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米流時評

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オバマのマンモス再生予算・新自由主義経済の終焉と景気の氷河期

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   ||| オバマのマンモス再生復活予算 |||

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 米国の市場アナリストが分析・予測する、新自由主義経済の終焉と景気の氷河期

d0123476_18552829.gifオバマの今日のことば。「経済を、毎日の株価のジャイレーションで判断するな」..... 確かに。
「選挙予測のようなもので、毎日上下の波はあっても、最後には決断が下される」..... なるほど。

  まことに説得力がある。シカゴ大学で憲法学を講義していただけのことはある。
  オバマの比喩は、実にわかりやすい「オーガニックな弁証法」である。
  理屈をこねまわさず、実感で「すーっとしみる」ようにわかるのである。

  オバマのNew-ニューディール政策には、過去半世紀以上放置され老朽化していた、
  全米の道路・橋脚・港湾・鉄道・学校・図書館や電気・上下水道などの
  国の背骨となるインフラ施設の改築が、かなりの予算を占めている。
  さらには、イーストコースト、ウェストコースト、
  それぞれの都市をつないで縦断する新しい鉄道も創設。

  地球に優しいグリーンエネルギー産業の創設で、
  クルマ離れ、石油離れ、都市生活者の便宜を図り
  排気ガス減少のエコ対策をも図る、統合的な国土再建計画。
  かつて選挙戦中に、彼が繰り返し訴えた言葉。

 「どうせ変えるなら、素晴らしいものに変えよう
  誇りあるアメリカを取り戻すために」
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歴代の大統領を写真と文で説明した「Presidents」のページ:初代ジョージ・ワシントンから44代オバマまで網羅
http://www.whitehouse.gov/slideshows/presidents/


  日本人から見れば当然の「合理的国家改造計画」に思えるが、
  大統領に就任後も、オバマに対抗する共和党の新自由主義経済支持者たちは
 「アメリカの社会主義化」と非難する。
  彼らの観念では、すべてに「レッセ・フェール」が鉄則らしいが、
  8年間のブッシュ政権時代に、そのお題目は
 「レッツ・フェイル= Let's Fail」に代わったようだ。
  しかも、めくるめくような失敗。

  経済に限って言えば、過去すべての大統領執権時代の国庫の負債を併せても、
  ブッシュ1代で「こさえた」負債額が上回る、という途方もない狂気の浪費経済だった。
  無理もない。地球の反対側でふたつの戦争を「こさえ」、
  その一方では富裕階級に限って減税という、赤字累積の最短コースをひた走ったのだから。
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「ホワイトハウス101」のページ: 大統領とホワイトハウスに関する知識が得られる公式サイト内のミニWiki
http://www.whitehouse.gov/about/white_house_101/


  ブッシュの積み重ねた失敗の山をつつき出せばきりがない。
  8年間ひたすら アメリカの理想主義とは反対の、
  全体主義的暗黒政治を展開してきたのだから、
  その尻拭いをしなければならないオバマ政権の尽力は、
  単に人並みでは追いつくわけがない。人一倍でもまだ足りない。
  常人の十倍の 集中力と、判断力と、努力と胆力が必要だ。
  幸い、彼はそういったスタッフを揃えることができたようだ。

  1月20日の就任式から、まだわずか6週間。
 「The First 100 Days=最初の100日間」と呼ばれる大統領就任後の試運転期間に、
  いったいどれだけの実績を、オバマは達成できるだろうか。
  目的地に着くまでには、まだまだ長い道のりを走らねばならないだろうが、
  少なくとも全ての省で、180度変換する路線の方向転換は済んだようだ。
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アメリカの復活再生をかけた超大型予算 再生プロジェクトは専門のサイトRecovery.gov で詳しく説明されている
http://www.recovery.gov/


  史上最大の「Stimulus Plan=活性化予算」も法案として成立し、
  疾走するエネルギーは確保された。 運転手も操縦席に着いた。
  あとは脱線しないように、反対派の妨害をうまく避けてひた走ってくれ。
  このアメリカという列車には、世界中の国から送られた
 「明日への希望」という、時代を動かす大事なバッテリーが積まれているのだから。

  【米国時間2009年3月4日『米流時評』ysbee】

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MARCH 4, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年3月4日号
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 NBC/MSNBC/CNBC | BREAKING
第3章 米国市場アナリストの分析: 新自由主義経済の終焉と景気の氷河期
米国時間 2009年3月2日午後4時25分 | NBC/MSNBC/CNBC ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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Anatomy of Recession by Wall-insider Analysts
Recession is exacerbating problems, recovery will take for years to come
MARCH 2, 2009, 4:25 PM | MSNBC News — BREAKING | Translation by ysbee
Continued from the previous issue |NEW YORK — Mixed economic readings on Monday weren't enough to prop up stocks. Personal spending rose 0.6% in January and incomes rose 0.4%, while construction spending fell 3.3%, more than twice as much as economists expected.


>前号「第2章 ウォール街の真冬はいつまで続くのか?米国アナリストの分析予測」の続き
業界によって異なる現況
ニューヨーク発 |月曜の段階での悪化か好転かが入り交じった経済予測は、株価を引き上げるのに有効な材料とはならない。今年に入って1月には、個人消費が0.6%とわずかな伸びを見せ、個人収入平均も0.4%の上昇を見た。その一方では、建築資材の消費は3.3%下降し、それ以前に予測された数字の倍の巾で売上が減少した。
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左:住宅ローン支払不能で銀行が引き取り不動産市場のセールに出した Foreclosure=差押え処分の家屋資産
右:9月来の金融危機で消費者は財布のヒモを締め、年末のセールは前年から大きく下回ったが2月はやや挽回


13. U.S. Treasury Bond prices surged

Bond prices jumped as stocks fell. The yield on the benchmark 10-year Treasury note, which moves opposite its price, tumbled to 2.88% from 3.02% late Friday. The yield on the three-month T-bill, considered one of the safest investments, slipped to 0.24% from 0.25% Friday. The dollar rose against most other major currencies, while gold prices fell. Light, sweet crude fell $4.57 to $40.19 a barrel on the New York Mercantile Exchange.
国債と米ドルは急騰
株価が急落した一方で、米国国債は値上がりを見せた。しかしながら10年ものの国債利息のベンチマークは価格とは反対の値動きを見せ、金曜午後には3.02%から2.88%へと下落した。投資商品の中でももっとも堅実視されている3か月利回りの国債でさえ金曜1日で0.25%から0.24%へと減価した。一方ドルは他のほとんどの国の通貨に対しても交換額の値上がりを見せ、金価格は急落。ニューヨーク市場での原油取引は1バレル当り4.57ドル下落して40.19ドルの終値がついた。
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金融と不動産ブームでウォール街が好況期には盛況を誇ったラスベガスのベネシアンホテルも閑古鳥の鳴く昨今

14. Psychology of 'Dow-Down syndrome'

"I don't think we find a bottom in the market until we see some sort of increased level of optimism and confidence among consumers and investors," said Jim Baird, chief investment strategist at Plante Moran Financial Advisors. For investors, that will take several months of economic and corporate reports pointing at a turnaround in housing and job losses, as well as showing signs that the economy is at least leveling off.
「ダウ・ダウン症候群」の心理克服を
プランテ・モラン・ファイナンシャルアドヴァイザーズ社で投資戦略部門のチーフコンサルタントを務めるジム・ベアード氏は、今後の市場展望を次のように述べている。
「消費者や投資家の間に楽観的観測や自信回復と言った、ある程度上向きのポジティブな投機心理の傾向が見えてくるまでは、市場は底なしのスパイラルを下降し続けるでしょう。」
さらに特に投資家層に向けて、氏はこうアドバイスする。
「不動産市場の不況と失業率が回復の方向へ転換する兆候を示すような、実質的数字データを記した経済白書や法人の財務会計報告書が出てくるまで、あるいは少なくとも米国経済全体が回復へ転換できるような健全な落ち着きを取り戻すまでは、多分あと数ヶ月かかるでしょう。」
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カリフォルニア州郊外でローン支払不能に陥った自宅が銀行の差押えに遭い、家財道具を屋外に出された住民
不況 >失業 >支払不能 >破産申告 >ホームレス という悪循環の犠牲者が、全米各地で急増している


15. Has it reached to the bottom yet?

Even big name investors are cautious. Billionaire investor Warren Buffett wrote in his annual letter to investors Saturday he is sure "the economy will be in shambles throughout 2009 — and, for that matter, probably well beyond — but that conclusion does not tell us whether the stock market will rise or fall."
どこまで続く?不況の猛吹雪
現今の市況に対しては、トップクラスの資本家 (big name investors) ですら及び腰で見守っている。ビリオネア投資家の筆頭に挙げられるウォーレン・バフェットは、毎年恒例の「オマハの神託=oracle of Omaha」で市場予測を世に授ける賢人として敬愛される投資の神様である。そのバフェットが、先週土曜に彼の投資会社バークシャー・ハサウェイの顧客へ送った年次ニュースレターの中で、次のように今年の託宣を告げた。
「経済は2009年を通して、そして多分その先までもしばらくは動揺し続けるだろう。しかしこうした結論も、市場はいったい好転するのか悪化するのかという問題に答えるものではない。」
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16. Anatomy of the past recovery
Many market analysts look to Wall Street's performance in past bear periods to try to determine when stocks will hit bottom. In the last 60 years, the S&P 500 index bottomed about five months before a recession ended and nine months before corporate profits reached their low or unemployment hit its peak. The market could recover before the economy starts picking up steam but investors will need some sense that the worst is over — and that was hard to come by Monday.

昨年9月のリーマンショック以来、長年隠蔽してきた金融界の不良債権と財政破綻が露呈、株価の下落は底知らず
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過去の不況の症状診断と回復療法
市場アナリストの多くは、この「株価はいつ底をつくのだろう?」という、誰もが抱いている基本的な疑問への回答となる「市況の潮目」を見極めるために、過去のベアマーケット(売り一辺倒の市場)の時代にウォール街がどのような動きをしたのかを、つぶさに解析している。

過去60年の市場の変動を振り返ってみると、S&P500銘柄では1939年世界大恐慌の終結する5か月ほど前に、株価の底値に達していた。しかし、一般社会の主要法人の計上利益が最悪の赤字を記録し、失業者数が最高記録を記したのは、株価が底値を記録してから9か月もあとだった。
(つまり株式市場の好転は実社会の景気が上向きになるよりも4か月早く現れた勘定)このならいでいくと、市況は一般社会の景気がぼちぼち良くなり始めるよりもかなり先に好転するだろう。


しかしながら資本家が欲しているのが「最悪の事態は過ぎた」という実感だとすれば、今回のダウ平均300ドル暴落を記録した月曜は、まだその潮目ではなかったということだけは確かである。
<了>
【 米国時間 2009年3月4日 『米流時評』ysbee訳 】

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【あとがき】 オバマ政権の最大の難関は経済不況。アメリカが失敗すれば世界が潰れる。景気回復の原動力となる前代未聞の超大型 Stimulus Plan は、総額7,870億ドル。民主党が圧倒する下院はすんなり通過したが、ぎりぎり過半数の上院では3名の勇気ある共和党議員の賛成投票で、かろうじて議案可決に必要最小限の60票を確保し、法案として成立した。成否の効果が出るのはもちろんこれからだが、歴史に残る国家改造の再生予算であることは、現時点ですでに誰もが認めている事実である。

d0123476_15185449.jpg  3/04 新自由主義経済の終焉と景気の氷河期
  3/03 ウォール街の真冬はいつまで続くのか?
  3/02 ウォール街にブリザード!ダウ6千ドル台へ急落
  3/01 予告:対訳「ウォーレン・バフェット2009年の託宣」
  2/23 9億ドルの同情/米国のガザ復興援助(未載)

  2/22 自由への厚い扉/ガザ-エジプト国境再開!

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緊急特集 ||| ウォール街の真冬 ||| 経済危機
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第1章「ウォール街にブリザード!」 ダウ平均6千ドル台の底値を記録
1. Dow ended at another misery milestone 売りの猛吹雪で悲惨な底値を記録
2. Dow ended at another misery milestone 97年来初めて7千ドルの大台を割る
3. Long term recovery for the great loss 大巾な損失回復には長期を覚悟
4. Zombie bank AIG still draw loans ゾンビーバンクAIGに追加注入金300億ドル
5. HSBC earning dropped 70% in 2008 欧州最大の金融機関HSBCの利益7割減
6. Game-changer: housing market 好転の鍵はハウジング市場に


第2章「ウォール街の真冬はいつまで続くのか?」 米国アナリストの分析予測
7. Financial sector worsens against injection 注入金に反して悪化する金融市場
8. Recession is exacerbating problems 社会問題の元凶となる深刻な不況
9. Analysts read mostly grim by slide 市場アナリストは一様に暗黒時代を予測
10. Predictable severe financial reports 第2四半期の財務報告:ビジネス厳冬期
11. Next bubble: Credit card sector? 次にはじけるのはクレジットカード業界?


第3章「新自由主義経済の終焉と景気の氷河期」 オバマのマンモス再生予算
12. Mixed signals in different industries 業界によって異なる現況
13. U.S. Dollar, Treasury Bond prices surged 国債と米ドルは急騰
14. Psychology of 'Dow-Down syndrome' 「ダウ・ダウン症候群」の心理克服を
15. Has it reached to the bottom yet? どこまで続く?不況の猛吹雪
16. Anatomy of the past recovery 過去の不況の症状診断と回復療法

by ysbee-2 | 2009-03-04 02:40 | オバマの時代
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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