ニュースの三択・ブッシュとケネディとスパイ衛星
【まえがきの前書き】かなり重要な政治スキャンダルを追っかけていますが、連載で長〜くなりそうですので、その前に「ニュースで一服」的なニュースを。実は3日も前に用意していた記事なのですが、エドワーズの引退や予備選最後の両党討論会が立て続けにあったりで、アップするチャンスを逃しました。連載を始める前の準備運動的な息抜きにしては、軍事的にも地球保護の観点からも実に深刻な問題なのです。しかし、ワシントン政府からの発表のされ方が、あまりにもお粗末というかお間抜けなので、悪い冗談としかとれないWacky Science Newsではあります。 【米国時間 08年2月1日】
今日は、ワシントンからの大きなニュースがあるはずだった。ブッシュ大統領の任期最後の「the States of Union」2008年の年頭教書が発表される日だからだ。昨年の教書では「SURGE」に焦点が絞られ「イラク戦争、のるかそるか」という米国軍事シーソーの支点でバランスをとるような、重要な決定が下された。結論は「撤退のための増兵」というブッシュ政権お得意の小手先戦術「Political Jiujitsu=政治の柔術」の典型で、実にひねくれた提案だった。
CNNでも、おなじみの顔ぶれの評論家が誰も教書の内容を云々せずに、むしろ同じワシントンで午前中にあった、エドワード・ケネディ上院議員とキャロライン・ケネディのオバマ候補への支持表明の方へと、ともすると話題が移りがちだったのがおかしい位だった。もう彼らの頭の中では、ブッシュが何を提案しようと「彼は終わった」Lame Duck の状況なのだろう。
元記事のタイトルにも、報道するメディア側の同じような疑問と批判が看てとれる。
「U.S. Downplays Threat from Falling Satellite」衛星落下の脅威を矮小化して伝える米国政府...とつけている。「U.S.」という物言いに、ニュースソースが米国以外であるスタンスが現れている。多分ロイターの記事にAP通信の一部をミックスして掲出したのだろう。NBC/MSNBCでは、こういうおいしいとこどりで編集した記事に、しばしばお目にかかる。
【米国時間 2008年1月28日『米流時評』ysbee】
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