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米流時評

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赤い国の亀裂・3分間で終わった「ひとつの中国」

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   ||| 赤い国「ひとつの中国」に亀裂 |||

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中国棄民の伝統 忘れられた渓谷の震源地へ1週間ぶりに救援隊入村

米国時間 2008年5月20日 | AP通信・四川省成都市発 | 訳『米流時評』ysbee
前号「見捨てられた死の谷・中国棄民の伝統」からの続き
地震発生からちょうど1週間経った19日月曜の午後から、犠牲者慰霊のため全国規模で3日間喪に服するが、その発端となった全国民13億人による3分間の黙祷は、中国共産党政府中枢と一般国民との間で同じ悲しみを共有する機会を与えたようだ。これは、今回の地震の甚大な被害とその後の生死のドラマを、それ以前には通常ありえなかった国営テレビ放送のライブ中継を通して国民が同時に共通の体験をシェアするという、この国の新しい局面で展開した国家としての一体感の共有でもあった。
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住む家と家財道具を一瞬で失い、急ごしらえのテントで路上に暮らす震源地の谷間の村人 復旧の見込みはない
Rescuers Found Villages in the Valley Deserted
Some villages distracted beyond recognition, fear of epidemic looming

MAY 20, 2008 | Associated Press — Chengdu, Sichuan | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — The three-minute commemoration — part of an official three days of mourning — gave the government a chance to recognize and channel the grief of millions who have watched the disaster play out in unusually free coverage by state media.


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MAY 20, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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ASSOCIATED PRESS | B R E A K I N G

棄民の伝統・続編 赤い国の亀裂、3分間で終わったひとつの中国
米国時間 2008年5月20日 | AP通信特派記者・四川省成都発 | 訳『米流時評』ysbee

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8. Eery resemblance of '89 Tiananmen
And in Tiananmen Square, the focus of pro-democracy rallies in 1989 that were crushed by the military, a mourning ceremony erupted into a nationalistic rally as about 1,000 people punched the air with their fists and shouted: "Long live China!" The crowd dispersed after about one hour when police told them to move on.
89年天安門広場との奇妙な相似
1989年の民主化運動のデモと、それに続く人民軍の弾圧の舞台となった天安門前広場では、3分間の黙祷の後、その静けさを打ち破るように、およそ千人ほどの愛国者の一団が宙に拳を突き上げて「中国よ永遠なれ」と小一時間ほど叫んでいたが、最終的に警官によって解散させられた。
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いつもは天安門のポールにへんぽんと翻る五星紅旗も、19日から3日間は地震の犠牲者への弔意を示す半旗に

9. Commemoration drew powerful emotion
Yin Pu, a Beijing psychologist, said the depth of feeling that people expressed Monday was a surprise. "The only thing that was planned was the time. We could not have imagined that it would be so powerful," said Yin, who is recruiting volunteer counselors to send to the quake zone. But there were already signs that the unity would be short-lived.
強い共感を呼んだ追悼式
北京の精神科医師、イン・プーさんは、月曜の全国追悼で人々が表した深い悲しみは驚きだったと語る。「全国同時の実況中継放送の中で、ただひとつだけ政府が計画したものがあるとすれば、それは放送時間でした。(追悼の実況を見て)こんなに力強い感情を呼び起こすものになるとは想像もできませんでした」地震の被災地へカウンセラーを送り込むためボランティアを募っているインさんは、こう感想を述べた。しかし、こうした一体感も長続きはしない兆候が、すでに見えてきている。
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北京の天安門から震源地四川省の山奥まで13億人が一斉に黙祷を捧げた しかしこの統一感が永続する見込みは薄い

10. Valley villages isolated for days

In Xiushui, one of scores of mountain villages in Sichuan province that were cut off for days in the days immediately after the quake, residents were grateful they now had water, food and other supplies. But they complained the response was slow and blamed local officials whom they described as corrupt and indifferent — a common complaint in rural China that has fueled sporadic protests in the past decade.
1週間近く孤立無援の谷間の部落
四川省の深い山間に散在する村落のひとつ「秀水=ジウシュイ」は、12日に最初の地震が起きた直後から何日も、他の地域との交通を完全に断たれ、陸の孤島となっていた。1週間近く経ってから初めて救援隊がこの地に到達した時、秀水の住民たちはようやく水や食糧などの生きる糧を得て、心から感謝した。しかしながら彼らはまた、救援の対応が遅かったと不満をこぼし、地方役人はどうしようない腐った連中だと非難した。こういった不平不満は中国の田舎ではおなじみのことで、過去十年をさかのぼっても、各地で突発的な抗議運動の火が上がっていた。
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12日の激震から1週間近くたって、やっと救援隊の入ったブン川県の山間部の町 復旧不可能なほどの壊滅状態

11. Legend of abandonment at the epicenter

"During the first three days after the quake, the local government gave us nothing. No water or food," said Yu Jun, a 44-year-old farmer living in a roadside tent. "In the first few days, we had to get our cooking water from an irrigation ditch. You could see little bugs wiggling around in the water. You would get sick if you drank it."
棄民の伝統、忘れられた震源地の村
「地震の後3日間と言うもの、役所は何にもしてくれなかった。水も食糧も一切なかったよ」とこぼすのは、44才の農夫ユ・ジュンさんである。住む家を失った彼は、現在道端でテント暮らしだ。「最初の数日は、料理に使う水を畑の灌漑用の溝から汲んでこなければならなかった。水の中には何匹も小さな虫が動いているのが見えたよ。もしそのまま飲んだら、ぜったい病気になってたにちがいない」
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ホンバイでは全家屋が跡形もなく瓦礫に帰した 犠牲者を埋葬した後、住民は一目散に「死の町」から逃げ出した

12. Panic by fears of epidemic

There were other signs of edginess. In a gymnasium in Mianyang, east of Xiushui, refugees panicked Sunday when health workers arrived wearing masks, setting off fears of an epidemic. Police were sent in to keep tensions from boiling over.
伝染病発生の恐れでパニック
もうひとつのきわどいエピソードがある。秀水の東にある綿陽市の体育館には、家を失った住民が1万人以上避難していたが、18日日曜に保健局の職員が全員防毒マスクをつけて現れた時点で、伝染病発生と勘違いした避難民はパニックに陥ってしまった。大恐慌になった群衆を鎮めるために、地元の警察が現場に直行しなければならないほどだった。
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学校を始め公共建築物が全壊した都江堰 伝染病発生を恐れて倒壊した病院の瓦礫の山に殺菌剤を散布する医師

13. Government sensitive to public perceptions

In a sign the government is sensitive to public perceptions of its response to the disaster, the ruling Communist Party's discipline committee said it had reprimanded three local officials in the quake zone for dereliction of duty, the official Xinhua News Agency said. The party had instructed its officials to stand "at the front line" of the disaster and these three had failed to do so, Xinhua said.
国民の批判を懸念する中共政府
今回の震災対応に対する国民の反応に関して、中国政府が神経質になっている証拠として、独裁政党である中国共産党の綱紀委員会では、被災地の地方役人3名を職務怠慢で放逐したと新華社通信は伝えている。公職を独占する共産党は、全職員/党員に対して災害闘争の最前線に立つように鼓舞し、3人の役人はその義務を怠ったためにクビにしたとも説明があった。
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震源地に近い谷間の町ホンバイの人気のない通りで、瓦礫の中からわずかに残った家財道具を掘り起こす住民

14. Expectation for survivors faded

Teams of rescuers still searched debris with their hands and shovels in the hope of finding anyone alive, but their successes were few. Two women were rescued Monday morning from a collapsed building at a mine site, Xinhua reported. Signaling it wants help to deal with millions of homeless and injured survivors, China said it would accept foreign medical teams and made an international appeal for tents to provide shelter for the coming rainy season.
生存者救出の見込み消える
災害現地で救出作業を続けるレスキュー隊は、まだ誰か生存者がいたら発見しようという望みをつないで、シャベルや素手で瓦礫をどかしながら捜索にあたっているが、もはやその望みは不可能に近い。しかし新華社通信の報道によると、19日月曜の朝には鉱山の倒壊した建物から、ふたりの女性が救出された模様である。
一方、中国政府は、数百万人にのぼるものと思われる家を失った避難民や怪我をした生存者に対する対策への援助を切望している証しとして、海外からの医療チームの受け入れを宣言し、これから先やってくる雨期に備えて、テントや難民収容施設を要望する国際的アピールを行なった。[了]

【米国時間 2008年5月20日 『米流時評』ysbee 訳】
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四川省の北川県には中国政府の一連の核兵器施設がそろっていた 地震から5日目に核施設は無事と発表されたが、中国人民軍内部(ミサイル関連のため空軍管轄)の調査であり、核の安全管理専門の国際機関の立入り調査が望まれる。
この写真はそういった核施設があると見られる北川県の映秀地区だが、倒壊した家屋や人命救助はそっちのけで、右下のコンクリート舗装工事のような工事を行っているのが不気味である。点在するブルーは軍のテントと思われる。


»» 次号「チャイナシンドローム」中国の核施設は本当に無事だったのか? へ続く
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by ysbee-2 | 2008-05-21 11:56 | 四川大地震と核施設
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