アリに負けた巨象、活動家4人に負けた10万の人民軍


オピニオンゲリラSFTの勇気ある決行に 世界の支援者から喝采!
米国2008年8月7日 | エドワード・コーディ/ワシントンポスト | 訳『米流時評』ysbee
【北京支局発】 現地時間で6日水曜、北京オリンピック開催を妨害する一切の抗議活動を禁止した中国政府は、「チベット独立」「ダルフール虐殺」「(法輪功など)信仰への弾圧」といった中国が抱える諸問題に関して、五輪開会式と同等の世界からの関心を呼び起こす外国人活動家のデモンストレーションによって、政府の姿勢に対し挑戦を受ける羽目となった。
China Crackdown Fails to Stop Foreign Activists
Less likely to be imprisoned, some pierce nation's broad security apparatus
AUGUST 7, 2008 | Edward Cody — Washington Post | Translation by ysbee
BEIJING, China — China's intense efforts to block any protest that would mar the Olympic Games were challenged Wednesday by foreign activists equally bent on diverting attention to issues as varied as Tibetan independence, the crisis in Darfur and religious freedom.
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AUGUST 7, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版


W A S H I N G T O N P O S T
フリーチベット活動家4人のスカイデモに負けた十万の人民軍兵士
米国時間2008年8月7日 | エドワード・コーディ/ワシントンポスト | 訳『米流時評』ysbee

1. Victory of 'Free Tibet' activists
Two American and two British protesters slipped through a smothering Olympic security net, climbed a pair of lampposts and unfurled banners demanding freedom for Tibet near the new stadium where the Beijing Games are to open Friday night. In Tiananmen Square, three American Christian activists spoke out against China's rights record and protested its population control policies.
巨象、アリに負ける
米人2名、英国人2名のフリーチベット活動家が、北京市内をくまなく埋め尽くしたオリンピック特別警戒体制の警備網の目をくぐって、金曜夜北京大会の開会式が行われる予定の真新しいスタジアムに隣接する2基の照明灯ポールによじのぼり「チベットの自由」を要求するバナーを高々と掲げた。一方、同じ北京市内中央の天安門広場では、キリスト教人道主義活動家の米人3人が、中国の人権蹂躙弾圧の歴史と産児制限政策に対して非難する声を上げた。

2. Breaking through the tightest security
文字数制限のため英文省略
会心のブレイクスルー
チベット支援団体<SFT/スチューデンツ・フォー・ア・フリーチベット>の公式サイトでの発表では次の通り。「4人の活動家が7日明け方にメインスタジアムに隣接する高速のインターセクションに、警備の目をくぐって入り込んだ。そのうち二人がそれぞれ別個の照明灯のポールによじ上り、午前6時にバナーを拡げて吊り下げた。ポールに抗議のバナーを取り付けた部分は、地上からそれぞれ60フィート(約18メートル)と20フィート(約6メートル)」と報告されている。

3 "One World, One Dream: Free Tibet"
文字数制限のため英文省略
「ワンワールド、ワンドリーム:フリーチベット」
ワシントンポスト紙の電話インタビューに応えて、SFTグループのキャンペーン・ディレクター、ケイト・ワズノー女史は「バナーの一方には「ワンワールド、ワンドリーム:フリーチベット」、もう一方には「チベットに自由を/西蔵自由」と英語と中国語で書かれてあります」と詳細を説明した。また、このイベントが起きてから間もなく、中国国営メディアの中国新報社では「バナーは事件に気がついて警察が現場に駆けつけ、すったもんだの末、活動家を「捜査のため」連行するまでの12分間掲示されていた」と報道している。

4. The 'Courageous 4' in Beijing
NCNA said all four were British citizens, three men and a woman who entered China on tourist visas. Students for a Free Tibet, however, identified the two who climbed up the lampposts as Iain Thom, a 24-year-old Briton from Edinburgh, Scotland, and Phill Bartell, a 34-year-old U.S. citizen who lives in Boulder, Colo. Lucy Marion, a 23-year-old Briton from Cambridge, England, and Tiran Mink, 32, a U.S. citizen from Portland, Ore., "provided support" on the ground and watched out for police, Woznow said.
北京のフリーチベット戦士
新中国報の報道では、中国公安の談話として、男性3名と女性1名の活動家は全て英国市民で、旅行者ビザで中国へ入国した、と伝えている。しかしながら、スチューデント・フォー・ア・フリーチベット側では、実際には米人と英人それぞれ2名であると訂正し、実名を公表した。高速の照明ポールに登ったのは、スコットランド、エジンバラの英国市民アイエイン・トム(24)、コロラド州ブールダーの米国市民フィル・バーテル(34)で、彼らをポールの下で地上の見張り役を果たしたのは、ケンブリッジの英国市民ルーシー・マリオン(23)、オレゴン州ポートランドの米国市民ティラン・ミンク(32)の各氏である。

5. 'Current whereabouts are unknown'
文字数制限のため英文省略
「逮捕後の行方、不明のまま」
SFTの報告では、ポールに掲げられたバナーは、警察が駆けつけて4人を連行するまでの小1時間、周囲から眺めることができたという。しかしその後の消息については不明であるとも伝えている。中国公安当局側の発表では、4人は任意連行されたが逮捕されたわけではないとも言っている。ちなみに過去の前例では、今回のような抗議活動を行った外国人に対しては、取り調べのため短期間拘束した後、「公安当局から事前に許可を受けていない講義活動は全て違法行為」と見なす中国の法規にのっとり、国外追放処分に処されている。

6. Movie promotion of Tibetan independence
On Wednesday, in another quiet but short-lived protest, Tibetan activists invited a group of foreign correspondents to a small Beijing hotel to view a movie promoting Tibetan independence. An attempt to show the movie a second time was interrupted by authorities, forcing cancellations of other showings that had been planned through the day, organizers said.
チベット独立プロモーション映画
6日水曜にはこれとは別個に、チベット独立運動活動家が外国人記者団を招いて、独立国家としてのチベットの立場を訴える映画を上映する短い抗議イベントが、北京市内の小さなホテルで行われた。このイベントは同様の映画上映としては2度目のイベントだが、今回も前回と同様、公安の妨害が入って、予定されていた映画上映以降のイベントはやむなく中止の憂き目にあったと、主催者側では報告している。

7. Torch relay's last leg, Beijing
At Tiananmen Square, pre-screened groups with passes were allowed entry to see the Olympic torch carried around at the beginning of a three-day parade through the city that ends Friday with a ceremonial lighting of the Olympic flame. Yao Ming, the basketball star, carried the torch out of the Forbidden City, passing under a portrait of Mao Zedong and out onto the vast Tiananmen esplanade. A Central Chinese Television helicopter hovered overhead and People's Armed Police formed a security cordon between spectators and the torchbearers.
聖火リレー最終コースが天安門からスタート
一方8日金曜夜にオリンピック開会式の聖火台に点灯されるトーチは、聖火リレー最後の通過地北京市内を3日間かけてパレードされるが、そのスタート地点である天安門広場では、事前に身元調査を受けてパスした団体の観衆が広場を埋めた。最終ランナーのひとりであるバスケットボールのスーパースター、ヤオミンが、毛沢東の肖像を掲げた紫禁城の門をくぐって広大な天安門広場に姿を現した。聖火ランナーと観衆の間を五輪特別警備で配置された人民軍の武装警察が立ち並び、その頭上を国営CCTVの中継ヘリが中継のために飛び交って、北京での五輪のスタートを切った。
【米国時間2008年8月7日『米流時評』ysbee 訳】
4/22 名作『もうひとつの聖火リレー』 "Another sacred torch relay"

いつ見ても新たな感動を覚えます。今回もSFT/スチューデンツ・フォー・ア・フリーチベットとRSF/国境なき記者団の勇気ある活動に敬意を表して、再度あらためてご紹介申し上げます。
チベットに関心のある方にとっては必見です。ぜひもう一度ご覧になってください。
*必見▶ http://jp.youtube.com/watch?v=i7oH7ql9zvM&NR=1
»» 次号「速報!オバマ暗殺未遂者、マイアミで逮捕!」へ続く


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by ysbee-2
| 2008-08-07 09:30
| フリーチベット