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米流時評

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アメリカの夜と霧・9/11とイラク戦争のパンドラの箱

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    ||| アメリカの夜と霧の夜明け |||

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 テロ戦争捕虜に対する自白強要拷問で明らかになる、ブッシュ政権の嘘と陰謀
 米国がついに開けたパンドラの箱、イラク戦争の侵攻事由はやはり捏造だった

アメリカの夜と霧・9/11とイラク戦争のパンドラの箱_d0123476_3532373.jpgイラク戦争時代のCIAの拷問が、憲法違反・戦争犯罪に問われるかどうか? という、ブッシュ体制の国家犯罪的本質を暴く状況が、今春から問題化している。オバマにとっては、自らの政治の倫理観を問われるもっとも厄介な問題である。

政経両面でのアメリカの再生と復活を目指すオバマ体制では
大統領は、これから先の未来を切り拓くためのパイロット役に専念する。
9/11やイラク戦争をはじめとする、前政権下での「米国の恥部」
過去の既成事実は、三権分立の原則を尊重し、司法機関の判断と処分におく。
という、米国大統領として、きわめて常識的な「処遇」をした

その采配を与った(あずかった)エリック・ホルダー司法長官は
就任の第一声となる宣誓式で、

「The United States doesn't torture.」
「アメリカは、拷問を、しない。」


と、これ以上はないほどきっぱりと、過去の体制と隔絶して
基本的人権を擁立する、民主主義の基本精神への回帰を宣言した。
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この旧体制への糾弾宣言に わが意を得たかのように、
その後急速に、真相暴露の潮流が高まってきた。

ブッシュ政権の「帝国の政策」に反旗を翻しては辞めていった
ホワイトハウスやペンタゴン、さらにはCIAの内部告発者たちが
積年の不正に対する憤懣の突破口を見出し、次々と弾劾の声を上げ始めた。
彼らは、拷問という犯罪の、立案・指令・実行の、現場の生き証人である。

今後の展開は、ガンタナモ捕虜収容所の自白強要に始まって ......
「ブッシュ・メモ」...... CIA拷問マニュアル ...... 現場証拠写真2千枚 ......
「チェニー・レポート」...... 内部告発者 ...... ジュネーブ協定違反 ......
「ゼリコウ・メモ」...... Treason ...... 憲法違反 ......
「ライス承諾事項」...... 「ラムズフェルド指令書」...... 戦争犯罪 ......
 ハーグ国際裁判所 ...... Crime of the Century ............

この夏は多分、ワシントンからニュースの嵐、スキャンダル・モンスーン。
ラビットホールをフリーフォールの、3月兎に週末はない。

【米国時間2009年5月13日『米流時評』ysbee】
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  MAY 13, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月13日号
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   B E I R Y U | N E W S  R E M I X
  ー Good News, Bad News, Everything in Between ー
  テロ戦争捕虜への拷問事実解明で明らかになる、ブッシュ政権の嘘と陰謀


▶Coldplay "Viva La Vida" Historic version/トーマス・コール「帝国の興亡」バージョン

ここにきて拷問疑惑の「Torturegate=トーチャーゲイト」に関して、
さらに新しい問題が発生。
先週の記者会見で、民主党のナンシー・ペロシ下院議長が、
拷問の事実に関して知らされていなかった、と爆弾発言。
「CIAは、私も含めた下院に対して、嘘をついた」と、
公開の席で堂々と、国家諜報機関を非難したのである。

この件に関しては、いつ、誰が、何処で、誰に、何をどう言ったのか?
という徹底した事実確認とその証明が必至。
つまり、「拷問」という犯罪行為の、
立案者、承認者、指示者、そして事実隠蔽者を告発するために、
専門の調査委員会が編成されて、公聴会で明らかになるだろう。

「基本的人権の尊重」を、立憲の根本精神とする米国では
いかなる状況下であれ、たとえ戦時の敵国捕虜に対してでも、
「拷問」は、人間性に対する普遍的犯罪であり
ジュネーブ協定違反であると同時に、米国の憲法違反となる。



▶Auto-Tune the News #3: cuba. afghan friendship. 2-party woes

しかし、ペロシの発言よりも何よりも、
もっとも重要な解明のポイントは次の点:

1. テロ戦争の過程で、アルカイダやタリバンのメンバーが捕虜になった。
2. 捕虜は、ガンタナモの捕虜収容所やアブグレイブ監獄で拷問を受けた。
3. その拷問の目的は、次のような「捏造の自白」を強要するものだった。
  A)イラクのサダム政権は、大量殺戮兵器(核兵器)を所有していた。
  B)9/11テロ攻撃は、アルカイダの犯行である。
  C)アルカイダとサダム政権は、共同謀議で米国を攻撃しようとした。


つまり、捕虜に対して、ブッシュ政権が
「米国がイラク戦争に踏み込んだ理由」として挙げている上の条件を、
無理矢理、拷問で自白させようとした「疑惑」である。
この肝心のポイントが、「拷問ゲイト」と呼ばれる由縁である。

現場で手を下した者、下された者の証言や写真、
また、ホワイトハウスやペンタゴン内部高官の 証言やメモが
現在、すでにメディアのあちこちに浮上してきている。


▶Auto-Tune the News #2: pirates. drugs. gay marriage

もし、こうした一連の疑惑が事実として立証されれば、
ブッシュ政権は、(長い間われわれが疑っていた通り)
次のような 国家レベルでの犯罪を犯したことになる。

1. 戦争事由の捏造: 国家反逆罪
2. IAEA 調査団排出: 国際法違反
3. イラク侵攻開始: 他国侵略
4. ファルージャ包囲戦: 一般市民虐殺/白燐弾使用
5. 一方で捕虜拷問: ジュネーブ協定違反


有罪が成立した場合、下手をすれば、ハーグの国際犯罪裁判所行きである。
世界を騙して犯した大罪は、
かつてのユーゴスラビアのミロスビッチどころではない。

この8年近くで、米兵は4千名以上が戦死。
イラク人は10万人以上が、戦火の巻き添えで死亡している。
(一説では60万とも。国外亡命者や国内難民は100万以上)
その他にも、アフガニスタンやパキスタンでも、
いまだに犠牲者が あとを断たない。


▶Auto-Tune the News #1: march madness. economic woes. pentagon budget.

こうしたすべての犠牲が、ただひとえに軍産共同体のために
恣意的にしかけられた戦争の結果であるならば……
米国のリベラルが、前政権指令者の戦争責任を問い、
「我々の世代のニュルンベルグ裁判」と息巻くのも無理はない。

今年の夏は、この10年近くを、
テロ戦争と言う名の冥界に 世界を引きずり込んだ当事者である、
ブッシュ政権、特にその実質的総帥であった チェニー元副大統領に対して、
米国民の、いや全世界の糾弾の目が注がれるだろうことは、間違いない。

歴史の因果応報が、ようやく帰路に就いたようだ。
黄泉(よみ)の世界からの帰還へ。

【米国時間2009年5月14日『米流時評』ysbee】


▶Auto-Tune the News: Obama Flashback

*RemixしたYou-Tubeビデオクリップは、パロディビデオで人気のグレゴリーブラザース。
アメリカの政治を痛烈に皮肉っている一連の「Auto-Tune the News」シリーズは、
彼らのサイトの他にもMSNBC-TV の『レイチェル・マドウ・ショー』でも見られます。


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   ▶ 前号「タリバン+封建主義+コールドプレイ=Remix」
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by ysbee-2 | 2009-05-14 12:48 | テロとスパイ陰謀
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