror. It was Koizumi who sent Japanese troops to Iraq (they have since departed), and it was he who first approved sending Japanese ships to the Indian Ocean to refuel American and allied naval vessels operating there as part of the war in Afghanistan.
カリスマ首相小泉の画期的政治改革
米国のブッシュ政権が提唱した「Global War on Terror/グローバルな対テロリズム戦争」に対して、真っ先に日本が国家としての支援を申し出たのは、安倍氏の先任で、カリスマ性のある小泉純一郎首相だった。また(その後撤退しているが)日本の軍隊(自衛隊)をイラクへ派兵したのも小泉氏であった。さらに米軍とその支援国家の海軍の船舶がアフガニスタンでのテロ戦争の任務を遂行できるよう、インド洋上で燃料補給を行うために日本のタンカーを派遣することにを最初に承認したのも、すべて小泉氏の采配であった。
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_16462065.jpg
プレスリーの邸宅グレースランドを訪れた小泉前首相 米国中に「おもしろいやっちゃ」と報道され一躍有名に

4. Against Japan's pacifist constitution
Both of these moves were quite daring in view of Japan's pacifist constitution, which basically bans involvement in any sort of overseas military deployments. Koizumi got around that by getting parliament (controlled by his own ruling Liberal Democratic Party) to pass special laws enabling both of the measures. As Koizumi saw it, Japan needed to show that it could do some of the same heavy lifting that other American allies – like the UK, say – routinely perform. In return, presumably, Japan could gain America's support in containing China's geopolitical ambitions and North Korea's nuclear threat.
平和憲法の規定に反する派兵
「派兵」と「給油」というこうした支援活動の両方とも、日本の平和主義憲法の立場からはかなり異なった、きわめて大胆な国家としての行動である。戦後の日本国憲法は、いかなる種類の海外派兵に巻き込まれることも、原則においては禁止している。小泉氏は、「派兵」と「給油」という両方の方策を可能にする特別措置法を、(自身の所属する与党、自民党によって仕切られている)国会を通過させる事によって、実質的に出兵を可能にした。
小泉氏の観点から見ると「英国のような日本以外のアメリカの援軍国家が恒常的に行なっているのと同等の重要な輸送任務を、日本も実行できる」ということを国際社会に提示する必要があった。その見返りとしては当然予測される通り、増長する一途の「中国の地政学的な野心」と「北朝鮮の核の脅威」に日本がさらされる事態を免れ国家の安全を保障する、米国からのさらなる軍事外交的な支援を獲得できた。これが小泉時代までの経緯である。
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_16471627.jpg
2001年の9/11以来6年目を迎えた対テロ戦争 アフガニスタンのバラッド米空軍基地に格納される戦闘爆撃機

5. Abe's proposal for amending constitution
Abe, in turn, came to power last year pledging even more assertiveness. He proposed amending the constitution – particularly the parts of it that limit Japanese power projection overseas — and expanding Tokyo's capabilities to come to the help of its allies in times of crisis. So he was acting entirely in form when he announced, at the end of an Asia-Pacific summit meeting in Australia earlier this week, that he was staking his premiership on the success of his efforts to push through an extension of the special law allowing the Indian Ocean refueling operations.
安倍氏の憲法改革提案
安倍氏は、昨年首相に選出された時点では、むしろ確固とした自信に満ちて政権の座に就いた。日本のトップの座に就いた彼が志した目標は、憲法改正であった。その中でも特に、日本の軍事力の海外派遣を限定する(第九条の)条項の書き変えである。つまり、一朝ことある場合には友好国を助けるために馳せ参じられるような、日本の軍隊の機動力拡張を目指したものである。そういう背景を背負っているので、今週早々オーストラリアで開かれていたAPEC=アジア太平洋諸国会議の最終日に出されたコミュニケでも、初志貫徹の建前を貫くような姿勢の声明を発表した。
「インド洋での給油活動を継続して可能にする特別措置法の期限延長を貫徹して、法令成立を勝ち取ることに首相としての政治生命を賭ける」と、はっきりと断言したのである。 » 次号へ続く
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_1648194.jpg
戦後体制の改革をひっさげて昨年の首相選出時点では80%もの支持率を誇っていたが、閣僚の不祥事続きでついに轟沈

【米国時間 2007年9月13日 訳『米流時評』ysbee】

『米流時評』 欧米の見る日本 特集ページへ »

安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6145166
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6145166/

__________________________________________________________________
風 立 ち ぬ  い ざ  生 き め や も安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_15185391.jpg

ご愛読たいへんありがとうございます。
米国では今日、ブッシュ大統領の今後のイラク方針演説がありました。
依然「イラクは安定に向かっている。もっと時間が要る」の繰り返しで
彼が虚王の座に居座る限り、この戦争は永遠に終わらないでしょう。
案の定、国民の7割以上が猛反撃。テロ戦争を明日から掲載します。
▶風光明媚なアドリア海に面したクロアチアの初秋のはしけ



安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_f0127501_12134737.gifブログ村では国際政治部門でただいま2位です。感謝!
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_f0127501_1040831.gif11〜15位あたりです。10位入賞まであとひと息、ぽちっ!
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_f0127501_10375846.gif政治部門にチャレンジです。一歩一歩ぽちっ! 20位から17位になりました。
安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波_d0123476_10141436.gifおかげさまで、ニュース部門で1位をキープできてます。ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利です


by ysbee-2 | 2007-09-14 17:43 | 欧米の見る日本
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30