ガザのホロコースト/イスラエルの戦争犯罪を赤十字が暴露!
||| イスラエルのガザ・ホロコースト |||
イスラエルのパレスチナ人虐殺はとどまることを知らない。あの細長く狭いガザ地区(東西5キロ・南北40キロ)に150万人がひしめく人口密集地へ、国境を封鎖したゲットー状態にしておいて、その市街地へトン単位の爆弾を落とすのだから、ひとたまりもない。毎回繰り返すが、三四郎氏がいみじくも言ったように、これは戦争ではない。敵対する民族の虐殺、それ以外の何者でもない。
ブログ友各氏もガザについて心を痛め、エントリーで停戦を訴えられているが、ちょうど昨日の記事にいただいた日比野氏とのコメントのやりとりが、今日の記事のリードになるので、引用させていただく。(REC: ▶三四郎の日々「これは戦争ではない」 ▶日比野庵本館「ガザの虐殺」)
ガザの件、年末あたりからぼつぼつwatchしていたのですが、酷いものです。
白燐弾の毒性あるなしにかかわらず猛烈な煙が発生することは確かなのですから、
市街地でこれを使えば逃げ場がなくなる/分からなくなるのだけは間違いありません。
そこへ空爆ですから、はじめから虐殺目的ではないのかと疑われても仕方ありません。
(なにやら東京大空襲をほうふつとさせます[周囲を焼夷弾で囲って逃げ場をなくしたやり方]。)
本当はそういう意味で日本が一番抗議をすべきと思いますが。
イスラエルを経済封鎖などで圧力を掛けて停戦させようにも、
関係各国の足並みがそろわないと効果がありませんので、
アメリカが介入しない間は国際世論を纏めるしかないでしょう。
しかしその間にどれほどの虐殺がおこなわれるのかと思うとやりきれません。
イスラエルは、60年以上も前にナチスに痛めつけられたことを
そのままガザのパレスチナ人に対してやっている感じですね。
狭い領地内に封鎖して、食糧も水も断つ・・・ワルソーゲットー
(この場合は水はありましたが)
囲い込んで逃げ場をなくしておいて空爆・・・ホロコースト
それ以前に、知識人階級はみな国外へ脱出離散・・・ディアスポラ
しかし、ナチスでさえやらなかった残虐行為、銃をつきつけて避難場所へ集めておいて、
その建物へ砲撃(!)という、とんでもない殺戮を数カ所でやらかした事実が、
昨日のニュースで出て来ました。
その事実は国際赤十字の救護班が現地へ入って発見したそうです。
特にザイトゥン(ザイツーン)という地区では、その手で一カ所へ30人押し込めて、
(後続の詳報では死者が30人、集められたのは110人)その建物に戦車から砲撃したそうです。
私がたまたま載せていた写真がその犠牲者たちで、前のページの一番下のトラックの写真です。
イスラエルはこの戦争で、かなりの国を敵に回すことになるでしょう。
東京では即時停戦を呼びかける集会が、今日あるようですね。
その経過等、また掲載したいと思います。
詳しい記事の情報も、ありがとうございました!
【米国時間2009年1月9日『米流時評』ysbee】
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JANUARY 9, 2009 | 『米 流 時 評』 | 時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2009年1月9日号
ASSOCIATED PRESS | BREAKING
イスラエルにジュネーブ協定違反の疑惑? 虐殺の実態を赤十字が暴露!
米国時間 2009年1月9日午後6時34分 | AP 通信・ガザ現地速報 | 訳『米流時評』ysbee
Survivors allege Israeli soldiers directed them to building that was later hit
JANUARY 9, 2009 EST | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
JERUSALEM — With fighting all around them, Israeli troops knocked on the door of the Samouni clan in Gaza City last weekend and told them to leave, directing them to the building owned by a relative. Twenty-four hours later, three shells slammed into the structure where dozens of people were huddling, according to survivor accounts Friday.
集めた住民に戦車の十字砲火
米国時間 2009年1月9日 | AP通信 エルサレム発 ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee
ガザのいたるところへ、陸海空三軍の空爆と砲撃を繰り返して戦闘を続行するイスラエル軍。その地上部隊が、ガザシティのサムーニ一族の大家族が住む3階建ての住居を訪れ、入口のドアをノックしたのは、先週のことだった。彼らは一族全員に家を離れるように告げ、親戚のひとりが所有する(建築途中の)建物へと追い立てた。
しかしそれから24時間後には、数十人が身を寄せ合って押し込まれたその建物を目がけて、イスラエル軍の戦車から砲弾が3発撃ち込まれる結果となった。これは9日金曜の段階で、生存者たちの証言から明らかになった事実である。
1. Investigation of possible war crimes
A newly released United Nations report said 30 people died in the shelling, citing four unidentified survivors who spoke by telephone. It called the shelling "one of the gravest incidents" to happen since Israeli infantry and armored troops entered Gaza Jan. 4 to quell Hamas rockets on Israel.
イスラエルの戦争犯罪疑惑を国連が調査へ
今回新たに公表された国連の報告書によると、イスラエル軍の砲撃で一般市民30人が死亡したが、現場でかろうじて死をまぬがれた4人の生存者が(名前は伏されていた)電話で事実を訴えたものだと言う。国連では今回の砲撃虐殺事件を、1月4日にイスラエル防衛軍の歩兵部隊と戦車部隊が「ハマスのイスラエルに対するロケット攻撃を根絶するため」という理由でガザ領地内へ地上侵攻を開始して以来、「もっとも死者を多く出した事件のひとつ」であると明言した。
2. Eyewitness accounts by massacre survivors
Other accounts given to The Associated Press and an Israeli human rights group provided lower casualty figures. But all agreed that shells hit the large, unfinished warehouse-like building a day after Israeli troops told them to get inside it for their safety.
生存者の証言で共通する驚愕の事実
国連の報告書以外に、AP通信とイスラエル人の人権擁護グループが独自に入手した目撃者の証言では、この事件の死亡者は国連の発表した数よりやや少ないものとなっていた。
しかし、いずれの報告でも共通しているのは、「イスラエル地上軍戦車が発射した数発の砲弾は、一軒の建築途中で屋根のない大きな倉庫のような建物へ命中した。そこへは砲撃のちょうど1日前に、イスラエル軍が安全な場所だからと誘導し、住民を駆り立ててその中へ集団で避難させていた建物だった」という事実である。
3. Alleged shelling on 2nd day of invasion
The shelling allegedly occurred Monday, two days after Israel launched its ground operation into Gaza. It took place in the Zeitoun neighborhood, which suffered massive destruction from airstrikes and shelling from the ground. The report, by the U.N. Office for the Coordination of Humanitarian Affairs, offered no evidence that the attack was deliberate.
地上侵攻2日目の戦争犯罪容疑
戦争犯罪の疑惑のある砲撃虐殺事件は、イスラエル軍がガザ領土内への地上侵攻作戦を開始してから2日目の5日月曜に、イスラエルが間断なく続ける空爆と国境越しの砲撃とで、事件以前にすでに壊滅状態を呈していたザイトゥン(ザイツーン/Zeitoun)近郊で起きた。しかし、OCAH/国連人道支援事務所の報告書の記述では、この攻撃がイスラエル軍の故意により意図的に実行されたという証拠はまだ提示されていない。
4. Israel denies accounts
字数制限のため英文省略
イスラエル軍は戦犯容疑を否定
一方イスラエル軍部では、地上部隊が一般市民を強制的に特定の建物に押し込め、そこを集中砲撃した、という嫌疑を否定している。この件に関して、イスラエル軍広報官のアヴィタル・リーボビッチ大尉は次のように釈明した。
「われわれは通常、一般市民を住居以外の他の建物へ行くようにと警告することは、まずありません。これはわが軍のとるような軍事行動ではありません。しかしわれわれはまだこの件に関して報告を受けていないので、そうした攻撃が実際にあったかについてもまだ不明です。わが軍が攻撃したという事実すら、まだ確認できていませんから。」
5. U.N.: 'War crime allegation'
U.N. High Commissioner for Human Rights Navi Pillay said the U.N. report should be the basis for an investigation of "war crimes elements." Her spokesman, Rupert Colville, said the "war crimes elements" would refer to allegations that Israel impeded medical teams trying to care for wounded civilians and failed to care for those injured in the attack.
国連「戦争犯罪の疑惑を調査」
国連人権理事会のナヴィ・ピレイ高等弁務官は、記者発表で「国連の報告書は『戦争犯罪の要素/war crimes elements』に関して調査するための基礎資料/basis となるはずである」と公言した。さらに彼女の広報官であるルパート・コルヴィル氏は、弁務官の発言を補足して次のように説明した。「『戦争犯罪の要素/war crimes elements』とは、イスラエル軍の医療班がガザの負傷した一般市民の手当をせずに放置したこと、また彼我の軍に関わらず戦闘で負傷した者の手当を怠ったこと、という点に対する嫌疑を指しています。」
6. 'Incident with all the elements of war crimes'
Pillay told an emergency meeting of the U.N. Human Rights Council in Geneva that any harm to Israeli civilians by Hamas rockets was unacceptable, but it did not excuse abuses carried out by Israeli forces in response. Pillay went further in an interview with the British Broadcasting Corp., saying the incident "appears to have all the elements of war crimes."
「戦争犯罪のあらゆる要素を含む」
ピレイ弁務官は(イスラエルのガザ侵攻における戦争犯罪に関して)ジュネーブで開催された、国連人権理事会/U.N. Human Rights Council の緊急会議に出席し、次のような意見表明を行なった。「ハマスのロケット攻撃がイスラエル市民に及ぼすいかなる被害も認められないが、だからといって、その報復としてイスラエルが軍事力を濫用することは、許されるものではない。」
さらにピレイ弁務官は英国BBCのインタビューで「今回の事件(イスラエル軍のパレスチナ人虐殺と負傷者の放置)は、戦争犯罪としてのすべての要素を持っているように見える」と答えた。
7. Israeli banned Red Cross for rescue
字数制限のため英文省略
イスラエル軍、人命救助の赤十字を妨害
人道的救済のためにようやく現地入りできた第三者機関派遣の救援隊は、7日水曜にガザ市郊外のザイトゥンの町に入った際に、2軒の住居で住民15人の死体を発見したと報告している。また国際赤十字の広報官の発表によると、爆撃を受けた現場へ救援に立入るための許可証の発行をイスラエル軍に申請していたが、4日間の間却下され続けたと言う。
ピレイ弁務官の広報官コルヴィル氏の談話では、これまでにハマス側で何人の兵士が死んだかは不明であり、その理由は死体が爆撃で原型をとどめず、さらに戦場に放置されたままなので腐乱が激しいためであると語った。しかし、死体の中に軍属ではない女子供がいることは確かである。
8. Red Cross: Israeli delays 'unacceptable'
On Thursday, the International Committee of the Red Cross in Geneva accused Israel of "unacceptable" delays in letting rescue workers reach three Gaza City homes hit by shelling, where they eventually found 15 dead and 18 wounded, including young children too weak to stand. The Red Cross statement referred to the same Zeitoun neighborhood, but it was unclear if it involved the incident with the Samouni clan, or if it was the same building.
赤十字、イスラエル軍の負傷者見殺しを非難
8日木曜の段階で、ジュネーブに本部を置く国際赤十字委員会では、ガザ市内3カ所で爆撃によって破壊された家屋へ、赤十字の救護班が向かうための立入り許可を意図的に遅らせた事態を「許せない行為」と非難した。
爆撃されてから4日も経ってから立入りを許された現地の救護班は、破壊された現場で15人の死体と、18人の重傷者を発見した。特に、生き残った幼い子どもたちは衰弱が激しく立てない有様だったと言う。赤十字の報告書では、その現場は民家爆撃のあったザイトゥンとなっているが、砲撃による大量虐殺事件のあったサムーニ一族の事件の一部なのかどうかまでは触れていない。
9. Four small children next to dead mothers
The rescue team "found four small children next to their dead mothers in one of the houses. They were too weak to stand up on their own. One man was also found alive, too weak to stand up," the statement said. "In all, there were at least 12 corpses lying on mattresses" in one of the buildings, it added. "The Israeli military must have been aware of the situation but did not assist the wounded," the Red Cross said. "Neither did they make it possible for us or the Palestine Red Crescent to assist the wounded."
死んだ母親の傍らに4人の子どもを放置
「救護班は瓦礫となった家屋の中の一軒で、幼い4人の子どもたちが2人の死んだ母親たちの傍らにうずくまっていたのを発見した。彼らもまた衰弱が激しく、自らの足では立てない状況だった。またもうひとり大人の男性も生き残っていたが、彼もまたふらふらに弱って立てなかった。」
「結局その一軒の家では、合計12の死体がマットレスの上に横たえられていた。イスラエル軍の兵士たちはこうした状況をわかっていたはずだが、負傷者の介護はなされていなかった。さらには惨状を知りながらも、われわれ(国際赤十字)にも現地パレスチナの赤十字に対しても、怪我人の手当ができないような状況においた。」以上が報告書に書かれていた内容である。
10. Victims were later scattered
字数制限のため英文省略
ちりぢりになった生存者
負傷者は市内の少なくとも2カ所の病院へ送り込まれたが、一族のうち生き残った者たちはガザ市内のあちこちへ離散してしまい、お互いに連絡が取れないようである。現地のパレスチナ人記者たちは、戦闘が継続している間はイスラエル軍に撃たれるので、命の危険を冒してまで現場へ向かうことは避けている。また外国人記者は、イスラエル軍によってガザへ立ち入ることを禁じられているので、赤十字の報告書以上に爆撃を受けた現地で実際に何が起こったのかを見つけ出そうとしても、現段階では限界があるのが現実である。 >> 続く
(訳者注:しかしそれでもAP通信の現地記者は、ザイトゥン砲撃虐殺事件の生存者を探しあて、事実を聴きだすことに成功しました。この次の記事で、目撃者の証言の記事を翻訳紹介します。)
▶次号 Vol.13「実録・ザイトゥンの虐殺」イスラエルの戦争犯罪目撃者の証言 へ続く
▼この下にも、現地のニュースビデオの紹介と、ガザ戦争の特集記事リンクがあります。
【 米国時間 2009年1月9日 『米流時評』ysbee訳 】
記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9184441
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9184441
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NBC ニュース/マーチン・フレッチャー レポート「ガザの子どもたち」 1/10/2009
MSNBC News — Martin Fletcher Report
Gaza violence takes terrible toll on children
ガザの現地で取材した Newsvine のビデオを、イスラエルとガザの国境で中継する NBCニュースのマーチン・フレッチャー中東特派員がレポート。最後に少年が幼なじみの従兄弟が殺されたとつぶやくのには考えさせられる。イスラエルが猛攻を繰り返すほど、復讐を誓うパレスチナ人が増え、戦意を高めるだけだ。
MSNBC ニュース解説 /ブルゼジンスキー「イスラエルの自滅外交」 1/09/2009
MSNBC — Brzezinski: "Political disaster for Israel"
Zbignew Brzezinski, one of Obama's diplomatic brain team, concerns irreversible destruction in Gaza, as well as on diplomacy of Israel.
オバマ次期政権の外交ブレーンの重鎮、ズビグニュー・ブルゼジンスキーが分析解説する、ガザ侵攻がもたらすイスラエル外交戦略の致命的失敗と、ブッシュの中東和平外交の最終的破綻。
緊急特集 ||| ガザ戦記 |||
▶12/26 ガザ戦争 序章「イスラエルの最終戦争」
▶12/29(1)「ガザ空爆エスカレート」 凄惨!死者364名 負傷者1400名以上
▶12/30(2)「ガザの最終戦争宣言」ついに全面戦争へ突入するイスラエル(未掲載)
▶12/31(3)「ガザ空爆はジェノサイド!」反イスラエル抗議運動世界へ拡大(未掲載)
▶1/1 『米流時評』年頭のメッセージ「2009年のワルキューレ」ブログの砦の同志たちへ
▶1/2(4)中東戦局分析「イスラエルのエンドゲーム」ガザ侵攻の最終目標は中東大戦争?
▶1/2(5)中東戦局分析「イスラエルのエンドゲーム」後編(未掲載)
▶1/3(6)号外!「ついに地上侵攻開始」イスラエル恐怖のガザ市街戦へ突入!
▶1/4(7)緊急レポート・ガザの死闘で長期戦を覚悟するイスラエル
▶1/5(8)イスラエルの大罪・ガザジェノサイド
▶1/6(9)イスラエルの巨大な棺ガザ
▶1/7(10)中東平和への墓標ガザ(未掲載)
▶1/8(11)虐殺の砲弾・地上軍のガザ国連学校砲撃で死者40名(未掲載)
▶1/9(12)ガザのホロコースト/イスラエル軍の戦争犯罪を赤十字が暴露!
▶1/10(13)ザイトゥンの虐殺/イスラエルの戦争犯罪生き残りの証言
by ysbee-2
| 2009-01-09 23:40
| イスラエル・ガザ戦争