人気ブログランキング |

米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

パキスタン諜報ISIとテロ組織ラシュカレタイバ

f0127501_128435.gif

   ||| ムンバイ諜報レポート 第2章 |||

d0123476_1535128.jpg
テロの陰に闇のネットワーク パキスタン諜報ISIと テロ組織ラシュカレタイバ
続 ムンバイコンフィデンシャル 米国はインドに事前にテロの警告を発していた!


前号「スクープ!米国務省レポート・ムンバイコンフィデンシャル」の続き | ワシントン発
米国国務省は、今年10月にインド駐在のアメリカ人に対して、少なくとも2件のテロ関連の事件が起きると、警告を発していた。特にそのうちの1件は地域を特定していたが、事件が起きる可能性があるという警告はインド西部を指しており、該当地域には今回のムンバイが入っていた。こうした警告は、テロ組織からの予告や諜報情報を受け取ったあとで発せられるのが通常だが、諜報当局が相手国の諜報部門へ手渡す漠然とした警告の形態で、それ以上の詳細は明記されていなかった。
d0123476_1543682.jpg
Blind Warning — Mumbai Confidential-II
State Dept. issued 2 terrorism warnings to Americans in India in October
DECEMBER 2, 2008 | Association Press — BREAKING | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — The State Department issued at least two terrorism-related warnings to Americans in India in October, including one specifically covering western India, which includes Mumbai. These warnings are usually issued after threat information is received, but are less specific than what intelligence agencies would pass on to their counterparts.


__________________________________________________________________
DECEMBER 3, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2008年12月3日号
f0127501_457513.gif

A s s o c i a t e d  P r e s s | B R E A K I N G
続 ムンバイ・コンフィデンシャル 米国がインドに10月に発していたテロ警告
米国時間 2008年12月2日午後6時36分 | AP通信・ワシントン支局発 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_1551635.jpg
30日日曜、テロで亡くなった172名の犠牲者の霊を弔うムンバイ市民総出のキャンドルメモリアル "Vigil March"

10. Similar pattern of murder methods

They highlighted the holiday season in India and the potential for large crowds in shopping areas, restaurants and train stations, which are frequently targeted by terrorists. The warnings did not specifically mention hotels. U.S. counterterrorism officials said the Mumbai attack was similar to past operations undertaken by groups such as Lashkar-e-Tayyiba and Jaish-e-Mohammed.
無差別大量殺人のパターン
警告したテロの警戒期間として、国務省側ではインドのホリデイシーズンをマークしており、ショッピングセンターやレストラン、列車のターミナル駅など、これまでにもテロリストが襲撃のターゲットとしてきた場所を、要注意箇所として挙げていた。しかし、警告の書類にはホテルは特筆されていなかった。
米国のテロ専門の諜報担当者は、今回のムンバイテロ攻撃に関して分析を下しているが、過去においてもインドやアフガニスタンでテロ活動を実行してきたテロ組織である、ラシュカレタイバ(ラシュカール)やジャイシェモハメドと、テロの方法論や手段が酷似していることを指摘している。
d0123476_156890.jpg
今回と同じムンバイで9月8日に起きた、市民への無差別殺戮テロ 犯人はやはりパキスタンのテロ組織に属した

11. Resurfaced under Jamaat-ud-Dawa

Lashkar, a terrorist group based in the disputed Kashmir region, was banned in Pakistan in 2002 under pressure from the U.S., a year after Washington and Britain listed it a terrorist group. It is since believed to have emerged under another name, Jamaat-ud-Dawa, though that group has denied links to the Mumbai attack.
別の組織名ジャマアット・ウル・ダワで再浮上
ラシュカレタイバ、略称ラシュカールは、属領・独立問題で紛争の絶えないカシミール地方を本拠地とするテログループである。しかし、2001年に米国と英国、両国の政府が、ラシュカレタイバをテロリストグループとしてブラックリストに上げてマークした翌年02年に、パキスタンにおいてもムシャラフ政権がラシュカールの活動を禁止していた。以降、ラシュカールは別の名称「ジャマアット・ウル・ダワ」と組織名を改称し、活動を再開していた。しかしジャマアットグループは、今回のムンバイテロ攻撃には一切関知していないと、犯人とのリンクを否定している。
d0123476_157563.jpg
パキスタンでは軍部の勢力がシビリアン政府よりも強大なので、ムシャラフ政権時代のように政府が親米であっても、米軍の時刻介入を一切断ってきた。その代わりに軍事援助金はしっかり頂く、という米国からするとアフガニスタンとは違って、実に扱いにくい国であったことは確かだ。今春ムシャラフが退いてザルダリ政権に交代したが、親米を装ってはいても閣僚内に反米派も多く、実権を維持する軍部の反米体質を抑えられないでいる。

12. Active organization in Kashmir

The State Department includes Lashkar on its foreign terrorist organizations list, one of three in Kashmir. Lashkar has attracted Pakistani members as well as Afghan and Arab veterans who fought the 1980s Soviet occupation of nearby Afghanistan.
カシミールでの活発なテロ活動
米国国務省では、カシミール地方を本拠地とする3つのテロ組織のひとつとして、ラシュカールも海外のテロ組織のブラックリストに登録している。ラシュカールの活動範囲は広範な地域に及び、地元のパキスタン人ばかりでなく、80年代にソ連のアフガン侵攻でアフガニスタンの独立を守るため対ソ連戦争を共に闘った、アフガニスタンやアラブ諸国のジハド戦士たちにも支持されている。
d0123476_15144883.jpg
7月19日インドカシミール自治州で政府軍のコンボイを狙った爆破テロ 警察と軍隊は真っ先にテロのターゲットに

13. Possibility of Kashmiri connection

It has been active in Kashmir since 1993 but extended its operations into Afghanistan after the Sept. 11 terrorist attacks and U.S.-led war in Afghanistan, a second U.S. counterterrorism official said. "One thing people are looking at is the real possibility of a Kashmiri connection. Some of what's been learned so far points in that direction," a second U.S. counterterrorism official said.
カシミールコネクションの可能性大
1993年以来ラシュカレタイバはカシミールをベースに活動を続けてきたが、アルカイダによる9/11の米国同時テロ攻撃以降は、米国主導のテロ戦争のアフガン戦線へも、その活動半径を伸ばしていると、もうひとりの米国のテロ専門の諜報担当者は説明した。
「人々が注目するべきは、カシミールとのコネクションです。これまでにわかっている事実のいくつかは、すべてその方向を示唆しています」
d0123476_15165587.jpg
アフガンとの国境に近いパキスタンのダマドラ地区のタリバンが今春行った公開処刑で首を切られた人質2人
無政府状態の国境地帯では、タリバン系テロ組織が親米派と見られる村民を誘拐、堂々と公開処刑する野蛮さ


14. Demanding to hand over suspected terrorists

Amid some information that the terrorists trained in camps in Pakistan, India has demanded that Islamabad hand over suspected terrorists believed living there and had said that Pakistan's leaders must take "strong action" action against those responsible.
テロ容疑者を手渡すようパキスタン政府に要求
今回のムンバイテロ攻撃の犯人たちが、パキスタン国内に存在するテロリスト養成キャンプで訓練を受けていたという(生き残り犯人が自白した)情報が公開されたが、これを根拠にインド政府はイスラマバードのパキスタン政府に対して、現在パキスタン国内に居住していると思われる(20名の)テロ容疑者を、インド側の捜査陣へ引き渡すよう要求した。この際にインド政府は、パキスタン政府の指導者たちは、一連のテロ事件を起こした責任のある者たちに対して、「厳重に対処すべき」と主張している。
d0123476_15212439.jpg
パキスタン北西部のタリバンの本拠地、北ワジリスタン州の叛徒摘発で逮捕されたパシュトゥン系のテロ容疑者

15. 'Terror group located on Pakistan's territory'

d0123476_15281378.jpgOn the origins of the terrorists, the official did not detail the evidence leading to a connection in Pakistan, and did not single out any one terror organization as suspect. But the official said "a variety of information, some of it public, some of it not" points to an unspecified terror group "partially or wholly ... located on Pakistan's territory."
「パキスタン国内のテログループ」
テロリストの出身地に関してだが、前述の諜報部門の高官は、パキスタンとのコネクションを結論づけるように導いた証拠がいったい何なのか、詳細は明らかにしなかった。また特定のテロ組織を名指しすることも避けた。しかしこの諜報分析のプロは「公表の有無にかかわらず、現在までの一連の情報から判明した事実は、名前は明らかにできないが、組織の一部あるいは全体がパキスタン国内に存在する一テロ組織の仕業である」と結論づけた。……続く

東のインド、西のパキスタン両国と中国の間に横たわる高原地帯カシミール。このカシミール地方は、帰属や独立問題をめぐって、60年以上常に両国の紛争の焦点となってきた南アジアの火薬庫。

【 米国時間 2008年12月3日 『米流時評』ysbee訳 】f0127501_6213945.jpg

»» 次号「ムンバイテロ首謀者はカシミールのテロ組織ラシュカレタイバ幹部」へ続く
«« 前号「スクープ!米国務省レポート・ムンバイコンフィデンシャル」へ
d0123476_1023580.jpg

d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9014865
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9014865

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ワンクリックがブログのエネルギーです!
d0123476_12465883.gif


4〜7位を行ったり来たり。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまで1〜2位です!


d0123476_10141436.gif
ニュース部門でトップです。みなさまのクリック、ありがとうございます!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利


d0123476_15291091.jpg




12/04 ムンバイテロ首謀者はカシミールのテロ組織ラシュカレタイバ
インドからの独立分離運動をパキスタンが支援して育てた、ジハド戦士軍団

12/03 ムンバイテロの黒幕・パキスタン諜報 ISIとテロ組織ラシュカレタイバ
陰のネットワーク パキスタン軍部諜報 ISIと テロ組織ラシュカレタイバ

12/02 スクープ!米国務省レポート・ムンバイコンフィデンシャル
ムンバイ・コンフィデンシャル 米国務省のテロ諜報ファイルをNBCが入手!

12/01 速報!インドでまた爆破テロ、アッサム州の列車爆破
インドでまた爆破テロ、アッサム州の列車爆破で3名死亡、29名負傷

11/28 ムンバイ テロの決算・タージホテル陥落
60時間の死闘の末、人質篭城のテロリスト最後の砦 タージマハルホテル陥落

11/26 速報!インド・ムンバイで同時多発テロ発生!犯人画像と現場写真
速報!インド・ムンバイで同時多発テロ発生!市内8か所爆破テロで80数名死亡
犯人はラグジュアリーホテル タージマハルとオベロイで人質を捕り篭城、炎上中!

11/25 タイ反政府デモ隊数千人がバンコック国際空港を占拠!
タクシンの傀儡政権打倒を要求して、タイ反政府デモ隊がバンコック空港を占拠!

11/24 ポストグルジア紛争・尾を引くグルジアとロシアの対立
サルコジ仲介の和平協定実効せず、グルジア紛争後も尾を引くコーカサスの対立
ロシア軍撤退後も南オセチア・アブハジアに4千名駐留継続、危機体制変わらず

11/23 狙撃!サーカシビリ危機一髪!グルジア、ロシアを非難
サーカシビリ危機一髪!グルジア難民キャンプ慰問の帰路、危うく狙撃さる
仏仲介の和平協定実効せず、南オセチア・アブハジアにロシア兵4千名駐屯

11/22 「日本の夜と霧」亡国への傾斜に警世の一閃!今からでも遅くない
警世の一閃: 西村幸祐氏「国籍法改正案に反撃を! It's not too late!」
うにまろ氏「国籍法、対馬、郵政株凍結、りそな、暗殺【国家反逆罪国会】」

11/20 ソマリア海賊の猛威!1週間でインド洋航行船舶8隻をハイジャック!
ソマリア海賊の猛威、インド洋上のシーレーンで1週間に船舶8隻を略奪!
香港籍のタンカー2隻釈放、サウジスーパータンカーに身代金24億円要求

11/18 オバマのチャイナフリーFDA改革・禁中国汚染食品!
オバマ新政権の FDA改革で輸入ストップになる 中国汚染食品
ブッシュの中国輸入品放任政策にメス、安全基準の引き上げに

11/16 速報!ソマリア海賊が日本の貨物船をハイジャック
ソマリア沖のインド洋海域で海賊が日本の貨物船をハイジャック
韓国外務省情報: 乗組員の安否不明、23名のうち5名が韓国人

11/15 オバマ紳士録・後編 クリントンが国務長官?
国防長官はコーリン・パウエルか? 国務長官はクリントンか、ケリーか?
党派を越えたベストメンバーの最強内閣と噂されるオバマ新政権の人事予測

11/14 オバマの初仕事・ホワイトハウスの組閣人事
オバマの初仕事:超党派推進のオバマ新政権ホワイトハウス 組閣人事予測
ヒラリー・クリントンが国務長官? NBCニュースのスクープは本当か?

11/09 核ミサイル基地のある中国青海省でまた強震
チベットの東隣、中国青海省で マグニチュード6.5の強震発生
震源地は、辺境自治区のダカイカン核ミサイル発射基地の近く

11/08 速報!極東海域でロシア原潜事故、20名死亡!
太平洋極東海域でロシア海軍原子力潜水艦に事故発生、20名死亡
事故発生場所未発表、メドベージェフ 事故原因の緊急調査を指令

11/07 オバマの第一声「アメリカの大いなる挑戦」
「米国経済の大いなる挑戦」オバマ次期大統領、初の公式記者会見
変革のスローガンCHANGEから 山積する問題にCHALLENGEへ
by ysbee-2 | 2008-12-03 16:12 | インド・ムンバイテロ
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31