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米流時評

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ノーベル平和賞アル・ゴア、次期大統領の可能性は?

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     ||| アル・ゴア次期大統領の可能性 |||
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アカデミー賞ノーベル平和賞の次にゴア氏が目指すは大統領の座?
グローバル環境の闘士と、京都議定書を廃棄したブッシュとの対比


d0123476_18552829.gif今回のゴア氏の受賞を、政治運動の一環とかユダヤ資本の陰謀とか、かまびすしい向きも多々見られますが、そういう方たちは一体あの映画を見たのだろうか、あの本を読んでなおかつ批判しているのだろうか、という疑問が湧いてしまいます。
右であれ左であれ、この地球と言う小さな星に住んで同じ大気を呼吸しているのですから、国境を越えて私たちの環境を科学的な目で見直す事を教えてくれたゴア氏の、地球環境の危機を訴える真意を真摯に受け止めたいと思います。本日は特に「科学分野でなくなぜ平和賞だったのか」というポイントを実に端的に表現され、そのスピリットを見事に抽出してくださった三四郎さんの論評に共鳴しましたので、記事の冒頭で紹介したいと思います。
【米国時間 2007年10月13日 三四郎さんのブログへのコメントより 『米流時評』ysbee】

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『平和の条件』  ブログ『三四郎の日々』10月13日号より

「地球温暖化」に対するゴア氏の啓蒙活動には敬意を表するものだが、ノーベル平和賞との取り合わせは正直、意外に感じた。
しかしよく考えてみれば、「資源の争奪」や「民族移動」などは古典的な紛争の火種であり、同時に地球環境の変動と無縁ではない。前者は環境破壊の原因であり、後者は結果ともいえる。

実に環境保護の視点は、人類と平和にとって二重に普遍的であるということになる。

先進国は先行利得を確保しながら「環境保護」を口にし、途上国は「発展の果実」を先進国と等しく享受する権利に胡坐をかく。まさに21世紀型の「南北問題」である。先進国間、途上国間でも考え方の違いによる温度差は大きい。地球の温度だけが右肩上がりの様相を呈している。
環境問題のソリューションが平和の条件と言える時代になったことを想起させるという点で、この受賞のもつ意味は大きい。


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OCTOBER 12, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 REUTERS/AP/MSNBC/NBC/CNN/NYT/Washington Post/BBC

アル・ゴア、地球温暖化問題への警鐘に貢献でノーベル平和賞受賞
米国時間 2007年10月12日 | ロイター/AP/MSNBC/NBC/CNN/NYT/BBC | 訳『米流時評』ysbee


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7. Bush abandoned the Kyoto Protocol
President Bush abandoned the Kyoto Protocol because he said it would harm the U.S. economy and because it did not require immediate cuts by countries like China and India. The treaty aimed to put the biggest burden on the richest nations that contributed the most carbon emissions. The U.S. Senate voted against mandatory carbon reductions before the Kyoto negotiations were completed. The treaty was never presented to the Senate for ratification by the Clinton administration. “Al Gore has fought the environment battle even as vice president,” Mjoes said. “Many did not listen ... but he carried on.”
京都議定書を廃棄したブッシュ大統領との対比
ブッシュ大統領は京都議定書を廃棄した。その理由はひとつには「その環境基準が(排ガス規制に合わせなくてはならない自動車産業を始めとする)米国経済に害をもたらすだろう」ということと「中国やインドのような、米国のライバルとなりうる経済発展の著しい国に対しては、即刻実施が要請されていなかった」という根拠によるものである。議定書では、大気中の二酸化炭素を排出している主立った国である経済大国に対して、特に厳しい制約を課す事を目指していたからである。
当時共和党議員が過半数を占めた米国上院でも、京都議定書の完成を待たずに自動車排気ガス規制案を否決した。こうした経緯があるので、90年代後半クリントン政権によって承認されていたにもかかわらず、京都議定書は事実上ただの一度も上院には提出されていないのである。

こうした、ブッシュ大統領とゴア前副大統領の京都議定書に対する認識を比較して、ノーベル選考委員会のミョーエス委員長は、選考事由の中でもこう明記している。「アル・ゴアは、副大統領だった時代でさえ、環境汚染問題と闘ってきた闘士である。米国の多くは彼の意見に耳を貸さなかった。...... しかし彼は今日まで一貫して、その主張を貫いてきた人物である。」
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得手勝手はアメリカの伝統 核(兵器)開発に対してイランには攻撃をちらつかせながらもインドは承認する米国

8. Bush happy for Gore's prize
The White House said the prize was not seen as increasing pressure on the administration or showing that President Bush’s approach missed the mark. “Of course he’s happy for Vice President Gore,” White House spokesman Tony Fratto said. “He’s happy for the international panel on climate change scientists who also shared the peace prize. Obviously it’s an important recognition.” Fratto said Bush has no plans to call Gore.
ブッシュ、ゴアの受賞を祝福
ホワイトハウスでは(大方の解釈に反して)今回の受賞を、ブッシュ政権の政策方針に対する圧力が強まったと見るか、あるいはブッシュの環境問題へのアプローチが的違いなものであることを証明する状況とは受け止めていない。ホワイトハウスのトニー・フラット広報官は、ブッシュの反応を次のように伝えている。「もちろん、大統領はゴア副大統領の快挙を喜んでいますよ。ゴア氏と平和賞を分け合うIPCCの異常気象と取り組む科学者たちのことも。誰が見ても明らかに、今回の受賞は重要な格付けでしょうから。」しかしフラット広報官は、この件でブッシュ大統領がゴア氏を呼び出す予定は特にない、とも公表した。
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米国の恥部G.W.の自転車熱 「政治にも同じ位熱を入れてくれたら」とシークレットサービスが嘆くほどという噂

9. 'Inspiration for global key issue'
Reaction to the award was immediate. British Prime Minister Gordon Brown called Gore " inspirational in focusing attention across the globe on this key issue."
"He's like the proverbial nut that grew into a giant oak by standing his ground," Patrick Michaels, a scholar with the free market Cato Institute, said in a statement. "We can only hope that he can parlay his prize into a run for the U. S. presidency, where he will be unable to hide from debate on his extreme and one-sided view of global warming."

ブラウン首相「グローバルな問題へのガイド」
ゴア氏のノーベル平和賞受賞に対する反応は、即座に上がってきた。英国のゴードン・ブラウン首相は、ゴア氏を「地球全体が抱えている問題に、人類の関心の焦点をあてることを啓蒙した人物」と称した。
またケイトー研究所で自由貿易を研究する、社会科学者のパトリック・マイケルズ氏は、ゴア氏の受賞を次のように揶揄した。「これまでの彼は、まるで一粒の種が芽を出して、大地に根を張って巨大な大木に育って行くのを見るようでした。これ以降のわれわれの唯一の望みは、今回の受賞を機に米国大統領選に出馬してくれることです。そうすれば選挙戦での議論で、地球温暖化に対する彼自身の一方的な極論を、公開の席で俎上に載せられますからね。」
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受賞を逸したノーベル平和賞候補者たち:左 » 環境保護論者シーラ・ワット・クルティエ女史もゴアの受賞に賛辞
右 » 環境汚染>異常気象>旱魃・洪水>飢饉・貧困>紛争 地雷原での犠牲者は紛争国の抱える大きな問題の一つ


10. 'We can solve the grave danger'
Julia Marton-Lefèvre, head of the World Conservation Union, said that, "as Mr. Gore and the IPCC have clearly demonstrated, we can solve the grave dangers posed by climate change if we have the will. Let the Nobel Peace Prize become the embodiment of that will." "Al Gore made it okay to talk about global warming over breakfast and dinner tables all across America," added Frances Beinecke, president of the Natural Resources Defense Council. "He made this unprecedented challenge understandable and the solutions accessible for millions of people."
「人類を絶滅の危機から守る第一歩」
国際的環境保護団体である「World Conservation Union=世界環境保全同盟」の委員長、ジュリア・マートン・ルフェーブル女史は、こう感想を語っている。「ゴア氏とICPPは『われわれ人類に良識があるならば、環境汚染による異常気象によって対面せざるをえない究極の危機を、われわれ自身の意志で解決できる』という真実を、きわめて明確に提示してくれました。」
この意見の延長線上に、NRDC=天然資源保護審議会のフランセス・ベイネッケ会長がいる。
「アル・ゴアのおかげで、地球温暖化の話題を、アメリカ中のどの家庭でも朝食や夕食の席で交わす事が当たり前になった。彼は、この未曾有の人類に対する挑戦をわかりやすく解説し、何百万人もの人々が賛同できる解決方法を創り上げてくれたのです。」
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米国ではゴア氏の警告が大きな推進力となってエネルギーの石油離れが叫ばれ、クリーンエナジーが時代の潮流に

11. Odds on winning Oscar, Nobel, and President
British bookmakers once put 100-to-1 odds on Gore winning an Oscar, becoming a Nobel laureate and becoming president. He has now accomplished two of the three, and on Friday bookies slashed the odds to 8/1 from 10/1. Gore, 59, has been coy, saying repeatedly he’s not running for the Democratic presidential nomination in 2008, without ever closing that door completely. FoxNews.com columnist Steve Milloy alleged that Gore "plays fast and loose with the facts to advance his personal agenda."
アカデミー賞+ノーベル賞+大統領を勝ち取る可能性は?
かつて英国の出版社がアル・ゴアの可能性に関してデータを推計した。彼がアカデミー賞をとり、ノーベル賞を受賞し、大統領になる確率は、100に1つだというのである。ゴアはこの3つの栄冠のうちすでに2つを勝ち取った。そしてノーベル賞受賞が発表された金曜の時点では、同社はその確率を10分の1から8分の1へと大きく引き上げた。
今年59才のゴア氏は、大統領選出馬に関しては控えめで、2008年の民主党大統領候補としては出馬しないと繰り返し発言していた。しかし、その可能性を完全に否定してはいないこともまた事実である。FoxNews.comのコラムニスト、スティーヴ・ミロイ氏は、「たとえゴアが立候補しても、個人的に関心のある政策に終始するので、早い時点で燃え尽きるだろう」と予測している。
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受賞が決まるなり早くも大統領選への出馬を要請するキャンペーンが再燃 メディアの質問の焦点もその一点に

12. Solution of human rights
The Nobel committee often uses the coveted prize to cast the global spotlight on a relatively little-known person or cause. Since Gore already had a high profile some had doubted that the committee would bestow the prize on him. In recent years, the committee has broadened the interpretation of peacemaking and disarmament efforts outlined by Swedish industrialist Alfred Nobel in creating the prize with his 1895 will. The prize now often also recognizes human rights, democracy, elimination of poverty, sharing resources and the environment.
Two of the past three prizes have been untraditional, with the 2004 award to Kenya environmentalist Wangari Maathai and last year's award to Bangladeshi economist Muhammad Yunus and his Grameen Bank, which makes to micro-loans to the country's poor.

人権問題・貧困解決への施策
ノーベル賞選考委員会ではしばしば、どちらかというと国際的にあまりよく知られていない人物に対して世界的な脚光を当てるような意図で、受賞者を選出する傾向がある。ゴア氏はすでに世界的に名高い経歴を持っていたので、委員会が彼に賞を授与することを疑っていた者もいる。
しかし1895年に没したスウェーデンの工業主アルフレッド・ノーベルの遺志に基づいて創設されたノーベル賞の受賞基準は、近年になって特に平和と非武装に関する活動に対して、選考委員会が拡大解釈をほどこしている。この平和賞は、今やしばしば「人権擁護・民主化運動・貧困追放・資源と環境の共有」という範疇まで、その対象として認識するようになってきている。
過去3年間の平和賞受賞者を振り返っても、そのうちの2回は旧来の伝統的な概念での平和賞とは趣きを異にしている。2004年は、ケニヤの環境保護運動家のワンガリ・マアタイ氏に、そして昨年の平和賞は、バングラデシュの経済学者で零細貸付で貧民事業家支援のグラメーン銀行創設者であるムハマド・ヤヌス氏に授与された。
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カーター元大統領、デスモンド・テュテュ大司教も選考委員/メルケル首相もノーベル化学賞のドイツ科学者を祝福

13. 'Seeing the first climate wars'
Jan Egeland, a Norwegian peace mediator and former U.N. undersecretary for humanitarian affairs, called climate change more than an environmental issue. "It is a question of war and peace," said Egeland, now director of the Norwegian Institute of International Affairs in Oslo. "We're already seeing the first climate wars, in the Sahel belt of Africa." He said nomads and herders are in conflict with farmers because the changing climate has brought drought and a shortage of fertile lands.
アフリカで最初の「異常気象戦争」
ノルウェーの平和運動家で国連の人道的活動委員会の元副事務長を務めたヤン・エッゲランド氏は、現在は首都オスロでノルウェー国立国際時事研究所長の要職にあるが、異常気象は環境問題以上のテーマだと強調する。「それは戦争か平和かという問題です。すでにアフリカのサヘルベルト(サハラ砂漠外縁の乾燥したサバンナ地帯)では、人類史上最初の「異常気象戦争」が見られます。」エッゲランド氏の解説によると、この地域に定住する農民と牧草を求めて移動する遊牧民との間で紛争が起きていると言う。その原因は、環境汚染による異常気象で旱魃を起こしたため、肥沃な牧草地が乾燥して、遊牧民が農地へと侵蝕して行った結果と観測されている。
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【米国時間 2007年10月12日 訳『米流時評』ysbee】

前編「アル・ゴア、地球温暖化に警鐘でノーベル平和賞受賞」を読む
1. 「全人類のモラルと精神、両面への挑戦」/2. 警鐘記録映画『不都合な真実』でアカデミー賞受賞/3. 20年にわたるIPCCの地球温暖化現象研究/4. 異常気象はグローバルな最重要課題/5. 世界に平和をもたらすチャンピオンを応援/6. 京都議定書を廃棄したブッシュ大統領との対比/


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by ysbee-2 | 2007-10-13 01:20 | 2008年米国大統領選
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