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米流時評

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「核とディアスポラ」中国でいま進行している真実

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    ||| 中国の少数民族ディアスポラ |||

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核施設崩壊の事実を隠蔽する中国 爆心地映秀の人口75%が死亡
北川地区を地図から抹殺、自治区の少数民族を 強制収容所に収監


「核とディアスポラ」中国でいま進行している真実_d0123476_18552829.gifまずお詫びから先に。メモリアルデーの3連休の終わりに風邪を引き、ここ5日間ブログの更新が止まっていたことをお詫び申し上げます。しかし、その間に数限りない欧米や中国の英文記事を読み、写真やビデオをくまなく見てきて、少なからず分かった事実がある。地震発生以来、茫漠と抱いてきた私なりの疑惑が、事実が積み重なるごとに、次第にその相貌が明らかになってきた。

疑惑というのは事象的には数限りなくあるが、大きく主軸をまとめれば、四川省地震から派生した「核施設崩壊」と「少数民族大移動」というふたつの大きなテーマである。ひとつは、今現在も続く一連の地震と核施設とは無関係ではないこと。もうひとつは、胡錦濤が主導する中共政府は「計画的施策か、結果的便乗か」という議論は別にして、明らかにこの機に乗じて四川省アバチベット族・チャン族自治県の少数民族を、根こそぎ生まれ故郷から移動させて難民化し、一種の強制収容所へ囲い込もうとしていることである。
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▲トップの写真:12日の烈震の震源地にもっとも近い町、四川省北西部、文川県(実際はさんずいに文)の映秀地区(Yinxiu=インジュ)。私がここに核施設があったと確信する理由は、人口わずか2万人という小さな町にもかかわらず、立派なホテル「北川大飯店」があったこと(北京あるいは外国の要人用、現在は倒壊)。山間の小さな村落にもかかわらず、ほとんど全ての建物がモダンな高層ビルであったこと。しかし全建築物の85%以上が倒壊、残った建物には爆破命令が下ったこと。

また、住民の75%がほとんど即死していること。生き残った負傷者はヘリで一旦は成都市の病院に収容されたが、その後北京へチャーター機や特別列車を仕立てて隔離護送されたこと(取材は一切拒否状態)。一番上の写真に見られるように、市内の建物は壊滅状態。死体は一体ずつでなく、まとめて丘の上へ運ばれ大量埋葬されていること(トップ写真)。しかもその墓穴は尋常でなく深く掘られていること(下から3番目の写真)。そもそもの立地条件が、北朝鮮の核施設やシリアの核施設とまったく相似した立地条件の、急流の曲がり角に施設があったと思われること(核燃料棒冷却用の取水が容易) ……その他、数限りなく条件が挙げられる。(詳細は次のエントリーへ続きます)

  【米流時評・参考記事】 特集『中東核戦争』
  10/28/2007 「衛星写真が写したシリア核施設の証拠隠滅」
  01/13/2008 「シリア核施設とホルムズ海峡事件の謎を解く」


▲この上の写真の巨石をご覧頂きたい。どう見ても自然に崩落したものとは思えない。核爆発で吹き飛ばされたのではないか?という疑問の湧く奇怪な形状である。
▼下の写真:ゴーストタウンと化した綿竹市(Mianzhu=ミャンズー)の中心街。600人の小学生が倒壊した校舎に生き埋めになって死亡した町だが、崩壊した建物の鉄筋が飴細工のようにねじ曲がっている。地震と言う物理的な力でここまで曲がるものだろうか?
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ひとことで分かりやすく例えれば、現在四川省で進行している被災地からの避難、あるいは強制的立ち退きは、中国における「少数民族のディアスポラ」に他ならない。ディアスポラというのは、バビロン捕囚でユダヤ人がそれ以降4千年の放浪の民の運命を辿るきっかけとなった強制移動で、古代史の一大転機である。それとまったく同じ少数民族の大移動と、それ以降の永久難民化を、地震からの避難という天災の助けで「被災地からの避難」という名目を借りて、中共政府は堂々と行なっている。

▼この写真はM7.8とも8.0とも言われる5月12日の烈震が襲った翌日の信苑(Shifang)の被災者。住居は全壊、毛布にくるまった負傷者は頭に包帯を巻いているので、救急隊の手当を受けたものと判断できるが、手前の親子は生死不明。何の処置も施されず放置されているので、死体ではないかと思われる。このときはまだ、瓦礫の下から生存者を救出するのに懸命だった時点。
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被災地の奥地などへは、2週間も経つというのにいまだに未踏の陸の孤島のままの村落が、各地に多々残されたままである。そうした地域の情報は、地震以来一切途絶えている。また核施設の銀座と呼称された北川県(Benchuan)、汶川県(Wenchuan)の映秀地区(Yinziu)、綿陽市(Mianyang)管轄の汉王(Hanwang)、青川(Qingchuan)地区、などの被害は、地震後3日間は皆無。その後当初は空撮写真で、そして1週間も経ってからやっと現地に足を踏み入れたジャーナリストの報道写真で、みなさんもご覧になったことと思う。

▼文川県映秀地区で、あまりにも変わり果てた家族の遺体を確認後ショックで倒れた遺族。左端の黄色いボディバッグの遺体はのっぺらぼうの異様な状態。核か化学薬品がかかわった事故による死亡ではないだろうか。普段は死体の写真などエログロ関連は徹底して載せない方針だが、今回は震災にかこつけて覇権のチャンスに利用する中国政府の隠蔽を暴く意味であえて公開する。
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しかし、目を凝らして洞察すると、その中で確実に疑問に答える数枚があった。読み通した記事は数百にのぼるが、疑問に対する適切な解答を与えてくれる記事は、驚くべきことだが皆無である。ほとんどが中国政府の発表の受け売りで、そんなものは新華社通信の英文記事を読むのと変わりなく、何の役にも立たない。むしろ、無言のうちに巨大な疑問を投げかける写真の力に圧倒される。ここでご覧いただくのは、そうした私なりの疑問と同じ方向を示す一連の写真で、決して解答ではないが、写真に添えた私なりの解釈を読んで頂いて、報道では知らされていない隠された真実に、一歩でも近づく一助になればと思い、あえて冒険を承知で発表する。

▼これも映秀地区。通常は瓦礫から掘り出された遺体は、ボディバッグに収納されるか最悪毛布をかけられ急遽埋葬されるはずだが、このトタンのような金属板で遺体の四方を囲っているのは異様。この謎が解けたのは、ホリデイの最終日に『インディアナ・ジョーンズ』を見た時である。ネヴァダの砂漠の核実験現場に主人公が迷い込み、核爆発の放射線を避けるために鉛の金属板張りの冷蔵庫の中に逃げ込むが、このシーンを見てハタ!と思い当たった。この写真の金属の囲いは、放射線よけの応急処置ではないかと思われる。特別に保存しているのは、遺体が一般市民ではなく、核施設に勤務していたスタッフだからではないだろうか。核物質が紛失していることから、生死に関わらずスタッフの身元確認が急務になっているはずだ。
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すでに4月半ばに『フリーチベットブロガーズ』のサイト妨害で、サーバ自体をクラッシュさせられた。また今月半ばには、敬愛するブログの盟友『陳さんのWorld View』が突然閉鎖の憂き目に遭っている。その後すぐに別のブログサーバで再開したが、中国に手厳しい批判の声を上げるブログにはうんざりするほどのスパムTBが蝟集する。それに嫌気がさしてブログを中止してしまったブロガーを、ひとりならず知っている。3月のチベット問題発生以来、中国の弾圧に対する告発の声が高まるとともに、そうしたブログへの妨害活動も激しさを増したように思える。

▼映秀地区を見下ろす高台に掘られた、深い塹壕のような急造の死体埋葬場所。墓地というにはあまりに杜撰な埋葬で、ナチスドイツが強制収容所でユダヤ人の死体を埋葬した方法と酷似している。深さは7〜8メートルほどもあり延々と続いている。この大量墓地(mass grave)の謎は、いつ掘削されたのか? なぜ山の上なのか? 作業の兵士はなぜガスマスクを着用しているのか? などであるが、私の推理では地震よりも前に掘られていたのではないかということ。(5月14日の写真ですでに出現)平地で掘削作業をすれば小さな町なので目立ってしまうが、山の上なら住民から悟られずに作業が進められる。死体から発散する放射能とか化学物質の影響を避けるために、化学防疫服とガスマスクを着用、といったところ。ともかく不自然である。
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このエントリー以降は、特に中国の「核」と「少数民族政策」に関して書くので、私なりに覚悟を決めてここに掲出する。下手をすると妨害にあって、数時間で消される恐れもあるので、見た方は今回だけは出自とリンクがあれば転載自由とするので、なるべく多くの方に伝えてもらいたい。今現在、四川省で進行している大掛かりな少数民族大移動は、ナチスドイツがユダヤ人に押し進めた強制収容所への囲い込みとなんら変わらない、とんでもない謀略であることに気がついてほしい。

▼綿陽市汉王(Hanwang)地区も、ほとんどの建物が壊滅。住民には立ち退き命令が出た。写真は生まれ故郷の生家をカメラに収めて最後の別れを告げる生き残った少女。打撲傷なのか被爆のやけどなのか判然としない顔の傷が痛々しい。この地域もチベット族・チャン族などの少数民族が多く居住した地区で、地震後は死の町と化した。
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四川大地震は「災害救援」の体裁に隠れた、中国自治区の少数民族殲滅政策に他ならない。もしそれが言い過ぎであるというなら、少なくともチベット人やチャン族などの少数民族に対する「中国のディアスポラ」、バビロン捕囚ならぬ「北京捕囚」と呼べる永久難民化政策であり、彼らをデラシネとして漢人社会の最下層へ取り込む、巧妙な民族同化政策に他ならないということを。

【米国時間 2008年5月28日『米流時評』ysbee記】

▼信苑(Shifang)の化学工場の施設は12日の地震で全壊、アンモニアガスが噴出して一時周辺は立入禁止だったが、この写真は2週間以上経過したあと。手前の作業員が歩いているのはこうした施設へ引かれた鉄道。四川省内の道路と同様、中国の主要交通手段である鉄道も至る所で寸断され、復旧の見込みは立っていない。
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»» 次号「ついに解けた核の謎!」四川省綿陽市周辺は中国の核兵器開発と実験施設の本拠地
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「核とディアスポラ」中国でいま進行している真実_d0123476_12434412.jpg記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/7997269
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by ysbee-2 | 2008-05-24 17:24 | 四川大地震と核施設
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