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【イタリア中部地震 第2報】激甚被害で非常事態宣言!

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  ||| 第2報 激甚被害で非常事態宣言 |||

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 イタリア中部地震、アブルッツォ州都ラクイラ中心に激甚被害、死者130名以上
 ベルルスコーニ首相、モスクワ行きを急遽とり止め、全土に非常事態宣言を発令


【イタリア中部地震レポート・第2報】  イタリア・ラクイラ発 |現地時間で6日月曜未明、中部イタリアの山間部で発生したマグニチュード6.3の激震に続いて、被災地では犠牲者の遺体発掘作業が懸命に続けられている。夜が明けてから災害対策センターが発表した死者の数は、当初の数十人から130名へと激増した。また激震で家屋が倒壊したため、住む家を失った住民の数は数万人にのぼるものと見られ、少なくとも1500名以上が負傷したと報告された。

Death Toll Tops 130 after Quake in Central Italy
Thousands homeless as magnitude 6.3 temblor topples churches, buildings
APRIL 6, 2009 | MSNBC News — BREAKING | Translation by ysbee
L'AQUILA, Italy — Searchers continued to find bodies following a powerful earthquake in mountainous central Italy early Monday, raising the death toll to at more than 130 people. Tens of thousands were homeless and at least 1,500 injured.

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APRIL 6, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月6日号
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M S N B C N E W S | B R E A K I N G
イタリア中部地震 第2報 州都ラクイラ中心に激甚被害で非常事態宣言
米国時間 2009年4月6日午後3時25分 | MSNBC・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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ラクイラ市のシンボルとして何世紀も市民に愛されてきたカテドラルのドームも今回の激震で建立後初めて崩壊した

1. Nine smaller jolts since beginning of April

The earthquake struck at 3:32 a.m. local time in the quake-prone Abruzzo region, which has had at least nine smaller jolts since the beginning of April. The U.S. Geological Survey said Monday's quake was magnitude 6.3, but Italy's National Institute of Geophysics put it at 5.8. Officials said the death toll was likely to rise as rescue crews clawed through the debris of fallen homes.
4月初めから9回続いていた地震
イタリア中部を襲った地震は、現地時間で6日月曜未明の午前3時32分に起きた。震源地一帯のアブルッツォ州は、火山列島であるイタリア半島の中部山岳地帯で、地震も珍しくはない。今年も4月に入ってから、体感できる弱震が少なくとも9回起きていた。
米国の地学研究所が発表した観測データによると月曜の地震はマグニチュード6.3を記録したが、イタリアの国立地理物理学研究所では、震度はマグニチュード5.8であると異なる見解を示した。政府の災害対策本部の談話では、倒壊した家屋の瓦礫の下から生き埋めになった住民を救出する作業が進められているが、犠牲者の数は今後増える一方と予測されている。
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アブルッツォ州警察の広報部からメディアに公開された、地震の被害を受けたスペイン様式の城塞の写真。震源地に近い州都ラクイラ(ラキーラ)市は、中世の城壁に取り囲まれた、13世紀以来の歴史ある山間地帯の城塞都市である。

2. Death toll hikes up hourly

As rescue workers combed through the rubble for survivors and rushed to set up tents for the homeless before night fell, officials warned the death toll could rise further and declined to estimate the number of missing. The regional government said more than 130 people were confirmed dead, some 16 hours after the quake struck. Italy's federal Civil Protection agency said the death toll was above 100.
刻々と増える死者の数
人命救助レスキュー隊の作業員が、崩れ落ちた瓦礫の山を掘り起こして生存者を捜索する一方で、災害対策本部では一夜にしてホームレスとなった住民のために、夜の闇が降りる前にテント村を設営するのに躍起になっている
対策本部では、遺体の発見によって行方不明者の数が減るのに反比例して、死者の数は現状よりもはるかに多くなるとみている。現地の州政府からは、地震発生から16時間たった現在までに確認された死者の数は130名と発表されたが、イタリア政府の市民防衛局(Civil Protection agency)からは100名以上と、まちまちの数字が伝えられている。
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ラクイラ市広域自治体には周辺村落も数多く含まれ、大戦後間もなく建てられたバラック建築はひとたまりもなく崩落

3. 10,000 to 15,000 household became homeless

L'Aquila lies in a valley surrounded by the Apennine mountains. It is the regional capital of the Abruzzo region, with about 70,000 inhabitants. Agostino Miozzo, an official with the Civil Protection agency, said between 10,000 and 15,000 buildings were damaged. He said stadiums and sporting fields were being readied to house the homeless.
人口7万のラクイラ市で1万5千の家屋崩壊
ラクイラ市はアペニン山脈に囲まれた谷間に位置しており、約7万人の住民を数えるアブルッツォ州の州都である。市民防衛局の同地区災害部長アゴスチーノ・ミオッツォ氏の報告では、地震で被害を受けた家屋は1万から1万5千にのぼるものと見られている。同市では地震で住む家を失った住民に対して、当座の避難場所としてスポーツ用スタジアムや競技場をテント村に転用して収容する予定である。
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大理石造りの堅牢な家屋も崩れるほどの激震。住民は第一波の去った後も余震が続くため、屋外へ避難している。

4. Berlusconi declared a state of emergency

Premier Silvio Berlusconi declared a state of emergency, freeing up federal funds to deal with the disaster. He canceled a visit to Russia and went to L'Aquila to deal with the crisis. Hospitals appealed for help from doctors and nurses throughout Italy.
ベルルスコーニ首相、全土に非常事態宣言
イタリア政府のシルヴィオ・ベルルスコーニ首相は、今回の地震の被害が激甚なため「国家非常事態宣言」を発令。災害復旧・被災者救援のために国庫から緊急に資金を運用できる処置をとった。地震発生で、首相は予定していたモスクワ行きを急遽とりやめ、被災地の危機的状況に対処するためラクイラ市へ向かった。また、負傷者の手当で緊急に必要な医療要員を確保するため、イタリア全土の病院に対して医師と看護婦を派遣するよう要請した。
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地震の被害の最もひどかったラクイラ市に急遽設置された災害対策本部 前列左から3番目がベルルスコーニ首相

5. Historic churches, cathedrals ruined

The earthquake's epicenter was about 70 miles northeast of Rome near the medieval city of L'Aquila. In the historic center of the city, a wall of the 13th century Santa Maria di Collemaggio church collapsed and the bell tower of the Renaissance San Bernadino church also fell. The 16th castle housing the Abruzzo National Museum was damaged.
ルネッサンス期の歴史的建造物も崩壊
地震の震源地は、ローマ市から北東へ70マイル内陸の山間地帯で、中世からの歴史的な城塞都市、ラクイラ市の郊外である。この街の中心にある由緒ある広場を取り囲む一角にある、13世紀建立の聖マリア・ディ・コレマッジョ教会では石造の壁が崩壊し、ルネッサンス期に建てられた聖ベルナディーノ大聖堂の鐘楼のドームも無惨に崩れ落ちた。また16世紀に建造され、現在はアブルッツォ国立美術館となっている城塞も地震の被害を受けた。
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倒壊した建物から遺体を運び出すレスキュー隊/ヘリから撮った崩壊の惨状/鐘楼が崩壊した聖ベルナディーノ大聖堂

6. Residents' desperate rescue continues

The smell of gas filled parts of the mountain towns and villages, coming from natural gas mains ruptured by the quake. Residents and rescue workers hauled away debris from collapsed buildings by hand. Firefighters pulled a woman covered in dust from the debris of her four-story home. Rescue crews demanded quiet as they listened for signs of life from other people believed still trapped inside.
住民必死の生存者捜索作業続く
アブルッツォ州の山間の町村には、地震によって地下からもれた天然ガスの匂いが充満している。しかし住民やレスキュー隊はそれどころではない。倒壊した建物の瓦礫を手でかき出して、内部の生存者を救おうと必死である。
4階建ての建物が崩れ落ちた住居跡からは、消防隊員が瓦礫のほこりにまみれた女性を瓦礫の中から引きずり出して救助した。瓦礫の内部に生き埋めになった生存者のどんな手がかりの音も聞き逃すまいと、レスキュー隊員は現場の周囲に静粛を促して捜索を続けている。
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倒壊した建物の瓦礫の下から生存者を救出するラクイア市の住民 まだ生死不明の行方不明者が数百名にのぼる

7. Completely leveled town, Onna

The town of Castelnuovo also appeared hard hit, with five confirmed dead there. Another small town, Onna, was almost completely leveled. At least 24 people were killed, said a Reuters photographer who saw a mother and her infant daughter carried away in the same coffin. "A few houses have remained standing, but just a few," Stefania Pezzopane, provincial president of L'Aquila, told the Corriere della Sera newspaper.
町全体が壊滅状態のオンナ町
ラクイア近隣のカステルヌォーヴォの町もまた、激甚な被害をこうむったようだ。この町では5人の遺体が発見されている。もうひとつの小さな街オンナ町では、ほとんどの建物が全壊し、見渡す限り瓦礫の山と化した。
ロイター通信のカメラマンは少なくとも24人の住民が亡くなったと伝えている。彼は崩落の現場から、母親と小さな子供の遺体がひとつの棺に一緒に入れられて運ばれるのを見たと証言している。またラクイラ市の広域首長であるステファニア・ペッツォパーネさんは、地元の夕刊紙コリエール・デラ・セラ紙の取材に答え、オンナ町の惨状を現場でこう語っている。
「ここではほんのわずかの家しか生き残っていません。きわめてわずかです。」
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はるか遠くの白い峰々アペニン山脈に囲まれた谷間の震源地オンナ町では、地震で残った建物は数えるほどしかない

8. All building in danger of collapse

Parts of L'Aquila's main hospital were evacuated because they were at risk of collapse, forcing the wounded to be treated in the open air or taken elsewhere. Bloodied victims waited to be tended to in hospital hallways or outside in the hospital courtyard. Only two operating rooms were working. Civil protection crews were erecting a field hospital to deal with the influx of wounded.
全域の建物に倒壊の危険性
ラクイラ市で一番大きな病院では、余震による倒壊の危険性があるため、スタッフ及び入院患者の大部分が屋外へ避難している。その結果、周辺全域から運び込まれる負傷した生存者の手当ても、屋外で行なわれている。この病院で現在使用できる手術室は2つしかないため、救出され運び込まれた血まみれの怪我人は、病院の廊下や中庭で介抱の順番が回ってくるのを待たざるをえない状況だ。市民防衛局ではスタッフが臨時の野戦病院を編成し、病院からあふれた怪我人の手当を行なっている。
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ラクイラ市では余震が続いているため崩落の危険を避けて住民は屋外に出たままである 病院でも全員中庭に避難

9. Turned athletic fields to tent camp

Evacuees converged on an athletics field on the outskirts of L'Aquila where a makeshift tent camp was being set up. Civil protection officials distributed bread and water to people who lay on the grass next to heaps of their belongings. "It's a catastrophe and an immense shock," said resident Renato Di Stefano, who was moving with his family to the camp as a precaution. "It's struck in the heart of the city, we will never forget the pain."
屋外競技場が被災者テント村に急変
ラクイラ市周辺の地震の被災者は、急ごしらえの被災者用テント村に転用される予定の市の郊外にある屋外競技場に集められた。避難民は芝生の上に腰を下ろして身の回り品を脇に置き、市民防衛局のスタッフから配られるパンや飲料水を受け取った。
家族と一緒に避難してきた住民のひとり、レナート・ディ・ステファノさんは、地震の衝撃を次のように語った。「まるで天変地異がおこったようで、とてつもないショックでした。地震は市のど真ん中を直撃したんです。私たちはこの苦難を絶対に忘れないでしょう。」 >次号へ続く

【 米国時間 2009年4月6日 『米流時評』ysbee訳 】
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ラクイラ市郊外の競技場に急ごしらえで1日でできた、震災被災者を収容する政府設営のテント村
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by ysbee-2 | 2009-04-06 08:45 | 大事故・大災害
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