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スクープ!CIA内部にヒズボラの女スパイ勤務が発覚

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 ||| CIA内部でヒズボラのスパイが情報漏洩? |||
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ナーダ・ナディム・プルーティ レバノン出身ヒズボラのスパイ摘発
CIAとFBIのエージェント歴任者が実はヒズボラの女スパイだった?


米国時間 2007年11月13日 午後7時46分 | ニューズウィークコラム・サイト独占掲載
13日火曜、当初は米国市民権の不正取得で起訴され、その後捜査の進展でレバノンのテロ組織ヒズボラに関する機密データをコンピュータの不正アクセスで取得していた嫌疑で起訴された女性は、実は1年前まで米国諜報局の中東部門でCIAのスパイとして内勤していた、という驚くべき事実をニューズウィークが入手した。
マイケル・イシコフ/マーク・ホーゼンボール 「テラーウォッチ」 | 『米流時評』ysbee 訳

Nada Nadim Prouty: Is She A Hizbollah Mole?
A case against CIA spy shocks America's counter-intelligence community

スクープ!CIA内部にヒズボラの女スパイ勤務が発覚_d0123476_1731459.jpgBy Michael Isikoff / Mark Hosenball | Newsweek — "Terror Watch" column
NOVEMBER 13, 2007, 7:46 p.m. EST | Translation by ysbee
A former FBI agent who pleaded guilty Tuesday to fraudulently obtaining U.S. citizenship and then improperly accessing sensitive computer information about Hizbollah was working until about a year ago as a CIA spy assigned to Middle East operations, Newsweek has learned.


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NOVEMBER 13, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版スクープ!CIA内部にヒズボラの女スパイ勤務が発覚_f0127501_6213945.jpg
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 N E W S W E E K | S P E C I A L

ナーダ・ナディム・プルーティ ヒズボラのスパイ CIAに勤務
By マイケル・イシコフ/マーク・ホーゼンボール | ニューズウィーク「テラーウォッチ」サイト独占掲載
米国時間 2007年11月13日 午後7時46分 | 『米流時評』ysbee 訳

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1. Stunning case of Nada Nadim Prouty
The stunning case of Nada Nadim Prouty, a 37-year-old Lebanese native who is related to a suspected Hizbollah money launderer, appears to raise a nightmarish question for U.S. intelligence agencies: Could one of the world's most notorious terrorist groups have infiltrated the U.S. government?

米国諜報界に衝撃走る
スクープ!CIA内部にヒズボラの女スパイ勤務が発覚_d0123476_2112123.jpgナーダ・ナディム・プルーティ。37才レバノン生まれ。この女性が実はヒズボラの資金調達の容疑者と関係があったという事実が明るみに出るに及んで、米国諜報界に身を置く者はみな、あるひとつの悪夢のような疑問を抱かずにはいられなかった。
「世界でもっとも悪名の高いテロ組織のひとつであるヒズボラのスパイが、米国政府の内部にすでに潜入して、諜報機関の機密情報を入手しているのだろうか?」

2. 'It's mind-blowing'
"I'm beginning to think it's possible that Hizbollah put a mole in our government," said Richard Clarke, the former White House counter-terrorism chief under Presidents Clinton and, until 2002, Bush. "It's mind-blowing." A U.S. official familiar with the case said Tuesday that the government's investigation has uncovered no evidence so far that Prouty, who was employed by the CIA until last week, had compromised any undercover operations or passed along sensitive intelligence information to Hizbollah operatives.
米国諜報界に衝撃走る
「我が国政府の内部にヒズボラがスパイを潜入させている可能性があると、最近思い始めるようになりました」こう語るのは、クリントン大統領とさらにはブッシュの元で2002年までホワイトハウス直属テロ対策諜報のチーフを務めたリチャード・クラークである。また「今回の事件には心底驚いた」と内情に詳しい米国政府高官のひとりはもらす。彼の情報によると、プルーティは先週までCIAに勤務していて、機密情報をヒズボラのスパイに渡していたか、あるいは最悪のケースでは隠密裡に進行中のCIAのあらゆるスパイ活動の情報が、漏洩していた疑いが持たれていると言う。

スクープ!CIA内部にヒズボラの女スパイ勤務が発覚_d0123476_2182290.jpgスクープ!CIA内部にヒズボラの女スパイ勤務が発覚_d0123476_219638.jpg
CIA勤務を天職と公言してはばからなかった米諜報機関のベテラン、リチャード・クラーク。クリントン、ブッシュと2期にわたってホワイトハウス直属のテロ対策諜報チーフを務めたが、イラク戦争開戦の事由を疑問視し辞任。上院の911調査委員会公聴会でブッシュ政権のテロ対策の杜撰さを指摘し、その後に続く一連の政権内部告発の端緒を切った。右はホワイトハウスとイラク戦争開戦の内情を暴露したベストセラーの著書「Against All Enemies」

3. CIA agent of espionage division
After joining the CIA in June 2003, Prouty was an undercover officer for the agency's National Clandestine Service, the espionage division, working on Middle East-related cases. She was reassigned to a less sensitive position about a year ago, after she first came under suspicion, officials said. Prosecutors have not charged Prouty with espionage.
CIAエスピオナージ部門のスパイとして勤務
2003年6月にCIAに参入した後、プルーティは米国諜報局のNSC/国家機密部門で、敵と看做される機関へ潜入するスパイエージェントに任命され、中東関係のケースを担当していた。しかし1年前には、それよりもかなり機密性の低い任務に回された。前述の内部消息筋の話では、その理由は当時初めて、彼女に対して「ダブルスパイ」の疑惑が浮んできたからだそうである。
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4. Still under the ongoing investigation
Nonetheless, the case remains an "ongoing investigation" and "that is obviously something we're looking at," a senior law enforcement official said. Her lawyer declined comment today. Under the terms of her plea agreement, she faces six to twelve months behind bars, and could be stripped of her U.S. citizenship.
機密情報入手で捜査続行中、罪状容認で減刑
今回の事件に関して、検察側はプルーティに対して予想された「espionage=国家反逆罪」の罪状では告訴しなかった。「その理由は、この事件がいまだに捜査が続行中であること。また被告の断罪よりも、捜査継続によって解明できるスパイ組織の内部情報収集の方に重きをおいているからだ」と、捜査を担当する保安局の部長は説明する。「彼女は減刑と交換条件で有罪を認めたので、多分6カ月から1年の懲役の判決が下って、米国市民権は剥奪されることになるだろう。」
ニューズウィークがプルーティの弁護士へ申し込んだ取材の要求は、いまだ応じられていない。
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5. Major breach for FBI and CIA
The case is clearly a major embarrassment for both the FBI and CIA and has already raised a host of questions. Chief among them: how did an illegal alien from Lebanon who was working as a waitress at a shish kabob restaurant in Detroit manage to slip through extensive security background checks, including polygraphs, to land highly sensitive positions with the nation's top law enforcement and intelligence agencies?
FBIとCIA双方の大漏洩事件
今回の機密情報漏洩事件は、FBI、CIAの双方にとっては大恥をかいた醜態であり、すでに膨大な数の疑問がわき起こっている。その中の主たるものはこう問いかける。
「デトロイトの(中東風串焼)シシカバブ・レストランで一介のウェートレスとして働いていた、レバノンからアメリカへやってきた不法滞在の外国人。そんな人物がどうやって、ウソ発見機などの厳重な身上調査をかいくぐって、米国最高の治安機関であるFBIと諜報機関であるCIAの、しかも高度に機密な情報を取り扱う職務に就くことができたのか?」
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6. A white bold crime
"It's hard to imagine a greater threat than the situation where a foreign national uses fraud to attain citizenship and then, based on that fraud, insinuates herself into a sensitive position in the U.S. government," said Stephen J. Murphy, the U.S. attorney in Detroit.
大胆すぎる潜入方法
「この事件のとてつもない脅威はちょっと想像を絶します。外国人が米国市民権を不法入手して、しかもそのあとで本人が違法外国人であるにもかかわらず、米国政府のインテリジェンス中枢機関の機密事項にたずさわる職務に就くことができたなんて、まったく考えられません」デトロイト法務局のスティーブン・マーフィー判事は、今回明らかになった驚愕の事実に対してこう慨嘆する。
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7. Could be a notorious spy case in history
Indeed, the bizarre details of the Prouty investigation—which include connections to both Hizbollah and a multi-million dollar bribery ring involving a former senior U.S. Homeland Security official—could ultimately be cast as a war-on-terror version of the notorious spy cases of Aldrich Ames and Robert Hanssen, Soviet spies who worked for the CIA and FBI respectively.
歴史的スパイ漏洩事件に発展か
まさしくその通り。プルーティ事件の捜査状況の奇妙な詳細は、ヒズボラと数億円の汚職グループとのコネクションが絡んでおり、しかもその汚職事件には、米国の治安の中枢たるHSD(ホームランドセキュリティ・デパートメント=国家保安局)の上級管理職だった人物がかかわっている。
ひょっとしたらこの事件は、かの悪名高いロシアのスパイがCIAやFBIに潜入して相当な地位に就きながら機密情報をロシア (事件当時はソ連) に漏洩していた「CIAのオルドリッチ・エイムス事件」や「FBIのロバート・ハンセン事件」に匹敵するような、スパイ漏洩事件の「テロ戦争版」として、最後は歴史の1ページに刻まれるのかも知れない。

【米国時間 2007年11月13日午後8時45分 訳『米流時評』ysbee】
»» 次号「ヒズボラ女スパイCIA潜入事件の意外な新展開」へ続く
注:スチール写真は『ALIAS』のシーンからで、今回の事件とはまったく関係ありません。

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by ysbee-2 | 2007-11-13 20:45 | テロとスパイ陰謀
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