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イラン攻撃は現実か?イスラエル、中東戦争への秒読み開始

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   ||| 中東戦争へのカウントダウン |||

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イスラエル空軍のイラン攻撃演習で秒読みの始まった中東核戦争危機
米国・イスラエル、両国ともイラン空爆先制攻撃の可能性を否定せず


米国時間 2008年6月21日午前10時02分 | AP通信・デュバイ発 | 『米流時評』ysbee 訳
アラブ首長国連邦・デュバイ発 20日金曜にニューヨークタイムズが報道し世界に衝撃を与えた問題の記事内容は次の通りである。
「イスラエル空軍は、F-16、F-15の戦略用戦闘爆撃ジェットを総数100機以上出撃し、900マイル以上の大編隊飛行演習を行った。これはちょうど、イスラエル空軍基地からイランのナタンツ核燃料濃縮施設までの距離に相当する。この実戦演習には、空中での飛行しながらの燃料補給作業や、(地上からの爆撃で)墜落したジェット機から脱出したパイロットをヘリで救出する作業など、攻撃戦闘時の具体的な演習も含まれていた。」
UN: Bomb Iran and Face Mideast 'Ball of Fire'
Nuclear agency chief's warning follows Israeli military exercises

JUNE 21, 2008 EST | Associated Press — DUBAI | Translation by ysbee
DUBAI, United Arab Emirates — The New York Times quoted officials on Friday as saying that more than 100 Israeli F-16s and F-15s staged the maneuver, flying more than 900 miles, roughly the distance from Israel to Iran's Natanz nuclear enrichment facility, and that the exercise included refueling tankers and helicopters capable of rescuing downed pilots.

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JUNE 22, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A s s o c i a t e d P r e s s

イスラエル空軍のイラン攻撃演習で秒読みの始まった中東核戦争
米国時間 2008年6月21日午前10時02分 | AP通信・デュバイ発 | 『米流時評』ysbee 訳

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5. Olmert declined to rule out military action
Israeli Prime Minister Ehud Olmert has said he prefers that Iran's nuclear ambitions be halted by diplomatic means, but has pointedly declined to rule out military action. One Israeli lawmaker on Saturday urged caution, saying that the world should first do more to toughen and broaden the sanctions against Iran to persuade its leaders to halt the nuclear program.
オルメルト「外交優先だが軍事攻撃もありえる」
イスラエルのエフド・オルメルト首相は、「もちろん外交的手段によってイランが核兵器開発の野心を捨てる事は望むところだが、だからと言って軍事的手段を度外視するわけではない」と、「イラン攻撃の可能性を捨てない」という点を強調した。イスラエル国会議員のひとりは、21日土曜のオルメルト発言に特に注目するよう注意を促し、「国際社会はまず第一に、イランに対する経済封鎖をもっと大幅に強固に実施するべきだ。さもないと、イラン政府の首脳に対して核兵器開発の放棄を説得できるわけがない」とオルメルト首相の発言を補佐した。
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ユダヤ財閥系軍需・石油産業の傀儡である米国のブッシュ政権、そのまた傀儡であるオルメルト政権……
好戦主義のタカ派で周辺国家との対立抗争を好む政権へと、ユダヤ財閥の赤い糸はどこまでもつながっていく


6. Israel committee chair: 'Enhancing embargo'

Tzahi Hanegbi, chairman of the powerful Foreign Affairs and Defense Committee in Israel's parliament, suggested steps including banning Iranian planes, ships and sports delegations from entering Western countries. "There's a long way to go before diplomatic efforts are exhausted," Hanegbi said. "The sanctions aren't very strong, they are very shallow, there's a lot of room for enhancing them."
イスラエル「イランの完全封鎖政策を」
イスラエ議会の中でももっとも強力な権威を持つ外交軍事委員会のツァヒ・ハネグビ議長は、イランの核開発計画の廃絶をも含む核開発停止案を提案する。その中には、西側諸国とイランの航空路・海路の全面封鎖や、サッカーなど国際スポーツイベントへの参加禁止など、厳しい条件も含まれている。「外交的手段を使い果たすまでは、まだまだいくつかの段階が残されている。現段階での経済封鎖は決して強力なものだとは言えない。きわめて手ぬるいものであり、まだまだ強化策を取る余裕はある」と議長は説明した。
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80年代にイスラエル首相を務めたタカ派リクード党のビンヤミン・ナタニヤフ。次期首相に立候補し有望と見られているが、イランに対し徹底抗戦を主張する彼が首相の座に復活すれば、即刻イラン空爆が始まる事は疑う余地がない。これに反して、90年代にクリントン政権時代にPLOパレスチナ解放戦線のアラファト議長と和平締結の一歩手前まで行ったバラク元首相は、イラン攻撃は中東全体の核戦争にエスカレートするとすでに何度も警告を発している。

7. U.S.: Seeking diplomatic resolution

The United States also says it is seeking a peaceful, diplomatic resolution to the threat the West sees from Iran's nuclear program, although U.S. officials also have refused to take the threat of military action off the table. U.S. Secretary of State Condoleezza Rice refused to comment on the Israeli maneuvers in an interview with National Public Radio aired Saturday but said: "We are committed to a diplomatic course."
米国「平和的外交手段を模索」
一方米国はイランの核開発によって西側諸国にもたらされた脅威を排除するために、あくまで外交交渉で平和的に解決する事を望んでいるが、米国政府高官もまたイスラエルと同様に、軍事行動によるイラン攻撃を選択肢からはずすことは否定した。米国国務省のコンドリーザ・ライス長官は、米国の公共放送ラジオNPRの土曜の番組インタビューで、イスラエルの「イラン攻撃想定の軍事演習」についてコメントするのを避けたが、「米国政府は外交手段をとる方針にこだわっています」とも述べた。
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米空軍トップ将校2名の「辞任」を発表したあと、ペンタゴンのプレスルームでの記者会見を終えて引き上げるロバート・ゲイツ国防総省長官 イラク戦争での失敗が表面化するにつれ、本来のテロ戦争の攻撃目的地であるアフガン戦線の強化を主張する制服組と、ブッシュ政権下のネオコンの中東覇権政策を強行しようとする官僚派の間で、戦略上の意見の衝突が絶え間なく、政府を見限って辞任したトップ司令官は十指に余る。

8. Olmert: 'Sanctipon alone is not enough'

In an interview with the German magazine Der Spiegel published Wednesday, Olmert said the current international sanctions against Iran would probably not succeed alone, saying there were "many things that can be done economically, politically, diplomatically and militarily." Asked if Israel was capable of taking military action against Iran, Olmert said, "Israel always has to be in a position to defend itself against any adversary and against any threat of any kind."
オルメルト首相「経済封鎖だけでは効果なし」
18日水曜発売のドイツの時事週刊誌『デル・シュピーゲル』のインタビュー記事で、イスラエルのオルメルト首相は、最近の国際社会がイランに対して行っている経済封鎖に関して、多分その政策だけでは(イランの核開発計画の廃棄は)成功しないだろうと述べ、「経済・政治・外交・軍事のあらゆる面で対処できる策がもっとある」と語っている。
また、インタビュアーの「イスラエルがイランに対して軍事的行動を起こす(先制攻撃する)可能性があるか?」という質問に答えて、オルメルト首相はこう応えている。「イスラエルは、いついかなる場合でもいかなる類いの脅威に対しても、自国を防衛する体制にあらねばならない。」
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1948年、国連で建国が承認されて以来、イスラエルは中東の要衝地点で周囲をイスラム教国家に取り巻かれ、常に存在の危機に脅かされながら存続し続けてきた。その間6日間戦争を始めとする数々の戦役を体験。国民は男女を問わず18才になると同時にイスラエル自衛軍に入隊して、男性は3年、女性は1年9ヶ月の兵役を務める徴兵義務がある。

9. Warning rippled across the Gulf region

Meanwhile, reaction to the Israeli exercises rippled across other parts of the Gulf. In Dubai, the government-owned Khaleej Times newspaper warned in an editorial Saturday that an attack on Iran by Israel or the United States would have "disastrous consequences for the region." "A nuclear Iran is in nobody's interest, but military action and armed rehearsals will also not be tolerated," the paper said.
湾岸地域にイスラエル示威行為の衝撃
一方、イスラエルの実戦演習の波紋は、湾岸地域にさざ波のように広がった。アラブ首長国連邦の首都デュバイでは、国営のカリージ・タイムズ紙が土曜版の紙面に掲載した記事は次のようなものであった。「イスラエル、あるいは米国によるイラン攻撃は、中東地域全体に破滅的結果をもたらすだろう。……イランの核武装は誰の得にもならないが、軍事行動と実戦演習もまた同様にあってはならないことである。」
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一昨年選挙の結果ガザの主導権を握った過激派イスラム軍団ハマスのハニエ代表を表敬訪問した、イランのアフマディネジャド大統領 イスラム圏では男同士でもこうして手をつなぎ友好と信頼関係の表象を示すが、あまり気持ちのいいものではない、特にアフマディであるだけに。

10. Question focused on Iran's nuke program

The U.S. and many Western nations accuse Iran of seeking a nuclear bomb. Iran has rejected the charges saying its nuclear program is aimed at generating electricity not a weapon. A U.S. intelligence report released late last year concluded that Iran has suspended its nuclear weapons program, but Israeli intelligence believes that is incorrect and that work is continuing.
イランの核開発停止問題が焦点
米国と西側諸国は、イランが核兵器を保有しようとしていると非難する。一方イラン側は、核開発計画はあくまで発電用の原子力開発であって、核武装のためではないと西側の非難を却下する。また、昨年後半に公開された米国の諜報機関の調査報告書では、イランは核兵器開発を一時停止したと報告されたが、イスラエルの諜報機関は、その報告は間違っており、イランの核武装計画は継続中だと信じている。
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11. Israel's reputation of unilateral action
Russia's foreign minister warned Friday against the use of force on Iran, saying there is no proof it is trying to build nuclear weapons with the a program, which Tehran says is for generating power. There is precedent for unilateral Israeli action. In 1981, Israeli jets bombed Iraq's Osirak nuclear facility to end dictator Saddam Hussein's nuclear program. And last September, Israel bombed a facility in Syria that U.S. officials have said was a nuclear reactor being constructed with North Korean assistance.
イスラエル単独先制攻撃の前例
20日金曜の段階でロシアの外相は、想定されるイスラエル空軍によるイランへの軍事力行使に対して「イランが原子力発電のためだと弁明している現段階の核開発計画においては(あくまで原子力発電が目的で)核兵器を製造しようとしている証拠は皆無だ」とイラン側を弁護した。
しかし、イスラエルが周辺諸国の核開発を阻止するために実際に単独で軍事行動を起こした例は、過去においても多々存在する。1981年、イスラエル空軍の爆撃ジェット機がイラクのオシラク核施設を空爆し、当時のイラク独裁者サダム・フセインの核開発計画は終わりを告げた。また昨年9月には、「シリアが北朝鮮の援助を受けて核燃料炉を建設中だった」と米国の諜報が解明したシリアの疑惑の核施設に対しても、イスラエル空軍が爆撃して破壊している。 [了]

【米国時間 2008年6月22日 『米流時評』ysbee 訳】
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▲上の写真とこの記事トップの写真:2006年夏に中東を震撼とさせたイスラエルによるレバノン侵攻。40日間の戦闘中にレバノン南部の都市は連日イスラエル軍の壊滅的な爆撃を受け廃墟と化したが、レバノン政府軍よりもゲリラ軍団であるヒズボラの抗戦がしぶとく、イスラエルは最終的に勝利を得られないまま終戦。この失態で軍部とオルメルト首相の責任が問われ、イスラエルの国際的評価は激減。反対にナスララー代表の率いるヒズボラは、レジスタンス戦を闘い抜いた軍団として、イスラム圏では英雄視される結果を招いた。それ以前から弱体のレバノン政府とヒズボラの拮抗も継続したままで、レバノンはいまだに暗殺やテロ行為の絶えない社会不安が残ったままである。

»» 次号「解明・イスラエルにイラン攻撃の圧力をかけたのは米国だった!」に続くd0123476_1023580.jpg

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||| 『米流時評』テロ戦争関連特集 |||
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昨年のシリア核の危機「中東核戦争」と「NIE諜報レポート」の特集連載もぜひご参照ください。





||| 緊急!NIE 衝撃の諜報レポート |||
d0123476_1746245.jpg米流時評 「NIEレポートで暴かれたブッシュの大嘘」
Part-1 緊急!NIE衝撃レポート「さらば、イラン戦争」
Part-2 「NIEレポートで暴かれたブッシュ政権の戦争体質」
Part-3 「大統領選にまで波及したNIEシンドロームの余波」
Part-4 「米外交のUターン・金正日に宛てたブッシュ親書の謎」
Part-5 「半島平和?ブッシュ最終章外交の突然変異」

||| 中東核戦争 特集記事 |||
d0123476_8345660.jpg序 章 中東核戦争前夜?急浮上するシリア対イスラエル核紛争
第1章 戦争挑発行為?イスラエル爆撃機のシリア領空侵犯
第2章 シリア対イスラエル 中東核戦争の危機は本物か
第3章 新・ジェリコの闘い イランのミサイル報復作戦
第4章 核のターゲットは駐留米軍 国連とEUの経済制裁
第5章 消された記事『中東代理戦争・シリアvsイスラエル』
第6章 囁かれる中東核戦争
   中東核戦争6.1 ホワイトハウスのウォーゲーム
   中東核戦争6.2 2008年核戦争の冬・チェニーのウォープラン
   中東核戦争6.3 復讐の世紀・中東戦争「核のアルマゲドン」
   中東核戦争6.4 暴かれた大謀略・イスラエルとネオコンの中東核の戦略
第7章 驚愕!原爆搭載機B-52飛行事件は米空軍内のクーデターか?
第8章 ラマダンとヨムキッパー ユダヤ沈黙の壁を崩したネタニヤフ
第9章 新冷戦中東編 モサドとCIAのニューインテリジェンスウォー


by ysbee-2 | 2008-06-22 13:48 | 中東核戦争
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