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米流時評

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カブール首都同時多発テロ攻撃で26名死亡!

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   ||| カブール同時多発テロ襲撃事件 |||

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 アフガニスタンの首都カブールで、政府3施設を自爆テロが襲撃、26名死亡

d0123476_18552829.gifイスラエル総選挙の結果報告と、ガザとの和平交渉の進展を書く予定だったが、いつものことでテロ襲撃が勃発した。今回は、オバマ政権が兵力を6万に倍増すると決定したばかりのアフガニスタン。しかも、首都カブールのアフガン中央政府の3つの省の建物、という大胆不敵な攻撃である。

バグダッド中央部の、コンクリートの分厚い壁で保護された、世界でももっとも孤立した場所のひとつ「グリーンゾーン」。アメリカのメディアは、その拵え(こしらえ)ものの一角を、自嘲を込めて「イラクのエメラルドシティ」と呼ぶ。革命運動で民衆が勝ち取ったのではなく、ネオコンの中東侵略政策の「ニューワールド・オーダー/新世界秩序」の青写真にのっとって、無理矢理捏ね(こね)上げられた押しつけの民主主義政権には、実に似つかわしい虚飾の呼び名だ。
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バグダッドには、米国のジャーナリストでも生え抜きの剛胆な記者が居座って、ブッシュ政権の傀儡政府であったアルマリキ政権の表裏を、如実に伝えてくれてきた。米国の援助資金の恩恵が、イラクの一般市民には回らず、中央政府要人の好き勝手な浪費に費やされてきたこと。

アメリカの国民は、国益よりもジャーナリスト魂を優先する、こうした勇気ある記者たちのレポートのおかげで、イラク戦争の大嘘、傀儡政府の腐敗ぶり、米軍と受注業者との癒着を知らされてきた。8年という長い月日がかかったが、ともかく簒奪王ブッシュ家はワシントンから去った。新しいオバマのホワイトハウス体制で、果たして公約通りのガラス張りの統治ができるだろうか。
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まずは就任早々、米軍の受注業者からブラックウォーター社をはずしたのは、大英断である。その調子で KBR、ハリバートンやベクテルからカーライル・グループにいたるまで、これまでに国庫から収益を膨大に吸い上げてきた受注業者をすべて洗い出して、健全財政にいくらかでも役立つようにしてもらいたいものである。

【米国時間2009年2月12日『米流時評』ysbee】

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FEBRUARY 11, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年2月11日号
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  Associated Press | B R E A K I N G
アフガニスタン首都カブールの政府3施設を自爆テロが襲撃、26名死亡
米国時間 2009年2月11日午前11時41分 | ロイター通信・アフガン支局発 | 訳『米流時評』ysbee

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Taliban Kill 26 in Trio of Afghan Capital Attacks
Militant assaults bear a resemblance to November strikes in Mumbai
FEBRUARY 11, 2008 | REUTERS — BREAKING | Translation by ysbee
KABUL, Afghanistan — Taliban militants killed 26 people in three simultaneous attacks on government buildings inside the Afghan capital on Wednesday, showing how far the Kabul government and its Western allies are from bringing peace.

ムンバイテロ事件のカブール版
アフガニスタン・カブール発 |11日水曜、アフガニスタンの首都カブールで、同時多発テロが勃発。タリバン叛徒と見られる複数の自爆テロリストが、アフガニスタン政府の3つの省を襲撃し、手榴弾や自爆ベストを爆破させ、少なくとも26名が死亡した。厳重な警戒態勢のはずの政府中枢を襲ったこのテロ攻撃事件は、アフガニスタンの社会状況がいかに「平定」からほど遠いか、という新たな証(あか)しとなった。
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テロ襲撃事件の翌日には、この地域担当の新しい米国特使リチャード・ホルブルックの訪問日で警備陣が倍増された

2. Gates, 'America's greatest military challenge'

The militants' aim appeared to be to shoot dead as many people as possible before blowing themselves up, a style of attack with similarities to that seen in the Indian city of Mumbai in November.
ゲイツ国防長官「アメリカ最大の軍事的挑戦」
テロ襲撃を実行した叛徒の目的は、出来る限り数多くの犠牲者を出すことだったようで、銃を四方八方へ撃ちまくったあと、自ら自爆装置の引き金を引いて自爆した。この攻撃スタイルは、昨年11月末にインドのムンバイで発生した同時多発テロを、そっくり真似たような手口だった。
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ムンバイのテロ襲撃事件とそっくりな態勢で、特別警備隊のコマンド部隊が屋根伝いに犯人の篭城場所へ

3. Gates, 'America's greatest military challenge'

U.S. Defense Secretary Robert Gates has described Afghanistan as America's greatest military challenge. As if to underline that, separate groups of militants attempted to storm three government buildings in Kabul on or just after 10 a.m. (12:30 a.m. ET). All were armed with assault rifles and wearing suicide bomb vests.
ゲイツ国防長官「アメリカ最大の軍事的挑戦」
米国のロバート・ゲイツ国防長官は、オバマ新政権でも引き続き国防総省を司る、新閣僚内でも数少ない「居残り組」のひとりだが、再任命の挨拶で「アフガニスタンは、アメリカが直面する最大の挑戦(難題)である」と警告した。今回のカブール政府施設へのテロ攻撃は、あたかもその言葉を裏付けるように起きた。
現地時間で水曜の午前10時過ぎ(米国東部時間で真夜中の午前0時半)、アフガニスタンの首都カブールで中央政府省庁の3つのビルを、3手に別れた数人ずつのテロ集団が奇襲した。犯人はみな一様にAK47の狙撃銃を手に、自爆用のベストを着用していた。
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アフガニスタン東部コースト州のキャンプサレルノ前線基地で、友人の戦死を悼む米軍海兵隊の女性兵士

4. Terrorists attacked 3 ministry buildings

One attacker tried to enter the Education Ministry, but was shot dead, Interior Minister Hanif Atmar told a news conference. Minutes later five militants entered the Justice Ministry after killing two guards. A policeman followed them in and killed one of the attackers while the other four fanned out shooting at everyone in sight.
テログループ、教育省・内務省・法務省を同時攻撃
紛争が収まった後で行なわれた記者会見で、ハニフ・アトマル内相は、襲撃者のひとりは教育省へ突入したが、すぐに警備員に射殺されたと報告した。またそのすぐあとに5人の叛徒が、入口にいた警備員2人を射殺して司法省へ突入。警官が内部へ追って行き一人を射殺したが、その間残りの4人は手当り次第に銃を打ち続け、周囲にいた勤務中の公務員を手当り次第に射ち殺したという。
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テロ襲撃を受けたカブールの内務省前の通りで、現場に駆けつけるANAアフガニスタン政府軍の警備部隊兵士

5. Two suicide-bombers attack on prison dept.

Ten people were killed before police stormed the building and shot dead the remaining attackers. Meanwhile in the north of the sprawling city, two suicide bombers entered a prison department building. A guard shot one dead before the second killed him and entered the complex, setting off his explosives and killing seven police.
刑務所に自爆テロ、警官8名殺害
事件発生後に駆けつけた武装警官が、内務省の建物に突入し残りの襲撃者を射殺したが、犯人たちはそれまでにすでに10人の勤務中の職員を殺害していた。
一方、南北に細長く伸びるカブール市の北端にある法務省刑務所庁の建物にも、2名の自爆テロリストが侵入。入口の警備員が犯人のひとりを撃ち殺したが、もう一人の犯人に打ち返されて死亡した。男はその直後に爆破物を巻き付けたベストを起爆したため、現場に居合わせた7名の警官が巻き添えになって亡くなった。
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アフガニスタン政府法務省所属の刑務所も襲撃され、爆破で破壊された建物 囚人脱走の有無は発表されていない

6. 26 killed, 60+ wounded in 3 attacks

"In total, 26 people have been killed, 60 more have been wounded," Atmar said. Taliban spokesmen swiftly claimed the attack, saying it was in revenge for the treatment of jailed insurgents. Only last month the first of up to 30,000 extra U.S. troops took up positions in Logar and Wardak provinces just south of the Afghan capital.
3省同時攻撃で死者26名、負傷者60名以上
アトマル内相から報告された被害状況によると、襲撃の結果26名が殺され60名以上が負傷した模様である。タリバン側のスポークスマンからも、事件発生後ただちに攻撃の事実を認める声明が発表されたが、今回の攻撃は、刑務所に収監されている囚人の取扱いに対する復讐であると語った。
一方米軍側では、つい先月アフガン駐在の米兵の部隊を倍増し、3万名を派兵増強する計画を発表した。増強部隊は、首都カブールのすぐ南にあるロガール州とワルダク州に駐屯する予定である。
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テロリストに射殺された警官 司法をつかさどる法務省のしかも刑務所部門が襲撃されるのでは治安のほどが知れる

7. Obama's Foreign Policy Prioritizing Afghan

U.S. President Barack Obama is awaiting a major review of strategy in Afghanistan which he has pledged to make his foreign policy priority, and is expected to sign off on plans to almost double U.S. troop levels to 60,000 and boost development aid.
アフガンに重点を置くオバマの軍事外交政策
米国新政権のバラク・オバマ大統領は、アフガニスタンにおける軍事戦略の大巾な見直しの報告書が上がるのを、今や遅しと待ち構えている。それというのも、オバマ自身が新しい政権の外交政策の中でも、アフガニスタンを最優先して解決したいと考慮しているためである。
アフガニスタンとパキスタンの国境地帯、俗にいうタリバニスタン地域のアルカイダとタリバン掃討戦線に、駐留米軍は従来2万6千名常駐していた。オバマ政権は、イラクからは米軍を撤退させる代わりに、この"Af-Pak Front"=アフ・パキ最前線には兵員を倍増して、トータルで6万という大規模増兵を行なう予定である。
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アフガニスタン・パキスタンへの外交特使リチャード・ホルブルックは、コソボ紛争解決の実績をもつ外交のベテラン

8. Holbrooke, 'Afghanistan, tougher than Iraq'

But as Obama's new regional point man Richard Holbrooke has admitted, Afghanistan will be a "tougher challenge than Iraq." Holbrooke is due in Kabul on Thursday after visiting Pakistan where Taliban militants train in the lawless tribal regions.
ホルブルック「イラクより困難なアフガン制圧」
しかし、この地域を平定する困難に関しては、オバマの任命したアフガン・パキスタンへ派遣のリチャード・ホルブルック特使も「アフガニスタンには、イラクよりも厳しい試練が待っているだろう」と認めている。ホルブルック特使は今週、タリバンが無法の辺境地帯でゲリラ戦士を訓練して問題となっているパキスタン、イスラマバードの政府を訪問したあと、木曜12日にカブール入りしカルザイ大統領大統領と会談する予定である。
>> 後編へ続く
【 米国時間 2009年2月11日 『米流時評』ysbee訳 】
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アフガニスタンは30年続いた戦乱で国土が荒廃した上旱魃が続き砂漠化した。名物の砂嵐で身動きの取れない米軍。

注:ここ1・2年はパキスタン北西部の北ワジリスタン州など、辺境のパシュトゥン族の民族自治州でタリバンの復活が目覚ましく、パキスタンのゲリラ基地から国境を越えてアフガニスタンへ襲撃をかけてくる事件が頻発した。特に昨年夏には、一時アフガニスタン第2の都市カンダハールが完全包囲され、陥落寸前の危機に陥った苦境もあったほどである。昨年9月に米軍の戦死者数でアフガンがイラクを上回って以来、ペンタゴン将校やCIAのスペシャリストの中でも、イラクはイラク政府へ任せ、アフガン・パキスタン国境を重点的に警備すべき、という声が高まってきていた。

◀前号「ネタニヤフとリブニ/イスラエルの2月体制」
▶次号「アフガンとオバマ/カブール政府同時多発テロ・後編」へ
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米流時評 特集 ||| オバマの時代 |||
第1章 オバマ時代開幕 Road to White Housed0123476_19284774.jpg
▶11/01(1)世界が待ち望む オバマ時代の夜明け
▶11/02(2)世界危機に挑戦する 21世紀のニューリーダー
▶11/04(3)アメリカの再生を賭けた明日へのカウントダウン
▶11/07(4)オバマの第一声「アメリカの大いなる挑戦」
▶11/13(5)オバマの初仕事・ホワイトハウスの組閣人事
▶11/14(6)オバマ紳士録・後編 クリントンが国務長官?
▶11/16(7)オバマのチャイナフリーFDA改革・禁中国汚染食品!
▶12/08(8)ウォール街復活? オバマのNewニューディール効果


第2章 オバマの百日革命 Revolutionary Road
▶1/19(1)勝者なき闘い・ガザの終りとオバマの始まり
▶1/23(2)ブッシュとオバマ/スーパーマンの仕事始め
▶1/24(3)カストロとオバマ/キューバとアメリカの新しい海峡
▶1/25(4)旧体制とオバマ/レボルーショナリーロード
▶1/27(5)中東とオバマ/カウボーイ外交からピース外交へ
▶1/28(6)アラブとオバマ/アルアラビアTVインタビュー対訳d0123476_1936736.jpg
▶2/01(7)金正日とオバマ/狼少年の歓迎のテポドン
▶2/03(8)テロ戦争とオバマ/アフガン戦線と東欧MD計画
▶2/04(9)メドベージェフとオバマ/ユーラシア防衛とキルギスタン
▶2/05(10)アフガンとオバマ/カイバー峠の戦場にかける橋
▶2/06(11)パキスタンとオバマ/タリバン戦線の共闘戦略
▶2/07(12)アルカイダとオバマ/パキスタン ISIのCHANGE
▶2/08(13)ビンラディンとブッシュ/テロ戦争内幕の危険な関係
▶2/09(14)イスラエルとオバマ/タカ派三つ巴のイスラエル総選挙
▶2/10(15)ネタニヤフとリブニ/イスラエルの2月体制
▶2/11(16)タリバンとオバマ/首都カブール同時多発テロ攻撃
▶2/12(17)アフガンとオバマ/カブール同時多発テロ後編
▶2/13(18)クリントンと日本/拉致被害者家族と東京で会談
▶2/14(19)クリントンと北朝鮮/核と平和のアメとムチ
▶2/15(20)パレスチナとオバマ/絶望と希望のはざまで
▶2/16(21)カルザイとオバマ/アフガン増兵とテロ戦線シフト
▶2/17(22)アフマディネジャドとオバマ/テヘランの春
▶2/18(23)IAEAとオバマ/イラン核外交のCHANGE


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  |  グローバルウォー  |  イラク戦争  | テロとスパイ陰謀d0123476_1746245.jpg
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節  |  アフガン・タリバンの復活
中東のパワーラビリンス | プーチンのロシア | ユーラシアの回廊 | ダイハード中国
2008年米大統領選 | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | トンデモ北朝鮮
ビルマの赤い川革命 |  欧米の見る日本  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス


by ysbee-2 | 2009-02-11 11:48 | タリバニスタン最前線
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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