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オバマカルトの出現? You-Tube時代の選挙戦略の功罪

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  ||| You-Tube時代の選挙戦略の功罪 |||

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オバマキャンペーンが確立した ブログとYou-Tube時代の選挙戦略
サマンサ・パワーのモンスター発言で露呈したネット社会の真の問題


d0123476_18552829.gifオバマのオフィシャルサイト barackobama.comは、クリーンでクリアな選挙戦を象徴するシンプルなデザイン。全体に押し付けがましくなく、清潔感が第一印象、それがすべてのページの隅々にまで徹底している。こういったサイトのキャラクターは、そのままオバマのキャンペーン戦略そのものにも共通して言える特色である。
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しかし、イメージテクニックの粋がいたるところに隠れている。そのひとつが、各ページを開けてフローティングのコンテンツがダウンロードされるまでのほんのナノセカンド、バックに描かれた米国大統領の象徴「証書をつかんだ鷲」のマークが現れる。ブルー1色の濃淡なので非常に清潔で、従来の政治家のブログに特有な「愛国心の押しつけ」的ないやらしさは感じない。むしろフルカラーよりも心の中のイメージ「残像」そのものとして脳裏に残る、巧みなテクニックである。
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カラーリングは、赤白青の星条旗の3色「プライマリーカラー」にこだわって、イエローやグリーン、パープルなど、余計な色味を一切使わずすっきりしている。ブルーのグラデーションを基本にしているので、落ち着き、やすらぎ、清潔感、透明感を感じ、要所要所にどぎつい金赤ではない落ち着いたディープレッドを配して、アクセントカラーにしている。その赤は「DONATE」寄金などのクリックボタンに使われていて、動機付けの心理的効果が高い。

こういう後付けの講釈はきりがないので、私の下手なデザイン講釈よりも先日の『オバマ参謀「ヒラリーはモンスター」発言の波紋』の後編をどうぞ。筆者アンドリュー・ロマーノは新進のジャーナリストだが、ブログとYou-Tube時代の選挙戦略を社会心理学的にふれていて面白かったので。

【米国時間 2008年3月10日 『米流時評』ysbee 記】

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MARCH 8, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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   N E W S W E E K | P O L I T I C A L B L O G

オバマキャンペーンに見るネット時代の選挙戦略の功罪
米国時間 2008年3月7日 | アンドリュー・ロマーノ/ニューズウィーク | 訳『米流時評』ysbee

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Campaign in the Blogsphere/You-Tube Era
"Infrahumanization" occurs by millions of passionate but anonymous voices

By Andrew Romano | NEWSWEEK — Political Blog "STUMPER" | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — As the campaign drags on and Dems on either side dig in, the infrahumanization is clearly increasing in intensity.


前号「ヒラリー・モンスター失言でオバマの外交参謀サマンサ・パワー辞任」からの続き
予備選が延々と続き、民主党の両候補がそれぞれの塹壕をさらに深く掘っている段階では、両候補を支持する数百万と言う熱烈な匿名の支持者の間で発生する、前号でもふれたネット社会特有の「バーチャル世界のインフラヒューマナイゼーション=仮構組織の人格化」の兆候も、ますます深く深刻なものになってくる。
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オバマの支援集会は、その市で一番大きなスタジアムが会場に選ばれるが、それでも会場に入りきれない現象が発生。夕方の集会で演説を聴くのに早朝から数ブロックに渡って行列が続き、半日以上待つのはザラだという。会場に入ってからさらに講演まで2・3時間待つので、実際にオバマが現れると疲労感と興奮で卒倒者がバタバタ出ると、CNNで伝えていた。また実際にニュースビデオで失神した観客に向かって、オバマが「水かジュースをあげてください。脱水症状と疲労で血糖値が下がっているはずだから」とERのドクターのように手慣れた応急処置を指示するのが、いかにもでおかしかった。

11. Emotional name-call as 'Obama cult'

Clintonites, for example, like to call Obama supporters "cultish." It's a shorthand way to suggest that they lack reason and emotional stability — making it easier to justify attacks.
オバマのキャンペーンをカルト視
そのいい例として、Clintonites/クリントナイト(クリントン支持者)はオバマの支持者を「cultish=カルト的」であると決めつける。裏を返せば彼らクリントン支持者は、オバママニアのような感動をベースにした動機付けとか確固とした強い信念のようなものが欠けているが、逆にそうした信念をカルトと決めつけることで、オバマ支持者への攻撃を正当化しやすいからだろう。
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ヒューストンのスタジアムでの支援集会 本命の演説の前にバンドが演奏するのでロックコンサートなみの興奮

12. Dehumanization of 'infrahumanization'

"We can reassure ourselves they won't hurt like we'd be hurt because they aren't exactly like us emotionally," writes Smith. "We can and do suspend our empathy."
インフラヒューマナイゼーションの非人間的効用
「我々は、自分らとは感情的に全く同じではないという理由で、我々が傷つくようには彼らは傷つかない(我々は繊細だが、彼らは鈍感・あるいは「悪」だから、傷つけても平気だ)という理屈で自分自身を言いくるめることができる。」先述の『OpenLeft』のブロガー、スミス氏は「インフラヒューマナイゼーション」のプロセスを、このように具体的に説明する。「我々は同情を一時的にストップできるし、また実際そうすることがある」
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ヒラリーの支援者は彼女と同年代のベビーブーマーよりも上の高年齢女性が圧倒的 こういうコワいおばさんが多い

13. Campaign in the Blogsphere, You-Tube era

Of course, infrahumanization occurs every election cycle. But this time around, the Internet — where supporters establish the public tone of debate — is undeniably an aggravating factor. Research has shown that "physical proximity usually mitigates against the infrahumanizing tendency we all seem to share" — and proximity is precisely what the Web prohibits.
ブログとYou-Tube時代の選挙戦略
この段落から下の翻訳は明朝アップしますのでご了承ください。
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14. Sensitive issues of race and gender
Couple online anonymity with an endless, evenly matched campaign centered not on policy differences but on personal qualities — including the sensitive issues of race and gender — and you've got a recipe for a whole new level of divisive Dem-on-Dem hostility.
人種問題・ジェンダー問題に過剰に反応
翻訳中
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ニューヨーク、セントラルパークの「Women for Obama」集会でスピーチするサマンサ・パワー教授。国際的な難民問題・人権擁護運動の旗手で知られたリベラル知識人だが、穏健中道をうたうオバマの陣営にあってはリベラルの活動家色が濃すぎたので、実際には辞任でほっとする向きもある。

15. Millions of anonymous, "infrahumanizing" voices

Passion, of course, is fine. Calling someone a "monster"? Sort of counterproductive. It's good that Power has zipped her lips. But the fact is, one prominent adviser can't do nearly as much damage as millions of anonymous, "infrahumanizing" voices. And they only seem to be getting louder.
数百万の「姿無き声」の群衆
翻訳中
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16. Twisted theory of the NAFTA rhetoric
To clarify: Goolsbee denies using those words, but despite recent reports that the original leak referenced the Clinton camp, not Team Obama. It is an incontrovertible fact that Goolsbee met with Canadian consular officials in Chicago and said something that they interpreted as suggesting Obama's NAFTA rhetoric was more extreme than his plans.
元々はクリントン陣営に対するコメント
翻訳中
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17. Influential issue for the neighboring countries
The unfortunate part is that while a Clinton staffer may have indeed originally told Canadian officials to take HER words with a "grain of salt"—as the initial leaker said—somehow the Canadian press started digging in Obama's sandbox. I don't know how that happened. But in the end, the AP turned up this memo confirming and describing Goolsbee's meeting with the Canadians. So it happened, end of story.
カナダとメキシコの近隣外交を左右するNAFTA問題
翻訳中
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18. Meet the council
Here's the relevant passage: The memo obtained by the AP was widely distributed within the Canadian government. It is more than 1,300 words and covers many topics that DeMora said were discussed in the Feb. 8 "introductory meeting" between himself, Goolsbee and the consul general in Chicago, Georges Rioux.
シカゴのカナダ領事との会談
翻訳中
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19. Weigh in political maneuvering than policy
Goolsbee "was frank in saying that the primary campaign has been necessarily domestically focused, particularly in the Midwest, and that much of the rhetoric that may be perceived to be protectionist is more reflective of political maneuvering than policy," the memo's introduction said.
外交政策というより選挙対策
翻訳中
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20. True and consistent Obama's position
"On NAFTA, Goolsbee suggested that Obama is less about fundamentally changing the agreement and more in favour of strengthening/clarifying language on labour mobility and environment and trying to establish these as more `core' principles of the agreement." Goolsbee said that sentence is true and consistent with Obama's position.

オバマの一貫した真実追求の姿勢
翻訳中

【米国時間 2008年3月10日 『米流時評』ysbee 訳】
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    「アメリカの子供が夢中になる'08大統領選」へ続くd0123476_1023580.jpg

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by ysbee-2 | 2008-03-10 20:30 | 2008年米国大統領選
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