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日本とアメリカの氷河期が始まる?安倍氏のショックウェーブ2

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    ||| 日本とアメリカの氷河期が始まる? |||
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昏迷の日本が米国に与える影響:特措法をめぐる軍事外交の大転機

一方APECの席上で特措法の延長に政治生命を賭けると公言した安倍首相は、小沢氏の挑戦を慎重に受け止め、シドニーから東京へ帰国して早々この問題について民主党に対し妥協案を提案した。しかし、彼は拒絶された。噂によれば、この一件で安倍氏は「ブッシュとの約束を守ることができない」という現実を悟ったと伝えられている。これは、一種の驚くべき誤算である。さもなければ、不用意な形態での政治的自殺である。(本文より一部抜粋)

By クリスチャン・キャリル | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 訳『米流時評』ysbee
このページはニューズウィーク・インターナショナルのサイトコラムを翻訳・紹介した後編です。
前編の9/13号「安倍氏のショックウェーブ・首相辞任でアメリカへ衝撃波」と併せてお読みください。


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SEPTEMBER 14, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N e w s w e e k - I n t e r n a t i o n a l

安倍氏のショックウェーブ2・昏迷の日本が米国に与える影響
By クリスチャン・キャリル | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 訳『米流時評』ysbee


6. Promise to Bush at APECd0123476_11142446.jpg
If he couldn't get parliament to approve the law, he would resign — and it soon became clear that he had made a corresponding promise to none other than the American president during a tête-à-tête in Sydney. Under the right conditions that might have sounded like a brave, principled stand. There was just one problem: the political opposition. Earlier this year the Democratic Party of Japan earned a crushing victory in an election to parliament's upper house.

APECでのブッシュとの約束
「万一自分が国会でこの法案を通過させることができなかった場合には、首相の座を降りましょう」この決意表明とともに明らかになったのは、シドニーのAPECでの席上で、ほかならぬアメリカの大統領と膝を突き合わせて会談した際に仲間内としての約束を公言したことであり、この公約もまたすぐに周知の事実となった。まともな状況下であれば、自身の地位を賭けたこの決意は、いかにも勇敢な意志の現れと受け止められたことだろう。しかし、現在の状況では、たったひとつ問題がある。政敵である。今年半ばに日本の民主党が、国会の参議院選挙で破竹の勢いで議席過半数の勝利を勝ちとってしまっていたからだ。
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米国が世界に誇る『ブッシュ語録』:APECを「OPEC」と勘違い、オーストラリアをオーストリーと言い違えて平気

7. One big problem — Victory of DPJ
The DPJ had won by telling voters that Abe was ignoring countless problems at home — endangered pensions, widening social inequality, shaky health care — in favor of half-baked overseas adventures and dreams of diplomatic grandeur in league with the Americans. It was a highly effective pitch — and particularly in light of Abe's inability to communicate a convincing rationale for his plans to reform Japanese foreign policy.
大障害:民主党の勝利
民主党は先の選挙戦において「安倍首相は国内に山積する数限りない問題を無視している」と有権者に訴えて、勝利を手中にした。国内の問題とは、国民年金の危機、社会的格差拡大、不安定な健康保険制度.... 。おまけに国際問題に目を投じてみても、海外派兵と、米国の外交官とチームを組んで国際外交の舞台で活躍するという壮大な夢(6カ国協議)も、いずれも中途半端に終わってしまった。日本の外交政策を根本的に改革するという大仕事には、国民に対して極めて効果のある説得が必要だった。彼の壮大な戦後体制改造計画を実現する上で、説得力のある理論的根拠をもって国民を納得させるという点においては、安倍氏は特にコミュニケーション能力が欠けていた。
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7月末の参院選で圧勝した民主党 結果自民党は少数与党に転落し、国会での議案通過が難航視される政局を迎えた

8. Ozawa's vow to stop special law
In the wake of his party's victory, Ozawa was soon declaring that he would do everything in his power to bring Japanese forces home from the Indian Ocean as soon as the special law expires on November 1. And so it was that, after his public pledge in Sydney, Abe returned to Tokyo and proposed negotiations with the DPJ on the issue. He was rebuffed — and, it is said, realized that he could not keep his promise to Bush. This was either a stunning miscalculation or a clumsy form of political suicide.
小沢党首の誓い「特措法廃棄」
民主党が勝利を納めるやいなや、党首の小沢氏はさっそく「11月1日に現行の特別措置法の期限が切れ次第、インド洋から日本の海上自衛隊を引き揚げるために、全力投球する」と宣言した。一方APECの席上で特措法の延長に政治生命を賭けると公言した安倍首相は、小沢氏の挑戦を慎重に受け止め、シドニーから東京へ帰国して早々、この問題について民主党に対し妥協案を提案した。(proposed negotiations)しかし、彼は拒絶された。噂によれば、この一件で安倍氏は「ブッシュとの約束を守ることができない」という現実を悟ったと伝えられている。これは、一種の驚くべき誤算である。さもなければ、不用意な形での政治的自殺である。
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たび重なる中国訪問 親中派で知られる多数野党民社党の小沢党首の顔は、常に東側を向いているようだ

9. The day of surprize
The day of Abe's announcement was a day of surprises. Virtually no one in the Japanese political class expected Abe to throw in the towel so soon — with nary a move to push through the extension. (Ozawa himself declared he had never seen anything like it his forty-year career as a politician.) And with that Japan's latest prime minister has joined the ranks of his colleagues already brought low by toxic proximity to Bush's policies.
西側にも衝撃の辞任宣言
安倍首相の辞任表明の日は、日本人にとって驚愕の日であった。表向きは日本の政界関係者は誰一人として、安倍氏がこれほど早く試合放棄のタオルを政治のリングに投げ入れるとは、予想だにしなかった。特措法延長問題に取り組む上で、まだ一歩も踏み出していなかったのだから。
(小沢氏自身は、40年間の政治家としての経歴の中でも、このような事態はいまだかつて見たことがない、と公言した)
かくして、時代を牽引していたはずの改革に意欲的な日本の首相もまた、ブッシュ政権と親密な友好関係にあったがために、図らずもブッシュの強硬な外交政策の汚染禍に倒れた元首たちの、政治家としての葬列に参加する羽目となった。(例:スペインの前大統領、英国のブレア首相他)
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米国東部時間では12日の午後一に「安倍首相辞任」のニュース速報が各メディアサイトにトップ扱いで掲載された

10. 'Mr. Abe, you too?'
Spain's Jose Maria Aznar, Italy's Silvio Berlusconi, and Britain's Tony Blair all found themselves pushed out of their premierships when their policies of support for the U.S. lost traction with their own domestic constituents. Who would have thought that a Japanese prime minister would find himself in their company?
「安倍氏よ、お前もか」
スペインのホセ・マリア・アズナール首相、イタリーのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相、そして英国のトニー・ブレア首相と、米国のブッシュ政権を支持する方針を打ち出したばかりに、自国の有権者の意向を振り返る道を見失った元首たちは、当然の報いとしてみなそろって国民にそっぽを向かれ、権力の座から追われるにいたった事実に気がついているはずだ。しかし、日本の首相までがこの「元首の冥界」の仲間に入ったと悟らなければいけない状況を、いったい世界の誰がかつて想像できただろうか。  [了]
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ブッシュと交わって「元首の冥界入り」したスペインのアズナール/英国ブレアと安倍氏/イタリーのベルルスコーニ

【米国時間 2007年9月14日 訳『米流時評』ysbee】

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風 立 ち ぬ  い ざ  生 き め や もd0123476_15185391.jpg

ご愛読たいへんありがとうございます。
米国では昨日、ブッシュ大統領の今後のイラク方針演説がありました。
依然「イラクは安定に向かっている。もっと時間が要る」の繰り返しで
彼が虚王の座に居座る限り、この戦争は永遠に終わらないでしょう。
案の定、国民の7割以上が猛反撃。テロ戦争を明日から掲載します。
▶風光明媚なアドリア海に面したクロアチアの初秋のはしけ



f0127501_12134737.gifブログ村では国際政治部門でただいま2位です。感謝!
f0127501_1040831.gif11〜15位あたりです。10位入賞まであとひと息、ぽちっ!
f0127501_10375846.gif政治部門にチャレンジです。一歩一歩ぽちっ! 20位から17位になりました。
d0123476_10141436.gifおかげさまで、ニュース部門で1位をキープできてます。ありがとうございます!
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by ysbee-2 | 2007-09-15 11:23 | 欧米の見る日本
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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