ガザは大戦末期の日本か?イスラエルタカ派の見る共通性
||| ガザは大戦末期の日本なのか? |||
ブログ『RE: SUKI』より〜「イスラエル、ハマスに日本を見る」の記事紹介
YAN-Cさんのブログ『RE: SUKI』の、昨日のエントリー「イスラエル ハマスに日本を見る」の内容が非常に気になったので、皆さんにも紹介したいと思います。そのコンテンツではイスラエルの新聞に掲載された極右政党「Yisrael Beitenu」党首の意見を考察しているのですが、そのリーダーはイスラエルとガザの現状を、大戦中のアメリカと日本の関係に置換して見ているのですね。
「アメリカが日本に行なったことをハマスにしなければならない。」
この言葉には、行間にキロトン級の重みがあります。イスラエル軍はガザに対してすでに完全封鎖と18日間の激しい空爆は実行しているので、この場合の「アメリカが日本に行ったこと」というのは「現在以上の思い切った決定的な軍事行動を」というふうに解釈できてしまいます。つまり「終戦」へ持ち込むための決定的な打撃、「原爆投下=核兵器使用」ということなのではないか?と。
「侵攻作戦の第3の局面=PHASE-3 の潮目を迎えたガザ戦争に、核戦争への展開はあるのか?」という気になる点に触れ、検討の対象にしていただきたいと思う次第です。
イスラエルのタカ派の意向を知る上で重要なので、いつもシャープな話題を提供してくれるYAN-Cさんのブログ『RE: SUKI』から、コメントぐるみ、そのエントリー「イスラエル ハマスに日本を見る」を2編に分けて紹介したいと思います。
【米国時間 2008年1月13日『米流時評』ysbee】
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JANUARY 13, 2009 | 『米 流 時 評』 | 時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2009年1月13日号
R E : S U K I | Y A N - C
ブログ『RE: SUKI』より「イスラエル、ハマスに日本を見る」の記事紹介
米国時間 2009年1月13日午後11時45分 | ブログ『RE: SUKI』by YAN-C
イスラエルの新聞である「jerusalem post 」に、'Do to Hamas what the US did to Japan'という記事が掲載されました。イスラエルの極右組織「Yisrael Beitenu」の会長である、Avigdor Lieberman氏が伝えました。「アメリカが日本に行ったことをハマスにしなければならない。」とのことですが、それは第二次世界大戦での日本の降伏についての内容です。
IDFのガザへの攻撃続行を強調
"Israel won't be secure so long as Hamas is in power, and therefore we need to come to a decision that we will break the will of Hamas to keep fighting,"
「ハマスが政権を握っている限り、イスラエルに安全はないだろう。したがって、私達は、私達が戦い続けるハマスの意志を打ち砕く、という決定をする必要があります」
ガザ地区からイスラエルへの攻撃を防ぐ為には、ガザ地区への攻撃を続けなければならない、という意思の表明です。
"We must continue to fight Hamas just like the United States did with the Japanese in World War II," Lieberman added. "Then, too, the occupation of the country was unnecessary."
「アメリカ合衆国が、第二次世界大戦において日本人に行ったことと同様に、私達はハマスと戦い続けなければなりません」
アメリカが日本を降伏させた結果、"The occupation of the country was unnecessary." と
国家の占領は不必要であったという内容を語っています。
日本を占領せずに、アメリカの監視下に日本を置くことに成功した、ということでしょう。
イスラエルとハマスの戦いの中、日本の名前が出されたことに驚きましたが、
イスラエルは現在のハマスの状況を、かつての日本と重ねているようです。
徹底的に叩けば、いつか落ち着くということです。
あなたは、この話にどのような感情を持ちますか?
発言を行った方が、イスラエルの住民の総意ではないとは思います。
しかし、その様な考えがあり、それを支持するイスラエルの国民がいることも事実です。
日本は第二次世界大戦で、アメリカに敗戦しました。これは、歴史が証明しています。
日本がアメリカ降伏したことで、日本独自の道を歩めていると考えているようですが、
私は必ずしもそうであるとは、考えていません。むしろ、その逆の可能性すら感じています。
日本にとって戦争は、忘れ去られた過去ではなく、
これからも考えなければならないことです。
「Yisrael Beitenu」はイスラエルでは5番目に大きな党ですが、今回のハマスとの戦いの中、
イスラエルの次の総選挙では、4番目の党へとランクアップすると見られているようです。
ハマス壊滅への、イスラエル国民の意思は固いということでしょうか。
1月14日現在、パレスチナ・ガザ地区では970名(うち女性と子供400名)が亡くなり、
4300名が負傷しています。
対するイスラエルは、10名の兵士と3名の一般人が亡くなっています。
戦闘開始から19日目の夜間にも、ガザへの爆撃は続いているようです。
12/14のエントリー「イスラエル、ハマスに日本を見る」をご了解の上転載しました。
【 米国時間 2009年1月13日 『米流時評』 】
▶次号「続編・イスラエルタカ派の危険分子と核兵器使用の可能性」へ続く
記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9204314
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/9204314
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NBC ナイトリーニュース |イスラエル軍、国連学校砲撃の事実を認める 1/12/2009
MSNBC News — "Massacre of U.N. school"
Israel admits killing 40 civilians in U.N. school last week. Martin Fletcher reports.
12日月曜、イスラエル軍は先週起きたアルシファの国連学校砲撃事件で40名のガザ市民が死亡した件に関して、戦車砲撃の「流れ弾=stray mortar」が命中した事実を認めた。
ガザの現地で取材した Newsvine のビデオを、イスラエルとガザの国境で中継する NBCニュースのマーチン・フレッチャー中東特派員が、イスラエル軍のガザ侵攻開始以来連日レポート。
NBC Today Show ニュース |イスラエル軍ガザ市内へ侵攻・白リン弾多用 1/11/2009
NBC Today Show Video — Richard Engel Report
As Israeli forces close in on Gaza City, harsh operation escalates.
アメリカの朝のワイドショー番組の首位を独走する NBCの「Today Show」でも、毎朝ガザ戦争の惨状を番組のトップで報道。
11日日曜イスラエル軍地上部隊はガザ市を包囲し市内侵攻が近い情勢。ガザ地区内へは取材陣立入禁止となっているため国境地帯に設けられた特設メディア中継所から、イラク戦争従軍歴8年のベテラン NBCニュース国際部長リチャード・エンゲルがレポート。
NBC ニュース |マーチン・フレッチャー レポート「ガザの子どもたち」 1/10/2009
MSNBC News — Martin Fletcher Report
Gaza violence takes terrible toll on children, leaving deep scars both physically and mentally.
ガザの現地で取材した Newsvine のビデオを、イスラエルとガザの国境で中継する NBCニュース中東特派員のマーチン・フレッチャーがレポート。中東各国駐在歴十数年のベテラン特派員。
ビデオの最後で、少年が幼なじみの従兄弟が殺されたとつぶやくのには考えさせられる。イスラエルが猛攻を繰り返すほど、復讐を誓うパレスチナ人が増え、イスラエルへの戦意を高めるだけだ。
MSNBC ニュース解説 |ブルゼジンスキー「イスラエルの自滅外交」 1/09/2009
MSNBC — Brzezinski: "Political disaster for Israel"
Zbignew Brzezinski, one of Obama's diplomatic brain team, concerns irreversible destruction in Gaza, as well as on diplomacy of Israel.
オバマ次期政権の外交ブレーンの重鎮、ズビグニュー・ブルゼジンスキーが分析解説する、ガザ侵攻がもたらすイスラエル外交戦略の致命的失敗と、ブッシュの中東和平外交の最終的破綻。
ブルゼジンスキーは、NBCネットワークの論説委員で、欧州・中東外交のベテランでもある。
緊急特集 ||| ガザ戦記 |||
▶12/29(1)「ガザ空爆エスカレート」 凄惨!死者364名 負傷者1400名以上
▶12/30(2)「ガザの最終戦争宣言」ついに全面戦争へ突入するイスラエル(未掲載)
▶12/31(3)「ガザ空爆はジェノサイド!」反イスラエル抗議運動世界へ拡大(未掲載)
▶ 1/1 『米流時評』年頭のメッセージ「2009年のワルキューレ」ブログの砦の同志たちへ
▶ 1/2 (4)中東戦局分析「イスラエルのエンドゲーム」ガザ侵攻の最終目標は中東大戦争?
▶ 1/2 (5)中東戦局分析「イスラエルのエンドゲーム」後編(未掲載)
▶ 1/3 (6)号外!「ついに地上侵攻開始」イスラエル恐怖のガザ市街戦へ突入!
▶ 1/4 (7)緊急レポート・ガザの死闘で長期戦を覚悟するイスラエル
▶ 1/5 (8)イスラエルの大罪・ガザジェノサイド
▶ 1/6 (9)イスラエルの巨大な棺ガザ
▶ 1/7 (10)中東平和への墓標ガザ(未掲載)
▶ 1/8 (11)虐殺の砲弾・地上軍のガザ国連学校砲撃で死者40名(未掲載)
▶ 1/9 (12)ガザのホロコースト/イスラエル軍の戦争犯罪を赤十字が暴露!
▶1/10(13)ザイトゥンの虐殺/イスラエルの戦争犯罪目撃者の証言
▶1/13(16)ガザは大戦末期の日本なのか?イスラエル・タカ派の見る共通性
▶1/14(17)戦争終結の最終兵器・イスラエル極右タカ派と核使用の危険性
▶1/15(18)「オバマのアウフヘーベン/米国のスマートパワー外交」(予告)
by ysbee-2
| 2009-01-13 13:40
| イスラエル・ガザ戦争